〈学歴詐称疑惑〉田久保市長を刑事告発した建設会社社長が独白…私的なLINEをさらされ「喧嘩売ってんだな」「捜査は動いています」

〈〈田久保市長・独白90分〉「雰囲気がよそよそしかったのでスマホの録画ボタンを押したんです」卒業証書チラ見せ騒動の詳細と、今も市長の座にしがみつく理由 〉から続く
学歴詐称問題が拡大する静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55)が8月11日、突然自身のXとFacebookで知人からのLINEのメッセージをさらした。相手はことし5月の市長選で田久保市長に破れた前市長の後援会長を務め、また同市長を公職選挙法違反で刑事告発している市内の建設会社社長・山口喜廣氏。田久保市長はLINEをさらした理由について、集英社オンラインのインタビュー内で「何が起きているのか市民のかたに知っていただくことも大事なことかと思った」と語っている。山口氏はどう感じているのだろうか。本人に話を聞いた。
〈画像〉1992年3月31日除籍…田久保市長が持参した東洋大学の在籍期間証明書
刑事告発した理由「一緒にやっていくのは無理だと思った」
――田久保市長とはどのような関係ですか?
市議を2期務めた田久保さんが最初に(市議選に)立候補する前から県議も交えてご飯を食べ、『できる限り応援します』って私が声をかけました。田久保さんはメガソーラー事業反対を掲げて市議になりました。
昨年12月に、当時2期目の市長だった小野達也氏が「3期目を目指したい」と言ってきました。僕は「小野さん、評判悪いよ。市民のためにこういうことをしなきゃいけないけどやってくれるの?」って聞くと「やる」と言う。
それで後援会会長を引き受け、政治資金パーティーを開いたりしました。
――田久保市長が5月の市長選に出馬すると表明する前ですね?
はい。田久保さんは4月4日に立候補を表明し、その後に僕の友人から「田久保に会ってほしい」とLINEが来たんです。僕は伊東を良くしてくれるのは小野さんだけではないと思っているから4月14日に田久保さんに会いました。
田久保さんは「周りに人がいない(場所の)方がいいですか」とLINEで聞いてきたけど僕はそんなこと関係ないから喫茶店で会って、その姿をみんな見てます。
その時に小野さんへの評価が僕と田久保さんで合致したんです。それで「選挙で小野が勝ったら俺は小野にやらせるよ。俺、約束したからね。その代わり、田久保さん勝ったら、田久保さんやってよ。俺も協力するから」っていう話をしたんです。
――5月25日の市長選で田久保さんが勝ちました。
そしたら田久保さんから「29日に登庁して市長になる前に会いたい」とLINEが来ました。それで27日の9時から12時ぐらいまで(会って)話をしたんです。「4月14日に意見は一致してたから、市民、伊東のために頑張ろうね」って。
当選証書の写真も撮らせてもらいました。その後も「定期的に会食しながら意見交換させてください」ってLINEしてきました。
だから刑事告発は(応援していた候補が)選挙で負けた腹いせだとみんな誤解しているんですけど、全然そうじゃないんです。
――では告発した理由は何ですか?
一緒に伊東を良くしようという話をしたのに、(田久保市長が「大卒ではなく除籍だった」と認めた)7月2日の会見がありました。それを見て一緒にやっていくのは無理だと思ったんです。
ある田久保さんの支持者は「学歴なんて関係ねえ。この先伊東市を良くすりゃいいんだ」って言うけど、やっぱり(経歴詐称は)公職選挙法に触れるじゃないですか。
だから俺は、支持者が言うことを真に受けるような市長ではダメで、ちゃんと刑事告発して真偽を確認しようと思いました。
「離れていった元の支持者や市民らへの脅しだと思います」
――田久保市長は偽造の疑いがある卒業証書を静岡地検に提出すると7月7日夜の記者会見で表明しましたが、その後あなたに刑事告訴されたことが分かったと言ってその約束を撤回しました。同じ理由で市議会の調査特別委員会(百条委)にも提出しません。
私は7月7日午前7時37分に彼女にLINEで「11時に告発します」と伝え、すぐに既読になりました。田久保さんの記者会見で同席した弁護士も「告発された」と発言しています。
なので記者会見の時に田久保さんが告発を知らないはずがないのに、私の告発で「状況が変わった」と言って約束を守りませんでした。
あの記者会見では市長を辞職し、出直し選挙に再出馬するとも約束しましたが、それも破りました。あの時は選挙で勝てると思っていたのに、その後、支持者がどんどん離れ、再選できないことを悟って辞職しないことにしたんだと思います。
状況が変わったと言うなら支持者が減ったことでしょう。
――8月11日に田久保市長は、8月6日に受けたというLINEのスクショを自分のXとFacebookで発信者を明かさずに公開しました。
そこには〈明日、文春砲を撃たれるみたいです。(中略)信頼回復は無理です!二人で話をした事を実現するのは無理なんです。(中略)私は副市長にどうですか!?と考えて田久保市長へ打診しようかと考えました。周りからも副市長になり田久保市政を支えてやれと言われました。私が副市長ならば議会を掌握出来ると皆様が考えたんだと思います。(中略)田久保市長、私と会話してください。マスコミには言いません。〉(原文ママ)と書かれています。これは山口さんが送られたものですか?
そう、隠すことはしません。文春砲でプライベートに関する記事が出るようなので、田久保さんにもう(市長を)辞めた方がいいと助言するというのが一番の目的でした。
副市長の件は、市長当選直後の5月29日に、田久保さんの熱烈な支持者から私が副市長になってくれと言われたことはあります。「私なら議会を掌握できるという方もいますよ」と言ってるだけで、俺がやりたいなんて書いてないです。
田久保さんのことを思って「俺はここまで考えたんだよ。だから俺と話してくれよ」と。言葉足らずのところはあるかもしれないけど意図はそういうわけです。
――では、田久保市長がこのスクショをさらした狙いは何だと思いますか?
完全に俺に喧嘩売ってんだなって思ってます。心情的にはプライバシー侵害で訴えたいです。
俺がメガソーラーの推進派で、新図書館推進派で、建設業の利権があるとか言われましたが、俺は公共事業なんて1円もやってないし、メガソーラー関連の仕事なんて1回もやったことありません。
全部地元新聞のインタビューで否定してやりました。だからもう多分(私を攻める)ネタがないんですよ。
田久保さんに不利な話をしたら、いちいち開示します(さらします)よっていう姿勢を見せることは、離れていった元の支持者や市民らへの脅しだと思います。
――田久保市長は13日にこれまで拒んできた百条委の尋問に出頭しました。
ここで出席を拒否すると刑事告発に至る。だから一応出ておこうという考えだと思います。だけど結局今回、答弁拒否のような返事をしているので、(百条委に)刑事告発をしてほしいです。
また私の告発は7月28日に受理され、県警はすでに市幹部から事情を聴いており捜査は動いています。

現役市長が自分を告発した人物との私信を、あたかも報復するかのようにさらしているが、こんなことで市民の個人情報の管理は大丈夫なのだろうか。田久保市長の訴えを伊東市民はどう受け取るのか。まだまだ市長の言動には注目が集まりそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

クマに襲われる恐怖「かじられているのが分かった」住宅街での対策に新たな課題 配達員死亡から1か月

【動画】クマに襲われる恐怖 いまなお残る生活への影響「猛暑でエサ不足深刻」対策に新たな課題 配達員死亡から1か月 北海道福島町
北海道福島町の住宅街で、男性がクマに襲われ死亡してから8月12日で1か月です。
町内ではいまも住民生活に影響が残っているほか、駆除された当時の状況を改めて取材すると、住宅街のクマ対策について新たな課題も見えてきました。
新聞配達員の男性を襲ったクマ 4年前には女性も…駆除の一部始終
7月18日未明の道南・福島町。
ただならぬ緊張感が漂っていました。
そして・・・
(山本記者)「いま大きな銃発音が鳴り響きました。住宅街に銃声が鳴り響きました」
福島町で男性を襲い死亡させたクマが駆除された瞬間です。
駆除されたのは体重218キロ。
年齢は8歳から9歳ぐらいのオスでした。
駆除の瞬間、その緊迫した様子を警察が話しました。
(函館方面松前警察署 権藤要署長)「ハンターの話では、草藪の中で音が移動していた。クマが(ハンターの)正面に行って、姿かたちは見えないが、ゆっくり近づいてくるのがわかった。ハンターも1~2歩下がってしまったそうですが、ぐっとこらえた。ヒグマは人を襲う前に頭を伏せるそうなんですが、ハンターの3メートルくらい手前で身をかがめた。この瞬間だということで発射した」
一か月前、新聞配達中だった佐藤研樹さん52歳がクマに襲われ死亡しました。
藪へと引きずり込まれた佐藤さんの遺体には、腹部を中心に多数の噛まれた痕がありました。
町内では当時、駆除されたと思われるクマの目撃が相次いでいました。
その後、クマの毛を分析した結果、4年前にも77歳の女性を死亡させていたクマだったとわかりました。
クマに襲われるという恐怖は、一体どれほどのものなのかー
クマに襲われる恐怖「かじられているのが分かった」
(福原誠章さん)「ガーッと引っかかれたと思う。頭蓋骨が割れて、病院に運ばれたけども、目はどうしようもなくて。2人ともよく助かった。奇跡だと思っている」
こう話すのは3年前、道南の松前町でクマに襲われた福原さん夫婦です。
福原さんは妻とともに自宅近くで畑作業をしていたところ、突然体長2メートルほどのクマに襲われたといいます。
鋭い爪の衝撃で福島さんは片目を失明、妻の春子さんも顔などを40針以上縫う重傷で、入院を余儀なくされました。
(福原春子さん)「大きい音とともに、パッと口の開いたクマが顔をのぞかせた。この辺からガリガリガリガリ (頭を)かじっているのがわかった。やっぱり(頭を)かじられていた。私の顔なくなっちゃうんだなと思った、その時は」
福島町のクマ襲撃は他人事に感じられなかったといいます。
(福原誠章さん)「かわいそうだな、かわいそうだな、まかり間違えば自分たちもそうだったなと。本当に胸が苦しくなる」
クマ駆除後も残る影響…福島町
男性が死亡した福島町では、クマが駆除された後も影響が色濃く残っていました。
(吉岡記者)「クマが駆除された現場から400メートルほど離れたビーチです。海水浴日和ではありますが、誰一人姿は見えません」
毎年夏休みに賑わうというビーチには、波の音だけが響いていました。
町内のヒグマ注意報は11日で終了しましたが、夏祭りや花火大会は中止となりました。
町民の不安な日々は今も続いています。
(福島町民)「クマの活動しない時間帯をねらって過ごしています。やっぱり買い物の回数は減りました。こわくて」
(福島町民)「ここを通っている映像を見てしまったので怖くて。駆除された後でも夕方になると外に出られないです。出ないようにしています」
町では今回のクマを駆除したあとも対策を進めています。
町は生い茂っていた草やぶの大部分を刈り取りました。
クマは草やぶに沿って住宅街に近づくためです。
また、駆除されたクマはゴミ置き場の生ごみを狙って何度も出没していたため、町はゴミ出しのルールを徹底するよう今も呼び掛けています。
さらにー
(吉岡記者)「何度もクマの目撃があった住宅街のすぐ近く、山沿いの道には電気柵が設置されました。1.5キロにわたって続いています」
町ではクマ対策費としておよそ2800万円を盛り込んだ一般会計補正予算案が可決されるなど、クマ対策に追われています。
2025年のクマに関する警察への通報は7月末までで2003件と、過去10年で最多の通報件数だった2023年を上回るペースです。
道南ではクマによる食害が連日のように発生しています。
専門家は、猛暑の影響でクマのエサが不足していると指摘し、今後もより警戒が必要だと訴えます。
(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「8月に入ってクマのエサ不足が深刻になっている。未然の防除がきちんと行われたうえで、それでも人の生活圏に入ってくるクマに関しては適切に駆除していくことが大事」
しかし、9月以降再びクマが現れたらー
町は新たな課題に直面することになります。
改正鳥獣保護管理法 発砲の判断と責任は「自治体」に…新たな課題も
(吉岡記者)「ハンターは警察からの発砲命令を受けてこの場所でクマを駆除しました。しかし9月からは、市町村の責任でハンターが発砲することになります」
9月1日、改正鳥獣保護管理法が施行されます。
これまで原則禁止されていた市街地での銃を使ったクマ駆除が、住民の安全確保などの条件を満たせば可能になります。
ただ、発砲の判断と責任は自治体が負うことになります。
今回福島町でクマが駆除されたのは、発砲が原則禁止されている住宅街の中の茂みでした。
警察が発砲の判断をしましたが、クマがいた茂みがなだらかな坂になっていて、その下にある地面に銃弾があたっても、人や民家に到達するのを遮る壁「バックストップ」になるとして、発砲を許可したといいます。
(函館方面松前警察署 権藤要署長)「人への危害が絶対に及ばないこと、バックストップが確保されていることなど、その場の状況に応じて安全性をその都度判断していく難しさはあります」
今後、状況に応じた判断が自治体の職員に求められますが、職員たちは限られた人数で看板設置やパトロールなど、クマ対策に追われているのが現状です。
(福島町 鳴海清春町長)「我々は予算・人的制限もあってその中でやっている。今だって職員が寝ないでやっているわけですから、やれることは最大限やってきたつもり」
さらに、9月から発砲を判断することについて問われるとー
(福島町 鳴海清春町長)「いくらいいことを言っても我々は素人でありますので。ハンターの判断を我々が後押しするような形で判断する」
今まで発砲の判断を担っていた警察は、関係機関が今まで以上に普段から連携する必要があると指摘します。
(函館方面松前警察署 権藤要署長)「役場とハンターと警察が同じ温度感で対処することが重要。訓練などを通して意思疎通を図って信頼関係を築いておくことが大切」
男性がクマに襲われた死亡してから1か月。
クマと人が共存するためにー
自治体は、ハンター・警察との新たな体制づくりという新たな課題に直面しています。

今日は東海から西日本を中心に厳しい残暑 体温に迫る暑さも

今日16日(土)は晴れる所が多くなり、西日本や東海を中心に猛烈な残暑になるとみられます。
昼は最高気温が35℃以上の猛暑日となる地点が続出し、体温に迫る暑さとなるところもありそうです。引き続き熱中症対策を万全にお過ごしください。
各地で猛暑日予想 お出かけの際は熱中症対策を万全に
勢力を強めた太平洋高気圧が西日本から東日本を覆うため、今日から明日17日(日)は晴れて強い日差しの照りつけるところが多くなりそうです。
北日本は朝は涼しい体感でも昼間は気温が上昇します。広い範囲で30℃を超える予想で、札幌の予想最高気温は32℃です。
東日本でも最高気温が30℃を上回る地点が多くなる見込みで、東京は32℃が予想されています。
特に東海から西日本にかけては猛烈な残暑となるとみられ、各地で最高気温が35℃以上の猛暑日が予想されています。名古屋や大阪で35℃、京都で36℃、山口で37℃の予想です。
お盆休みを利用してお墓参りやお出かけをされる方も多いと思われますが、帽子や日傘などでの日差し対策、屋外での長時間の活動を避け涼しい場所で休憩するなど、熱中症に十分に注意してください。
お盆休み明けも残暑が継続
太平洋高気圧は来週にかけて日本列島を覆い、上空1,500m付近には+18℃以上の暖気が流れ込む見通しです。
特に東海や近畿で厳しい残暑となるとみられ、名古屋では1週間以上猛暑日が続く予想です。週前半は東京都心でも猛暑日が予想されています。
体調管理をしっかり行って、熱中症にならないよう注意をしてください。

子どもへの性暴力防ぐフランスの現状~小児性愛者からの相談受ける専門窓口も

フランスでは子どもへの性暴力を防ぐため、教員や医師らに研修を行う公的なセンターが全国にあり、またそれとは別に「小児性愛」の人が性暴力を起こしそうだといった不安を相談できる公的窓口もあるということです。フランスの実情についての講演会を取材しました。
フランスでは、子どもへの性暴力加害者や性的に問題がある行動を見せる子どもを早期に見つけて、支援などにつなげるよう、教員や警察官などに研修を行う公的なセンター(CRIAVS=クリアヴス)が全国各地にあり、これは2006年、保健省が設置したものだということです。クリアヴスで働く専門家、セバスチャン・ブロショ氏が来日し13日、埼玉県内で講演会を行いました。
クリアヴスは教員、児童福祉の教育担当者、宗教関係者や警察官、医師などへの研修のほか、病院などでの対応の支援、性暴力予防キャンペーン実施、教員ら専門職向けに性的同意を学べるゲームなどを開発し無料提供、性暴力に関する研究の支援なども行っているということです。
クリアヴスは「加害者に対応する専門職のためのリソースセンター」の略称ですが、この講演会の通訳を務めたフランス在住の子ども家庭福祉研究者、安發明子(あわあきこ)さんによりますと、センターの主な活動は「性加害をした大人」のケアを担うためというよりは、子どもの段階で性的問題行動をするケースに周りの大人たちが早めに気づき、必要な場合には、その子どもを専門家による治療などにつなげることだということです、子ども時代など早い段階で性的な問題を抱える人を見つけ、排除するのではなく、適切にケアすれば、子どもへの性加害を減らせるといった考え方です。
性的な問題行動をする子どもが全て性加害者になるわけではないものの、性加害者の多くが性的問題行動について適切な対応がされなかった背景があるとわかっているということです。教員などは、子どもたちが示す性的問題行動とは何か、どういう場合に専門家につなげる必要があるのかといった知識を十分に学ぶことが重要で、そのためにクリアヴスが研修や啓発を行います。フランスには「子どもと若者の性的行動」といった冊子があり、それぞれの年代の子どもが見せる性的な行動や関心について、発達段階にふさわしいもの、心配なもの、専門家の助けが必要なもの(その子ども自身が性に関して混乱している可能性があり、専門家によるケアなどが必要)がわかりやすく区分けされて示されています。
ブロショ氏は講演の中で、フランスでは、子どもに持続的に性的関心を持つ「小児性愛」(ペドフィリア)と実際に性的な加害をする「小児性犯罪」(ペドクリミナリテ)を区別してとらえていると説明しました。そして、小児性愛者が、「自分が犯罪を起こしそうだ」などと不安を抱く場合、相談できる公的な専用窓口(STOPという名称)があり、医療機関の紹介など含め支援を受けられるということです。
ブロショ氏によると、小児性愛になる原因はわかっておらず、男性の3~6%、女性の1~3%いるとされ、性的な対象が特定の年齢に非常に限定される場合と子どもと大人両方を対象とする場合があるということです。そして、重要な点として、小児性愛であることは本人が選んだことではない、大多数は子どもへの性加害行為をしないと考えられていることをあげました。ブロショ氏は「子どもへの性的な気持ちを持つかどうかは選べないが、どう行動するかは選ぶことができる。小児性愛者は助けを求められる(相談)場所を知っておくべき」と述べ、そうしたことが子どもへの性暴力を防ぐことになるということです。
ブロショ氏は、性的な好奇心や衝動は、成長過程で自然に出てくるもので健全なことだとした上で、日本人向けに、炊飯器にたとえて解説しました。米を炊く際、蒸気(性衝動)はコントロールされつつ、外に安全に放出される必要があり、無理にではなく、適切な形で抑制、受容する必要があると強調しました。そして大人は家庭や学校、児童養護施設などあらゆる場所で、子どもが性への好奇心を持って質問してきた場合、丁寧に答える姿勢が必要で、子どもに関わる職業に就く人や親は性教育の研修を受け、説明できるようにすべきだと話しました。そして、子どもや思春期の若者が、性暴力にあったり、ポルノへの接触、早期に性的対象にされる、などがあると感情面や性的機能が混乱するリスクがあるとして、性暴力はもちろん、児童ポルノなども放置しないようにし、それらが起きた時は、被害者であれ加害者であれ、できるだけ早く適切な支援が必要だということです。
フランスでは、3歳から「心理的社会的能力」を育成するということです。これは性的関係だけでなく、人間関係全般に必要な力で、感情のコントロール、共感性、人間関係の築き方などを学ぶもの。この能力がないと、暴力をふるう、または相手の期待に応えなくてはと思い込み、被害を受けるリスクも高まるということです。
性暴力は、大人と子どもの間だけでなく、思春期のカップルでも起こるということです(望まない性的な接触や性行為など)。しかし、若者自身がそれを「暴力」だと認識できないこともあるため、パリ市は全ての子どもに、どこまでが良好な関係で、どういったことが「暴力」にあたるのか、具体的な行動を一覧にした細長い「スケール(定規)」形のパンフレットを配布しているということです。
ブロショ氏は、性暴力を防ぐための考え方として、1+1=1ではなく、1+1=3だと説明しました。性加害者の多くやDVを経験しているカップルは、1+1=1、つまり相手との関係性の中で自分を見失い、相手と自分がいっしょくたになっている状態だといいます。しかし、実際には、自分と相手は別の人間で、境界があり、それぞれが違う気持ちを持っている。さらに周りには社会や制度、法律といった大きな枠組みがあり、それらが適切な境界や限界を示してくれる。それが自分と相手、それに社会、あわせて「3」だととらえる考え方だということです。
自分と相手が一体化して区別がないと、相手の感情がわからず、相手に何をしても構わないという感覚になるほか、逆に、相手の期待に応えないといけないと思い込み、いやだと言えないことにもつながるということです。こうした関係を脱するには、まずは自分が誰なのかを考え理解する、すると「相手は自分とは別だ」とわかるということです。子どもであれ、大人であれ、ひとりの人間として「私自身として存在する」ことを学ぶのが重要だということです。
ブロショ氏は親子関係についても言及。フランスでは性行為がなくても、「近親姦的な空気」の家庭があるという理論を1980年代に、ある精神科医が打ち出したということです。「近親姦的」とは、子どもに自分の立ち位置が与えられず、家族それぞれの関係性が曖昧で、個々人の境界線も曖昧な状態を指し、多くの性加害者がこうした家庭環境で育った経験があると指摘しました。ブロショ氏は、集団を重んじる日本と個人主義が過剰なフランスでは感覚が異なることに理解を示した上で、集団に属しながらも自分自身の個や境界を保つことが大切だ、と強調しました。
今後、日本でも、子どもへの性暴力を防ぐため、日本版DBS(性犯罪歴がある人が子どもに接する職業に就けなくなる仕組み)の導入や初犯を防ぐための研修を学校や保育園などで職員向けに行うことなどを含む新たな制度が施行されます。講演会で通訳と背景の解説も行った研究者、安發(あわ)明子さんは、日本テレビの取材に対し、「フランスでは、教師などに研修を行う公的センター=クリアヴスはフランス保健省が設置しているため、考え方が統一されている。今後、日本で研修を各現場に任せると質にばらつきが出る恐れがあり、国が一定の内容を示す必要があるのではないか」と指摘しました。

【記事資料】(安發明子さん提供) ・暴力定規 ・性的 問題行動について知り、対応する

埼玉県警が「ポリスカード」制作 QRコードを読み込むと…

子供に交通安全を呼びかけようと、埼玉県警が警察署や県警本部などを載せたカードゲーム風の「ポリスカード」を制作した。今後、各署で開催される交通安全キャンペーンなどで配布される。
狙いは子供への交通安全啓発。カード表面には警察署の写真と、管内についての解説が掲載されている。裏面のQRコードをスマートフォンで読み取ると、管内の小学校周辺での交通事故発生状況をまとめたウェブサイトにつながる。県警の担当者は「子供たちの間でカードコレクションが流行していることから作成しました。交通安全を考えるきっかけにしてもらえれば」と話した。
図柄は39署と県警本部の計40種類で、ノーマルカード1260枚と、キラキラした加工が施されたレアカード80枚が制作された。ノーマルカードは各署のイベントで配布し、レアカードは交通安全に貢献した人などに各署が贈呈する。
配布するイベントについての情報は県警交通総務課公式X(ツイッター・@spp_koutusoumu)で発信する。【田原拓郎】

こだま764号の煙は「9号車の床下」から…3800人に影響の東海道新幹線、16日は始発から通常運行

15日午後9時45分頃、東海道新幹線の米原―岐阜羽島間を走行中の新大阪発静岡行き「こだま764号」(16両)から発煙が確認され、岐阜羽島駅で停車して運転を取りやめた。乗客約250人は同駅で降り、後続の新幹線に乗り換えた。1人が頭痛を訴えたという。
JR東海などによると、9号車の床下から煙が出たといい、同社で原因を調べている。上りの新幹線4本に最大52分の遅れがあり、約3800人に影響があった。東海道新幹線は16日始発から通常通り運行している。

東京都心など関東平野部は午前中から局地的に雨雲発達

今日16日(土)の関東は大気の状態が不安定で、雨雲は発生しやすくなっています。東京都心でも午前中から局地的に雨雲が発達し、雨が降り出してきました。
午後にかけても雨雲の急発達に注意
関東付近はシアーライン(風の流れが変化する境界線)が形成されていて、雨雲の発生しやすい状況になっています。関東南部では9時過ぎから所々で雨雲が発達し、東京都心でも一部で雨が降り出してきました。
雨雲の一つ一つは小さいため雨の範囲は狭いもののザーザー降りで、傘がないとしのげない強さです。
午後にかけても雨雲の発生しやすい状態は継続する見込みで、今は日差しが見えている所で急に雨雲が発達してもおかしくありません。局地的には雷を伴った強い雨の降る可能性がありますので、お出かけの際は折りたたみの傘など雨具が必須です。
お盆休みを利用しての外出時は空の変化に注意をしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

新しい民主主義か? 馴れ合い民主主義か?

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム「報道部畑中デスクの独り言」(第431回)
「せいけん」……、わが社の報道にある岩波書店発行の「広辞苑第六版」には「生検」から「請見」まで13の言葉が出てきます。その中で政権とは「政治を行う権力。政治権力。国の統治機関を動かす権力。『政府』とほぼ同義にも用いる」とあります。
いまは静かな永田町、秋になれば俄然動き出す
参議院選挙からまもなく1か月、衆議院に続いて、参議院でも少数与党となった政治状況の中、連立政権の枠組みが変わるのかどうか注目されています、自民党では両院議員総会で党総裁である石破茂首相が改めて続投を表明する一方、出席議員からは首相の早期退陣や総裁選の前倒しを求める声が相次ぎました。結局、党則に従い、総裁選を前倒しするかどうかを総裁選挙管理委員会に一任することになりました。
一方、野党はいずれも連立政権参画には否定的な考えです。先日、新しい執行部体制となった日本維新の会では、党内に連立容認論もくすぶる中、藤田文武共同代表が「石破政権とはあり得ない。安易な連立をすると党の存在価値がなくなる」と述べています。
政界はつかの間の「凪」の状態ですが、9月に入ると政界は大きく動き出す可能性があります。
ここで自民党の本質について考えてみます。国民政党、保守政党、現行憲法の自主的改正を党是とする……、「自称」も含めて自民党を形容する際に使われるフレーズですが、私はそのどれもが本質には当てはまらないと思います。では何か。いみじくも党のホームページ冒頭にこのように書かれていました。
「この国を動かす責任がある」
言い換えれば「政権に対する執念」です。政権を握り続けることが党の求心力の源泉であり、そのためには何でもするということです。誤解を恐れずに言えば、政権維持がどんな政策や理念にも優先されるのです。
1955年の保守合同以降、自民党は国政選挙で何度も過半数割れに見舞われました。しかし、その都度、統一会派や連立を組むことで政権を維持してきました。古くは新自由クラブ、社会党、新党さきがけ、自由党、保守党など。特に思想信条に大きな違いがある社会党と手を組んだことは当時、大きな衝撃を与えました。
しかし、これら政権に参画した政党はいざ一翼を担うと、次第に埋没して存在感を失い、解党や所属議員が自民党に合流する歴史を繰り返してきました。一方、自民党は政権を明け渡した時期もありましたが、ほどなく奪還します。現在も公明党との連立政権を続けています。政権に対する強い執念の賜物と言えましょう。
「いまはバラバラだけど、政権を取ったらまとまる。それまでの我慢だ」
以前聞いた旧民主党有力議員の秘書の一言です。この議員はすでに政界を引退していますが、かつて自民党に所属していました。秘書のつぶやきはそれを念頭にしたものと思われますが、実際には民主党は政権を奪取してもまとまることなく、約3年で瓦解しました。
こうして見ると、自民党と野党の違いは「政権に対する執念」、その一点と言えます。「政権奪還」と啖呵を切る政党もありますが、なり切れない背景にはもちろん「数」の問題もありますが、政権への執念より優先する何かがあるのだと思えてなりません。それとも、野党にとって政権は「魔物」なのか……。
「いまの状況は、与野党双方にとって居心地のいい状態なのではないか?」
最近、取材先でこんな声をよく聞きます。与党は衆参両院で過半数割れという、これまで経験したことのない状況にはあるものの、非自民の連立政権ができない限りは、自民党中心の政権であることに変わりはありません。所属議員にとっては、政権を握っている限りは党にいた方が安泰、政権を手放してまで党を割る必要はないということになります。
一方、野党は交渉次第で自らの掲げる政策を実現できる素地ができました。しかし、野党でいる限り、政権という重い「責任」が生じることはないわけです。ハング・パーラメント(宙づり国会)、パーシャル(部分)連合という言葉が躍りますが、奇妙な安定がそこにはあります。
以前の小欄でもお伝えした各党トップの発言を改めて振り返ります。
「新しい時代に入った。熟議と公開の時代に入ってきた」(立憲民主党・野田佳彦代表)
「ある意味でこういう状況は、民主主義にとって望ましいことかもしれない。より議論が精緻になるということ」(石破首相)
「与党は“寛容と忍耐”、野党は“責任と提案”。国益にかなう国会を作り上げていこうという意識が両者に新たに課せられた義務」(国民民主党・玉木雄一郎代表)
政権は大きな権力ではありますが、同時に応分の責任も伴います。三権分立の中で国会はもちろん、行政府として官僚を束ね、時には司法とも対峙する立場を担います。一方で、権力の分散は決して悪いこととは言えないものの、時に責任の所在をあいまいにします。
「スピードのある決定が鈍ることは想定しておかなくてはいけない」
参院選の結果を受けた経団連の筒井義信会長の発言です。まさに「決められない政治」につながる懸念です。また、様々な政策に手を広げることで財政の悪化を危惧する声も経済界から聞かれます。様々な組織に当てはまることですが、こうした組織は運用を誤れば内外の信頼を失います。まして国であれば、大きく国益を損なうことになりかねません。
1人1人の議員は必死に活動しています。しかし、それが塊になるとどうなるか……。「新しい民主主義」として歴史をつくっていくのか、「馴れ合い民主主義」に陥るのか…いまの政治状況はその分水嶺の上にあると言ってもいいでしょう。投票によってそのような政治状況をつくり出した私たち有権者も、その動きを注視する責任を負っています。
(了)

Uターンラッシュピーク 「のぞみ」最終便までほぼ満席 広島

お盆をふるさとなどで過ごした人たちのUターンラッシュが16日、ピークを迎えました。
JR広島駅の新幹線ホームは、大きな荷物を手にした人や家族連れなどで混み合いました。
■家族で帰省(埼玉と名古屋へ帰る)
「1年に1回いとこ全員で親戚で集まって、子供たちも久々の再会で」
「塗り絵とかすいか割りとか流しそうめんとか野球とかした。楽しかった」
■青森へ帰る
「単身赴任中なのでお盆休みで帰ってきた。月曜日から仕事頑張れるかなと思う」
JR西日本によると上りの混雑は16日がピークで「さくら」と「みずほ」はすでに満席。
「のぞみ」も最終便までほぼ満席だということです。
【2025年8月16日放送】

「火と煙がすごい 早く来て」工務店で火事 1人死亡 火元の工務店全焼 周辺住宅7棟・乗用車3台に燃え移り 千葉・流山市

きょう未明、千葉県流山市の工務店で火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
きょう午前0時すぎ、流山市前ケ崎の住宅街で「火と煙がすごい。早く来て」と110番通報がありました。
警察によりますと、木造2階建ての工務店から火が出て、およそ6時間後にほぼ消し止められましたが、火元の工務店が全焼したほか、周辺の住宅7棟と乗用車3台に燃え移ったということです。
近隣住民 「パーンって、そちらの家の方でパーンって、結構爆発音もしたわけで。火の手が結構上に上に上がって」
工務店の風呂場付近から1人の遺体が見つかったということで、警察は身元の確認を急ぐとともに、出火原因を調べています。