岩手県釜石市の沖合で8日、クジラの死骸が漂流しているのが見つかった。釜石海上保安部は腐敗による「ガス爆発」の恐れがあるとして、周辺を航行する船舶に対し、近づかないよう異例の警戒情報を発令した。9日午前の時点でクジラの姿は見えなくなったが、まだ漂流している可能性があるとみて引き続き警戒を呼び掛けている。
海保によると8日午後2時15分ごろ、釜石市の南東約3キロの沖合で、クジラの死骸が漂流しているのを巡視艇「きじかぜ」が発見。体長は約10メートルあり、腹部だけが海面から浮き上がっていた。腐敗が進んでガスが充満し、破裂する危険があるほど膨張していたという。
このため、釜石海保は8日午後3時20分に航行警戒情報を発令。9日午前9時ごろから発見場所の周辺海域を捜索したが、クジラは見つかっていない。船舶の航路だけでなく、定置網や沿岸に漂流する可能性もあり、「危険なので絶対に近づかないでほしい」と注意を呼び掛けている。
クジラの死骸は腐敗によって体内で発生したメタンガスが蓄積し、解体作業中などに破裂することがある。個体が大きく、ガスの発生量も多いため、破裂現象を「クジラの爆発」と呼ぶこともある。
日本鯨類研究所によると、釜石沖で見つかったクジラは腹部のしま模様などの特徴からヒゲクジラの仲間とみられる。公開情報だけで個体名を判別するのは難しいという。日本近海では年に2、3回、クジラの破裂の恐れによる航行警戒情報が出ており、同研究所は「体内からガスが抜けて海に沈んだ可能性もあるが、まだ漂流しているのであれば、危険であることに変わりはない」としている。(白岩賢太)
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帰宅途中の男性(19)が鉄パイプのようなもので突然頭を殴られ財布奪われる 3人組の男が逃走 茨城・守谷市
きょう未明、茨城県守谷市の路上で、10代の男性が3人組の男に後ろからいきなり殴られ、現金およそ8000円などが入った財布を奪われました。警察は強盗傷害事件として逃げた3人組の行方を追っています。
警察によりますと、午前0時半前、守谷市百合ケ丘の路上で、歩いて帰宅していたアルバイト店員の男性(19)がいきなり、後ろから鉄パイプのようなもので頭を殴られました。
その場に倒れた男性は3人組の男から「金を出せ」などと脅され、現金およそ8000円やキャッシュカードなどが入った財布を奪われたということです。
男性は頭にけがをしました。
3人組はその場から走って逃げていて、▼いずれも20代くらい、▼身長170センチメートルほどの中肉、▼黒っぽい服装に、目出し帽をかぶっていたということです。
警察は強盗傷害事件として3人組の行方を追っています。
【速報】「見知らぬ男に襲われた」30代男性が軽傷 刃物を持った34歳男を殺人未遂容疑で緊急逮捕 大阪・阿倍野区
大阪市阿倍野区で、「見知らぬ男に襲われた」と男性から通報があり、警察は刃物を持った34歳の男を殺人未遂容疑で緊急逮捕しました。
警察によりますと、きょう午後0時すぎ、大阪市阿倍野区王子町の集合住宅の敷地内で、「見知らぬ人に襲われて頭をケガした」と34歳の男性から消防に通報がありました。男性は病院に搬送され、頭部を負傷する軽傷だということです。
通報を受けて駆け付けた警察官らが刃物を持っていた男を現場で確保し、殺人未遂容疑で緊急逮捕したということです。
逮捕されたのは阿倍野区内に住む職業不詳の34歳で、警察は当時の詳しい状況について調べています。
事件現場は、阪堺電車「東天下茶屋駅」から東に約200m離れた住宅街です。
日大理事長からパワハラの訴え 元副学長の賠償請求棄却 東京地裁
日本大アメリカンフットボール部(廃部)の部員による違法薬物事件への対応を巡り、林真理子理事長から辞任を強要されるパワーハラスメントを受けたとして、沢田康広元副学長(2023年12月に辞任)が林理事長に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、沢田氏の請求を棄却した。
上払(うえはらい)大作裁判長は「林理事長の辞任要求は薬物事件の問題の幕引きのための説得だ」と指摘し、パワハラに当たらないと判断した。
沢田氏は23年7月、後に大麻と判明する植物片を部員の寮で発見したが、警視庁への報告は発見から12日後だった。こうした行為が記者会見で「隠蔽(いんぺい)では」と批判された。沢田氏はその後、学内の主要会議に参加しないよう求められたが、判決は林理事長だけではなく大学の執行部メンバーの総意だったと認定した。
沢田氏は代理人弁護士を通じて「不当な判決で明確な事実誤認があり、控訴する」とコメントした。【安元久美子】
新たな危険ドラッグ「笑気麻酔」 沖縄で拡大か 機能不全や意識不明恐れ、海外では問題化
「笑気麻酔」との名称でSNS(交流サイト)上で売られている新たな危険ドラッグが、沖縄県内で流通し、若者を中心に使用が広がっている。国内では未承認の医薬品成分「エトミデート」を含んでおり、厚生労働省や県などが注意喚起している。意識混濁や手足の機能不全、意識不明になるなどの恐れがあるという。海外では「ゾンビ・タバコ」と呼ばれて社会問題化する国もあり、日本での蔓延が懸念される。
沖縄県薬務生活衛生課によると、エトミデートを使用することによって、意識混濁、手足のしびれ、手足の機能不全(動かなくなるなど)、酒に泥酔しているような状態になるといった症状が現れる。激しい眠気に襲われ、意識を失うこともあるという。
沖縄県では今年に入り、エトミデートを含む危険ドラッグを使用して体調不良を訴えたとみられる救急搬送の事例が相次いでいる。搬送者の多くは10~20代だといい、X(旧ツイッター)などを通して入手したとみられるという。実店舗での販売は確認されていないとしている。
商品はリキッドと呼ばれる液体を含んだカートリッジで、電子タバコに取り付けて吸引する。県警が事故や薬物の捜査で押収したリキッドからはエトミデートの成分が検出されたという。
厚労省などによると、エトミデートは海外で鎮静剤や麻酔導入薬などとして使用される医薬品成分で、国内では未承認。東アジアや東南アジアではエトミデートの成分を含む危険ドラッグが「ゾンビ・タバコ」の名称で蔓延し、社会問題化している国もある。日本国内では、使用に対する法的な規制はなく、所持や使用は取り締まることができないのが現状だ。
一方、痛みや緊張の緩和を目的に歯科医などで行われる、笑気ガスの吸引による「笑気麻酔」と呼ばれる同名の治療行為は、使用される医薬品成分などがまったく別のものだという。(外崎晃彦)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
「職場と家の周りをつけ回してはいたけど、遠くから見ていただけで何かしてくるわけではなかったから気は弱い男だったんだと思う。でもまさか、家の中にまで入ってくるとは……」──川崎市川崎区の岡崎彩咲陽(あさひ・20)さんの遺体を自宅に遺棄したとして逮捕された白井秀征容疑者(27)。既報のとおり、ふたりは昨年4月ころから付き合い始めたようだが、その交際には初めから翳りが差していた。【前後編の前編】
彩咲陽さんの祖母の姉は「白井と彩咲陽はくっついては離れての連続だった」と話す。
「白井は当時、とび職の会社に勤めていて、会社の寮に住んでいたんです。ふたりは付き合って1か月くらい経つとそこで半同棲のような生活を始めたんですけど、暴力がひどくて彩咲陽は家族のところへ何度も助けを求めてきたの。逃げてもまた白井に呼び出されたり、家から連れ戻されたり、しばらくそんなことの繰り返しだった。
去年の10月くらいかな、『蹴飛ばされて、殴られた』と彩咲陽が泣きついてきたんです。そのとき彼女は祖母の家にいたんですけど、『おばちゃん、ヒデ(白井容疑者)が家の近くにいるから怖い。すぐに来て』と電話があったから家に向かうと、本当にあいつがいた。近くの公園に呼び出して、『寮から彩咲陽の荷物を全部もってこい』『ちゃんと付き合いたいなら筋があるだろ』と伝え、彩咲陽にも彼に二度と会わないように言いました。白井は口では『わかりました』と言っていましたけど、拳を握りしめるようにわなわなしていて、気持ち悪かったのを覚えてる。
この時が交際関係の終わりだったと、私たちは認識しています」
昨年4月から10月までの間、彩咲陽さんや親族は暴力行為について警察にも相談しており、管轄署にもその記録が残されている。全国紙社会部記者が語る。
「昨年6月13日、彩咲陽さんから『彼氏と喧嘩になった』と通報があり、警察官が祖母宅に避難させる処置をしたそうです。 また昨年9月20日には岡崎さんの父親から『娘が“元交際相手”から暴行を受けた』旨の通報を受け、このときも職員が対応。外出先で刃物を向けられたと申し入れがあり、被害届も提出されましたが、その後、岡崎さん本人が『白井容疑者と復縁していたが、事実と異なる説明をしてしまった』として、被害届は取り下げられています。ただ、白井容疑者に脅されて取り下げたのではないかという見方もあります」
ストーカーに恐怖「2週間で警察に9回通報」
「機関銃を持ってきて、みな殺しにする」奈良・南都銀行本店で女性従業員を脅迫した73歳を逮捕 怒鳴った理由は…
奈良市にある南都銀行本店で、「機関銃を持ってきて、みな殺しにする。」などと脅迫したとして無職の男が逮捕されました。
警察によりますと、脅迫の疑いで逮捕された73歳の男は、9日午前10時半ごろ、奈良市内にある南都銀行本店の1階で、応対した女性従業員に対して「機関銃を持ってきて、こいつらみな殺しにする。」などと怒鳴った脅迫の疑いがもたれています。
窓口でのやりとりを確認した銀行側から警察に通報があり、駆け付けた警察官が午前11時に店内で現行犯逮捕したということです。
男は警察に対し、「(銀行)口座が使えなくなったことに腹を立て、銀行に文句を言いに来た」と説明したといい、容疑を認めているということです。
石丸伸二氏が涙の献花「遺志を継ぐ」 選挙の神様・藤川晋之助氏「送る会」に500人参列
3月11日に71歳で亡くなった選挙プランナー、藤川晋之助(本名・藤川基之)氏の「送る会」が9日、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、政界関係者ら約500人が「選挙の神様」との別れを惜しんだ。
あいさつなどはなく、献花のみで行われた。藤川氏が選対事務局長を務めた昨年の東京都知事選で2位になった地域政党「再生の道」の石丸伸二代表は、祭壇に花をささげた後、涙を見せた。取材に対し「突然の訃報に驚いた。藤川さん自身もあの世で『こんなつもりじゃなかった』と思っているのではないか。遺志を継ぎたい」と話した。
平成21年の衆院選で藤川氏が支援した民主党候補に猛追された、自民党の福田達夫幹事長代行は「あのときに『相手の選挙参謀は何者だ』と思ってお会いして以来の不思議な付き合いだった。選挙の裏側を勉強させていただいた」と振り返った。
日本維新の会の前原誠司共同代表は「私が京都府議、藤川さんが大阪市議だった30年以上前からの交友。会食の約束をしていたのに残念だ」、日本保守党の河村たかし共同代表は「減税日本を支えていただいた」と語った。
自民党の森雅子元法相、下村博文元文部科学相、日本維新の会の馬場伸幸前代表、国民民主党の古川元久代表代行や、大野元裕埼玉県知事、東国原英夫元宮崎県知事、夏の参院選に出馬予定だったタレントのデヴィ夫人らも故人をしのんだ。(渡辺浩)
逮捕の男「近くにいたから狙った」=無差別に襲撃か、被害者と面識なし―東大前駅刺傷・警視庁
東京都文京区の東京メトロ南北線東大前駅で東京大3年の男子学生(20)が切り付けられた事件で、逮捕された自称自営業戸田佳孝容疑者(43)が、男子学生について「近くにいたから狙った」と供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
男子学生は同容疑者について「面識はない」と話しており、2人の接点は確認されていない。警視庁本富士署は同容疑者が無差別に襲撃したとみて調べている。
捜査関係者によると、同容疑者は男子学生について、「たまたま近くにいたので狙った。この男性(男子学生)を襲った理由は特にない」と供述している。
中学時代に親から、過度な努力を強いる「教育虐待」を受けたことが動機だとした上で、「東大を目指す教育熱心な親たちに、度が過ぎると子どもがぐれて、罪を犯すと示したかった」「世間に自分の考えを示すことができれば、相手が死んでも死ななくてもどちらでもよかった」とも話している。
「東大」の名が付いた駅で襲撃したことに関し、「世間の人たちが教育虐待を連想しやすいと思った」と説明。一方で、襲撃相手が東大生と認識していたかについては、供述していないという。 [時事通信社]
石狩川で年齢性別不明の遺体発見 動物などに食べられた形跡も 死後しばらく経過か 札幌市
札幌・北警察署は2025年5月9日正午ごろ、札幌市北区篠路町の川で遺体が発見されたと発表しました。
警察によりますと、遺体が見つかったのは石狩川で、東側の川岸に体の半分が水につかった状態であお向けに横たわっていました。
遺体は一部衣服を身につけた状態で、年齢や性別は分かっていません。
死後しばらく経っているとみられ、動物などに食べられた形跡もあったということです。
警察は、遺体の身元の特定を進めるとともに、事件事故両面で捜査しています。