島根県は5日、県内の東京オリンピック聖火リレーを、条件付きで実施する方針を固めた。6日に丸山達也知事が上京し、大会組織委員会に伝える。丸山知事は2021年2月、国や東京都の新型コロナウイルス感染防止策を不十分とし、県内でのリレー中止を検討する考えを示していた。
県によると、国の新型コロナ関連の経済対策の動きを考慮した。ただし、スポンサー関係の車両や参加者を絞り、簡素な形になるよう条件を付ける。
丸山知事は20年秋以降のコロナ第3波の中で、東京都が濃厚接触者や感染経路の調査を縮小したことに対し「都は(五輪を)開く資格がない」などと繰り返し批判。今年2月17日には「現状では五輪開催に反対。聖火リレーにも県としては協力できない」と発言し、その後の国などの対応を見極めて判断する考えを示していた。
県内の聖火リレーは、5月15日に津和野町をスタートし、同16日に松江市に至るルートで予定されている。【目野創】
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「大きな声で言え」 児童クラブ支援員の叱責動画がSNSで拡散
鹿児島県志布志(しぶし)市の学童保育施設でスタッフの支援員が女児を高圧的に叱責する「行き過ぎた指導」があったとして、運営委託している市が施設側に報告を求めていることが5日、市への取材で明らかになった。指導の様子を撮影した動画がSNS(会員制交流サイト)などで拡散しており、批判が高まっている。
市福祉課によると、施設は小学1~6年の約90人が利用。1日午前に撮影された動画では自己紹介がうまくできない女児を支援員が「大きな声で言え」などと叱責し、女児が立ち尽くして泣いているとカウントダウンを始める様子が映っている。SNSに投稿したのは保護者とみられ、女児が小学1年で施設に通い始めた初日だったことから「ひどすぎる」と訴えている。
施設は市が社会福祉法人に運営を委託。市は3日に施設側から事情を聴き、当時の状況や解決策を文書で報告するよう求めた。動画を見た市福祉課の担当者は「言葉遣いが厳しく行き過ぎている。現在も利用している児童や保護者が大勢おり、市として指導や助言をしたい」と話した。施設の電話は応答がなかった。【宗岡敬介】
香港・ウイグルに「深刻な懸念」=中国外相と電話会談、尖閣も―茂木氏
茂木敏充外相は5日、中国の王毅外相と電話会談し、香港や新疆ウイグル自治区の人権侵害に「深刻な懸念」を伝えた。中国海警局による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入や、同局の武器使用権限を明確化した「海警法」施行も問題視し、具体的な行動を求めた。
ミャンマー情勢をめぐっては、茂木氏が暴力の即時停止や関係者の解放、民主的な政治体制の回復を、国軍側に求めていると説明。事態打開には国際社会の協力が重要との認識で一致した。
北朝鮮の非核化に向けた連携も確認。茂木氏は日本人拉致問題の解決へ理解を求め、王氏も支持する考えを示した。
[時事通信社]
マスク会食「強制は無理」 まん延防止で大阪の街に漏れる困惑の声
「マスク会食」に応じない客の入店拒否や退店要請――。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が5日にスタートし、適用対象地域の大阪市では飲食店にこうした対応が求められることになった。「お客に強制するなんて無理」。店主から困惑の声が上がる大阪の繁華街を、記者が歩いた。
ミナミの「串かつだるま 法善寺店」(中央区)では、開店1時間前の午前10時に店長らが集まり、15枚のアクリル板を追加で設置した。マスク会食を呼び掛けるため、通常は3人のスタッフを6人に増やす対応もした。
これまではマスク会食をする客は全体の1割程度だったといい、店長の佐々木陽さん(40)は「串カツはソースをつけるし、マスクを着けながらでは食べにくい。お客さんにどう説明したらいいのか」と頭を悩ませる。
近くの居酒屋「竜田屋」では午後4時半ごろ、店長の中西佑哉さん(40)が「お食事中以外のマスク着用にご協力ください」という張り紙を作っていた。アクリル板や、換気を促すために二酸化炭素(CO2)濃度を測定するセンサーも急きょ購入。約10万円かかったが、「コロナを収束させるためには、みんなが一体にならないと駄目」と気を引き締めた。
ただし、実際にマスク会食をする人はほとんど見られず、大声で話す団体客も。飲みに訪れた男性(43)は「行政はマスク会食より、『家で食事して』と呼び掛けた方がいいのでは」と話した。
大阪駅前第2ビル(北区)では午後5時半ごろ、「大阪市」の腕章をつけたスーツ姿の男性職員2人が中華料理店に入った。この日発足した「見回り隊」のメンバーだ。職員らは店内を見渡し、従業員から感染対策状況を聞き取ると、手元にあるチェックシートに記入していった。店側によると、感染者の発生情報を通知する「大阪コロナ追跡システム」のQRコードを示しているかや営業時間の短縮要請に応じているか、アクリル板を設置しているかなどを確認されたという。訪問時間は10分程度。職員らは店を後にすると、隣のうどん店に入っていった。
大阪府の吉村洋文知事が、まん延防止措置としてマスク会食のほか、飛沫(ひまつ)感染を防ぐアクリル板の設置を飲食店に義務づけると表明したのは1週間前の3月29日。このため準備が間に合わない店もある。阪急東通商店街(同)のお好み焼き店「美舟」では午後5時半ごろ、店主の船橋修治さん(72)が客に「マスクしてや」と話し掛けていた。注文したCO2センサーがまだ届かないといい、「もっと早く言ってほしかった。換気もしているし、これ以上の対応は難しい」とこぼした。女性客(37)は、マスクを片耳にぶら下げながら食べるマスク会食を実践したが、「ソースやにおいがマスクにつきそうで、徹底するのは難しい」と戸惑っていた。
時短要請に応じて午後8時には大半の店が閉店したが、一部には深夜まで営業する店もあった。
飲食店では、カラオケ設備の利用自粛も求められている。カラオケ居酒屋が建ち並ぶ新世界(浪速区)のある店は5日から休業した。40代の男性店員は「カラオケを楽しみに来てくれたお客に『歌うな』とは言えない」と苦渋の表情。一方、別の店の女性経営者(75)は「カラオケを自粛するぐらいなら店をやめる。マイクを使うごとに消毒するなど、感染対策を徹底して続けたい」と話した。【古川幸奈、宮川佐知子、柳楽未来、郡悠介】
専門家「新たな社会規範に」
大阪市や神戸市などで5日から適用された「まん延防止等重点措置」について、専門家は効果を上げることの難しさに加え、措置を機に「マスク会食」などを新たな社会規範とする必要性を訴えている。
関西福祉大の勝田吉彰教授(渡航医学)は、年明けの緊急事態宣言が効果を上げられなかったとし、「建前の効果ではなく、新たなメッセージ性を出すことに意味があり、『まん延防止措置』という違う看板を出す必要があった」と分析。「何も対策を取らなければ、医療崩壊へまっしぐら。少しでも感染拡大のスピードを落として時間稼ぎする意義はあるだろう」とし、大阪府の吉村洋文知事が打ち出したマスク着用義務化については、「手札の中で精いっぱいの対策なのではないか」と話した。
一方、大阪大の大竹文雄教授(行動経済学)は、まん延防止措置を機に「マスク会食」を新たな社会規範にすることを提案。外出時のマスクが定着したのは、周りを見回した時に他の人がマスクをしているからだとし、「面倒かもしれないが、慣れてしまえばそれがマナーになる」とする。
大竹教授が習慣化を促す方法に挙げるのが、神奈川県の飲食店で行われている「鏡付きポップ(広告)」の取り組みだ。ポップには「会話に夢中のあなた マスクしていますか?」とのメッセージが書かれ、自分の顔が映ることで食事の場でのマスク着用を意識させ、規範に行動を合わせる心理が働くという。大竹教授は「飲食店ではマスクをしていないと食べにくい、という社会規範をつくることは不可能ではない。飲食店がなくなるよりずっといいはずだ」と話している。【高野聡、松本光樹】
在外邦人、一時帰国でワクチン接種へ…政府が月内にも受け入れ準備
政府は、日本での新型コロナウイルスのワクチン接種を希望する在外邦人について、一時帰国して受けてもらう体制を整える。医療保健体制が整備されていない途上国に在住する人たちから要望が高まっていた。月内にも受け入れが開始できるよう、接種会場などの準備を急いでいる。
政府は在外公館などを通じ、現地に住む日本人から接種希望などの聞き取り調査を進めている。接種は無料となる見通しだ。
国内では原則、居住地の市区町村が指定する場所で接種を受ける。しかし、海外に住む人は国内に住民票のないケースがある。水際対策からも、空港近くなど国が指定する会場で接種を受けてもらう方向だ。
外務省によると、2019年10月時点で、約141万人の日本人が海外に住んでいる。先進国では外国人でも接種の機会は多いが、途上国では自国民へのワクチン供給の見通しも立っていない国も目立つ。途上国では現地の医療機関を受診することを避ける日本人も多いとされる。「接種のためだけでも一時帰国を希望する人は少なくない」(外務省関係者)という。
茂木外相は3月24日の参院予算委員会で「海外で接種を受けにくい環境にある在外邦人が一時帰国して接種できる環境を整えていきたい」と述べていた。政府は外国人の新規入国を原則停止しているが、日本人の帰国は認めている。
宝塚市立小の教職員6人が男児を無断撮影 発覚後、不登校に
兵庫県宝塚市教育委員会は5日、市立小学校の教職員6人が男児1人の授業中の様子などを、保護者に無断でスマートフォンやデジタルカメラで撮影していたと発表した。男児は発覚後、不登校になった。市教委は経緯を詳しく調べ、関係者の処分について県教委と協議する。
市教委によると、教職員6人は2018年10月~20年11月の間、男児が授業中に教室を出て立ち入り禁止にしている校内の駐車場で遊ぶなど、指導上不適切な行為をした際にカメラを向けたり、撮影したりしたという。男児の姿などが写った画像25枚が校内のパソコンの共有フォルダーに保存されていた。外部への流出は確認されていない。撮影について保護者の了解を得ていなかった。
6人は市教委に対し、撮影について「男児の行為をやめさせるため記録するようになった。当初は撮るふりをすると、行為はやんでいた」などと説明しているという。
20年11月、保護者が市教委に相談して発覚。校長が保護者に謝罪や事情を説明したが、男児は21年2月、不登校になったという。市教委は「児童の指導目的だったとしても、保護者の理解を得るべきだった。学校や教師への信頼を損ねる」としている。【土居和弘】
先着順ワクチン予約「全然つながらない」 次はいつ…問い合わせ
新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種が12日に八王子市と世田谷区で始まるのを前に、八王子市で5日、初回分の予約受け付けが先着順であった。市内高齢者約16万人に対し約1900人分の電話とインターネットによる予約は、午前9時の開始から1時間半余りで終わった。市保健所には、午後も市民から「予約できなかったが、ワクチンはいつ打てるのか」など問い合わせが相次いだ。
八王子 わずか1時間半で終了
「全然つながらずに終わった」。JR八王子駅近くで貸しビルを経営する前野博さん(72)は、受け付け開始と同時にパソコンとスマートフォンの両方からネット予約しようとしたが、予約サイト画面がなかなか表示されなかった。「繁華街は人通りも増え、午後8時以降にベンチで酒を飲む若者もいる。警戒を緩めず、感染対策をしっかりして次の予約を待ちたい」と話した。
市は3月29日から一斉に対象者に接種クーポン券を発送した。高齢者向けのワクチンは初回の配分量が少なく、市は施設入所者や年齢順による優先も検討したが、施設数も多く市民でない入所者もいることから「公平性を期すため」(石森孝志市長)、先着順としたという。
市保健所の担当者は「枠が少ない中での申し込みでつながりにくくなったが、ワクチン供給量は今後増えると聞いている」と話す。【野倉恵】
世田谷区、4月下旬から接種券配布
八王子市と同じく12日に高齢者へのワクチン接種を始める世田谷区は、高齢者施設入所者以外の対象者約17万4000人(2月1日現在の人数)について、4月下旬に75歳以上への接種券の配布を始める。65~74歳への配布は、5月上旬になる見通しという。
同区によると、週内に届くワクチンは約1000人分。12日には、まず区内の高齢者施設入所者約1万2000人(同)や職員の一部への接種を始める。
入所者以外の高齢者への接種が本格化するのは、5月中旬以降の予定。区から接種券や予診票を発送された対象者は、接種する会場や医療機関を選び、専用電話やインターネットで予約する。当日は接種券と予診票、本人確認書類を持参する。【加藤昌平】
重点措置3府県、飲食見回り開始 感染の場は多様化、変異株優勢に
大阪、兵庫、宮城の3府県が5日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の対象期間に入り、飲食店に対する午後8時までの時短営業要請が出た都市では自治体による見回りも始まった。飲食が起点の感染抑止を狙うが、感染の場は多様化し、関西では感染力が増したとされる変異株が優勢。新規感染を減少に転じさせられるかどうかは不透明だ。
大阪市では5日夕に「見回り隊」の出発式が開かれ、隊員の府市職員40人と幹部らが出席した。府が感染対策ステッカーを発行した4万軒を回り、マスク会食の徹底、アクリル板や換気の目安を示す二酸化炭素センサーなどの設置状況を確認する。
若者中心に新型コロナ感染拡大、3大学でクラスター 京都市「第4波の初期段階に」
京都市は、3月以降の新型コロナウイルスの状況をまとめた。市内三つの大学でクラスター(感染者集団)が発生するなど若者を中心に感染が拡大する傾向がみられ、同月下旬には1週間当たりの新規感染者が100人を超えた。市は「『第4波』の初期段階に差し掛かっている」と警戒を強めている。
市によると、3月1日~4月1日の感染者(269人)のうち20代が33・1%で最も高く、次いで60代以上17・8%、40代14・5%、50代13・4%、30代12・3%の順となっている。
1週間当たりの新規感染者数は、3月5~11日が34人、12~18日が36人と横ばいだった。しかし、19~25日は62人、26~4月1日が124人と急増加した。
クラスターは3月以降5件発生し、うち3件が大学関連だった。サークルの宴会がきっかけで感染が広がったとみられるケースではゲストハウスを貸し切っており、学生ら約25人が集まって開催した結果、16人が感染したという。
若年層の感染では、就職先の新人研修や入社式に参加した後、発熱などの症状が出て判明した事例もあった。市は「就職してすぐに会社を休むと気が引けると無理をせず、体調がすぐれない時は休暇を取ってほしい」としている。
市は今月2日付で市内38の大学・短期大学に対し、新入生の歓迎会などの自粛を緊急要請した。学外の活動でもマスク着用や手洗いなど感染予防策を徹底するよう求めている。
手配の38歳男を逮捕=静岡・三島の男性刺殺―県警
静岡県三島市の路上で3月、建設作業員の鍵和田俊吾さん(32)=同県清水町=が刺殺された事件で、県警は5日、殺人容疑で指名手配していた無職、新津鉄也容疑者(38)=住所不定=を逮捕した。認否を明らかにしていない。
県警によると、同日、千葉県松戸市の路上で1人で歩いていた新津容疑者を見つけ、身柄を確保した。捜査員の声掛けに素直に応じたという。2人は知人同士で、県警は逃走手段や動機を詳しく調べる。
[時事通信社]