群馬県桐生市黒保根町上田沢の山林で25日午前10時頃に発生した火災で、近くに住む男性(79)が「ドラム缶でスギの葉を燃やしていたら、火が下草に移った。消そうとしたが消せなかった」と話していることが県警への取材でわかった。
男性は、顔や足にやけどを負って救急搬送された。県警によると、少なくとも28ヘクタールを焼き、午後3時現在、延焼している。山梨県の防災ヘリと陸上自衛隊のヘリ2機が上空から散水をしている。
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コロナ失政の菅首相を推薦した河野太郎氏、平沢勝栄氏らの連帯責任
国民の怒りを恐れる菅義偉・首相は、選挙を衆院議員の任期満了が近い9月まで引き延ばすとみられているが、国民はそれまで待つ必要はない。「落選運動」なら今すぐ始めることができる。憲法学者の上脇博之・神戸学院大学法学部教授が指摘する。
「落選運動とは、政治家の問題ある言動を取り上げて“こういう人は次の選挙で落選させよう”と国民に伝える表現活動であり、憲法で保障されている言論、表現の自由に含まれる。特定の候補者を当選させる目的で行なわれる選挙運動にはあたらないので、誰でも、いつでも行なうことができます」
政治を変えるために国民ができる“究極の実力行使”なのだ。
とはいえ、議院内閣制の日本では、総理大臣は衆参それぞれの投票で指名され、国民が直接投票で選ぶことはできない。自民党が衆参で多数を握る現状では、自民党総裁選が事実上の首相選びになる。
ならば、コロナ危機のさなかに総裁選で選ばれた菅義偉・首相が国民の期待を裏切った以上、菅氏を担いだ議員たちは連帯責任を負う。その議員たちも、国民による落選運動の対象となりうるのだ。
「自民党総裁選は派閥の多数派工作で勝敗が決まるが、昨年は細田派、竹下派、麻生派、二階派、石原派と主要派閥がすべて菅氏を担ぎ、各派が推薦人を送り込んでいる」(政治評論家・小林吉弥氏)
菅首相の総裁選の「推薦人」は20人。そのうち14人が衆院議員(吉川貴盛氏は昨年12月に議員辞職)、6人が参院議員だ。
有力な総裁候補の推薦人には、各派閥の「閣僚候補」が名前を連ねることが多い。菅氏の推薦人たちも論功行賞で菅政権で内閣や党のポストを与えられた。
麻生派の河野太郎・行革相(ワクチン担当相)は4回目の入閣、石原派の坂本哲志・一億総活躍相、二階派の平沢勝栄・復興相は念願の初入閣を果たしている。
これまで、首相が国民の支持を失って退陣に追い込まれても、総裁選の推薦人が有権者の厳しい批判を受けることがなかった。それが、総理・総裁が派閥の思惑と数合わせで選ばれる悪弊につながっている。菅総裁の推薦人を落選運動のターゲットとして責任を問うことで、自民党の総裁の選び方そのものに国民はNOを突きつけられる。前出の上脇氏が落選運動の注意点をあげる。
「誤った情報、フェイク情報で批判しないよう、情報の真偽確認には注意が必要です。その人の政治行動や発言を具体的に正確に示し、議員にふさわしくないと考える理由を伝える。方法は知人に口頭で伝えてもいいし、ネットならSNSやホームページなどで公表する。その意見が共感を得れば、拡散していって大きな流れになる可能性があるわけです」
次の総選挙はポスト・コロナの新しい時代を開く責任を負う。その覚悟や能力がない議員には、この際、全員退場願おうではないか。
※週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号
森友問題で命を絶った職員の妻告白「財務省は誠意を見せてください」
森友学園問題で財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん(享年54)が自殺して、間もなく3年になろうとしている。妻・雅子さん(49)はこう振り返る。 「夫は自ら命を絶った。もうすぐ3年になる。ある日、自宅を片付けていた私は、手のひらにおさまるほどの小さなメモ帳を見つけた。開くと『3/7』の文字。 『あっ、としくんが亡くなった日だ』 あの頃、誰にも頼れず夫婦二人で苦しんでいた思いを、私はメモ帳に残していた。それは、夫が死に至る絶望の日々の記録だった」 あれから3年。雅子さんが苦悩の日々をつづった初公開メモをもとに、彼女の思いを大阪日日新聞記者・相澤冬樹氏がリポートする。 * * * 世に知られる財務省公文書改ざん事件の物語。森友学園に格安で売った国有地の取引をめぐり、財務省は公文書を不正に書き換えた。当時の安倍(晋三)首相の妻、昭恵さんの名前をすべて消した。 改ざんさせられたのは出先機関の近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん。妻の赤木雅子さんのメモ帳には、誠実な公務員が命を絶つまでの苦悩の日々が記されている。 雅子さんは以前から、思いついたことをメモ帳に走り書きする習慣があった。森友学園問題が明るみに出る以前は、このメモ帳には夫との何気ない幸せな出来事ばかりが記されていた。 筆致に暗い影が差すようになったのは2017年3月3日の記述から。 〈いったいとしくんはいつ帰ってくるのか。あれはたしか2/8頃はじまった森友学園の問題。1ヶ月近く、毎日タクシーだ〉 この5日前の日曜日、俊夫さんは雅子さんと近所の梅林公園で過ごしていたところを上司の電話で職場に呼び出された。この時、最初の改ざんをさせられたのだ。 その日を境に俊夫さんは心を病んでいく。暗くふさぎ込んで「内閣が吹っ飛ぶようなことやらされたんや」とつぶやく。でも詳しいことは語らない。 5月12日の記述。 〈としくんが10日程前から様子がおかしい〉 自宅上空を飛ぶヘリコプターを見上げて「あれは僕のことを見張りに来てたんだぞ」と言い始めた。改ざんに反対したが無理矢理させられた負い目からか、捜査で追及されるという恐怖心が強まっていた。職場を辞めたいという発言も増える。 〈としくんはもー仕事やめるという。それはしかたないよね〉(5月20日) 〈としくん仕事やめるってよ 暗~い〉(7月1日) 〈としくんおかしくなりました ねむれないし、もう駄目だー〉(7月19日)
森友学園問題で財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん(享年54)が自殺して、間もなく3年になろうとしている。妻・雅子さん(49)はこう振り返る。
「夫は自ら命を絶った。もうすぐ3年になる。ある日、自宅を片付けていた私は、手のひらにおさまるほどの小さなメモ帳を見つけた。開くと『3/7』の文字。
『あっ、としくんが亡くなった日だ』
あの頃、誰にも頼れず夫婦二人で苦しんでいた思いを、私はメモ帳に残していた。それは、夫が死に至る絶望の日々の記録だった」
あれから3年。雅子さんが苦悩の日々をつづった初公開メモをもとに、彼女の思いを大阪日日新聞記者・相澤冬樹氏がリポートする。
* * * 世に知られる財務省公文書改ざん事件の物語。森友学園に格安で売った国有地の取引をめぐり、財務省は公文書を不正に書き換えた。当時の安倍(晋三)首相の妻、昭恵さんの名前をすべて消した。
改ざんさせられたのは出先機関の近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん。妻の赤木雅子さんのメモ帳には、誠実な公務員が命を絶つまでの苦悩の日々が記されている。
雅子さんは以前から、思いついたことをメモ帳に走り書きする習慣があった。森友学園問題が明るみに出る以前は、このメモ帳には夫との何気ない幸せな出来事ばかりが記されていた。
筆致に暗い影が差すようになったのは2017年3月3日の記述から。
〈いったいとしくんはいつ帰ってくるのか。あれはたしか2/8頃はじまった森友学園の問題。1ヶ月近く、毎日タクシーだ〉
この5日前の日曜日、俊夫さんは雅子さんと近所の梅林公園で過ごしていたところを上司の電話で職場に呼び出された。この時、最初の改ざんをさせられたのだ。
その日を境に俊夫さんは心を病んでいく。暗くふさぎ込んで「内閣が吹っ飛ぶようなことやらされたんや」とつぶやく。でも詳しいことは語らない。
5月12日の記述。
〈としくんが10日程前から様子がおかしい〉
自宅上空を飛ぶヘリコプターを見上げて「あれは僕のことを見張りに来てたんだぞ」と言い始めた。改ざんに反対したが無理矢理させられた負い目からか、捜査で追及されるという恐怖心が強まっていた。職場を辞めたいという発言も増える。
〈としくんはもー仕事やめるという。それはしかたないよね〉(5月20日) 〈としくん仕事やめるってよ 暗~い〉(7月1日) 〈としくんおかしくなりました ねむれないし、もう駄目だー〉(7月19日)
沿岸海面水位が過去最高に=昨年、黒潮蛇行影響か―気象庁
気象庁は25日、2020年の日本沿岸の平均海面水位が、平年より87ミリ高くなり、1906年の統計開始以来最も高くなったと発表した。黒潮の蛇行が影響したとみられる。
日本沿岸の平均海面水位は80年以降、地球温暖化による海面上昇や、偏西風の強弱などが影響し、緩やかな上昇傾向が続いている。
さらに20年は黒潮が蛇行して関東・東海沖に海流が接近。暖かい海流は体積が大きく、周囲より海面が盛り上がる。関東・東海沿岸の平均海面水位は平年より132ミリ高かった。
海面水位が高くなると高潮被害が生じやすくなる恐れがあり、気象庁は今後も監視を続ける。
[時事通信社]
エスカレーターから買い物カート落とした疑い 高校生ら書類送検
商業施設の下りエスカレーターから買い物カートを落としたとして、警視庁高島平署は25日、都立高校2年の少年(17)を暴行容疑で東京地検に書類送検し、無職少年(17)を軽犯罪法違反の非行内容で東京家裁に書類送致した。カートを落下させる映像が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にアップされ、ネット上で「炎上」していた。
少年らは1月6日午後8時45~50分ごろ、板橋区徳丸の「イオン板橋店」で、下りエスカレーターから買い物カートを2回落とした疑いがある。このうち、高校生の少年が落としたカートは、エスカレーターに乗っていた40代女性の右手首に当たったという。2人は「友達と遊んでいて楽しくなり、その場のノリと勢いでやってしまった」などと容疑を認めている。
同署によると、一緒にいた別の少年がスマートフォンで撮影した動画を無職少年が2月上旬にTikTokに投稿。ネット上で多くの非難の声が寄せられたため店に行為を自白し、連絡を受けた同署が捜査していた。【土江洋範】
東京23人死亡、340人感染 新型コロナ
東京都は25日、新型コロナウイルスの感染者が新たに340人報告されたと発表した。直近7日間で平均した1日当たりの人数は279.7人。累計は11万740人となった。60代~100歳以上の男女23人の死亡も判明し、死者の累計は1325人となった。
入院患者は前日から70人減の1812人、うち重症者は2人増の71人。このほか自宅療養が704人、宿泊療養が373人、入院や療養先の調整中が571人に上った。新規感染者のうち、65歳以上の高齢者が74人。経路不明は159人だった。
都内の感染者数は緊急事態宣言の発令後に減少してきたが、最近は減り方が鈍化している。
「まだ、どうにかできるかも」沖縄県民投票から2年、若者は今
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に伴う名護市辺野古沿岸部の埋め立ての是非が問われ、反対が7割を超えた2019年の県民投票から24日で2年。当時、先頭に立って9万人超の署名を集め、実施を求めたのは沖縄の若い世代だった。一方で、活動には加わらなかったものの、その姿に心を動かされた同世代もいた。あの県民投票が残したものとは――。
「県民投票で気付かされたことがある」。今、学校などでの平和教育プログラムで講師を務める狩俣日姫(につき)さん(23)=宜野湾市=は振り返る。
沖縄県が19年度から実施する事業「ぴーすふるアクション」。学校に講師を派遣し、生徒同士のディスカッションを促しながら平和のあり方を学んでもらう講座だ。狩俣さんは20年度、派遣希望があった県内の中学、高校、大学計6校、県外の中学1校を回った。
講座では、76年前の太平洋戦争末期の沖縄戦での日米両軍の攻防の経過や巻き込まれた住民の証言を紹介し、戦争の悲惨さを伝える。そのうえで「周辺国との関係が悪化した」という課題が設定され、5、6人ごとのグループに分かれて解決策を議論する。政府のプロパガンダによって国民がいつのまにか戦争を後押しする形になってしまうことを体感し、どうすれば平和を維持できるのかを考えてもらうのが狙いだ。
こうした教育プログラムに狩俣さんが関わるようになったのは17年秋。その前の1年間、ワーキングホリデーで滞在したオーストラリアでの体験が一つのきっかけだった。現地で知り合った日本人と沖縄の話になり、「沖縄は米軍基地がないと中国に取られてしまう」「経済も基地がないと成り立たないんでしょ」と言われた。「違うよ」と思ったが、しっかり反論できない自分がいた。帰国後、「もっと沖縄のことを勉強して伝えたい」と思っていた時に友人から誘われ、このプログラムを実施していた団体の活動に参加した。
「『辺野古』県民投票の会」が投票実施を求める署名集めをスタートさせたのは18年5月。会の代表に就いた元山仁士郎さんら20代が活動の前面に出た。勉強会に顔を出した狩俣さんは「私は教育の分野で頑張りたい」と思って活動には加わらなかったが、同世代が正面切って「基地の問題や沖縄の将来について皆で話をしよう」と訴えていたことがうれしかった。
19年2月の投票日直前には、元山さんらが県内外のミュージシャンやラッパーを集めて投票を呼び掛ける音楽祭を開いた。斬新な活動に「自分たちの世代が頑張れば、社会は変わるのかもしれない」という期待も抱いた。
県民投票の結果は投票率52・48%で、「埋め立て反対」が投票総数の71・74%に上った。「『どちらでもない』という選択肢が大勢を占めるかも」と思っていただけに、多くの人が意思をはっきり示したことに驚いた。だが、沖縄の「民意」が示されたにもかかわらず、政府はその後も辺野古沿岸部の埋め立て工事を続けた。「民意が反映されず、民主主義が機能していない状態を他の都道府県の人は容認していいのか」
それでも狩俣さんは「私にとってあの県民投票は無意味ではなかった」と振り返る。元山さんらの活動を見て、「関心が薄い人や冷ややかな目で見ている人にも語りかけること、考えが違う人の意見にも耳を傾け、対話することの大切さ」を実感。教育プログラムで学生たちにディスカッションを促してきた自分たちの取り組みも「間違っていなかった」と確信できた。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、沖縄では若い世代がオンラインでコロナ後の世界や差別などの社会問題を公開の場で語り合う取り組みが続いた。狩俣さんもそのいくつかに参加した。「若い世代がつながり、議論したり考えたりしている過程を皆に見せようという流れがある。そのきっかけの一つが県民投票だった」。だからこそ辺野古の埋め立て工事が止まらない現状にも、2年前に抱いた期待を思い出す。「まだ、どうにかできるかもしれない」
沖縄、香港で声を挙げた人々を撮影
「沖縄の民主主義が無視されている状況が今も続いていることをしぶとく伝えていきたい」。「『辺野古』県民投票の会」のメンバーとして投票実施を求める署名集めに関わった那覇市のカメラマン、普久原(ふくはら)朝日さん(26)は、当時撮影した作品を紹介する写真展を28日まで那覇市久茂地(くもじ)の市民ギャラリーで開いている。
県民投票実現までの過程を追った沖縄での写真59枚に加え、2019年6月に訪れた香港で刑事事件の容疑者を中国本土の司法当局に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案に反対して声を上げる人々の姿を撮影した写真21枚を展示。沖縄での写真では、翁長雄志(おながたけし)前知事の突然の死や全県での投票実施を求めた会の元山仁士郎代表のハンガーストライキなどを巡る人々の悲喜さまざまな表情が映し出されている。それらの写真をまえに、普久原さんは「当時の思いを振り返ってほしかった」と語る。
写真展のタイトルは「あのときの沖縄 “政治”と若者たち」と付けた。「少しずつだが、社会問題に対して声を上げる若い人たちが増えている気がする。県民投票をやったという事実の重みは2年たっても薄れない。その結果をどう生かしていけばいいのか、皆で考えていきたい」【遠藤孝康】
スマホをサンダルに隠して?…中学教諭、女子生徒のスカート内を盗撮か
鹿児島県内の公立中学の男性教諭(40歳代)が勤務先の教室で、スマートフォンを使い女子生徒のスカート内を盗撮した疑いがあることがわかった。同校などによると、教諭は盗撮行為を認めており、校長は24日、読売新聞の取材に「生徒や保護者、地域住民の信頼を裏切る行為で申し訳ない。警察の捜査や県教育委員会の調査などに従って対応していきたい」と話した。
同校や、学校がある自治体の教育委員会によると、教諭は指導を理由に生徒を呼び出した際、スマートフォンをサンダルに隠して盗撮した疑いがある。今月5日、複数の生徒が別の教員に相談して発覚。報告を受けた校長が本人に事実関係を確認したところ認めたという。教諭は9日から体調不良を理由に休んでおり、被害に遭った生徒は県警に被害届を提出したという。
教諭の勤務態度に問題はなく、生徒から人気があったという。同校は19日、3年生の保護者を対象に事情を説明し、26日には他の学年の保護者にも説明することにしている。
県教委教職員課は「事案の概要について報告は受けているが、正式な報告書を受け取って必要な調査を行う。必要に応じて処分する」としている。
元高校教諭、少女が逃げ出すまで30分間誘拐…有罪判決
少女へのわいせつ誘拐の罪に問われた被告の元高校教諭の男(38)(懲戒免職)に対し、地裁は24日、懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、男は昨年11月11日午後11時頃、香川県東かがわ市内の路上で、知人の少女(当時17歳)を車に乗せ、さぬき市内のホテル駐車場で少女が逃げ出すまでの約30分間、誘拐した。
近道暁郎裁判長は、「動機や経緯に酌量すべき点はない」とした一方、「犯意は強固ではなく、反省している」とした。
三井物産系公益財団法人の元職員を逮捕 計3000万円を着服か
外国人留学生を支援する公益財団法人「三井物産貿易奨励会」(東京都中央区)の資金を着服したとして、警視庁久松署は25日、千葉県市川市広尾1、元同会職員、松本恭子容疑者(47)を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。
逮捕容疑は同会の職員だった2020年4月、業務上保管していた預金通帳や届け出印などを持ち出し、5回にわたって現金計280万円を同会の口座から引き出したとしている。「計3000万円くらい引き出した。金は生活費や子供の学費、海外旅行費に使った」と容疑を認めているという。
同署や同会によると、松本容疑者は19年秋から着服を始めたとみられる。別の職員が20年6月に銀行口座の残高が減っているのに気付き、不正が発覚。松本容疑者は同年7月に解雇された。着服によって外国人留学生への奨学金の支払いが一時、滞る事態になったという。同会は当時、10人の留学生に月数万円の奨学金を支給していた。
同会は12年4月に公益財団法人になり、外国人留学生に奨学金や宿泊施設を提供している。資金はほぼ全額が三井物産からの寄付という。【岩崎邦宏】