東京都町田市の多摩美術大1年だった井出真代(まよ)さん(失踪時18歳)が1999年に行方不明になってから26年となった13日、井出さんの両親や警視庁町田署員ら約20人が最後に姿が確認された場所に近いJR成瀬駅(町田市)前で情報提供を呼びかけた。
井出さんは99年8月13日、自宅近くのレンタルビデオ店から同駅方向に向かったのを最後に行方がわからなくなった。事件や事故に巻き込まれた可能性がある「特異行方不明者」に登録されている。
この日は、井出さんの顔写真や身長171センチでやせ形といった特徴が書かれたチラシ約500枚を通行人に手渡した。父敏一さん(78)は、「真代がいなくなってから長い月日がたったが決して諦めない。しつこく捜していく」と話した。情報提供は同署(042・722・0110)か井出さん家族(080・8543・3772)。【松本ゆう雅】
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歌手のNoBこと山田信夫さんが死去 61歳 腎臓がん アニメ「聖闘士星矢」主題歌や特撮ソングで人気
元「Make-up」ボーカリストでアニメ「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」などで知られる歌手のNoBこと山田信夫(やまだ・のぶお)さんが9日に腎臓がんのため死去した。61歳。大阪府出身。13日に所属事務所が発表した。今年2月に腎臓がんで闘病中であることを明かしていた。
事務所は「弊社所属アーティスト、NoB (山田信夫)が令和7年8月9日午後1時39分 闘病の末、入院先の病院で、腎臓がんのため永眠いたしました」と発表。「生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げるとともに、謹んでご報告申し上げます」と伝えた。
そして「8年前に腎臓がんと診断され、放射線治療や薬物療法を行い、闘病生活を続けておりました。当時、5年の余命宣告を受けましたが、本人の“歌う”ことへの強い意志と共に強く戦い抜きました。息を引き取る前日も、作曲した楽曲のアレンジのことや、ファンの皆様と会えるステージの話をし、最後の最後まで“ロックミュージシャンNoB”であり続けました」と最後まで闘い抜いた姿を明かした。
葬儀は遺族の意向により、関係者のみで執り行われたという。後日あらためてお別れの会を執り行う予定。
山田さんは、1984年にMAKE-UPのボーカリストとしてメジャーデビューして以来、数々のバンドやブロジェクトで活動。歌手活動とともに、作詞作曲も手掛け、テレビアニメ「聖闘士星矢」のOP曲「ベガサス幻想」は世界的なヒット曲となった。その後も、アニメソングや特撮ヒーローソングを数多く手がけ、世界中のコンサートやイベントで歌唱。日本のみならず海外の多くのファンをその歌唱とパフォーマンスで魅了してきた。
死亡男性の妻「父ちゃんが守ってくれた」大雨で土砂崩れ 熊本
熊本の記録的大雨で土砂崩れに巻き込まれて亡くなった男性の妻が取材に応じ、当時の状況を語りました。
11日、熊本県甲佐町で発生した土砂崩れでは、増田佳明さん(57)が巻き込まれて亡くなりました。妻と2人の子どもと避難しようとするなかで、巻き込まれたとみられています。
13日、妻の安理沙さんが取材に応じました。そのコメントです。
「午前4時前、警戒していたにもかかわらずいきなり水が増え、このままいたら車が水につかりダメになると判断した私たちは、車を移動させることにしました。ずぶ濡れになりながら、いろいろなことに気を配ってくれていました」
「午前3時56分に車を移動し、その4分後に山が崩れました。車内の私たちはどうにか無事でした。きっと父ちゃんが守ってくれたんだと思います。当時は一睡もせずに外を警戒してくれていました」
「熊本地震の後の熊本水害の経験をもとに、逃げる時にはすぐ動けるようにしてくれていました。最後まで先陣を切って家族を守る男気あふれるイイ男でした」
熊本県の記録的大雨では、2人が亡くなり、3人の安否が分かっていません。
記録的大雨はなぜ起きた?「戻り梅雨と海面温度」専門家が解説
大雨から一転し、復旧作業は厳しい暑さとの戦いになっています。今回の記録的な大雨はなぜ起きたのか?専門家に話を聞きました。
10日の夜から11日にかけて線状降水帯が5回も発生した熊本。気象学に詳しい九州大学大学院の川村隆一教授は大雨の要因についてこのように指摘しています。
■九州大学大学院・川村隆一教授(気象学が専門)
「東西の気圧勾配が強まって多量の水蒸気が九州へ流入してきたということが主な要因と考えています」
一連の大雨の要因として「戻り梅雨」と呼ばれる梅雨末期のような気圧配置を挙げています。これによって、インド洋や南シナ海、大陸からの水蒸気と太平洋高気圧の縁に沿った水蒸気が合流し、大量の水蒸気が供給されたと指摘しています。
さらにもう一つの要因として「海面温度」の上昇で降水量が増えたと分析。8月9日時点で九州近海の海面水温は、ピンク色で染まった29℃以上となっています。
■九州大学大学院・川村隆一教授(気象学が専門)
「梅雨末期の頃に比べて九州近海は海水温が3℃くらい高くなっていますので、その分海面から大気へ熱水蒸気供給が強まりますので、九州近海の海面水温の影響というのは一定程度あったと考えられます」
猛暑などで海面水温は高い状態が続いています。川村教授は、今後、台風が発生した際にも大雨に警戒が必要だと話しています。
かみつきイルカは死んだ…福井県が発表、これまで海水浴客ら53人を負傷させる
福井県の海岸で近年、海水浴客らにかみつく行為を繰り返していた野生のイルカについて、県は13日、死んだことが確認されたと発表した。
県のまとめでは、県内沿岸で2022~24年、イルカにかまれて53人が負傷した。
県は6月、危害を及ぼしているとみられるミナミハンドウイルカ1頭に発信機を取り付け、位置情報を市町や海水浴場開設者らと共有してきた。7月1日を最後に受信や目撃情報は途絶え、今年は被害がなかった。
県水産課によると、今月13日正午頃、敦賀半島北部の海域で漂流しているイルカの死骸を漁師が発見。発信機が付いていたことやひれの形などから、県は被害をもたらしていたイルカと判断した。今後、専門家チームと死因の特定を進める方針。
福岡の土地高値買収、県が「不適切」認める 補償額を見直す方針
道路整備に伴う用地買収を巡り、福岡県が当初算定した補償額の約5倍の高値で地権者から土地を取得していた問題で、県は13日、県庁で開いた記者会見で適切でなかった点が複数あったとし、不適切な用地買収だったと認めた。地権者から今回の用地買収について再度検討したいとの申し出があったと明らかにし、不動産鑑定士らの見解も踏まえて補償額を見直す方針。
問題となっている土地は、福岡県赤村にある計2505平方メートルの山林。県道の整備事業に伴い、県が2025年4月、地権者で部落解放同盟福岡県連の副委員長の男性(75)と買収契約を結んだ。県は6月、男性に用地補償として計2165万円を支払った。
しかし、毎日新聞が入手した内部資料などから、県は買収交渉を始めた24年10月、適正な補償額として430万円を提示していたことが判明。交渉を担当した県の出先機関「田川県土整備事務所」は、男性に安価だなどとして難色を示されると、2度にわたり委託業者に土地の評価をやり直させ、最終的に当初算定額の約5倍に値上げしていた経緯が明らかになった。
13日の会見には、県事務所を管轄する県土整備部の二場正義次長らが出席。「現地の状況を把握せずに2度にわたり、提示額を変更したことは適切ではなかった」とした。
増額については、山林の約半分(1099平方メートル)を「造成地」と評価し直し、整備費用などを加算したことが大きく影響した。県事務所は、その際に委託業者に「平米単価1万3700~1万4400円」とする「希望単価」を示し、造成費名目での加算を求めていた。
県は会見で、当初は山林価格で算定したが、地権者から交渉で「山林ではない。宅地に近い」「坪単価2万~3万円が相場」などと言われたため、2度にわたって土地評価をやり直し増額したと説明。地権者が示した「相場」に沿うように「希望単価」を伝えたことについて「参考として伝えた。(この値段に)近づけさせようとしたわけではない」と述べたが、「今となっては不適切だった」と陳謝した。
委託業者は県の希望単価に沿って評価をやり直し、造成地を「平米単価1万3900円」とした。県事務所は、これにさらに3600円を上乗せし、最終的に「同1万7500円」と算定していた。この造成地の値段の高さは周囲と比べて突出していた。福岡県が24年に示した赤村の基準地価(住宅地、3カ所)は平米単価3800~6550円で、その約4・6~2・6倍に当たる。周囲の宅地の標準的な取引価格(平米単価9000円)=坪単価2万9752円=と比べても約1・9倍だった。
県は会見で、この点についても「周辺の宅地価格よりも高額になっており、不適切だった」と陳謝。一方で「(増額したのは)地権者の機嫌を損ねたくなかったわけではない。早期に用地交渉を妥結して速やかに発注したかったからだ」などと述べ、地権者にそんたくしたとの見方は否定した。
県は今後の再発防止策として、造成費を加味するなど特殊な算定の場合は、出先機関だけでなく、本庁と協議して決めるように改めるという。【志村一也、栗栖由喜、川畑岳志、金将来】
「盗撮が楽しかった」高校教諭、校内に小型カメラ20台以上…女子更衣室の点検口などに
栃木県警人身安全少年課は13日、宇都宮市の県立高校教諭の男(38)を性的姿態撮影処罰法違反(撮影)と建造物侵入の容疑で逮捕した。校内では、撮影用とみられる小型カメラが十数か所で計20台以上見つかった。
発表によると、男は今月上旬、勤務する県立高校の女子更衣室に侵入し、動画を撮影できる小型カメラを天井の点検口に設置し、着替えをする女性を盗撮した疑い。
調べに対し、「盗撮することが楽しかった」と容疑を認めているという。
5日に学校関係者が女子トイレでカメラを見つけて発覚した。県警は、男の関係先から数十点のSDカードやカメラの設置に使われたとみられる工具を押収した。カメラは自作した可能性があるという。
万博アンゴラ館建設工事 無許可請負 「いまさら投げ出せなかった」 男性社長が釈明
大阪・関西万博のアンゴラ館の建設工事を無許可で請け負ったとして、大阪府警生活経済課は13日、建設業法違反(無許可営業)の疑いで、建設会社「一六八(いろは)建設」(大阪市鶴見区)の40代男性社長の居住先など関係先を家宅捜索した。
開幕4カ月を迎えた日に異例とも言える会期中の家宅捜索。「一六八建設」の男性社長は産経新聞の取材に、「問題なく取得できていると認識していたが、工事がほぼ完了する3月ごろに無許可であることを把握した」と説明。「工期が迫る中でいまさら仕事を投げ出すことはできなかった」と話した。
一六八社を巡っては、下請け業者への未払い問題も指摘されているが、社長は「元経理担当者に一六八社の資金約1億2千万円を横領された」と支払いが滞っている理由を説明した。
関係者によると、一六八社は令和5年7月に創業。今の社長が6年9月に引き継ぎ、数人で運営、経理作業や事務手続き、下請け業者への支払いなどは全て元経理担当者に一任していた。2月ごろに下請け業者から「工事代金の支払いが滞っている」と連絡があり、元経理担当者に問い合わせたが、連絡がつかなくなったという。建設業の許可を取得する手続きも元経理担当者が担っていたとしている。社長は「支払いが滞っている下請け業者には申し訳ない」と述べた。
一方、元経理担当者は産経新聞の取材に、横領の事実はなく、「一六八社の経営状況は厳しかった。万博の建設工事とは別の工事の支払いなどに使われただけで不正はない」と反論。建設業の許可についても「取るつもりだったが、手続きに不備が生じた」と説明する。
社長は7月、元経理担当者が約1億2千万円を着服したとして、業務上横領罪の告訴状を府警に提出。下請け業者も元経理担当者を提訴した。
下請け業者は5月末、「被害者の会」を設立。万博を巡っては、米国や中国など複数の海外館で、受発注業者間の工事費未払いが発生しており、同会は大阪府や万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)に未払い分の立て替えなど救済措置を求めた。
同会は「『国の事業だから少なくとも支払いの問題はない』という信頼のもとに、過酷な環境で働いてきた」と主張。未払いによる下請け企業の連鎖倒産の恐れもあると窮状を訴える。
府は7月、建設業法に違反し無許可で営業をしていたとして、一六八社の30日間の営業停止処分を決定。同会の要望については事業者間の仲裁などを行う府建設工事紛争審査会や、公的金融機関の融資制度などを活用するよう提案している。
包丁を持ち出した父親(85)と息子(58)が殴り合い 母親は「やめなさい」と仲裁も…暴行の疑いで父子をともに逮捕
札幌・豊平警察署は2025年8月11日、暴行の疑いで札幌市豊平区の新聞配達員の息子(58)と無職の父親(85)を現行犯逮捕しました。
2人は11日午後3時20分ごろ、同居する自宅でけんかとなり、息子は父親の頬を拳で殴る暴行を加えた疑いで、父親は息子の額を包丁の柄で殴打する暴行を加えた疑いが持たれています。
警察によりますと、11日午後3時半ごろ、2人と同居する母親から警察に通報がありました。
「やめなさい もう」と2人の仲裁に入っているような言葉が聞こえたあと、電話が切れたということです。
警察官が駆けつけると、2人のけんかは終わっていて、父親は包丁を握っていました。
調べに対し息子は「父親が包丁の柄で私を殴ったのでやり返すために殴ったんです」と供述し、父親は「息子が私の顔を殴ってきたのでやり返したんです」と話していて互いに容疑を認めていますが、主張に食い違いがあるということです。
警察は事件の原因や経緯を詳しく調べています。
ホームから倒れこんでくるのを運転士が確認…駅で電車にはねられた39歳男性が死亡 意識ある状態で搬送も容体急変
愛知県小牧市の名鉄小牧線・味岡駅で8月11日午後、男性が電車にはねられ、搬送先の病院で死亡しました。 警察によりますと、11日午後4時前、名鉄小牧線・味岡駅の構内で、犬山発ー平安通行の普通電車に男性がはねられました。 はねられたのは、小牧市内に住む無職の39歳の男性で、顔から血を流し意識がある状態で病院に搬送されましたが、その後に容体が急変し、およそ2時間後に死亡が確認されました。 運転士の男性(54)は、男性がホームから倒れ込んでくるのを確認して急ブレーキをかけたものの、間に合わず衝突したと話しているということです。 電車には乗客27人が乗っていましたが、ケガ人はいませんでした。 この事故で、名鉄小牧線は小牧駅から犬山駅の間で1時間半あまり運転見合わせとなり、およそ800人が影響を受けました。