最大震度7を観測した熊本地震で、熊本県は1日、住宅への被害が判明分だけで3649棟に上ったと発表した。前日よりも2倍以上に増え、更に被害が増大する可能性もある。一方、被災地は地震の発生から初の週末を迎え、駆けつけた家族らと損壊した自宅や仕事場の片付け作業に追われる被災者の姿が見られた。
熊本県の集計によると、1日午後7時時点で人的被害は139人(症状未確定16人含む)で、地震との関連を調査中の2人を含めた死者は計36人。地震後に爆発事故が起き、12人が救助されたが、7人が死亡した「イオンモール熊本」(嘉島町)での捜索活動は終了した。3649棟の家屋被害のうち、全壊は181棟、一部破損は1639棟などとなっている。避難者は9045人。断水は6万9400戸で続いている。
被災者らは変わり果てた自宅の片付けにも追われている。最大震度7を観測した熊本県氷川町の福山清光さん(79)は、熊本市内から駆けつけた息子(50)と共に額の汗をぬぐいながら、割れた食器などを自宅の外に運び出していた。
2階建ての住宅は倒壊こそ免れたが、たんすや棚などの家具はほぼ全て倒れ、2階も足の踏み場がないほど物が散乱。1階と2階をつなぐのは外階段だけで、大きな家具は今後リフトを借りるなどして窓から運び出すしかない。息子は明日も片付けに来るといい、福山さんは「暑さがつらく、2階から物を下ろすのも大変。息子が来てくれて助かった」と感謝した。
被災自治体では、片付け作業で出た災害ごみの仮置き場の設置や特別収集を順次、開始している。【日向米華、久野洋】
くまモン活動休止 公表済みイラスト、地震支援の使用は許諾不要
最大震度7を観測した熊本地震を受け、熊本県はPRキャラクター「くまモン」が活動を休止したと発表した。
くまモンの公式X(ツイッター)は地震発生の7月28日、「地震発生に伴い、くまモン隊の活動を一時中止します」と投稿した。
また、県は既に公表されたくまモンのイラストについて、今回の地震に関連した募金などの支援活動のために使う場合、許諾不要の届け出制で使用可能とする特別措置を始めることも明らかにした。7月29日から既に開始し、期間は「当面の間」としている。
くまモンは、2016年4月の熊本地震でも被災者の心情に配慮し一時、活動を休止。被災者を励ますため、避難所などを訪問する活動を続けた。【日向米華】
浜松・天竜で39.7度観測=東・西日本、2日も猛暑続く―気象庁
東・西日本は1日、沖縄付近に中心がある高気圧に覆われてほぼ晴れ、最高気温35度以上の猛暑日になる所が多かった。気象庁によると、浜松市天竜区・天竜で39.7度、宮崎県美郷町で39.5度、岡山県津山市と広島県安芸太田町で39.2度、奈良県上北山村で39.1度、高知県四万十市・中村で39.0度を観測した。
主要都市の最高気温は東京都心(千代田区)と福岡がいずれも36.5度、名古屋36.3度、大阪37.1度だった。
2日も猛暑日になる所が多く、大半の都府県に熱中症警戒アラートが出された。大分県日田市の予想最高気温は40度で、40度以上の酷暑日になる見込み。 [時事通信社]
岡山・矢掛町で男児(2)が行方不明 京都から祖母の家に帰省中
井原警察署によりますと、岡山県矢掛町東三成で1日、祖母の家に帰省していた京都府の男の子(2)が行方不明になっています。
行方不明になっているのは、京都府宇治市の幼稚園児、中川福仁(なかがわ・ふくと)くん(2)です。
警察によりますと、福仁くんは1日午前10時ごろ、祖母が自宅付近の草取りをしていた際、近くで遊んでいましたが、約30分後に祖母が確認した時に姿が見えなくなったということです。
福仁くんは、母親と一緒に7月31日から祖母の家に帰省していたということです。
福仁くんは身長90cmくらいでやせ型、耳までの長さの髪、白色の半袖Tシャツと茶色い半ズボン、青色のスリッパを身に着けていたということです。
祖母からの110番通報を受け、警察と消防など約70人が自宅付近などを捜索していますが、見つかっていません。
井原警察署 電話0866-62-9110
マンションで爆発、2人ケガ きのうガス漏れがあったとの情報も 千葉・市川市
1日朝、千葉県市川市のマンションで爆発があり、2人がケガをしました。このマンションでは先月31日、ガス漏れがあったという情報もあるということです。
警察や消防によりますと1日午前6時半ごろから市川市福栄で「爆発音が聞こえた」と通報が相次ぎました。
3階建てのマンションの1階部分で爆発があったとみられ、消防隊員や警察官が駆け付けたところ、火災は確認できなかったものの、周辺の建物を含め多数の窓ガラスが割れるなどの被害が出ているということです。
マンションの隣に住む人「就寝中になります。大きな爆発音と同時にガラスが割れる音がして飛び起きた。ばんっというような音。だいぶカーテンで防がれていたが、飛び散ったガラスが全体をかぶさるような感じ」
この爆発で2人が病院に搬送され、住人とみられる50代の男性が全身をやけどする重傷を負ったほか、60代の男性が割れたガラスで軽いケガをしました。
捜査関係者によりますと、このマンションで先月31日、ガス漏れがあったという情報があり、京葉ガスによりますと、入居者からの「ガス臭い」という連絡で午前1時半ごろ作業員が現地に行ったということです。警察などは爆発の原因について調べています。
ベトナム実習生、子と会えず犠牲 熊本県甲佐町の工場で
熊本県甲佐町の工場で技能実習生として働いていたベトナム人のチャン・バン・ソンさんは来日から数カ月で熊本地震に遭い、職場で犠牲となった。息子が生まれたばかりで、故郷に家を建てるのが夢だった。駆けつけた兄は、仕事熱心で家族思いだったと惜しみ「まだ息子の顔を直接見られていないのに」と嘆いた。
ソンさんはベトナム北部ニンビン省の出身。昔から朗らかな性格で、魚釣りが趣味だった。妻と結婚後、家族に良い生活をさせたいとの思いで技能実習生としての来日を決意し、日本語の勉強に注力。単身で渡航した。
日本では甲佐町の金属加工場で働いた。同じく来日し、兵庫県で働く兄のティエンさんには「日本での仕事は大変なこともある」と打ち明け、当初は、異国の地での生活に戸惑う様子も見せていた。
素直で優しい人柄。最近、ベトナムで妻が出産し「子どもの将来のために働くことが目標になった」と口にしていた。
1日には熊本市内の教会で、葬儀ミサが開かれ、同僚ら約200人が参列。ベトナム語と日本語で祈りがささげられ、参列者が献花した。
「塀から男性が地面に落ちた」72歳が4メートル下に転落し死亡 住宅の外壁塗装作業中 鹿児島
西之表市で1日、住宅の外壁塗装をしていた男性が道路に転落し、死亡しました。
種子島警察署によりますと1日午前11時半ごろ、西之表市西之表の住宅で外壁塗装をしていた作業員の男性が、およそ4メートル下の道路に転落しました。
転落したのは作業員の竹平秀行さん(72)で、頭などを強くうち意識不明の状態で病院へ搬送されましたが、およそ3時間後に死亡しました。当時、1人で作業をしていたということで、ヘルメットはかぶっていませんでした。
通行人が「コンクリートの塀から男性が地面に落ちた」と119番通報しました。警察が、転落の原因や安全管理に問題がなかったかなどを調べています。
愛子さま三重県入り、式年遷宮で使う木材の加工現場ご訪問…水族館ではジュゴンやラッコに「癒やされますね」と笑顔
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは1日、三重県伊勢市の伊勢神宮の社殿を20年ごとに建て替えてご神体を移す式年遷宮(2033年)の関連行事などを視察するため、同県入りされた。
東京駅から新幹線と特急を乗り継いで同県に入った愛子さまは同日午後、式年遷宮で使われる木材の加工などを担う「山田工作場」(伊勢市)を訪問された。
愛子さまは、ヒノキの丸太を製材するために線を引く「墨掛け」の工程や、社殿のかやぶき屋根に使うススキの保管小屋などを見学し、案内役に「(技術が)次の方に引き継がれるんですか」などと熱心に質問された。
夜には、同県鳥羽市の鳥羽水族館を訪れ、国内で唯一飼育されているジュゴンやラッコの水槽を見学し、「癒やされますね」と笑顔を見せられた。
愛子さまは2日、伊勢神宮を参拝した後、式年遷宮に使う木材を神域に運び入れる伝統行事「お木曳(きひき)」を視察し、同日午後に帰京される。
【速報】熊本・宇城市で震度5弱 津波の心配なし
気象庁によると、1日午後9時47分ごろ、地震があった。震源地は熊本県熊本地方。震源の深さは10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは4.7と推定。この地震による津波の心配なし。
震度5弱を観測したのは、宇城市。
震度4を観測したのは、熊本西区、熊本南区、八代市、宇土市、熊本美里町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、氷川町。
震度3を観測したのは、みやま市、熊本中央区、熊本東区、熊本北区、玉名市、山鹿市、菊池市、上天草市、阿蘇市、合志市、玉東町、和水町、大津町、菊陽町、熊本高森町、南阿蘇村、山都町。
イオンモール熊本の捜索終了、新たな被災者いないと判断…県は避難所の環境改善や生活再建に注力へ
熊本県で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は1日、地震後に爆発が起きて7人が犠牲となった商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)の捜索・救助活動を終えたと発表した。県は県内の大規模なこれらの活動は終了したとし、避難生活の改善や猛暑対策などを進め、被災者の健康維持、生活再建を目指す。住宅被害は前日(1526棟)から倍以上に増え、3649棟に上った。
県によると、イオンモール熊本では1日正午、捜索・救助活動を終了。警察や自衛隊、消防が複数にわたって確認し、新たな救助者はいないと判断した。災害対策本部会議後、木村敬知事は記者団に「大規模な救助活動が終了し、一つの区切りを迎えた」と述べた。
災害対策本部の発表では、死者は前日と変わらず、36人(災害との関連調査中の2人を含む)。住宅被害の増加は、熊本市などで被害が判明した。震度6強を観測した八代市などでは調査が進んでおらず、更に増える見込み。避難所には9045人が身を寄せている。
会議では災害ごみについて、仮置き場の設置を予定していた12市町村の全てで3日までに受け入れが始まることが報告された。このほか、震度6強を観測した益城町(ましきまち)では1日、県内で初めてボランティアの受け入れを始めた。
35度以上の猛暑日を記録するなど厳しい暑さが続く被災地では、熱中症やその疑いで搬送される人が相次いでいる。3日には40度以上の酷暑日も予想され、被災者の健康リスクが高まっている。
震度6強以上を観測した自治体を管轄する4消防への読売新聞の取材では、地震発生の7月28日から8月1日までの5日間で少なくとも計80人を搬送した。自宅の片付けや車中泊をしている際に体調を崩す事例が目立つ。八代市と震度7を観測した氷川町は救助対応などで集計できていない日があり、実際の搬送人数は更に多いとみられる。
氷川町で自宅が倒壊した会社員(33)は、母親(67)と敷地内でテントを張り避難している。「猛烈な暑さの中で片付けをし、心身に疲れがたまっている。体調が心配だ」と話す。宇城市の避難所で健康観察を行った泉川病院(長崎県)の泉川卓也院長は、熱中症疑いの被災者約40人に処置を行った。「いつも以上に水分摂取を徹底してほしい」と呼びかけた。
熊本県は避難所のスポットクーラーの配備などを進めている。国土交通省は1日、ホテルなど73の宿泊施設を確保したと明らかにした。2200人規模を収容できるという。