石破首相、自公政権の継続訴え=参院選へ自民幹事長会議

自民党は28日、公示が7月3日に迫った参院選(同20日投開票)に向け、全国幹事長会議を党本部で開いた。石破茂首相(党総裁)は「この国をどうするのか、責任を持てるのは自民党だ」と強調。選挙戦で「自公政権の継続」を訴える考えを示し、「日本国のために勝利させていただけるよう心よりお願いする」と結束を呼び掛けた。
首相は最大の争点となる物価高対策に関し、物価上昇を上回る賃金上昇に全力を尽くす考えを重ねて示した。立憲民主党など野党が掲げる消費税減税について、「聞こえはいいが、社会保障の財源をどうするんだということを無視して語っていいとは思わない」と批判した。
首相はロシアによるウクライナ侵攻や緊迫する中東情勢を受けた安全保障政策、コメを含む農政を挙げ「本当に真剣に政策を論じるのは自民党だ」と指摘。大敗した先の東京都議選に触れ「新しい政党が支持を集めているのはなぜか分析し、私自身も先頭に立って全身全霊、この選挙を戦う」と語った。 [時事通信社]

共産、福島・鹿児島で候補取り下げ=立民系と一本化、今回参院選初

共産党福島県委員会は28日、参院選福島選挙区で公認を予定していた候補者を取り下げると発表した。立憲民主党の公認候補への投票を呼び掛けるとしている。両党が競合する改選数1の1人区で候補者一本化に至ったのは初めて。共産は鹿児島選挙区でも取り下げた。両党は他の1人区でも一本化の調整を続ける方針で、7月3日の公示までにどこまで広げられるかが焦点だ。
立民の野田佳彦代表は19日、共産の田村智子委員長と会談し、1人区の候補者一本化も念頭に参院選での連携を確認していた。立民福島県連は「参院でも少数与党に追い込むため、共産に協力を投げ掛けた」としており、共産県委員会は「大義を重視した」と取り下げの理由を説明した。
共産鹿児島県委員会も28日、鹿児島選挙区で公認予定だった候補者を取り下げ、立民が推薦する無所属新人を自主的に支援すると発表した。 [時事通信社]

「助けを求める女性の声が聞こえる」通報、68歳母親の首を絞めた容疑で男を逮捕

同居する母親の首を絞めて殺害しようとしたとして、群馬県警は28日、同県桐生市梅田町、無職糸井一貴容疑者(36)を殺人未遂容疑で逮捕した。母親はその後死亡し、県警は殺人容疑も視野に調べている。
発表によると、糸井容疑者は同日午前3時半頃、自宅で同居する母親の君代さん(68)の首を手で絞めて殺害しようとした疑い。容疑を認めているという。
県警桐生署によると、糸井容疑者は2人暮らし。近くの女性から「助けを求める女性の声が聞こえる」と110番があり、駆けつけた同署員が、玄関近くの部屋に意識のない状態で倒れている君代さんを見つけた。君代さんは同日午後、搬送先の病院で死亡が確認された。県警が動機などを調べている。

和歌山アドベンチャーワールドの観覧車、鍵2か所とも無施錠で1周…客「扉が少し開いた」

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は28日、客1人が乗った観覧車のゴンドラ1台について、扉の施錠を行わないまま1周運行するミスがあったと発表した。乗客にけがはなく、落下物もなかった。同園は、安全確認ができるまで観覧車を運休する。
同園によると、同日午後0時20分頃、観覧車「オーシャンビューホイール」(高さ最大約60メートル)で女性1人がゴンドラ(定員6人)に乗車。1周約15分で、降車時に「扉が少し開いた」とスタッフに申告があり、確認すると、スライド式の扉に5センチほどの隙間があったことがわかった。
扉は中央部分と右側の2か所に鍵があるが、いずれも施錠されていなかったという。
観覧車では2020年に施錠を忘れるミスがあったことを踏まえ、スタッフによる確認のほか、AI(人工知能)で画像判定するシステムを導入した。だが、今回は異常を検知しなかった。
同園は「全社を挙げて安全意識の再徹底と再発防止に努める」とコメントした。

<独自>火災保険エース調査員の担当案件を全面調査へ 東京海上日動、放火事件受け

岡山県の古民家に保険金目的で放火したとして火災保険の調査に長年携わっていた保険調査員らが逮捕・起訴された事件に絡み、損害保険大手「東京海上日動火災保険」(東京都)が、この調査員に委託していた過去の多数の保険調査について、再調査を行う方針を固めたことが26日、同社への取材で分かった。調査員らは新たに青森でも放火の疑いで逮捕。事件の影響はさらに広がる可能性がある。
調査員は、東京都調布市の深町優将(まさのぶ)被告(53)。関係者によると、深町被告は保険各社が出資する調査会社最大手「損害保険リサーチ」(東京)に令和5年春頃まで調査員として在籍。火災保険の調査を主に担い、「業界のエース」と呼ぶ声もあった。独立後も、大手損保などから引き続き調査業務の委託を受けていたという。
しかし川崎市の無職、稲葉寛被告(57)らと共謀し5年10月、岡山県美咲町の古民家に放火して火災共済金を詐取しようとしたとして、今年4~5月に岡山県警に逮捕され、今月4日に2人は非現住建造物等放火と詐欺未遂の罪で起訴された。被告らは65万円で購入した古民家の建物などに総額4900万円を受け取れる共済をかけていた。
業界先駆け調査へ 東京海上日動「毅然と対応」
事件発覚後、損保各社は状況確認に追われていたとみられるが、現状は静観の構えだ。ただ東京海上日動は他社に先駆けて、損保リサーチ在籍時を含め、深町被告が担当した調査の報告書を洗い直すことを決めた。東京海上日動によると「対象の調査は膨大で相当な時間を要する」としている。
旧ビッグモーターによる不正請求問題などで近年、保険業界は逆風にさらされており、東京海上日動の担当者は「保険制度は契約者からの保険料で成り立っており、不正請求を許せば公平性が崩れる。毅然(きぜん)と対応したい」と話す。
一方、捜査関係者によると、稲葉被告と深町被告はメンバーを入れ替えながら、保険金目的の放火を全国で少なくとも数件繰り返した疑いがあり、深町被告が損保リサーチ在籍当時の火災も含まれるとされる。
青森県警は25日、5年11月に青森県つがる市の古民家に放火したとする非現住建造物等放火の疑いで、両被告や古民家の所有者ら4人を逮捕。古民家は4年4月に購入されていた。県警は保険金目的の放火を視野に捜査している。
損保リサーチ周辺でも動揺は広がっている。関係者によると、損保リサーチは23日、全国に約800人いる業務委託契約の調査員らに対し、岡山の事件を受けた対応について通知するメールを送信。「事件は退職後に発生したもの」「捜査機関からの連絡等はございません」と断った上で、調査員らが外部から指摘を受けた場合は「対応は弊社にて行います」と伝えた。こうした対応についてある現役調査員は「『退職後だから関係ない』で済ませようとする考えが理解できない」と首をかしげた。(倉持亮)

“オンカジ汚染”のフジテレビに迫る2つの危機 芋づる式に社員が摘発の懸念、モノ言う株主からさらに“ガバナンス不全”追及も

中居正広氏の問題が長引くなか、フジテレビを襲う新たな問題が“オンカジ汚染”だ。若手アナに幹部社員と相次いで利用が発覚。株主総会を終えたフジだが、難題はまだまだ残っている。
局内で囁かれる「さらに上の役職の利用者もいるのか」
株主総会直前の6月23日、オンラインカジノで常習的に賭博をしたとして、フジテレビ・バラエティ制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者(44)が常習賭博容疑で逮捕された。総会では同局の清水賢治社長が質問に対して「大変申し訳なく思う」と謝罪する一幕もあった。
世間を驚かせたのは金額の大きさと“嘘”だ。
「鈴木容疑者はおよそ5年前にオンカジを始め、今年3月から1か月半の間に1億7000万円もの大金を賭けていたと見られます。しかもフジの聞き取り調査に『22年にオンカジはやめた』と説明していたが、それは賭博罪の時効成立(3年)を見越した方便で、実際には聞き取り調査後に懲戒処分を受けてからも懲りずにオンカジを続けていたという。鈴木容疑者の悪質性を重く見た警視庁は逮捕に踏み切りました」(全国紙社会部記者)
同局の山本賢太アナ(27)もオンカジを利用した単純賭博の疑いで書類送検されたが、2人には深いつながりがある。
「鈴木さんは2023年に始まった『ぽかぽか』の制作統括で、同番組には山本アナがレギュラー出演していた。山本アナにオンカジを教えたのは鈴木さんでした。
若手だけでなく部長クラスまで摘発されたことに多くの局員が衝撃を受けた。しかも山本アナに教えた鈴木さん自身、オンカジ利用の経緯について『5年ほど前に職場の先輩から誘われた』『周りでオンカジをやっている人がたくさんいた』と供述している。局内では“さらに上の役職にもいるのでは”と訝しがる声もあり、幹部級社員が相次いで離脱することになれば、組織として立ちゆかなくなります」(フジ局員)
鈴木容疑者は2003年にフジに入社。バラエティ畑で頭角を現わし、『ホンマでっか!?TV』『アウト×デラックス』など数々の人気番組を手がけた。
「バラエティが大好きで、常に『こんな番組はどうかな』とアイデアを出す仕事熱心なテレビマン。特に明石家さんまさん(69)から可愛がられてよく食事に行っていました。さんまさんのことは、『あれだけの大御所が若手時代の約束を忘れず番組に出てくれた』と心から尊敬していた。マツコ・デラックスさんとも親交が深く、バラエティの“エース”として慕われていました」(同前)

牧場長をパイプで殴る 殺人未遂の疑いでインド国籍の男(43)を逮捕 北海道新冠町

新冠町の牧場で牧場長の60代の男性をパイプで殴ったとして、警察はインド国籍の43歳の男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
殺人未遂の疑いで逮捕されたのはインド国籍のシン・ガジエンダー容疑者43歳です。
シン容疑者はおととい(2025年6月25日)、自らが働く新冠町内の牧場で、牧場長の男性(61)をパイプで殴り殺害しようとした疑いが持たれています。
男性は頭の骨を折る重傷です。
警察によりますとシン容疑者は馬の柵に使用されている長さおよそ160センチのパイプで男性を殴ったということです。
調べに対し、シン容疑者は「もめた事実は認めますが、パイプでたたいていない」と容疑を一部否認しています。

「衝撃が広がっています。小学校の教師らによる女子児童の盗撮事件です」…10人近い教師による「盗撮共有」事件…「THE TIME,」が報じる

TBS系「THE TIME,」(月~金曜・午前5時20分)は27日、番組公式LINEから参加した視聴者が関心を寄せる「ニュース関心度ランキング」で「教師の盗撮“共有”臨時の保護者説明会」が1位になったことを伝えた。この日は4万8050人がニュースを選び、ランキングが決定した。
このニュースは、女子児童の下着を盗撮しグループチャットで共有したとして現役の教員2人が逮捕された事件で盗撮画像を共有するグループの管理者とみられている森山勇二容疑者(42)が勤めている名古屋市内の小学校で26日夜に臨時の保護者会が開かれたもの。
森山容疑者は26日に送検された。森山容疑者が管理していたグループチャットには横浜市の小学校教師小瀬村史也容疑者(37)ら10人近い教員が参加していたとみられている。警察は秘匿性の高い海外アプリを使用していたとみて捜査していることを番組は報じた。
進行を務める同局の杉山真也アナウンサーはこのニュースを伝える際に「衝撃が広がっています。小学校の教師らによる女子児童の盗撮事件です。保護者への説明会が開かれました」と伝えた。

「イノシシのわな見に行ったきり…」山中で70代男性2人死亡 ズボン破れ手足に傷 イノシシに襲われたか 徳島市

26日夜、徳島県の山中で高齢男性2人が死亡しているのが見つかりました。警察はイノシシに襲われた可能性もあるとみて調べています。
26日午後8時半すぎ、徳島市渋野町の山中で「男性2人が血を流して倒れている」と消防に通報がありました。
警察などによりますと、山中に設置されていたイノシシを捕獲するための「箱わな」の近くで若木昭さん(75)と宮崎照夫さん(76)が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
2人が着用していたズボンは破れ、手足に複数の傷を負っていたということです。
若木さんは猟友会のメンバーとみられ、家族が「午前中にイノシシの罠を見に行ってから帰ってこない」と話していることから、警察はイノシシに襲われた可能性もあるとみて当時の状況を調べています。

万博で商品73点窃盗疑い 大学生男2人、33万円分

大阪・関西万博会場内の公式ストアでぬいぐるみなど計73点(計約33万円相当)を万引したとして、大阪府警は27日、窃盗の疑いで、東京都北区志茂1丁目、平原雄大容疑者(20)ら大学生の男2人を逮捕した。府警によると、ぬいぐるみは公式キャラクター「ミャクミャク」と他のキャラクターのコラボ商品。府警が動機を調べている。
2人の逮捕容疑は26日午後、公式ストアで販売されていたぬいぐるみや扇子、ワッペンなどを盗んだ疑い。2人は容疑を認めている。
平原容疑者らの不審な動きを客が目撃し、報告を受けた店員が店外で声をかけたところ発覚。その後110番した。