大阪・阿倍野切りつけ 容疑者「知らない男の人を殴り、切りつけた」

9日午後0時5分ごろ、大阪市阿倍野区王子町2にある集合住宅の敷地内で造園業の男性(34)が刃物を持った男性に切りつけられた。男性は頭部にけがをしたが、命に別条はないという。府警阿倍野署は、集合住宅に住む職業不詳の男性(34)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
容疑者は「知らない男の人を殴り、包丁で切りつけた。殺そうと思って切りつけたかどうかは自分でも分からない」と話しているという。2人の間に面識はなかったとみられる。
署によると、けがをした男性が集合住宅1階にある資材置き場で作業中、容疑者に突然襲われた。現場からは折れた包丁の刃の部分が見つかった。容疑者は男性を襲った後に自宅に戻り、警察官に確保された。【露木陽介、松原隼斗】

「障がい者のくせに調子に乗るな」 神戸市のタクシー会社受注オペレーターが客の携帯電話にショートメッセージ送る タクシー会社が謝罪

神戸市に本社があるタクシー会社の受注オペレーターが、客からの問い合わせに対応した直後、客の携帯電話にショートメッセージで暴言を送っていたとして、タクシー会社が謝罪しました。
神戸市に本社があるエムケイ西日本グループによりますと今年2月、20代の女性オペレーターが、福岡県の客から福祉タクシー利用券に関する問い合わせに応じた直後、私物のスマートフォンで客の携帯電話に「障がい者のくせに調子にのるな、来るんなら殺してやる」とショートメッセージを送っていたということです。
客からタクシー会社に申告があったことで事態が発覚しました。女性オペレーターは会社を自主退職しています。
エムケイ西日本グループは「会社として長年このような努力を続けてきた中、今回のような事案を発生させてしまったことは、痛恨の極みでございます。再び社員一丸となって創業以来の初心に立ち返り、快適かつ安心・安全な交通手段としてご利用いただけるよう不断の努力をしてまいりたいと思います。このたびは誠に申し訳ございませんでした」とコメントしています。

森友公文書改ざん 開示文書の欠落に財務省が回答 弁護団「国会審議が紛糾するとの動機で抜き出したと思うが…非常に悪質性高い」

森友学園をめぐって財務省が改ざんした決裁文書の開示。欠落していたのは「政治家関係者との応接録」でした。
決裁文書の改ざんを命じられたことを苦に自ら命を絶った近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんは、4月4日に財務省が開示した文書の一部が欠落しているとして、説明と開示を求めていました。
5月9日、雅子さんに届いた回答で財務省は「欠落しているのは政治家関係者との応接録が大半で、国会審議において質問材料を極力少なくする目的で廃棄したためと考えられる」と説明しました。
これを受け弁護団は…
(生越照幸弁護士)「国会審議がまた紛糾するという動機で抜き出したんだと思うんですけど、非常に悪質性が高い」
6月には新たにおよそ6000ページが開示される予定です。

【速報】住宅で75歳夫と72歳妻が血だらけで死亡しているのが見つかる 首や腹などに刃物によるものとみられる傷 愛知・田原市

消防によりますと、きょう午後4時40分ごろ、愛知県田原市大草町の住宅で、ここに住む夫婦が血を流して倒れているのを家族が見つけ、119番通報しました。夫婦は75歳の男性と72歳の女性で、捜査関係者によりますといずれも首や腹などに刃物によるものとみられる傷があり、血まみれの状態だったということで、その場で死亡が確認されました。
警察が事件の可能性を視野に捜査しています。

「歴史と真摯に向き合って」=ひめゆり資料館館長―自民西田氏発言巡り・沖縄

自民党の西田昌司参院議員が沖縄戦で犠牲になった女学生らの慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示を巡り、「歴史を書き換えている」と発言したことについて、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は9日、時事通信の取材に応じ、「沖縄の歴史に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と話した。
普天間館長は資料館の展示を「体験者が血のにじむような思いで残してきた記録だ」と説明。西田氏の発言を知り、「亡くなった方たちに申し訳ない思いだった」と述べた。
西田氏は同日、発言を撤回し謝罪したが、展示については「2021年にリニューアルされ、(以前の内容を)確かめるすべがない」などとし、認識の誤りを認めなかった。
これについて普天間館長は「残念だし、納得がいかない」と声を落とした。「戦後80年を迎え、体験者がいなくなってきたからこそ、こういう発言も出てくるのかもしれない」と述べ、「過去の戦争について、みんなが学びを深めるべき時期だ」と訴えた。 [時事通信社]

沖縄知事「憤り禁じ得ない」=西田昌司氏はひめゆり訪問を

沖縄県の玉城デニー知事は9日、「ひめゆりの塔」を巡る自民党の西田昌司参院議員の発言について「県民の心を深く傷つけ、極めて残念であり、憤りを禁じ得ない」とのコメントを出した。西田氏が発言を撤回したことに関しては「承知している」とした上で、「一連の発言は全く受け入れられない」と非難した。
西田氏にひめゆり平和祈念資料館などへの訪問を求め、「平和を希求する沖縄県民の強い思いに向き合ってほしいと切に願う」と強調した。 [時事通信社]

週間天気予報 明日から広範囲で雨 週末は傘の出番に

【 この先のポイント 】
・金~土曜に全国的に天気崩れる 大雨注意
・日曜も雨が心配 気圧の谷が通過
・沖縄はまもなく梅雨入りか 平年は5月10日頃
金~土曜に全国的に天気崩れる 大雨注意
明日9日(金)は低気圧が東シナ海から朝鮮半島付近に進み、前線が西日本に接近します。西から雨の範囲が広がり、夜には関東付近まで雨の範囲が広がる見込みです。
週末の10日(土)には東日本~北日本を中心に雨が降り、西日本では天気が回復に向かう予想です。
西日本では9日(金)、東日本や北日本では10日(土)を中心に雨が強まり、太平洋側では大雨となる可能性があるため注意が必要です。
日曜も雨が心配 気圧の谷が通過
11日(日)はこの低気圧が北海道付近を通過するため、北海道や東北に日本海側で雨の降るところがあります。また、11日(日)~12日(月)にかけて上空の気圧の谷が西日本から東日本を通過し、南岸の前線が北上するため、西日本や東日本も再び雨の降る可能性があります。
12日(月)は次第に天気が回復に向かい、13日(火)~14日(水)は晴れる所が多くなる予想です。北日本や北陸では季節先取りの暑さになる可能性もあるため、気温変化にもご注意ください。
沖縄はまもなく梅雨入りか 平年は5月10日頃
沖縄では平年の梅雨入りの時期が5月10日頃、鹿児島県の奄美地方では5月12日頃となっています。実際に今年も沖縄ではすでに“梅雨のはしり”といえるような天気経過となっていて、梅雨が近づいているといえそうです。
沖縄や奄美では10日(土)~12日(月)にかけて前線の停滞により雨が降りやすく、大雨の可能性もあります。その後も曇りや雨の日が多い見通しですので、今年もそろそろ梅雨入りの発表があるかもしれません。

「みんなでつくる党」男性スタッフ自死 遺族が「週刊文春」に明かした「偽らざる本音」

4月9日、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)と対立関係にある「みんなでつくる党」のボランティアスタッフだった男性A氏が自ら命を絶った。メディアプラットフォーム「note」には、「遺書」と題した文章が遺されていた。
〈私が死を選んだ、選ばざるを得なかった最大の理由は立花孝志です。彼の存在と言動、行状が無ければ、決して死を考えることは無かったと断言します〉
立花氏は1月26日、A氏の住所をSNSに投稿。その結果、立花氏の支持者がA氏の自宅近くを訪れ、それを報告する投稿をしたり、自宅の写真がSNSに晒され、警察がA氏の自宅周辺を警備する事態にもなっていた。
だが、立花氏は4月25日にネット配信した記者会見で、A氏の死についてこう語った。
「住所公開されて死ぬ? 住所バレたぐらいで、しかも、家の周りに変な人がウロウロ回っていたからって、そんなんで自殺するの? 本当に? それよりも、自分がやってきたことが間違っていたんじゃないか、そこに悩みがあったと考えるのが普通じゃないか」
こうした事態にA氏の遺族は何を思うのか。「週刊文春」が取材を申し入れたところ、代理人弁護士を通して回答を寄せた。そこには、遺書を遺した本人の意思が第三者によって否定される状況や、SNSを機に命を絶つ人が後を絶たない混乱した社会情勢について、偽らざる本音が記されていた――。
その全文は、現在公開中の 「週刊文春 電子版」 で読むことができる。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

ススキノ遺体切断、地裁「保管黙認は隠匿場所の提供」…瑠奈被告の母に有罪判決「物理的にも心理的にも後押し」

札幌・ススキノのホテルで起きた猟奇的殺人事件を巡り、札幌地裁は7日、死体遺棄と死体損壊の各ほう助罪に問われた田村浩子被告(62)に懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の判決を言い渡した。弁護側は直ちに控訴し、3月に有罪判決を受けた夫の精神科医・修被告(61)(殺人や死体遺棄、死体損壊などのほう助罪で起訴)とともに札幌高裁で改めて審理されることになった。
「いずれ警察に逮捕されるから、それまでは親子3人の生活を続けたい」
一人娘の瑠奈(るな)被告(31)(殺人罪などで起訴)から被害者の男性(当時62歳)の頭部を見せられた際、こう考えて札幌市厚別区の自宅浴室に保管することを黙認した浩子被告。ただ、瑠奈被告に依頼された「損壊する様子の動画撮影」は修被告に委ねており、今回の公判で弁護側は「浩子被告の関与で頭部の隠匿(遺棄)や損壊が容易になった(ほう助された)とは評価できない」と主張していた。
しかし、この日の判決は「頭部の保管を黙認したことは『隠匿場所の提供』に当たり、物理的にも心理的にも瑠奈被告を後押しした」と認定。その上で「瑠奈被告は動画を撮影してもらうことで『自分で撮るより良い映像が残せる』と考えていたことが推認できる」などと指摘し、浩子被告が撮影を止めなかったことも「心理的なほう助」だと結論づけた。
修被告と同様に無罪主張が退けられた浩子被告だったが、約40分間に及んだ判決文の朗読中は表情を変えることなく法壇を直視。渡辺史朗裁判長から「瑠奈被告のため、母として正しく接してあげてください」と声をかけられると、ハンカチを握りしめながら何度もうなずいていた。
一方、浩子被告の弁護団は「事実認定と法令解釈の双方に重大な誤りがある」と判決を批判し、控訴審でも全面無罪を求めていく考えを示した。
瑠奈被告、精神鑑定長期化

修被告と浩子被告の公判では、瑠奈被告が自ら撮影した殺害と頭部切断の場面の映像なども証拠採用され、今回の事件で「何が起きたのか」はほぼ解明されたと言える。一方、「なぜ事件を起こしたのか」という動機の部分は両親も測りかねており、それを語ることができる瑠奈被告は精神鑑定の長期化で公判開始の見通しが立たない。
瑠奈被告には10年以上前から統合失調症や多重人格のような症状が出ていたが、札幌地検は昨年3月、半年間に及ぶ精神鑑定の結果を基に「刑事責任を問える」と判断し、両親とともに札幌地裁へ起訴。ただ、担当医が鑑定期間中にインターネット番組で「瑠奈被告は殺人罪で起訴される」との趣旨の発言をしていたことに弁護側が「予断を持った不適切な鑑定が行われた」と反発するなどし、地裁が9月に再鑑定の実施を決める事態となった。
再鑑定については当初、事件関係者の間でも「年度内(今年3月末)には結果が出るだろう」との見方が広がっていた。しかし、手続きは長期化の様相を呈しており、関係者の一人は「どれくらいの時間が必要になるのか、全く読めない」と打ち明ける。
刑事裁判で被告を罪に問うためには、責任能力(善悪を判断して行動を自制する能力)だけでなく、被告自身が「今はどのような手続きが行われているのか」などを理解できる「訴訟能力」が必要だ。再鑑定の結果次第では、「瑠奈被告の責任能力」に加えて「訴訟能力の有無」も争点化する可能性がある。

〈茨城・連続コメ泥棒〉個人宅を狙い撃ち「子どもや親戚の助けになればと思ってたのに」「自分とこのコメも買うしかない…いくらするんだ?」「許せねえよ」被害農家たちの怒りと嘆き「貧しい時代になったもんだ」

〈「時給10円では食えない」「NO RICE NO LIFE」…“令和の百姓一揆”に参加した農家や市民の切実な声「安心してごはんを食べていきたい」 〉から続く
高騰し続けていたコメの価格は高止まりしているままだ。農林水産省が毎週公表しているスーパーのコメの平均価格は5kgで4220円(5月1日時点)で、16週連続の値上がりを記録した。そんななか、全国各地ではコメが盗まれる被害が続出している。茨城県筑西市では4月だけで6件の被害が確認されており、うち4件は同じ地区で同時期に盗まれた。令和の“コメ騒動”の現場に向かった。
〈画像〉420kgのコメが盗まれた冷蔵庫、別のコメ農家の冷蔵庫はダイヤル錠が壊されていた
「鍵のダイヤル部分をハンマーのようなもので叩かれて…」
事件の舞台となったのは茨城県筑西市旭ヶ丘。筑西市は県西部に位置し、鬼怒川など一級河川が5本流れている。県内でも有数のコメどころとして有名で、見渡す限り田んぼが広がっている。筑西市で作られるコメの生産量は県内トップクラスだ。
この筑西市で「コメを盗まれた」と肩を落とすのは、市内在住の女性Aさん(70代)。4月16日未明に、玄米と精米されたコメと、合わせて155kg分のコメが「朝起きたらなくなっていた」という。盗まれたコメは家族で食べるために備蓄しており、敷地内の倉庫にある冷蔵庫に保管していた。
「一般の家庭からおコメがね、盗まれることなんて考えたこともなかった。だから冷蔵庫に鍵をかけていませんでした。数十年間、ずっと長い間農家をしてきて、(コメが)あるのが当然だった。盗まれたことに気付いたときは、あぜんとしたというか。ショックで言葉も出なかったです」
被害にあったのは、この70代女性だけではない。近隣住宅で同様の被害がほかに3件起きていた。120kgの盗難被害にあったという男性、Bさん(70代)はこう話す。
「Aさんから『コメを盗まれた』と聞いて、ウチは大丈夫なのかなと冷蔵庫を見たら、あるはずのコメ袋が消えていた。Aさんのところから盗まれて3日後の19日朝に気付いたんだ。鍵はつけていたけど、そこまで高いものではない。鍵のダイヤル部分をハンマーのようなもので叩かれて、こじ開けられていた」
家族や親族に分けるはずのコメが…
盗まれたコメは去年秋に収穫し、今年秋までに家族や親族で分け合って食べる予定だったという。「子どもが2人いてさ、もう家族も持って暮らしているのよ。コメが去年から高くなって、生活の助けになりたいなと思っていたらそれを盗まれたんだ。許せねえよな、本当に」と怒りをあらわにする。
「30年間農家をやっていたけど、もう歳で体力もないから数年前から土地だけを貸して農作物の収穫などは他のかたがしている。老後は無理のない範囲で生きていこうと思ったんだけどね。コメ含め農産物も多く収穫できればいいなと思って、これからは俺より若い人たちが農作物を育ててくれるし、もしかしたら収穫量もあがるかもしれないって、いままで使っていた倉庫も最近大きくしたんだ。
そしたらすぐに、コメを盗まれちったとは。いままで一度もないんだよ、こんなこと。金に余裕もそこまでないから、買うとなったらいくらすんだよって話。
いまさ、どこへいってもスーパーでコメの品切れが続いていて、国もさ、備蓄米を出すとか言っているけど、もう少し早く対応してくれたら俺らも盗まれなかったんじゃないかなと思うよ。コメの業者が狙われているんじゃなく、個人宅が狙われているんだよ。貧しい時代になったもんだね」
今後についての不安も募るばかりだという。
「収穫したばかりで一番多くコメを保管する秋に被害に遭っていたらと考えると、ゾッとするね。防犯カメラなんてもともとないし、センサーのライトとかも用意しければいけないのかな。秋までのコメも買わんといけんし、これからお金がかかることも考えると先が思いやられる」
Bさん宅の隣に住むCさん(60代女性)も90kgのコメを同時期に盗まれていた。保管していた冷蔵庫には鍵をかけていなかったと明かす。
「Aさんの注意喚起を受けて確認をしたら、私も盗まれていました。もういろいろ疲れてしまった。だってお米なんて買いたくないよ。いま高いじゃないですか。でも生活するには買うしかない。
息子家族にあげる予定だったのに、『ごめんね。盗まれたから今年秋までは買って食べてほしい』と謝ることになった。シャッターもね、年明けに鍵が壊れてしまって、そこまで余裕もないし、コメなんて盗まれると思わないから、そのままにしてたんだ」
Cさんの数十メートル先に住む農家では420kgものコメが盗まれた。倉庫のシャッターには鍵をかけていなかったが、冷蔵庫には鍵をかけていた。鍵穴には目立った傷はついておらず、倉庫内に保管していた鍵を見つけ出し冷蔵庫を開けたとみられている。
「ウチ、販売しているわけでもないので、次の収穫までに自分たちで食べたり、親戚に分けたりする用に保管してただけなんです。だからそんなに厳重な管理はしてない。420kgなんて相当な量だし、複数人の犯行なのかな。今回の事件を受けて、親戚にはあきらめてもらい、自分たちは知り合いから少しだけコメを分けてもらった」
「SNSに動画を投稿するコメ農家も増えてきているので」
ある近隣住民は「被害を受ける直前に知らない廃品回収の車がここら辺をぐるぐる回っていた。めったにないことで顔も見たこともない人だった。もしかしたらあれが下見の車だったかもしれない」と打ち明ける。
近隣で立て続けに起きた事件をめぐってはその後の進展はなく、被害にあった家すべてが「警察からその後、なんの連絡も来ていません」と口をそろえた。
コメ泥棒は筑西市だけの話ではない。2024年9月には関西地方を中心とした連続窃盗事件が発生している。奈良県、京都府、滋賀県で計約1.6トンのコメが盗まれた。新潟県では今年2月、施錠していた保管庫のコメ計150kgが盗難被害にあった。
同月には青森県で1トン以上のコメが盗まれ、青森県警は3月に窃盗の疑いで30代の男を逮捕した。男性は容疑を認めており、「転売目的」と供述している。
4月には千葉県旭市で計1トン以上のコメが盗難にあった。5月には福島県白河市で青果店に男2人が侵入し、店内から5kgのコメが盗まれた。
コメ泥棒の余波はどうなのだろうか。
農家を対象に営業支援をする都内の会社の経営者は「相次ぐコメ泥棒で、全国各地のコメ農家がいま、鍵を買い換えるなどの対策を始め警戒心が高くなっています。農産物のPRとしてSNSに動画を投稿するコメ農家も増えてきているのですが、住所がわかってしまう危機感などから投稿を止めたりする人も出てきています」と解説する。
あるフリマアプリ会社の関係者は、「コメに名前やシリアル番号もないので、こちらで盗品だという判断がなかなかできず、警察の判断が必要な場合がほとんど。盗品の出品をなくすのは無理がある」と述べる。
いっぽうで大手フリマアプリ「メルカリ」の担当者は集英社オンラインの取材に対して、「システムも活用した24時間365日の監視やお客さまの通報などから出品物が盗品だと判断されれば、当該商品の削除や出品者の利用制限等、状況に応じた対応を実施している」と説明。
さらに「初回の出品時に氏名・生年月日といった本人情報の登録を必須化するなどし、不正利用者のモニタリングや、警察・捜査機関への捜査協力の際に活用しています。これらの取り組みを通じて、不正出品の抑止に努めています」と続けた。
一日も早くコメ泥棒たちが捕まることを願いたい。
※「集英社オンライン」では、今回の記事についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: [email protected] X(旧Twitter) @shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班