その日、警察無線は何を伝えたのか。「ゲリラ事案」の一言が組織のスイッチを入れた。地下鉄サリン事件、指令の意図を読み解く

1995年3月20日午前8時過ぎ。その若手警察官は東京23区内のある警察署で当直勤務を終えるところだった。警視庁本部などからの警察無線を確認する仕事を割り振られ、署内のある部屋にいた。警察用語で「リモコン室」と呼ばれる場所だ。 この後に決められた仕事はない。どう過ごそうか―。そんなことを考えていると、急を告げる警察無線が鳴った。「駅で異臭、病人が出たようだ」。最初はそんな内容だったと記憶している。 ただ、時間がたつにつれ、無線の緊迫度は変わっていく。「警戒区域を設定」「G事案の可能性」―。治安を守る警察官の本能に突き刺さる言葉が次々と流れてきた。 「G事案」はGuerrilla(ゲリラ)の頭文字を取ったもので、過激派による事件を表す。まだ「テロ」の概念が浸透していない時代。「地下鉄サリン事件」。後にこう呼ばれる事件の始まりだった。 共同通信は警視庁への情報公開請求で、当日の警察無線の音声を入手した。音声を読み解くため、当時は若手、今はベテラン警察官のA氏に解説を依頼。発生直後の現場の動きを振り返る。(共同通信=地下鉄サリン事件取材班)
▽1時間の無線記録
八丁堀駅
公開された無線記録は約1時間10分。最初は午前8時21分、警視庁本部から八丁堀駅を管轄する中央署への呼びかけだった。
〈日比谷線の八丁堀の駅、事務室までお願いします。病人2名、気持ちが悪くなったもの2名がいるそうです。事件事故等やもしれませんが詳細判然としません〉
この時点では病人が発生したというだけ。ただ、直後から周辺の駅で急病人が出ているとの知らせが相次ぐ。同じ日比谷線の茅場町駅、築地駅と被害は拡大した。
そして、8時24分、警視庁本部が現場の警察官へ築地駅の状況を伝える中に、ある言葉が登場する。
〈日比谷線の築地駅現在電車が止まっている模様ですが。車両の中にガソリンをまかれた云々の内容です。特にG事案等に関係ないか最優先で調査せよ〉
その直後、神谷町駅での急病人を伝える無線でもその言葉、「G事案」が使われた。 耳慣れない「G事案」という用語。早速当時無線を聞いていたA氏にこの意味を聞いてみよう。
▽A氏の話(1)
ゲリラ事件で都庁東門そばの道路に落下した迫撃弾の跡を調べる捜査員=1990年11月12日
「G事案というのは、過激派によるゲリラ事件を示す言葉。自分も30年前のこの日、リモコン室の無線でこの表現を耳にした覚えがある」
そして当時自らが受けた印象をこう語った。 「それまで首都圏でのゲリラと言えばロケット弾や爆発物が主流だった。ただ、地下鉄でロケット弾を飛ばすのは考えにくい。過激派が新しい手法で何かを仕掛けてきたのかと思った」
地下鉄サリン事件が起きたのは1995年。2001年のアメリカの同時多発テロ以前で、まだテロという言葉は浸透していなかった。 「この時代、他にこうした事件を表現できる言葉は少なかった。『ゲリラ』は当時最も警察官のアンテナを刺激する表現。各署の警察官が警戒心を高める結果になった」
▽警戒態勢を発令
築地駅
8時30分ごろの無線から、築地駅そばにある築地本願寺が登場する。駅構内から逃げ出したり救出されたりした人が一時収容された場所だ。駅出口から近く、広い境内に多くの人が運ばれた。 並行するようにして、少しずつ事件の状況が明らかになり始める。
〈車内に煙が充満した〉 〈煙で目が見えず、苦しがっている人がいる〉
警視庁本部への報告内容が次々と現場の警察官に共有された。
▽A氏の話(2)
警視庁本部
8時30分の警視庁本部からの無線はこう伝えている。
〈日比谷線の一連の事案につき、築地3丁目15番1号中心の5キロ圏警戒態勢を発令する〉
築地3丁目15番1号は築地本願寺の住所だ。
A氏はこう指摘する。「ゲリラ事件の時には警戒態勢を取るのは珍しくない。ただ、通常は容疑者の逃走を想定してもっと広い範囲にする」 この無線では範囲を5キロにしている。この意味は何だろうか。 「ゲリラの言葉を使いながらも、まずは被害者救助が最優先と考えて範囲を絞ったのではないか」 発生直後は警視庁にとって五里霧中とも言える状況。松本サリン事件が前年に起きていたが、すぐに「サリン」を想像できる状況でもなかった。
▽増え続ける被害者、原因の特定は
神谷町駅
8時30分を過ぎると、各駅に臨場した警察官から次々に被害の報告が寄せられた。 神谷町駅で被害を訴える人の数を伝える無線は8時37分。 〈薬品の臭いあり。現在23名、気分が悪いということでホーム上、徐々に上の方に誘導中〉
築地駅からの報告はさらに多かった。 〈日比谷線の築地駅ですが、中毒患者にあっては約50名 男女の割合については25:25〉
さらに、小伝馬町の駅からも報告が入る。 〈3、40人が倒れている状況 なお脈のないものも若干あり〉 警視庁本部はこう聞き返した。 〈3、4名倒れている状況 脈がない者もいる これでよろしいか〉 現場の警察官はあらためて伝えた。 〈倒れている者にあっては3、40名〉 被害の規模は拡大の一途をたどった。
神谷町駅
一方、8時35分、中央署の署員から警視庁本部に向けた無線で、事件の原因がおぼろげながら見え始める。
〈茅場町駅において、車内に置いてあった新聞紙に包まれた、濁った液体から相当の悪臭がしたという言動があります。断片的な情報です〉
さらに、8時45分ごろ、別の報告は次のような内容だった。
〈茅場町もしくは小伝馬町駅で、液体、これを車外に蹴り出した模様。よって八丁堀もしくは小伝馬町駅にこの液体が入った物体があると思量されます〉
その後、この物体を何者かが車内に落としたとの証言が寄せられる。一気に事件の様相が濃くなった。 ただ、電車内にあった不審物の情報は一時錯綜する。複数の場所から、食い違う証言が寄せられたためだ。 公開された無線では、霞ケ関駅で駅長室に運び込まれ、完全密封の金庫内に保管されていたことが判明している。
▽A氏の話(3)
霞ケ関駅
8時54分、警視庁の無線は全体にこう呼びかけている
〈現在時からPS(警察署)に保管中の防毒マスクを至急現場に派遣。地下鉄の中で調査に当たる者等は防毒マスクを使用、事故防止留意を願いたい〉
A氏はこの無線内容を踏まえ、次のように話す。 「事件発生を覚知してから約30分、雲をつかむような状況からようやく毒ガスではないかという見通しが立った」 その上で、こう推測する。「マスクの配備は警察官の安全だけではなく、最終的に断定できないまでも毒ガス事案だというメッセージを発しているように感じる」
警視庁が公開した無線は9時30分まで。各駅での被害状況を聞き取って整理するところで終わっていた。このあと11時過ぎに警視庁の捜査一課長が記者会見を開き、「毒物はサリンの可能性が高い」と発表した。
最後に、A氏はこう付け加えた。「無線の指示一つで、事件捜査の方向性が決まってしまう。当時警視庁が無線の指示でどう動いたのか、われわれも学ぶ必要がある」

夫婦別姓で親子の名字がばらばらに。「社会的に相当混乱する」と保守派。別姓導入で先行する海外の解決策とは

夫婦が異なる姓を選んだ場合、子どもの名字はどうなるのか。国会で議論が進む選択的夫婦別姓を巡り「子の姓」が課題の一つに浮上している。 保守派の代表格で、制度導入に慎重な姿勢を維持する自民党の高市早苗氏は、2月の自民党の会合後に次のように述べている。「ファミリーネームがなくなり、子どもの氏もばらばらになる」 別の会合では、子の姓が決まらない場合に長期間「無戸籍の子」になる可能性を指摘した。「親子も別姓にできるということになると、その間、皆さん相当混乱されますよ。社会的に」と強調した。 こうした状況に専門家は「子の問題を導入できない口実にしてはならない」と指摘する。 海外に目を向けると、別姓制度を導入した後に課題を解消した国もある。先行事例に学べることはあるだろうか。(共同通信=三野多香子)
▽別姓導入…想定される、子どもを巡る課題は
会合であいさつする自民党の高市早苗氏(右)=東京・永田町の党本部
仮に日本で別姓制度が導入された場合、子どもの名字にどんな課題が生じるだろうか。
まず考えられるのは、夫婦間の話し合いがまとまらない場合だ。家庭裁判所に判断を委ねる案が挙げられている。ただ、「家裁が決めるのは難しいのではないか」との声も根強い。裁判所でも、判断する根拠を見いだしにくいことが想定されるからだ。きょうだいで姓が分かれる場合への対応を課題に挙げる声もある。 こうした課題は、いま同姓で暮らす夫婦にも突きつけられる。仮に夫婦別姓が導入されれば「経過措置」として、それぞれ別姓に戻せる期間が設定されるとみられていることがその理由だ。
別姓導入に向けて、子どもの姓の選択問題が障壁とされ、ブレーキをかけかねない状況。では、別姓が主流の海外では子どもの姓の問題をどう解決しているのだろうか。
▽別姓導入の海外ではどうしてる?

法務省によると、夫婦同姓を義務付ける国は「把握する限り日本だけ」という。海外にも夫婦同姓制度の国はあったが、そこから別姓制度を導入したケースは少なくない。こうした国の一部では、別姓導入後に子の姓の問題が浮上し、法律を改正している。
【ドイツ】 まずはドイツの例を見てみよう。AP通信などによると、ドイツでは子どもは両親どちらかの姓しか付けられないことが課題だった。だが、5月に始まる新たなルールでそれを解消しようとしている。子どもが両親の姓を合体させた「複合姓」を選択できるというものだ。たとえば両親の姓が「ミュラー」と「シュミット」の場合、子どもはこれらに「ミュラーシュミット」という複合姓を加えた三つの姓の中から選べるようになる。
【スイス】 次はスイス。2013年に法律が変わり、夫婦別姓を選べるようになった。この際に複合姓の制度は廃止された。「配偶者の立場が平等になりつつある」のが理由だ。ただ、夫の姓に改姓する女性、夫の姓を名乗る子どもは多いままだった。 その後、別姓の親子には手続き上の不便があるとして、複合姓を復活させる機運が高まった。議会では、子の姓で“二者択一”を迫られることが「両親の権利の平等に反する」と指摘があったという。
【フランス】 子の姓に対する夫婦平等のムーブメントは、別姓が原則の国でも沸き起こった。フランスは特別な手続きをしない限り、子どもは父の姓を名乗る運用だった。しかし「父と母の姓には同じ価値がある」と反対運動が拡大。2022年の法改正で手続きが簡素化された。母の姓や複合姓を付けるハードルが下がった。
▽日本は女性の改姓が圧倒的、子どもは夫の姓に
日本の民法は婚姻時に夫か妻の姓を称するよう規定し、子も両親と同じ姓となる。制度上は夫婦どちらの姓に統一してもよい。だが、内閣府の調査では、2023年に婚姻届を提出した夫婦のうち94・5%が夫の姓を選択。子どもも必然的に夫の姓になる。 こうした状況に、国連の女性差別撤廃委員会は2024年10月、女性への「差別的な法制度」として、日本政府に夫婦別姓が可能となる制度を導入するよう、4回目の勧告をしている。
▽子の姓の問題、口実にしないで
中井治郎さん
日本で導入されていない背景に何があるのか。姓の問題に詳しい文教大の中井治郎専任講師(社会学)に聞いた。
中井さんは「困っているのがほとんど女性であることが最大の課題だ」とする。改姓による困難や、悲しみを体験するのは圧倒的に女性。その経験がない男性には、問題を理解されにくい。 「これまで女性の課題は、男性によって代弁される形で前進してきた。社会の意思決定層に女性が少なく、男性に理解されにくい女性の問題は非常に進みが遅い」
中井さんは、別姓実現後に法律を“マイナーチェンジ”した国を念頭に「子どもの問題が解決してもまた別の問題が出てくる」と付け加える。そして、こう警鐘を鳴らした。 「事実婚の状態で法改正を待つカップルは多い。世界で活躍する女性も増えた。社会は変わっているのに、姓の制度だけがこのままでは傷口は広がるばかりだ」
最後に、子の姓が議論を妨げかねない現状への危機感を口にした。「導入に慎重な保守派は、伝統的家族観を押し出すだけでは世間に受け入れられなくなってきていると感じているのではないか。だから、より身近な子どもに議論を向けている。子の問題を導入できない口実にしてはならない」

メガソーラー計画地「オジロワシの巣ない」 業者が事実と異なる説明

釧路湿原国立公園に近い釧路市郊外の市街化調整区域で太陽光発電事業者「日本エコロジー」(大阪市)が計画するメガソーラーに関し、2月に開かれた2回目の住民説明会で、国指定天然記念物で「種の保存法」で保護増殖事業対象のオジロワシの生息状況について、事実と異なる報告がされていたことが毎日新聞の取材で判明した。「巣は事業地外」と説明されていたが、実際は事業地内に複数の巣(現在は使われていない巣も含む)があった。【本間浩昭】
事業予定地は、釧路市郊外の市街化調整区域にあり、長辺が約180メートル、短辺が約135メートルのほぼ長方形だ。毎日新聞は釧路市資産税課でGIS(地理情報システム)に基づく地番地付き航空写真を入手。市に四隅の位置情報の提供を求め、事業計画地の四隅の緯度経度を特定した。
すると、地番地付き航空写真の土地の位置は、昨年12月14日の説明会で配られた事業計画の地図よりも全体的に南西方向にあり、そのズレは四十数メートルにも及んでいた。
さらに複数の関係者からオジロワシの巣の位置(過去に使われた実績のある巣も含む)についての緯度・経度情報を得てGISに落とし込むと、いずれの巣も同社がメガソーラーを計画している事業地内にあることが確認された。
今年2月22日の住民説明会で同社は、環境コンサルタント会社に調査を依頼した結果として、「隣接する土地にオジロワシの巣はあったが、事業地の5、6メートル外」と説明。「繁殖期はできるだけ工事を抑え、音の静かな重機で保護に万全を期す」などとし、計画を予定どおりに進める姿勢を崩さなかった。
1回目の住民説明会では、事業を予定する計7カ所の計画地を赤い枠でグーグルマップに落とした地図が参加者全員に配布された。赤枠で囲った7カ所の計画地に「(オジロワシの)巣はありません」という説明がされた。
GISデータとの照合により、事業地内にオジロワシの巣が複数確認されたことになり、「巣はありません」(1回目の説明会)、「事業地内に巣はありませんでしたが、事業地に隣接する場所に巣がありました」(2回目)と2回にわたり、事実と異なる報告がなされたことになる。
同社の大井明雄営業部長は毎日新聞の取材に「測量して、その結果を前提に(当該土地での事業を)やるかやらへんか、放棄するかどうかの点も含めて総合的に判断する」と回答した。
繁殖期のオジロワシは、近くで工事が行われたり、人が近づいたりすると、「ここは繁殖に適していない」と判断し、営巣を放棄してしまう。すでに営巣を始めているとみられ、「いま、測量に入ったら、つがいが今年の繁殖を断念してしまう可能性は十分ある」と研究者は警告を鳴らす。
専門家「毎年繁殖に成功する土地」
2013年から現地で調査を行っている猛禽(もうきん)類医学研究所の齊藤慶輔代表は「事業予定地内は複数の巣があり、毎年のように繁殖に成功している」と指摘した。
齊藤代表は、過去12年間の繁殖実績について年ごとのデータを示した。巣立ちに成功したのは計17羽(ふ化は20羽)で、「極めて優秀な繁殖成績」だという。周辺は、巣を作るのに適した林が少ない湿原。住宅地が迫る中、「陸の孤島」のような環境で、必死に繁殖を続けていることがうかがえる。
オジロワシは、国の天然記念物で、環境省が保護増殖事業の対象としている希少種だ。3年ぶりに子育てに成功した24年は、人工衛星で追跡できる発信機をヒナに装着し、行動圏などさまざまなデータが収集された。
国や道の機関は、公共事業や伐採などの計画が持ち上がった際、事前の環境調査などを実施、「種の保存法」に基づいて繁殖などを妨害しないよう保護対策を行ってきた。
釧路開発建設部の平記好道路計画課長は道東道や高規格道路の建設を例に挙げ、一般論として事前の環境調査でオジロワシなどの希少種が確認された場合、「営巣への影響を最小限にとどめるため、巣が確認された際、専門家と相談して、巣からかなりの距離を取った形の迂回(うかい)ルート検討する」と希少種の扱いについて説明した。
「日本エコロジー」が開いた2月22日の住民説明会で齊藤代表は「営巣地から基本的に半径500メートル圏内は立ち入り禁止で、つがいが同じ場所で継続して繁殖を行えるように配慮しなければならない」と指摘し、事業の見直しを求めていた。

自ら運営の「居場所」で女児にキス 成田市議に執行猶予判決 千葉

女児にわいせつな行為をしたとして強制わいせつの罪に問われた千葉県成田市議の星野慎太郎被告(57)に対し、千葉地裁は19日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6月)の判決を言い渡した。
判決によると、星野被告は2022年11月ごろ、成田市内で自ら運営していた「まんが図書館」で、利用者の11歳だった女児に抱きつき、ほおにキスをした。
被告は「自分から抱きついたりキスをしたりしたことはない」と無罪を主張していたが、鎌倉正和裁判官は、被告が犯行後に「ほっぺにキスとかしていい?」などと女児に通話していたことを認め「異性としての性的関心や興味を持っていたと推認できる」と指摘。「不登校がちな女児が学校以外の居場所を求めていたことを利用し、信頼を裏切る卑劣な犯行」と非難した。【林帆南】

コンビニで…”94歳”男 「強盗だ。500円よこせ」 ナイフも発見その苦しい言い訳 北海道

帯広警察署は2025年3月20日、自称・幕別町に住む無職の男(94)を建造物侵入・恐喝未遂・銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕しました。
男は3月20日午前0時半まえ、幕別町札内北町のコンビニエンスストアに現金を脅し取る目的で侵入し、従業員の男性(57)に「強盗に来た。500円よこせ」などと言って現金を脅し取ろうとしたうえ、果物ナイフ1本を携帯した疑いが持たれています。
警察によりますと、当時店には従業員の男性しかおらず、けがはありませんでした。
男性からの通報を受けた警察官が現場に駆け付け、レジ付近にいた男の所持品を検査したところ、刃体の長さ6センチメートルを超える果物ナイフ1本を発見し、現行犯逮捕したということです。
調べに対し男は「脅し取ろうとは思っていない。お金を借りに店に入った。強盗に来たと言った覚えはない。ナイフに関しては魚をさばく用で入れっぱなしだった」と容疑を一部否認しています。
警察は男の詳しい動機などを調べています。

「アサクリ問題」、国会で議論 神社内部破壊映像めぐり

【AFP=時事】戦国時代の日本を舞台にし、織田信長に仕えた黒人の「弥助」を主人公の一人とする、フランスのゲーム大手ユービーアイ(UBI)ソフトの「アサシン クリード」シリーズ最新作「アサシン クリード シャドウズ」について、自民党の加田裕之参議院議員(兵庫県選出)が19日、主人公が実在の神社の内部を破壊できる点を指摘し、現実での模倣行為につながるのではないかと懸念を示した。 同作は20日発売予定で、ユーチューブに投稿された先行プレー動画には、主人公が神職に弓を射たり、太鼓や祭壇を粉砕したりする場面がある。 加田氏は国会で、「ゲームの中で承諾なく使われた場所への攻撃や破壊行為が、現実社会で模倣されるのではと懸念している」と指摘。「文化、風習にはお互いが敬意を持ってやらなければならない」と訴えた。 また、加田氏の地元、兵庫県に実在する神社をユービーアイソフトが無許可で使用している点も批判した。 「アサシン クリード シャドウズ」は、黒人の弥助を主人公の一人としたことで既にネット上などで激しい議論を巻き起こしている。 弥助が侍として描写されている点について、侍と見なされていたことはないと主張し、「歴史的正確性と文化的敬意の欠如」として同作の発売中止を求めるオンライン署名には10万筆以上集まった。 日本のゲーマーの間からは、同作でプレーヤーが神社の内部を破壊できる点にも怒りの声が上がっている。 【翻訳編集】AFPBB News

「クルド人は埼玉に投獄される」トルコのクルド作家「Karihomen(仮放免)」刊行 「移民」と日本人

埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人の一部と地域住民との間で摩擦が表面化している問題に関し、トルコ国内で「Karihomen(カリホーメン)日本でクルド人であること」という書名の本が刊行された。カリホーメンは、日本で強制送還の対象者が健康上の理由や出国準備などのため、入管施設への収容を一時的に解かれる仮放免制度を指している。
同書は昨年末に刊行。表紙には赤い日の丸と、おじぎをする日本人児童の中で一人だけ顔を上げるクルド人らしい少女の写真があしらわれている。
出版社サイトの同書紹介ページでは「難民申請しても拒否される。『自分の国に帰れば刑務所に入る』と言えば、ここで刑務所に入れられる。帰国を拒否すればカリホーメンにされ、埼玉に投獄される」と説明。
「カリホーメンと呼ばれる『保護観察』身分のもと、仕事や健康、旅行、教育などあらゆる権利を奪われ、日本の『ネトウヨ(ネット右翼)』とトルコの人種差別的なSNSユーザーからクルド人ヘイトを作りだされている」などとしている。
著者はトルコで活動するクルド人ジャーナリストで作家のイルファン・アクタン氏。令和4年に京都大の科学研究費助成事業(科研費)で来日するなどし、同年には上智大でも書名と同様の演題で講演していた。
クルド人問題に詳しいトルコ人ジャーナリストによると、同氏が寄稿するメディアはトルコ国内で左派、クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」寄りとみなされているという。
同書はアマゾン・トルコ版で338トルコリラ(約1320円)で販売され、書籍ランキングで現在、総合4万6391位、「社会学」部門3978位となっている。

地下鉄サリン事件から30年=遺族ら追悼「忘れないで」―現場に献花の被害者も・東京

14人が死亡、6000人以上が負傷したオウム真理教による地下鉄サリン事件は20日で発生から30年となった。駅員らが死亡した東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)では献花台が設置され、遺族の高橋シズヱさん(78)らが犠牲者を悼んだ。
高橋さんは献花後、報道陣の取材に応じ、「被害者救済ではいろいろなことが改善されたり、新しい制度ができたり、長い30年だった」と振り返った。
さらに、「Aleph(アレフ)」など教団の後継団体が今なお活動していることを念頭に、「私たちはずっと戦っている。本当はこんな人生ではなかったのに、という悔しい思いもある」と強調。「(事件を)決して風化させないで若い人たちをカルトから守っていきたい。事件を忘れないでほしい」と訴えた。
発生時刻に近い午前8時すぎには同駅の駅員約10人が黙とうをささげ、林隆弥霞ケ関駅務管区長が献花した。中野洋昌国土交通相も献花、黙とうに訪れた。
同駅では、サリンが入っていた袋の片付けに当たった助役で高橋さんの夫の一正さん=当時(50)=と、代々木電車区助役の菱沼恒夫さん=同(51)=が亡くなった。
東京メトロは、犠牲者が出た日比谷線小伝馬町駅や丸ノ内線中野坂上駅など5駅にも献花台を設置。遺族や乗客らの献花を受け付けた。
通勤中、小伝馬町駅で被害に遭った女性(51)は事件以来、初めて同駅を訪れ、1本の花を添えた。サリンで苦しむ人であふれたあの日の惨状を思い出し、これまで足を運べなかったという。
女性は、今も視界の違和感や突発的な発熱などに悩まされていると明かす。「被害者は今でもこんなに苦しんでいるのに、アレフなどは野放しになっている。あんなひどいことは二度と起こらないようにしないといけない」と語気を強めた。 [時事通信社]

例年より2週間遅れで梅の花が見ごろ 京都・北野天満宮 1500本の梅花繚乱に参拝客も「今までで最高」

京都の北野天満宮では、梅の花が例年より遅れて見ごろを迎えています。
学問の神様、菅原道真をまつる北野天満宮の境内には、道真が好んだといわれる梅の木が約1500本植えられています。
ことしは寒い日が続いたため開花が進まず、例年より2週間ほど遅れたいま、見ごろを迎えているということです。
(参拝者)「ここ(展望台)からの眺めがすごすぎて、感動してびっくりしてます」、「これだけいろんなパターンがあって色があってというのは、今までで最高といってもいいんじゃないですかね」
北野天満宮は梅の見ごろにあわせて、「梅苑」の公開を今月25日まで延長しています。

国史跡無断造成、キャンプ場営業 土地侵奪疑いで中国籍の夫妻逮捕

福岡県警は20日、同県太宰府市の山中にある私有地を無断で造成し、キャンプ場を設置したとして不動産侵奪の疑いで、いずれも同県宇美町、中国籍の会社役員劉暁慶容疑者(41)と、夫の会社員李勇容疑者(42)を逮捕した。認否を明らかにしていない。県警によると、土地は国の特別史跡「大野城跡」の一部。
逮捕容疑は2022年10月ごろから23年9月下旬ごろ、福岡市の無職女性(95)らが所有する計約2300平方メートルの土地を無断で造成してキャンプ場を開設し、土地を侵奪した疑い。
県警によると、劉容疑者らは複数の小屋やトイレを設置。「天満宮キャンプ場」などと称して営業していた。