《佐藤愛里さんの母親は「一生許さない」》“殺害後に娘をライブ配信”した高野健一被告(44)に「人の心はないのか」…弁護人は「日本の法律は高野さんを守らなかった」と主張【高田馬場刺殺・懲役16年】

東京都新宿区・高田馬場駅付近の路上で2025年3月、「最上あい」名義でライブ配信をしていた佐藤愛里さん(当時22)を刺殺したとして、殺人罪などで起訴された高野健一被告(44)。
7月15日に東京地裁で開かれた判決公判にて、懲役16年の有罪判決が言い渡された。検察官は懲役20年を求刑し、弁護人は懲役9年が相当と意見を述べていた。
判決では、犯行の残虐性に加え、暴行後の佐藤さんの姿を配信中のカメラに映すなど、被害者の尊厳を踏みにじる行動が指摘され、起こした結果に対する当然の評価がなされた。その一方で、多額の金銭を貸しながら返還されずに追い詰められた状況について、裁判官からは「同情する余地はある」とも判示された。
消費者金融にお金を借りてまで、佐藤さんにお金を貸していた高野被告。お金が返されないことに絶望した高野被告の恨みは、どこから殺意に変わったのか傍聴を行った裁判ライターの普通氏がレポートする。【全3回の第3回。第1回から読む】
事件の1か月前に凶器のナイフを購入
高野被告が事件をどの時点で、どれほど計画していたかは判然としなかった。
高野被告には、弁護士以外で唯一借金問題について相談している友人・Bがいた。事件の約1か月前、BとのLINEのなかで高野被告は以下のメッセージを送っていた。
〈借金の回収はほぼ諦めている。俺の今後の人生は復讐だけしたい〉 〈もう俺の人生いいんだけど、(佐藤さんには)苦しんで欲しい〉
「復讐」という言葉は、事件を想起させるものだ。一方、高野被告は「ネット上で借金問題について告発することで、配信者としての佐藤さんの信頼を揺らがせたい」といった趣旨であると主張した。
犯行に使用したナイフは事件の約1か月前、予備で持参したナイフも事件の約3か月前に購入していた。時期的なことを考えれば、事件を想起したものとも予想される。この点については「趣味」「かっこいい」という理由で購入したとし、自殺に使う、佐藤さんの顔を傷つけるという考えも少しは頭をよぎった程度、などと主張した。
しかし裁判官から、趣味としてのナイフの購入歴を聞かれると、高野被告は「(これまで買ったことは)ない」と答えた。時期を考えると、趣味としての主張はいささか苦しく感じられた。
佐藤さんの配信は変わらず聞き続けた。これは差し押さえる財産のヒントがないかと探るためだった。そして、山手線を一周しながら配信を行うという告知を知る。

「0~3時間睡眠」の高市首相に小林政調会長「寝てください」と伝える…首相の様子は「快活であり、心配していない」

自民党の小林政調会長は23日の記者会見で、高市首相と22日に首相官邸で面会した際、「寝てください」と伝えたことを明らかにした。首相は20日、X(旧ツイッター)に「0~3時間睡眠が常態化」と多忙を強調する投稿をしていた。小林氏は首相の様子について、「快活であり、全く心配していない」とした上で、「時々の首相によって仕事のスタイルは違ってしかるべき」と述べ、首相の働き方に理解も示した。

被害者の死亡を飲食店で食事中に知る「ばれないんじゃないかと思った」【江別集団暴行死】当時17歳の少年の被告人質問 札幌地裁

2024年、北海道江別市で当時20歳の大学生、長谷知哉さんが集団暴行を受け死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で23日、当時17歳のアルバイトの少年が被告人質問で犯行前後の心境などについて述べました。
強盗致死などの罪に問われている当時18歳の主犯格とされる男と当時17歳のアルバイトだった少年の審理は分離され、23日午後は、当時17歳の少年に対する被告人質問が行われました。
質問は、弁護側から行われました。
(あなたと川村は交際していましたが、川村の言動で困ったことはありましたか) はい
(具体的なエピソードは) まず、けっこう束縛されていたんですけど、連絡先が、いとこすら消されて、コンビニのバイトの時も女性の先輩と組んでいても「うちの彼氏に話しかけんじゃねえ」など、大学抜け出して言いに来たり、見に来たり、仕事の話をしているだけなのに「楽しそうにしてるね」とか言われたり。
(別れようとしたことは?) 何度もあります
(なぜ別れなかった?) 別れたら自分の居場所がなくなる、バイト先にも広まったり、悪口を言われたりするかもしれないと思いました。
(川村に必要とされていると思ってた?) 思っていました。
(必要とされているように見えた?) 自分じゃなくてもいいのかなと思っていました。
(あなたは川村を必要としていた?) 彼氏という意味では必要としていたのかな。
(川村以外に必要としてくれてた人は?) 主犯格とされる男は遊びに誘ってくれたので、必要とされてたのかな。
(必要とされるのは大事なこと?) 当時はそうだったと思います
(主犯格とされる男の機嫌は損ねてはならないと思っていたと前回話していましたが、なぜ機嫌を気にしないといけない?) 怒ったら何されるかわからないからです
(犯罪行為を行なうことに抵抗は) 抵抗は、一応あります
(一応とは?) 部分的に、やはりその、ためらいという部分では。
(ためらいはあったということ?) ほんの少しですけど
(ほんの少しなの?) おかしいと思います
(暴行も複数回、それも主犯格とされる男が怖いからですか?) それだけじゃないです
(だけじゃない?) 自分にも問題があったと
(問題とは) 暴力への抵抗がなかったことです。自分の意思を言うこと、それをつき通すことができない、常識を意識でできていなかったことです。
(そうすると、周りのせいになる?周りに危害を与える人がいるから?) 答えず
(どうして周りの様子に影響されるのか、何が問題なのか) 自分が・・・
(今までたくさん話してきたよね、何が問題?) 暴力をふるったことです
(それは行動の問題ね。行動の問題はたくさんあるけど、自分の根本的な問題は何なの?) 人に流されることです
(共犯者はどう思ってる?) 一緒に危害を加えたと思っています
結局あなたは暴力を振るう側にたちました。それはどういうことだった?それをすることで共犯者からどう思われる?) 一緒にやっていると…
(批判される?) されないと…
(されないとしたらどうみられる?) 暴力をふるっていると…
(よしとされる?悪いとされる?) よしとされます
(なぜよしとされる?) そのとき…
(良く思われたい気持ちは?) ありました
(そこが問題なんだよな) そうだと…
(どうしてそういう自分になった?) 人になめられたりしたくないから・・
(やっぱりあなた自身の問題ですね) はい
(事件から1年9ヶ月、どう向き合ってきましたか?) 自分の暴行と、どうして手を出したのか、どうして事件になったのか考えてきました。
(質問で人に流されやすく、共犯者によく思われたかったと話してましたが、自己保身で暴行しましたか?) はい
(遺族への謝罪の中で代わりにやられているのが自分なら死を選ぶような地獄の時間だったと述べているが、生き地獄のような暴行は自分の保身だったという理由になりますか?) ならないです
(まだ足りないと思う という言葉がありましたが、今後どのように反省して罪と向き合っていくつもりですか?) 聞かれたことに答えられなかったり、まだまだと思って考えを深めたりする必要があると思うからです。
(犯行後、出頭経緯ですが、いけないことと思いつつも決心できず川村さんからの誘いがきっかけで出頭してますか?) はい
(逮捕後、犯行は認めてますか?) Aはい
(1番辛く、苦しい思いをしているのは被害者と遺族ですが、家族に与えた影響を考えたことはありますか?) あります
(どういうことを考えましたか?) 自分の家族からしたら、自分がしていないのに、周りから犯罪を犯したように言われたり、批判されたりすると思います。
(あなた自身だけの問題ではないとわかりますか?) はい
(償っても償いきれない罪で、ご家族はあなたがこれにどう関わっていくことを望んでいると思いますか?) この事件に向き合い続け、考えて生きてほしいと思っていると思います。
弁護側に続き、検察側からも質問が行われました。
(10月26日午後8時過ぎ、LINEで「亜麻(八木原亜麻被告・21)のせいにするかも。もっとやれっていってたし」と送っています。先日の質問で八木原の「もっとやれ」という発言は暴行には関係ないと言っていたけど、当時のあなたの気持ちは?) 当時は、ばれなければいいと思っていました
(「もっとやれ」みたいな八木原のそういう発言はありましたか) 記憶ではあったと思います。
(バレなきゃいいという気持ちが強かった?) 当時はそうだと思います。
(「(八木原が)やりたい放題で最悪」というLINEのメッセージ、これはどういう意味?) (長谷さんは八木原が)自分が連れてきた人なのに悪くないとか言ってる。自分たちに「もっとやって」という発言が1回でもあった。止める気もなかったのに自分だけ悪くないと、助かろうという気があるのが許せなかったんだと思います。
(「止めなかったのも亜麻」そういう止めるような発言は八木原からなかった?) なかった
(「亜麻が一番凶悪」このメッセージはどういう気持ち?) 当時はそう思っていたんだと思います。
(今は?) 自分が悪くないというのは今も違うと思うけど、当時、警察に言った人に対してそういう風に言うのは違うと。
(この事件、いったい何が一番悪かった?) 自分的には自分が一番悪かったと。
(なぜ) 自分が言わなければ、ここまで暴行が大きくなることはなかったかもしれない。
(発言として?) 「カードないんか」という自分の発言がなければ、カードをとろうという話がでなかったとも言えなくない。
(あなたの発言でよくなかったもの、他にはある?) 当時被害者をおちょくるというか、そういう発言もあったと思う。
(7000円、主犯格とされる男の手からもらってますよね) はい
(その使い道を聞きたいんだけど、どう使ったの?) 2000円ほど、事件後のラーメン店で、次の日の外食に行った時にハンバーグの店で5000円、お釣りはゲームセンターで100円ぐらいUFOキャッチャーで使いました。
(2000円について、いつもあなたがラーメン店で使うよりも多いですか?少ないですか?) 多いです
(なぜですか?) 被害者から取ったお金で贅沢しようと考えたと思います。
(ハンバーグ店の時間はいつ?) 昼の2時頃です
(被害者が亡くなっているといつ頃知った?) その外食中です。
(5000円となると川村の分支払ったのですか?) はい
(どんな気持ちでしたか?) 人を殺してしまったんだと考えたが、事件についてニュースや記事で何も出ていなく、ばれないんじゃないかと思った。
(予想外の感覚はなかったですか?) 疑われると思っていたし、もしかしたら死んでしまうと思っていたし、予想外というより、本当になってしまったという気持ち。
(解剖医の方がすぐに救急車呼んでいたら後遺症は残っても命は助かったとあったが、あなたはどう思いました?) 周りなんか気にしないで救急車を呼んでいたら良かったと思います。
(主犯格とされる男が9万円手にした時、その9万円で何か買ってもらった?) ないです
(出頭の時、川村からメッセージを非表示にして、写真も消してとあったと思うが何かスマホ内で写真やメッセージを削除しました?) 川村に関係あるなし関わらず、写真が非表示のやつは消した、川村に言われたとおり、バイトのグループや個人の店長とのやりとり以外消しました。
(出頭のとき、今からどうなると思ってましたか?) どうなるかわからなかったけど、捕まるんだろなと思っていました。
(当時は、主犯格の男が中心とも聞こえるこのグループが、あなたにとって中心だったのか?) 家族が北海道外に引っ越したこともあって、自分の居場所になっていた。その世界が正しいかわからないが、優先していた世界だったかもしれません。
(どんな刑を受けると思いますか?) ここまで暴力を広げたのは自分なので、自分は無期懲役でも何もおかしくないと思います。
起訴状によりますと、主犯格とされる当時18歳のアルバイトだった男は、当時17歳の少年ら男女5人と共謀し、2024年10月25日から26日にかけて、長谷知哉さん(当時20)の顔や腹部を多数殴る蹴るなど暴行。
さらに「全部出せ、全額」「クレジットカードもな」などと脅迫して暴行を加え、現金やカードなどを奪い、長谷さんを外傷性ショックで死亡させたうえ、奪ったクレジットカードでたばこなどをだまし取ったほか、キャッシュカードで現金12万7000円を引き出したなどとして、強盗致死や詐欺、窃盗などの罪に問われています。
判決は8月7日に言い渡される予定です。
おことわり HBCでは、特定少年の被告を実名で報じるかどうか、事件ごとに判断しています。今回の事件は、1人の大学生の命が失われた結果の重大性、社会的影響の大きさなどを総合的に判断した結果、地上波テレビ放送では実名で報じることにしました。なお、デジタル配信の記事は、半永久的に残るインターネットの特性を考慮して匿名で報じています。

【連続酷暑】2日連続で酷暑日となった浜松市天竜区佐久間は観測史上最高41.1℃で全国1位(静岡)

(永見 佳織 アナウンサー)
「午後0時30分現在の手元の気温計は今まさに40℃を超えました。サウナの中にいるような感じで暑いです。暑さを避けるためか、歩いている人はいません」
22日、40℃を超える酷暑日となった浜松市天竜区佐久間町は、23日、さらに上昇し、観測史上最高の41.1℃を観測。全国でも最も暑い地点となりました。
危険な暑さにより鉄道にも影響が…。
(JR浦川駅アナウンス)
JR飯田線はレールの温度が上昇したことにより、歪みなどが生じる可能性があるとして、電車の速度を落として運転していましたが、その後、一部区間で運転を見合わせました。
厳しい暑さが続く中、佐久間町にある「ヘアーサロン ノリモト」では期間限定で涼しさを感じられるサービスがあるといいます。その名も「かき氷シャンプー」。永井大勝アナウンサーが実際に体験してみました。
(永井 大勝 アナウンサー)
Q.かき氷シャンプーは?
「人生で初めてです」
Q.頭の上にかき氷を載せるのは?
「ちょっと怖い感じがしますけど、きょう暑いのでどんな感じになるのか楽しみです」
なんと、頭の上にかき氷が載せられていきます。
(永井 大勝 アナウンサー)
「あー冷たい。すごい」
かき氷を乗せたあとにミントのシャンプーで洗っていきます。
(永井 大勝 アナウンサー)
Q.冷たい?
「冷たいですし、頭全体にいくのでそこから体にも伝わります]
シャンプーを洗い流して終わりです。
(永井 大勝 アナウンサー)
「気持ちいい」
「冷たい水ではだめです。かき氷だからいい…」
(ヘアーサロン ノリモト 乗本 和男さん)
「一番暑い町でかき氷シャンプー…」
(永見 佳織 アナウンサー)
「かき氷って食べるだけではないんですね」
(ヘアーサロン ノリモト 乗本 和男さん)
「そう。頭にかぶるもの!?」
一方、沼津市では涼しい中で楽しめるスポットに多くの人が。
沼津市にある沼津港深海水族館では外の暑さとは対照的に涼しい室内でここでしか見ることができない冷凍シーラカンスなどを楽しむことができます。
神奈川からシーラカンスを見に来たというこの子は…。
(神奈川から)
Q.どういうところが好き?
「ちょっとかっこいいところ」
Q.どこがかっこいい?
「背中の部分」
「外が暑かったから(涼しくて)うれしい」
また、東京から家族で来たこの男性は…。
(東京から)
「深海水族館に子どもが好きで行きたいというので夏休みを利用して来た。中は涼しいです。外は歩けないので」
涼しい環境の中で、多くの人が普段見ることができない深海の世界を楽しんでいました。
午前中から気温が上がり陽炎も現れるほど厳しい暑さとなった23日の静岡県内。
気象台によりますと、県内では佐久間と浜松で40℃超えの酷暑日となったほか、静岡で34.8℃など全域で32℃以上となりました。
静岡市内の水浴び場では水遊びする子どもも。
(園児)
Q.何して遊んでた?
「先生に水いっぱいかけてた」
(先生)
Q.先生どうですか?
「気持ちいいです」
(園児)
「アイス食べたよ…溶けちゃうよって言ってた」
静岡県内には4日連続で「熱中症警戒アラート」が発表されていて、こまめな休憩や水分・塩分補給をすることが呼びかけられています。
この厳しい暑さに耐えられないのはヒトだけではありません。
東伊豆町にある「伊豆アニマルキングダム」では動物たちもこの暑さでぐったり。6月に6年ぶりに誕生したアルマジロの赤ちゃんは日陰で寝ていました。
(来場者)
「サウナ…サウナ」
Q.サウナみたいに暑い?
「うん」
Q.暑いね?
「暑いですね」
Q.どのくらい暑い?
「めっちゃ暑い、カピバラ来たよ」
Q.カピバラはどうですか?
「かわいい、赤ちゃん来た」
2026年に誕生したカピバラの赤ちゃん…11頭にとっては初めての夏です。水を張っている最中にも暑さに耐えられないからか続々とプール入っていき気持ちよさそうなこの表情。
(飼育係 安居 琴海さん)
「水に入って体温を冷やしたりするので、夏になると水は必須で、気持ちよく泳いでいます」
人間も動物もこの暑さは酷なようです。
(浜松市・佐久間から中継リポート 永見 佳織 アナウンサー)
(スタジオ・徳増 ないる アナウンサー・森 貴志 氏・津川 祥吾 氏)
(新静岡セノバから中継・気象解説 松浦 悠馬 気象予報士)

7年間大音量でエレキ、ラジオ鳴らし続け近隣住民を不眠症に…踏切に匹敵も 容疑で男逮捕

自宅でラジオやギターを大音量で数年間にわたって鳴らし続け、周辺住民を不眠症などにしたとして、京都府警西京署は23日、傷害の疑いで、京都市西京区下津林六反田の無職、横井一憲容疑者(61)を逮捕した。騒音への関与を認める一方、傷害容疑については「間違っています」と供述している。
逮捕容疑は令和元年6月~今年7月、自宅で昼夜を問わず大音量でラジオを流したりギターを弾いたりするなどし、近くに住む67~80歳の男女3人を不眠症や鬱状態などにしたほか、昨年4月~今年7月には女性(49)を「耳鳴症」にさせたとしている。
署によると、容疑者は平成29年1月ごろから大音量でラジオなどを流し始め、周辺住民らから府警にたびたび通報があった。署が今年7月、周辺で音量を計測したところ、踏切などの騒音に匹敵する80デシベル以上を記録。署は容疑者への警告を繰り返してきたが、周辺住民らが不眠症などと診断されたことから逮捕に踏み切った。

〈山形マット死事件から33年〉「本当にこれが人間のやったことなのか…」父の悲痛な叫び…元生徒3人は1億円超の賠償拒み謝罪もせず「この次の10年まで僕生きてんのか」

1993年、山形県新庄市の旧明倫中学校で、1年生の児玉有平さん(当時13)が丸めて立てられた体育用マットに逆さに押し込まれ亡くなった事件があった。いじめによる犯行として監禁致死や傷害容疑などで補導・逮捕された7人の元生徒は、全員が民事訴訟で死亡への関与を認定され賠償を命じられた。
【画像】「本当にこれが人間のやったことなのか…」児玉有平さんの自画像が刻まれたペンダントを手にする父、昭平さん

だが事件は今も終わっていない。7人は謝罪も訴訟で命じられた賠償の支払いもしようとせず、有平さんの父親の昭平さん(77)は勤務先などを把握できなかった3人については、確定判決に基づく請求権の消滅時効が完成するのを防ぐため、父親の昭平さんは訴訟を繰り返さざるを得なかった。遺族はこの時間をどのような思いで生きてきたのか。
遅延損害金を含めた支払い総額は約1億1263万円
「被害者が33年にもわたって裁判をしていなくちゃいけないということが果たしてね、社会的に正しいというか、あるべき姿なのかということですよね。人が怒り続けるというのもなかなか体力を要することです」
7月15日午後、有平さんの父・昭平さん(77)は山形地裁で言い渡された判決直後に結果を電話で伝えられ、そう漏らした。昭平さんが元生徒3人に損害賠償の支払いを求めた裁判は、請求を全て認められた完全勝訴。それでも昭平さんの表情には深い苦悩と焦燥感がにじむ。
事件は1993年1月に起きた。中学校で有平さんが死亡しているのが見つかった。
山形県警は生徒3人を逮捕し、4人を補導した。うち1人は児童福祉司指導処分となり、家裁送致された6人の少年審判では3人が事件に関与したとして保護処分となり、3人は刑事裁判の無罪に相当する不処分になった。
さらに保護処分となった3人が不服として抗告した仙台高裁は広告を棄却しながら7人全員の関与を指摘。3人は再抗告したが最高裁は1994年にこれを棄却した。
いっぽう95年に昭平さんが起こした損害賠償請求訴訟では、2審の仙台高裁が7人全員の関与を認定。提訴から10年後の2005年に最高裁でこの判決が確定した。
だが、7人は全員、判決が命じた賠償の支払いをしなかった。
「民事訴訟では日弁連の少年事件関係の組織に関係する弁護士が二十数人、元生徒側で弁護団を結成しました。彼らは無実だと主張して“自殺説”や“事故説”まで主張し、僕たちはそれをいちいち打ち消さなければなりませんでした。そして、敗訴確定後も弁護団は賠償支払いに関する協議をまったく持ち出さなかったのです」(昭平さん、以下同)
元生徒4人は勤務先がわかり給与の差し押さえ措置を取ったが、残る3人は名前を変えるなどして生活実態の把握ができず、勤務先もわからなかった。損害賠償の請求権は判決確定から10年をすぎると消滅時効が成立するため、昭平さんはこの3人を相手取って再提訴。2016年に2度目の賠償命令が出た。
それでも3人は支払わず、再び10年の時効が近づいた昨年11月、昭平さんは3度目の提訴を行う。7月15日に山形地裁が出したのはこの裁判の判決で、2005年の最高裁で確定した約5760万円の損害賠償額の全額の支払いを3人に命じた。遅延損害金を含めた支払い総額は約1億1263万円になる。
「ぶん殴ってやった…本当にこれが人間のやったことなのか」
4人の給与を差し押さえてきたのと別に、3人への訴訟を続けた理由を昭平さんは、
「給与差し押さえといっても元被告の人権に配慮し今は3分の1程度しか確保できず、それだけでは終わりません。そして、やっぱり(賠償支払いを)実行することによって、加害者側にもこの事件をちゃんと胸に留めて生きていってもらいたいんです。
別の集団暴行事件で息子さんを失った人で、加害者に賠償金を毎月の月命日には現金で持ってくる条件を付けている人もいます。気持ちは僕もわからないでもない。同じような、忘れてほしくないという気持ちです」
事件を胸に留めて生きるとは、有平さんの死の真実を語り、謝罪をすることを指すという。
「民事訴訟では家裁が証拠請求に応じ、7人の取り調べ段階の調書などをほとんど出しました。でも読めるもんじゃないですよ。自分の息子が殺されていくプロセスが淡々と語られてるわけですよ。あれを読むと“本当にこれが人間のやったことなのか”と思います。
彼らは有平を『ぶん殴ってやった』とか『蹴とばしてやった』などと言っており、(事前の暴行は)全然否定していないのです。彼らは冤罪だと言いますが事件の中心に7人がいたことは確かなんです。冤罪であり得るわけがない」
「この次の10年まで僕、生きてんのかしらと思います」
昭平さんによれば、7人は事件前に有平さんを暴行したことは隠さず語っているがマットに逆さに押し込んだことは否認していたという。だが結局、こうした調書を検討した裁判所は刑事裁判にあたる手続きと民事訴訟の両方で7人全員の関与を認定した。
「真実を知りたいと思い民事訴訟を起こしました。なぜなら少年事件だから自分のせがれのことなのに新聞を通してでしか捜査の進捗状況がわからなかったわけです。その訴訟で一審は負けましたが仙台高裁で勝訴し、本当に、ようやくこれで真実がまかり通ったと思いました」
勝訴できたのは父親の代から付き合いがあった弁護士が事件直後から支援を申し出てくれたことが大きかったという。
「裁判をどうやって起こすのかは(知られておらず、裁判は)日本ではまだ敷居が高いんじゃないかなと思います。(ほかの事件の遺族らから)何回も聞かれたのは『最初にどっから手をつけたらいいんだ』とか『どの弁護士に相談すればいいんだ』ということでした。そういう意味で僕はいろんな意味で恵まれていました」
だが33年後の山形地裁の判決の後も、被告側弁護士は地元メディアに、
「今回当事者になっていないも含め、元徒7が無罪を勝ち取るために引き続き頑張っていく決意である」
という趣旨のコメントを発表している。
今回被告の3人が支払い拒否を続け、給与の差し押さえもできなければ、10年経てばまた請求権が時効を迎える。そうなる可能性があると考えるかと尋ねると、昭平さんは、
「この次の10年まで僕、生きてんのかしらと思いますね」と短くつぶやいた。
(♯2へ続く)
※「集英社オンライン」では、学校や塾をはじめ教育現場で起きた「いじめ」「トラブル」に関する情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: [email protected] X(旧Twitter) @shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
〈〈山形マット死事件から33年〉「1人でも向き合う態度をとれば救われる…」大人になるまで待っても謝罪も判決の履行もなし、遺族の願い…判決後、元生徒側の弁護団は「無罪」を主張〉へ続く

甲子園大学が来年度以降の学生募集停止 OBには水泳・飛び込み界のレジェンド 急速な少子化で在学生が定員の約3割に 兵庫・宝塚市

兵庫県宝塚市にある「甲子園大学」が23日、来年度以降の学生の募集を停止すると発表しました。
甲子園大学を経営する学校法人「甲子園学院」によりますと、大学は1967年4月に開学し、健康の増進や食に関する問題に寄与することを目的に、栄養学部に管理栄養士養成課程を設けることでスタートしました。
その後、2011年には心理学部を開設し、「こころ」の視点から現代社会や人間生活のあり方を研究してきました。
卒業生には、水泳・飛び込み界のレジェンドとして知られ、2020年の東京を含めて夏季オリンピックに6度出場した寺内健さん(45)がいます。
しかし、18歳人口の減少など急速な少子化で、近年は入学者数が定員を下回る状況が続いていて、在学生は4月1日現在で273人と、定員の約3割にまで落ち込んでいました。
このため、今月14日に開かれた臨時理事会で、来年度以降の学生の募集停止を決めたということです。
甲子園学院と甲子園大学は「大変心苦しく誠に断腸の思い」としています。
一方、在学生については卒業するまで、教育の提供や就職活動の支援などを継続するとしていて、大学院の入試については博士課程は今年度まで、修士課程については来年度まで実施するということです。
グループの甲子園短期大学はすでに今年度以降の学生募集を停止していますが、甲子園学院中学校・高校と甲子園学院小学校、甲子園学院幼稚園については、今後も教育活動を進めるということです。

「今年は誰が死ぬのか」斎藤元彦・兵庫知事追及の県議らに大量の嫌がらせメール

斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑を追及した人たちへの侮辱を含む大量の嫌がらせメールで業務を妨害されたなどとして、丸尾牧県議と同県芦屋市の孝岡知子市議は23日、抗議する声明文を出した。直近の約1カ月間だけでもそれぞれに数千通のメールが送りつけられており、近く県警に被害届を提出するという。
2人によると、斎藤氏を告発したあと自死した元県民局長や、県議会の百条委員会委員を務め自死した竹内英明氏の名前を挙げ「今年は誰が死ぬのか」などとあおる内容のメールが、1月以降毎日届いている。今月に入ると、政治団体の機関紙や雑誌の購読確認メールも届くようになった。2人の名前で勝手に申し込んだとみられるという。
丸尾氏は「相手を黙らせ、活動を萎縮させようとする嫌がらせであり、言論に対する攻撃だ。亡くなった方々を侮辱し、その死を政治的攻撃の材料にすることは繰り返されてはいけない」と強く非難した。

【揺らぐ福岡県政】高市総理と面会した渦中の蔵内議長「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと…」

福岡県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受の疑惑についてです。
蔵内議長は23日、高市総理と面会し「頑張れというような目で見ていただいた」と述べました。
渦中の福岡県議会・蔵内議長が高市総理と面会
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「多様な人材が地方議員に立候補しやすい環境に今後とも粘り強く取り組んでまいります」
23日午後、全国都道府県議会議長会の会長として、高市総理と面会した福岡県議会の蔵内勇夫議長。
22日の議長会では、「地方議会の信頼が地に落ちることが懸念される」などと全国の議長たちから批判が相次ぎましたが、挨拶の中で疑惑に触れることはありませんでした。
面会後に蔵内議長「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと…」
面会のあと、報道陣の取材に応じた蔵内議長はー
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「今炎上しておりまして『日本で一番悪い男』が蔵内勇夫だと言われております」
記者

「総理から(金銭授受の)関連で何かお話あったんでしょうか?」
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「頑張れというような目で見ていただいたと思います」
記者

「直接の発言はなかった?」
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「ございません」
第三者委員会の設置については改めて否定的な考え
第三者委員会の設置については改めて否定的な考えを示しました。
福岡県議会・蔵内勇夫議長

「各方面から『1日も早く解決をするように』とこういう声をいただいていますので、現在、外部第三者、有識者による調査会を近々に立ち上げるということになっておりますんで、その中で十分解明をいただきたいと思っているところでございます」
民主県政クラブ「完全に独立した形での公平、中立、そういう調査委員会に…」
一方、23日午後、福岡県議会の主要会派・民主県政クラブは、県議会が実施予定の外部有識者による調査について、公平・中立な実施と、その方針の明示を求める要望書を提出しました。
民主県政クラブ・原中誠志会長

「県議会から完全に独立した形での公平、中立が担保されたもの。外部の方々にしっかりと委託をした上で、県議会あくまでも関与しないと、そういう調査委員会にすべきものだ」
県議会は、弁護士などによる外部有識者の調査を行うとしていますが、現時点で具体的な内容や日程は示されていません。
この疑惑をめぐっては21日、告発した元議長の吉松源昭議員は日本弁護士連合会の指針に基づく第三者委員会の設置を申し入れています。

その時何が?刃物男に「拳銃発砲」独自映像と目撃証言、警察官の「発砲」全国で相次ぐ…ポイントは“周囲への危害”【Nスタ解説】

22日夕方、熊本県合志市のコンビニエンスストアで強盗事件があり、駆けつけた警察官が包丁を突きつけてきた男に拳銃を発砲しました。独自映像と現場に居合わせた目撃者の証言です。
「武器を下ろせ」警察官が発砲し命中か男は包丁を下げず
包丁を持った男と拳銃をかまえた警察官。すると、警察官が男に発砲しました。足のあたりに命中したとみられますが、男は包丁を下げません。
警察官 「武器を下ろせ」 「確保」
警察官が警棒で包丁を叩き落とし、男を確保しました。
「多分脚に撃った」「全然痛がる様子もない感じだった」
公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、近くに住む職業不詳の前田詩音容疑者(21)です。
目撃した人は…
動画を撮影した人 「その人が立ち上がって警察官に包丁を向けて近寄っていった。(警察官が)1発か2発ぐらい空に威嚇射撃して『武器を捨てろ』みたいな感じで言ったけど、捨てなかったので、多分脚に(撃った)。全然痛がる様子もない感じだった」
警察や関係者によると、前田容疑者は22日午後6時ごろ、熊本県合志市のコンビニエンスストアで店員を刃物で脅し、現金3万円を奪ったとみられています。
コンビニの関係者 「店に入ってきた時は落ち着いた感じでした。大声も出していなかったと思う。(店内に)お客さんが何人かいたので『どうしよう』と思い、大声で叫びました。『逃げてください』と」
その後、駆けつけた警察官が前田容疑者に包丁を突き付けられ、包丁を下げるよう繰り返し呼びかけたものの応じなかったため、発砲したということです。
警察「取り扱いが適正だったかどうかは調査中」容疑者は右肩と右脚にけが
現場近くに住む人 「人に当たったかはわからないけど、1発目は空に向けて撃ったような気がします」 「最初の2発ぐらいはもう連続で鳴って、その後しばらくしてもう1発という感じ」
拳銃の弾が命中した前田容疑者は右肩と右脚にけがをしましたが、命に別状はありません。
警察は認否について、前田容疑者が治療中のため確認できていないとしたうえで、「拳銃の取り扱いが適正だったかどうかは調査中」としています。
相次ぐ警察官の発砲そのルールは?
井上貴博キャスター: 日本ではなかなか見ない映像だと感じますが、各地で警察官の発砲事案がありました。
【警察官の発砲相次ぐ】 ・北海道路上で刃物所持(17日) ・神奈川県刃物・ゴルフクラブ所持(20日) ・熊本県コンビニ刃物強盗(22日)
北海道と神奈川県のケースはいずれも威嚇射撃だったんですが、今回は命中したということです。
警察官の拳銃の発砲ルールについて、撃つ前に義務付けられているのは、▼「撃つぞ」など相手に予告を行うことです。
▼可能であれば、空など安全な場所に威嚇射撃を行います。
どちらも緊急時などは省略することが可能であるとされています。 ※警察官等拳銃使用及び取扱い規範などより
映像に映っていた以外では、近隣住民によると「1発目は空に向けて撃った」「最初の2発は連続、しばらく後にもう1発」という証言もあるので、威嚇射撃を行っていた可能性があります。
発砲は適切だったのか、調査の焦点について…
TBS社会部警察庁担当の秋本壯樹記者によると「警告しても包丁を離さなかった状況で、周囲に危害が加わる可能性があったかどうか」だということです。