日本維新の会が夏の参院選改選1人区で呼びかけている野党の「予備選」に複数の壁が待ち受ける。与党に対抗する野党一本化の手法として吉村洋文代表が提唱したものの、他の野党の反応は鈍く、維新内にも異論がくすぶる。実施方法も難しく、実現は見通せない。
吉村氏が予備選を打ち出したのは昨年11月の代表選だ。「参院でも少数与党に追い込むため、与野党一対一の構図をつくる」と意気込み、今月の通常国会が始まるまでに素案を提示する意向も表明している。従来立憲民主党などが目指した一本化調整と異なるのは、公開ルールで候補を1人に絞る点だ。「選挙目当ての野合」との批判を回避する狙いがある。
立民の野田佳彦代表はすぐ「話を聞いてみたい」と呼応した。ただ、一本化の方向性を「路線は全く同じだ」と歓迎しつつ、予備選には「一つのアイデア」と語る以上に踏み込んでいない。立民内でも幹部の一人は「全野党の参加が前提になる」と懐疑的だ。
国民民主党は改選1人区への擁立が限定的だとして「基本的に関係ない」(玉木雄一郎代表=役職停止中)との立場だ。
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近隣住民「トラブルなどは全然ない。静かな感じ」民家で住人男性ら3人死亡 部屋には争ったような形跡、血の付いたハンマー
1月2日夕方、神戸市の民家で住人の男性が首をつった状態で死亡しているのが見つかりました。家の中では親族の男女が頭から血を流し死亡していて、警察はなんらかのトラブルがあったとみて捜査しています。
2日午後5時半ごろ、神戸市西区の民家に住む男性の兄から「弟の家で話し合いをしている妻と息子と連絡が取れない」と警察に通報がありました。
警察によりますと、駆け付けた警察官が、住人の男性(64)が階段の踊り場で首をつって死亡しているのを発見。さらに、1階の和室では男性の兄の妻(62)と息子(27)が頭から血を流して倒れ死亡していました。
和室には争ったような形跡があったほか、血の付いたハンマーが落ちていたということです。
(近くに住む人)「(Qトラブルなどは最近?)全然ないです。静かな感じです。(住民男性は)大人しい真面目な感じですね」
警察は住人の男性が2人を殺害した可能性もあるとみて、詳しく調べています。
三笠宮妃百合子さま「墓所五十日祭の儀」 喪主の彬子さまなど皇族方が参列
去年11月に亡くなった三笠宮妃百合子さまをしのぶ「墓所五十日祭の儀」が行われ、皇族方が参列されました。
三笠宮妃百合子さまが去年11月15日に、101歳で亡くなられて50日となる3日夕方、東京・文京区の豊島岡墓地の百合子さまの墓所で「墓所五十日祭の儀」が行われました。
喪主を務める孫の彬子さまや、秋篠宮ご夫妻、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまなど9人の皇族方が参列されました。
先月、筑波大学進学が決まった秋篠宮家の悠仁さまが、百合子さまの墓所を訪問されるのは、今回が初めてです。
天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻は慣例により参列されませんでしたが、侍従が代理で拝礼しました。
これに先駆け、午後2時から赤坂御用地内の三笠宮邸で「権舎五十日祭の儀」が執り行われました。
熊本市電の脱線事故 レールの「ひずみ」などが原因
大晦日におきた熊本市電の脱線事故について、3日、市交通局は現場周辺で行った工事でレールに「ひずみ」が生じたことなどが原因だと説明しました。
熊本市電は、12月31日の大晦日、熊本城・市役所前電停と花畑町電停の間で脱線しました。
これについて、市交通局は、3日会見を開き、12月7日に現場周辺で行ったレールの幅を直す工事で「ひずみ」が生じ、その後、市電の振動などでレールを固定する「くぎ」が徐々にゆるんだことで、レール幅が基準より数センチ広くなったことが原因だと説明しました。
また、調査の結果、脱線した場所以外に7か所で、レール幅が基準より広がっていたということで、点検を強化するとともに、2024年度中に工事を行う方針を明らかにしました。
脱線事故を受けて、市電は現場周辺の一部区間で運行を見合わせていましたが、復旧工事を行い安全が確認できたとして、3日の始発から全線で運行を再開しました。
磐梯山の登山道近くに倒れた男性 救助するも死亡を確認 1人で冬山を登っていたか 福島県
磐梯山の登山道近くで男性が倒れているのが発見され、その後、死亡が確認されました。
1月3日の午前10時50分ごろ、猪苗代町後磐梯山地内で、登山客から「人のようなものがみえる」と警察に通報がありました。
その後、午後2時半ごろ倒れていた男性は防災ヘリによって救助されましたが、死亡が確認されたということです。
男性は、40代から50代とみられ、登山道近くで服や靴を着用した状態で発見されたことから、1人で冬山を登っていたとみられています。
男性に目立った外傷はなく、警察は、死因や身元の特定を急いでいます。
木造2階建てアパート全焼 1人を病院搬送も死亡確認 住人の70代男性と連絡取れず 大阪・城東区
3日午後、大阪市城東区でアパートが燃える火事があり、1人が搬送されその後、死亡が確認されました。
警察などによりますと午後2時すぎ、城東区新喜多東のアパートで、住人から「1階が火事です」と119番通報がありました。
火は約1時間後にほぼ消し止められましたが、木造2階建ての建物が全焼しました。
1階の部屋から1人が救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認され、警察は連絡が取れていない住人の70代の男性とみて身元の確認を急いでいます。
この火事の影響で、JR西日本は学研都市線の長尾~京橋駅間と、おおさか東線の大阪~放出駅間で約2時間半にわたり列車の運転を見合わせました。
「酒は飲んでいない」酒気帯び運転容疑で燕市職員(54)を現行犯逮捕 車には同乗者も… 新潟
新潟県見附市の市道で3日、酒気を帯びた状態で乗用車を運転したとして、燕市職員の男が現行犯逮捕されました。
酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されたのは、見附市南本町に住む燕市職員の男(54)です。 警察によりますと3日午後3時半ごろ、車を運転していた男に対し、パトカーで巡回中だった警察官が職務質問したところ、呼気から基準値を超えるアルコールが検知されたということです。職務質問をした理由については明らかにしていません。
警察の調べに対して男は、「車を運転していたのは間違いないが、お酒は飲んでいないので飲酒運転には当たらない」と容疑を否認しています。
また、男が運転していた車には同乗者がいたということで、警察は、男が酒を飲んだと知った上で同乗したのかも含めて調べています。
江戸川区北小岩の2階建てアパートで火事 89歳の住人とみられる男性が死亡 火は約2時間で消し止められる
きょう未明、東京・江戸川区の2階建てアパートで火事があり、89歳の住人とみられる男性が死亡しました。
きょう午前3時半ごろ、江戸川区北小岩にある2階建てアパートから「火がついている」と119番通報がありました。
消防によりますと、アパート1階の1室から火が出て、消防車など18台が消火活動にあたり、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、1部屋の10平方メートルが焼けたということです。
この火事で、火元となった部屋の89歳の住人とみられる男性が意識のない状態で救助され搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。
警視庁は、詳しい出火原因を調べています。
現場は、京成電鉄・京成小岩駅から北東におよそ500メートルの住宅街です。
所持金はわずか23円…カラオケ店で無銭飲食か 「財布がなくなった」4800円払わず63歳の男を逮捕
代金を支払う意思や能力がないのに、福岡市博多区のカラオケ店で部屋の料金や飲食代を払わなかったとして、1日午後、63歳の無職の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、自称の福岡市博多区に住む63歳の無職の男です。
男は1日午後7時35分ごろから約1時間にわたって、福岡市中央区天神のカラオケ店を利用し、部屋の料金(2400円)と飲食代(2400円)を支払わなかった疑いが持たれています。
警察によりますと男は当時、23円しか所持していませんでしたが、部屋から出てきた後、「財布がなくなっている」「知人に連絡したいが携帯もない」などと弁解してきたということです。
男は取り調べに対し黙秘しているということです。
2025年、石破首相に立ちはだかる3つの壁 36年前の悪夢とは…「ポスト石破」は誰?
衆議院選挙で与党過半数割れに追い込まれた石破政権。2025年の通常国会では、最重要課題の予算成立に向け野党の協力を得るメドは立ってない。“12年に一度”の東京都議選と参院選がともに行われる年に、石破首相に立ちはだかる3つの壁とポスト石破について解説する。(政治部 自民党担当 長谷栞里)
自民・公明が過半数の議席を得られず“少数与党”となり「国会の景色が一変した」永田町。衆議院予算委員会の委員長など、重要ポストが野党の手に渡る中、2025年は与党にとってさらに苦しい場面が続くことが予想される。
国会で審議される予算案や法案は基本的に衆議院・参議院で“過半数の賛成”で可決されて初めて成立する。つまり、現状の与党の衆議院の議席数では、野党にも賛成してもらわない限り、2025年度の本予算案が成立させられないのだ。
2024年、少数与党になって初めての臨時国会では「補正予算」を成立させるために、与党は野党の協力を取り付けるために奔走することになった。
衆院選で大きく議席を伸ばした国民民主党の“看板政策”である「103万円の壁見直し」を取り入れ、日本維新の会とは「教育無償化についての協議開始」で合意。野党2党の賛成を取り付けたことで、何とか補正予算の成立にこぎつけた。
だが、2025年の通常国会では野党から本予算案の賛成を取り付けるメドや道筋は立っていない。国民民主は103万円の壁を「178万円」にすることを求めて、自民・公明を引き続き揺さぶり続けている。また維新も党内が一枚岩ではなく、教育無償化の協議を通じて与党との距離が近づくことへの反発が出ている。
夏には参議院選挙を控える中、国民民主・維新とともに与党に接近し過ぎることは選挙にマイナスとなりかねず、予算賛成へのハードルは高いと言わざるを得ない。
仮に政府・与党が予算を成立させられないと新年度から政策が実行できなくなり、政府の機能が停止するおそれもある。そのため、政府・与党内からは「予算の成立と引き換えに、石破首相は退陣に追い込まれるのではないか」との見方も出ている。
石破首相が予算の壁を乗り越えることができたとしても、次に立ちはだかるのが「内閣不信任決議案」という壁だ。
衆議院で出席議員の過半数が賛成すれば可決される不信任案は、これまでのように「出しても与党側に否決される」国会会期末の“風物詩”ではなく、野党が一致結束さえすれば「出せば通る」不信任案となっている。
野党が内閣不信任案を出して可決された場合、石破内閣は10日以内に“総辞職”するか、“衆議院を解散”しなければならない。過去には、少数与党政権だった羽田内閣が野党に内閣不信任案を提出され、政権発足からわずか64日で総辞職に追い込まれた例もある。
不信任案が可決されるリスクを抱えた石破政権にとって通常国会は後半にかけて緊張感のある状態が続くことになる。
そして、通常国会の2つの壁を乗り越えられたとしても、石破首相には「選挙」という壁も待ち受けている。
2025年は夏に「東京都議会議員選挙」と「参議院選挙」が相次いで行われる予定なのだ。この2つの選挙が同じ年に開かれるのは、12年に一度のこと。選挙の時期が接近しているため、先行する都議選の結果がそのまま参院選の結果と連動することが多い。
過去を振り返ると直近の2013年は民主党からの“政権奪還”直後、2001年は政権発足直後の小泉純一郎フィーバーで、いずれも自民党が都議選・参院選ともに勝利をおさめている。
一方で、さらに12年前の1989年は都議選で、野党の社会党が議席を3倍に増やし、自民党は大敗。直後に行われた参院選でも惨敗し、自民党は結党以来初めて参議院での過半数割れへと追い込まれた。
当時の宇野宗佑首相は辞任、参院選に勝利した日本社会党の土井たか子委員長が「山が動いた」の名言を残したことでも有名だ。
そして歴史はめぐり、2つの選挙を控える2025年。都議選では、小池都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が国民民主党との連携を模索しているほか、前回の都知事選に出馬した石丸伸二氏が新党を立ち上げて都議選に挑む見通しだ。
自民党にとっては厳しい展開が予想され、36年前の“悪夢の再来”を危惧する声も出始めている。
都議選が近づくにつれ、「石破総理という顔のままで2つの選挙に勝てるのか?」という声が自民党内から上がり、石破おろしに発展することも予想される。
では仮に石破首相が退陣に追い込まれた場合、「ポスト石破」となりうるのは一体誰なのか?
通常国会中に総理・総裁が交代する場合、政治空白を作ることはできないため、フルスペックの自民党総裁選をやっている時間的余裕はない。そのため、両院議員総会を開いて国会議員票を中心に一定数の地方票を加えて総裁選を実施することが想定される。つまり、ポスト石破は“緊急登板”という形になる可能性が高い。
そこで自民党内でまず最初に“即戦力”の候補者として名前が挙がるのが林芳正官房長官だ。林氏はこれまでも不祥事などがあった閣僚の後任として、何度も緊急登板した経験があり、数々の要職を歴任した安定感には定評がある。
ただ、林氏が所属していた旧岸田派の議員からは「再登板の可能性を残したい岸田前首相が林氏への『代替わり』を許さないのではないか」との声も出ている。党内の支持をどれだけ拡大できるかが課題と言える。
また、「ポスト石破」として、前回の総裁選で決選投票に進み、首相の座まで“あと一歩”に迫った高市早苗・前経済安全保障担当大臣を推す声もある。高市氏は党内の保守系グループ「保守団結の会」の会合に顔を出したり、これまでは苦手だった政治家との夜の会食の機会を増やしたりしていて、次の総裁選を見据えた動きとみられている。
ただ、前回の総裁選で高市氏を支持した議員で落選した人が多く、支持基盤に不安を抱えるほか、保守色が強いことから「選挙の顔」となるのか不安視する向きもある。
そのほか、ポスト石破には前回の総裁選に出馬した議員の名前も挙がる。
茂木敏充・前幹事長は、第一次トランプ政権下で日米貿易交渉を担当し、「タフ・ネゴシエーター」と呼ばれるなど、外交経験と即戦力なのが強みだ。
また、「刷新感」や「選挙の顔」となることを期待して小泉進次郎・元環境相や、小林鷹之・元経済安保相を推す声もある。小泉氏は政治改革をめぐる与野党協議を担当し、小林氏は総裁選での陣営メンバーを中心に勉強会をスタートさせている。
ただ、「即戦力」・「安定感」・「選挙の顔」という条件を全て満たすポスト石破は見当たらず、いずれの候補も「帯に短し、たすきに長し」で決定打を欠いている状況だ。
1月24日から始まる見通しの通常国会。石破政権は3つの壁を乗り越え、本予算案を無事に成立させた上で、内閣不信任案のリスクを乗り切り、都議選・参院選の「ダブル選挙」に勝利できるのか?
ポスト石破の候補者たちの動向も含め、石破政権の2025年は先行きが見えない不透明な展開になりそうだ。