長崎県対馬市の観音寺から2012年10月に盗まれ、韓国に持ち込まれた同県指定有形文化財の仏像について、韓国から日本側への引き渡しが来月10日を軸に調整されていることが23日分かった。複数の関係者が明らかにした。
韓国での裁判で観音寺の所有権が認定された後、今年1月に書類上の返還手続きを終え、両国の関係者が物理的な返還の時期や手段を協議してきた。返還が実現すれば、日韓関係に悪影響を及ぼしてきた問題が、盗難から約12年半を経て解決することになる。
日本側の関係者によると、仏像はいったん観音寺に戻された後、防犯上の理由から、同じ対馬市内の市立対馬博物館に運ばれて保管される予定。
仏像は「観世音菩薩坐像」で、韓国当局が窃盗グループを摘発して像を回収した。しかし韓国の浮石寺が、数百年前に倭寇に略奪されたとして所有権を主張し、韓国政府に引き渡しを求めて16年に提訴。韓国最高裁が23年に浮石寺の上告を退け、観音寺の所有権が確定した。
仏像は、今年1月の返還手続き後は「法要」のために浮石寺に貸与されている。
国民民主・平岩征樹衆院議員『偽名使い不倫』無期限の党員資格停止処分「党の処分は真摯に受け入れたい」
自身の不倫問題を認めた国民民主党の衆院議員、無期限の党員資格停止処分です。
去年の衆議院選挙で大阪8区から出馬し、比例復活で初当選した、国民民主党の平岩征樹衆院議員(45)。4月22日、自身のホームページで約4年前に既婚者でありながら名前を偽って不倫していたことを明らかにしました。
これを受けて国民民主党は23日、「倫理の遵守に違反する」として平岩議員を無期限の党員資格停止処分としました。
(国民民主党 平岩征樹衆院議員)「(Q処分内容にご自身を納得されているんでしょうか?)私も先ほど聞いたところなんですけど、党の処分は真摯に受け入れたいと思います」
一方、この処分について、同じく女性問題をめぐって役職停止3か月の処分を受けた玉木代表と比べて処分が重いという声も上がっていますが、榛葉幹事長は、「本人も偽名を使うなど、事案が全く異なっている」としています。
冷凍庫遺体遺棄 裁判所事務官ら2人を傷害容疑で再逮捕 滋賀・長浜
滋賀県長浜市の民家の冷凍庫から女性の遺体が見つかった事件で、滋賀県警は23日、女性を殴ってけがをさせたとして、この家に住む親子2人を傷害容疑で再逮捕した。県警は女性が死亡した経緯を調べている。
再逮捕されたのは無職の岩瀬浩一郎(72)と、同居する息子で長浜簡易裁判所事務官の龍彦(49)の両容疑者。県警は2人の認否を明らかにしていない。
県警長浜署によると、遺体は堺市東区の野中まりこさん(当時53歳)。署は今月3日、野中さんの夫の秀紀容疑者(63)と岩瀬容疑者ら親子を死体遺棄容疑で逮捕していた。容疑者らは親族関係だった。
岩瀬容疑者ら親子の再逮捕容疑は2020年8月下旬~9月上旬、自宅で野中さんの頭や顔、背中を拳で複数回殴り、全治約2週間のけがをさせたとしている。野中さんは当時、岩瀬容疑者らの家で同居していたという。
その後の調べで秀紀容疑者が、20年9月7日ごろに野中さんが死亡しているのに気づいていたことが判明。岩瀬容疑者ら親子が殴ったとされる時期の直後だったが、署は暴行と死亡の因果関係は不明としている。司法解剖でも死因は明らかになっておらず、県警は捜査を続ける。
大津地検は23日、秀紀容疑者を死体遺棄罪で起訴。岩瀬容疑者ら親子を処分保留とした。【長谷川隆広、礒野健一】
児童2人がガラス片を口にするも給食継続 麻婆豆腐に蛍光管の破片混入 新潟県上越市
「安全安心であるべき給食提供の信頼を損ねてしまったことを、深くおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
新潟県上越市の市立直江津南小学校で、割れた蛍光灯のガラス片が配ぜん中の給食に混入する事故がありました。担任教諭は、ガラス片を取り除き、児童にそのまま食べさせていて、児童2人がガラス片を口に入れてしまったということです。
上越市教育委員会によりますと、給食の時間に5年生の教室で児童を介護する市の職員が、黒板に立てかけられていた蛍光管に当たってしまい、配膳前の麻婆豆腐の入った食缶に、割れた蛍光管の破片が混入したということです。
担任教諭らで食缶を確認し、異物を取り除き配膳を継続。 その後、破片を口にしたという申し出が児童2人からありましたが、再び異物を取り除いたうえで、給食は中止せずに継続したということです。 22日の時点で、体調不良を訴えた児童はいないということです。
上越市教育委員会は、PTA総会で保護者に説明し謝罪。 異物混入が疑われる場合は給食の中止を確実に行うことを、すべての小中学校に通知したほか、各学校で取り組み策をまとめ、市教委に報告するように指示をしたということです。
在沖米兵2人が性的暴行=不同意性交容疑などで書類送検―沖縄県警
沖縄本島で1月と3月、それぞれ成人女性が性的暴行を受ける事件があり、沖縄県警は23日までに、不同意性交などの疑いで、いずれも20代の在沖米海兵隊員の男2人を書類送検した。認否は明らかにしていない。2件とも今月7日付で、県警は同日、県に通報した。
県警によると、1月の事件では、米兵が知人女性に対し性的暴行を加えた不同意性交の疑い。3月の事件では、別の米兵が基地内で、女性に性的暴行を加えたほか、別の女性に軽傷を負わせたとして、不同意性交と傷害の疑いが持たれている。
いずれの事件も被害を受けた女性が警察に相談し発覚した。米兵2人の身柄は米側の管理下にあり、県警は任意で事情を聴くなど捜査していた。
米兵による性暴力を巡っては昨年、県に情報が共有されていないことが問題となり、県警は昨年7月以降、逮捕や書類送検した段階で県に通報する体制を整えている。
玉城デニー知事は23日、「このような事案が発生したことは大変遺憾。米軍に対して、事件の再発防止のため、より実効性のある対策を実施することを強く求める」とのコメントを出した。 [時事通信社]
政府、ローマ教皇葬儀に岩屋外相派遣で調整
政府はバチカンで26日に行われるフランシスコ・ローマ教皇の葬儀に、岩屋毅外相を参列させる方向で調整に入った。政府関係者が23日、明らかにした。
在位中に亡くなった2005年4月のヨハネ・パウロ2世の葬儀には、当時の小泉政権で首相補佐官を務めていた川口順子元外相が出席。フランシスコ教皇の13年3月の即位式典には森喜朗元首相が参加した。
フランシスコ教皇の葬儀には、既に米国のトランプ大統領やフランスのマクロン大統領ら各国首脳が参列する意向を表明している。石破茂首相は27日から東南アジア歴訪を予定しており、政府は岩屋外相が適任だと判断したとみられる。 [時事通信社]
タイ拘束の男2人逮捕=ミャンマー拠点に詐欺疑い―愛知県警
ミャンマーを拠点とした特殊詐欺に関与したとして、愛知県警は23日、詐欺容疑で、いずれも住所不詳で無職の石川翔紀(32)、谷地智成(22)両容疑者を逮捕した。電話役の「かけ子」とみられる。隣国タイで拘束されていたが同日、身柄を日本に移送された。県警は組織の実態解明を目指す。
逮捕容疑は1月14日、他と共謀し、愛知県警の警察官を装い、米オレゴン州に出張していた三重県在住の40代男性の携帯電話に「口座が犯罪に利用されている」などと電話。現金990万円を振り込ませて詐取した疑い。
組織犯罪特別捜査課によると、両容疑者は昨年12月にミャンマーへ渡航。タイとの国境近くにある拠点から日本人を対象にうその電話をかけていたが、タイに出国したところ3月11日に不法滞在容疑で拘束された。
拠点は中国系の組織が運営していたとされ、日本人を含む多数の外国人がノルマを課されて加担させられていた。2月には愛知県在住の少年(16)がタイ当局に保護され、県警が帰国後に渡航経緯など事情を聴いていた。 [時事通信社]
米国産コメの輸入拡大案、関税交渉打開へ提示検討…農家から反発生じる恐れ
政府は米国の関税措置を巡る交渉で、米国産のコメの輸入拡大案を示す方向で検討に入った。日本が最優先課題とする自動車の追加関税見直しに関しては、米側は現時点で「難しい」と回答しており、トランプ大統領が問題視するコメで踏み込んだ案を提示し、事態を打開したい考えだ。
複数の政府関係者が明らかにした。輸入拡大の手法としては、「ミニマムアクセス」(MA)と呼ばれる無関税の輸入枠を拡大することが取りざたされている。MAは世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて年間77万トンが設定され、枠を超える輸入には1キロ・グラムあたり341円の関税が課されている。
2023年度のMA米は米国からの輸入が34・8万トン(45%)で最多だった。コメ不足を受け、MA枠外の輸入は24年度(今年2月末時点)で1497トンと近年の約4倍に達している。
トランプ氏はコメについて、「日本は700%の関税を課している」などと、正確性を欠く数字を挙げて繰り返し批判している。日本政府内では、コメの輸入拡大は米側の不満に応える有効なカードとなり、国産米の品不足が続く中、国内でも理解が得られやすいとの期待感がある。
これに関連し、石破首相は21日の参院予算委員会で、「色んな措置を取って日本の農業を守ってきたが、日本の農業は衰退している。これをどうしていくのか、改めて考えていかねばならない」と述べ、今回の問題を契機に農業改革を進める必要性に言及した。
ただ、夏の参院選を控え、コメの輸入拡大は自民党支持層の農家から反発が生じる可能性もあり、政府は与党と慎重に調整する方針だ。
自動車や鉄鋼・アルミニウムに課されたままの追加関税25%を巡っては、ベッセント米財務長官らは16日(日本時間17日)の閣僚級協議で、見直しに難色を示した。「相互関税」のうち、10%の一律分に加える上乗せ分(日本は14%)の措置は7月上旬まで90日間停止しているが、米側は期間内に妥結しなければ、上乗せ分も発動して関税は24%になるとも説明している。
さいたま市・高1女子殺害の容疑者「僕は天涯孤独になる」一家離散で深めた“心の闇”と身勝手な“動機”
4月14日の夜、さいたま市桜区のマンションで凄惨な殺人事件が発生した。
「被害者は高校1年生の手柄玲奈さん。自宅マンションのエントランスに到着した直後、後から入ってきた谷内寛幸容疑者にいきなり襲われ、刃物で複数回、刺されるなどしたそうです。通報を受けて駆けつけた警察官が血まみれで倒れていた手柄さんを発見。意識不明の状態で病院に搬送されましたが、のちに死亡が確認されました」(全国紙社会部記者、以下同)
事件後、谷内容疑者は現場から約1・2km先にある交番まで歩き、通行人に110番通報を依頼したという。
同じマンションの住人男性は言う。
「手柄さんは、両親と兄の4人家族。彼女が小学校2年生くらいのころ、このマンションに引っ越してきました。幼いころは活発で、マンション近くの駐車場で友達と集まって楽しそうに遊んでいたのを覚えています」
事件が起きたマンションに設置された献花台には、彼女の死を悼む人が後を絶たない。手柄さんと小・中学校が同じで親しくしていたという1学年下の女の子は、いつも明るかった手柄さんをイメージして鮮やかな黄色の花を携えて弔問。彼女との思い出を振り返った。
「夏休みに一緒にバスケをしようね」
「バスケが好きで、体育委員で、明るい印象があったので黄色い花を選びました。先輩は青いシャーペンをいっぱい持っていて、いつも持ち歩いていたので、青い花も入れました。小学生のとき、私が校庭で転んだことがあったのですが、先輩はすぐに絆創膏を貼ってくれて“手をつないでいれば大丈夫だよ”と優しく言ってくれました。先輩が中学校を卒業するとき“私も高校で頑張るから、受験が終わったあとの夏休みに一緒にバスケをしようね”って言ってくれたんです。その約束がかなわなくて……」
制服姿や同じ年頃とみられる男女の献花も目立つ。マンションの住人は、
「女の子が献花台の前で泣きじゃくって、それがたまらないんです。本当にいい子だったから」
いつまでも献花台から離れようとしなかったり、帰り際に、まるでそこに手柄さんがいるかのように手を振って帰っていく姿もあった。
遺族も深い悲しみに包まれているようだ。
「事件から数日後、手柄さんのご両親とお兄さんの3人が外出するところを見かけました。お父さんは、マンションの管理人さんに会釈をして挨拶をしたりと気丈に振る舞っていましたが、お母さんは肩を落として憔悴しきった様子。歩くのもやっとのようで、お兄さんの手を握り締めて、すがるように歩いていました」(同じマンションの住人)
普通の普通の家庭に行きたい
谷内容疑者は2024年末ごろから同区内の建設会社で作業員として働き、会社の寮に住んでいたという。
「取り調べに対して黙秘を続けているようですが、手柄さんとの接点は見当たりません。彼の自室から未使用の包丁が見つかったのと、事件を起こす約1時間半前から現場周辺を徘徊していたことから、警察は以前から通り魔的な犯行を計画していた可能性があるとみて調べています」(前出・全国紙社会部記者、以下同)
明確な動機が明かされず、いまだ謎多き事件。容疑者は中学時代、SNSに試験勉強や受験の悩みをつづる一方、
《違う家にうまれたかった》
《うまれる先を間違えたわほんとに》
《普通の普通の家庭に行きたい》
と、家族に対する嫌悪感を吐き出し、山奥で他人と暮らしたいといった、断絶も願っていた。
少年時代を過ごした都内のマンションには、もう家族は誰もいない。かつては両親と姉、男兄弟と5人家族だったというが、父親と男兄弟、本人が出ていったという。
「母親も2023年末に自室でボヤ騒ぎを起こし、居づらくなったようで、ほどなくして出ていきました。その後、亡くなったと聞いています。1人残された姉も、間もなく引っ越していきましたので、今は容疑者の家族は誰も住んでいません」(同マンションの住人)
一家離散となり、帰る場所を失っていた容疑者。
「なるべく長く働きたい」
勤務先だった建設会社の社長は事件に疲弊しきった様子で、こう話す。
「仕事熱心でまじめでした。将来についても、うちで“なるべく長く働きたい”と話していました。悩みを相談されたことはありませんが、家族関係について“僕は天涯孤独になるんだ”と言ったことがありました」
事件当日、社長は仕事終わりに「酒でも飲むか?」と、誘ったという。
「外に飲みに出かけるのではなく、会社の寮の食堂で一緒に飲むかと誘ったんです。私が酒を買ってきて、アルコール度数の低い甘い酒もあるからどうだ?って。でも“今日はやめておきます”と言われて。彼は普段から飲まないというか、飲めないんです」(同・社長)
かつては家族を疎ましく思っていた谷内容疑者。一連の凶行は孤独が生み出したものなのか、それとも─。
《兵庫知事疑惑》「新たな暴挙が明るみに…」「間違いなく異常事態だ」第三者委報告から1ヶ月、斎藤元彦知事の新たな“告発者潰し”
中居正広氏の性暴力についてフジテレビの第三者委員会の調査報告書が公表されてもうすぐ1カ月になる。ここでちょっと想像してほしい。フジテレビ側が今も「自分たちの対応は適切だった」と言い張っているとしたら? そんな馬鹿なと思うかもしれないが、兵庫県では次の事態になっている。
懸念はすでに的中していた
『第三者委報告から1カ月 「違法」認めぬ斎藤知事、職員から不満の声』(4月19日 朝日新聞デジタル版)
〈 第三者委は、斎藤元彦知事の職員へのパワハラ10件を認定した。県が告発者を元西播磨県民局長(故人)と特定し、公用パソコンを回収し、告発文書の作成を理由の一つとして懲戒処分した点を「違法」だとした。しかし斎藤知事は「県の対応は適切だった」として、元県民局長への処分は見直さない構えを見せている。(4月19日 朝日新聞デジタル版より一部引用)〉
読売新聞の社説は「これでは、再び同じような事態が起きても、また告発者潰しをやると言っているに等しい」とドン引きしていた。毎日新聞社説も「そうした行為が容認されるなら、トップに不祥事があっても、部下は報復を恐れて告発を控えるようになる」と危惧していた。
ところが、衝撃はさらにここからだ。懸念はすでに的中していたのである。次のニュースを見てほしい。
『兵庫県第三者委員会、報道機関の“情報源”を調査 週刊文春が対象に』(4月5日 TBSテレビ)
この第三者委は先ほどとは別だ。元県民局長の公用パソコンに保存されていた私的な情報の漏洩の有無を確認する調査だ。ここまでは理解できるが驚くのはここから。県が第三者委を設置する際、週刊文春電子版記事の情報源も調査するよう依頼していたのである。調査対象とされた文春報道はいずれも公益通報への県の対応を批判するものだった。「また告発者潰しをやる」と危惧されていたが、すでにしていたのである。怖すぎる。
「絶対にやってはいけない人権侵害をやっているに等しい」
県は第三者委の調査対象などを示す「要綱」を非公開としたため、大学教授や弁護士らが公開を求めて提訴する事態にもなっていた。調査要綱の開示を求めてきた上脇博之教授(神戸学院大学)は「取材源の秘密がおそらく報道機関にとっては命。これを自治体(兵庫県)が情報提供者を探し出すということは、この報道の自由、取材の自由に対して圧力をかけていることになりますので、自治体としては絶対にやってはいけない人権侵害をやっているに等しいと思う」と述べている。
取材源の秘匿は報道の命。これはメディアを特別扱いしているわけではない。理不尽な目に遭った際に告発や情報提供をすることは私たちの身を守るためでもあるからだ。しかし公権力側が情報源を暴こうとするなら人々や組織を萎縮させる。どう考えても恐ろしい。
さらにまだ問題がある。第三者委の設置にあたり、補正予算を承認した県議会は、知事に批判的な記事の情報源を調査対象とすることについては一切説明を受けていなかった。
地元の神戸新聞もその点を報じた。
『私的情報漏えい問題 文春記事の取材源も調査依頼 兵庫県、議会には説明せず』(4月8日)
この件、当の文春が調べて記事にするとこうなる。
・ “文春の情報源を暴け”斎藤元彦知事「隠したかった愚行」《公金400万円調査に専門家か「また違法」》 「週刊文春」編集部(以下、「週刊文春 電子版」の記事より一部引用)
〈 第三者委には弁護士への調査委託費用として、2月補正予算から約600万円が計上され、議会はこれを可決している。13項目のうち9項目が「週刊文春 電子版」の報道だから、単純計算で約415万円の公金が「文春の情報源暴き」に投入されたことになる、と。
ではこれを指示したのは、知事自身なのか?〉
県政担当記者のコメントがある。
間違いなく異常事態
〈「斎藤氏は4月9日の会見で『調査対象については所管課(法務文書課)が整理した』と述べていましたが、調査実施要綱には〈第1回の会議は、県知事が招集する〉と明記されている。つまり、斎藤氏が第三者委員会の会議を主導していた形です。担当部署の職員は『無茶苦茶な調査をやらされている』と悲鳴を上げていました」〉
告発者潰しをしたり、自分のおこないをメディアに情報提供した人間を調べるために公金を投入したり、異常としか言いようがない事態が兵庫県で起きている。県職員は本当に恐怖の毎日ではないか。
4月17日、日本経済新聞は社説で『兵庫県は告発者の処分撤回を』と書いた。
〈 第三者委が通報者を懲戒処分にしたのは「違法で無効」と報告してからまもなく1カ月になる。第三者委に委ねる意義は、時間のかかる司法判断によらずとも、自治体が自浄能力を発揮して県民の信頼を取り戻し、県政を前に進めることにある。それを考えれば、報告から1カ月近くも放置しておくのは解せない。(日本経済新聞社説より一部引用)〉
県はすみやかに懲戒処分を撤回すべきだと指摘する。さらに「知事としての資質を疑わざるをえない」「県議会が再び知事の不信任を決議し、辞職か議会の解散かの選択を迫るべき」と言及している。
兵庫県知事についての社説は当然だが日経以外にもあり、ちょっと挙げただけでも以下のようになる。
『兵庫第三者委 知事の資質欠如は明らかだ』(読売新聞)
『斎藤兵庫知事 組織の長として失格だ』(朝日新聞)
『「違法」認めぬ兵庫知事 トップの任に値するのか』(毎日新聞)
『兵庫県知事 「違法」の責任を直視せよ』(産経新聞)
『斎藤兵庫県知事 自ら進退決するべきだ』(東京新聞)
さらに今回の件についても『取材源の調査 知る権利脅かす暴挙だ』(東京新聞)と果てしない。第三者委の報告から1カ月経っても変わらず、さらに新たな暴挙が明るみに出る。間違いなく異常事態だ。それは次々に更新されている。
◆◆◆
文春オンラインで好評連載のプチ鹿島さんの政治コラムが一冊の本になりました。タイトルは『 お笑い公文書2025 裏ガネ地獄変 プチ鹿島政治コラム集2』 。
(プチ鹿島)