兵庫県の斎藤元彦知事の公益通報者保護法に関する発言について、消費者庁が「公式見解と異なることを知事にも理解いただきたい」と、兵庫県の担当部署に指摘していたことが分かりました。
斎藤知事らを告発する文書を調査していた第三者委員会は3月19日、知事のパワハラを10件認定し、元県民局長への県の対応も公益通報者保護法違反だとする報告書を提出していました。
これに対し斎藤知事は1週間後の26日に会見し、パワハラについては認めて謝罪したものの、県の対応については「適切だった」としました。
会見の中で斎藤知事は、公益通報をした人を守る「体制整備義務」について言及し、「対象について、外部通報も含まれるという考え方がある一方、内部通報に限定されるという考え方もある」と発言していました。
これについて、消費者庁から兵庫県の担当部署に対し「国の公式見解とは異なる。適切な対応を求めることを知事にも理解いただきたい」との指摘が、4月8日に寄せられていたことが分かりました。
担当部署が消費者庁の指摘を知事部局に伝えたところ、「あくまで『一部の専門家にはそのような考え方の人もいる』という意味の言及だった」との回答があり、消費者庁側にも伝えたということです。
消費者庁のホームページには公益通報者の保護について「外部通報先に公益通報を行おうとする場合は、通報対象事実が生じ、又はまさに生じようとしていると信ずるに足る場合は、保護される」との記載があります。
「シャトレーゼ」に改善命令 特定技能の外国人労働者に休業手当未払い 入管庁
菓子メーカーの「シャトレーゼ」が特定技能の在留資格を持つ外国人に休業手当を支払わなかったとして、出入国在留管理庁は改善命令を出しました。未払いの総額は、約4100万円にのぼるということです。
入管庁から2日付で改善命令の行政処分を受けたのは、山梨県甲府市に本社がある菓子メーカー「シャトレーゼ」です。
入管庁によりますと、シャトレーゼは、受け入れをした特定技能の在留資格を持つベトナム人の従業員に対し、会社側の都合でしばらくの期間働けなかったにもかかわらず、休業手当を支払っていなかったということです。
シャトレーゼによりますと、2024年2月以降、新たな工場を稼働するため特定技能の在留資格を持つベトナム人従業員157人と雇用契約を結んだものの、工場の建設が当初の計画より遅れたため、すぐに働かせられない状況に陥り、一時的に給与を支払っていなかったということです。
ベトナム人従業員らは、1か月から3か月程度働けない状況で、未払いだった手当の総額は約4100万円にのぼるとのことですが、シャトレーゼは未払い分の支払いはすでに済ませたとしています。
入管庁は、約1か月後を期限に改善報告書の提出を求め、受け入れ機関としての基準を満たしているかどうか判断する方針です。
入管庁の改善命令を受けてシャトレーゼは、「再発防止策を徹底して実行し、関係法令や特定技能制度の趣旨に則った体制づくりに取り組んでまいります。多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」などとコメントしています。
運転免許の期限切れに1年間気づかず消防車や救急車を運転…岩国地区消防組合の消防士長(42)を減給の懲戒処分
岩国地区消防組合は運転免許証の有効期限切れに気付かずおよそ1年間にわたって公用車や自家用車を運転していた42歳の消防士長を減給10分の1、3か月の懲戒処分としました。
懲戒処分を受けたのは中央消防署玖北第1出張所に勤務する42歳の男性消防士長です。
また、免許証の確認を怠ったなどとして上司にあたる男性消防司令補1人を訓告処分に、同僚の男性消防司令補2人を厳重注意処分としています。
岩国地区消防組合によりますと消防士長はことし3月、自宅に届いた免許更新に関するチラシを見て自分の免許の有効期限が切れていることに気付いたということです。
有効期限は去年の3月19日までで、消防士長は1年間で消防車や救急車など公用車を15回運転。
勤務先への通勤や私生活でも自家用車を運転していました。
岩国地区消防組合では本人が有効期限を把握していなかったことや、月に1回の免許証のチェックが形骸化していたことが原因とし、今後は組合全体でチェック表を統一し各所属長による確認を徹底するとしています。
岩国地区消防組合の藤廣修消防長は、「免許証のチェック体制の強化及び免許証の情報管理等を徹底し、再発防止に努めるとともに、職員一人ひとりが使命感を持って、誠実に日々の業務を行い、信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
「弁護士つければNHKは言うこと聞く」クルド特集再放送に批判相次ぐ「切り取り」も指摘 「移民」と日本人
4月5日放送のNHK・ETV特集「フェイクとリアル~川口 クルド人 真相~」が偏向報道の批判などで再放送が延期された問題で、同局が1日に再放送した番組に当事者らから批判の声が相次いでいる。主な変更点が街宣・デモ団体が弁護士を通じて抗議した主張部分だけだったため、「弁護士をつければNHKは言うことを聞く」が悪しき先例になりかねないとの声も出ている。
再放送は微修正のみ
「最後まで私には取材はなかったが、一つ参考になったのは、弁護士を立てるとNHKは言うことを聞くようだということ。これが先例になりかねない」
複数のX投稿を取材なく使用されたというフリー記者、石井孝明氏はこう話した。再放送での主な変更点は、当初の番組を見て弁護士名の抗議文を内容証明で送り、新たに取材を受けた街宣・デモ団体の主張を新たに挿入するなどした程度だったためだ。
石井氏は「再放送は微修正のみだった。NHKは反省の念はなさそうだと感じた」。
一方、この団体の代表、渡辺賢一氏は「デモ行進では『不法滞在は犯罪だ。即刻強制送還せよ』と繰り返したのだが、番組では『即刻強制送還せよ』の部分だけ切り取られた」と主張。
「排外主義のイメージを植えつける悪質な印象操作だと思った。再放送でも変わっておらず、これが公共放送のやることかと思った」
「FCクルド」の問題はスルー
埼玉県議会でクルド人問題を取り上げてきた諸井真英県議は「『取材を深める』としながら、再放送でも圧倒的にクルド人やクルド人擁護の弁護士、大学研究者の話ばかりで、クルド人から被害を受けている川口市民や、この問題に取り組んでいる地方議員、ジャーナリストに取材なしでは、まったく公平性に欠ける番組と感じた」。
同番組は、「クルド人」という言葉を含むSNS投稿を時系列で解析し、投稿が増えた時期の中心的な投稿内容の真偽を検証したとするものだが、諸井氏は埼玉スタジアムで3月、同県川口市のサッカーチーム「FCクルド」が無許可で旗を掲げようとしたトラブルに触れていないと指摘。
「この事案を取り上げると、クルド人側が自分たちの非を『人種差別だ』として問題をすり替えたことがわかってしまうので、都合が悪かったのだろう」と話し、こう述べた。
「クルド人が被害者で日本人側が差別者という構図を最初から作って制作した番組であり、とても日本の公共放送とは言えない。これで国民から受信料を徴収するなど、恥ずかしくはないのか」
「出稼ぎ」問題ミスリード
番組では、川口市内の解体資材置き場(ヤード)で働くクルド人男性が3人、カメラに向かって次々に「在留カード」を掲げる場面があり、そのうち2枚は「特定活動」の在留資格だった。
クルド人が難民申請中に多く与えられる資格で、俗に「難民ビザ」と呼ばれるが、あくまで申請手続きのための在留許可。その間の生活手段として例外的に就労できる資格にすぎないが、そうした背景にはまったく触れなかった。
難民認定制度の悪用が指摘される問題に唯一触れた場面は、クルド人ではなく、トルコ人男性がクルド人をかたって難民申請しているとの証言だった。
入管関係者は「クルド人以外の証言を強調することで問題をミスリードしている。クルド人なら難民認定されるかのような印象を与えかねず、番組全体として偏向した制作意図と言わざるを得ない。われわれとしては粛々と法の運用を進めたい」と話した。
昨年6月の改正入管難民法施行により、難民申請が3回目以降の人を強制送還できるようになっており、鈴木馨祐法相は「難民審査のスピードアップを図る」としている。
風力発電の羽根落下=付近にいた男性死亡―秋田
2日午前10時15分ごろ、秋田市新屋町の新屋海浜公園で、「風車のプロペラが落下している」と通行人から119番があった。消防が駆け付けると、風力発電の羽根(ブレード)が1枚落下し、付近で男性が頭にけがをして意識不明の状態で見つかった。男性は搬送先の病院で死亡が確認され、県警が落下した羽根との関連を調べている。
県警によると、男性は同市新屋元町の無職宍戸敬さん(81)。宍戸さんは落下した羽根から約1メートル離れた場所で見つかった。
秋田地方気象台によると、秋田市内には同日朝から強風注意報が出ていた。 [時事通信社]
川崎の民家で発見の遺体は若い女性 燃やされた痕跡、死因は不明
川崎市川崎区の民家で身元不明の遺体が見つかった死体遺棄事件で、神奈川県警は2日、司法解剖した結果、遺体は若い女性とみられると発表した。死後1カ月以上が経過しており、死因は分からなかった。捜査関係者によると、遺体には燃やされた痕跡があるという。
県警が4月30日にストーカー規制法違反の疑いで20代男性の自宅を家宅捜索したところ、バッグの中から一部が白骨化した遺体が見つかった。バッグは床下から発見され、発覚を免れるために隠した可能性があるとみている。
男性の元交際相手の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が行方不明になっている。
岡崎さんの家族によると、岡崎さんはこの男性からストーカー行為を受けていると訴えていた。捜査関係者によると、男性はストーカー規制法に基づく警告も受けていた。
岡崎さんは2024年12月20日朝に自宅からいなくなり、不在に気づいた家族が同22日に県警に通報。行方不明になる前は、本人や家族が県警に相談や通報をしていたという。【宮本麻由】
関東で雨のピーク 1時間30mm超の雨で道路冠水も
関東の広い範囲で土砂降りの雨です。神奈川県内では1時間に30mm以上の激しい雨が降っていて、道路冠水が発生しています。今夜にかけて注意が必要です。
21時前後まで強雨に注意
低気圧の接近に伴って関東の雨は夕方になってさらに強まってきました。
特に神奈川県内に発達した雨雲が広がっていて、小田原市では17時00分までの1時間に33.5mmの激しい雨を観測。市内の道路では一部で冠水しています。そのほか横浜市で18.0mm、東京都心で12.5mmなど南部を中心に土砂降りの雨の所が多い状況です。
これから今夜にかけて関東の南岸を低気圧が通過していくため、断続的に強雨となり、局地的には1時間に30mmを超えるような激しい雨が降ると予想されます。関東の広い範囲で道路冠水のおそれがあり、一部の鉄道に影響が出ていますので、帰宅時は十分な注意が必要です。
また、活発な雨雲の周辺では落雷、沿岸部では強い風にも注意をしてください。
雨のピークは21時前後となる所が多く、その後は低気圧が東に離れ急速に天気は回復していく見込みです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
「警察がもっと早く動いていれば」と親族ら怒り 不明の岡崎彩咲陽さん、明るく活発な性格
神奈川県警が川崎市川崎区の男性の関係先をストーカー規制法違反容疑で家宅捜索し、一部白骨化した遺体が見つかった事件。元交際相手の男性からストーカー行為を受け、行方不明となっている同市の岡崎彩咲陽さん(20)は明るい性格で知られていたが、元交際相手から「殺すぞ」などと脅しを受けていたという。親族らは身元不明の遺体が発見されたことを受けて、「もっと早く警察が動いてくれていれば、帰ってきていたかもしれない」と怒りをあらわにしている。
親族の男性によると、岡崎さんは中学校では陸上部に所属するなど、活発な女性だった。親族の女性と一緒に飲食店で働いていたといい、男性は「元気で明るく、かわいらしい子」と印象を語る。男性が最後に岡崎さんと会ったのは、行方不明になる直前の昨年12月。親族が集まった場だったといい、男性は「あのときは元気そうだった」と声を詰まらせた。
親族らによると、1年ほど前から付き合い始めたという元交際相手からは殴られたり、蹴られたりするなど暴力を受けていたという。「殴られても、隙を見て逃げてきていた。体は小さくても機転の利く、強い子だった」(親族の女性)。
別れた後は元交際相手からのストーカー行為が続き、岡崎さんは昨年6月ごろに県警に相談。同9月に被害届を提出したが、元交際相手から「(被害届を)取り下げろ」「殺すぞ」などと脅されていた。親族の女性は「『気をつけてね』と言った2日後に連れ去られてしまった」と悔やんだ。
一方、家宅捜索を受けた同市の住宅周辺では、夜間に出歩く元交際相手とみられる人物が目撃されていた。近くに住む60代女性は、「顔にタトゥーが入っていたので、印象に残っている。夜によく、外ですれ違ったが、いつもスエットやパーカーなどの服装だった。他者と関わっている様子は見たことがない」と話した。
「火宅の人」主人公モデル、俳優入江杏子さん死去97歳 99年著書で檀一雄さんとの関係つづる
作家・檀一雄さんの75年の小説「火宅の人」の主人公・恵子のモデルとされている、俳優の入江杏子(いりえ・きょうこ、本名=入江久惠)さんが、4月24日午前9時15分、老衰のため東京都内で亡くなった。97歳だった。所属の劇団民藝が2日、発表した。葬儀・告別式は同29日に東京都渋谷区の代々幡斎場にて執り行われ、喪主は弟の入江海人さんが務めた。現在のところ、お別れの会等の予定はないという。
入江さんは、1927年(昭2)7月14日、福岡県生まれ。福岡高等女学校を卒業し、51年に劇団民藝附属演劇研究所へ入所。民藝初舞台は52年の久保栄作・演出「五稜郭血書」群衆で、56年に劇団員となった。
入江さんは、無頼派の作家と呼ばれた檀さんと交際関係にあった。「火宅の人」は、妻子を持つ作家が助手の新進女優と関係を持ち、妻と別居し同居に踏み切った後も結婚する気もないながら関係を続け、女優は妊娠、堕胎を繰り返すなど、破綻した生活を送った壮絶な日々を描いた。
79年に日本テレビ系でドラマ化され、三國連太郎さんが主人公の桂一雄、矢島恵子を原田美枝子が演じた。86年には東映が深作欣二監督の手で映画化し、桂一雄を緒形拳さん、恵子はドラマ版と同じく原田美枝子が演じた。そして一雄の母親を、檀さんの実娘の檀ふみが演じ、配給収入10億1000万円と大ヒットした。
入江さんは、檀さんとの関係については沈黙を続けていたが、76年1月に檀さんが63歳で亡くなって23年後の99年9月に著書「檀一雄の光と影『恵子』からの発信」を刊行。檀さんとの出会いから別れなど、関係をつづった内容が話題を呼んだ。
最後の舞台は、11年の藤沢周平原作・吉永仁郎脚本の「思案橋」おつねだった。
「ひ孫が生まれ、これからの成長をとても楽しみに…」遺族が初めて悲痛な思いを伝える 埼玉・八潮市の道路陥没事故
埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故から3か月あまり。トラックごと転落した74歳の男性運転手とみられる遺体がようやく地上へと運び出されました。遺族が初めて悲痛な思いを伝えました。
記者 「午前4時半前です。今、男性の捜索活動を行う消防隊員らが現場に到着しました。男性運転手の捜索活動が本格化されます」
空気ボンベを背負う消防隊員たち。防護服姿でガスマスクを付ける隊員の姿も確認できます。埼玉県によりますと、消防と警察あわせて5つの部隊、延べ45人が地下の下水道管に入り、捜索活動にあたりました。
開始からおよそ3時間半。転落したトラックの男性運転手とみられる遺体が地上に運び出され、車で現場を後にしました。
事故が起きたのは、1月28日のことでした。翌日の未明には、トラックの荷台部分が引き上げられましたが、穴の周辺で崩落が繰り返し起き、道路の穴は拡大。作業は難航し、運転席部分と74歳の男性運転手は下水道管の中に取り残されたままでした。
きょうの本格捜索では、陥没現場から下水道管の中へ向け掘っていた穴から、消防隊員などが歩いて運転席部分に近づき、遺体を慎重に運び出しました。
「黙祷」
さきほど開かれた県の災害対策本部会議。
埼玉県 大野元裕知事 「改めて心から哀悼の意を表したいと思います」
男性運転手の遺族も、悲痛な思いをつづっています。
男性運転手の遺族 「いつも笑顔で、とても優しく温厚な性格の父。孫が生まれ愛情を注ぎ、ひ孫が生まれ更に沢山の愛情を注ぎ、これからの成長をとても楽しみにしていました。未だに信じることも、受け止める事も出来ません」
残る運転席部分について、県は今後、重機を使って真上の穴から引き上げる方針です。