有名だった無賃乗車男、タクシー運転手が後をつけ自宅突き止め通報し逮捕される

タクシーで無賃乗車したとして神奈川県警藤沢署は15日、同県藤沢市、無職の男(27)を詐欺容疑で逮捕した。被害に遭ったタクシー運転手が降車後に後をつけ、自宅を突き止めたことなどが逮捕につながった。
発表によると、男は2019年12月6日、大船駅から自宅周辺までタクシーに乗車し、「お金取ってくるから待ってて」などと言ったまま戻らず、料金1460円をだましとった疑い。調べに対し「金がなくて払いたくなかった」などと供述しているという。
同署によると、大船駅や藤沢駅から同市渡内に向かい、無賃乗車する男の存在は、タクシー運転手の間で知られていた。今年3月、大船駅から男を乗せた60歳代男性運転手が男が自宅に入って鍵をかけるところまで確認し、同署に連絡した。周辺では19年から今年3月まで同様の被害が数件あり、同署は男の可能性があるとみて調べている。

愛知リコール不正 元常滑市議「事務局長から指示」 周囲に話す

愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、運動事務局の幹部だった元愛知県常滑市議、山田豪氏(52)が「田中孝博・事務局長と共に筆跡が同じ署名簿に指印を押した。田中事務局長の指示だった」との趣旨の話を周囲に伝えていたことが16日、関係者への取材で明らかになった。山田氏は地方自治法違反(署名偽造)の疑いで捜査している愛知県警から任意で事情聴取を受けており、15日に「一身上の都合」を理由に市議を辞職している。
署名偽造を巡り、事務局関係者が関与を認めたのは初めて。関係者によると、山田氏はリコール署名活動が終了した翌日の2020年10月26日、田中事務局長から名古屋市内の事務局に呼び出され、「押印のない署名が大量に送られてくる。署名を完成させるには指印が必要だ」と持ちかけられ、同年10月末~11月初旬に名古屋市内の公共施設に田中事務局長ら数人と集まり、山田氏は署名簿約500枚に指印を押したという。
署名偽造を巡っては、名古屋市の広告関連会社が下請け会社を通じて佐賀県でアルバイト募集していた疑いが浮上しているが、田中事務局長は署名簿について「九州から運ばれてきた」と山田氏に説明したという。
中日新聞は16日、山田氏が田中事務局長の指示で署名偽造に関与したと証言したと報じた。この報道について、田中事務局長は同日、「山田氏から直接聞いていないので内容が正しいかどうかお答えできない。内容を精査し、今後なるべく早く説明の場を設ける」とのコメントを発表した。また、リコール運動団体の代表を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は「ただただ驚いている。彼(山田氏)がそう言ったならそういうことだろうし、組織として事務局長が指示するというのは説得力があるが、一方的な情報だけでは何も言えない」と話した。
一方、リコール運動を支援してきた名古屋市の河村たかし市長は同日、山田氏が署名偽造の関与を認めたことについて「市民も構造が分かってきたと思う」と述べ、自身の関与については「気付いていたらやめさせた」と改めて否定した。また、河村氏は署名偽造を巡る独自調査で山田氏にもヒアリングしていたことを明らかにした上で「ワシに言わんかった。黙っとった」と説明。「いたたまれなくなって話したのだろう。田中(事務局長)氏も早く出てきて話をしなければいけない」と話した。【高井瞳、太田敦子、岡正勝】

「楽屋」「エレジー」などの劇作家・清水邦夫さん 老衰のため死去、84歳

劇作家の清水邦夫(しみず・くにお)さんが15日午後0時46分に老衰のため、亡くなったことが分かった。日本劇作家協会が発表した。84歳だった。
同事務局によると、昨年12月から体調を崩していた。2001年6月に上演された妻で女優の松本典子さん(享年78)主演の舞台「女優N―『戯曲推理小説』より」が最後の作品になった。
清水さんは1936年、新潟県生まれ。早大在学中に発表した初戯曲「署名人」でデビューした。卒業後、岩波映画社を経て65年にフリーとなり、劇作家として活動する。
69年の「真情あふるる軽薄さ」から、演出家の蜷川幸雄さん(享年80)とコンビを組む。現代人劇場、櫻社で蜷川さん演出による話題作を発表し、「ぼくらが非情の大河をくだる時」で岸田戯曲賞を受賞した。
76年から松本さんらと演劇企画「木冬社」で作・演出を手がけた。80年「わが魂は輝く水なり」で泉鏡花文学賞、83年「エレジー」で読売文学賞を受賞。他の代表作に「タンゴ・冬の終わりに」「楽屋」「火のようにさみしい姉がいて」「雨の夏、三十人のジュリエットが還(かえ)ってきた」「夢去りて、オルフェ」など。
葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。喪主はなく、遺族の希望で香典、献花は辞退する。

まん延防止追加「あぐらかくと逆に広がる」 医療者、期待と注文

20日から埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県でも適用される新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」。病床の逼迫(ひっぱく)が懸念される中、どこまで感染を抑え込むことができるのか。医療関係者が期待や注文を込めて語った。
新たに重点措置の対象地域となるのは4県の11市。重点措置が先に適用された東京都などと同様、飲食店は午後8時までの営業時間短縮を要請され、大規模イベントの観客は5000人までに制限される。
「重点措置の適用にあぐらをかいていたら(感染は)逆に広がるかもしれない」。そう警鐘を鳴らすのは、埼玉県内の保健所長だ。感染状況を示す政府分科会の6指標のうち病床使用率は、15日時点で30・5%。深刻さの度合いは上から2番目のステージ3(感染急増)相当だ。県内の感染者は30代以下の若者が半数近くを占めるといい「年末年始の『第3波』と同じく、若者から家庭内で親や高齢者に感染が広がり、病床がさらに逼迫する恐れがある」と懸念する。県内の対象地域はさいたま、川口の2市だが「他の地域でも感染予防策を徹底することが大切だ」と指摘する。
3日連続で新規感染者が200人を上回った神奈川県。医師でもあり感染対策をまとめる立場の阿南英明・県医療危機対策統括官は「神奈川にとっては良いタイミング」と重点措置の適用を前向きに受け止める。
県内の感染状況は「(昨夏の)『第2波』を超えている。新規感染者に占める20~30代の割合が高く、数週間後には全世代の感染者が大幅に増える恐れがある」と厳しい見方を示す。冬場の「第3波」当時よりも医療提供体制を強化したものの「余裕があるわけではない。緊張感を持って構えている状態だ」と話した。
横ばいだった感染者数が、15日に急増した千葉県はどうか。県医師会の西牟田敏之・公衆衛生担当理事は重点措置について、変異株の拡大で感染者が増えることを見越した対応とみて効果を期待する。その上で「若い人の感染が増えている。人々が新型コロナにだいぶ慣れっこになっている」と目下の課題を挙げた。
愛知県も感染の再拡大が深刻だ。16日には、3日連続の200人台となる224人の感染者が確認された。柵木(ませき)充明・県医師会長は「重症者も急増する恐れがある。きょうの大阪はあすの愛知と思っている」と警戒感を示す。その上で「緊急事態宣言の方が人々の心に訴える力がある」と述べ、後手に回らない対応が大切だとの認識を示した。
一方、先行して重点措置が適用された東京都。16日の新たな感染者は667人で、16日続けて前週の同じ曜日の人数を上回った。昨年末以降、1日当たりの新規感染者数が急増し2000人超となったのは記憶に新しい。都の担当者は「来週からゴールデンウイークにかけて感染の増大が懸念される。飲み会や会食を慎んでほしい」と呼びかける。【鷲頭彰子、中村紬葵、石川勝義、太田敦子】

「火災報知機の取り外しを見た」 4人死亡事故で脱出作業員

東京都新宿区にあるマンション地下駐車場の消火設備から二酸化炭素(CO2)が放出され、男性作業員4人が死亡した事故で、自力で脱出した30代の男性作業員が警視庁に「天井の火災報知機を一度取り外して戻すのを見た」と話していることが16日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は設備が作動した原因となった可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、現場責任者の男性が「事故当日の朝礼で消火設備に触れないよう作業員に指導した」と説明したことも判明。同課は業務上過失致死容疑で捜査するとともに、安全対策が適切だったか調べる。

国内感染、新たに4532人=大阪最多1209人、兵庫も―新型コロナ

国内では16日、47都道府県と空港検疫で4532人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認された。新規感染者が4000人を超えたのは3日連続。1209人の感染が判明した大阪府をはじめ、兵庫(510人)、新潟(40人)、石川(35人)各県もこれまでで最も多かった。
全国で確認された死者は大阪で16人など計46人。厚生労働省によると、重症者は前日比39人増の670人だった。
大阪では、新規感染者が4日連続で1000人を超えた。重症者数は274人と過去最多を連日更新し、府の病床確保計画に基づく重症病床の使用率は102.2%に達した。現在、医療体制に比較的余裕のある滋賀県に対し、看護師派遣を要請している。
東京都では667人の感染が判明した。500人を上回ったのは4日連続。都内の新規感染者の直近1週間平均は542.0人で、前週比122.9%。この日判明したのは20代が200人で最も多く、30代132人、40代119人と続いた。65歳以上は69人。都基準の重症者は前日比6人増の43人。
[時事通信社]

再発防止後にサッカー部員飲酒 全国大会出場の奈良・山辺高校

奈良県教委は16日、県立山辺高校(奈良市)のサッカー部員4人が2021年2月、飲酒や喫煙をしていたと発表した。同部では20年にも寮内で部員10人の飲酒が発覚。部員は特別指導を受け、学校と県教委は再発防止策を公表したばかりだった。
県教委によると、2月11日夜、1、2年生(当時)の部員5人が寮を抜け出し、近くのコンビニエンスストアで酒やたばこを購入、寮に帰る途中、4人が飲酒や喫煙をした。このうち3人は、特別指導を受けた生徒だった。同月27日、部員の1人が興津大三監督に申し出て発覚したが、学校や県教委は明らかにしていなかった。
吉田育弘教育長は20年の飲酒発覚時、「『出たい』という生徒の気持ちを尊重したい」として、同部の全国高校サッカー選手権への出場を後押し。再びの不祥事に、16日の記者会見では「二度とこういった行為を起こさないようにしたい」と、寮の見回りや生活指導を強化すると説明。飲酒や喫煙をした4人のうち3人が転校し、残る1人も今秋転校を予定していることを明らかにした。
同校のサッカー部員は奈良市の民間企業が運営するクラブチームに所属し、クラブの寮で生活。県教委は、寮での出来事を運営会社任せにしていた点を改め、チームと「寮内で生活指導上の問題が起きたときの責任は学校が負う」と基本合意していた。【加藤佑輔、田中なつみ】

「悔しくて涙が出る」富士そば労組幹部が懲戒解雇 「組合つぶし」と無効訴え労働審判へ

立ち食いそばチェーン「名代富士そば」を運営するダイタングループ(東京都渋谷区)の元社員2人が4月8日、懲戒解雇されたのは不当だとして、解雇無効を求め東京地裁に労働審判を申し立てた。
懲戒解雇されたのは、元社員で「富士そば労働組合」の安部茂人委員長と書記長。未払い残業代などの支払いを求めて、労働審判を申し立てていた(2月に民事訴訟に移行)。
4月16日に都内で会見を開いた安部委員長は「涙が出るくらい悔しいですね。どれだけ命を削って会社のために貢献してきたか、信じてくれない会社が悔しい」と訴えた。
ユニオンによると、2人が懲戒解雇されたのは1月29日付。会社側は2人の懲戒解雇について、残業代請求労働審判に提出した資料の改ざん・捏造、勤務管理システムの勤怠データ改ざんなどが理由と通知したという。
これに対し、ユニオンは会見で「会社側は全く証拠を示していない。そのような事実は全くない」と真っ向から否定した。
代理人の棗一郎弁護士は「手帳や勤務一覧表などの資料を提出し、労働時間の改ざんはしていないと主張していたが、会社は第2回労働審判の前に2人を懲戒解雇した。証拠の改ざんがあったかどうか、労働審判の中で証拠の価値を吟味するのが当たり前だ。頭にきている」と憤った。
安部委員長は「いい会社作りをしなければいけないという思いで組合を結成した。会社はこれからも組合つぶしをやってくるでしょうが、組合員全員で力を合わせて、会社の未来永劫のために邁進していきたい」と話した。
書記長は「怒りを通り越して、呆れている。会社のために部下のためにと思って身を削って頑張ってきた。時には家族を犠牲にしながら、なんとか部下のために利益のためにと思って長時間働いてきた。その長時間労働が悪しき風習でなかったことにされてきた。最後までしっかり戦い抜きたい」と訴えた。
会社側は弁護士ドットコムニュースの取材に、「2人が時間外手当等の支払を求める労働審判に提出する証拠の改ざん等を行ったことを示す証拠関係については強い自信を持っておりますので、今後労働審判手続きにて適切に対応いたします」と回答した。

大阪のホテルで教員30人が懇親会、校長は口止め

大阪府池田市立池田小学校の校長や教員ら30人が3月下旬、大阪市内で会食をしていたことが16日、池田市教育委員会への取材で分かった。新型コロナウイルス感染拡大で、大人数での会食の自粛が呼びかけられる中、校長が「こういうご時世なので」と、参加者に口止めしていたという。現段階で感染者は確認されていないという。
市教委によると、会食は3月24日午後6時半~8時半ごろ、大阪市北区のホテルで開かれた。席と席の間にアクリル板を置いていたが、多くの教員が会食中はマスクを着用していなかったという。その後、十数人が池田市内の居酒屋で2次会に参加した。
市教委の調査に、校長は事実を認め「軽率だった」と謝罪。大阪府内は2月28日までで緊急事態宣言が解除されていたが、市教委は「教育公務員としての自覚に欠けていた。あってはならない話で申し訳ない」と話している。

華原朋美さんに暴行した疑い 32歳・自称会社員を逮捕 警視庁

歌手の華原朋美さん(46)の腕をつかんだり、肩を押したりしたとして、警視庁大崎署は16日、東京都江東区の自称会社員の男性(32)を暴行容疑で現行犯逮捕した。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は16日午前10時半ごろ、品川区大崎の路上で華原さんに暴行したとしている。華原さんにけがはなかった。2人に面識はないという。
大崎署によると、華原さんは都内をタクシーで移動中、追いかけてくる別のタクシーに気づいた。華原さんがタクシーを止めて下車し、後続のタクシーに乗っていた男性を問いただしたところ、腕をつかまれるなどしたという。
華原さんが自ら110番し、駆けつけた警察官が男性を確保した。大崎署は華原さんがつきまといの被害に遭ったとみて経緯を調べている。【柿崎誠】