参院選東京選挙区で、参政党新人のさや氏の当選が確実になった。参政が東京選挙区で議席を獲得するのは初めて。さや氏は党の勢いに乗り、無党派層に浸透した。
さや氏は選挙期間中のインターネット番組で、安全保障政策を巡り「核武装が最も安上がりであり、最も安全を強化する策の一つだ」と発言。立憲民主党の野田佳彦代表から「特に広島、長崎では絶対に受け入れられない発言ではないか」と批判されていた。
【参院選】鹿児島で尾辻秀久前参院議長の三女・朋実氏が当選確実 自民は1人区移行後初の敗北
参院選は20日、投開票された。鹿児島県選挙区では、無所属で立憲民主党が推薦していた新人の尾辻朋実氏が、自民党の元職・園田修光氏らを破って当選確実とした。
尾辻氏は参院議員を6期務め、今回は出馬せずに引退を表明した自民党の尾辻秀久前参院議長の三女。早大政経学部卒業後は三井物産、法律事務所に勤務。その後は父・秀久氏の秘書を務めていた。
自民の県連は秀久氏の引退を受けて候補者を公募。朋実氏も応募していたが選ばれず、自民は園田氏の擁立を決めた。無所属での立候補を決めた際、朋実氏は「父の背中を見て政治の大切さを知った。社会保障政策に取り組みたい」と答え、光の当たらない谷間を探す「虫の目」に徹し、国民目線で動くことをモットーに選挙戦を繰り広げていた。
森山裕幹事長の地元でもある同県は、”自民王国”として知られる。参院選では1人区となった2001年以降、自民が8連勝してきたが、初めて野党に議席を奪われる結果となった。
香川選挙区で国民新人が当選確実 自民、2007年以来の敗北
玉木雄一郎代表の地元選挙区で、国民新人の原田秀一氏が党として初めてとなる参院での議席を獲得した。3選を目指した自民現職の三宅伸吾氏は支持層を固め切れなかった。自民は2007年以来の敗北となった。
原田氏は党の人気に背中を押され、幅広い世代と地域で支持を集めた。候補擁立を見送った立民が表明した「緩やかな支援」も追い風となった。
参政の新人小林直美氏は急上昇したものの、届かなかった。
【参院選】兵庫で泉房穂氏が当選確実 NHK党・立花氏避け“神出鬼没街宣”20年ぶり国会議員返り咲きへ
参院選は20日、投開票された。兵庫選挙区(改選定数3)から立候補していた無所属で前明石市長の新人・泉房穂氏が当選確実とした。国会議員には03~05年に1期務めた衆院議員(当時は民主党所属)以来の返り咲きとなる。
神戸市中央区に選挙事務所を構えた泉氏。だが、泉氏を批判する同じく兵庫選挙区から立候補した政治団体「NHK党」党首の元議員・立花孝志氏に“後追い演説”されることを警戒してか、演説の日時を明かさない“神出鬼没街宣”で、公示日の3日は同県姫路市の離島、家島諸島・男鹿(たんが)島で、漁船の上から第一声を上げるなどした。それでも立花氏ほかの候補者を選挙戦序盤から圧倒した。
泉氏は2011年から明石市長を務めたが、市職員や市議への暴言問題を受けて23年限りで辞職。以降は芸能事務所に所属して文化人としてコメンテーターなどを務めた。
【参院選】「行列のできる法律相談所」の北村晴男弁護士が日本保守党から比例で当選確実
参院選は20日、投開票された。日本テレビ系「行列のできる相談所」などで知られ、日本保守党から比例で立候補していた北村晴男弁護士の当選が確実となった。
北村氏は1992年に都内に弁護士事務所を開設。2000年に特番で始まり、02年からレギュラー化された「行列―」への出演で知名度が全国区となった。番組当初は「笑わない男」として知られ、後に自民党の参院議員となった丸山和也氏とは”犬猿の仲”として知られた。同番組は今年3月に終了したが、最後まで出演した唯一の弁護士だった。この間、21年からはYouTubeチャンネル「弁護士北村晴男ちゃんねる」を運営。58・4万人のチャンネル登録者数を持つ。
23年に保守の法律顧問に就任。今回の出馬を機に同党に入党した。出馬会見では「石破政権ができてから外交・安全保障や経済、外国人問題は大変危なっかしい状況だ。日本の文化が壊されつつある」などと持論を述べていた。
裏金関与の自民高橋氏が当選確実 北海道
改選3議席の北海道選挙区で、自民現職の高橋はるみ氏と立民現職の勝部賢志氏が共に再選を果たした。
高橋氏は党派閥裏金事件に関係し公明の推薦を得られなかったが、元道知事の知名度を武器に道内をくまなく回った。勝部氏は道内全12小選挙区の衆院議員らの支援を受けて安定した戦いを見せた。
残り1議席を巡り、参政新人の田中義人氏、国民新人の鈴木雅貴氏、自民現職の岩本剛人氏が争う。れいわ新人の野村パターソン和孝氏、共産新人の宮内史織氏らは伸びを欠く。
参院選、東京都内の違反警告は13件 警視庁、候補者への脅迫など複数発生し捜査
警視庁捜査2課は20日、同日投開票が行われた参院選の東京都内の違反取り締まりの状況をまとめた。午後8時現在で違反に対する警告は13件で、前回(令和4年)の54件から41件減少した。警告の大半は、街頭活動中における文書掲示違反だった。摘発はなかった。
一方、選挙期間中に候補者や陣営に対するメールなどを利用した脅迫などの事案が複数発生し、同課は「担当部門で所要の捜査を行っている」とした。
尾辻秀久氏の三女朋実氏当選確実 鹿児島、自民は初めて議席失う
参院選鹿児島選挙区で、自民党重鎮の三女で立憲民主党が推薦した無所属新人の尾辻朋実氏が、自民党元職の園田修光氏を破り、初当選を確実にした。鹿児島選挙区で自民が議席を確保できなかったのは初めて。
尾辻朋実氏は、前参院議長の父・秀久氏の引退に伴う自民の候補選考に漏れた後、立民に入党し推薦を得た。選挙戦では「秀久のむすめ」とのたすきを着けて街頭に立ち、保守層にアピール。選挙協力の一環で共産が候補を取り下げたのも奏功した。
園田氏は、石破茂首相らが応援に入るなど組織固めを図ったが、まとめ切れなかった。
維新、党勢拡大厳しく 吉村代表、自民と連立否定
日本維新の会は京都選挙区で初となる議席と、本拠地の大阪選挙区で2議席を獲得し、比例代表と合わせて改選6議席は維持できる見通しが立ったが、党勢拡大は厳しい状況だ。吉村洋文代表は20日、大阪市で記者会見し、自民、公明与党と連立政権を組む可能性を否定し「政策ごとに是々非々で進めていく」と述べた。
選挙戦では現役世代の負担となっている社会保険料の引き下げを公約の柱に掲げた。吉村氏は「社会保険料改革が必要だと、その入り口の認識はされた」と振り返り、実現を訴え続ける考えを示した。
「民意『ノー』突き付けた」=野田代表、硬い表情崩さず―立憲民主【25参院選】
立憲民主党の野田佳彦代表は、党本部(東京都千代田区)に設けられた開票センターで、午後10時ごろから報道各社のインタビューに応じた。「明確に民意は内閣に『ノー』を突き付けた」とした上で、「首相があすの記者会見でどういう判断をされるか注視したい」と述べた。
グレーのスーツに青色のネクタイ姿で同センターに入った野田代表。各社の開票速報で改選前よりも議席を増やすとの見込みが伝えられる中、当選確実となった候補者名が記されたプレートをボードに張り出したが、硬い表情を崩さなかった。
野田氏は「まだ最終的な結果が出ていないので、緊張感を持って見守りたい」とする一方、「政権構想を(各党との)誠意ある対話の中で見いだすことが大事だ」と意気込んだ。
辻元清美代表代行も落ち着いた表情で開票の行方を見守り、「自民党に対する批判が非常に強かった。長期政権でおごり高ぶってきたことで、国民が政治を正さなければと思ったのではないか」と語った。 [時事通信社]