台風25号による大雨の影響で、関東を中心に広い範囲で土砂災害が発生した。神奈川県と千葉県では土砂崩れによる死者・行方不明者も出た。専門家は集中的な大雨が斜面の土を軟弱化させる「典型的な土砂災害」と指摘し、今後も都心周辺で同様の被害が起こりうるとして警戒を呼びかけている。
佐々恭二・京都大名誉教授(地滑り学)は「大雨で地下水の水圧が上昇し、地面が滑りやすくなって起こる教科書的な地滑りが各地で発生したのではないか」と指摘。「斜面に水がたまると、風呂に入ったら体が浮いて少しの力でも動くように、地面の滑りに対する抵抗力が小さくなる」と説明した。
東京農工大の石川芳治名誉教授(砂防学)は、崖や急斜面の多い地形に加え、長時間にわたる大雨が被害を生んだとみる。人的被害のあった神奈川県の三浦半島や千葉県の房総半島は崖や急斜面が多く、斜面に近接した住宅もある。軟弱になった表面から1~2メートルほどの斜面が崩壊したとみられるという。
気象庁によると、死者・行方不明者が出た千葉県鴨川市や神奈川県三浦市では、22日までの48時間降水量が観測史上最多を記録した。石川氏は「今回はたまたまこれらの地域に雨が集中したが、都市部の近くでも同様の被害が起きるリスクのある地域はある」と話す。
伊藤和也・東京都市大教授(地盤工学)は「(東京都内では)急斜面に擁壁を設けて住宅が建てられている地域も多い。擁壁が老朽化している場所もあり、今回同様に大雨が降れば斜面が崩れるリスクがある」と注意を呼びかけた。【高橋由衣、岡田英】
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台風25号、7人死亡5人不明 千葉では8月から3度目の被災も
台風25号による大雨の影響で、千葉、神奈川両県で21日に土砂崩れが続発した。22日午後10時までに7人の死亡が確認され、5人が行方不明となっている。災害派遣の要請を受けた陸上自衛隊や各県警が、捜索や救助活動を続けている。
車両水没、ボートで避難
千葉県では8月の豪雨や9月上旬の大雨に続き、3度目の被災となった地域があった。同県佐倉市では利根川水系の高崎川が氾濫。住宅地が広く冠水し、多くの車両が水没した。消防隊がボートで住民を避難させた。
22日未明には一時、千葉県内で5万8000軒以上が停電し、夜になっても3万軒以上で続いた。
同県市原市では高齢者施設につながる県道が土砂崩れでふさがり、運営する社会福祉法人昭和村によると、入居者約160人と職員約20人が孤立。同県長柄町では数十カ所で土砂崩れが起き、長柄小学校の校庭に大量の土砂が流れ込んだ。
降水量、観測史上最多も
22日未明までの48時間降水量は同県市原市で487ミリに達し、9月の平年1カ月分の2倍超。茂原市や館山市、千葉市中央区でも400ミリを上回り、いずれも同地点の観測史上最多となった。JR東日本は線路に土砂が流入した影響などにより、総武線や成田線、内房線、久留里線などの一部区間で運転を見合わせた。
土砂崩れに10軒巻き込まれ
土砂崩れによる千葉県の死者は5人。鴨川市小湊では21日夜、約10軒の住宅が巻き込まれて倒壊し、80代の男女が死亡、70代男性が行方不明。鴨川市西町では60代男性が行方不明。
袖ケ浦市川原井で道路の復旧作業をしていた男性(51)のほか、住宅にいた山武市森の70代女性と茂原市本納の80代女性も死亡した。
神奈川でも土砂流入相次ぐ
神奈川県でも21日午後、住宅に土砂が流れ込む被害が相次いだ。横須賀市長井1の横山淳子さん(64)と、同市長井2の70代男性が死亡。この男性の70代妻の行方が分かっていない。三浦市南下浦町上宮田のアパート1階に住む20代女性、三浦市初声町和田の30代女性も連絡が取れていない。
住宅被害も相次いだ。千葉、神奈川両県合わせて全壊は22棟、半壊は4棟、一部損壊は29棟。浸水被害は計428棟で、床上341棟、床下87棟。
気象庁によると、台風25号は22日朝に日本の東の海上に抜け、22日午後9時の観測の結果、日本のはるか東で温帯低気圧に変わった。【平塚雄太、清水夏妃、岩本桜】
「ソフトクリームください」が最後の言葉に 飲酒事故で3歳死亡
福岡市西区で飲酒運転の事故に巻き込まれて亡くなった大山晴瑠(はる)ちゃん(3)の両親が22日、大分市内の自宅で取材に応じ、「『ごめん、びっくりしたよね。大丈夫だよ』と声をかけてあげたい」と胸中を明かした。
晴瑠ちゃんの父親の泰士さん(34)と母親の真紀さん(34)によると、家族は20日、3人で佐賀県へ旅行に向かう途中、福岡に寄った。海沿いのブランコで遊んで、ベンチでテークアウトの食事を食べよう。事故に遭遇したのはそんな時だった。
「チョコソフトクリームください」と自分で店員さんに注文したのが、真紀さんが覚えている最後の言葉になった。ソフトクリームを洋服にこぼしそうになる晴瑠ちゃんの胸に、真紀さんはハンカチを掛けてあげた。その直後、事故は起きた。両親も骨折などのけがをし、泰士さんが気が付いた時、晴瑠ちゃんはバイクの下敷きになっていた。
晴瑠ちゃんが亡くなった21日。夫婦は最愛の一人息子が事故のあった場所に取り残されているような気がして、もう一度その場を訪れ、「ついてきてね」と声をかけた。その夜、晴瑠ちゃんは自宅に戻り、大好きでアニメやユーチューブの動画をよく見ていたアンパンマンのおもちゃと一緒に布団に横たわった。「会えたことがうれしいよ」という思いを込めて名付けた晴瑠ちゃんは、何にでも興味を持ってよく笑い、時々パパとママを「あべこべ」に呼ぶのも可愛らしかった。
「飲酒したと分かっていて事故を起こしたと思うと、気持ちをどこに持っていけばいいか分からない。飲酒運転が発端にあったということが、どうしても許せない。いつもついてきてくれる子だったので、今は一緒に家に帰ってきてくれたと思います」。晴瑠ちゃんの傍らで、夫婦は涙で声を詰まらせた。
福岡県警西署によると、事故は20日午前11時10分ごろ、福岡市西区小田の県道で発生した。大神正治容疑者(68)が運転する軽乗用車が前方を走っていたバイク3台に追突し、うち1台が弾みで道路そばの晴瑠ちゃんに衝突。両親ら5人も病院に運ばれた。西署はアルコールの影響で正常な運転が困難な状態で車を運転したとして、大神容疑者を自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、容疑を危険運転致死傷に切り替えて調べている。【岡田愛梨】
【独自】薬過剰摂取、10代搬送4倍 10年前と比べ、深刻浮き彫り
国立病院機構災害医療センター(東京・立川)が、薬物の過剰摂取(オーバードーズ、OD)が原因でセンターに救急搬送された人数を調べたところ、2025年の10代の搬送者数が15年と比べて4倍超になっていたことが22日、分かった。全ての搬送者に占める10代の割合も、15年の6.8%から25年は22.1%に上昇。若者を中心に過剰摂取が深刻化している実態が浮き彫りとなった。
政府は、OD対策として医薬品医療機器法を改正し、今年5月から未成年に対する市販薬の販売規制を強化している。
センターは、年間8千人前後の救急搬送を受け入れている。医師がカルテに記載された情報を分析したところ、ODによって引き起こされる「急性薬物中毒」での搬送者は15年は118人で、25年が172人だった。24、25年は担当の医師が代わったが、おおむね解析手法を踏襲した。
10代で見ると、15年は8人でその後は横ばいだったが、22年は28人に増え、23年は42人。24年は23人と減った一方、25年は38人と再び増加した。
【身元判明】琵琶湖で発見の遺体遭難した3人を捜索に出た48歳男性と判明
滋賀県の琵琶湖で男性の遺体が見つかった事故で、遺体の身元は、21日に遭難した男性3人を捜しに行ったあと行方が分からなくなっていた48歳の男性と判明しました。
22日午後3時すぎ、滋賀県の琵琶湖で「人のようなものが浮いている」と通報がありました。
警察などによりますと、捜索を行っていた警備艇が大津市和邇北浜から沖へ3.2キロの琵琶湖上で心肺停止の状態の男性を発見。男性はその後、死亡が確認されました。
警察によりますと、遺体の身元は、大阪市住之江区の会社員の男性(48)と判明したということです。死因は溺死でした。
琵琶湖では21日、別の男性3人が水上バイクで湖に出たあと、一時行方が分からなくなっていました。3人はその日の夕方から夜にかけて相次いで救助されましたが、亡くなった男性は3人を捜すために水上バイクで湖に出たあと行方不明になっていました。
死亡ひき逃げ事件 ダンプカー運転手の64歳の男逮捕「人だと思わなかった」 東京・千代田区
22日朝、東京・千代田区で男性がダンプカーにひき逃げされ死亡した事件で、ダンプカーを運転していた64歳の男が逮捕されました。
22日午前8時半すぎ、千代田区麹町で「男性が倒れていてトラックが乗り上げた」と目撃者から通報がありました。
警視庁によりますと、ダンプカーが道路に横たわっていた会社員の倉野滉生さん(26)をひいて、そのまま現場から立ち去ったということです。倉野さんは、搬送先の病院で死亡が確認されました
警視庁は防犯カメラなどの捜査から、現場近くに停車していたダンプカーを発見し、運転していた小倉春彦容疑者(64)をひき逃げと過失運転致死の疑いで逮捕しました。
調べに対し、小倉容疑者は「何かを踏んだのは間違いないが、人だと思わなかった」と容疑を否認しているということです。
台風25号の大雨から一夜明け…千葉・神奈川両県で7人死亡・5人安否不明、佐倉では市街地が大規模浸水
台風25号による大雨から一夜明けた22日、千葉、神奈川両県の住宅やアパートで土砂崩れ被害が判明し、午後10時現在、両県で7人が死亡、5人が安否不明となった。台風の影響により、宮崎県でも18日に土砂崩れで1人が死亡しており、全国の死者は8人となった。千葉、神奈川両県では、警察、消防、災害派遣要請を受けた自衛隊などによる捜索が夜まで続いた。
千葉県では鴨川市の2か所で住宅を巻き込む土砂崩れが発生。80歳代の男女2人が死亡し、男性2人の安否が分からない。同県では茂原市、袖ケ浦市、山武市で計3人が土砂崩れによる家屋倒壊などで死亡した。
神奈川県では、横須賀市で60歳代女性が自宅で土砂に巻き込まれて死亡。同市では自宅で土砂に巻き込まれた男女2人のうち、男性が亡くなり、女性とは連絡が取れていない。三浦市では住宅2棟に土砂が流れ込み、20歳代と30歳代の女性2人が安否不明となった。
住宅被害は両県を中心に、茨城、東京、宮崎の3都県でも発生した。22棟が全壊し、床上・床下浸水は計475棟に及ぶ。千葉県佐倉市ではJR佐倉駅北側を流れる高崎川が氾濫。市街地が大規模に浸水した。
交通への影響も続いている。JR東日本によると、千葉県内では成田線など7路線が冠水などの影響で運転を見合わせ、5路線は23日も終日運転を見合わせる予定。成田空港では21日夜、約4000人が空港内で一夜を明かした。
東京電力パワーグリッドによると、千葉県内では22日午後7時時点で4万軒余りが停電。県によると、約4000戸が断水している。
気象庁によると、台風25号は22日、関東沖を離れて東寄りに進み、同日夜に温帯低気圧に変わった。
21日夜までの48時間降水量は、千葉県市原市(487・0ミリ)、同県佐倉市(377・5ミリ)、東京都江戸川区(325・5ミリ)、神奈川県三浦市(365・5ミリ)など19地点で観測史上最大を記録。このうち、「レベル5土砂災害特別警報」が一時発表された東京・伊豆諸島の大島町では832・0ミリと、平年の9月1か月分の2・5倍近くに上った。
富士登山者「ご来光」目当てで殺到、山頂付近で転倒連鎖の恐れ…規制導入後も混雑解消されず環境省検証へ
富士山頂直下の登山道の混雑が、登山規制導入後も解消されていない。今夏の開山期(7月1日~9月10日)は規制前を上回る24万人超が山頂を目指したとみられ、ご来光目当ての登山者が殺到して、転倒が連鎖する恐れのある混雑が生じた日もあった。環境省は山頂付近に今夏新設した赤外線カウンターで人流を定量的に調べ、混雑の程度や規制の効果を検証する。
富士山では、混雑や、夜通し歩く「弾丸登山」を防ぐため、山梨側は2024年、静岡側も25年以降、登山時の通行料・入山料徴収などの規制を実施。山梨側では1日4000人の登山者の上限も設けられた。
だが、今夏は天候に恵まれたこともあり登山者が増加。同省が山梨側の吉田、静岡側の須走、御殿場、富士宮の各ルートで計測した登山者数は計約24万5000人(速報値)に達し、規制前の23年やコロナ禍前の18、19年より多い。
山頂付近では混雑も生じている。読売新聞が、人流をAI(人工知能)で分析する調査会社「ロケーションエーアイ」(東京)の協力を得て、9合目から山頂直下の人流データを分析したところ、日の出前に集中する状況は規制の導入前後で変化していない。
登山ガイドらでつくる「富士吉田市案内人組合」によると、大半の登山者が選ぶ吉田ルート(8合目で須走ルートと合流)では規制後も混雑状態が続き、転倒の連鎖や落石の危険性が生じているという。このため両県は、9合目付近への誘導員の配置を続けている。
【独自】「もう辞めろ!」蔵内勇夫元議長を叱った“恩人”が過去の“大ゲンカ”と、金にまつわる〈黒い噂〉を告白
蔵内勇夫元議長(72)の辞職で揺れる福岡県議会に、またしても新たな火種がくすぶり始めた。
蔵内勇夫元議長を知る人が証言
「昨年11月、フランスのパリで海外活動をしていた蔵内元議長ほか4人の県議が夕食会に出席し、1人20万円の参加費用を県の公費で賄っていたことが発覚したのです。
こうした海外視察や県幹部へのパーティー券要求、そして正副議長のポストを巡る金銭授受疑惑などについて、県は17日に第三者委員会を設置して、真相を究明することになったといいます」(地元紙記者)
“福岡県議会のドン”と称された蔵内氏は、8月25日に県議を退いているが、6、7年前に「こんなヤツだとは思わなかった。もう辞めろ!」と、彼を叱りつけた人物がいる。
40数年前に、蔵内氏を初めて政治家として担いだ恩人であり、後援会の元役員を務めたA氏だ。
蔵内氏とのケンカは7人ほど関係者がいる前でのことで、胸ぐらをつかみあうほどエキサイトしたと言われているが……。
「そこまではいかんやったですよ(笑)。“私の何が悪いとですか?”と言ってきたから、“いちいち言わにゃいかんとか。それなら、言ってやろうか?”と返した。そしたら蔵内氏はバツが悪そうな顔をして、その場を去っていったというのが本当のところかな」(A氏)
以降、ふたりは袂を分かつことになる。A氏が蔵内氏を叱ったのは数々の悪評、とりわけ金にまつわる黒い噂が耳に入るようになったからであった。
最初の出会いは、蔵内氏が20代後半のとき。当時の地元政治家の紹介で知り合った。
「彼は東京で奥さんと出会い、“炭鉱王”と呼ばれた名家の蔵内家にすでに婿入りして結婚しとった。確か学生結婚じゃなかったかな」(A氏、以下同)
日本大学の農獣医学部を出たあと、妻のおじである参議院議員の秘書を2年ほど経験したあとだった。
「話が巧くて、頭も切れる。地元のためにやってくれそうな、いい若者だと思ったよ。1年ほど後にあった県議選で支援することになったんだ。最初は落選したけどね」
「彼に愛想を尽かした」A氏の胸中
秘書をする前に1年間ほど、獣医師を経験しているとされるが――。
「いや、資格は持っているが、獣医師はしとらんと思うよ。1年数か月というのは研修期間じゃないかな。それに農獣医学部というのは、いまの犬や猫といったペットではなくて、当時は牛や馬といった家畜が中心で、あまり儲からなくなっていたから、獣医師にならなかったんだと思う」
蔵内氏は現在、日本獣医師会会長、世界獣医師会会長などの錚々たる肩書があるが、獣医としての経験はほとんどないことになる。
「公共事業を手掛ける土木・建設業界から、金にまつわる噂はいやというほど聞いた。金だけではなく、ほかにもいろいろあるけどね。そういうのがどんどんひどくなったから、彼に愛想を尽かしたわけ」
3年前の県議選では、蔵内氏の対立候補を応援したA氏。結果は1600票差で負けた。
「負けたといっても、こちらはまったくの新人だったわけだから、勝ったも同然ですよ。投票率も低かったし、筑後市民も彼を見放しつつあると思ったね。だから今回、こんなことがあって県議を辞めたわけだけど、何もなかったとしても次回の選挙は勝てなかったと思うよ」
蔵内氏の退場で、果たして福岡県議会は“クリーン”な組織に生まれ変わることができるのだろうか。
週刊女性PRIME
佐倉市で崖崩れ、土砂で窓ガラスが割れる 住人は避難していて無事
警察や消防によりますと、きょう午前1時半ごろ、千葉県佐倉市の住宅で、「横幅10メートルくらいの土砂崩れで、外壁に影響がある」などと119番通報がありました。
警察が駆けつけたところ、住宅の裏山が崩れて、土砂で窓ガラスが割れたということです。
この家に住む人は避難していて無事でした。
佐倉市では、一時、市内の土砂災害警戒区域を対象に「レベル5緊急安全確保」が出ていました。