中国大使館侵入「後悔している」=自衛官の男、勾留理由開示で―東京地裁

中国大使館(東京都港区)の敷地内に自衛官が侵入した事件で、建造物侵入や脅迫などの罪に問われた陸上自衛隊えびの駐屯地(宮崎県)所属の3等陸尉村田晃大被告(24)の勾留理由開示が5日、東京地裁(吉戒純一裁判官)であった。意見陳述で村田被告は「家族や職場、友人ら多くの人に大変な迷惑をかけ、とても後悔している」と語った。
村田被告は先月27日に起訴され、弁護人が保釈請求したが却下された。
村田被告はこの日、捜査段階の取り調べで「中国の強硬な外交方針は不当で、改めるべきだ」との考えを述べたと明かした。一方、現在は「反省しており、二度と起こさない」と強調した。
鑑定留置を担当した医師から、事件直前に飲んだ抗うつ剤の影響を指摘されたと明かし、今後の公判では脅迫罪の成立について争う一方、責任能力を争う予定はないとした。 [時事通信社]

覚醒剤所持か、ベトナム人8人逮捕=大阪・ミナミのビルで―府警

大阪・ミナミのベトナム人向け商業ビルで覚醒剤を所持したとして、大阪府警は5日までに、覚醒剤取締法違反(共同所持)容疑で、住所不定、無職ファン・ヴァン・フイ容疑者(23)ら同国籍の男8人を逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
逮捕容疑は6月28日未明、大阪市中央区西心斎橋のビル内にあるカラオケ店のVIPルームで、覚醒剤約0.2グラムを所持した疑い。
ビルにはベトナム人向けのナイトクラブや飲食店などが多数入居。同日、別の薬物事件の関連でビルを家宅捜索した際、違法薬物とみられる粉末を多数押収し、ビル内にいたフイ容疑者と別のベトナム人の男女7人を不法残留容疑などで逮捕していた。 [時事通信社]

熊本地震被災地で大阪府警が空き巣警戒パトロールを実施 爆発のあったイオンモール熊本周辺など 10年前の地震後の被害受け

最大震度7を観測した「熊本地震」の被災地で、窃盗などの犯罪を防ぐため、大阪府警の警察官が警戒にあたっています。報告:中本達也記者「我々の目の前を走るパトカー、車体には大阪府警と書かれています。地震の後、人気がない場所での窃盗などを警戒してパトロールをしています」 大阪府警は警察官40人、パトカー10台を熊本県に派遣しています。先月28日に爆発のあったイオンモール熊本の館内には、商品などがそのままとなっていて、大阪府警は空き巣などを警戒するため、イオンの周辺をパトロールしました。 10年前の熊本地震では約2カ月で43件の窃盗事件が検挙されています。 熊本県警によりますと現在、西日本の警察官約450人が被災地に派遣され、警戒にあたっているということです。

元ジャンポケ斉藤被告に懲役7年求刑 ロケバスで性的暴行の罪

テレビ番組の撮影で使うロケバス内で、芸能人としての立場の差を利用して女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交等などの罪に問われたお笑いグループ「ジャングルポケット」元メンバー、斉藤慎二被告(43)に対し、検察側は5日、東京地裁の公判で懲役7年を求刑した。被告はこれまでの公判で「抵抗されなかった。同意があると思っていた」と全面的に無罪を主張している。
起訴状によると、斉藤被告は2024年7月、芸能人として活躍する被告の影響力によって、初対面だった女性に撮影など今後の活動に不利益が出ると憂慮させて意思表示を難しくした上で、性的暴行を加えるなどしたとされる。
検察側は公判で、被告が「かわいいね」などと女性に迫り、ロケバス内で計3回、性的暴行を加えたと指摘。女性は直後に番組スタッフや警察に被害を訴え、心療内科を受診しており、被告の知名度や芸能人としての影響力から同意しない意思を表明できなかったとした。
これに対し、斉藤被告は「女性が(自分に)好意を持ち、当時は同意があると思っていた。もし拒否されていたなら、間違いなくやめている」と主張。「嫌だったとくみ取れず申し訳ない」と謝罪もした。
被告は06年にジャングルポケットを結成し、16年にはコント日本一を決める「キングオブコント」で準優勝。多くのバラエティーや情報番組に出演していた。24年10月に警視庁が被告を書類送検し、所属先の吉本興業が被告との契約を解除した。【菅健吾】

「うれしい限り」「一日も早く」=酷暑の断水、月内解消見込み―甲佐町、宇城市・熊本地震

熊本地震の被災地のうち4自治体で続く大規模な断水が月内にも解消される見通しとなったことを受け、現地では5日、「うれしい限り」と喜びの声が聞こえた。一方、連日の暑さで住民の疲労はたまっており、「一日も早く」と早期復旧を訴える人もいた。
今月初旬に復旧予定の甲佐町。軽トラックで給水所を訪れた井芹洋一さん(73)は「こまめに来るのは大変だったからうれしい限りだ」と胸をなで下ろした。
「暑さが厳しいので大変」と汗を拭いながら親族の家の片付けをしていた女性(70)は「めどが立ったのはありがたいが、一日も早くしてほしい」と話した。
月末までに復旧する見通しの宇城市の小川防災拠点センターでは、自衛隊や消防などが飲み水や生活用水を供給している。朝の気温が高くなる前から住民らが次々と集まった。
「この生活の終わりが見えて少し安心」と会社員女性(60)は笑顔。持ち帰った水は節約しながら使わざるを得ず、トイレを流すのを我慢する時もあるという。
同市で40年以上居酒屋を経営する山田秋雄さん(78)は「商売ができなくて困っていた。水が通ればやっと営業できる」と歓迎した。
一方、夫と車で訪れた塚本裕子さん(76)は、節水生活が月末まで続くことに肩を落とした。「連日の暑さで大量の汗をかく。服を手洗いするにも水が少なく、きれいに洗えない」と嘆いた。
防災用井戸から水をくんでいた古沢富夫さん(78)は猛暑の中、「もう少しで復旧するだろう」との思いで毎日、重たい水を運んでいると疲労をにじませる。「月末まで続くのか」とうんざりした様子だった。 [時事通信社]

飲食料品の消費税1%を閣議決定 政府、来年4月から2年間

政府は5日の臨時閣議で、現在8%としている飲食料品の消費税率を2027年4月から2年間に限り、1%に引き下げる基本方針を決定した。1989年の消費税導入後、税率の引き下げは初めてで、物価高対策の目玉とする。1%分の税収に当たる年間約6千億円を中低所得者に現金で給付することと合わせ、飲食料品にかかる消費税を「実質ゼロ」とする。
高市早苗首相は、9月に税制改正大綱をまとめ、秋の臨時国会に関連法案を提出し成立を目指す考えを示した。減税終了後の29年度に、所得連動の新たな給付制度を本格導入し、税や社会保険料の負担が大きい中低所得者の手取り増につなげる。消費税率を8%に戻せるかどうかが焦点だ。
国と地方を合わせて2年間で10兆円近い減収が見込まれるが、代替財源は明確になっていない。首相は「さらなる歳入確保の取り組みをゼロベースで進める。財政需要には十分対応できる」と強調。税金を軽減する租税特別措置や補助金の見直しを進め、消費税を財源とする社会保障に影響を与えないと説明した。

NHK番組出演者から性被害うけPTSD発症の職員に不適切対応“特段の配慮”認めず異動まで3年あまり井上会長「対応の不適切さを心よりお詫び」

NHKは先ほど、番組出演者から性被害を受けて、PTSD=心的外傷後ストレス障害を発症した職員に対し、社内で不適切な対応を続けていたと発表し、謝罪しました。
NHKによりますと、職員Aさんは番組出演者からの性被害を受けて、休職していたということです。
被害から1年数か月後に職場に被害を打ち明けたうえで、元の職場では被害がフラッシュバックするとして、別の部署で復職できるよう「特段の配慮」を強く求めたということです。
しかし、NHKは「所属している職場に復職するのが原則」として、特段の配慮は認めなかったということです。
職員Aさんの主治医やNHKの産業医も別の職場への異動を提案したほか、Aさんは復職後に繰り返し別の職場に異動を求めましたが、異動できたのは被害から3年あまり後でした。
職員Aさんは、意に沿わない性被害の影響によるPTSD=心的外傷後ストレス障害と診断されているということです。
NHKは、外部の専門家でつくる調査検討委員会による調査で明らかになったとしています。調査委員会は、NHKの組織的な対応や再発防止策などの検討が欠如していたなどと指摘しています。
これを受けて、NHKの井上会長は「本件被害が発生したことは痛恨であり、当時の対応の不適切さを心よりお詫び申し上げる」などとコメントしています。

熊本地震から8日…被害状況は 4万戸超で断水 九州新幹線は一部で運転再開へ

地震発生から8日。これまでに分かっている被害状況についてお伝えします。
熊本県によりますと、これまでに確認されている人的被害は181人。そのうち38人の方が亡くなりました。
続いて住宅の被害状況です。熊本県全体で1万4562棟の住宅が被害をうけ、そのうち699棟が全壊しました。
そして、今も多くの地域で断水が続いています。宇城市でおよそ1万5580戸、氷川町ではおよそ3100戸、八代市ではおよそ2万4820戸、熊本県全体で見てみますと、およそ4万3710戸で断水が続いています。
現在の避難者数は、いまだ133か所の避難所で7155人の方が避難所生活を余儀なくされています。
交通インフラでは、九州新幹線が地震の影響で熊本-鹿児島中央間で運転を取りやめていますが、JR九州によりますと、7日から新水俣-鹿児島中央間で本数を減らし運行再開するとしています。ただ、熊本-新水俣間は今も復旧作業が続けられていますが、8月中の運行再開は難しいとしています。

国内の気温上位3地点は熊本県 震源地近くで38.6度

最大震度7の地震が起きた熊本県では、高気圧に覆われて5日も気温が上昇した。気象庁によると、震源に近い甲佐町では同日の国内最高気温となる38・6度を観測した。
熊本県玉名市で38・3度、熊本市中央区で38・1度を記録し、5日の国内の気温上位3地点は熊本県が占めた。
熊本県内はこのほか、菊池市で37・5度、八代市で37・1度、宇城市で35・7度を観測。県内の18の観測地点のうち、14地点で気温35度以上の猛暑日となった。
国内で5日に猛暑日を観測したのは、914地点のうち150地点。猛暑日を含め、30度以上の真夏日は637地点に上った。

台風13号 8日ごろにかけ沖縄に接近 被災地で影響長引く恐れ

大型で非常に強い台風13号は5日、日本の南海上を西へ進んだ。8日ごろにかけて沖縄、奄美地方に接近し、その後、東シナ海をゆっくりとした速さで北西に進み、熊本地震で被災した地域などで台風の影響が長引く恐れがある。気象庁は暴風や高波、土砂災害に警戒するよう呼びかけた。
5日午後9時現在、日本の南海上にあり、時速約20キロで西へ進む。中心気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル(最大瞬間風速60メートル)。7日に予想される最大風速は沖縄40メートル(最大瞬間風速60メートル)、奄美35メートル(50メートル)、九州南部20メートル(30メートル)。7日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、沖縄、奄美、九州南部でいずれも150ミリ。
震度7を観測した熊本県では7日から12日にかけて暖かく湿った空気の流れ込みが強くなり、曇りや雨となる見通し。12日にかけて最高気温が35度以上の猛暑日、最低気温が25度以上の熱帯夜が続くとしており、気象庁は健康管理に注意するよう呼びかけている。【山崎あずさ】