通販サイト「格安でコメ販売」、代金振り込んでも商品届かず…「50万円以上だまし取られた」人も

コメの価格高騰が続く中、「格安でコメ販売」とうたった通販サイトで代金を振り込んでも商品が届かないといった詐欺被害の相談が、今年に入って茨城県警に計8件寄せられていたことがわかった。「50万円以上をだまし取られた」という相談もあり、県警は偽サイトへの警戒を呼びかけている。
県警サイバー企画課によると、相談はいずれも県民からで、1月に1件、3~4月にそれぞれ3件、5月に1件寄せられた。代金を振り込んだ商品が予定通りに届かないため、サイトを確認すると閉鎖されており、そこで詐欺と気づくケースが多い。
購入手続きをした後、サイト側から「コメが欠品した」と連絡があり、「返金手続き」として指示されるままにネットバンクを操作する中、気づかないうちに金を振り込んでいた被害もあった。振込先はほとんどが個人名義の口座だったという。
同課は、▽サイト側が入金を急がせてくる▽支払い方法が銀行振り込みなどに限定されている▽振込先の口座が個人名義――の場合は偽サイトの可能性が高いと説明。「極端に販売価格が安いサイトには注意してほしい」としている。

【速報】「葬儀代の金がなかった」自宅で83歳父親の遺体を放置 52歳と47歳の息子を逮捕…アパートの一室で、布団をかけられた状態 北海道函館市

北海道函館市で、83歳の父親が死亡していると知りながら、遺体を自宅に放置していたとして、同居する52歳と47歳の息子が逮捕されました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、函館市美原1丁目のとび職、工藤正昭容疑者(52)と、弟で無職の工藤隆昭容疑者(47)です。
警察によりますと、2人は5月ごろから6月2日までの間、同じアパートで暮らす父親の工藤幸美さん(83)が死亡していると知りながら、自宅の一室で遺体を放置していた疑いが持たれています。
2日午後2時35分ごろ、函館市の福祉施設の職員から「本日午後5時半ごろ、安否確認に行くので警察も同行してほしい」と警察が相談を受けました。
その後、警察官が施設職員らと現場を確認したところ、2階建てアパートの一室で、布団をかけられた状態の工藤幸美さんが死亡した状態で発見されました。
遺体発見時、正昭容疑者(52)と隆昭容疑者(47)は自宅にいて、警察が事情を聞いたところ、容疑が固まったとして、2人を逮捕しました。
警察の取り調べに対し、兄の工藤正昭容疑者(52)は「葬式のお金が貯まるまでは、父さんをそのままにしておこうと思いました」と供述。
弟の工藤隆昭容疑者(47)は、「葬儀代のお金がなかったので、父の遺体を家に放置していました」などと話し、2人は容疑を認めているということです。
遺体に目立った外傷はないものの、少なくとも死後、数日が経過しているとみられています。
警察は届出をしなかった経緯を調べるとともに、死因についても今後の解剖で明らかにする方針です。

長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が死去、89歳…巨人の黄金時代築いた「ミスタープロ野球」

プロ野球・読売巨人軍の選手、監督として活躍し、「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため、都内の病院で死去した。89歳だった。
1936年、千葉県臼井町(現佐倉市)生まれ。佐倉一高(現佐倉高)から立教大に進み、東京六大学リーグでは、57年秋に、当時の六大学記録を破る通算8本塁打の新記録を作った。
58年に巨人に入団し、打点王、本塁打王の2冠に輝いて新人王を獲得。翌59年には、初の天覧試合でサヨナラ本塁打を放つなど、無類の勝負強さで、ブームを巻き起こした。王貞治選手とのコンビは「ON」と呼ばれ、65年からのV9の中心選手として、黄金時代を築き上げた。
背番号「3」は巨人軍の永久欠番。74年、後楽園球場で「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を残し、17年間の現役生活に別れを告げた。同時に巨人監督に就任し、2度のリーグ優勝を果たした。93年に巨人監督に復帰。3度リーグを制し、94年と2000年には日本一に輝いた。01年に勇退し、終身名誉監督となった。
03年にはアテネ五輪アジア予選で日本代表監督として指揮を執り、予選を突破したが、04年3月、脳梗塞(こうそく)を発症し、五輪での指揮を断念した。それでも懸命にリハビリに打ち込み、「もう一度、走りたい」と目標を掲げ、回復に努めた。13年には巨人で指導した松井秀喜さんとともに、国民栄誉賞を受賞した。21年の東京五輪では王さん、松井さんと3人で聖火ランナーを務め、同年秋、野球界から初となる文化勲章を受章した。

世界唯一の捕鯨母船…記者が「探索」したら 甲板にドローン庫なぜ?

史上初めてオホーツク海産のナガスクジラ肉を水揚げするため、2日に仙台港に入港した捕鯨母船「関鯨丸」。総トン数9299トンの巨体には、さまざまな最新設備が搭載されている。保有する共同船舶(東京都中央区)の許可を得て、世界で唯一の捕鯨母船の船内を“探索”させてもらった。
関鯨丸は24年3月に完成したばかりで、全長は112・6メートル、船幅は21メートル。船体上部は純白で、下部は紺色に塗られている。4基の発電機で作られた電気でスクリューを回す電気推進方式を採用。船を横方向に動かせるサイドスラスターも搭載しており、仙台港入港の際にはタグボートの力も借りず、巨体を器用に岸壁へ滑り込ませた。
甲板にはドローンの格納庫と飛行甲板も設置されている。100キロを飛行できるというドローンは、上空からクジラの影を追う。捕鯨船団の目の役割を担う。
乗組員の定員は最大100人。主に船の操縦を担当する「甲板部」やエンジンのメンテナンスを担う「機関部」、食事の調理を担当する「司厨部」など、船ではおなじみの部署が並ぶ。捕鯨母船らしいのは、クジラ肉の解体や冷凍保存などを手がける「製造部」で、全乗組員の半数を占める。
乗組員には、各自に個室が用意されている。女性の乗り組みも予定されていることから、女性用の風呂なども備えている。造水装置があるため、乗組員たちは真水の風呂にも入ることができる。
船体内にあるクジラの解体スペースは縦約60メートル、横約20メートルでテニスコート4面が取れる広さ。共同船舶の所英樹社長(70)は「これだけのスペースがあれば、大きなナガスクジラでも用意に解体できる。言ってみれば『世界一のまな板』です」と胸を張る。スペースの脇には、クジラに打ち込むもりや、長い棒の先に50センチ以上の刃渡りが付いた大包丁も並んでいる。
スペースの後方には「スリップウェイ」と呼ばれるハッチがあり、キャッチャーボート(母船に随伴する捕鯨船)が仕留めたクジラを収容できる。電気推進化に伴いエンジンの容量が小さくなったため、クジラをスムーズに船内へ引き込める。冷凍やパック詰めをする設備もあり、まさに「動く食肉工場」だ。
若い乗組員たちが喜んでいるのは、衛星回線を介してインターネットに接続されており、船内にはWi―Fi(ワイファイ)が備えられている点。仕事のない時間帯にはネットを使って陸地で暮らす家族と連絡を取ったり、ゲームを楽しんだりすることもできる。
また、船内には簡単な手術も可能な医務室があり、船医と看護師が常駐。安心して捕鯨に専念できる。製造部の鈴木湧さん(24)は「個室にはソファや洗面台、十分な収納もあり、テレビも見られる。船内生活はとても快適です」と喜んでいた。
北海道の北東に位置するオホーツク海から岩手県沖の太平洋などを舞台とする関鯨丸。その活躍を目にする機会はなかなかないが、鯨食文化を守り、振興するため、沖合に出る。【竹田直人】

東名に落下車内に子ども2人置き去り、逮捕の男をかくまった疑いで34歳女を逮捕

浜松市中央区の東名高速道路の路側帯に乗用車が落下し、運転者が同乗していた子ども2人を置き去りにして逃走した事故で、静岡県警浜松中央署は3日、運転していた自称同県御前崎市、無職の男(47)(道路交通法違反容疑で逮捕)をかくまったとして、知人で同区、無職の女(34)を犯人蔵匿容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
発表によると、女は、1日午後に無免許で事故を起こして現場から徒歩で逃走した男に、何らかの場所を提供してかくまった疑い。県警は男との詳しい関係を明らかにしていない。

石破自民「参院選戦略」ダダ漏れの体たらく…流出の“内部資料”では野党共闘をピリピリ警戒

「政権選択の選挙に匹敵すると言っても過言ではない」──。1日山口市で開かれた自民党山口県連大会で、林官房長官は夏の参院選に向け危機感をにじませた。衆院で少数与党の国会運営を強いられる石破政権にとって、参院選は自公の過半数維持が最低ライン。政権ナンバー2が引き締めを図る一方、“機密事項”たるべき選挙戦略はダダ漏れだ。
■重要機密の扱い方を分かっていない議員から流出か
参院選の日程は今のところ「7月3日公示、20日投開票」が有力。公示まで残り1カ月に迫る中、永田町では自民党が実施したとされる情勢調査が出回っている。
タイトルは〈参議院選挙の情勢調査の概要〉。45ある全選挙区を対象に先月16~18日に実施したとみられる。自民は改選52議席のうち49議席を維持し、前回調査(4月11~13日)に比べ2議席増。非改選含め現有114議席から111議席へと微減するものの、公明党とあわせて136議席となり、過半数(125議席)を維持するとの結果が記されている。自民党関係者がタメ息交じりに言う。
「恐らく党幹部向けの説明資料でしょう。本来、こうした調査は重要機密事項。情報の扱い方を分かっていない議員その他から流れているのかもしれません。ただ、精度は疑問です。調査は小泉農相の就任前。報道各社の世論調査で内閣支持率が最低を更新し、支持率アップの材料に欠く中、なぜ前回調査よりも獲得議席数が増えているのか。サンプルが偏っているか、あるいは『自民党の苦戦ではない』と見せるために数字をいじっている可能性があります。いずれにせよ、選挙前に調査概要が漏れること自体、情報管理の面で話になりません」
「野党共闘が進むと自民議席数は7~8議席減」の予想
情勢調査とおぼしきものが選挙前に出回るのは珍しくないとはいえ、こうも憤るのにはワケがある。今回は特に“選挙戦略”がちりばめられているからだ。
例えば、〈調査結果のポイント〉では次のように分析している。
〈今回の調査では、前回と比較して自民党が2議席増え、49議席となっていますが、野党共闘が不十分な状況での議席数でありますので、野党共闘が進むと、自民党の議席数は7~8議席減ることが予想されます。従って、野党共闘をさせないことが最大の戦略であると考えます〉
ご丁寧にも〈野党共闘が実施されると厳しくなる選挙区〉として岐阜、滋賀、奈良、和歌山を列挙。さらに〈共産党が候補者を下ろすと厳しくなる選挙区〉に福島、山梨、長崎、鹿児島を挙げている。

「大スキャンダルで、自死するほかない」加害者直筆の口止めの“手紙” 被害者を苦しめる苛烈な二次加害、大阪地検元トップの性暴力事件

「検察組織による集団いじめだと思う」。5月上旬、取材に応じてくれた現職検事のひかりさん(仮名)が苦しそうに漏らした。
ひかりさんにとっての最初の苦しみは、大阪地検のトップだった北川健太郎被告(65)による性暴力である。だが理不尽な出来事はそれで終わらなかった。加害者本人や検察幹部による口止め、関係者による誹謗中傷、検察内外に広がっていくうわさ…。さらに被告は一転して否認に転じ、苛烈な二次加害がいまも、ひかりさんを苦しめている。
ひかりさんは5月21日に日本外国特派員協会(東京)で記者会見も開き、事件の約1年後に北川被告から受け取ったという口止めの書面も公開した。 記者会見という形で公にその苦境や心情を伝えるほかない彼女に対し、検察組織はどう対応するべきか。そして私たちはこの事件をどう受け止めればいいのか。(共同通信編集委員=田村文/「ひかり」という仮名は本人の希望です)
■「家族との平穏な生活も、未来も奪われた」
記者会見する検事のひかりさん(仮名)=2025年5月21日、東京都千代田区
起訴状などによると、事件が起きたのは2018年9月。職場の懇親会で飲酒し、酩酊したひかりさんは、他の人に促されてタクシーに乗ろうとした。そこに北川被告は半ば強引に同乗して来て、自宅に連れ込んだ。そして泥酔していたひかりさんの服を脱がせ、レイプした。
途中で意識を取り戻したひかりさんはやめるよう訴えたが、北川被告は「これでおまえも俺の女だ」と言って加害行為を続けた。 「一人の人間としての尊厳、検事としての尊厳を踏みにじられ、身も心も粉々に壊され、家族との平穏な生活も、大切な仕事も奪われ、私が紡いできた時間も汚され、未来も奪われた」。ひかりさんはそう話す。
ひかりさんは事件後、苦しみ続けた。やがて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症、生きがいだった検事の仕事もできなくなる。「処罰すべき犯罪者を処罰しなければもう生きていけない」。2024年2月、ついに被害を訴え出た。北川被告は2024年6月に準強制性交容疑で逮捕、7月に同罪で起訴された。
2024年10月の初公判で北川被告は「争うことはしません」と起訴内容を認め、「被害者に重大で深刻な被害を与えた」と謝罪した。
■レポート用紙6枚にわたる直筆の書面
準強制性交の罪に問われた元大阪地検検事正の初公判が開かれた大阪地裁の法廷=2024年10月
ところが2024年12月になって状況が一変する。被告の主任弁護人が交代し、否認に転じることを明らかにしたのだ。「同意があったと思った。犯罪の故意はない」という主張だった。
2025年5月21日、日本外国特派員協会で記者会見したひかりさんは、北川被告からの直筆の書面を公表した。事件から約1年後、2019年10月28日の日付である。「長文になる上、生来の悪筆であり、レポート用紙を使うことをまずお許し下さい」という文言から始まる。全6枚。その後、こう続く。
「今回の事件であなたに取り返しのつかない被害を与えたことを心から謝罪します。またその後の謝罪も十分ではなく、償いといえるものも全くしていないことも心から謝罪します。本当にごめんなさい。(中略)最初に以下のことを御理解いただくようお願いします。それは、今回の事件が公になった場合、私は絶対に生きてゆくことはできず自死するほかないと考えている、決意しているということです」
■骨の髄まで組織優先
検事のひかりさん(仮名)が公表した、北川健太郎被告から受け取ったとする書面
一体この“手紙”は何なのか。謝罪の言葉の後「舌の根も乾かぬうちに」という比喩があまりにもぴったりなほどすぐに、公になったら「自死するほかない」と究極の手段を持ち出す。あなたの選択は私を殺すことになり得るという脅しである。
さらに読み進めると、「今回の事件はよりによって大地検の検事正による大スキャンダルであり、発覚した場合、私のみならず検察組織に対しても強烈な批判があることは明らかです。総長や検事長の辞職もあるかもしれないと思ってます。(中略)大阪事件に匹敵する不尚事(ママ)であり組織として立ちゆかなくなります」とある。
文中、「大阪事件」とは、2010年の大阪地検特捜部による証拠改ざん事件のことである。
うんざりする気持ちが抑えられない。組織犯罪ともいうべき大阪事件と同列とみなし、組織防衛のために口外しないよう、強く牽制している。
人間の根本の権利である性的な自由を侵す行為の重大性について、あまりに無自覚というほかない。この後も口止めの言葉が続く。 「上級庁に本件を訴えることをお考えのようですが、(中略)それだけは私の命に代えてやめていただくよう伏してお願いします。私のためというよりもあなたも属する大阪地検のためということでお願いします」
組織のために沈黙せよという組織優先の論理である。しかも“上から目線”が文章ににじんでいる。最後の6枚目の文章を書き写す。
「検察庁は私の命など問題にならないくらい私にとって重い存在であり、事が公になった場合のダメージを何としても避けたいという気持の方がはるかに強いということを理解してもらえないでしょうか」「この文章を書きながらも、ひょっとして今日自死した方がよいのではないかと思ったりもしますが、あなたへの義務を果たし、組織に迷惑をかけたくないという気持で支えています」
北川健太郎被告
骨の髄まで検察組織に染まっていた人なのだろう。そして、その論理が被害者にも通じる、理解してもらえると考えていたようだ。自分の尺度でしかものを考えられない狭さ、愚かさは、人の罪を裁く過程で重要な役割を果たすべき検察官として、適格性を欠くと思われるが、そのような人が大阪地検のトップにまで上り詰めたのだ。
ひかりさんは記者会見で、書面を受け取った当時のことを「私は、大切な組織や職員を人質にされ、北川の言うような事態になることが恐ろしすぎて、被害を訴えられませんでした」と振り返った。
■二次被害に対応しない検察組織
東京・霞ヶ関の検察庁
ひかりさんは深刻な二次被害も訴えている。ひかりさんは被害の後、一時、職場復帰するが、2024年9月初旬、同じフロアの同じ部署にいた女性副検事が事件を巡るデマを流しているという話を聞く。上司に「職場に加害者の副検事がいるので怖い」と訴えたが「何が怖いの?」と言われて、副検事を別の職場に異動させるなどの対応をしてもらえなかった。
ひかりさんによると、副検事は被害者情報や性被害の詳細を漏らした上で「PTSDは詐病」「被害申告は虚偽」といった誹謗中傷まで広めていた。ひかりさんは再び病休に追い込まれてしまう。
その後、検察にハラスメント被害として申告する。そして、組織として①副検事の二次加害を明らかにするため、検察庁の全職員に対するヒアリングを実施すること②誹謗中傷の中味は嘘だと周知すること③副検事の行動を放置、隠蔽した理由を説明し謝罪すること―などを求めたが、検察は「何もしなかった」。
日本外国特派員協会で記者会見する女性検事=2025年5月21日、東京都千代田区
副検事については、名誉毀損や国家公務員法違反の疑いで告訴・告発もしたが、2025年3月、大阪高検は女性副検事を不起訴処分とする。組織としての懲戒処分も最も軽い「戒告」だった。
処分公表に際して、大阪高検幹部からひかりさんの代理人弁護士にメールが届く。今回の処分結果はあくまで法と証拠に基づく判断であり、恣意的なものではないとあった。さらにこう続く。
「(この件で)外部発信をするようなことがあれば、検察職員でありながら、警告を受けたにも関わらず、その信用を貶める行為を繰り返しているとの評価をせざるを得なくなる」「これは口止めや脅しではなく、当たり前のことを要請しているだけなので、口止めや脅しを受けたなどという発信も控えてもらいたい」
北川被告のみならず検察組織全体も、発信を封じる姿勢が鮮明だ。「事件について発信するなという要請自体も発信するな」という二重の禁止に至っては、もはや三次加害というべきだろう。被害者の怒りや悲しみ、悔しさを受け止めて、法を解釈運用していくはずの検察はどこへ行ったのか。
■「横行するハラスメント」、第三者委の設置こそ急務
池田鮎美さんがMCを務めるオンライン報道番組「ポリタスTV」に出演したひかりさん(スクリーンショット/(C)ポリタスTV)
ひかりさんは、副検事の不起訴処分は不当だとして、検察審査会に審査を申し立てるため、弁護士とともに準備を進めている。北川被告や副検事に対する損害賠償請求、国に対する国家賠償請求も検討中だ。
そして、一連の対応を検証するための第三者委員会の設置が急務だと訴えている。
2014年に静岡地検検事正がセクハラで懲戒処分を受けた。2019年には広島地検の検事が自殺に追い込まれ、遺族は国に対し、長時間労働や上司のパワハラの是正を怠ったとして、計約1億7千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。「検察にはハラスメントが横行している。北川事件も副検事の二次加害も、このような検察の土壌が生み出したものだと思う」とひかりさん。
学校で深刻ないじめ被害が起きたケースで、背景として教室の「荒れ」が指摘されることが多いように、組織におけるハラスメントや性暴力も、それを許容する土壌や体質が絡む。だが、検察庁は公訴提起という強大な権限をほぼ独占し、そのための捜査は密行するため、外部の目にさらされにくい。
「自浄作用が働きにくいし、変わりにくい。だからこそ、第三者委員会の設置が必要です。強い権限を持つ国家機関の在り方は、誰にとっても人ごとではないと思います」
池田鮎美さん(右)がMCを務めるオンライン報道番組の一場面。若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」代表能條桃子さんとともに、ひかりさんをゲストに招いて話しを聞いた(スクリーンショット/(C)ポリタスTV)
2023年に著書「性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。」を出版した性暴力被害者の池田鮎美さんは、自らがMCを務めるオンライン報道番組「ポリタスTV」にひかりさんを招き、話を聞いた。「その番組を流した時の視聴者の反応は、すごく温かかった。思い出すだけで涙が出ます」と池田さんは振り返る。
池田さん自身の性暴力事件では、加害者は不起訴処分となった。「ひかりさんが声を上げてくれた勇気は本当に尊いもので、とても感謝しています。私は検察に変わってほしい。たくさんの被害者のために」

石破首相、コメ改革を前面に低支持率を打開へ…野党は課題追及に躍起

石破首相は、国民の注目が高まるコメ政策で改革姿勢を前面に出し、内閣支持率が低迷する局面の打開を図りたい考えだ。政府・与党はコメ価格の安定化につながる農政改革への道筋を示せれば、夏の参院選に向け、政権浮揚の材料になると見込む。野党側は政府・与党ペースになる展開を警戒し、課題追及に躍起となっている。(谷川広二郎、佐藤寛之)
「自国生産と備蓄、輸入をどう組み合わせるかがフードセキュリティー(食料安全保障)の本質だ。我が国の場合、(食料自給率が)38%と恐ろしく低い」
首相は2日の参院予算委員会で、現状の農業政策への強い危機感をあらわにした。週内にも新たな関係閣僚会議を設置し、事実上の減反にあたる生産調整の見直しや米価変動に際しての農家への補償のあり方などの議論を急ぐと強調した。
首相は農相経験者だが、党農林族の主流派とは一線を画し、生産調整見直しを持論とする。この日も見直しに関し「結論を早急に出す必要がある」と訴えた。首相が農政の転換を掲げやすくなったのは、改革志向の小泉農相が就任した影響も大きい。小泉氏は水田政策のあり方を2027年度以降に大転換すると明言し、政府備蓄米放出などの当面の施策も「スピード感を持って対応する」と語った。
首相や小泉氏の改革路線は、与党内でも「コメ価格の下落など成果が出れば、都議選や参院選に向け潮目を変えられる」との期待もあり、支持を得つつある。公明党の斉藤代表は東京都内で記者団に「減反政策を見直すべきだ」と言い切った。もっとも、生産者保護を重視する自民農林族には急速な改革を警戒する向きも多く、自民内での攻防が激しくなる可能性もある。
立憲民主党の石垣のり子氏が「生産量や価格の問題も含め、農政の失策の帰結ではないか」と批判するなど、野党は懸命に対決姿勢を強めている。対する小泉氏は「減反政策のあり方やセーフティーネット(安全網)の作り方は、与野党の垣根を越えて様々な提案をテーブルの上にのせる」と建設的な提案を呼びかけ、追及をかわした。
農家に補助金を支給する「直接支払制度」を掲げる立民は、生産者重視の立場で政府・与党との違いを打ち出す戦略を描く。だが、石垣氏が「(農家経営は)市場原理だけでは難しい」とただすと、首相は「コストを下げる努力に対して補償すべきかということだ」と応じ、生産性を向上させた農家への補償を検討する考えを示した。立民内からは「参院選に向けた争点潰しだ」との声も漏れている。
自民幹部が備蓄米試食

自民党は2日、党本部で政府備蓄米の試食会を開いた。森山幹事長ら党幹部が流通が本格化している2022年産の備蓄米で作られたおにぎりをほおばりながら、品質の高さをアピール。森山氏は、保管技術などを念頭に「こんなにおいしく食べられる技術は日本しかない」と強調。小野寺政調会長は記者団に「消費者の選択肢を広げることで、不安を払拭(ふっしょく)したい」と語った。

【速報】万博西ゲートでシステムトラブル やや強い雨の中、数千人がゲート前で一時足止め

大阪・関西万博で3日朝、システムトラブルが発生し、東西のゲートで数千人が一時入場できない状態となりました。
30分間ほどでトラブルは解消され、入場に必要なQRコードの読み取りで不具合が起きたとみられています。
大阪市内では午前9時29分までの1時間で14ミリのやや強い雨が降り、午前9時に入場予約をしていた大勢の来場者が悪天候の中足止め状態となりました。
そこに午前10時台の来場者が合流し、さらに混雑した状況となりました。
万博協会によりますと、QRコードの読み取りの際、処理能力が一時的に落ちたということです。
午前9時45分にトラブルは解消されたということですが、詳しい原因がわかっておらず、協会が調査を進めています。

「包丁を振り回したら当たっただけ」ベトナム国籍の技能実習生の男(22)が同僚を刺す 帯広市

北海道・帯広警察署は6月3日、帯広市に住むベトナム国籍のディン ミン ホアン容疑者(22)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
ディン容疑者は6月2日午後6時ごろ、帯広市内にある社宅で、ベトナム国籍の男性(19)を包丁で刺し殺害しようとした疑いが持たれています。
男性は頭部や腹部から出血していて、病院で治療を受けています。搬送時、意識はあったということです。
警察によりますと、ディン容疑者と男性は技能実習生として同じ会社で働いていて、現場となった社宅で複数人の同僚とともに同居していました。
調べに対しディン容疑者は「包丁を振り回したら当たっただけ」と容疑を否認しています。
警察は何らかのトラブルから事件に発展したとみて、動機などを調べています。