ドローンの普及や性能向上により、テロなどに悪用された場合の脅威が高まっているとして、警察庁は7日、違法なドローン飛行対策を話し合う有識者検討会の初会合を開いた。ドローン規制法の改正も視野に、飛行禁止区域の拡大や罰則適用の在り方について、年内にも報告書をまとめる。
首相官邸屋上への無人機落下事件を機に2016年に制定されたドローン規制法は、国会議事堂や皇居、原子力発電所などの重要施設敷地内や、周辺約300メートルの範囲の飛行を原則禁止。19年と20年の法改正で、自衛隊施設や空港なども対象となった。
警察庁によると、規制法制定時からドローン性能は飛躍的に高まり、市販品でも飛行速度や搭載可能重量は数倍に向上。海外には最高時速100キロを超す機体もある。接近を探知しても対処時間が十分確保できない恐れがあるとして、規制範囲の拡大を検討することにした。 [時事通信社]
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少なくとも1人の遺体からアルコール検出 三重・名張6人死傷
三重県名張市の国道で軽乗用車が横転し、高校生を含む16~23歳の男女5人が死亡、1人が重傷を負った事故で、県警は7日、司法解剖の結果、少なくとも1人の遺体からアルコールが検出されたと発表した。捜査に支障があるとして、検出された人数などは明らかにしていない。県警は運転手の特定を進めるとともに、飲酒運転の有無についても調べる。
事故は3日未明に発生。定員4人の車に男女6人が乗って走行していたとみられ、山あいのカーブを曲がりきれずに横転した。6人全員が車外に投げ出され、路上で倒れているのが見つかった。
県警によると、死亡した5人は胸や頭を強く打ったことが死因という。
現場の状況などから、制限速度(時速50キロ)を超過して走行していた疑いもあるという。県警は、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑も視野に捜査を進めている。【長谷山寧音】
移民受け入れ賛成の橋下徹、“日本は日本人だらけで居心地悪い”発言でSNS紛糾「海外に移住すれば」
元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏が、10月5日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ系)に出演し、移民問題について持論を展開し波紋を呼んでいる。
橋下徹氏「外国人に来てもらいたい」
番組では、日本が外国人労働者の移民を受け入れ、“外国人が日本の人口の10%になる姿”を許容できるかが出演者の間が話し合われた。
「橋下さんは『許容できる』とし、受け入れる体制を整備したうえで具体的人数を定めるという立場から意見を述べました。少子化に向かっている日本のために外国人が必要となるなど、いろいろな前提があると前置きたうえで、橋下さんは『僕はもっと外国人に来てもらいたいんですよ』『島国日本でもう日本人ばっかりが集まっている。僕はちょっと居心地が悪い』とコメントしました」(スポーツ紙記者、以下同)
番組では治安悪化の懸念なども議論されたが、橋下氏はその点についても「普通の国際空港のターミナルはコントロールされていて、ビザの申請も受けながら、それなりの収入のある人もきているところでは、無秩序な状況になっているパリ18区のような問題があるわけではない」と否定した。
だが、ネット上では橋下氏の意見に批判的な声が多い。
《ほんと何言ってんの? いつも言ってることがおかしい。前はもう少しまともだった気がするんだけど》 《そんなに居心地が悪いならお金も時間もあるんだから自分が海外に移住して日本と距離を置いて生活してみたら?》
こうした声が聞かれる理由を前出のスポーツ紙記者が指摘する。
「番組ではエジプト出身のフィフィさんや、作家の門田隆将さんなどが移民受け入れに反対の姿勢を示していました。番組の流れとしては、反対派のほうが多かったので、橋下さんとしてはあえて肯定の立場から意見を述べていた印象も受けます」
ネット上では、
《どの立ち位置で話してるんだろうね? 言いたいことがあるなら政治家に戻ったら?》
といった意見も。
「橋下さんにとって“放言”は売りのひとつ。特に『そこまで言って委員会』はその売りを思う存分発揮するタイプの番組です。ただ、日本には日本人が多くて居心地が悪いから外国人にもっと来てほしい、という説明は説得力に欠けるため、否定的な声を集めてしまったのでしょう」
“橋下節”はいまだに健在のようだ。
「政治とカネ」溝は埋まらず自公連立協議が難航 公明は“懸念が解消できなければ連立は組めない”との考え
自民党の高市総裁はきょう、連立政権の合意をめぐり公明党の斉藤代表と会談しましたが、「政治とカネ」の問題について認識の溝は埋まりませんでした。
自民・公明両党のトップ会談は、およそ1時間半おこなわれ、連立合意に向け意見を交わしました。
公明側は、▼政治とカネ、▼靖国神社をはじめとする歴史認識、▼過度な外国人の排斥の3点について、“懸念が解消できなければ連立政権は組めない”との考えを示していましたが、会談終了後、高市総裁は…
自民党 高市早苗総裁 「2点については十分ご理解いただき、考え方を共有したということでございます。残る1点については課題が残りました」
公明党の斉藤代表によりますと、政治とカネの問題について認識の隔たりは埋まらず、両党は引き続き協議を続けるとしています。
大使館に保護求めたかけ子を逮捕 カンボジアから詐欺電話か 警視庁
高齢女性にうその電話をかけて現金をだまし取ったとして、警視庁特別捜査課は7日、西東京市向台町4、職業不詳、見目英明容疑者(46)を詐欺容疑で逮捕した。カンボジアを拠点とした詐欺グループの「かけ子」だったという。
逮捕容疑は3月28日~4月14日、何者かと共謀し、大手通信事業者のカスタマーセンター社員を装って埼玉県入間市の女性(73)に「免許証が偽造され携帯電話を不正契約された可能性がある。被害届を出したいと相談した方が良い」と電話。その後、山梨県警の捜査員を装う人物が「マネーロンダリング(資金洗浄)事件の捜査で紙幣調査をする」などとうそを言い、12回にわたって計2050万円をだまし取ったとしている。「黙秘します」と供述している。
警視庁によると、見目容疑者は3月下旬にカンボジアに渡航。約2カ月後、現地で詐欺電話をかける「かけ場」を抜け出して日本大使館に「かけ子をしていた」と保護を求め、警視庁が捜査を進めていた。
任意の取り調べに「(詐欺グループの)拠点を移動するタイミングで逃げた。ほぼ監禁状態で自由に外に出られなかった」と説明したという。【長屋美乃里】
百田保守代表「告訴はパフォーマンス」=減税日本と「友党」解消
日本保守党の百田尚樹代表は7日の記者会見で、同党の河村たかし衆院議員が百田氏からペットボトルを投げ付けられたなどとする告訴状を東京地検特捜部に提出したことについて「党と私の名誉を毀損(きそん)してやろうというパフォーマンスにしか見えない」と批判した。有本香事務総長は河村氏が代表を務める地域政党「減税日本」との「特別友党関係」を同日解消したと明らかにした。 [時事通信社]
立民・安住幹事長「野田代表にこだわらない」、野党の首相候補一本化へ維新に協議呼びかけ
立憲民主党の安住幹事長は7日、国会内で日本維新の会の中司幹事長と会談し、臨時国会で行われる首相指名選挙を巡り、「(立民の)野田代表にはこだわらない」との意向を伝え、野党候補の一本化に向けた連携協議を呼びかけた。
安住氏は会談後、「他の野党は高市政権を阻止したいという気持ちが強い」と説明し、「主要な党の党首クラスは有力な首相候補だ」と強調した。中司氏は「政策的な協議がなされなければ了とすることはできにくい」と語りつつ、協議を進める方針で一致した。
これに先立ち、立民の笠浩史国会対策委員長は維新、国民民主、共産、参政、日本保守の国対委員長らと国会内で会談し、「野党がまとまれば、(首相指名選挙で)勝利する可能性がある」と述べ、改めて一本化への協力を求めた。会合では、維新の遠藤敬国対委員長が国民民主の玉木代表を野党候補にする可能性に言及した。
田園都市線の脱線事故、10年前から列車に送る信号の「設定ミス」…時速48キロで衝突
東急電鉄田園都市線の梶が谷駅(川崎市高津区)で5日夜に発生した列車同士の衝突・脱線事故を受け、東急電鉄は7日、東京都内で記者会見を開いた。同駅の信号システムの設定ミスで、自動列車制御装置(ATC)がホームに進入してきた上り列車に誤って緑信号を出していたことを明らかにした。設定ミスは約10年前から続いていたという。
会見で、福田誠一社長は「大変多くのお客様に迷惑と心配をかけた。深くおわびします」と謝罪。再発防止策を徹底すると述べた。
事故は5日午後11時5分頃に起きた。同駅の留置線に停止していた回送列車に、ホームに進入しようとした上り列車が衝突し、回送列車の最後尾車両が脱線した。
東急電鉄によると、留置線を走行中の回送列車は、速度超過によるオーバーランを防止する信号を受信して、所定の位置より手前で停止。回送列車の最後尾車両は上り列車の進路に残った状態だったという。
上り列車には本来、ATCが稼働して「停止」を意味する赤信号が伝わるはずだったが、信号システムの設定ミスにより、「進行」を意味する緑信号が伝わっていた。そのため上り列車は走行を続け、時速48キロで回送列車に衝突した。
設定ミスは、信号システムを改修した2015年3月から続いていたという。東急電鉄は今後、梶が谷駅と線路の形状が似ている約30駅についても、設定ミスがないか確認を進めていく。
今回の事故後、田園都市線などは一部区間で7日午前0時まで計約1100本が運休し、約65万人に影響が出た。
中野国土交通相は7日の閣議後記者会見で、「輸送の安全確保は鉄道事業者にとって最も重要な使命。安全安定輸送に向けた必要な指導を行う」と話した。
東京港で過去最多1万匹のヒアリ、中国で船積みのコンテナ3個から…卵やさなぎなど8000個以上発見
環境省と東京都は7日、東京港青海ふ頭で荷揚げされたコンテナ3個から、強い毒を持つ「要緊急対処特定外来生物」のヒアリの働きアリ1万匹以上(推計)と、卵やさなぎなど8000個以上(同)が見つかったと発表した。東京港でヒアリが初確認された2017年以降で最多の発見数。
都によると、コンテナは9月下旬に中国・アモイ港で船積みされ、同30日に東京港に到着。その際、事業者が多数のアリを見つけて環境省に通報した。専門家が10月1日にヒアリと確認したため、殺虫剤をまくなどして対処した。
未成年と性交で逮捕の教諭ら5人懲戒免職などに 京都府教委、不祥事相次ぎ「危機的状況」
京都府教育委員会は7日、未成年と性交し撮影するなどしたとして、香川県警に逮捕された与謝野町立中教諭の男(29)を懲戒免職にした。府内では他にも女子生徒に対する盗撮やわいせつ行為などで同日、教諭4人が処分され、今年度中の処分は計8件。昨年度全体の4件を大きく上回っており、府教委は「危機的状況。研修などを実施して信頼回復に努める」としている。
府教委によると、男は昨年11月~今年7月、未成年と知りながら少女と性交し、その様子を撮影するなどしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で香川県警に逮捕された。教諭は容疑を認め、「弱い心を断ち切れなかった」などと説明しており、府教委は懲戒免職にした。
また、勤務する同府長岡京市立中で9月、教室にカメラを設置し女子生徒の着替えを盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反容疑で京都府警に逮捕された教諭の男(39)や、いずれも女子生徒を複数回にわたり抱きしめるなどしたとして、府南部地域の高校の男性教諭(32)と同地域の高校の男性教諭(26)を懲戒免職にした。
このほか、酒気帯び運転をしたとして8月、府警に検挙された府南部地域の中学教諭の男性(25)は停職6カ月の処分となり、男性教諭は依願退職した。