「サナエ・スマイルが消えた」
高市首相が答弁に立った16日の参院予算委員会での審議を受け、永田町ではこんな声が飛び交っている。高市首相といえば、節目節目で浮かべる口角をギュッと上げた「笑顔」が象徴的だが、16日はほとんど見られなかった。
来年度予算案は衆院で可決され、少数与党下の参院で審議入り。「野党議員の厳しい質問に参ってしまったようだ」(永田町関係者)との声が上がるが、果たしてどうなのか。
日刊ゲンダイでは、国会が召集された2月18日以降、高市首相が出席した本会議や予算委での本人の様子をチェック。すると、確かに「サナエ・スマイル」は日を追うごとに減っていることが分かった。
例えば、2月20日の施政方針演説や24、25日の代表質問では、文字通り「満面の笑み」で演説と答弁を展開している。27日の衆院予算委では国会質問に定評がある中道改革連合の小川淳也代表と対峙。“強敵”相手に余裕の笑顔で答弁していた。
3月2日の予算委でも、野党議員の質問に「サナエ・スマイル」全開。3日にはカタログギフト問題を追及されたが「批判を受けるのであれば、法律に抵触はしないが慎みたいなと思います」と釈明しつつ、口角をグイッと上げてみせた。
トランプ米大統領との会談が最大の重圧
様子が変わったのは、米・イスラエルによるイラン攻撃から約1週間が経過した9日。予算委で、中道・小川氏に攻撃への評価を聞かれると、高市首相は神妙な面持ちを浮かべ、正面から答えなかった。
予算案の強行採決前日の12日以降は、野党議員の質問にはけんもほろろ。それでも、自民議員の質問には笑顔で冗談を飛ばす様子も見受けられたが、16日の参院予算委では一変した。
この日は、自民・末松信介議員が気持ち悪いほどのヨイショ質問を展開。「30歳の頃の高市先生を見た時、スゴイ経験豊富な方だと思った」「政調会長時代に書いた本を読みました」と、それこそ満面の「スエマツ・スマイル」で水を向けたが、高市首相はわずかにほほえむだけで、答弁は淡々としたものだった。
なぜ「サナエ・スマイル」が消えたのか。少数与党下での参院審議がおっくうなのか、それとも最近の内閣支持率の下落に意気消沈しているのか。もしくは、噂される「健康不安」によるものなのか。「19日のトランプ米大統領との会談に頭を悩ませているようだ」と言うのは、ある官邸事情通だ。
「イランによる事実上のホルムズ海峡封鎖を巡って、トランプ氏は日本などを名指しして艦船を現地に派遣して欲しいとSNSに投稿。会談では直接、派遣を要望される可能性が高まっているが、政府としてどう対応するかを判断するのは難しい。『分かりました』と言って、戦場と化しているホルムズ海峡に自衛隊を送るリスクは計り知れない。そもそも、憲法や現行法の制約で対応できるかも不明です。高市総理は15日に公邸で秘書官から約2時間もレクチャーを受けましたが、答えは出ていない。重圧でよく眠れていないそうで、国会で笑顔を振りまくなんて、とても無理でしょう」
笑えない状況ということだ。
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目前に迫った高市首相のトランプ米大統領との会談。外交オンチが露呈した高市首相は、どんな要求をのまされるのか。関連記事【もっと読む】『高市首相の訪米につきまとう「外交オンチ」不安 トランプすり寄り一辺倒なら予算案年度内成立は頓挫必至』で詳しく報じている。
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長射程ミサイル、熊本県知事らに一部公開=月末の初配備前に―防衛省
反撃能力(敵基地攻撃能力)の要となる長射程ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の国内初配備を前に、防衛省九州防衛局は17日、陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市)で熊本県の木村敬知事らに発射装置などを公開した。
公開されたのは、31日に配備される長射程ミサイルの発射装置や弾薬運搬車など。1000キロ程度の飛翔(ひしょう)が可能で、熊本からは中国大陸沿岸部が射程圏内に入る。
公開後、取材に応じた木村知事は「引き続き、さまざまな形で(住民に)説明してほしい」と話した。大西一史市長は「(配備されることで)脅威があるのかが一番心配なところ。その疑問にきちんと答えてほしい」と訴えた。 [時事通信社]
元ジャンポケ斉藤被告裁判 被害訴える女性の母親が出廷
ロケバスの中で20代の女性に性的暴行を加えた罪などに問われたお笑いグループ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二被告の裁判で、女性から被害の訴えを聞いた母親への証人尋問が行われています。
「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二被告は、2024年7月、東京・新宿区に駐車していたロケバスの中で、初対面の20代の女性に性的暴行を加えた罪などに問われ、初公判で「同意してくれていると思った」として無罪を主張しています。
17日午前11時から東京地裁で始まった裁判では、被害を訴える女性の母親が証人として出廷しました。
母親は事件当日について、「娘から『ジャングルポケットの斉藤めちゃ気持ち悪いんだけど。私にチューしようとしてきた』 という内容のLINEがきた」と証言しました。
辺野古転覆事故、生徒死亡の同志社国際高校が会見、謝罪 第三者委員会の立ち上げを表明
沖縄県名護市の辺野古沖で16日、船2隻が転覆し、同志社国際高(京都府京田辺市)の女子生徒と船長が死亡した事故を受け、同高や運営する学校法人同志社は17日午前、記者会見を開いた。西田喜久夫校長は「驚きと悲しみで耐え難い気持ちだ。在校生や関係者に多大なご心配や心労をおかけして、心からおわび申し上げる」と謝罪。法人の瀧英次常務理事は、原因究明などに向けて第三者委員会を立ち上げる方針を表明した。
午前11時から始まった会見の冒頭で西田校長は「(亡くなった)生徒のにこにこ笑っていた姿を思い出してしまう」「4日前に希望に燃えて沖縄へ飛び立った生徒が、帰らぬ人になってしまった。とらえようのない悲しみに包まれている」と語った。その後、「安らかにお眠りください。哀悼の意を表します」と述べ、出席者は約10秒にわたって頭を下げた。
事故で死亡したのは、研修旅行の平和学習で乗船していた同高2年の女子生徒(17)と、転覆した船の船長、金井創さん(71)。16日午前、生徒18人や金井さんら計21人が分乗した「平和丸」(長さ7・63メートル)と「不屈」(同6・27メートル)が相次いで転覆し、全員が海に投げ出された。ほかに生徒2人が負傷したという。
西田校長によると、平和学習を目的とした沖縄への研修旅行は昭和55年の創立当初から実施。その一環として、約10年前からは辺野古の浜から米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設工事現場の見学をしていた。その後、キリスト教主義の同高と亡くなった金井さんが日本キリスト教団の牧師という縁があり、令和5年からは金井さんらの船に乗って海上から見学をしていたという。
乗船の安全性に関して、西田校長は「いま把握している限りでは、2隻とも定員内で、立ち入り禁止区域には入っていない。全員が救命胴衣をつけていたと聞いている」とした上で天候や波の状態については、学校としては最終的に教員と話し合ったうえで「船長の判断にお任せした」と説明。「平和教育は本校の教育の中でも重要。今後も続けていくが、中身についてはもう一度精査してまいりたい」と述べた。
また、2隻は普段、基地移設に関する抗議船として使われていたが、西田校長は研修旅行での乗船について「抗議活動への参加は一切ない。特定の思想をもつように指導するような研修旅行ではありません」と強調した。
同高によると、計約270人の生徒が平和学習のため14~17日の予定で沖縄を訪問。36人が前後半に分かれて乗船する予定で、前半組の18人が転覆事故に巻き込まれた。
「思いはきっと『無謀な工事やめてくれ』」 抗議活動をしている人が花を手向ける
沖縄県名護市の辺野古沖で船2隻が転覆し、平和学習中だった高校生ら2人が死亡した事故で、抗議活動を続けてきた人らが17日、辺野古漁港を訪れ、海に向かって手を合わせ、花束を手向けた。
報道陣の取材に応じた女性は、事故で亡くなった抗議船「不屈」の船長、金井創さん(71)について「本当にやさしいおじさんで、私たちも頼りにしていた。惜しい人を亡くしてしまった」と涙ながらに語り、亡くなった同志社国際高(京都府)の女子生徒(17)に対しては「本当に申し訳ない。思いはきっと、『辺野古のこんな無謀な工事はやめてくれ』という意味で辺野古に来ていただいたと思う」と述べた。
漁港の傍らに設置された「テント村」には「座り込み8003日」と書かれた看板が掲げられていた。今月14日に「8000日」の節目を迎えたとされるが、事故当日の16日は「8001日」と更新されていなかった。(大竹直樹)
アニメ監督の芝山努さん死去 肺がん 84歳 映画「ドラえもん」22作で監督 「ゾロリ」など
アニメ監督の芝山努さんが3月6日、肺がんのため死去したことが17日、分かった。アニメ制作会社「亜細亜堂」が発表した。84歳。
「訃報のお知らせ」とし、「弊社元代表取締役社長 芝山努が、2026年3月6日、肺がんのため永眠いたしました。享年84歳」と伝えた。
「芝山は『ど根性ガエル』『元祖天才バカボン』などで作画監督を手がけたのち、映画『ドラえもん』シリーズを20年以上にわたり監督。テレビ『ドラえもん』ではチーフディレクターを担当し、『忍たま乱太郎』『ちびまる子ちゃん』『まじめにふまじめかいけつゾロリ』ど数多くの作品で監督、総監督を務めました」と芝山さんの功績を紹介。「生前に賜りましたご厚情と温かいご支援に、従業員一同、心より感謝申し上げます」と記した。
葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行ったという。「ご供花、ご香典、ご弔問等は誠に恐縮ながら固くご辞退申し上げます」と呼びかけた。後日、「お別れの会」を開催する予定。「日時、場所など詳細が決まり次第、改めてご案内いたします」とした。
芝山さんは明治大学卒業後、1963年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社。宮崎駿監督とは同期だった。66年にAプロダクション(現・シンエイ動画)へ。「巨人の星」「ど根性ガエル」などで作画を手がけた。78年に亜細亜堂を設立。映画「ドラえもん」では83年の「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」から04年の「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」までの22作で監督を務め、98年の「ドラえもん のび太の南海大冒険」では毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞した。
貨物船と漁船衝突=4人が死亡―青森
17日午前1時20分ごろ、青森県三沢漁港沖を航行中の貨物船「末広丸」(748トン)の男性船長から「漁船と衝突し、漁船が転覆している」と第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)に118番があった。八戸海上保安部によると、漁船の乗組員13人は全員救助されたが、意識不明だった4人が死亡した。残り9人に大きなけがはないという。漁船は沈没した。同保安部が詳しい事故原因などを調べている。運輸安全委員会も船舶事故調査官2人を現地に派遣した。
亡くなったのは青森県八戸市の漁船「第六十五興富丸」(140トン)の乗組員で、甲板長石沢文男さん(78)=青森県階上町、いずれも甲板員の重文字幸雄さん(75)=同町=と長根博文さん(61)=岩手県洋野町、司厨手神谷忠さん(65)=青森県八戸市。末広丸の乗組員6人は無事だった。
同保安部によると、末広丸は広島県呉市の海運会社所有で、岩石を積んで16日夕に北海道の苫小牧港を出港し、千葉県の君津港に向かっていた。
第六十五興富丸は同日午後10時45分ごろ、八戸港を出発。乗組員13人はいずれも救命胴衣を着用していた。 [時事通信社]
【速報】京アニ事件 青葉死刑囚の控訴取り下げは「有効」大阪高裁が判断 弁護団が無効求めるも「死刑確定」覆らず
36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、一審で死刑判決を受けた青葉真司死刑囚の控訴の取り下げについて、大阪高裁が「有効」と判断したことが分かりました。
青葉真司死刑囚は、2019年、京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われていました。一審では、青葉被告の刑事責任能力の有無などが争われ、京都地裁は完全責任能力を認め、死刑判決を言い渡しました。
青葉死刑囚の弁護人が控訴した一方で、被告本人が去年1月に控訴を取り下げ、死刑が確定。その後、弁護人が控訴の取り下げを無効とするよう申し立てていました。
大阪高裁によりますと、青葉死刑囚は取り下げをした理由について「控訴しても死刑判決が変わることは無いと思った」「鑑定医に被告人の話を妄想と言われ、控訴審でも同じことを繰り返して妄想と言われるなら何のために裁判をするのか分からない」などと説明していたということです。
大阪高裁は控訴の取り下げの有効性を判断するためには、青葉死刑囚がり患している「妄想性障害が意思決定に作用したかどうかが問題となる」としましたが、「妄想と認定されたうえで死刑になるよりは、控訴を取り下げた方がよいと考えることは正常な判断として不合理ではない。妄想が作用した可能性は否定できないものの、その影響はかなり限定されたものといえる」との判断を示しました。
大阪高裁によりますと、この決定に対する弁護人からの「不服申し立て」は17日午後1時時点では出ていないということです。
一方、京都アニメーションは「亡くなられた社員、被害に遭った社員、近しい方々の無念を思うと、心が痛むばかりです。法の定めるところに従い、然るべき対応と判断をいただく外ないと承知しております」とコメントしました。
森重昭さんが死去=オバマ氏と抱擁の被爆者―広島
被爆者で歴史研究家の森重昭(もり・しげあき)さんが14日午後5時42分、心停止のため、広島市内の病院で死去した。88歳だった。同市出身。葬儀は親族で済ませた。2016年5月、現職の米大統領として広島を初訪問したオバマ大統領(当時)と抱擁を交わす姿が世界に報道された。後日、お別れの会を開く予定。
8歳のとき、爆心地から約2.5キロの地点で被爆。校舎にいた児童らが全員犠牲になった済美国民学校に通っていたが、原爆投下直前に転校したため生き残った。戦後、同校敷地内で米兵の遺体が見つかったと知ったことなどがきっかけで、被爆死した米兵捕虜の研究を開始した。
会社勤めの傍ら資料収集や聞き取りを重ね、被爆死した米兵捕虜12人を特定。「敵国だけど、原爆で死んだ米兵も人間。最期の様子を知りたがっているに違いない」と米国の遺族を捜し当て、名前と遺影を国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に登録した。
16年に広島を初訪問したオバマ氏にそっと抱き寄せられ、涙ぐんだ。その際のオバマ氏の演説で「この地で死亡した米国人の家族を捜し出した男性がいる。彼らと自分自身の損失は同じと信じていたからだ」と紹介された。
18年5月には念願の初訪米を実現。ニューヨークの国連本部などで開かれた自身のドキュメンタリー映画の上映会に出席したほか、米兵追悼式典に参加して遺族と対面した。
「お金儲けや売名行為じゃなく、少しでも平和の役に立てばと全生涯を懸けた。だって僕は被爆者ですから」。長年にわたり地道に調査を続けた。 [時事通信社]
死亡の女子生徒「友達多くクラスでにこやかに…」 同志社国際高校長が人柄振り返る
沖縄県名護市の辺野古沖で船2隻が転覆し、同志社国際高(京都府京田辺市)の女子生徒と船長が死亡した事故を受け、同高や運営する学校法人同志社は17日午前、記者会見を開き、女子生徒の生前の人となりについて「友達がたくさんおりクラスの中でにこやかにしていた」と語った。
会見に出席した西田喜久夫校長によると、女子生徒は海外での滞在歴が長く、法人が運営する中学校から内部進学。「廊下で会うときも『先生おはよう』と声をかけてくれた」と振り返った。学業面については「非常に優秀で前向きに勉強に取り組んでいた。英語がネーティブ並みに話せ、英語のコンテストなどにも出ていた」とし海外留学の準備を進めていたという。
同校は今回の事故を受け、14日~17日の予定だった研修旅行の行程を中止。生徒を宿泊施設に滞在させ、同行していたカウンセラーや教員らが精神的なケアを行い、17日に沖縄から戻るという。
同校によると、研修旅行中に沖縄・辺野古沖で実施された平和学習では、計18人が「平和丸」(長さ7・63メートル)と「不屈」(同6・27メートル)の2隻に分乗。いずれかの船が転覆し、救助に向かったもう1隻も転覆した。引率教員は陸に残った生徒に対応するため乗船していなかった。