自称ユーチューバーの男性の足を刃物で刺すなどしたとして、大阪府警西成署は7日、殺人未遂容疑で大阪市西成区萩之茶屋の無職、浜田泰作容疑者(56)を逮捕した。「殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認している。
逮捕容疑は7日午前5時45分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋の萩之茶屋南公園(通称・三角公園)近くの路上で、自称ユーチューバーの男性(48)=京都府宇治市=の太ももを刃物のようなもので刺し、頭を切り付けたとしている。男性の命に別条はなかった。
同署によると、浜田容疑者は「前日に(男性に)たたかれたから刺した」とも供述しているといい、同署は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて詳しい経緯を調べている。浜田容疑者は事件後に現場から逃走したが、約600メートル離れた西成区内の路上で警戒中の警察官が発見した。
建設石綿訴訟で400人超和解=建材メーカー側、52億円支払い―東京高裁
建設現場でのアスベスト(石綿)による健康被害を巡り、元労働者と遺族ら計約500人が建材メーカー計18社に損害賠償を求めた二つの訴訟は7日、東京高裁でうち446人と17社の間で和解が成立した。原告側が明らかにした。
原告側弁護団によると、太平洋セメントやニチアスなど主要メーカー7社が、アスベストの危険性の警告表示をしなかった責任を認めて謝罪し、400人に計約52億円の和解金を支払う。残る10社は弔意や見舞いの意を表明する。積水化学工業は和解に至らなかった。
和解対象となったのは20以上の建設現場に関わり、東京地裁に提訴した原告で、労働者1人当たり約700万~約2100万円が支払われる。解体作業などに当たっていた原告は対象とならず、今後東京高裁で判決が言い渡される。 [時事通信社]
【独自】警察官に「全身を合計200発くらい殴られた」「多数なだれ込んできた」 家宅捜索で無抵抗の男性に暴行疑い 大阪府警の2人逮捕
事件の家宅捜索先で無抵抗の男性に暴行を加えたとして、大阪府警の警部補と巡査部長が逮捕された事件で、捜索先に居合わせた別の男性も「全身を合計で200発くらい殴られた」と説明していることが7日、関係者への取材で分かりました。
大阪府警捜査4課・警部補の時長力容疑者(51)と、巡査部長の阪口裕介容疑者(32)は7月、性風俗などの仕事を紹介するスカウトグループへの事件捜査で家宅捜索した際、無抵抗だった20代の男性の頭や顔を複数回、平手打ちするなどの暴行を加えた疑いが持たれています。
関係者によりますと、捜索先には他にも事件関係者の男性2人がいましたが、このうち1人が「警察官が多数なだれ込んできて、いきなり殴られた。全身を合計で200発くらい殴られた。救急病院に行った」などと説明していることが新たに分かりました。この男性は「4、5人から殴られた」とも話しているということです。
現場に設置されていた防犯カメラにも一部の暴行の様子が映っていて、警察は他にも暴行に加わった捜査員がいないか、当時の状況を詳しく調べています。
維新・吉村洋文代表が続投 所属議員による電子投票の結果“代表選を実施しない”ことに 共同代表には3人が立候補
日本維新の会は党の代表選を実施しないことを決めました。吉村代表が続投します。
(日本維新の会 吉村洋文代表)「公約で掲げたことを実行するというのが政党として最も重要なことだと思うので、誰がどういう体制になろうと、挙党一致態勢で進めていくべき。国民の皆さんに約束したことを実行するのがわれわれの職責だということを、党として認識して進めていけたら」
8月7日午後6時、党本部で会議を開いた日本維新の会の幹部たち。今回の参院選で前回を上回る7議席を確保したものの、比例代表の得票数を大きく減らしたことなどから、前原共同代表や岩谷幹事長ら執行部は5日、引責辞任する意向を表明していました。
そして先ほど、吉村代表に代わる代表選挙を実施するかどうか、所属議員による電子投票を行った結果、代表選を実施しないことを決定。これにより、吉村代表の続投が決まりました。
一方、前原氏の後任となる国会議員団の代表を決める選挙が行われるのを前に、7日夕方、藤田文武前幹事長、松沢成文参院議員、斉木武志衆院議員が立候補を届け出ました。8日の両院議員総会で立合演説会が行われた後、投票が行われ、新しい共同代表が決まるということです。
維新内部では「副首都構想」の実現と引き換えに自公との連立を求める声もあり、新執行部が少数与党とどう向き合っていくのか注目されています。
相互関税巡り石破首相、アメリカ側に「修正措置を強く求めている」…合意内容は「日米間に齟齬ない」
石破首相は7日夜、同日発動されたトランプ米政権の「相互関税」の新たな税率について、日米合意の内容通りに修正するよう米側に要求していることを明らかにした。首相官邸で記者団に、「すでに適用が開始された大統領令を修正する措置をただちに取るよう、米側に強く求めている」と語った。
日米両政府は7月、日本への「相互関税」の税率を15%とすることで合意した。日本側は、すでに15%以上の関税が課されている品目には相互関税を上乗せしないことなどで米側と合意した、と説明している。
首相はこうした合意内容について、訪米中の赤沢経済再生相が米側と改めて確認したと述べ、「日米間に齟齬(そご)はない」と強調した。
愛知・豊田市のマンション女性遺体、殺人容疑で逮捕の男が死亡…名古屋拘置所
愛知県豊田市のマンションで6月、住人の会社員女性(19)の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕されたパート従業員安藤陸人容疑者(20)が鑑定留置中に死亡した。関係者への取材でわかった。名古屋拘置所の単独室で、タオルケットを首に巻き付けていたという。遺書も見つかっており、自殺とみられる。
安藤容疑者は今月2日、うつぶせの状態で見つかった。同拘置所は4日、収容中の男性が死亡したと発表したが、名前は明らかにしていなかった。
再任決定の維新・吉村代表「石破政権は政策推進力がなくなってきている」と連立否定 代表選実施は反対多数
7日、日本維新の会の常任役員会で代表選の実施についての電子投票の結果が発表され、「実施に反対」が多数で吉村代表の再任が決定しました。
7月の参議院選挙で、維新は関西以外で議席を伸ばすことができず、前回の参院選から比例代表での得票数を大幅に減らしていることから、今回の電子投票は事実上、吉村代表の信任を問うものとなりました。
電子投票は、5日から7日の間に国会議員や地方議員などの特別党員を対象に実施され、投票者数617人のうち代表選実施に賛成が93人、反対が521人、白票が3人で、代表選は実施せず、吉村代表の再任が決まりました。
結果を受け吉村代表は「93票の皆さんは、吉村ではだめだという貴重な意見。一方で521票の皆さんがもう少し頑張れと。であれば僕も、責任を持って進めていこうというふうに考えています」などと話しました。
また、与党との連立の可能性を改めて記者に問われると、「石破政権は政策推進力がなくなってきている。そういった意味では連立するつもりはない」と否定しつつ、「今、連立うんぬんを言うつもりはない」となどと答えました。
8日には、前原氏の引責辞任に伴う共同代表の選挙があり、国会議員団らによる投票で決定します。
参院選で「無効票」2600票水増しか、東京・大田区選管…不在者投票の集計ミスでつじつま合わせ
7月20日投開票の参院選で、東京都大田区の担当者が不在者投票数を二重に計上し、つじつまを合わせるために無効票を約2600票水増し処理していたことが関係者への取材でわかった。区選挙管理委員会が近く公表する。
関係者によると、担当者は投開票日当日に不在者投票数を集計する際、前日までの票数を二重に計上。その後、実際の投票数と誤差があることに気づいたが、無効票を水増しして処理することで、つじつまを合わせていたという。
無効票の水増しは過去にも他の自治体で起きている。仙台市青葉区では2014年衆院選で投票者数と投票数に約1000票の差があったが、白票を水増し処理するなどし、当時の区選管課長らが公職選挙法違反(投票増減)容疑で書類送検された。滋賀県甲賀市でも17年衆院選で、未使用の投票用紙を白票として集計し、当時の市選管事務局長ら4人が同法違反容疑で書類送検された。
「マグロはすべて捨てろ」、終わらない核の脅威突きつけた「第五福竜丸事件」…実験での「ヒバクシャ」は世界各地に
被爆<下>
米国の水爆実験で船員らが被曝(ひばく)した1954年の「第五福竜丸事件」は、終わらない核の脅威を突きつけた。「再び被爆者を作らない」との機運を高めたが、核実験による「ヒバクシャ」は世界各地にいる。
54年10月、高知県のマグロ漁船「第11冨佐丸」が東京・築地の港で水揚げしようとした時のことだ。「マグロはすべて捨てろ」。突然、白い服を着た検査官4~5人がやってきて、廃棄するよう指示した。
機関長だった横山幸吉さん(95)(高知県土佐清水市)は、船員たちと1日がかりで約100トンのマグロを沖合に戻した。
米国は54年3~5月、太平洋ビキニ環礁周辺で6回の水爆実験を行った。3月1日の実験では操業中のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝し、23人が高放射能の「死の灰」を浴びた。
第11冨佐丸もこの頃、1500キロ以上離れた太平洋上で数か月かけて操業していた。横山さんらは、毎日釣り上げた魚を船上で刺し身にして食べていた。帰港したのは、第五福竜丸の無線長だった久保山愛吉さん(当時40歳)が急性放射能症で死亡した翌月だ。
「また広島と長崎のようなことがあったのか」。横山さんは衝撃を受けた。
横山さんは44年から長崎市の三菱兵器製作所のトンネル工場で、旋盤工として魚雷の部品を作っていた。45年8月9日。工場内の電気が突然消え、トンネル内に吹き込んだ爆風で吹き飛ばされた。外に出ると、辺り一面、火の海だった。
翌日から飲まず食わずで、やけどで皮がめくれた瀕死(ひんし)の人を板に乗せて何人も運搬した。「このままでは自分も死んでしまう」と数日後に汽車に飛び乗り、故郷の高知を目指した。
その途上、車窓から広島の街が見えた。一面の焼け野原に広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)がぽつんとたたずんでいた。「破壊された街を二度も目にするとは」。停車した広島駅ではタンクから漏れ出る水をむさぼるように飲んだ。
終戦の報は、故郷にたどり着く直前に聞いた。
54年に第11冨佐丸に一緒に乗っていた仲間ら9人は相次いでがんで死亡。被曝の影響を疑った。2016年に高知県の元船員らがビキニ環礁周辺での水爆実験を巡って起こした国家賠償請求訴訟に原告として加わる。損害賠償は得られなかったが、被曝は認められた。すでに90歳となっていた。
同じ頃、53歳だった一人娘の浩子さんががんで死去した。被爆による2世への遺伝的影響は明確に証明されていない。しかし、自身のせいかもしれないとの思いが湧き、「すまない」と心の中でわびた。地元の高校生に体験を話し始めた。
横山さんは「同じように苦しむ人が二度と現れてほしくない」と願う。
冷戦下で核開発競争が進み、世界で2000回を超える核実験が行われた。米国は、ネバダ州だけで1951~62年に93回の大気圏内核実験を実施。周辺地域で放射性降下物が飛散し、6万~10万人の「風下住民」が被曝したとされる。
実験場の北東にあるユタ州ソルトレークシティーで生まれ育ったメアリー・ディクソンさん(70)もその一人だ。同級生ががんで次々と亡くなり、自身も20歳代で甲状腺がんを患った。1歳上の姉は46歳の時、免疫疾患で亡くなり、妹もがんで闘病中だ。
風下住民は、政府の補償を求め、90年に放射線被曝補償法が成立。今年、対象地区が拡大された。
ディクソンさんは、核実験の被害を伝えるため、世界中で講演し、広島や長崎の被爆者とも連帯して核廃絶を訴えている。「原爆が爆発した時から人間の犠牲が始まり、今も続いている。被爆者も含め、私たちの語る言葉は今こそ重要になっている」と話す。
被爆から80年 広島原爆の日「絶対にこの地球から核兵器がなくなってほしい」夜明け前から平和公園に多くの人、犠牲者を追悼
きょう広島は80回目の原爆の日を迎えました。
爆心地に近い広島市中区の平和公園では、夜明け前から多くの人が訪れ、犠牲者を追悼しています。
14歳で被爆した男性(94) 「7人家族で6人が亡くなった。私1人が残った。80年が経ったが、絶対にこの地球から核兵器がなくなってほしい」
このあと午前8時から執り行われる平和記念式典には、過去最多となる120の国と地域が参列する予定です。
広島市の松井一実市長は平和宣言で核兵器廃絶をあきらめない被爆者の思いを伝え、世界の指導者に核抑止に依存する政策の転換を訴えます。