「友」と「愛」 天皇、皇后両陛下が野生馬タヒに命名 モンゴル訪問

天皇、皇后両陛下は12日、ホスタイ国立公園を訪ねてモンゴル公式訪問のすべての日程を終えられた。
公園は自然界では絶滅したとされる「モウコノウマ(タヒ)」の保護に取り組む。
公園側からの依頼で、今年生まれた子馬に「友(フレンド)」と「愛(ラブ)」と命名したという。
宮内庁によると、公園側からぜひ名前を付けてほしいと依頼があった。
天皇陛下は雄の子馬に「友」、皇后雅子さまは雌の子馬に「愛」とそれぞれ命名。
今年生まれた子馬の中から今後、公園側が元気に育つ子馬を見極め、正式に名付けられる。
ホスタイ国立公園は首都ウランバートルから西へ約100キロにある自然保護区。
最古の野生馬であるタヒは、動物園で飼育されていた個体を再野生化して繁殖する計画が進められてきた。今では約330頭が公園内にいる。
両陛下はこの日、保護の取り組みの説明を聞いた後、大型スポーツタイプ多目的車(SUV)に乗り込んで、大草原にいるタヒを探索。
遠くで草をはむタヒを見つけると喜び、写真を撮っていたという。
タヒはがっちりとした体格が特徴で、モンゴルで一般的な家畜の馬よりも頭が大きく、首が太く、脚は短い。
警戒心が強い性格で、人が近付くのを嫌う。
両陛下も遠くからタヒを見守った。【ウランバートル山田奈緒】

「台風5号」発生、14日に関東近海を北上か…強風や雷を伴った強い雨に注意

気象庁によると、13日午前3時、父島の南で熱帯低気圧が台風5号になった。午前9時現在、父島の南約130キロを、時速15キロで北へ進んでおり、中心の気圧は998ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。
台風は今後発達しながら小笠原諸島に最接近し、14日は関東の東を北上する形で伊豆諸島から関東地方へ接近する見込み。さらに14日から15日にかけては東北地方に接近する恐れがある。
台風に向かって流れ込む暖かく湿った空気により大気の状態が不安定になり、小笠原諸島をはじめ、関東地方と伊豆諸島では14日朝から夜のはじめ頃にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所がある見込み。
13日に予想される1時間降水量は多い所で、小笠原諸島50ミリ。
14日に予想される1時間降水量は多い所で、関東地方北部、東北太平洋側が40ミリ、関東地方南部、甲信地方、伊豆諸島、小笠原諸島30ミリ。
13日午前6時から14日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、小笠原諸島が100ミリ。
14日午前6時から15日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、関東地方北部、甲信地方、小笠原諸島、東北太平洋側が120ミリ、関東地方南部が100ミリ、伊豆諸島が80ミリ。
小笠原諸島では14日にかけて、関東地方と伊豆諸島では14日は、海上を中心に強い風や非常に強い風が吹く見込み。
13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は小笠原諸島が18メートル(30メートル)。
14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は東北太平洋側の海上が25メートル(35メートル)、関東地方の海上が23メートル(35メートル)、関東地方の陸上 15メートル(30メートル)、伊豆諸島18メートル(30メートル)、小笠原諸島15メートル(25メートル)。
気象庁によると、小笠原諸島では13日から14日にかけ、関東地方と伊豆諸島では14日、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要。仙台管区気象台も東北太平洋側について同様の呼び掛けを行った。
また、関東地方の海上で14日、東北太平洋側の海上では14日から15日にかけて、うねりを伴った高波にも警戒が必要としている。

手厚い東京、隣接の神奈川では… 多摩川を挟んで子育て支援に格差

20日投開票の参院選では、各党が公約に掲げる子育てや教育の支援も焦点になっている。現状では居住する地域によって支援にばらつきがあり、手厚い東京都と、隣接する神奈川では格差が目立っている。有権者からは国に対して平等な支援拡充を求める声も出ている。
「これからお金がかかるので、神奈川でも支援が広がればありがたい」。川崎市中原区で小学生2人を育てる女性会社員(44)は、都の支援策についてこう語る。自宅の近くには都県の境となる多摩川が流れる。
女性は都内に、夫は横浜市内に勤務先があり、その中間に当たる中原区に15年ほど前に自宅を購入した。周辺は緑が多く、児童館もある。子どもが通う小学校ではSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにも力を入れ、子育て環境には満足しているという。だが、子どもが中学受験を控えるなど金銭面での不安は残る。
多摩川を挟んで子育て支援には大きな差がある。都では2024年度に世帯年収の条件を撤廃して私立高校の授業料を実質無償化。さらに市区町村に補助する形で、公立小中学校の給食費無償化を推し進めた。
政府は追随するように、25年度に高校授業料の支援対象世帯を拡充した。26年度から給食費の無償化を目指す動きもあるが、当面は小学校だけだ。慎重な背景には厳しい財政状況があるとみられる。
一方、大企業が集中する東京都では法人関連の税収が大きく、支援策を次々と打ち出す。23年度から18歳以下の都民を対象に、児童手当とは別に月5000円の支給を開始。今年9月から0~2歳の全ての子どもの保育料無償化も乗り出す。
「我々から見ているとうらやましい限りと言わざるを得ない」「近隣県としてはもう戦々恐々だ」。5月に都内で開かれた関東地方知事会では、先行して支援を充実させる東京都に対して近隣県の知事が次々と不満を漏らした。
税源の偏在を訴える声も相次ぎ、長野県の阿部守一知事は「教育費や子ども医療費など国が地方に任せて放置しているような状況になっている。国が積極的にやるべきではないか」と述べた。
前述の女性も同じように考える。「子育てや教育にはお金がかかるのに、住んでいる地域で支援が異なるのはおかしい。国として平等に配分してほしい」。参院選では政党や候補者の訴えを比べて投票するつもりだ。【蓬田正志】

西日本で37度超、東京都心も3日ぶりに30度以上…九州は熱帯低気圧が接近し荒天に注意

13日は西日本を中心に気温が上昇した。気象庁によると、午後4時までの最高気温は兵庫県豊岡市が37・5度で全国トップ。京都府宮津市が37・2度、高松市が37・0度、京都府福知山市、同府舞鶴市、鳥取市が36・9度、徳島県美馬市が36・7度で続いた。
午後4時までに、30度以上の真夏日を記録したのは全国537地点、35度以上の猛暑日は58地点。
東京都心でも午後2時44分に32・3度を観測、3日ぶりに30度以上となった。
一方、熱帯低気圧が14日にかけて九州付近に接近する見込み。九州北部地方、九州南部・奄美地方では熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になるとの気象情報が13日朝に発表されている。福岡管区気象台は九州北部地方に対し、13日昼過ぎから14日夕方にかけて落雷や激しい突風、急な強い雨への注意を呼びかけた。また、鹿児島地方気象台によると、九州南部・奄美地方でも14日明け方にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあるとしている。

「鬼畜の所業」「人生を破壊」 当時12歳の娘に性的暴行した父親 1審の裁判員裁判は懲役20年言い渡すも… 2審は「いささか過剰な評価」1審判決を破棄し懲役15年 先月に判決確定 「5年減」のカギとなった約10年前の判例

中学入学直前の娘に性的暴行し、CPTSDを負わせた罪に問われた父親の裁判。1審は「鬼畜の所業」などの峻烈な言葉で非難し、検察官の求刑を上回る懲役20年を言い渡した。しかし2審は「量刑が重すぎる」としてその判決を破棄し、懲役15年を宣告。先日、最高裁でその判決が確定した。“5年減”の判断となった背景に、2014年の最高裁の判例があると専門家は分析する。(松本陸)
娘は自殺未遂に至るほど精神状態が悪化 涙ながらに被害を説明する映像に… 男は「思っていたより元気そうに見えた」
1審判決によると、現在57歳の男は2022年、大阪府内で実の娘(当時12)に性行為を強要し、複雑性心的外傷後ストレス障害(CPTSD)を負わせた。
男は娘の母親(男の当時の妻)にばれないよう、自宅ではない場所を選び、泣いて抵抗する娘を約4時間も説教した末に犯行に及んだ。
中学校入学を目前に控えていた娘は、自傷行為や自殺未遂に至るほど精神状態が悪化。中学校にも通えなくなった。
男の性加害は、娘が保育園にいる時期から約6年間にわたっていたとされる(1審判決の量刑理由の要旨による)。
1審・大阪地裁での裁判員裁判で、男は起訴内容を否認。「娘の母親が、自分と離婚するため、娘にウソの供述をさせている」などと主張した。
検察官の論告によれば、司法面接で娘が涙ながらに被害を打ち明ける映像を見て、男は「思っていたより元気そうに見えた」と言い放ったという。
「情愛がみられない鬼畜の所業」「1人の人間の人生を破壊」1審判決は最大限の言葉で非難 求刑上回る懲役20年を宣告

2024年2月の判決で大阪地裁(田中伸一裁判長・角田康洋裁判官・安曇大智裁判官)は、「娘を道具扱いし、性欲のはけ口としか見ていない点において、卑劣で悪質極まりない」「常習性が際立っており、子あるいは人に対する情愛がみられない鬼畜の所業というほかない」と、男の犯行を最大限の表現で非難。
「まだ中学生である1人の人間の人生を破壊する結果をもたらしたとみても、過大な評価ではない」「無期懲役が相当とまでは言えないとしても、被害者が1人の事案の中では、生じた結果が極めて重篤で、悪質性・常習性も際立っている」として、検察官の求刑(懲役18年)を上回り、有期懲役刑の上限である懲役20年を言い渡していた。
高裁判決は量刑を検討「“人生を破壊”はいささか過剰な評価」「程度が類例を見ないとも言いがたい」刑を5年減らす

男側は、1審判決には「事実誤認」があるとして控訴。
大阪高裁(坪井祐子裁判長・安永武央裁判官・荒木未佳裁判官)は2024年12月の判決で、事実誤認の主張は退けた。
しかし高裁判決は「職権で」量刑について検討した。
高裁判決は、同様の性犯罪事案の量刑の幅について、上限がおおむね懲役14年から15年に分布しているとした上で、1審判決は「この上限を突出して超えていて、虐待の末の傷害致死の量刑をも凌駕している」と指摘。
娘の被害結果についても「性犯罪の中に重大な精神的被害が伴うものが少なくないことは、従来から承認されている」「1審判決は、人生を破壊する結果をもたらしたとみても過言ではないなどと説示しているが、いささか過剰な評価といわざるを得ない」とした。
さらに悪質性・常習性の面についても「1審判決の評価に誤りはないが、この種の事案で卑劣な態様による犯行が常習的に繰り返された後に発覚する例が散見されることからすれば、程度が類例を見ないとも言いがたい」と判断した。
そして「1審で裁判員を含む裁判体が、被告の責任が非常に重いと判断したのは尊重されるべきで、同種事案の量刑の幅の上限程度=懲役15年程度に処することまでは許容できるが、これを大幅に超えることは、従来の量刑傾向からの合理的理由のない著しい乖離であり、重すぎて不当」と結論づけ、1審判決を破棄し、男に懲役15年を言い渡した。
男側はこの判決も不服として上告したが、最高裁が上告棄却決定を出し、今年6月14日付けで男の懲役15年判決は確定した。
物議を醸した判決… カギとなった判例

裁判員裁判制度は、市民の視点や感覚を反映させるという目的で導入された。裁判員を含む裁判体が下した量刑から、職権で5年も刑を減らした高裁判決は、大きな議論を呼んだ。
刑事裁判に詳しい近畿大学法学部の辻本典央教授は、MBSの取材に対し「2審の大阪高裁は、2014年の最高裁の判例に従ったと考えられる」と指摘する。
虐待死事件の裁判員裁判 求刑を大幅に超える判決に対し…「従来の量刑傾向を前提とすべきではない事情が具体的・説得的に示されるべき」とした最高裁

2010年に大阪府寝屋川市で、1歳8か月の娘が虐待死した事件。傷害致死の罪に問われた両親に、1審の裁判員裁判の判決では、求刑(懲役10年)を大幅に超える懲役15年が言い渡された。
裁判員を含む裁判体は、“起訴事実を含む長期の虐待の悪質性や、責任を他人になすりつけるような両親の態度の問題性を、検察官は十分に評価したとはいえず、本件のような重大な虐待に対しては、いままで以上に厳罰を科すことが社会情勢などに適合すると考えられる”と指摘。2審も1審判決を支持した。
しかし最高裁第一小法廷は、1審・2審判決を破棄し、父親に懲役10年、母親に懲役8年を言い渡した。
最高裁は、悪質性などをめぐる1審の判断は間違っていないとしつつも、「裁判員裁判といえども、他の裁判との公平性が保持された適正なものでなければならないのは言うまでもなく、これまでの大まかな量刑傾向を裁判体の共通認識とした上で評議を深めていくことが求められる」とした。
そのうえで「これまでの傾向を変容させる意図をもって量刑を下すことも、裁判員裁判の役割として直ちに否定されるものではないが、そうした量刑判断が公平性の観点からも是認できるものであるためには、従来の量刑傾向を前提とすべきではない事情が具体的・説得的に示されるべき」と結論づけた。
「“この事件だけ量刑が突出するのは妥当ではない”という評価。やむを得ない判断では」一方で「緩やかに量的傾向が変わっていく可能性も。今回の1審判決が否定されるべきではない」

今回の、娘に対する実父による性的暴行事件では、仮に複数の起訴がされていれば、刑法が定める「併合罪」の原理が適用され、有期懲役刑の上限が30年となっていた可能性がある。
1審の大阪地裁判決も、実質的に保育所の頃からの性加害を認定した形ではあったが、起訴された事実は、あくまで2022年の性的暴行“1事案”のみだった。なので、刑は20年までとならざるをえない。
そのうえで辻本教授は「2審の大阪高裁としては、“1審が懲役20年の量刑が妥当と判断した様々な事情も、精査すると同種の事件が複数あった。したがって、この事件だけ量刑が突出してしまうのは妥当ではない”という評価だった。やむを得ない判断だったのではないか」と分析した。
一方で、辻本教授は次のようにも語った。
「高裁では覆ったが、裁判員裁判が20年の判決を下したこと自体は、ひとつの事例として良かったと思う。今後こうしてひとつずつの事例が積み重なっていけば、緩やかに量的傾向が変わっていく可能性もあるし、今回の1審判決が否定されるべきではない」

名古屋のオフィス街で不発弾撤去、住民ら朝から避難…自衛隊が信管を除去

名古屋市中区丸の内の工事現場で今年6月に見つかった不発弾が13日、処理された。
市によると、不発弾は米国製で長さ1メートル20、重さ250キロの焼夷(しょうい)弾。陸上自衛隊員が同日午前10時から3時間かけて、信管を取り除き、撤去した。
現場は愛知県庁から南西約700メートルのオフィス街で、朝から近隣住民約1760人に避難が呼びかけられ、交通規制も行われた。

独居の73歳男性宅で遺体見つかる 腹に刺されたような傷 茨城

12日午前9時45分ごろ、茨城県河内町下加納の住宅で、住人の男性(73)とみられる遺体が見つかった。男性の知人女性(69)が住宅を訪れて発見し、近所の人を通じて110番通報した。茨城県警竜ケ崎署によると、男性の腹部には刺し傷とみられる痕があった。署は身元の確認を進めるとともに、男性が何らかの事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査している。
署によると、遺体は腐敗が進んでおり、1階の台所で横たわった状態で見つかった。上半身は裸で、下半身はジーパンを身につけていた。
男性は1人暮らし。女性が訪問した際、玄関は施錠されていた。住宅内では、刃物が見つかっていないという。【松室花実】

台風5号、14日正午ごろ銚子付近に到達予想 気象庁

気象庁は13日、小笠原近海で台風5号の発生を確認した。発達しながら北上し、14日には東日本から北日本に接近する見込みで、暴風や高波、土砂災害への警戒を呼びかけている。
台風5号は13日正午現在、中心が父島の東南東約100キロにあり、時速20キロで北上した。中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速20メートル、最大瞬間風速は30メートル。
14日正午ごろには千葉県銚子市付近に到達し、中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想されている。
関東甲信や東北地方は15日午前6時までの24時間で、最大120ミリの降雨が予想されている。【大場弘行】

「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20~30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】

東京・新宿のタワーマンションの敷地内で2024年5月、元ガールズバー・キャバクラ店経営者の女性・Aさん(当時25歳)が刃物で刺され、殺害された事件。殺人などの罪に問われ起訴されていた配送業の和久井学被告(52)の裁判員裁判の第4回公判が、7月9日に東京地裁で開かれた。
この日は、和久井被告本人から言い分を聞く被告人質問が行われ、まずは弁護人から被告人に対する質問があった。弁護人は、「被告人がAさんから結婚詐欺を受けた」という主張を補強するかのように、質問を重ねた傍聴したライターの普通氏がレポートする。【前後編の前編】
被告人の元妻は「水商売のキャスト」
事件当時の被告人の月収は20万~30万円。実家に住んでおり、光熱費は払っていたが、それ以外は家に給料は入れていなかった。
20年ほど前には、約5年間の婚姻歴もある被告人。相手は水商売のキャストで、自身はその送迎のドライバーという関係性だった。Aさんと共通する点があるのは、偶然だろうか。
和久井被告がAさんのことを知ったのは2018年の8月だった。SNS上でAさんがライブ配信を行っており、被告人はリスナーだった。Aさんのトークは頭の回転が早く、また共通のK-POPアイドルが好きなことから熱心に聞いていた。
直接会ったのは、翌2019年の5月。Aさんから「いつものメンバーでオフ会をしよう」と誘われた。集まったのは、Aさんと被告人ともう一人のリスナーの3人だった。その後、3人で遊園地へ遊びに行くなどし、被告人と2人でインスタグラムの写真を撮るためにお台場にドライブすることもあった。
その後、2021年4月に、Aさんがガールズバーを開店する。当時は関係性もよく、定期的に訪問した。Aさんの印象は「かわいらしい」「店を出すと決めてからの行動力が早くてかっこいい」などと考えていたというが、彼氏がいることを知っていたため、恋愛感情は抱いていなかったという。
その思いは、同年8月のガールズバーの閉店をきっかけに変化していく。
「プラトニックな関係なら…」
ガールズバーをたたむための作業はAさんが1人で行なっていることが多く、被告人はそれを手伝っていた。会話が増え、相談にも乗り、彼氏と別れたとも聞き徐々に恋愛感情が芽生えていった。
2021年9月、ストレートに「付き合って下さい」と告白した被告人は、Aさんから「いいよ」と返事をもらったという。年齢差もあるためか、被告人は驚いたようだったが、やはり素直に嬉しかったという。しかしAさんは条件を提示した。

元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間

警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、元刑事が語る「被疑者の顔」について。
* * * 殺人事件が起こる度にメディアで流される被疑者の顔は、目つきや人相が悪い”犯罪者”の顔をしているように見える。静岡県浜松市のガールズバーで、20代の店長と従業員の2人を両手に持ったククリナイフで殺害した疑いで逮捕された常連客の男の映像も、”危ない人物”という印象だ。
「メディアなどで使われる被疑者の顔写真は、危険人物にみえる、悪くみえるようなものが使われやすいこともある。こいつはホシという先入観が見る側にあるからね。被疑者写真もそうだ。被疑者写真の顔は犯罪者の顔とよくいわれる」と、長年、凶悪事件を担当してきた元刑事S氏はいう。被疑者写真とは、逮捕され被疑者となった人物を警察で撮影した写真のことだ。その写真を世間一般が目にするとすれば、それは指名手配犯の写真だろう。指名手配犯のポスターに並ぶ顔は、いずれも凶悪犯にしか見えない。その理由をS氏は「人間悪さをすると明らかに表情に出るからだ」と話す。
「特に事件を起こしたばかりの犯人は顔を見ればすぐにわかる」と、S氏は数多くの凶悪事件を捜査してきた経験から語る。他の元刑事らからも「殺人事件を起こした犯人は、独特の顔をしているから見ればすぐにわかる」と聞いたことがある。どの元刑事も一番にあげるのは”目”、「目が違う」という。その目をS氏は「イってしまっている目だが薬をやっているような目ではない。血走っている目、焦点が合っているようで合っていない目だ」。逮捕され、護送されていく時の被疑者の映像ではよく見えないが、元刑事らの話によると被疑者らの目は普通とは違うらしい。
現行犯逮捕なら被疑者が犯人と認識でき、その場で血走った目をした被疑者に対することになると想像がつく。しかし逃走されてしまえば時間が経過する。被疑者も幾分落ち着きを取り戻しているだろうから、目の違いはわからないのではないか。「何年も逃亡し、日常生活を送っているような被疑者なら目の印象は変わってしまうだろう。だが短期間の逃走なら被疑者は”犯罪者の目”をしている」とS氏はいう。
目以外に犯人だとわかるようなものはあるのかと聞けば、「ピンとくるというのはある。うまく表現ができないが、普通じゃないというか、なんか感じるものがある。刑事の勘というものだろうか。もちろん顔や目の違いだけ被疑者とするのでなく、あらゆる捜査をやった上で取調べに入る。自分の印象だけで決めつけてはいけない。無実の人間を犯罪者にはできないからね」(S氏)。
悪さをすれば、気がつかないうちに顔に出る