両陛下の硫黄島訪問 自衛隊員への声かけに海幕長「非常に光栄」

天皇皇后両陛下が7日、硫黄島を訪問した際、自衛隊員らに声をかけられたことについて、海上自衛隊のトップ斎藤海幕長は、「このような機会をいただいたことは非常に光栄」と振り返りました。
太平洋戦争の激戦地・硫黄島には自衛隊の基地が置かれ、主に海上自衛隊がその管理などを担っています。
天皇皇后両陛下が7日、硫黄島を訪問された際に出迎えた斎藤海幕長は、「島内の基地や各施設等の現況について説明させていただいた」と述べました。
また、両陛下が帰京する際に整列した各隊員の前で長く立ち止まり、隊員1人1人に声を掛けられたことについて「このような機会をいただいたことが非常に光栄だった」と述べました。
両陛下は隊員の状況に「非常に関心を示された」ということで隊員の生活の状況や勤務状況などについての質問が多くあったということです。

狭山事件で第4次再審請求=3月死去、遺族「無念晴らしたい」―東京

埼玉県狭山市で1963年、高校1年の女子生徒=当時(16)=が殺害された「狭山事件」で、強盗殺人などの罪で無期懲役確定後に仮釈放され、先月86歳で死去した石川一雄さんの妻早智子さん(78)らが8日、東京高裁に再審請求したと明らかにした。再審請求は4度目。
第3次請求は石川さんが死去したため先月17日付で打ち切りになった。東京都内で記者会見した早智子さんは「何としても夫の無念を晴らしたい。証人尋問を行って再審を開始していただきたい」と訴えた。
弁護団によると、再審請求書の受理は今月4日付。第3次請求で提出した200点以上の新証拠などが引き継がれており、弁護団は「審理を迅速に進めてほしい」とした。 [時事通信社]

「関東連合」元メンバー逮捕=カンボジア拠点特殊詐欺トップか―埼玉県警など

カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件に関与したとして、埼玉など3道県警の合同捜査本部は8日、電子計算機使用詐欺などの容疑で、住所不詳、準暴力団「関東連合」元メンバー山口哲哉容疑者(46)を逮捕した。タイの現地当局が先月、身柄を拘束しており、引き渡しを受けた捜査本部が8日、日本へ移送した。「関係ない。まったく知らない」と容疑を否認している。
山口容疑者は、これまでに男女6人が逮捕された特殊詐欺グループのトップとみられ、自身が経営する日本料理店から詐欺拠点に弁当を配達していたという。
カンボジアを拠点とした特殊詐欺グループはほかにも複数あり、捜査本部は同容疑者がこうした東南アジア諸国からの特殊詐欺にも関与した可能性があるとみて詳しく調べる。 [時事通信社]

勢力が20分の1に激減した神戸山口組、指定暴力団に4回目の指定 山口組は抗争終結の構え

兵庫県公安委員会は8日、特定抗争指定暴力団の神戸山口組を暴力団対策法に基づき、改めて指定暴力団に指定しました。神戸山口組の勢力は、山口組から分裂した10年前と比べて約20分の1に減少。対立する山口組が抗争終結への構えとも取れる動きを見せる中、4回目の指定となります。
兵庫県公安委員会は8日、井上邦雄組長を代表とする神戸山口組を指定暴力団に指定し、官報に公示したと発表しました。15日に効力が発生します。
2016年の初指定以来、3年ごと4回目となる指定で、1月23日には意見聴取の場が設けられましたが、神戸山口組側は欠席していました。
警察庁によりますと、神戸山口組の勢力は2024年末時点で構成員120人、準構成員200人の合計320人。最も多かった2015年の分裂直後の6100人から激減しています。一方、対立する山口組の勢力は構成員3300人、準構成員3600人の合計6900人です。
両組織は2020年に特定抗争指定暴力団に指定され、2024年末現在、兵庫県を含む9つの府県の公安委員会が17市町を対象に指定を続け、組員の事務所の出入り、同じ組の組員の5人以上の集合などを禁じています。
こうした状況のなか、山口組の幹部が7日に兵庫県警本部を訪れ、神戸山口組との抗争を終結させる趣旨の書面を提出しましたが、県警は一方的な宣言とみて、引き続き両組織の動向を注視するとしています。
山口組も4月3日に開かれた意見聴取を欠席していて、今後、県公安委員会が「指定暴力団」への再指定に向けて、準備を進めるとみられます。

中2凍死、母親が1億1500万円の賠償求め旭川市提訴…「いじめの放置なければ自殺回避できた」

北海道旭川市で2021年3月、いじめを受けていた中学2年生の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、広瀬さんの母親が市を相手取り、約1億1500万円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁に起こしたことが分かった。提訴は2月13日付。
訴状によると、母親側は「学校と市教委は、いじめの可能性を認識しながら問題を矮小化し、心身の苦痛を解消するという最も重要な対処を怠った」と指摘。「いじめによる生命の危機を軽減するどころか、増悪させた」とした上で、「いじめが放置されなければ、娘の自殺は回避できた」などと主張している。
市が設置した有識者委員会は昨年9月に公表した最終報告書で、上級生による性的な嫌がらせなど7件のいじめ被害を認定。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に苦しみ、自殺に至った」と結論づけた。
今津寛介市長は「訴状の内容を適切に判断しながら対応していきたい」とコメントしている。

宝塚歌劇団演出家、谷正純さん死去 骨太作からオペレッタ、映画、時代小説…多彩な作品生み出す

宝塚歌劇団は8日、演出家の谷正純(たに・まさずみ)さんが5日に亡くなったと発表した。72歳だった。
同劇団によると、通夜、葬儀はすでに家族葬として終えたという。お別れの会開催については「未定です」とした。
谷さんは、79年に同劇団へ入団。86年、宝塚バウホール公演「散る花よ、風の囁きを聞け」で演出家デビュー。90年「秋…冬への前奏曲」で、本拠地の宝塚大劇場作デビューした。
海外物、国内物を問わず、骨太な歴史物や恋愛劇を手がける“宝塚らしい正統派”として知られる一方で、ファンタジー作やオペレッタ、映画や時代小説や落語の大ネタなど、多様なジャンルから作品を生み出した。
代表作は95年「エデンの東」、96年「CAN-CAN」、97年「EL DORADO」、98年「SPEAKEASY-風の街の純情な悪党たち-」、02年「プラハの春」、03年「野風の笛」、09年「ZORRO 仮面のメサイア」、12年「サン=テグジュペリ-『星の王子さま』になった操縦士(パイロット)-」、16年「こうもり」、18年「ANOTHER WORLD」などがある。
また、植田紳爾氏の脚本・演出による「ベルサイユのばら」などの共同演出も多く、昨年の同作品でも演出を手がけた。
谷さん自身のオリジナル作としては、月組スター風間柚乃が主演した21年の宝塚バウホール公演「LOVE AND ALL THAT JAZZ」が最後となった。

日本、ウクライナ支援組織参加へ 中谷防衛相がNATOに伝達

中谷元・防衛相は8日、来日中のNATOのルッテ事務総長と防衛省で会談した。ロシアによる侵攻が続くウクライナを巡り、軍事訓練の実施や装備供給などを司令部として調整するNATOの支援組織に防衛省として参加する意向を伝達した。ルッテ氏は歓迎し、今後、参加に向けた協議を進める。
支援組織はドイツ西部ウィースバーデンの米軍基地内にあり、ウクライナ軍への装備品提供や修理、訓練の調整役を担う。具体的な協力の在り方は今後検討するが、防衛省は「実際の戦闘に関わることはない」としている。
会談の冒頭、中谷氏は支援組織参加について「ロシアのウクライナ侵略の教訓を収集する点でも大変意味がある」と語った。同時に「われわれを取り囲む安全保障環境は厳しさを増している」と強調した。
ルッテ氏は中国や北朝鮮、ロシアの軍事行動に触れ「世界の安定を損なう状況になっている」と指摘。欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分だとして、日本の防衛費増額を歓迎した。
両氏は、宇宙やサイバーなどでの協力の推進でも一致した。

8年前に女性暴行疑い逮捕 防カメ解析技術向上で容疑者特定

2017年7月に埼玉県寄居町の公衆トイレで女性に性的暴行を加えたとして、県警は8日、強制性交容疑で沖縄県名護市、団体職員与久田巧容疑者(43)を逮捕した。「体に触ったものの性的暴行は加えていない」と容疑を否認している。
県警によると、与久田容疑者が女性に「トイレはどこか」などと声をかける前、知人男性と歩く様子が現場近くの防犯カメラに写っていた。その後の映像解析技術の向上により、この知人男性が特定できたことで関与した疑いが浮上した。
逮捕容疑は、17年7月22日夜、寄居町の公衆トイレ個室内で、県内に住む当時10代の女性に性的暴行を加えた疑い。

iPS細胞から「心筋細胞」のシート、医療用製品の承認申請は世界初か…大阪大発の企業

iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心臓の筋肉(心筋)の細胞シートを作って心臓病の患者に移植する治療法について、大阪大発の新興企業「クオリプス」(東京)は8日、細胞シートの製造販売承認を厚生労働省に申請した。iPS細胞を使った医療用製品の承認申請は世界初とみられる。
対象となるのは、心筋梗塞(こうそく)などで心臓の動きが悪くなる「虚血性心筋症」の患者の治療。悪化すると心臓移植などが必要になるが、国内では臓器提供者が少ない現状がある。
同社の最高技術責任者を務める阪大の澤芳樹・特任教授らは、人のiPS細胞から心筋細胞を作り、直径3・5~4センチ、厚さ0・1ミリのシートを作製。2020年1月~23年3月、阪大病院など4施設で患者計8人に対し、1人あたりシート3枚(細胞数は計約1億個)を心臓に貼り付ける治験を行った。
澤特任教授や同社によると、移植を受けた8人全員で安全性を確認。移植後26週よりも52週の方が症状の改善がみられ、社会復帰も果たしているという。
同社の草薙尊之社長は「ようやく第一歩を踏み出すことができた。一日も早く承認をいただき、患者さんに治療を届けたい」と話している。同社が作製したiPS細胞由来の心筋細胞のシートは、13日開幕の大阪・関西万博で展示される。
iPS細胞を活用した医療用製品の開発は国内外で進み、製薬大手の住友ファーマなどが今年中にも、パーキンソン病の患者に移植するiPS細胞由来の神経細胞について承認申請を目指している。
八代嘉美(よしみ)・藤田医科大教授(幹細胞生物学)の話「既存の治療では改善が見込めない患者に対し、治療の選択肢が増えれば大きな意義がある。iPS細胞の技術を新たな医療として申請できる段階に来たのは画期的なことだ」

「一時的にパニック状態」事故前にはSAで客に絡む不審な行動も…広末涼子容疑者(44)に一体何が?【Nスタ解説】

看護師にけがをさせたとして広末涼子容疑者が逮捕されました。所属事務所は「一時的にパニック状態に陥った」とコメントを発表しました。広末容疑者に一体、何があったのでしょうか?
広末涼子容疑者搬送先の病院で現行犯で逮捕
井上貴博キャスター: 広末涼子容疑者(44)が逮捕されるまでの経緯についてです。
7日午後6時50分ごろ、静岡・新東名高速道路(上り)で乗用車を運転中に大型トレーラーに追突する事故を起こしました。マネージャーとみられる男性も同乗していたということです。広末容疑者とマネージャーとみられる男性2人が病院に運ばれました。
なぜ運ばれた先の病院で逮捕に至ったのでしょうか。
証言によりますと、広末容疑者は運ばれた病院で、院内を歩き回るなど落ち着かない様子だったそうです。 そして制止しようとした看護師(37)の足を数回蹴る、腕を引っ掻くなどの暴行をして軽傷を負わせた疑いがもたれているということです。
今回の事故の事情聴取で病院を訪れていた警察官が、傷害の疑いで広末容疑者を現行犯逮捕しました。この「傷害の疑いで」という部分からどこまで紐解けるのか、まず伺ってもいいですか。
元警視庁警視櫻井裕一さん: なぜ暴行容疑ではなく傷害容疑かというと、警察官が現場にいるときに、「見える傷」があったからだと思います。傷がなければ暴行容疑でもいいわけですが、引っかかれた跡などの見える傷があったので、傷害容疑で対応したのだと思います。
井上キャスター: 「暴行」と「傷害」の線引きは「見える傷があるかどうか」だと考えればよいでしょうか?
元警視庁警視櫻井裕一さん: それもあります。傷害にはいろいろな範囲があるのですが、見える傷があれば暴行罪ではなく傷害罪になります。なので今回の場合はたぶん、見える傷があったんだと思います。
井上キャスター: ▼傷害罪は「人の身体を傷害した者は15年以下の懲役または50万円以下の罰金」 ▼暴行罪は「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料」
こういう違いがあるそうですが、石田さんは今回のケースはどのようなことが気になっていますか?
石田健さん: もちろん人を傷つけるのはよくないことですが、そのことと広末氏のキャリアや人生、今までのバックグラウンドを過度に結びつけて、何かスティグマを与えるようなことを言う必要はないと思っています。
そういう意味で言うと、この事象に関してはしっかり事実関係が明らかになって必要な手続きに移ってほしいということに尽きると思いますね。
アルコール検査は陰性 今後、薬物検査実施の方針
元警視庁警視櫻井裕一さん: アルコール検査はもう実施していて、アルコールは出なかったということですが、病院内でウロウロするなどの不審な行動や、事故を起こす前のサービスエリアでの言動がやはり異常かなと思うので、その辺は検査しないといけないと思います。
井上キャスター: 警察が言動を見て、薬物検査するかどうかを1人1人判断していくわけですか?
元警視庁警視櫻井裕一さん: 判断しますね。例えば「尿検査をするので出してください」というときに自ら出せば、すぐそこでわかります。今は傷害容疑での対応ですが、出さない場合は移行していく可能性もあります。
井上キャスター: 薬物検査の結果は半日ほどで出るということなので、早ければ今日中もしくは明日の早い段階で、ということは何か想像できるわけですか。
元警視庁警視櫻井裕一さん: 尿検査に応じない場合は、強制的に採尿をしなければいけないので、そのときには裁判所の令状が必要になってきます。
私が気になるのは、同乗していた男性がどういうことを言っているのかです。同乗してたわけですから、例えば運転が危なかったとか、そういうことは知ってると思うので、それが出てこないのがちょっと気になりますね。
井上キャスター: そうすると警察は広末容疑者本人に話を聞くのはもちろんだけれども、同乗していたマネージャーとみられる男性についても話を聞いているのでしょうか?
元警視庁警視櫻井裕一さん: 当然聞いてると思います。
井上キャスター: そのあたりの発表をしないことについて、何か考えられることはありますか?
元警視庁警視櫻井裕一さん: 発表できない部分もあるのかなと私は感じます。例えば、男性自身から薬物の反応が出た場合は、広末さんもやってた可能性はなきにしも非ずというふうに思うので。検査しないとわからないことなのではっきり言えないですが。その辺は聞いていると思います。
========== <プロフィール> 元警視庁警視櫻井裕一 警視庁入庁後、一貫して組織犯罪対策に従事 組織的に行われる凶悪事件詐欺事件など長年指揮
石田健 ニュース解説メディア「TheHEADLINE」編集長 鋭い視点で政治・経済・社会問題などを解説