「シュノーケル中に行方不明」と118番通報 奈良から観光の73歳女性が死亡 沖縄・鳩間島の屋良浜沖合

12日午後0時45分ごろ、竹富町鳩間の鳩間島灯台から西北西約510メートルの「屋良浜」沖合で、「20分前から70代の女性1人がシュノーケル中に行方不明となった」と親族から118番通報があった。
石垣海上保安部の巡視艇2隻や石垣航空基地(第11管区海上保安本部)のヘリコプター1機などが捜索。約1時間後に付近を航行していた船舶が女性を発見し、ヘリで石垣市内の病院に搬送したが、午後3時過ぎに死亡が確認された。
石垣海保によると、亡くなったのは奈良県から観光で訪れていた女性(73)。ライフジャケットは着用していなかったという。

「高校無償化で公立離れ」に対策、文科省が高校教育改革を主導する課を新設へ…公立校の魅力向上図る

文部科学省は、高校教育改革を主導する課を新設する方針を固めた。高校授業料無償化で公立校の地盤沈下が懸念される中、国による支援態勢の構築に本腰を入れる。2026年度予算案の概算要求にも高校改革の関連予算を計上する見通しだ。
新設課は文科省の初等中等教育局に設置する予定で、農業高や工業高などの専門高校の支援や、高校間の連携のサポートなどを行う。26年度の機構・定員要求に盛り込む方針だ。
政府・与党は、公立校の再編や教育環境の整備を進め、魅力向上を図って公立校離れを防ぎたい考えで、大学や大学院との一体改革を推進するための「高校教育改革に関するグランドデザイン(仮称)」を今年度内にとりまとめる方針だ。
少子化を踏まえ、公立校の配置や規模の適正化を進めて再編を図り、地域の中心となる拠点校の強化も進める。デジタルやAI(人工知能)など、成長分野の人材育成にも注力する。
高校教育を巡っては、自民、公明、日本維新の会の3党が2月、私立校も含む高校授業料の無償化で合意。無償化を先行的に実施した大阪府では定員割れなどの「公立校離れ」が進んでおり、対策が急務となっている。

どうなる自民党総裁選前倒し? 小泉進次郎氏「農相に専念」発言も“キングメーカー詣で”の思惑と計算

先週8日の両院議員総会で、自民党は総裁選の前倒しについて、党則に従い総裁選挙管理委員会が国会議員や都道府県連の意思確認をすることになった。具体的な動きはお盆明けの来週18日以降になるが、「ポスト石破」でその動向が注目されているのが小泉進次郎農相だ。
進次郎氏は9日からの3連休の間、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の食料安全保障担当相会合などに出席するため韓国を訪問。7年ぶりの日中韓農相会合や韓国外相との会談などを行ったが、現地でも注目を集めたようで毎日新聞によると、韓国メディアが「次期総理候補、1位」などと伝えていたという。
もっとも、本人は次期総裁選への出馬の意欲を問う報道陣に「今はコメ政策について大変な転換点を迎えている重要な時期なので政策遂行に専念したい」と慎重だった。これまでも「農相としてできることはいっぱいある。目の前の課題を、スピード感を持って解決することに専念したい」などと発言しており、石破内閣の一員である以上、首相を支えるという一線は守っている。
しかし、だ。もし総裁選が実施されることになったら、進次郎氏は色気十分とみられる。そのヒントが、8月上旬の2つの会談だ。
6日に麻生太郎最高顧問と国会内で約35分間会談し、8日には岸田文雄前首相と国会内で約30分間会談した。議題はコメ政策や参院選大敗を受けた党内情勢と解説されているが、なぜこのタイミングで党内キングメーカーの2人に会ったのか。
「メディアに報じられるのを計算の上で会談しているのは間違いない。進次郎さんの後見役である菅義偉副総裁と相談して、その指示に従ったものだろう」(自民党関係者)
自公維連立シフトへ着々と
石破政権がコメ増産に舵を切ったことで、党内農水族からは農相である進次郎氏にも批判の矛先が向けられている。随意契約での備蓄米放出も生産者の評判は悪い。通常なら、農家票が逃げる進次郎氏では、ポスト石破になり得ないはずだが……。
「石破首相が続投するにしろ、交代するにしろ、衆参少数与党は変わらず国会運営は困難を極める。ポスト石破で重要なのは、連立拡大で安定政権をつくれるかどうかです。日本維新の会は執行部体制が変わって、連立入りの可能性が出てきた。維新とパイプがあるのは菅さんに森山幹事長。自公維連立を考えれば、最も組みやすい進次郎さんにとって千載一遇のチャンスとなる」(前出の自民党関係者)
表では総裁選に気のないそぶりでも、裏ではチャンスをうかがい、キングメーカー詣で。単純で分かりやすい。
◇ ◇ ◇
「備蓄米販売リミット」は8月31日。大量に売れ残った備蓄米に小泉進次郎農相はどう対応するのか。●関連記事【もっと読む】『8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?』で詳報している。

万博アンゴラ館工事を無許可で請け負いか 容疑で代金未払い建設会社を家宅捜索 大阪府警

大阪・関西万博のアンゴラ館の建設工事を無許可で請け負ったとして、大阪府警生活経済課は13日、建設業法違反(無許可営業)の疑いで、建設会社「一六八(いろは)建設」(大阪市鶴見区)の40代男性社長の居住先など関係先を家宅捜索した。
捜査関係者によると、男性は国や大阪府の許可を受けないで、今年1月ごろ、アンゴラ館の内装工事などを約1億2千万円で請け負い、無許可で建設業を営んだ疑いが持たれている。
府警は13日午前から約40人態勢で男性の居住先など数カ所の関係先を捜索し、工事関係資料など少なくとも約100点を押収。実態解明を進め、立件の可否を慎重に判断するとみられる。
大阪府はすでに無許可で工事を請け負ったとして、同社に対し、8月6日から30日間の営業停止処分を出している。
アンゴラ館の工事を巡っては、同社から空調設備などの工事を受注した下請け業者への支払いが滞り、未払いが発生している。
一六八建設は未払いの理由について「元経理担当者が約1億2千万円を横領したため」と主張。業務上横領罪で元経理担当者に対する告訴状を大阪府警に提出している。一方、元経理担当者は産経新聞の取材に横領の事実を否定している。

静岡・伊東市の田久保市長、学歴問題巡る百条委の証人尋問で「質問の意図を簡潔に」と注文

学歴詐称を指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長は13日、自身の学歴問題に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問に出席した。6月28日に東洋大を訪問した際に自身が同大を卒業せず、除籍になっていたことを知ったと証言した。
自身が持つ東洋大の「卒業証書」とされる書類に関する説明を求められ、「卒業証書とされていたものだと思っている」と回答した。
田久保氏の辞意撤回など一連の言動に批判的な発言をしながら質問する百条委の委員に対して、「申し訳ないが、質問の意図を簡潔にまとめていただきたい。どこに回答していいのか分からない」と注文する一幕もあった。
田久保氏は7月、証人尋問への出席要請に対して「回答が事実上不可能な内容を含むものである」として拒否していたが、市議会は再度出席を拒んだ場合、田久保氏を刑事告発する方針を示していた。
百条委は「卒業証書」とされる書類の提出も求めているが、田久保氏は刑事告発されたことなどを理由に拒み続けている。
田久保氏は5月の市長選で初当選。市の広報誌などで「東洋大卒」と自身のプロフィルを紹介したが、実際には除籍されていた。(青山博美)

ヨットレース3位の医師、3日後の出航で砂利採取運搬船と衝突し死亡…大分県沖

13日午前8時15分頃、大分県津久見市保戸島の北東約2キロの沖合で、鹿児島市の会社が運航する砂利採取運搬船「第三十八さだ丸」(長さ約65メートル、492トン)の船長から「ヨットと衝突した。ヨットが沈んだ可能性がある」と佐伯海上保安署に通報があった。大分海上保安部によると、ヨットに乗っていた大分市の医師山本真さん(70)が周辺海域で救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
同保安部は同日夜、運搬船船長の男(28)(静岡県焼津市)を業務上過失往来危険と業務上過失致死の疑いで逮捕した。
同保安部の発表などによると、同保安署の巡視艇が午前10時頃、保戸島の北西約4キロの海上で、うつぶせで浮いていた山本さんを救助した。山本さんは搬送時、心肺停止状態だったという。
捜索開始当時、視程は50メートル以上200メートル以下の「不良」だったという。運搬船船長は通報時、「ヨットに複数人乗っていたようだ」と説明していたが、同保安部はその後の調査で、山本さんは1人で乗っていたと判断した。ヨットは沈没したとみられる。
同県勤労者医療生活協同組合によると、山本さんは同組合の理事長で、大分協和病院(大分市)の院長も務めていた。また、佐伯セーリングクラブの上杉育功会長(42)によると、山本さんは10日に同県佐伯市で開かれたヨットレースで3位に入ったという。13日朝に同市の港をヨットで出航する山本さんを見送った上杉さんは「『気を付けて』と呼びかけると、『お世話になりました』と応えてくれた。ただただ悲しい」と語った。
一方、運搬船には、船長を含む5人が乗船していたが、けが人はいなかった。

”学歴詐称疑惑”の田久保市長が百条委員会に出席 代理人弁護士も同席「問題ない」繰り返す(静岡・伊東市)

伊東市の田久保市長が13日、自身の学歴詐称疑惑をめぐり設置された百条委員会に初めて証人として出席しました。
伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑をめぐっては、東洋大学を「卒業」としていた学歴が「除籍」だったことが判明していて、伊東市議会では百条委員会を設置し、調査を進めています。
13日午前10時から開かれた百条委員会には、代理人弁護士同席の下、田久保市長が証人として初めて出席しました。
(伊東市 田久保真紀市長)
「私は良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、何事も付け加えないことを誓います。」
百条委員会では市長が議長らにチラ見せしたとされる卒業証書についての質問が。
(伊東市議会・百条委員会 杉本一彦 委員)
「どうですか、あなたの持っていた卒業証書なるものと違いますか?」
(伊東市 田久保真紀市長)
「確定したことは言えませんが、問題はないと思います。」
また、卒業アルバムについても自身が持っているものと同じか、質問されましたが、
(伊東市 田久保真紀市長)
「ざっと拝見しましたが、問題はないのではないでしょうか。」
「問題ない」という回答を繰り返しました。百条委員会は現在も続いています。

実在する会社名で信用させたか なかやまきんに君の会社から現金800万円詐取疑い 元スタッフの男を逮捕 警視庁

お笑い芸人のなかやまきんに君が代表を務める会社から現金800万円をだまし取ったとして元スタッフの男が逮捕された事件で、男が「実在する会社」との関係を装い、信用させていたことがわかりました。
なかやまきんに君が代表を務める会社の元スタッフ・飯尾雄一容疑者(51)は去年4月、「私が運営している洋服の通販事業でお金を用意できなくなったので貸してくれませんか」と、うその話を会社側に持ちかけ、現金800万円をだまし取った疑いがもたれています。
飯尾容疑者が通販事業を運営していた事実はないということですが、その後の捜査関係者への取材で、飯尾容疑者が実在するインターネット通信販売会社と関係があると装い、会社側を信用させていたことがわかりました。
飯尾容疑者は取り調べに対し、黙秘しているということです。
なかやまきんに君は「信頼していた元スタッフがこのような行為に及んだことに僕自身大変ショックを受けております」とコメントしています。

「腹立つ」またスイカ30個が食い荒らされる 畑に幅13cmの足跡 ヒグマ注意報の北海道・江差町

ヒグマ注意報が発表されている道南の江差町で、またスイカが食い荒らされているのが見つかり、警察などが警戒を強めています。
加藤諒也記者:「被害にあった畑ではスイカが散らばっています。すぐ近くには住宅が立ち並んでいます。」
13日午前5時すぎ、江差町柳崎町にある住宅裏の家庭菜園で、スイカおよそ30個が食い荒らされているのをこの家の男性が見つけました。警察などによりますと、畑には幅およそ13cmのクマのものとみられる足跡が5つ残っていました。
被害にあった男性:「今までクマは来たことない。腹立つね。もう収穫だと思っていたのに。」
江差町では12日もスイカなどがクマに食べられる被害が確認されていて、道は町全域にヒグマ注意報を出して注意を呼びかけています。

森友関連文書、1万8000ページを開示 3回目 職員の手控えなど

学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、財務省は13日、関連文書約1万8000ページを新たに開示した。4月から続いてきた開示は3回目となる。
改ざんを苦に自殺した元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(54)が開示を求めており、一連の文書は全体で17万ページ超とされている。
雅子さんの代理人弁護士によると、今回の開示対象は赤木さん以外の財務局職員らが残していた手控えなど。改ざんに関する文書も含まれているとみられる。
財務省は4月、国有地の売買などについて、学園側と交渉した記録など2000ページ超を開示。6月には赤木さんの自筆ノートのほか、赤木さんが取りまとめていたとされる文書約9000ページを明らかにしている。
文書の改ざんについて、財務省は当時の佐川宣寿理財局長が主導したと認定しているが、雅子さん側は文書開示により詳しい経緯の解明を目指している。【藤河匠】