東京、新たに925人感染 コロナ、3カ月ぶり高水準

東京都は28日、新型コロナウイルスの感染者が新たに925人報告されたと明らかにした。900人を超えたのは1月28日の1065人以来、3カ月ぶり。直近7日間で平均した1日当たりでは758.4人に増加し、前週比は114.0%。累計は13万7351人となった。
都内は感染の再拡大が続いて変異株の割合も増している。東京など4都府県には25日から5月11日までの期間で緊急事態宣言が発令されている。

山尾志桜里氏、今後に言及「今私にできる最善の対応」…議員パス不適切使用問題で

国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46、愛知7区)が28日、自身のツイッターを更新。一部報道で議員パスをプライベートな用途で使用したということが報じられたことに対し、謝罪したうえで今後の対応に言及した。
山尾氏は28日午前、公務においての移動で使用を認められている議員パスについて、「議員パスの件について。公私の別を大切にしている自分として、その区別が曖昧にみえる行動をとるのはよくないと深く反省しています。今後このようなことがないように十分に気をつけてまいります。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。同日の午後に「【今後の対応について】東京で暮らし東京で働く環境で、議員パスを通じた公私の曖昧をなくすためには、東京都内の移動にパスを利用しないこととするのが、今私にできる最善の対応と考えています。改めてお詫びするとともに、仕事を通じた信頼回復に努めていきます」と今後の対応についても言及した。
山尾氏は仙台市生まれ。1986年にミュージカル「アニー」の初代アニー役を演じた。99年に東大法学部を卒業し、2002年に司法試験合格。検察官を経て、09年の衆院選で民主党から初当選。12年の衆院選で落選も、14年衆院選で当選した。
16年には「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログを国会で紹介し、待機児童問題を取り上げたことでも話題になった。「都市部東京の大きな課題である待機児童のその後をしっかり検証し、コロナ禍の今の課題を見極めて、建設的な提案をしていくというように、もう一度、子育て問題にも腰を据えて取り組みたい」と意欲を見せた。
17年に不倫疑惑が報じられ、「男女の関係にはない」と否定しつつも、騒動を謝罪し、民進党を離党。無所属で出馬した同年衆院選で大激戦を制して3選を果たした後、立憲民主党入りし、分党を経て立憲民主党ではなく国民民主党入りした。

被害総額1200万円か 店に侵入、スマホ盗んだ疑いで男4人逮捕

静岡県内の中古品買い取り店に侵入し、スマートフォン12台を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗容疑で、いずれも住居不定、無職、伊藤良平容疑者(30)ら男4人を逮捕した。同課によると、伊藤容疑者は否認し、他の3人は容疑を認めている。
同課の調べでは、昨年6~7月、1都6県の13店舗で同様の手口でスマホを盗む犯行などを繰り返し、被害総額は約1200万円に上るとみられる。伊藤容疑者が指示役で、他の3人がレンタカーで移動して犯行に及んだとみられる。
逮捕容疑は、令和2年7月12日午前2時半ごろ、静岡県藤枝市の中古品買い取り店の扉をバールで壊して侵入し、スマホ12台(販売価格計約82万円相当)を盗んだとしている。
同課によると、他に逮捕されたのは松本亮(29)、山崎裕貴(27)、東野裕一(27)の3容疑者。4人は地元の知人などで、盗んだスマホは転売したとみられ、同課はさらに捜査を進める。

独占映像入手 紀州のドン・ファン事件、元妻は葬儀当日スマホいじって笑顔

和歌山県田辺市の実業家で“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助氏(享年77)が自宅で急死した事件は、急展開を迎えた。和歌山県警は4月28日早朝、55歳年下の元妻・須藤早貴容疑者(25)を殺人の疑いで逮捕した。野崎氏の遺体からは当時、大量の覚醒剤成分が検出されていた事件。週刊ポスト取材班は、野崎氏の葬儀当日に須藤容疑者の様子を捉えた映像を独占入手していた。
場所は野崎氏の自宅。白いソファーでくつろぐ様子が映っている。葬儀当日だからか、上下黒のパンツスーツのような服装だ。スマートフォンをいじりながら、笑顔を見せる須藤容疑者。白いネイルがキラリと光る。
関係者が「(部屋が)キレイやで」と語ると、須藤容疑者は「警察がやりまくりました」と語る。捜索が入ったために部屋が綺麗になったという主旨のようだ。
須藤容疑者「全部拭き取って持っていきました」 関係者「ほんまやな、そういやそうや」
動画には、関係者が会話を続けている中でも、スマホをいじり続ける須藤容疑者の姿が映っていた。
事件から3年が経ったこのタイミングでの急展開。警察は、野崎氏が自分で覚醒剤を使った形跡がないことから、何者かに覚醒剤を大量に摂取させられ、殺害されたとみて捜査を進めていた。須藤容疑者が事件前に、インターネットで覚醒剤に関して調べていたことなどがわかったという。警察の執念の捜査が実った形だ。
東京・品川区のマンションで逮捕された須藤容疑者は、白い警察車両に乗せられて連行された。その後、羽田空港から南紀白浜空港へと空路で移送され、和歌山県の田辺署に到着。取り調べを受けているとみられる。
野崎氏と須藤容疑者は2018年2月に結婚。野崎氏は、結婚からわずか3か月後に急死した。野崎氏の知人が語る。
「告別式の前に早貴さんが『東京に帰りたい』と言い出したので、会社の従業員が『葬式も終わっていないのに、何言ってるの!』と怒ったそうです」
野崎氏は和歌山県田辺市で酒類販売業や不動産業などを営んでいたが、参列した会社の従業員たちも須藤容疑者の言動に不信感を抱くことがあったという。従業員の1人は、かつて取材にこう語っていた。
「2月に結婚した早貴さんが、田辺にやってきたのは4月のこと。それまでは東京と和歌山の別居婚でした。こちらに来て間もない頃、彼女は私に『いま社長が死んだら、私にはいくら入るの?』と聞いてきた。冗談のつもりだとしても笑えなかった」
事件の全容解明はこれからだ。

デザイナーの中島ナオさん死去 38歳、乳がん

中島 ナオさん(なかじま・なお=デザイナー、本名順=なお)20日午後11時40分、乳がんのため死去、38歳。横浜市出身。告別式は近親者で行った。
31歳でがんを発症。「がんをデザインする」をテーマに、治療の副作用に悩む人もファッションを楽しめるよう、帽子などのデザインを手掛けた。また「がんを治せる病気にしたい」と、治療研究を募金活動で支援するNPO法人「deleteC」を設立し、代表理事を務めた。

運転開始から40年超の原発の再稼働、福井知事が同意表明

運転開始から40年を超えた関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)、高浜原子力発電所1、2号機(同県高浜町)について、福井県の杉本達治知事は28日の記者会見で「総合的に勘案し、再稼働に同意することにした」と述べ、同意を表明した。立地自治体の同意手続きがすべて終わり、国内で初めて40年超の原発が早ければ5月末から6月初旬にも再稼働する。
杉本知事は27日、関電の森本孝社長と梶山経済産業相とそれぞれオンラインで会談。28日の会見で「エネルギー政策の責任者である梶山経産相から国としての(原子力の将来像や地域振興策などの)方向性が示された」と、同意の理由を説明した。
知事が可否の判断で重視していた県議会は23日に同意を決め、有識者による県の原子力安全専門委員会も3基の安全性に問題はないとの報告書を提出している。
2011年の東京電力福島第一原発事故を受けた改正原子炉等規制法で、原発の運転期間は「原則40年」と定められ、原子力規制委員会が特別に審査して認可した場合、1回に限り、最長20年の延長を認めている。
3基は1974~76年に運転を開始し、定期検査で2011年に停止。16年に延長が認可された。再稼働には立地自治体の同意が必要で、今年2月に同意した美浜、高浜両町と、杉本知事の今回の表明を受け、関電は速やかに再稼働の準備に入る方針。原子炉の起動には1か月程度を要する。
ただし、新規制基準で設置が義務化されたテロ対策施設の建設が3基とも遅れているため、順調に準備が進んで再稼働できたとしても高浜1、2号機は6月9日、美浜3号機は10月25日に施設の設置期限を迎え、短期間で停止となる状況だ。
運転開始から40年を超えた原発の延長審査には、関電の3基と、日本原子力発電の東海第二原発(茨城県東海村)の計4基が合格しているが、東海第二は地元の反発が強く、再稼働の手続きが進んでいない。

71歳男性運転の車、病院に突っ込み7人けが

28日午前10時ごろ、神奈川県小田原市栄町の病院「吉井整形外科」に、男性(71)が運転する軽乗用車が突っ込み、運転していた男性を含む男性4人、女性3人の計7人が軽いけがを負った。いずれも命に別条はない。
同県警小田原署によると、男性は同病院での診察を受けた後、車で病院の向かい側にある駐車場を出た際に急発進。車は病院の窓ガラスを割って、頭から突っ込んだ。男性はアクセルとブレーキを踏み間違えたとみられ、同署は男性を自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いも視野に、捜査を進める方針。
隣接する薬局に勤める薬剤師の女性(50)は、「ガシャンという大きな音が聞こえて飛び出すと、車が突っ込んでいた。外に倒れていた人も見え、すぐに救急車を呼んだ。本当にびっくりした」と話した。
現場は、JR小田原駅から東に約500メートル離れた住宅街の一角。

自転車の中3女子、横断歩道上で車にはねられ重体…男「朝日がまぶしくて」

27日午前7時30分頃、広島県三次市十日市東の国道183号交差点で、自転車で通学中だった同市十日市西の中学3年の女子生徒(15)が乗用車にはねられた。生徒は、意識不明の重体。三次署は、車を運転していた同市、会社員の男(28)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。
発表では、現場は信号機のある交差点で、生徒は横断歩道をわたっていた。男は「朝日がまぶしくて信号を見落とした」と供述しているという。

診療所に車突っ込み7人けが 71歳運転ミスか、小田原市

28日午前10時ごろ、神奈川県小田原市栄町の診療所「吉井整形外科」の出入り口付近に軽乗用車が突っ込んだ。県警小田原署や地元消防によると、運転していた男性(71)=同市=と患者の計7人がけがをしたが、いずれも軽傷とみられる。
署などによると、男性は同診療所で診察を受けた後、向かいにある駐車場から車で出る際に急発進し、診療所のガラス部分に衝突。待合室にいた60~80代の6人がけがをした。「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話している。
現場はJR小田原駅から東に約450メートル。

旭川中2女子死亡、市教委「報道受けて再調査」認める…いじめ疑いの「重大事態」認定

中学2年の女子生徒が2021年3月、旭川市内の公園で死亡して見つかったことについて、旭川市教育委員会は4月27日、いじめにより生命・心身・財産に重大な被害が生じた疑いがある「重大事態」と認定した。市教育委員会に常設されている第三者で構成される委員会が、5月から本格的に調査する。
この問題については、文春オンライン(4月15日)が、「背景にはいじめがあった」と報じたことを受け、西川将人市長があらためて調査するよう指示していた。
市教育委員会の担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「いじめ防止対策推進法上の『重大事態』として対処することになったので、いじめだったか否かの認定も含め、今後調査を進めていく形になる」と話した。
市教育委員会によれば、女子生徒に関するトラブルについては、学校からの報告などを受けて当時から把握していたが、「いじめとしては認知していなかった」ため、報道以前の段階では、再調査等の予定も「特になかった」という。
しかし、いじめの疑いがあるとする詳細な報道で状況は一変。西川市長の再調査指示を受け、市教育委員会は、大学教授・公認心理士・医師・社会福祉士の4名で構成される常設の「旭川市いじめ防止等対策委員会」に、弁護士などの臨時委員をさらに加えて調査を進めることにした。
調査については、「いじめの疑いのあるトラブルの全容解明、同種事案の再発防止を目的に進める」意向のようだ。追加される臨時委員や具体的な調査方法については、5月以降の本格的な調査に向けて調整中だという。
保護者から学校等にいじめに関する相談があったと報じられたが、この点の対応の不備などについては明言を避け、「いじめに関する相談があったかどうかの事実確認も含め、調査をおこなう予定」(市教育委員会)と話した。