大阪地検特捜部が手がけた事件巡る「プレサンス」訴訟、国の賠償責任認めず…大阪地裁判決

大阪地検特捜部が手がけた業務上横領事件を巡り、無罪が確定した不動産開発会社の元社長が国に損害賠償を求めた訴訟の中間判決で、大阪地裁は21日、国の賠償責任を認めず、請求を棄却した。この判決により、1審は終結となる。
原告は「プレサンスコーポレーション」の山岸忍元社長(62)。2019年に特捜部に逮捕・起訴され、22年に慰謝料など7億7000万円を求めて提訴した。
事件を巡っては、山岸氏の関与を認めた同社元部長(有罪確定)の取り調べで、田渕大輔検事が机をたたき「検察なめんなよ」などと声を荒らげたことが発覚している。
訴訟で、原告側は、特捜部が元部長に山岸氏の関与を認める供述を強要したととし、「作り上げられた冤罪(えんざい)だ」と主張。一方、国側は、取り調べは「真実を供述するよう説得したものだ」とした上で、山岸氏を逮捕・起訴した特捜部の判断は不合理ではなかったと反論した。

女児殺人疑い男再逮捕 コンクリ遺体、大阪府警

大阪府八尾市の集合住宅でコンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった事件で、府警は21日、女児への殺人容疑で無職飯森憲幸容疑者(41)を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、2006年12月下旬~07年1月上旬ごろ、容疑者が当時住んでいた大阪市平野区の住宅で、当時6~7歳だっためいの岩本玲奈さんの背中を蹴るなどして殺害した疑いがある。

解答用紙ではなく『正解記載の用紙』を誤って配布 高校の転入学・編入学試験 新潟市

新潟市立明鏡高校で18日に行われた転入学・編入学検査の英語で、解答用紙を配布すべきところ、誤って『正答が記載された解答用紙』を配布していたことがわかりました。新潟市教育委員会は、合否の判定から英語を除外して判定するとしています。
市教委によりますと、英語の検査開始時に、解答用紙ではなく『正答が記載された解答用紙』が配布されていると受検者から申し出があったということです。そのため、受検していた8人全員の解答を中断し、解答用紙を回収後に改めて正しい解答用紙を再度配布して再開しました。 その後、学校側から市教委に報告があり、市教委は合否判定の対象から英語を除外し、国語・数学と面接で判定するとして、受検者への説明を行うなど対応したということです。
市教委は、検査実施要領に基づいて業務を行うべきところ、徹底されていなかったことが原因だとして、問題用紙や解答用紙、正答が記載された解答用紙は別々の封筒に入れて保管するほか、複数の教職員による確認を徹底するとしています。

窃盗容疑で逮捕され不起訴になった警察職員、半月後に再び万引きした疑いで逮捕

広島県警は19日、広島市内の書店でブレスレットを万引きしたとして広島南署の職員(55)を窃盗の疑いで逮捕した。職員は「私のしたことだろうと思う」と話しているという。
発表によると、同日午後2時25分頃、同市南区の書店で、ブレスレット4本(計1万1000円相当)を万引きした疑い。保安員が目撃し、店長が110番した。
職員は2月にも、同区のリサイクル店でジャンパーを盗み、追いかけてきた店員の足を踏みつけたとして事後強盗の疑いで逮捕。窃盗と暴行の容疑に切り替えて捜査していた地検は、同月25日付で不起訴としていた。職員は昨年8月に病気休暇を取り、今年2月からは休職していたという。
県警の則宗啓司・首席監察官は「再び同じ警察職員が事案を引き起こしたことはまことに遺憾で、関係者や県民の皆様に心よりおわび申し上げる。事実関係を調査の上、厳正に対処する」とコメントした。

長野駅前3人死傷事件、矢口雄資容疑者を鑑定留置…長野地検

長野市のJR長野駅前で1月、男女3人が刃物で刺されて死傷した事件で、長野地検は21日、殺人と殺人未遂容疑で逮捕された同市西尾張部、無職矢口雄資(ゆうすけ)容疑者(46)について、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を始めた。期間は7月11日まで。
矢口容疑者は1月22日午後8時頃、長野駅善光寺口付近で、同市丹波島、会社員丸山浩由さん(49)を刃物で刺殺した疑いのほか、バスを待っていた会社員男性(37)、会社員女性(46)も刺し、重軽傷を負わせた疑いが持たれている。
県警は男女への殺人未遂容疑で2度逮捕した後、今月8日、丸山さんへの殺人容疑で再逮捕した。矢口容疑者は「黙秘します」と供述しており、県警が動機解明を進めている。

東急エージェンシーに罰金2億円 五輪談合、有罪4社目

東京五輪・パラリンピックの大会運営事業を巡る談合事件で、東京地裁(安永健次裁判長)は21日、独禁法違反(不当な取引制限)の罪に問われた広告会社東急エージェンシーに求刑通り罰金2億円、元執行役員の安田光夫被告(62)に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
事件で起訴された法人計6社のうち、有罪判決が言い渡されたのは4社目。
弁護側は公判で、起訴内容のうち金額ベースで大半を占める本大会の運営業務などの随意契約分(計約431億円)について、受注調整の合意はなかったと主張していた。

両陛下、来月7日硫黄島へ=戦後80年で戦没者慰霊―宮内庁

宮内庁は21日、天皇、皇后両陛下が4月7日、戦没者慰霊などのため、太平洋戦争の激戦地だった東京・小笠原諸島の硫黄島を日帰りで訪問されると発表した。
同庁によると、今年が戦後80年の節目に当たることや、約60キロ南に離れた南硫黄島が「原生自然環境保全地域」に指定されてから50年となるのを機に、都から両陛下の訪問依頼があった。
両陛下は当日、羽田空港から政府専用機で硫黄島入りし、2万人余りの日本人戦没者を慰霊するため国が建立した「天山慰霊碑」(硫黄島戦没者の碑)、軍属として徴用された島民の慰霊のため小笠原村が整備した「硫黄島島民平和祈念墓地公園」、日米双方の戦没者を慰霊する都の施設「鎮魂の丘」を訪れ拝礼。遺族団体などとも面会する。
硫黄島では太平洋戦争末期の1945年2月19日~3月26日、島を守る旧日本軍と、上陸した米軍との間で激しい戦闘が行われ、旧日本軍は約2万1900人、米軍も約6800人がそれぞれ戦死した。天皇、皇后の訪問は、94年に上皇ご夫妻が初めて訪れて以来、2度目となる。
両陛下は今年、広島、長崎、沖縄も訪れ、戦没者を慰霊する予定。天皇陛下は今年2月の記者会見で「戦後80年という節目を迎え、各地で亡くなられた方々や、苦難の道を歩まれた方々に、改めて心を寄せていきたい」と述べた。 [時事通信社]

大阪中心部の遊歩道に切断遺体入りの袋、肉片と骨片 死体損壊で捜査

大阪府警は21日、大阪市福島区の堂島川沿いの遊歩道で、切断された人の肉片や骨片が入った袋が見つかったと明らかにした。司法解剖の結果、年齢不詳の男性のものとみられる。府警は死体遺棄・損壊事件として捜査を始めた。
府警によると、肉片などが入った袋は19日午後1時50分ごろ、同区福島の堂島川沿いの遊歩道の植え込みから見つかった。袋の中には約10個の肉片と、約20個の骨片が入っていた。通行人の50代男性から110番があった。
現場は大阪市中心部の高層ビルやマンションが立ち並ぶ地域。

高速料金「一律500円に」=国民民主幹部が提案、石破首相困惑

国民民主党の浜口誠政調会長が21日の参院予算委員会で、高速道路料金を原則一律500円とすることを提案した。石破茂首相は「あまりにユニーク、斬新な提案で即答できる能力がない」と困惑しつつ、否定的な見解を示した。
浜口氏は東名、名神などの主要高速道路に限り、乗用車は利用距離にかかわらず「ワンコイン500円の定額制の料金」とする持論を披露。観光振興や物流コストの低減などにつながると訴えた。浜口氏はトヨタ労組出身。
首相は「混むところは土地の値段も高い。全国一律は本当に正しいのか」と答弁。浜口氏は「1年間の社会実験」とすることも提起したが、首相は「実験にしてはあまりに規模が壮大だ」と述べるにとどめた。 [時事通信社]

「これでは冤罪なくならない」=請求棄却に元社長―プレサンス訴訟

大阪地検特捜部に逮捕、起訴され無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の山岸忍元社長(62)は21日、国への損害賠償請求を棄却した大阪地裁判決後、大阪市内で記者会見し、「想定外で困惑している。こういう状態では冤罪(えんざい)はなくならず、第2、第3のプレサンス事件は起こる」と強調した。
判決が言い渡された瞬間、山岸氏は真っすぐ前を見たまま動かなかった。請求が認められると確信していたといい、「『棄却』って、勝訴の意味だっけ」と考え、しばらく混乱したと振り返った。昨年12月に法廷で再生された、元部下に検事が怒鳴って供述を迫る取り調べ映像にも触れ、「検察官の違法行為を擁護した」と憤った。
共に会見した代理人弁護士は「あの取り調べの録音録画を見て、こういう判決を書ける裁判官の神経を疑う」と強調。「判決をこのままにすると、『特捜部は今のままでいい』と是認することになる」と述べ、高裁で再び争う考えを示した。 [時事通信社]