気象庁は、熊本県の7つの市と町に発表していた大雨特別警報を11日午後3時45分に大雨警報に切り替えました。今後も油断せず、土砂災害や川の氾濫に厳重な警戒を続けるように呼びかけています。
熊本県では線状降水帯が発生して記録的な大雨となり、気象庁は警戒レベル5にあたる大雨特別警報を発表しました。
その後、大雨のピークは一旦越えたことなどから、気象庁は午後3時45分、発表していた大雨特別警報をすべて大雨警報に切り替えました。
▼大雨特別警報が大雨警報に変わったのは、
天草市、玉名市、長洲町、八代市、宇城市、氷川町、上天草市です。
しかし、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところや、水位があがっている河川があります。前線にむかって暖かく湿った空気の流れ込みは続き、九州北部では明日12日の朝にかけて警報級の大雨になる可能性が高いとしています。
気象庁などは今後、少しの雨でも災害発生の危険度が高まるおそれがあるとして、土砂災害や川の増水に厳重な警戒を続け、油断することなく、自治体の指示に従って早めの避難行動を行うよう呼びかけています。
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石破首相「人命第一」指示=政府、被害把握急ぐ―熊本大雨
石破茂首相は11日、熊本県など九州各地の大雨を受け、被害状況の迅速な把握や的確な情報発信、災害応急対策に「人命第一」で取り組むよう指示した。国の関係部局の動きを統括する小島裕史内閣危機管理監に首相公邸で伝えた。
この後、記者団の取材に応じ、被災地の住民に向けて「避難所までの移動がかえって危険な場合は無理せず、命を守る行動を最優先するよう強くお願いする」と呼び掛けた。関係省庁による災害対策会議も開かれ、政府一体で対処する方針を確認した。
林芳正官房長官と坂井学防災担当相は浸水や土砂災害、停電などの状況について首相官邸で報告を受けた。林氏は記者団に、熊本県内の自治体に災害救助法を適用していると説明し、「住民避難も含め、自治体と緊密に連携して対応していく」と強調。住民には「最大級の警戒」を求めた。 [時事通信社]
長崎で11日夜から線状降水帯発生の恐れ 気象庁が注意呼びかけ
気象庁は11日、長崎県で11日夜遅くから12日朝にかけて、線状降水帯が発生する恐れがあると発表した。大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり、注意を呼びかけている。
九州北部地方にある前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっている。気象庁は12日正午までに予想される24時間降水量を多い所で長崎県200ミリ▽福岡、佐賀、大分各県150ミリ▽熊本県120ミリ▽山口県100ミリ――としている。
横浜市主催の「こども夏まつり」、焼きそばなど3件に異物が混入 健康被害は確認されず
横浜市は11日、市主催のイベントで販売した焼きそばなどに、紙片や毛髪の混入が3件あったと発表した。いずれも健康被害は確認されていないとしている。
市管理課によると、イベントは9、10日に市役所1階で開かれた「わくわく! こども夏まつり」。市役所内に店舗を構える飲食店が会場で販売したパック入りの焼きそば2個に、キッチンペーパーのような紙片が混入していた上、うち1個には毛髪も混ざっていた。別の飲食店が販売したナポリタンにも毛髪が入っていた。
焼きそばを自宅に持ち帰った女性客が市にメールを送り、異物混入が発覚。市職員らが紙片と毛髪を回収し、返金した。ほか2件については現場で申告があり、その場で商品を交換したという。
よさこい祭りステージで看板落下、踊り手の20代女性に当たりけが…突風で外れたか
10日午後9時50分頃、高知市で開催中の「第72回よさこい祭り」の中央公園競演場のステージで、後方に設置されていた看板7枚が落下し、うち1枚が踊っていた20歳代女性の左肩に当たり、軽傷を負った。
祭りを主催するよさこい祭振興会は突風が原因とみており、11日はステージの看板をすべて外して演舞を実施している。
高知地方気象台によると、事故当時は同市内で強風注意報が出され、午後9時50分頃に最大瞬間風速20・9メートルを観測した。
同振興会は「開催中に事故が起きたことは誠に残念で、負傷された方に申し訳なく心から謝罪いたします。徹底した安全管理に努める」とコメントを発表した。
熊本県7市町に一時大雨特別警報=土砂崩れなどで2人心肺停止―前線停滞、災害の恐れ続く
九州北部は11日も、日本海側に停滞する前線の影響で未明から朝にかけて猛烈な雨が降った。気象庁は午前0時20分に熊本県玉名市と長洲町に大雨特別警報を発表し、朝になって八代市と宇城市、氷川町、上天草市、天草市を順次追加。その後雨の勢いが弱まったのを受け、午後3時45分にこれら7市町すべて、警報に切り替えた。
熊本県によると、同県甲佐町では同日早朝、車が土砂崩れに巻き込まれ、男性1人が午後、心肺停止状態で発見された。同県八代市でも用水路に沈んだ車の中から心肺停止状態の女性1人が見つかった。熊本、福岡両県では川に流されて計5人が行方不明になったとみられる。
気象庁の立原秀一予報課長は11日午後の記者会見で、「東シナ海から前線や前線上の低気圧に向かい、非常に暖かく湿った空気が流れ込み続けたのが大雨の要因」と説明。前線が予想より南下しなかったため、熊本県で10日夜から断続的に線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が相次いで出された。
玉名市は11日午前8時10分までの12時間雨量が404.5ミリ、八代市は午前10時50分までの同雨量が385.5ミリとなり、いずれも観測史上最多記録を更新した。
前線は12日にかけて日本海側に停滞し、前線上を低気圧が東へ移動するため、広い範囲で大雨が予想される。立原課長は「熊本県では今後、少しの雨でも災害の危険が高まる」と話した。 [時事通信社]
バナナボートから転落か おたるドリームビーチで50代男性おぼれ心肺停止 ※その後死亡が確認されました
11日午後、小樽市のおたるドリームビーチで男性が溺れて心肺停止となった事故で、男性はバナナボートに乗り、転落したと見られることが新たに分かりました。
午後2時ごろ、小樽市銭函のおたるドリームビーチで「海で溺れている人がいる」と消防に通報がありました。消防によりますと、溺れたのは50代の男性で、救助されましたが心肺停止の状態で搬送されました。心臓マッサージを手伝ったライフセーバーによりますと、男性はバナナボートから転落したとみられています。
心臓マッサージを手伝ったライフセーバー)
「ライフジャケットは着ているので遊びの感覚で落ちる。一人一人ピストンで助けに行くところでひとりを助けてもうひとりを助けに行って戻ってきた時にそこで浮かんでいたと聞いています」。
警察は男性が溺れた当時の詳しい状況を調べています。
※その後男性の死亡が確認されました(午後5時44分追記)
水産物輸入規制の撤廃要請 小泉農相、韓国外相と会談
【仁川共同】小泉進次郎農相は11日、ソウルで韓国の趙顕外相と会談し、日本産水産物の輸入規制の撤廃を求めた。韓国側の反応は明かさず、持ち越しとなったとみられるが、引き続き協議を進める。日韓両政府は韓国の李在明大統領が8月下旬に訪日する方向で調整しており、小泉氏が布石を打った形。首脳外交で結論が出るかどうかが注目される。
小泉氏は記者団の取材に「早期の撤廃に向け、関係省庁間の意思疎通が速やかに進むことを強く期待する」と述べた。農林水産省によると、農相と外相による異例の会談は30分超に及んだ。
韓国は東京電力福島第1原発事故を受け、青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の8県の水産物輸入を停止。別の8都道県にも放射性物質の検査証明書の提出を義務付けている。小泉氏は「日本産食品への信頼は十分回復している」と強調した。
小泉氏はソウル近郊の仁川で日中韓の農相会合にも出席。農業分野での協力を確認した共同声明を採択した。新型コロナ禍を挟んで7年ぶりの開催となり、協力関係の再構築を図った。
バナナボートが転覆…50代男性死亡 乗客5人ライフジャケット着用も…「だいぶ沖で落ちた」小樽市
北海道小樽市のおたるドリームビーチで、50代の男性が海でおぼれて死亡する事故がありました。
バナナボートで遊んでいる最中の事故だったということです。
(青柳記者)「事故があった現場です。男性はあのようにバナナボートに乗っていて、海中に転落したということです」
事故があったのは、小樽市銭函のおたるドリームビーチです。
8月11日午後2時ごろ、「海でおぼれた人がいる」と付近の人から消防に通報がありました。
(目撃者)「1人だいぶ沖で落ちた。そのあとおぼれたという感じ」
海に転落したのは、札幌市手稲区に住む高橋光司さん54歳で、高橋さんは心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
海上保安庁によりますと、当時、高橋さんを含む5人がバナナボートで遊んでいましたが、そのボートが途中で転覆したということです。
5人はライフジャケットを着用していました。
この事故で、警察が当時の詳しい状況を調べています。
【中継】24時間雨量は453.5ミリで観測史上最大 午後5時すぎの熊本・玉名市から最新情報
大雨の被害について、熊本県玉名市の様子を伝えてもらいます。元木さん。
■元木寛人アナウンサー
こちら熊本県玉名市です。私は、市役所や市民会館が近くにある市の中心部にいます。現在、玉名市は雨は降っていません。午後3時以降、雨は止みました。
こちらの場所ですが、午前8時半ごろに撮影された写真では、辺り一面が水に覆われ冠水している状態でした。写真を提供していただいた方によりますと、水の深さは70センチほどあったそうです。こんな経験は初めてだと話されていました。道路や駐車場など、町のいたるところで冠水している場所がみられました。
私は正午すぎに玉名市に入りましたが、到着時は、視界が遮られるほど大粒の雨が降り続いていて、町を流れる川も水位が増して、茶色く濁った水が勢いよく流れていました。
また、市内では道路沿いの斜面の土砂が崩れている場所もありました。
近所の人に話を聞きますと、前の日の夕方は、いつも通りだったということで、10日夜から11日未明にかけて降り続いた雨による影響だとみられます。
市によりますと、敷地の上にある保育園や、幼稚園は休みで、ケガ人はいなかったということです。
玉名市岱明(たいめい)では、午後2時10分までの24時間雨量は453.5ミリで、観測史上最大の雨量となりました。
熊本県内ではこれまでに経験したのないような大雨となり、一時、大雨特別警報が発表されましたが、現在は大雨警報に切り替わっています。
県の災害対策本部によりますと、県内で土砂崩れに巻き込まれた方は2人、そのうち1人は心肺停止の状態です。また、川に流されるなどして少なくとも4人の安否が分かっていません。