名古屋市の広沢一郎市長は8日、2年前の名古屋城天守の木造復元に関する市民討論会で、参加者から障害者に対する差別的な発言が出たことに関し「決してあってはならない。多くの方々の心を傷つけ、深くおわび申し上げる」と謝罪した。同日開かれた障害者団体の関係者らが出席した会合で述べた。
2023年6月に開かれた市主催の討論会では、バリアフリー化に関し、車いすの男性が「今まであった昇降機をなくすのなら、障害者排除としか思えない」と主張。別の参加者が「我慢せえ」と反論し、言い合いになった。
当時の河村たかし市長は同年7月に男性と面会し、運営の不備を認めて「配慮に欠けた」と謝罪した。
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【命を守る行動を】姶良市で土砂崩れ 住宅倒壊で30代女性行方不明 キャンプ場に40人孤立
姶良市では、大雨の影響による土砂崩れで住宅が倒壊し、この家に住む、30代の女性1人と連絡が取れていないということです。
4人家族のうち、3人の安否は確認されましたが、30代の女性1人と現在、連絡が取れていません。消防と警察が現在も救助活動を続けています。
霧島市では、道路の寸断により3か所の集落が孤立している可能性もあるということです。また、キャンプ場では、大人と子供、計40人が取り残されているということです。
広陵高の暴行事案「大変遺憾」=SNS過熱、冷静対応求める―阿部文科相
全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)野球部で発覚した部員間の暴行事案を巡り、阿部俊子文部科学相は8日の閣議後記者会見で、「暴力行為があったことは大変遺憾。決して許される行為ではない」と述べ、学校側に被害生徒のケアと再発防止を求めた。
SNS上では生徒の実名を挙げて中傷するような投稿が増えており、阿部氏は「発言がエスカレートすると、誹謗(ひぼう)中傷として新たな人権侵害を生むことにもつながる」と述べ、冷静な対応を求めた。同校の甲子園出場の是非については「日本高校野球連盟で適切に判断されるものと承知している」と述べるにとどめた。 [時事通信社]
フィリピンでの事業資金名目 無登録で社債170億円分販売か 会社経営者ら逮捕
フィリピンでの事業の資金調達名目で、外国社債購入を国に無登録で勧誘したとして、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、フィリピンの企業「S DIVISION HOLDINGS INC.」(SDH社)と、大阪市内の関連会社「STEPCAPITALMANAGEMENT」(キャピタル社)などの実質経営者、須見一容疑者(45)=兵庫県宝塚市武庫川町=ら男女9人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、須見容疑者らは令和3年6月~5年2月、国に無登録で、SDH社の社債計約1億3千万円分の購入を9人に勧誘した疑いが持たれている。
3年以降、投資家ら延べ約2400人に対し、無登録で外国社債計約170億円分を販売したとみられる。
須見容疑者は平成25年ごろからフィリピンの不動産や金融関連事業を始め、SDH社などを設立。事業資金を調達するとして、日本国内の関連会社であるキャピタル社や代理店を通じ、セミナーで「最大で年利24%」などとうたって社債購入を勧誘していた。
令和5年、証券取引等監視委員会の申し立てを受けて大阪地裁がSDH社などに金商法違反行為の禁止・停止を命令。社債購入者への利払いは滞っていた。
小泉農水相「国民におわび」=需給予測誤り陳謝―令和の米騒動
小泉進次郎農林水産相は8日の閣議後記者会見で、「令和の米騒動」と呼ばれる昨年来のコメ高騰について「需給見通しを農水省が誤ったことにより、国民の皆さまにご迷惑をおかけした。私を含めておわびしなければならない」と陳謝した。
政府は高騰の原因について、訪日外国人の増加などに伴うコメ不足の実態を十分に把握できていなかったと分析。その上で、事実上の生産調整を見直し、コメ増産にかじを切る方針を示した。 [時事通信社]
鹿児島県霧島市の大雨特別警報は警報に切替 引き続き土砂災害に警戒
鹿児島県霧島市に発表されていた大雨特別警報は、8日(金)13時30分に大雨警報に切り替わりました。現在、特別警報の発表されている地域はありません。
記録的な大雨により地盤が緩んだことで土砂災害の危険度は依然として高いため、危険な場所には引き続き近づかないでください。
市内2地点で24時間雨量500mm以上を観測
霧島市周辺では昨日7日(木)夕方から断続的に雨が強まり、特に今日8日(金)未明から明け方には猛烈な雨が降って雨量が記録的に増加しました。
正午までに観測された24時間降水量の最大値は、霧島市のアメダス牧之原で515.5mm、同じく霧島市のアメダス溝辺で506.5mmと、いずれも1976年からの統計で観測史上1位の値を更新しています。また、鹿児島県が設置した雨量計「福山町」では24時間に557.0mmの雨量を観測しています。
現時点では雨は今朝までに比べると落ち着いているものの、これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいることにより、土砂災害の危険度は依然として高い状況です。
市町村から発令される避難情報をよく確認し、傾斜地など土砂災害の発生するおそれのある地区には近づかないようにしてください。
鹿児島・霧島に一時大雨特別警報=前線の影響、線状降水帯発生―住宅倒壊、浸水も
九州南部は前線の影響で7日夜から大雨となり、鹿児島県(奄美除く)では8日未明、線状降水帯が断続的に発生した。気象庁は同日午前5時に同県霧島市に大雨特別警報を発表し、同市全域と鹿児島市の一部には、5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が発令された。大雨特別警報は午後1時半に、警報に切り替えられた。
霧島市・溝辺では午前3時までの1時間に107.5ミリの猛烈な雨を観測し、午前4時50分までの12時間雨量が483.0ミリに上った。同市・牧之原でも午前6時10分までの12時間雨量が495.0ミリとなり、いずれも地点ごとの観測史上最多記録を更新した。同市の天降川では一時、氾濫の危険が高まった。
県は災害対策本部を設置。県警は家屋倒壊が複数発生している可能性があるとし、人的被害を調べている。姶良市消防本部によると、住宅1棟が倒壊し女性2人が病院搬送された。病院搬送時に意識はあったという。
県災対本部などによると、薩摩川内市で住宅1棟が床上浸水。霧島市では住宅1棟が倒壊したほか、道路陥没でトラック2台が橋から転落した。2人が救助されたという。また市内にあるキャンプ場では、道路寸断により子どもを含む40人が孤立状態になっているとみられる。
気象庁の立原秀一予報課長は記者会見し、九州南部には前線の影響で東シナ海から非常に湿った空気が流れ込み続けており、前線は今後2~3日、九州や日本海側に停滞する見通しだと説明。「災害の危険度が高い状態が続くので警戒してほしい」と話した。
九州南部の9日正午までの県別24時間予想雨量は多い所で、鹿児島180ミリ、宮崎150ミリ。10日正午までの同雨量と11日正午までの同雨量は、それぞれ鹿児島、宮崎とも100ミリ。 [時事通信社]
【詳しく】「2人が下敷きに」重さ1トンのエレベーターの巻き上げ機を階段で運んでいた 50代男性2人が意識なし 福岡市中央区渡辺通
8日午後1時半ごろ、福岡市中央区渡辺通のビルで、重さ1トンのエレベーターの「巻き上げ機」の下敷きになり、50代の作業員の男性2人が意識不明の重体です。
警察と消防によりますと、8日午後1時半ごろ、福岡市中央区渡辺通で、ビル関係者の男性から「重さ1トンのエレベーターの部品に下敷きになった。負傷者2人」と119番通報がありました。
現場は、福岡市・天神に近い、通称「渡辺通り」に面したビルです。
50代の作業員の男性2人がエレベーターの部品の下敷きになったということです。
2人は意識不明の状態で病院に搬送されました。
現場はエレベーター内ではなく、ビル9階の非常階段です。
ビルは9階建てで、最上階の9階まではエレベーターを使った模様だということです。
現場には、作業員4人がいて、巻き上げ機を「機械室」に設置するため、9階から屋上につながる非常階段で、機械で巻き上げ機を吊して作業をしていたところ、何らかの原因で落下したとみられています。
下にいた2人が巻き込まれたということです。
マダニ感染症「SFTS」北海道上陸、急速に全国拡大 60代男性の道内感染を初確認
ウイルスを持ったマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、北海道が7日、道央地域に住む60代男性の感染を発表した。道内で感染したことが確認されるのは初めて。感染地が急速に全国に拡大していることが裏付けられた。
道によると、60代男性は7月30日に発熱や頭痛、下痢などの症状が現れ、8月2日に地元の医療機関を受診。その後、札幌市内の医療機関に入院した。検査の結果、SFTSの感染が判明した。男性は8日現在も入院中だが、症状は回復に向かっているという。
マダニの成虫の体長は吸血前が3~8ミリ程度で、吸血後は10~20ミリ程度と2倍以上に肥大することから、目視で確認できる。長いものでは10日以上にわたって血を吸い続ける。SFTSは6~14日の潜伏期間を経て発症する。
男性への聞き取りでは、潜伏期間とされる7月中旬以降、道外に出ていないほか、日常的に草木に触れる機会があり、男性自身が「ダニにかまれた」と話していることなどの状況から、道は男性が道内で感染したとみている。
道感染症対策課は「マダニは鳥などによって道外から運ばれてくることもあり、ウイルスを持ったマダニが道内にいると考えられる」(担当者)としている。道央は、札幌市、小樽市、苫小牧市、日高町などの自治体を含む地域。
SFTSは平成25年に山口県で国内で初めて感染者が確認されて以降、九州・四国・中国地方など西日本地域を中心に感染が徐々に広がってきた。相対的に東日本では感染確認が少なかったが、静岡県で今年6月以降、感染者数が過去最多ペースに。7月には隣接する神奈川県で発症した60代女性の県内感染が判明し、「関東上陸」が確認された。
厚生労働省などによると、SFTSは発症すると、発熱や嘔吐、下痢のほか、意識障害や失語などの神経症状、皮下出血や下血などの出血症状が現れる。致死率は6.3~30%。有効な薬やワクチンはなく、治療は対症的な方法しかない。平成25年以降、今年4月末までに計1071件の感染が確認され、そのうち117人が死亡している。
マダニに直接かまれて感染するケースのほか、感染したイヌやネコなどの動物を通して人間が感染するケースもある。マダニは草むらなどに潜み、春~秋に活動が活発となる。畑仕事やアウトドアレジャーの際は、長袖・長ズボンなど肌の露出を避ける服装をしたり、ダニに効果がある虫よけスプレーを使ったりすることが対策となる。
脱出前、エンジン不調を通報=茨城沖の空自戦闘機墜落―中谷防衛相
中谷元防衛相は8日の閣議後記者会見で、茨城県沖で航空自衛隊のF2戦闘機が墜落した事故当時の状況について、パイロットがエンジンの不調と推力低下を通報後、緊急脱出したことを明らかにした。エンジンに何らかのトラブルが生じた可能性があり、空自が詳しい事故原因を調べている。
事故は7日、茨城県沖の太平洋上で発生。訓練中のF2戦闘機(単座)が墜落し、脱出したパイロットが救助された。防衛省によると、パイロットはエンジンの不調などを空自防空指令所の兵器管制官に通報後、脱出したという。機体は水没しており、引き揚げ作業を検討する。 [時事通信社]