《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ

日本とブラジルの国交樹立130周年に際し、ブラジルを訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま。6月4日に東京を出発し、翌日にサンパウロに到着。15日に現地を発つまでの10日間で、マリンガ、リオデジャネイロ、首都ブラジリアなど全8都市を巡られる。
130周年記念式典へのご出席や、ルラ大統領への表敬訪問、そして現地の日系人との交流など、重要な公務が続く。その過密日程の合間を縫ってのご移動中に、ちょっとしたアクシデントに見舞われた。飛行機の座席でつかの間の休息をとられる佳子さまの“寝顔”が図らずも撮影され、SNSで拡散されたのだ。
皇族の方のプライベートなお姿が公になることは極めて珍しい。今回の状況について、海外ジャーナリストが語る。
「現地メディアによると佳子さまが搭乗されたのは、カンピーナスからカンポ・グランデに向かう夜の国内線フライト。同乗した乗客がそのお姿を撮影したようです。
報道によれば、佳子さまは前方の座席に着席され、周囲は警備のためにSPが固めていたといいます。約1000kmほどのフライトでしたが、連日の激務でお疲れだったのでしょう、コックリコックリとお眠りになっていた様子が撮影されました。現地ではお眠りになっても、美しいお姿に『本当に美しくて、まるで人形みたい』と報じるメディアもあり好意的に受け取られているようです」
実は、佳子さまがこうしたお姿を報道されたのは、今回が初めてではない。ある皇室ジャーナリストが明かす。
「2015年、当時20歳だった佳子さまがお眠りになる姿を報じられたことがあります。東京発、新大阪方面ののぞみ号のグリーン車に乗車された際のこと、ご乗車後しばらくは、訪問先の資料を熱心に読み込んでいらしたようですが、やがて頭をそっとシートにもたれかけ、目を閉じてお休みになった。そのお姿を、他の乗客が目撃したといいます。当時から変わらない、こうした親しみやすさも佳子さまの大きな魅力のひとつなのかもしれません」
さらに、今回のフライトには、特筆すべき点があったという。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が指摘する。
「通常、皇族の方はエコノミークラスよりも上位のクラスをご利用されることが多いのですが、今回のフライトではエコノミークラスをご利用になっておられたようです。機体にエコノミーしか設備がない場合や、エコノミーの方が警備上有利といった事情があれば、そちらをご利用になることもありますが、珍しい事案だと思います。
私の記憶では、上皇陛下がアフリカ諸国をご訪問された際に、エコノミークラスをご利用されていましたね」
一般の乗客と程近くに身を置く。この状況にはさまざまな懸念を指摘する声もある。神田氏はこのように続ける。
「一般的にブラジルは日本人に親しみを持っている人が多い国として知られています。戦前に日本人のブラジル移住が進められ、現在では世界でも屈指の日系人社会を形成しています。そういった歴史的背景もあり、日本の皇族にも親しみがあり、カメラを向けたのかもしれません。
しかし寝顔を撮影するというのは、警備する側としては肝が冷える事案だったのではないでしょうか」
日本を超えた佳子さまの人気ぶりが思わぬ事態を招いてしまったということか──。

愛子さま、皇室とご自身の将来との間で板挟み「皇室と距離ができればこうした仕打ちがある」という前例になった眞子さんの結婚 将来の選択肢を“せばめようとする外圧”も

6月4日から1泊2日の日程で、天皇ご一家は沖縄を訪問され、両陛下の「慰霊の旅」に愛子さまも初めて同行された。両陛下を支える成年皇族として、ご成長著しい愛子さま。その愛子さまが幼少の頃から慕う秋篠宮家の長女・小室眞子さん(33才)が、異国の地で第1子を出産していたことが5月に報じられた。
「一人っ子の愛子さまにとって、眞子さんは年の離れたお姉さんのような存在。2021年10月、眞子さんが結婚の挨拶のため両陛下を訪問された際には、愛子さま、さらにはご一家にとってごく親しい人のときだけ同席する愛犬の由莉も一緒に迎えられたといいます。両陛下にとっても、眞子さんは大切な親族であり、幸せを願ってやまない存在なのです」(宮内庁関係者)
天皇家勢揃いで門出を祝われた眞子さん。しかし愛子さまは彼女の出産の報に接し、喜びだけではなく、複雑な心境を抱えていらっしゃるという。
「本来であれば、年上の女性皇族である眞子さんの結婚は、愛子さまにとっての道標となるはずでした。しかし実際には、眞子さんはご自身の結婚への思いを貫いた結果、従来の結婚行事も行わない“異例ずくめの結婚”の道を選択せざるを得なかった。そのため出産という慶事にもかかわらず、秋篠宮家と宮内庁は当初、事実を黙殺するという無情の対応を見せたのです。
周囲が望む結婚をせず、一度皇室と距離ができてしまえば、こうした仕打ちが待っているという“前例”に、愛子さまがご自身の将来を重ねられ、心を痛められていることは想像に難くありません」(宮内庁関係者)
さらに、これまで遅遅として進まなかった皇室制度改革の議論が着地点を模索する中、眞子さんの出産に呼応するように事態に動きがあった。保守派の象徴的存在・麻生太郎議員が、やや唐突に口火を切ったのだ。
6月5日、各党で合意の取れている《女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする》という案のみを今国会で成立させようという動きに対して、「多くの党が支持する養子縁組案を棚に上げ、とりまとめることは不自然でまかりならない」と発言したのだ。これに対して立憲民主党の野田佳彦代表は、議論を振り出しに戻す“ちゃぶ台返しだ”と批判した。
「そもそも保守派は、男系男子による皇統維持へのこだわりが強い。そのため皇族数確保の手段として、《旧皇族の宮家を養子縁組によって皇族として復帰させる》という案を主張してきました。彼らにとっては、女性皇族が結婚後も皇室に残ることと、旧皇族の養子縁組はセットなのです。一方で、最終的に女系天皇の議論につながることを危惧し、女性皇族の配偶者とその子供に皇族の身分を与えることには断固反対の立場です」(全国紙政治部記者)
男の子が生まれるとは限りません
愛子さまや佳子さまといった結婚前の女性皇族の未来に大きくかかわるこの議論。混迷を深める要因のひとつとなったのが、図らずも眞子さんの結婚だった。
「眞子さんの結婚相手となった小室圭さんの母・佳代さんに浮上した金銭トラブルは、いまだ国民の中でも鮮明な記憶として残っている。この一件は、一民間人に皇族の身分を与えることへの危機感を、保守層に対して具体的に提示することになりました。
現状の案を前提に考えれば、愛子さまが結婚後皇室に残ることを選択されると、配偶者や子供は一般人のままで、戸籍も別になる。愛子さまが結婚後も皇室を支えたいと願われた場合、“いびつな家族の形”になってしまうという苦悩が待っています。そうしたゆがみを回避する唯一の方法として、保守派は愛子さまが養子縁組で皇室に復帰した旧皇族と結婚する道を提示しようとしているのです」(皇室ジャーナリスト)
仮に、愛子さまが旧皇族の男性と結婚した場合、将来的に生まれてくる子供は男系の血筋となる。
「次代の天皇となるのは悠仁さまで、悠仁さまの血筋が天皇家を継承していくことは決まっています。しかし、保守派が願うように悠仁さまがご結婚後、男の子が生まれるとは限りません。そのため、悠仁さまの家族とは別に、男系皇族が誕生することになれば、保守派にとってはいちばん都合がよいのです。
実際、安倍晋三元首相は生前、“愛子さまは旧皇族の宮家の末裔と結婚すればいい”という趣旨の発言をしていたことが伝えられています」(前出・全国紙政治部記者)
天皇陛下の長女として、愛子さまへの国民の期待は大きい。
「3年前の成年会見で“これからも長く一緒に時間を過ごせますように”と両陛下への思いを話された愛子さま。“生涯皇族”の覚悟は、すでに愛子さまの中に芽生えていらっしゃるようにも感じますが、皮肉にも愛子さまが皇室を支えたいと願えば願うほどに、将来の選択肢を“せばめようとする外圧”が存在するのもまた事実なのです」(前出・宮内庁関係者)
皇室と結婚の間で板挟みになる若きプリンセスの悩みは深まるばかりだ。
※女性セブン2025年6月26日号

なぜ日本のメディアは”権力の番犬”から”飼い犬”に落ちたか…辻元清美が明かす安倍政権下の「報道の死」

※本稿は、辻元清美・小塚かおる『日本政治の大問題 陰謀論、裏金・献金、暴走SNSの本質を問う』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
【辻元清美(以下、辻元)】権力とメディアの一体化で言うと、読売新聞の渡辺恒雄氏あたりの存在から記者が権力そのものに入っちゃって、自分が政治を動かしているような振る舞いが出てきた。実際に渡辺さんは権力を持っていたしね。それが私が覚えている中での第1期の権力とメディアの癒着。話題になったフジテレビの日枝久さんもそういう流れの人かなと思う。この人たちは主に昔の自民党と密着していたわけよね。しかし、まだ作法をわきまえていたように思うのよね。
【小塚かおる(以下、小塚)】どういう意味ですか?
【辻元】第2次安倍政権以降、政治とメディアの癒着がもっと露骨になったと思う。どういうことかというと、今度は権力側が圧力をかけ出したのね。政権に厳しいことを言うなど政権にとって気に入らないと思われるニュースキャスターたちが急に番組から消えちゃったりしてね。TBSの「NEWS23」に出ていた岸井成格さん、NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子さん、テレビ朝日「報道ステーション」の古舘伊知郎さんもそうだよね。
国会の中でも問題になったけれども、自民党から直接テレビ局に抗議の文書が来たとかね。放送局を所管する総務省が電波を止める可能性について、総務大臣が発言したこともあった。安倍政権以前も癒着は癒着なんだけど、メディアにこういう圧力をかけるようなことはなかったと思う。
【小塚】テレビ局で政治部記者や報道番組のプロデューサーをしていた人から聞いた話ですが、かつて政治の側は「なんだよ、この内容は」みたいな文句があっても、記者やプロデューサー、ディレクターなどの現場に言ってきたそうなんです。現場だから、間違っていれば訂正するし、間違っていないと思えばご意見拝聴で終わるなど、臨機応変に対応をする。
ところが安倍政権になったら、社長や役員、局長クラスに文句を言ってくるようになったと。経営幹部たちは現場の事情がよく分からないので、総理や官邸から言われたと過剰反応するから、会社の組織としてトップダウンで止めろという話になる。そうすると結局みんなサラリーマンだから萎縮してしまうというんですね。
【辻元】そうなんだよね。それで、メディアの中に自己規制が働くようになるわけでしょう。権力や官邸との関係で、そういうことが自社で起こる、または他社で起こっていると聞いたら、自主規制をするようになる。記者が自由に本を出版できていたのに、急に原稿を点検するから見せろといったことも起きているというしね。
自由に権力批判をしてきた記者たちが、政権から直接圧力をかけられなくても、社内の自主的なチェックや権力への配慮に耐えかねて、新聞社やテレビ局を辞めていっているよね。論評はいいけど批判はダメ。そう上司から言われたという話も聞いた。
【小塚】それはおかしいと私は思っていて、論評と批判は何がどう違うんですかと思うわけですよ。批判は建設的な改善点の指摘を含む論評だったりする。批判イコール反権力と考える人がいますが、そうではなく、そもそもメディアや報道機関というのは権力を監視する「権力ウォッチャー」のはずです。だから、権力を監視する立場からすると、これはおかしい、もっとこうした方がいいと批判するのは、社会をより良くしていくために当然のことじゃないですか。おかしいことをおかしいと言えなくなったり、批判はダメだと言い出したりしたら、権力を監視するというメディアの役割の放棄ですよ。
【辻元】ジャーナリズムは本来、「ウォッチ・ドッグ(番犬)」と言われて、権力を監視する役割なのに、単に「総理がこう言っています」「官房長官がああ言っています」などと伝えるだけの政権スポークスマンになってしまっているよね。
【小塚】スポークスマンであることが記者の仕事だと勘違いしている人もいます。
【辻元】安倍政権時のメディアへの圧力の話に少し戻ると、テレビ局の個々の番組がその番組内で賛否両論を出さないと公平・中立な報道ではない、という圧力も掛けたよね。テレビ局は番組によって色があったとしても、報道機関としてトータルでバランスを取って活動しているのに、TBSの「サンデーモーニング」は偏向報道だと相当、批判された。安倍政権に近しい文化人や宗教団体などが、TBSの「NEWS23」のメーンキャスターだった岸井さんをターゲットにして、番組を名指しで批判する意見広告を出したりとかね。ちょっとおかしな風潮がはびこっていた。
安倍政権が源になって、振り子があちこちで共振し合っているような気がした。振り子はひとつ振れ出すと共振して、いくつもが大きく振れていくじゃない。政権や官邸が振り子を振るわけよ。これが最初。敵を決めて、みんなでここを攻撃しろ、みたいに権力が指差して、それに呼応する文化人や言論人と言われる人たちが、さらに振り子を大きくする。そこに、一般のインフルエンサーと呼ばれるような人たちも呼応して振り子をもっと大きくして、そしてメディアを窒息させていく。当時はそんな構図に見えたよね。
【小塚】大手メディアの政治部の番記者制度が政治家との癒着を生むという話で、辻元さんはジレンマとおっしゃいましたが、私は、与党の政治家を取材することと、野党の政治家を取材することは微妙に違うかなと思っています。
【小塚】与党は政権与党ですから、圧倒的な権力を持っているわけです。だから、与党の政治家と癒着しすぎると、無意識のうちに権力側のスポークスマンになってしまう恐れがあると思いますが、逆に野党の政治家から「国会でこういう質問をするよ」と言われて、それが良い提言ならば積極的に記事にする。野党の提言は政権がやっていることへの対案であったり、改善策だったりするわけですから。それで言うと、安倍政権は一強多弱の長期政権だったので、その間、野党に関する記事が少なすぎると思っていました。
【辻元】与党は物事を決定していくじゃない。だから、取材される量は多いわけよ。野党は物事を決定していかないから、こっちから仕掛けないとなかなか取材をしてくれない。記事の量にかなり差があるんだよね。
与党と野党は決定的に違って、メディア関係だけじゃなく、経済界や産業界、団体は与党にはものすごく近づいてくる。野党には情報も来ない。それは永遠のテーマで。ただ、やっぱり権力を持っている側が注意をしないとダメだと思う。権力側がメディアの役割をよく理解して、これを利用しようとか、これを使って世の中を煽ろうとか、政敵を倒そうとか、というようなメディアとの付き合い方は慎む。そういうことなんじゃないかと思うんだけどね。
【小塚】安倍政権以前のかつての自民党には少なくともそういう慎みはあったし、民主党政権の時だって、メディアとの関係性において超えてはいけない暗黙のラインがあったと思うんですよね。
【辻元】菅義偉政権も安倍時代を引きずっていたと思う。菅さんは官房長官として安倍さんと一体化してメディアコントロールをやっていたし、総務大臣の経験もあったから、総務省に対してすごく力を持っていた。ところが、岸田政権あたりからメディアへの圧力は薄れてきたように感じる。今の石破政権はさらに薄れている。国際NGO「国境なき記者団」が毎年発表する「報道の自由度ランキング」を見れば明白だよね。民主党政権の時はすごく自由度が高いと評価され、最高で11位までランクが上がった。だけど、安倍政権になったら地に落ちているでしょう。
【小塚】60~70位台に低迷し、最新の2024年は70位でした。
【辻元】民主党政権の時は、メディアを恣意的に利用しようとしてはいけないと当たり前に考えている人たちが権力を握っていた。もちろん、まったくやっていないとは言えないけれど、大方がそういう意識だった。だから、民主党政権は、朝の情報番組でMCのみのもんたさんにボコボコに言われて、朝から晩まで一日中批判されていたわけですよ。
長年権力を持ってきた自民党と一緒にやっていた方が甘い汁を吸えるような人たちは、メディアも含めて、もう一度、自民党政権に戻そうという力が働いたからね。民主党政権に対する批判は自民党政権に対するそれよりもキツかったのは間違いない。しかし、それに対して何かいやらしい方法で抑えようということは、ほとんどしなかったから、相当、批判にさらされた。でも批判にさらされた分、報道の自由度ランキングが高かったわけで、それが権力とメディアの本来の姿なんでね。
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(参議院議員、立憲民主党代表代行 辻元 清美、日刊現代第一編集局長 小塚 かおる)

「不眠不休」で万博マルタ館建設も費用未払い 提訴の1次下請けが元請けに告げられた理由

大阪・関西万博の海外パビリオンを巡り、建設費の未払いトラブルが相次いでいる問題で、マルタ館の建設に参入した1次下請け会社の男性が13日、大阪市内で記者会見し、悲痛な思いを吐露した。同社は元請けの外資系イベント会社を相手取り、未払い分の建設費など計約1億2千万円の支払いを求めて提訴している。
「戦場と化した現場だった」
男性はこう語り、「本当に24時間、不眠不休で、睡眠も食事もまともにとれない過酷な状況で働いた」と訴えた。工事終盤は自宅に帰れず、風呂にも入らず、現場に泊まり込んで作業したという。
「私たちはそこまでして開幕に間に合わせたという自負がある」と強調した。それでも元請け側からは、未払いの理由として「指定された期日までに間に合わなかった」「クオリティーが悪い」などと告げられたという。
会見には中国館の建設に関わった2次下請け会社社長の男性も同席し、追加工事費約3700万円が未払いだと明らかにした。元請け側から1次下請け側への約1億1千万円の未払いが影響したと訴える。
未払いトラブルを巡っては5月、アンゴラ館の工事に参入した4社が費用回収などを目的に「被害者の会」を設立した。同会によると、アンゴラとマルタ、中国の計3カ国の工事だけでも、約150人が費用の支払いを受けることができていないという。

コメの返礼品、国がふるさと納税取り消し…「耕作放棄地にならないように」と農家に支給の奨励金が問題に

岡山・吉備中央町長「残念な判断」

ふるさと納税返礼品の調達費が国の基準を超えていたとして、総務省が吉備中央町の指定取り消しを発表したことを受け、山本雅則町長は13日、開会中の町議会定例会で、「町民や関係者の方々に申し訳ない」と陳謝した。歳入の一角を担い、農業振興の原資にもなっていただけに、町政や農家への影響が懸念される。(根本博行、井上学)
総務省によると、吉備中央町は2024年10月~25年3月、生産者に対して、米1俵(60キロ・グラム)あたり、買い取り費用約1万4000円に加えて、奨励金約1万1000円を支給し、合わせて計約2万5000円を支払った。これに対する寄付額は4万4000円。合計額は、返礼品の調達費用を寄付額の「3割以下」にするとする基準を超える約57%に上った。23年10月~24年9月も合計2万1000円で、割合は約47%だった。
同省は今年4月に町に報告を求めて以降、担当者を町に派遣するなどして調査を進めてきた。奨励金が、返礼品の米生産者に対してのみ支払われ、米の出荷量に額が決められていたことから、合計額が実質的な調達費だと判断した。町がこの期間に受け入れた寄付金は計約19億円だったという。
一方、町はこれまで、奨励金の目的が、米の調達ではなく、種子の更新、土壌改良などに充ててもらうためだと説明してきた。
山本町長はこの日の議会で「おいしいお米を作り、耕作放棄地にならないように頑張ろうとの意味を込めていた」と改めて強調。「違った見方で判断され、この結果になった。(奨励金の)制度には自信を持っており、全国の中山間地域で取り組んでもらえたら、国土保全にも大変役立つと思う」と語った。
町が今年度、ふるさと納税で見込んでいた寄付額は約20億円で、ほとんどは米が返礼品の寄付。そのうち、既に受け取った額を除く約11億円が指定取り消しで見込めなくなった。これまで主に農業振興に活用してきたといい、山本町長は議会後の記者会見で、「大変遺憾で残念な判断だった。影響は本当に大きい。(支援がなくなれば)ますます離農が増えていく。できるかぎり農業振興対策事業を継続できるよう知恵を絞りたい」と危機感をにじませた。
同町では田植えが終わり、水田にはふるさと納税の返礼品に充てられていたコシヒカリの苗が並ぶ。
当初から町に米を出してきた同町上竹の農業男性(73)は「奨励金は肥料代などに使わせてもらい、非常に助かっていた。奨励金があるから何とか農業を続けて来られたのに」と話していた。

富士山5合目に「関所」、午後2時~翌午前3時は閉鎖…山梨県・吉田ルート

7月1日の山開きへ準備進む

富士山の入山規制のために、山梨県が整備を進めていた吉田ルート5合目の常設ゲートが完成し、13日に報道陣に披露された。安全指導を担う県の「富士山レンジャー」らによる登山者指導の予行演習も行われるなど、7月1日に予定される山開きへ向けた、準備が進められている。
ゲートは富士山の景観や信仰の山としてのイメージに合わせて、鳥居の意匠を取り入れた関所風のデザイン。大きさは幅約8メートルで、高さは3・5メートル程度。厳しい気候に耐えられるよう強固な鉄骨で造られた。
県によると、今夏のゲート閉鎖時間は、昨年より開始を2時間前倒しし、午後2時~翌午前3時。閉鎖時間中は中央の扉(幅約4メートル・高さ2・3メートルほど)を閉め、下山者や山小屋に宿泊する登山者は両横の通用門から出入りする。
ゲートの前には、巡視や指導を行う「県富士登山適正化指導員」が常駐し、通行料を支払った証しのリストバンドの有無を確認する。
この日の予行演習では、軽装登山者への指導や、今夏から入山前に行われる順守事項の誓約などの動きを確認した。

兵庫県知事選挙で斎藤知事の対立候補を支持、22市長を書類送付…公選法違反容疑

兵庫県の斎藤元彦知事が再選された昨年11月の知事選を巡り、対立候補への支持を表明したのは公務員の地位利用だとして公職選挙法違反容疑で告発されていた県内の22市長(当時を含む)について、県警は13日、同法違反容疑で捜査書類を神戸地検に送付した。捜査関係者への取材でわかった。起訴など厳重な処分は求めていないとみられ、地検は刑事責任の有無について慎重に判断する。
市長会の会長を務める丹波篠山市の酒井隆明市長は「支持の表明に当たっては、あらかじめ県選挙管理委員会に公選法に違反するものではないことを確認している」とのコメントを出した。

東北地方が梅雨入り 平年並み~遅めで、昨年より9日早い 気象庁発表

今日6月14日(土)、仙台管区気象台は東北地方(東北南部・東北北部)が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
時期は東北南部では平年より遅く東北北部では平年並みで、いずれも昨年と比べ9日早い梅雨入りです。これで気象庁が発表するすべての地域で、今年の梅雨入り発表となりました。
南部は平年より遅く、北部は平年並みの梅雨入りに
仙台市からのウェザーリポート
今日は梅雨前線が北上し、東北地方でも朝から雨となっています。気象庁は、この先1週間程度の天気予報を考慮して、梅雨入りの発表を判断しました。▼気象庁の発表
東北南部の梅雨入り 仙台管区気象台発表
平年差階級:遅い
平年より2日遅く、昨年より9日早い
東北北部の梅雨入り 仙台管区気象台発表
平年差階級:平年並み
平年より1日早く、昨年より9日早い
・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。

各地の梅雨明けは
ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に平年並かやや早めと予想しています。7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、次第に不明瞭になると予想しています。

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。

石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

2024年夏の熱狂が嘘のようだ。東京都知事選で次点だった石丸伸二氏が旗揚げした地域政党「再生の道」は、22日投開票の都議選(定数127)に42人を擁立。第1党の自民党と肩を並べ、数の上では勢いがあるが、当落線上にいる候補者はほぼ皆無だ。既存政党を震え上がらせた「石丸現象」は完全消滅したと言っていい。
都議選が告示された13日午前11時過ぎ。石丸氏の姿は大手町にあった。梅雨らしいジメッとした天気にもかかわらず、スーツにポケットチーフを差し、颯爽と登場。ワイシャツを腕まくりして臨んだ都知事選の第一声とは打って変わり、汗ひとつかいていない様子だ。
千代田区(定数1)の候補者の横で5分ほどマイクを握り、「都議会は二元代表制が機能していない」「与党でも野党でもない、右でも左でもない、とにかくいい道を歩もう」「任期は2期8年、党議拘束はかけない」などと支持を訴えた。街宣車周辺に聴衆が30人超いたものの、去年の街頭演説でお決まりだった黄色い歓声はひとつも上がらずじまいだった。
再生の道は当初、全42選挙区での擁立を目指したが、かなわなかった。港区(定数2)、文京区(定数2)、江東区(定数4)、北区(定数3)、立川市(定数2)、三鷹市(定数2)、青梅市(定数1)は空白地帯。一方で、定数4以上のいわゆる大選挙区に2人ずつ立てるなど、共倒れと隣り合わせだ。出回っている情勢調査を総合すると、再生の道の議席獲得数はゼロとなる公算が大きい。
「石丸氏の第一声は古巣のメガバンク本店がある丸の内を予定していましたが、現場が工事中で人けがないことが判明。直前に変更し、党のX(旧ツイッター)でアナウンスするドタバタだった。これが知事選だったら大荒れだったでしょうが、自分の選挙ではないせいか涼しい顔。勝敗ラインも設定していないし、どこか他人事なんです」(陣営関係者)
知事選をめぐる公選法違反疑惑の影響もあるのか。石丸氏は朝日新聞(11日付朝刊)のインタビューで〈うちは(候補者選考の)オーディションをするだけの装置で、「あとはがんばってね」〉とアッサリしたものだった。石丸新党は「再生」どころか、壊滅に近づいている。

不明者発見10人目 この道7年のエース、警察犬「リンダ号」ら表彰

行方不明の男性を救助したとして、愛知県警東海署は、警察犬「リンダ号」(シェパードの雌、7歳)と県警鑑識課の今井淳史巡査部長(40)、山口智章巡査部長(39)を表彰した。リンダはこの道7年のエースで、これまで9人の行方不明者を発見している。
5月21日、愛知県東海市の80代男性の長女から「父親がいなくなった」と110番があった。東海署が警察犬の出動を要請し、リンダは男性のパジャマの匂いを手がかりに捜索。捜索開始から約1時間後、同県知多市内の路上に座り込む男性を発見し、保護した。
警察犬は大量のがれきが置かれた場所で、匂いを手がかりに隠れた警察官を発見させるなどのトレーニングを繰り返す。山口巡査部長は「反復練習で追跡の精度を上げてきた」と振り返る。
5日にあった表彰式で清水恒義署長は「リンダの力で早期に男性を見つけることができた」と活躍をたたえた。鑑識課の2人は「(リンダとの)コミュニケーションを深め、精度をさらに高めたい」と笑顔を見せた。【丘絢太】