眞子さま残る逆転の道は“1億4千万円放棄で皇室離脱婚”か

「天皇陛下のお言葉は、まったく予想外のものだったそうで、眞子さまは非常に大きなショックを受けていらっしゃるといいます」

そう語るのは宮内庁関係者。先月行われた誕生日会見で、天皇陛下は眞子さまの結婚について初めて言及された。その余波はいまだに収まっていない。

「眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」

天皇陛下はこのように、秋篠宮さまと同意見であることを強調され、眞子さまに結婚への課題を突きつけられたのだった。

眞子さまは11月に発表された文書で、天皇皇后両陛下が《私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっている》と記されていた。

しかし陛下のお言葉には、そのように眞子さまを応援するニュアンスはまったくなかった。いったいなぜ、このような食い違いが生じてしまったのだろうか?

「実は、眞子さまは両陛下に直接お会いして結婚の意思を報告されたわけではないようなのです。身位が異なる皇族同士は、公的な活動についてのやりとりを、すべて宮内庁職員を通じて行います。職員を通じたやり取りでは、両陛下の真意は眞子さまに伝わらなかったと思われます。眞子さまの意思に反して結婚を止めるのは両陛下であっても難しいこと。

ただ、両陛下がお伝えになった考えは決して“賛成”を意味するものではなかったはずです。眞子さまは両陛下から“お墨付き”を得たつもりでいらしたのかもしれませんが、実際にはまったく違い、両陛下は眞子さまの結婚に強い懸念を抱かれていたのです」(前出・宮内庁関係者)

そして、先の会見で天皇陛下は「上皇陛下や秋篠宮とは適宜連絡を取るようにしております」とも発言されていた。ただし、その詳細は明かされなかった。

「コロナ禍という前例のない事態に対処するためだけでなく、眞子さまの結婚問題についても協力して対応するための連絡なのではないでしょうか。

実は雅子さまも、美智子さまや紀子さまと、今までより連絡を取られることが増えたといいます。もともと、眞子さまの結婚についてほかの宮家の女性皇族から懸念の声が上がっているといわれていました。危機感を強められた女性皇族方は、皇室全体で対応するべく連携を図られているといいます」(前出・宮内庁関係者)

■眞子さまに残された逆転の道は“皇籍離脱婚”

窮地に陥った眞子さまに、逆転の道はあるのだろうか。

「実際のところ、眞子さまと小室さんが『多くの人が納得し喜んでくれる状況』を実現するのは、不可能に近いと言わざるをえません。もはや金銭トラブルだけが、小室さんとの結婚を祝福できない理由ではありません。秋篠宮さまや宮内庁長官の要請に応えて、小室さん側がトラブルについて説明したとしても、世論が大きく変わることはないでしょう。追い込まれた眞子さまはすでに、“皇籍離脱”という道も考え始めているといいます。

両陛下は、眞子さまには結婚後も皇室を支えてほしいとお考えでした。しかし小室さんと結婚すれば、国民の反発は避けられず、眞子さまが皇室の公務や行事に関わることは難しくなります。小室さんとの結婚に固執することは、両陛下との決別にほかなりません」(前出・宮内庁関係者)

実は、内親王である眞子さまは自らの意思で皇室から離れることができる。眞子さまが皇籍を離脱して一般国民になってから、小室さんと結婚されるという選択肢があるというのだ。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんによれば、

「仕組み上は、そういった選択も可能です。皇室典範第十一条に《年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる》とありますので、眞子さまはその意思で皇族の身分を離れることができます。

ただし、皇室会議の議を経なければならないので、そこでどのような判断がくだされるかという問題はあります。もし眞子さまが皇籍を離脱して一般人になられれば、どなたと結婚するかという条件はまったくありません。憲法二十四条に《婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し》とあるように、眞子さまが望まれるお相手と結婚することが可能です」

ところで、眞子さまが結婚される際には1億4千万円近い一時金が支払われることになっているが、この一時金はどうなるのだろうか。

「皇室経済法では、独身での離脱でも婚姻による皇籍離脱と同額の支給が可能になっています。ただし、国民の反発は避けられません。もしもそういった“法の抜け道”を利用した結婚で、一時金まで支給されるということになれば、余計に国民の反発を生みかねません」(小田部さん)

一時金も皇室も捨てるという選択肢しか、いまの眞子さまには残されていないのだろうか――。

「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載

小学校で女児の肌着着用に男性教諭の許可必要 杉山愛さん疑問「さっさと撤廃して欲しい」

15日放送の日本テレビ系情報番組「スッキリ」(月~金曜・午前8時)では、全国の小学校の一部で体操服の下の肌着着用が禁止されていることを報じた。
番組では、小学4年生の女児の母親を取材。入学前に「体を丈夫にすることが目的です」と説明があったという。半年前に肌着着用の相談をした所、特別に認められたというが、現在も学校全体では肌着禁止がルールになっているとした。
別の学校の母親は運動会での写真の中に「高学年の女子の透けている姿が写ってしまっていて」驚いたという。学校に問い合わせをしたら「皮膚の鍛錬です」と説明があり、母親が抗議した所「男性の先生が個別でチェックをして、肌着を着ないといけないという必要のある子。気持ちとかでなく、見た目で二次性徴があった場合だけ、着用許可が下りるようになった」と個別で胸の成長が確認された場合のみ、着用が認められるようになったとした。再度、学校側に抗議をすると、ようやく全面的に肌着の着用が認められたという。
コメンテーターで出演した元プロテニス選手の杉山愛さんは、このルールに「いちいち下着の着用に許可を取らないといけないということ自体、ちょっと理解出来ないですよね」と首をかしげた。
そして「『皮膚の鍛錬』ってありましたけれども、下着を着ていて鍛錬されないわけではなくて、逆に衛生面を考えたら、下着だけを取りかえた方が、もしかしたら衛生面的にもいいかもしれませんし。そういう意味でもこういったルール、昔からで残ってしまったというものだとしたら、早く柔軟に対応していくことが必要」と時代に合った変化を求めた。
そして「特に男性の教師に成長しているから『いいですよ』って許可を取るなんて正直…」と手を左右に振り、「ビックリしますし、それの方が嫌ですよね。さっさと撤廃して欲しい」と訴えた。

雪崩目撃の男性が語る恐怖「自分の足元にも」 乗鞍岳で1人死亡

14日午前10時ごろ、長野県松本市の乗鞍岳で雪崩が発生し、「何人かが巻き込まれた」と119番があった。県警によると、登山客ら5人が巻き込まれ、滋賀県野洲市の自営業、戸田尚哉さん(49)が死亡した。一緒に登山中だった同県の40代男性2人が軽傷。残る2人は別のグループで、けがはなかった。
長野県警や松本広域消防局などによると、雪崩は標高約2400メートルの位ケ原周辺で発生し、斜面が幅200メートル、長さ300メートルにわたって崩れた。固まった雪の上の新雪の層が崩れる「表層雪崩」が起きたとみて、詳しい状況を調べている。
現場近くで登山をしていた男性(56)によると、5人が巻き込まれた後、周囲にいた20人ほどの登山者らがすぐに救出作業を進めたという。男性は「自分の足元にも雪崩が迫っていた。思い出すと怖い。前日降った雪が崩れたのだと思う」と話した。
長野地方気象台は14日、乗鞍上高地地域に雪崩注意報を発令していた。乗鞍岳付近は13日に30センチ以上のまとまった雪が降り積もったため、雪崩の危険性があったという。乗鞍岳は北アルプスの南端で、長野と岐阜県境にある。【武田博仁、皆川真仁、井川加菜美、島袋太輔】

NTT社長、業務依頼否定 接待陳謝、議員会食認める

NTTの澤田純社長は15日の参院予算委員会に参考人として出席し、総務省幹部への接待や国会議員との会食を通じて業務上の依頼をしたり便宜を受けたりしたことを否定した。接待問題について陳謝。国会議員と会食の機会は日常的にあると認めた。放送事業会社「東北新社」の中島信也社長も出席し、外国資本規制を巡る放送法の違反を謝罪した。総務省は、幹部ら計144人を対象に接待の実態調査を実施すると発表した。
総務省は、鈴木茂樹前事務次官と秋本芳徳前情報流通行政局長が2018年に澤田氏から接待を受けたと予算委理事懇談会に報告した。

医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態

医者になるよう強く要望した母親を殺害し、遺体を損壊、遺棄した長女の裁判があった。9年間の浪人生活を送り、母の異常な干渉で追い詰められていた被告を、判決は「同情の余地がある」と判断した。教育を理由に、親が子どもに無理難題を強いる「教育虐待」が社会問題になっている。教育虐待がエスカレートし、行き着いた悲劇的な結末。親子の間に一体何が起きていたのか。公判では長年にわたる異常な生活状況が浮かび上がった。(共同通信=斉藤彩)
▽勉強強いられ束縛の日々
2018年3月、桐生しのぶさん=当時(58)=の切断された遺体が滋賀県内の河川敷などで見つかった。県警は同年6月、大学病院で看護師として働き始めていた31歳の長女のぞみ被告を死体遺棄、損壊容疑で逮捕、9月には殺人容疑で再逮捕した。今年2月に確定した大阪高裁の控訴審判決によると、のぞみ被告は滋賀県守山市内の当時の自宅で、しのぶさんの首を包丁で刺して殺害し、3月10日までの間に遺体をのこぎりなどで切断し捨てた。
家宅捜索が行われた桐生被告の自宅=2018年6月6日、滋賀県守山市
裁判資料と被告への取材によると、のぞみ被告(34)は一人娘だった。昼夜を問わずメンテナンス関係の仕事をしていた会社員の父は、小学校高学年の頃に社員寮に別居。それ以来、のぞみ被告は母と2人暮らしだった。母はのぞみ被告が幼い頃から、通信教材を買い与え、将来は医師になることを切望した。被告自身も、手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に憧れ、外科医の夢を抱いた。しかし中高では成績が伸び悩み、大学受験を控えた高3の頃までに、自身の希望は薄れていた。
それでも母は願望を曲げず、自宅から通学圏内の国公立大の医学部医学科に進学するよう要求した。のぞみ被告は2005年、現役で国立大の医学部保健学科を受験し、不合格だった。だが母は、親族に対して「合格した」とうそをつき、のぞみ被告にも従うよう求めた。
のぞみ被告は母の束縛から逃れるために就職を考えたものの、当時未成年だったこともあり、母の同意を得られず実現しなかった。束縛はエスカレートした。母は自由な時間を与えないようにと、一緒に入浴するよう求めた。携帯電話は取り上げられていた。被告は3回にわたり家出をしたが、母が手配した探偵や捜索願を受けた警察に見つかり、家に連れ戻された。
そんな浪人生活が実に9年間に及んだ。母は助産師になることを条件に滋賀医科大学の医学部看護学科への受験を認め、2014年に合格。進学後は母との確執は一時和らいだ。学生生活を経て、被告は徐々に「手術室看護師」を志望するようになった。手術の執刀医にメスを手渡したり、患者の体位変換をしたり、手術の記録を取ったりする看護師のことだ。
落ち着いていた環境が一変したのは大学2年生の終わりごろ。助産師課程の進級試験に不合格になったのを機に、束縛は再燃した。17年の夏には、当時4年生の被告に医大の付属病院から就職の内定が出ていたが、母は辞退して助産師学校に進学するよう迫った。受験に失敗したとしても看護師にはならずに、再受験を約束する誓約書まで書かせていた。同年12月に被告が母親の許可を得ずにスマートフォンを隠し持っていたことが分かると、庭で土下座させ、その様子を撮影した。スマホはブロックでたたき壊し、所有を認めていたもう一つの携帯電話に「ウザい!死んでくれ!」とショートメールを送って罵倒した。
▽疲弊の末…「モンスターを倒した」
のぞみ被告の心は疲弊しきっていた。母から解放されるために、殺害したいと思うようになった。事件直前の18年1月にはインターネットで、刃物で死ぬ自殺方法や、頸動脈を切って即死させることができるかなどを調べた。
「いろいろと追い詰められてきたなあ。チャンスは何回もあったのに決め切れてなかったことが悔やまれるぞ」「早く決めよう。怖じ気づくな。やっぱり明確で強い思いがないと無理だということがわかった。一応準備だけした」。メモ帳代わりに使っていたGメールの下書き機能を使い、そんなメモも残した。
1月中旬に受けた助産師学校の試験は不合格だった。大学病院への就職手続きの期限が1週間後に迫り、母に「看護師になりたい」と本音を打ち明けた。だが「あんたが我を通して、私はまた不幸のどん底にたたき落とされた」と一蹴される。その後、母は夜通し怒鳴り続けた。被告の我慢は限界に達していた。1月19日のことだった。
二審での被告の供述によれば、その日深夜、就寝前の母の体をマッサージした際、うつぶせになる母の首をもみ終えると、母は寝息を立てていた。被告は寝室に隠していた包丁を取り出し、母の首の左側を刺した。「痛い」という母の声を聞いて怖くなり、もう1、2回刺した。
桐生被告が母を殺害後に投稿したツイッターの投稿
「モンスターを倒した。これで安心だ」。ほっとした被告は、自身のツイッターにそう投稿した。口から血を流し動かなくなった母を横目に、ずっと見たかった民間ボディーガードの主人公が活躍するドラマ「BG~身辺警護人~」を見た。肩の荷が下りたような感覚になっていた。遺体に毛布を掛け、その日は寝た。母の遺体を切断し、両手と両足を燃えるごみに出し、胴体は丸形ペールに入れて運び、守山町の旧野洲川の河川敷に捨てた。自宅から約250メートルしか離れていなかった。
滋賀県守山市に発見され、警察が捜査に乗り出した。被告は死体遺棄容疑で6月に逮捕され、殺人容疑で9月に再逮捕された。近所の住人らは「近所づきあいのない家だった」「1週間前に犬の散歩をしているのを見て、あいさつした」「(娘さんは)医大を目指すぐらい勉強はできたが、コミュニケーションが不得意だった。(お母さんとは)一緒に買い物をするなど仲は良かった」と口々に言った。
のぞみ被告は取り調べに、母の遺体を切断し、捨てたことは認めたものの、殺害についてはかたくなに否認し続けた。
女性の遺体の胴体部分が見つかった現場付近を調べる滋賀県警の捜査員=2018年3月14日、滋賀県守山市
▽同情示した一審判決後、殺害認める
20年2月に始まった大津地裁の一審裁判員裁判でも、のぞみ被告は「母は自殺した」と、殺害を隠し続けたが、母には自殺の動機がなく、死亡時に被告と2人きりだったため、3月の判決公判では殺人の罪を認定。懲役15年の実刑(求刑懲役20年)が下った。その一方で判決は、被告の育った環境を「長年にわたり母子だけの閉鎖的な環境」と指摘。成人後も行きすぎた干渉を受け、相当に追い詰められた末に犯行に及び、経緯には同情の余地があると結論づけた。裁判長は「母に敷かれていたレールを歩み続けていたが、自分の人生を歩んでください」と説諭した。
桐生被告が記者に寄せた手紙。苦しかった母との生活などを綴っていた
言い渡し後、被告は何度も判決文を読み直したという。「一審判決は、まるで自分のことをずっと横で見ていたかのようだった」(二審での被告供述)。誰にも理解されないと思っていた母との確執を認められたことで、真相を話し、罪と向き合うことを決めたのだという。判決後、滋賀県内の拘置所に面会に訪れた弁護人に、控訴審では殺人を認めると打ち明けた。
大阪高裁での控訴審はその8カ月後。被告人質問で、一審で殺害を否定した理由を問われたのぞみ被告は「(父に)実の娘が母を刺したことを知られるのが怖かった」と打ち明けた。また、殺害を決意したきっかけは、スマホをたたき壊され、助産師学校に落ちた際に「裏切り者」「うそつき」と徹夜で叱責されたこと、と述べた。
21年1月、控訴審判決で言い渡された判決は、懲役10年。一審判決から大幅に減刑した。のぞみ被告は時折ハンカチで目を押さえながら判決の読み上げを聞いた。
「自白したように、罪と向き合い反省して償ってください。これからは自身の判断で進路を決めなくてはいけません。大変なこともあると思いますが、負けずに自分の選んだ道を歩むことで更生してほしいと思います」
言い渡し後、裁判長が説諭すると、のぞみ被告は肩を震わせながら大きくうなずいた。控訴期限の2月上旬までに弁護側、検察側のいずれも控訴せず、刑が確定した。
▽接見で語られた後悔
筆者はのぞみ被告と手紙のやりとりをし、二審判決の前後に7回ほど、大阪拘置所で接見している。自身が起こした取り返しがつかない出来事への向き合い方を一審から大きく変えたという被告。ずっと隠していた母の殺害をなぜ認めようと思ったのか。自分を追い詰めた母への思いに変わりはないのか。そんなことを聞いてみたかった。父が差し入れたというトレーナー姿で姿を見せた被告は深々とおじぎをし、よどみない言葉で語り始めた。
―お母さんはなぜ医者になることにこだわったのですか?
「母はいわゆる教育ママでした。公立高校が進学校とされて、そこから東大や国公立医学部に行くのが滋賀県民のエリートコースだと言い聞かされていました。母はそのレールに私を乗せようとしました。母は工業高校を卒業したそうです。最終学歴が高卒であることを悔やんでいると何百回も聞かされました。学歴コンプレックスがあったのだと思います」
「母の友人にNさんがいます。少し母より成績が劣っていたようですが、看護学校に行き、現在も看護師としてばりばり働いているそうです。母からは、看護師は介護士のように下の世話もしなければならない過酷な仕事と聞かされていました。今でこそ、新型コロナ流行もあって社会的に意義のある仕事というイメージがついていますが…。それから、母の実母の再婚相手が歯科医でした。医者が社会的に認められているのを肌で感じていたのかもしれません。まとめると、母は自分の学歴へのコンプレックス、看護師への偏見、医師への尊敬があったのだと思います」
―お母さんの教育をおかしい、つらいと思ったことはありますか?
「仕方ないと思いました。受け入れるしかありませんでした。浪人生活で囚人のような生活を10年近く送っています。拘置所はルールさえ守っていれば叱責を受けることはありません。今のほうが気持ちとしては楽ですね。細かいルールが煩わしいこともありますが、刑務官は私に対して『うざい』とか『死ね』とか言うことはありません」
―逆に、厳しいしつけが役に立ったことは?
「字は、検事さんにも『きれいだ』と言われました。母からは常日頃、『汚い』『ばかっぽい』と言われていたので、丁寧に書くようにしています。言葉遣い、箸の上げ下ろし、勉強の仕方を教え込まれました。むやみに人に聞くのではなく、自分で辞書を引いてみること、1回目は赤鉛筆、2回目は青鉛筆で線を引くように言われました。自分が単語をどれほど覚えていないかがよく分かりました」
―大阪拘置所に来て心境が変化しましたか?
「滋賀では独居房でしたが、大阪では8人の雑居房にいます。母と同年代で、薬物関係で勾留されていた女性の被告数人に出会いました。母親である人も多く、自らの過ちのせいで子どもと離れ離れになり、申し訳なさや後悔を口にしていました。そこで、私の母がどんな風に私を思っていたのかを考えるようになりました。自分自身は良い娘ではなかったので、母の苦しみや焦燥を、もう少しちゃんと分かれば良かったです。自分のしたことを後悔しています。他の人には、実の母を殺したなんて言えません」
―事件を起こさないためにはどうしていたら良かったと思いますか?
「当時の自分は助けを求めるべき状況だったと気づきました。でも助けを求める発想もなかったです。自分がされていることが虐待と気がついたら何か変わっていたと思います。気づくためにはそういうことがあると知ることが必要なので、(自分の事件を知ってもらうことで)気づくきっかけを提供したいと思っています」
桐生被告が寄せた手紙。字を丁寧に書くことは母からしつけられたという
▽外部に助けを
この事件ほど極端なケースは珍しいが、親が「子どもの約束された将来のため」との名目で、受験勉強を無理強いしたり、日常生活を束縛したりする教育虐待の被害は後を絶たず、専門家も警鐘を鳴らしている。
明治大の諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)教授(臨床心理学)は教育虐待について、「子どもが別人格であることを認められず、親が自らの職業選択や進路の願望を押しつけてしまう。子どもが勉強しないと罵倒し、教育面で支配したり、拘束したりすることが起こる」と解説する。こうした問題は、特に同性の親子間に見られるようだ。
諸富教授は「親の人生の願望を子どもに押しつけてはいけない。だが親はその自覚を持つのが難しく、外部の人間が介入できないと、対処は困難となる。子どもの立場からできるのは、外部に助けを求めること。スクールカウンセラーや児童相談所などを積極的に利用してほしい」と話している。

放置駐車の違反金、貸したレンタカー会社が負担「逃げ得を許すのはおかしい」怒りの控訴

レンタカーを借りた者が払わなかった放置違反金は、貸し出したレンタカー会社が払うべきーー。そのような判決が先ごろ、岡山地裁であった。 岡山市のレンタカー会社が、放置違反金納付命令の取り消しを求めて、裁判を起こしていたが、請求は棄却された。 裁判の争点は2つ。違反金支払いの責を問われるレンタカーの「使用者」は誰か。そして、警察は運転者を特定する努力をするべきか。 訴えた社長も、業界団体も、「おかしな制度で、逃げ得を許すことになる判決」と話す。 また、法改正時に、業界団体と警察の間で結ばれた「約束」が守られていないという。 社長は控訴して、制度のおかしさを問い続ける。(ニュース編集部・塚田賢慎) ●こんな駐車違反だった 岡山地裁は2月16日、岡山市のレンタカー会社が、放置違反金納付命令の取り消しを求めていた裁判で、原告の請求を棄却した。 2020年7月15日に提訴していたのは、吉備キビレンタカーの社長・湯浅健さん。 同社は、2020年1月7日、男性客に、同日から2月6日まで1カ月の期間、「わ」ナンバーのレンタカー(軽自動車)を3万40円で貸し出した。 1月25日午後0時15分、岡山市中区の交差点に止められている車を警察が発見。運転者の姿はなく、エンジンキーは抜かれていた。警察は道路交通法第44条1号に違反しているとして、確認標章をフロントガラスに貼り付け、放置駐車違反情報連絡票を同社にファクスした。 また、県公安委員会は、2月10日、同社に弁明通知書を送付し、3月13日には、放置違反金1万8000円の納付命令をおこなった。 これに対して、同社は、4月8日、公安委に、(1)1月25日当時、車を利用客に貸していたこと、(2)前記のファクスを受けた同社が、利用客に連絡したところ「駐車違反を取り下げてもらうように話が付いた」という旨を伝えられたことなどを記載した弁明書を提出した。 ●今回の処分は適法か? 2つの争点と判決のポイントは 裁判で、原告は、自らは放置車両の「使用者」(道交法第51条の4第4項)にあたらないなどとして、放置違反金納付命令は違法であると主張し、取り消しを求めていた。 判決は、原告であるレンタカー会社を放置車両の「使用者」と認め、請求を棄却している。 裁判では、以下の2つが争点となった。 (1つめの争点)同社が同法51条の4第4項の「使用者」にあたるか (2つめの争点)警察(公安委員会)が運転者である利用客の責任を追求することなく、納付命令をおこなったことが適法か ●レンタカー会社は、貸し出した車の使用者なのか
レンタカーを借りた者が払わなかった放置違反金は、貸し出したレンタカー会社が払うべきーー。そのような判決が先ごろ、岡山地裁であった。
岡山市のレンタカー会社が、放置違反金納付命令の取り消しを求めて、裁判を起こしていたが、請求は棄却された。
裁判の争点は2つ。違反金支払いの責を問われるレンタカーの「使用者」は誰か。そして、警察は運転者を特定する努力をするべきか。
訴えた社長も、業界団体も、「おかしな制度で、逃げ得を許すことになる判決」と話す。
また、法改正時に、業界団体と警察の間で結ばれた「約束」が守られていないという。
社長は控訴して、制度のおかしさを問い続ける。(ニュース編集部・塚田賢慎)
岡山地裁は2月16日、岡山市のレンタカー会社が、放置違反金納付命令の取り消しを求めていた裁判で、原告の請求を棄却した。
2020年7月15日に提訴していたのは、吉備キビレンタカーの社長・湯浅健さん。
同社は、2020年1月7日、男性客に、同日から2月6日まで1カ月の期間、「わ」ナンバーのレンタカー(軽自動車)を3万40円で貸し出した。
1月25日午後0時15分、岡山市中区の交差点に止められている車を警察が発見。運転者の姿はなく、エンジンキーは抜かれていた。警察は道路交通法第44条1号に違反しているとして、確認標章をフロントガラスに貼り付け、放置駐車違反情報連絡票を同社にファクスした。
また、県公安委員会は、2月10日、同社に弁明通知書を送付し、3月13日には、放置違反金1万8000円の納付命令をおこなった。
これに対して、同社は、4月8日、公安委に、(1)1月25日当時、車を利用客に貸していたこと、(2)前記のファクスを受けた同社が、利用客に連絡したところ「駐車違反を取り下げてもらうように話が付いた」という旨を伝えられたことなどを記載した弁明書を提出した。
裁判で、原告は、自らは放置車両の「使用者」(道交法第51条の4第4項)にあたらないなどとして、放置違反金納付命令は違法であると主張し、取り消しを求めていた。
判決は、原告であるレンタカー会社を放置車両の「使用者」と認め、請求を棄却している。
裁判では、以下の2つが争点となった。
(1つめの争点)同社が同法51条の4第4項の「使用者」にあたるか
(2つめの争点)警察(公安委員会)が運転者である利用客の責任を追求することなく、納付命令をおこなったことが適法か

マンドリルの「コタロウ」天国へ 色鮮やかな顔の人気者 熊本

熊本市動植物園(東区)は、雄のマンドリル「コタロウ」(24歳)が6日に死んだと発表した。人間に例えるなら70歳前後だった。色鮮やかな顔の模様で人気があり、飼育舎前には献花台を設置している。
マンドリルはアフリカの熱帯雨林にすむオナガザルの仲間。ワシントン条約で絶滅の恐れが最も高い種の一つとされる。コタロウは2000年に豊橋総合動植物公園(愛知県)から来園。赤い鼻としま模様の顔が特徴だ。
園によると、2月下旬から食欲が低下し、展示を中止して投薬治療を続けていた。死因は胃捻転とみられる。熊本市動植物園では19年4月に雌の穂奈美(当時26歳)が死んでから、マンドリルはコタロウだけになっていた。【森健太郎】

二木芳人教授 1都3県の緊急宣言「だらだら続けるよりも…解除し、新たな対策、方策を」

昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)が15日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。東京都で14日に新型コロナウイルスの感染者が新たに239人報告されたことに言及した。

直近7日間の1日当たり平均は279・1人となり、前週比で109・8%となった。新規感染者239人のうち、感染経路が不明なのは105人。入院患者は前日より12人減って1250人、うち重症者は1人増の41人。入院や療養先の調整中は450人。

二木氏は「もう今の同じような対策を続けても恐らくこれ以上一気に下げることは難しい。むしろ増えるような要素の方が多い」と指摘。その上で、首都圏1都3県の緊急事態宣言について「だらだら続けるよりも1度ここで緊急事態宣言を仮に解除し、そして新たな対策、方策というものを明確に示すと。それで解除するとどうしても増えると思うんですよ。それが爆発的増加につながらないような努力をすると。それから少々増えてもそれに持ちこたえられるだけの保健所の態勢とか、病床ですね。今病床使用率が下がって来てますけど患者さんが減っているから当然なんです。今度増えた時にそれにも十分に対応できる提供態勢を今整えておくと。そうした上での解除ということなら1つの方策かなとも思います」と自身の考えを述べた。

中国の強硬姿勢は「日本が棚上げ論を破った」から始まった【緊急連載 尖閣諸島“開戦”前夜】

【緊急連載 尖閣諸島“開戦”前夜】#4

1972年9月29日、北京での日中国交正常化交渉が難航の末に妥結した。北京入りの前、総理・田中角栄は公明党ルートなどから正常化交渉では戦時賠償と尖閣問題は取り上げないとの確約を得ていて、その筋書き通りに交渉は進められたが、その祝宴で田中は喜びのあまり、中国総理・周恩来に尖閣問題を確認してしまったのだ。

「あれにはびっくりしました。言わずもがなのことでしたから」

正常化交渉に関わった外務省OBは今でも驚きを隠さない。周恩来は田中の質問にさらりとこう答えただけだった。

「尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾も米国も問題にしない」

6年後の1978年10月、日中平和友好条約批准書交換のために副首相で中国の最高実力者だった鄧小平が来日し、日本記者クラブ主催の記者会見で次のように語った。

「中日国交正常化の際も、双方はこの問題(=尖閣領有権)に触れないということを約束しました。今回、中日平和友好条約を交渉した際もやはり同じく、この問題に触れないということで一致しました。(中略)我々のこの世代の人間は知恵が足りません。この問題は話がまとまりません。次の世代はきっと我々よりは賢くなるでしょう。その時は必ずや、お互いに皆が受け入れられる良い方法を見つけることができるでしょう」

鄧小平の会見は中国が尖閣棚上げ論に立っていることを明確に示したものだ。

2012年、当時の東京都知事、石原慎太郎が東京都による尖閣購入を打ち出し、広く募金を呼び掛けた。これに先手を打つ形で9月には民主党政権が国有化を進め、中国では激しい反日暴動が発生し、日系企業の多くが暴徒の襲撃を受けた。

その直後、北京で開かれた日中平和友好条約締結35周年有識者フォーラムで長く対日外交に従事した元国務委員・唐家は「尖閣諸島をめぐる日中対立の責任は、40年間の『棚上げ』を破った日本側にある」と日本の非を論難している。尖閣に対する中国の一連の強硬姿勢は日本が棚上げ論を破った一点から始まっている。=敬称略(つづく)

(甘粕代三/売文家)

メッキが剥がれた小池知事に公明党が距離を置き始めた【小池知事「伏魔殿都政」を嗤う】

【小池知事「伏魔殿都政」を嗤う】

東京都庁は今、来年度予算を審議する予算特別委員の真っ最中である。

都議会棟6階の委員会室には、飛沫飛散防止用のアクリル板が林立し、さながら透明な檻の中でうごめく動物園の様相を呈している。

振り返れば、小池知事1期目の予算特別委は荒れに荒れた。「小池知事 対 都議会自民党」の対立構図がそのまま質疑に反映されたからである。

ところが1年前、風向きが変わった。自民党は反小池の矛を収め、7月の小池再選を事実上、後押しした。小池知事に勝てる対抗馬が見当たらなかったのが最たる理由だった。

昨秋、市場移転問題で小池知事を攻撃する急先鋒だった都議会議員が自民党幹事長に就任したが、過去のことはきれいさっぱり水に流し、小池都政との関係を修復する姿勢を鮮明にした。小池知事は2期目も安泰だと感じたことだろう。

■再び接近する自民、公明

しかし、政治の風向きがコロコロと変わるのは、永田町も西新宿も同じである。年明け以降、知事与党の「都民ファーストの会」と共に小池知事を支えてきた公明党のスタンスに変化の兆しが見えてきたのだ。

1月末の千代田区長選では、「都民ファーストの会」の候補に破れたものの、自民党と足並みをそろえて戦った公明党。2月26日には、7月4日投開票の都議選に向けて自民党と政策協議を進めることでも合意した。

選挙協力までには紆余曲折があるだろうが、「国政は自・公」「都政は都ファ・公」というねじれ現象は解消の方向に向かっているようである。

そうしたなか、予算特別委の質疑で公明党が小池知事に詰め寄る場面があった。女性議員が性的マイノリティーのパートナーシップ制度への見解を小池知事に質問する場面があった。しかし、小池知事は慎重な姿勢を崩さず、再度の問いかけにも、調査の実施を約束するに止まり、前向きな答えはなかった。

公明党は個別案件で担当の局長を質問攻めにすることはあっても、知事本人に二度三度と質問を迫ることは極めて珍しい。常に勝ち馬に乗り与党の一角を占めて利益の最大化を図る政党である。知事に質問する以上、自党に有利な答えを引き出せると判断したから質問するのである。

ご承知のとおり、公明党はご婦人方の機嫌を損ねれば、国会議員であってもいとも簡単に議員辞職に追い込まれる組織体質を持っている。そうしたことと考え合わせれば、予算特別委のやり取りは、間近に迫った都議選の行方を占う上で、公明党の方針転換の前触れと捉えることもできるだろう。

■小池知事のメッキが剥がれかけている

では、自公を迎え撃つことになる小池知事はどうしているのか。新型コロナのリバウンドが現実味を帯びる中、旗色は芳しくない。

ひとつは、緊急事態宣言の再延長を巡る小池知事の姑息な根回しの実態が神奈川県の黒岩知事によって暴露され、きれいに塗られたメッキが剥がれかかっていることだ。都民の多くが“自分第一主義”の小池知事の正体に気づき始めているのである。

加えて、東京五輪・パラリンピックでは森前会長の追い落としでは策士の一面を発揮したものの、開催を巡ってはIOCバッハ会長に手玉に取られ、政府、組織委ともども、主導権を握ることができない。その挙げ句、中国製のワクチンを使用したいと勝手に公言される始末である。

もはや、小池知事にできることといえば、バッハ会長と楽しげに肘タッチするのが関の山で、目立つ出番はほとんどないと言っていい。どうあがいても主催都市の面目は保てそうにないのである。

都議会の予算特別委は今月23日の締めくくり総括質疑をもって実質的に終了し、第1回都議会定例会の質疑は幕を降ろす。と同時に、都議選スタートを告げる事実上の号砲が鳴るのだ。

6月に第2回定例会は開かれるが、都議会議員にとっては、もうそれどころではない。4、5、6月は完全に選挙モードに入る。

自公と小池知事との神経戦は、国政とも複雑に絡んで7月まで続いていくだろう。だが、コロナ対策そっちのけで政局にうつつを抜かしているようでは、都民の生命と生活はとても守れそうにない。

(澤章/東京都環境公社前理事長)