長野4人殺害、34歳男に死刑 地裁、完全責任能力を認定

長野県中野市で2023年、住民と警察官の計4人を殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた農業青木政憲被告(34)の裁判員裁判で、長野地裁は14日、求刑通り死刑判決を言い渡した。主な争点となった刑事責任能力について、坂田正史裁判長は、被告に完全責任能力があったと認定し「強固な殺意に基づく残虐極まりない犯行だ」と述べた。死刑回避を求めていた弁護側は控訴する意向を示した。
坂田裁判長は判決理由で、起訴前の精神鑑定の結果を踏まえ、住民2人に「(独り)ぼっち」などと悪口を言われているとの妄想があり、殺害動機を形成する要因となったものの、犯行に影響は及んでいないと指摘。犯行後、母親に絞首刑への抵抗感を訴えたことなどを挙げ「善悪を判断して行動をコントロールする能力を問題なく保っていた」と結論付けた。
弁護側は起訴後の精神鑑定の結果から統合失調症が悪化し、妄想の強い影響下の犯行だったと主張していたが、判決は「独自の見解に依拠し、一般性や客観性が劣る面もある」として退けた。

立維国、15日党首会談=首相指名の野党一本化焦点―自民総裁も3党と会談へ

立憲民主、日本維新の会、国民民主の3党幹事長は14日、国会内で会談し、3党の党首会談を15日に行うことで一致した。臨時国会冒頭の首相指名選挙に向け、立民が提唱した野党候補一本化が進むかが焦点。国民民主は憲法やエネルギー分野などで立民に政策転換を求めた。
一方、自民党の高市早苗総裁も15日に立維国3党党首と個別に会談する方向で調整に入った。首相指名選挙への対応を含め、今後の協力について話し合うとみられ、各党の駆け引きが激しくなっている。
野党3党の幹事長会談では立民の安住淳氏が党首会談の開催を要請。国民民主の榛葉賀津也氏は開催に応じる考えを示しつつ、安全保障法制を違憲とする立民の主張の見直しを求め、「原発ゼロ」を掲げた綱領についても「変えてもらえるのか」と迫った。政権枠組みの明示も要求した。
会談後、安住氏は記者団に「あとはそれぞれの代表の判断だ」と説明。維新の中司宏幹事長は記者会見で「立民と国民民主が一致点を見いだせるかがポイントだ」と述べ、立国の歩み寄りの行方を見極める構えを示した。
一方、自民の鈴木俊一幹事長は榛葉氏と会談。公明党の連立政権離脱表明を受け「政治の安定のため、新たな枠組みに協力してもらいたい」と呼び掛けた。憲法やエネルギー政策を巡る両党の立場に関し「一致している」と指摘した。
榛葉氏は「基本理念はほぼ一致できる」としつつ、所得税の課税最低ライン「年収の壁」引き上げとガソリン税暫定税率の年内廃止を要請。「やり切るかどうか見極めたい」と語った。
国民民主、公明両党も幹事長会談を開き、企業・団体献金の規制強化などに向けた連携を確認した。
立民の野田佳彦代表は自身への首相指名にこだわらず、国民民主の玉木雄一郎代表と維新の藤田文武共同代表が統一候補になり得るとの考えを示す。立民は14日の常任幹事会で、野田氏に対応を一任した。
玉木氏は会見で「仮に政権を共にするなら、基本政策の一致が不可欠」との立場を強調。支援を受ける連合傘下の四つの産業別労働組合の幹部らと会談し、首相指名選挙への対応を協議した。 [時事通信社]

吉村・大阪府知事、万博は「成功」と強調 閉幕一夜明け評価

大阪・関西万博の閉幕から一夜明けた14日、大阪府の吉村洋文知事は184日間の会期を振り返って、「成功裏に終わった」と繰り返し評価した。
府庁で報道陣の取材に答えた。吉村氏は「批判や課題もあったが大きな事故なくやりきることができた」とし、「本当にやって良かった。世界の価値観や技術に触れて、未来の方向性を少しでも示せたのは、非常に大きな意義があった」と強調した。
吉村氏は万博を運営した日本国際博覧会協会の副会長でもある。閉幕前の報道各社のインタビューでは、万博の成否について「国民が判断すること」と説明したうえで「運営者として合格点だった」と話していた。【宮本翔平、加藤明子】

なぜミャクミャクに?キャラに史上初の感謝状 「石破首相らしい」

石破茂首相が13日の大阪・関西万博の閉会式に出席し、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」に「総理大臣感謝状」を贈呈した。キャラクターに贈呈するのは史上初めて。その裏側を取材すると、石破首相の強いこだわりがあった。首相が交代していれば、実現しなかったかもしれない。
ミャクミャクは2022年にデザインが公表されたが、当初は交流サイト(SNS)などで「気持ち悪い」「不気味」といった声が強かった。しかし、開幕とともに「キモかわいい」と人気が広がり、人形やキーホルダーといった関連グッズの売り上げは好調に推移。万博の運営費収支は230億~280億円の黒字となる見込みで、ミャクミャクなどのグッズの売り上げが大きく貢献した。
首相自身もミャクミャクがお気に入りで、首相官邸のエントランスに設置されているミャクミャク人形と会話ができるように要望した。その結果、カメラで捉えた人の動きを人工知能(AI)が分析した上で、複数のせりふを選ぶ高性能な仕様に進化した。
万博のシンボルとして盛り上がりを支えた功績に対して、首相は13日、閉会式前にミャクミャクに直接感謝状を手渡した。「ミャクミャクはこれからもみんなの前に来てくれるよね」と首相が声をかけると、ミャクミャクも「ミャクミャクはいつでもみんなのそばにいるよ」と喜んだ。
政府関係者によると、首相の発案で今回贈呈することになったが、人や団体以外に感謝状を贈呈した前例はなかったため、事務方は当初、戸惑いを見せたという。ただ、政府関係者は「今回の感謝状はいかにも石破首相らしい。ほかの人が首相だったらやらないだろう」と話した。【古川宗、高田奈実】

青森県弘前市で不審物発見相次ぐ、道路は一時通行止めに…「捜査に支障」と内容明かされず

青森県弘前市で11~14日、黒いビニール袋や新聞紙に覆われた不審物の発見が相次いだ。県警の発表によると、不審物は4件で計6個が押収され、いずれも危険性はないものの、「捜査に支障がある」として内容を明らかにしていない。安全確保のため、県警は付近の道路を一時通行止めにした。このほか、未発表の同様の押収物が少なくとも2個あるという。
弘前署の発表によると、11日午前10時頃、同市富士見町の事業所の敷地内で黒いビニールに覆われた長さ約30センチ、幅約20センチ、高さ約15センチの不審物を事業所の関係者が見つけ、12日に警察へ通報した。同署は同日午後4時10分頃から約3時間、発見場所の南側の市道を通行止めにした。
13日は同市楮(こうじ)町の路上で同様の不審物が1個見つかり、北側の市道が3時間以上通行止めとなったほか、同市清水富田でも不審物が3個見つかった。14日にも同市土手町の路上で新聞紙やチラシに覆われた長さ約30センチ、幅約15センチ、高さ約10センチの不審物1個が確認された。

ガソリン減税、自立公で協議へ

自民党の小野寺五典税制調査会長は14日、立憲民主党の重徳和彦税調会長と就任後初めて会談した。ガソリン税の暫定税率廃止について、15日にも公明党を含めた3党で対応を協議することを確認した。
公明が連立政権からの離脱を決めたが、小野寺氏は「今までの流れを踏襲しながら進めていく」と強調。日本維新の会、国民民主、共産も含めた6党で合意した年内の暫定税率廃止に向けて、議論を迅速に進めていく考えを示した。 [時事通信社]

公明離脱「覆水盆に返らず」=閣僚から落胆相次ぐ

公明党の連立離脱決定を受け、石破内閣の閣僚から14日の閣議後の記者会見で「大変残念だ」(中谷元防衛相)と落胆の声が相次いだ。村上誠一郎総務相は自民党の高市早苗総裁による派閥裏金事件関係議員の登用などに触れて「(公明への)平手打ちに当たる」と指摘し、「もうちょっと慎重な対応をすべきだった。覆水盆に返らずだが」と悔やんだ。
村上氏は会見で「日々一つ一つ情報を取り、慎重に対応していく必要がある」と強調。首相指名選挙を先送りしたり総裁選をやり直したりすべきだとの声が党内から出ているとして見解を問われ、「そういう思いもある」と語った。
東京選出の平将明デジタル相は選挙協力解消の影響に言及。自民候補が公明の支援を得られなくなることで「東京23区など(の選挙)には大きな影響がある」と認め、「候補者差し替えを含め、小選挙区で勝ち上がれる候補を厳選するぐらいの覚悟が求められる」と訴えた。
一方、公明党の中野洋昌国土交通相は連立離脱決定後も閣内にとどまっている。会見で去就を問われると、「災害対応もしている。やるべき仕事はやっていかないといけない」と述べ、内閣総辞職まで続投する意向を強調した。 [時事通信社]

新首相、21日選出へ=臨時国会召集、自民が伝達

自民党は14日、立憲民主党との参院国対委員長会談で、政府が21日に臨時国会を召集する方針だと伝えた。この後、自民の磯崎仁彦参院国対委員長は記者団に対し「召集日当日に首相指名が行われることになる」と述べた。
磯崎氏は会談で、林芳正官房長官が15日に衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、召集日を正式に伝達するとも説明した。
自民は、新首相による所信表明演説を24日にも行いたい考え。26日からはマレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議など一連の外交日程が続く。このため自民関係者は同演説に対する各党代表質問は11月にずれ込むとの見通しを示した。
参院国対委員長会談では、公明党の連立政権離脱に伴う委員長ポストの割り当てについて協議を継続することも決めた。 [時事通信社]

高市総裁「連立離脱は私の責任。おわびを申し上げた」と陳謝 自民・両院議員懇談会を開催 公明党連立離脱に「選挙協力」「総理大臣指名選挙」どうなる

公明党の連立離脱に揺れる自民党。きょう、党所属の全ての国会議員を対象とした懇談会を開き、高市総裁は「連立離脱は私の責任だ」と陳謝しました。動揺は収まるのでしょうか。
笑顔を見せながら会場に入る高市総裁。午後、開かれた「両院議員懇談会」では公明党が突然、連立離脱にいたった経緯などについて説明し、意見を交わしました。終了後、高市氏は。
自民党 高市早苗総裁 「今回の(公明の)連立離脱は私の責任でございますので、皆様におわびを申し上げました。首班(総理)指名の瞬間ギリギリまで私自身もこの3日間、連休の間も作業を続けておりましたが、執行部でも手分けをして、一生懸命、合意できる政党と一緒に歩めるように努力をしていくので、多くの国会議員の皆様のお力もお借りしたいし、ご協力を得たい旨を申し上げました」
党内の結束を呼びかけました。一方、出席した議員からは。
自民党 寺田稔衆院議員 「(Q.高市さんの責任を求める声は)それは少なくともなかったと思います。高市さんの説明を了としたということでございます。公明党さんが離脱したことはもちろん残念なことですが」
出席者によりますと、高市氏を批判する意見は出なかったということですが、気になるのは、やはり「選挙協力」です。
自民党 逢沢一郎衆院議員 「衆議院選挙で公明党に譲っていた選挙区に自民党の候補を立てるような発言があったけれども、そういったことは良くない、そういうことをすべきではないと」
自民党 丹羽秀樹衆院議員 「(選挙協力について)総裁から現場でうまくやってとか、現場でやってほしいというメッセージを出してほしいという意見もあった」
不透明になったのは、選挙協力だけではありません。来週予定される「総理大臣指名選挙」の行方も見えなくなっています。
きょう午後、自民・国民民主両党の幹事長が会談し、自民党の鈴木幹事長は総理指名選挙での協力と党首会談を要請しました。さらに、連立についても。
自民党 鈴木俊一幹事長 「(連立は)それは先方の判断にかかっていると思います。連立という枠組みを作って、そのもとで政治を進めた方がより政治の安定性という意味においては安定感が強いんだと思います」
一方、公明党の斉藤代表はきょう、総理指名選挙の決選投票では野党の候補への投票も排除しない考えを滲ませました。
公明党 斉藤鉄夫代表 「あらゆる可能性を置いてその場で決める、これが基本です。あらゆる可能性の中から、その時の政治状況の中から判断していきたい」
総理に選ばれるのは高市氏か、野党の統一候補か。駆け引きが続きそうです。

安住氏、玉木代表に苦言 首相指名で「きれい事」

立憲民主党の安住淳幹事長は14日の記者会見で、首相指名選挙の野党候補一本化を巡り、安全保障やエネルギーなど基本政策の一致を理由に挙げて難色を示す国民民主党の玉木雄一郎代表に苦言を呈した。「自民党も立民も数合わせをやっている。そんなこと、この世界にいたら当たり前だ。理念は大事だが、きれい事でごまかしているうちは本当ではない」と述べた。
国民民主への同調を求める玉木氏に「まどろっこしいことは言わず、党首同士で話したらいい」と指摘。「立民は自民を上回るため、死に物狂いで票を集める。場合によっては『野田佳彦代表を降ろしてでも』と言っている私たちの方がはるかに本気だ」と訴えた。