東京都豊島区の高層ビル「サンシャイン60」の「アディーレ法律事務所」で男性従業員が刺殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同僚従業員の渡辺玲人容疑者(50)=東京都新宿区新宿2=が事件前に「人を殺したい」という趣旨の話をするのを知人が聞いていたことが捜査関係者への取材で判明した。知人は警視庁に相談したという。
渡辺容疑者と被害男性の間に目立ったトラブルは確認されておらず、警視庁は、渡辺容疑者が一方的に恨みを募らせた可能性もあるとみて調べる。
捜査関係者によると、6月上旬、知人が渡辺容疑者について「人に危害を加える言動がある」などと警視庁四谷署に相談。その際、対象とする人物について具体的な言及はなかった。
署員が渡辺容疑者の自宅を訪問し、両親の立ち会いの下で室内を確認したが、危険物は見つからなかった。渡辺容疑者とは接触できておらず継続案件となっており、約1カ月が経過したため再度連絡を取ろうとしていたという。
渡辺容疑者は、1日に事務所内で従業員の芳野大樹さん(36)の首を折りたたみナイフで複数回突き刺したとして殺人未遂容疑で逮捕された。警視庁巣鴨署は容疑を殺人に切り替えて調べている。
渡辺容疑者は「(被害男性に)以前から恨みを持っていて我慢の限界がきた」と供述。一方で、他の従業員らへの聞き取りでは、2人の間に目立ったトラブルは確認されていないという。【朝比奈由佳、菅野蘭】
「news」カテゴリーアーカイブ
【速報】天皇陛下「友好親善関係がさらに深まっていくことを期待」モンゴル訪問を前に記者会見
天皇皇后両陛下は今月6日から、国賓としてモンゴルを公式訪問されます。訪問に先立ち、きょう、天皇陛下が記者会見を行われました。
午後4時半ごろ、陛下は皇居・宮殿の「石橋の間」に入られました。今回の公式訪問に向けて、陛下は次のように抱負を述べられました。
「今回の訪問を契機として、我が国とモンゴルの特に若い世代の人々の交流がより一層活発になり、今後の両国間の橋渡しとなって、友好親善関係がさらに深まっていくことを期待しております」
訪問の日程は6日から13日までの8日間で、現地では歓迎式典や大統領夫妻が主催する晩さん会に出席されます。
また、先の大戦後、シベリア抑留中にモンゴルに移送され、その後、亡くなった日本人の慰霊碑への供花も予定されています。
今年は、戦後80年にあたり、硫黄島や沖縄、広島に慰霊訪問を行われてきた両陛下。抑留者の慰霊に臨む気持ちについて、陛下は「故郷から遠く離れた地で亡くなられた方々を慰霊し、そのご苦労に思いを致したい」と話されました。
陛下は、2007年の皇太子時代にモンゴルを公式訪問されましたが、皇后さまは当時、療養のため訪問を見送られていました。
天皇がモンゴルを訪問するのは初めてで、両陛下が国賓として外国訪問を行うのは、おととしのインドネシアと去年のイギリスに続いて、即位後3回目です。
トカラ列島の地震 南海トラフ地震への影響「おそらくない」 気象庁
鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震の頻発を受け、気象庁は2日夕に緊急記者会見を開いた。6月21日午前8時以降に観測された震度1以上の地震は、7月2日午後4時までに911回に上り、震度5弱を3回観測したと明らかにした。
トカラ列島では過去にも短期間に数百回の揺れが起きる地震活動があったが、今回は過去最多という。今後も震度5強程度の地震が起きる可能性があるといい、注意を呼びかけている。
会見した気象庁の海老田綾貴・地震津波監視課長は「過去に地震が頻発した際もそのパターンはまちまちで、今回の地震がいつ終わるのかは申し上げられない」とした。
30年以内に起こる確率が80%程度とされるマグニチュード(M)8~9級の南海トラフ巨大地震への影響を問われると、「おそらくない」と述べた。
トカラ列島近海で地震が相次いだら離れた場所で大地震が起きるという俗説「トカラの法則」についても否定した。鹿児島県・霧島連山の新燃岳の噴火との関連性も低いとの見解を示した。【加藤昌平】
郵便アルバイト男性(10代)500個以上の荷物配達せず捨て解雇
荷物を配達せずに捨てた郵便局のアルバイトを懲戒解雇。捨てた荷物の数は500個に上ります。
1日付けで懲戒解雇されたのは、天草市の本渡郵便局で配達アルバイトをしていた10代の男性です。日本郵便九州支社によりますと男性はことし4月8日、本渡郵便局の荷物500個を配達せずに天草市内のごみ置き場に廃棄したということです。荷物が捨てられているのを見つけた人からの連絡で発覚しました。
捨てられたのは指定した地域に配達される「タウンプラス」という荷物で、宛先の記載はありませんでした。男性は当初「配達した」と虚偽の申告をしていましたが、その後の聞き取りに対し廃棄を認めたということです。
日本郵便九州支社は荷物の送り主に謝罪し配達料を返金していて、平山泰豊支社長は「今後こうした事案がないように指導徹底してまいります」とコメントしています。
合格通知13人に誤送信 石川県立中央病院の看護職員試験 メール受け取った受験者に謝罪
石川県立中央病院が実施した看護職員の選考試験で、合格発表のメールが誤って、合格者以外にも送信されていたことがわかりました。
石川県によりますと、2日午前10時ごろ、看護職員の選考結果について合格通知85通を送信しましたが、不合格者やこころの病院の受験者あわせて13人に誤って送信したということです。
不合格の通知をする際、誤りに気付いたということです。
原因は、試験結果を成績順に並べた際、申請IDを紐づけなかったため、データにずれが生じて誤送信につながったと説明しています。
誤って送信した受験者には、それぞれ電話連絡し、合格通知が誤りであったと謝罪したということです。
石川県では、再発防止策として、合否結果の送付にあたっては、2人体制で確認を行うことを徹底するとしています。
天皇陛下「親善関係の深まり期待」 モンゴル公式訪問を前に記者会見
天皇陛下は2日、モンゴルへの公式訪問(6~13日)を前に皇居・宮殿で記者会見された。「(訪問を機に)特に若い世代の人々の交流が活発になり、両国間の橋渡しとなって友好親善関係がさらに深まっていくことを期待する」と述べた。戦後に旧ソ連に抑留され、モンゴルで亡くなった日本人の慰霊碑に供花する予定で「心ならずも故郷から遠く離れた地で亡くなられた方々を慰霊し、ご苦労に思いをいたしたい」と話した。訪問には皇后雅子さまも同行する。
モンゴルでは約1万4000人の抑留者が強制労働に従事し、約1700人が亡くなったとされる。抑留者は今も残る政府庁舎や劇場の建設に携わった。陛下はこうした歴史や、現地で孤児院を運営した抑留体験者と過去に交流したことを踏まえ「極寒の地で建設に携わった人々の苦難に思いをはせたと記憶している」と述べた。
陛下は今年、硫黄島、沖縄、広島を訪ねて戦没者を慰霊し、戦争体験者から話を聞いた。戦後80年を「人々の苦しみや悲しみを決して忘れてはならない年」と表現。「想像を絶する苦難の一端に触れ、深く心が痛むとともに、平和の大切さについての思いを新たにした」と語った。
日本中世史の研究を続ける陛下は、両国の歴史をモンゴル帝国(元)による2度の日本侵攻である13世紀の元寇(げんこう)から振り返った。「襲来、合戦といったマイナスのイメージがあるが、禅宗の僧侶が相互に行き来するなどの交流も活発だった」と説明。モンゴル帝国を築いたチンギス・ハンが日本で英雄として小説になり、源義経との同一人物説もあることを紹介し「歴史研究でも縁を感じている」と話した。
陛下は皇太子時代の2007年、国交樹立35周年にあわせてモンゴルを公式訪問した。雅子さまにも当時の体験を話しているといい「大自然や歴史、文化にじかに触れ、モンゴルの方々と交流できることを楽しみにしている」と期待した。【山田奈緒、高島博之】
学歴詐称疑惑の伊東市・田久保眞紀市長、大学時代は「かなり自由奔放な生活を」 通学年数答えられずネット呆れ
静岡県伊東市の田久保眞紀市長が2025年7月2日に会見で、自身の学歴詐称疑惑について、大学を「除籍」になっていたと説明した。その中で、大学に何年通っていたかとの質問に「きちんとお答えができるような通学の状態ではなかった」とし、SNSでは発言に注目が集まっている。
「バイクに乗っていろいろな所に行ってしまって住所不定のような状態に」
田久保市長は、5月25日に投開票された市長選で初当選。当選後に発行された市の広報誌では、「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されていた。しかし、6月の市議会で、大学を卒業していないなどとする投書が寄せられたとして、学歴について追及されていた。
田久保市長は7月2日、6月28日に「卒業証明書取りに」大学を訪れたとし、そこで「卒業は確認できませんでした。除籍であるということがその場では判明いたしました」と説明した。なお、選挙中には大学卒業を公表していないとし、「公職選挙法上は問題ないという結論になった」と主張した。
会見の中で、記者から大学には何年通っていたかを尋ねられると、田久保市長は
と回答した。さらに、「今と違って携帯電話もありませんでしたし、私自身がバイクに乗っていろいろな所に行ってしまって住所不定のような状態になっていたりとか、連絡が付かなかった状況もございます」と説明し、「確認をしたい」と話した。
この回答にXでは注目が集まり、「笑ってしまう様な言い訳」「なんでこれで自分が卒業できたと思うかな」「自由奔放な生活して卒業式にも出てないなら卒業してない自覚はあったでしょ」など、あきれの声が寄せられた。
青森の障害者施設で虐待疑い 拘束や殴打、日常的に繰り返しか
青森県五所川原市の障害者支援施設「栄幸園」の職員が入所者に虐待行為をした疑いがあることが、毎日新聞の取材で判明した。虐待行為は日常的に繰り返されている可能性があり、同市は事実関係の確認を進めている。
関係者によると、今年4月中旬、同園の女性職員が部下の女性支援員に対して、女性入所者が立ち上がって動き回らないようにすることを指示。女性入所者を食堂で車いすに乗せたまま、長机と椅子で押しつけるように囲み、拘束状態にした。女性入所者は知的障害者で意思疎通が難しい状況だったという。
一方、2024年8月には、入所者が集まっていた部屋で、立ち上がって出入り口のドアをたたいた男性入所者に対し、見守っていた男性職員が顔面を殴打。24年10月には別の職員が、ベッドに横たわって大きな声を上げた男性入所者のをたたく姿があった。いずれも画像や動画で記録されているものを確認した。
虐待行為について、市は既に聴取している。市福祉政策課は「事実確認を進めていく。悪質だった場合は、障害者虐待防止法に基づき、県から行政指導などの処分がある」と話した。
「栄幸園」は1991年に開設し、社会福祉法人「愛生会」(寺田スズエ理事長)が運営。園内で生活する施設入所者(定員40人)と、自宅から通う利用者に就労支援などを行う通所利用者(定員20人)を受け入れている。
寺田理事長の次男で、同園の総合施設長を務める県議の寺田達也氏は毎日新聞の取材に、一連の画像や動画が園内で撮影されたものであることを認めた上で「(自身は)把握しておらず適当なことは言えないので、まずは確認させてほしい」と話した。
青森県の宮下宗一郎知事は7月1日の定例記者会見で「一般論として、施設での虐待はあってはならない。まず、市の方で障害者虐待防止法に基づく権限で事実関係を明らかにしてほしい」と述べた。【松本信太郎】
「ポスト石破」8人の国会議員所得、トップは加藤財務相で突出…露出度測る「雑所得」は高市氏最多
30日に公開された2024年分の国会議員の所得のうち、昨年9月の自民党総裁選に出馬した「ポスト石破」候補8人を比べたところ、トップは加藤財務相の2億2593万円で突出して多かった。高市早苗・前経済安全保障相が3424万円、林官房長官が3309万円で続いた。
加藤氏は、親から相続した土地を譲渡して1億9931万円を得たことで、23年から大幅に増やした。8人中で最も少なかったのは、小泉農相の2064万円だった。
講演料や著書の印税など、政治家の露出度を測るバロメーターとされる「雑所得」を比較すると、高市氏が899万円で最も多く、23年から8倍に増やした。昨年は著書を出版し、全国で精力的に講演をこなしており、発信力を強めていたことがうかがえる。2位は小林鷹之・元経済安保相の311万円だった。
2週間で8000万円詐欺 70代男性が“デートクラブ”関係者名乗る人物にだまされ送金 札幌市
札幌・厚別署は、2025年6月30日、厚別区の70代男性がSNS上の2つのデートクラブの関係者を名乗る女5人から総額約8000万円をだまし取られたと発表しました。
警察によりますと、男性は6月5日に交際相手の女性を探すため、SNS上で2つのサイトで会員登録を行ったところ、デートクラブの仲介役や認証専門家・受付役などを名乗る5人の女から、「あなたが誤操作したので、システムが破壊されデータ修繕に100万円が必要、修復が完了すれば返金する」などと言われ、現金を請求されました。
男性は2週間で約20回、総額約8000万円をネット銀行で振り込んだり、電子マネーで送金したということです。
男性は一人暮らしで、別居している息子が、男性が頻繁に誰かと電話しているのを不審に思って事情を聞いたところ事件が発覚しました。
警察は、SNSで知り合った相手から現金を要求された場合には詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」を利用するよう呼びかけています。