秋田県知事「落選されると困る」、小選挙区では自民党候補を応援…注目の議論は「クマ対策」

衆院が23日に解散し、総選挙が「27日公示―2月8日投開票」で行われることが事実上決まった。秋田県の鈴木知事は19日の定例記者会見で、「県政運営に当たり、落選されると大変困る」として、県内小選挙区では自民党候補者を応援する考えを明らかにした。
鈴木知事は、小選挙区で特定候補を応援する予定があるかを聞かれ、「理想は比例枠とかを使い、皆さんが当選すれば県としてはありがたい」と発言。その上で、いずれも自民現職の冨樫博之氏(秋田1区)、御法川信英氏(比例東北)の名前を挙げ、「クマ対策や洋上風力の再公募のための大臣面会は、2人の力がなければできない」とし、「落選されては困る方々は、公務に支障のない範囲で応援する」と述べた。
年明けすぐに衆院解散の見通しになったことには、「驚きを持って受け止めている」とした。高市内閣の支持率は高いが新たな連立政権になったことから、「簡単な戦いではないだろう」との見方も示した。
選挙戦で注視する議論は「地方のクマ対策や人口減少対策など」といい、政策の中身が深まることを期待している。
短期決戦に向け、県内各地の選挙準備は「投開票所がこれまでと同じ場所で確保できないとか、投票所の数も今まで通りにできるか不明。大変な状況」と説明。真冬の選挙には「ポスター掲示場所の除雪から始めないといけない。投票所に行くのも大変。雪国の自治体としては非常に困ったという感じ」と述べた。

知事・市長・衆院「トリプル選」の大阪、選管悲鳴…知事選告示あと2日で「掲示板が一か所も立たないかも」

あと2日に迫った大阪府知事選の告示(22日)に、選挙ポスターを貼る掲示板の設置が間に合わない自治体が相次いでいる。吉村洋文知事(日本維新の会代表)の辞職表明から告示までわずか1週間しかなく、2月8日に同日投開票となる衆院選の準備にも手を取られるためだ。各自治体の選挙管理委員会は「とてもじゃないが、作業が追いつかない」と頭を抱えている。
大阪府豊中市役所の近くにある府立桜塚高校。校門前に掲示板が設置される予定だが、1月20日朝の時点で、支柱となる木の杭(くい)4本が打ち付けられているだけだった。
市選管によると、掲示板の納入は23日以降になる可能性がある。業者に頼み、掲示板を設置する市内486か所で先行して杭打ちを進めているが、担当職員は「最悪、このままの状態で告示日を迎えることになるかもしれない」と明かす。
このほか、「業者が衆院選の作業に追われており、知事選の掲示板は告示日までに一か所も立たないかもしれない」(東大阪市選管)、「何とか2月8日の投開票日までには全て間に合わせたいが……」(堺市選管)などの声が出ている。大阪市長選との「トリプル選」になる大阪市は19日、約2000か所の掲示板を700か所程度に絞り込むことを明らかにした。
府内の自治体から仕事を請け負う看板製作業者は20日、読売新聞の取材に「社員全員が休み返上でやっているが、それでも間に合わない状況だ」と慌ただしく語った。
設置が間に合わない理由は、準備期間の圧倒的な短さだ。吉村氏が出直し知事選に向けて辞職を表明したのは15日夜で、翌16日に衆院選との同日実施が決まった。衆院選は「27日公示―2月8日投開票」の日程で実施されるが、知事選の選挙期間は衆院選より5日長い17日間のため、告示日は今月22日となる。
「超短期決戦」の影響は掲示板以外にも出ている。府選管は通常、告示前に立候補予定者に対する説明会を開いて資料を配布し、立候補の手続きや注意点などを伝えるが、今回は時間がないとして開催を見送った。立候補予定者は個別に資料を取りに行く必要があるが、20日午前10時時点で訪れたのは、吉村氏の陣営のみという。

「ゾンビたばこ」カートリッジ1002個を密輸、容疑でタイ国籍の女を逮捕

「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物エトミデートの入ったカートリッジ約1千個をタイから密輸したとして、大阪府警関西空港署などは20日、医薬品医療機器法違反(営利目的輸入)の疑いで、住居不定で無職のタイ国籍の女(31)を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は昨年11月、何者かと共謀し、エトミデート入りのカートリッジ1002個をスーツケースに隠し、タイから関西国際空港に飛行機で密輸したとしている。同署は認否を明らかにしていない。
同署によると、同じ飛行機で覚醒剤を密輸したとする覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されたマレーシア国籍の男(31)も、エトミデートの密輸に関与した疑いがあるという。カートリッジは菓子袋の中に隠されていたといい、同署は組織的な事件の可能性があるとみて調べを進めている。

真冬の衆院選で総務省が「降積雪対策対応チーム」設置

林総務相は20日の会見で真冬の選挙戦となる2月8日投開票の衆議院総選挙に向けて、総務省内に「降積雪対策対応チーム」を立ち上げたことを明らかにしました。
チームの活動内容は、積雪に伴って生じうる課題の把握や対応策の検討、地域における緊急連絡体制確保の支援など、ということです。
林総務相はまた、19日付で、各選挙管理委員会に対してポスター掲示場の埋没倒壊、投票用紙や投票所入場券等の配布遅延など、予想される積雪による選挙管理執行上の支障に対する措置を事前に十分検討するよう通知を発出した、と述べました。

工作機械メーカー関連会社の機密情報を不正入手か ロシア人“スパイ”の男と日本人の元社員を書類送検 偶然装い接近か その手口とは…

国内の工作機械メーカー関連会社の機密情報を不正に入手したとして、ロシア人スパイの男と日本人の元社員が警視庁公安部に書類送検されました。
警視庁公安部によりますと、在日ロシア通商代表部の元職員で、ロシア人の男と国内の工作機械メーカー関連会社の元社員の男性は、2024年11月と去年2月、男性が勤めていた会社の新商品に関する開発情報などの機密情報を不正に入手した疑いがもたれています。
警視庁公安部が、2人の動きを把握したことで事件が発覚したもので、男性は見返りとしてこれまでに70万円ほどを受け取ったとみられています。
警視庁は男性の認否を明らかにしていません。
一方で、ロシア人スパイは、出頭要請に応じることなく、すでに帰国していて、警視庁公安部は、ウクライナに侵攻中のロシアが、軍事転用が可能な最先端技術を持ち出そうとしていたとみています。
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日本国内で活動するロシア人スパイ。どういった手口で情報を入手していたのでしょうか。警視庁担当の島津記者に聞きます。
手口としてポイントは2つです。1つめは「偶然を装い接触、そして親密に」、2つめは「連絡先は交換せず」です。
まず、1つめの「偶然を装い接触」ですが、まず日本人男性にウクライナ人と偽って「道を聞くふり」をして近づきます。
ただ、この男、実はロシアの情報機関「SVR」の職員で、スパイでした。
すでにこの時、スパイは男性をターゲットと定めて、偶然出会ったふりをしていただけで、実際はその先の機密情報を狙っていたことになります
スパイは日本語が堪能で、「お礼をしたいから、また今度会いましょう」などと言って、その後、少なくとも10回、首都圏の飲食店などで繰り返し会い、スパイは仕事の愚痴を聞くなどして、親密になると、日本人男性から会社の機密情報などを口頭で聞き出していたということです。
次に2つめのポイントですが、2人は連絡先などは一切交換せず、会った際に「次の日時と場所」、さらに会えなかった場合の「予備日」まで決めていたといいます。
これは、メッセージなどの痕跡を残すことで、スパイ活動が発覚するのを防ぐためだったとみられています。
捜査幹部は、この2つを「ロシアの古典的な手法」としています。
──道を聞かれた相手がスパイというのは考えつかない。私たちも気をつけなければいけませんね。
警視庁公安部は、工作機械の関連会社などはロシア側の関心が高いので、狙われているのではと注意喚起しています。
注意する点として、外国人からのSNSや街頭での接触に対し、相手の身元を注意深く確認すること。
また、食事や贈り物で「断りづらい関係」を作り、情報を段階的に引き出すのが彼らの手口です。「なぜ自分なのか」と立ち止まって考えることが重要だとしています。
最後に「これくらいの情報なら大丈夫」「相手はいい人だから」と1人で判断せず、不審に感じたら、周囲への相談や、警察への通報も検討してほしいとしています。

東名あおり運転一家4人死傷 被告の懲役18年確定へ 最高裁上告棄却

神奈川県大井町の東名高速で2017年、あおり運転で一家4人が乗った車を停車させ、後続車の追突で死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた石橋和歩(かずほ)被告(34)の上告審で、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は19日付の決定で、石橋被告の上告を棄却した。危険運転致死傷の成立を認めて懲役18年とした差し戻し後の1、2審判決が確定する。
裁判官5人全員一致の判断。弁護側は被告の運転と被害者の死傷との間に因果関係がないと主張したが、小法廷は「上告理由に当たらない」と判断した。
差し戻し後の1、2審判決によると、石橋被告は17年6月5日夜、東名高速を走行中、静岡市の萩山嘉久さん(当時45歳)と妻の友香さん(当時39歳)、娘2人が乗ったワゴン車に急な加減速を繰り返して接近し、停止させた。ワゴン車はトラックに追突され、夫婦が死亡、娘2人がけがをした。
弁護側は公判で「車を停止させたのは被害者の判断で、被告の運転が原因ではない」と主張した。しかし、差し戻し後の1審・横浜地裁の裁判員裁判(22年6月)は「被害者は被告の妨害運転の影響で冷静な判断ができず、停止するほかないと追い込まれた」とし、弁護側の主張を退けた。東京高裁判決(24年2月)もこれを支持していた。
差し戻し前の1、2審判決も危険運転致死傷の成立を認めたものの、東京高裁判決(19年12月)が、横浜地裁(18年12月)の訴訟手続きに法令違反があったとして破棄し、審理を地裁に差し戻した。【三上健太郎】

【解説】“最長”寒波 日本海側中心に大雪続く恐れ 今後の見通しは

日本付近に居座る強烈な寒波の影響で、25日(日)頃にかけて日本海側を中心に大雪が続くおそれがあります。この“最長”寒波の見通しについて、気象予報士の木原実さんに聞きました。
今回の寒波、長い期間居座る原因はズバリ、「シベリア高気圧の強さ」です。20日(火)夜以降、しばらく日本海側では雪や強い雪が予想され、短時間で積雪が急激に増えるおそれのある危険な雪雲「JPCZ」を思わせるような強い雪雲の流れ込みも予想されます。また、普段雪の少ない太平洋側でも大雪となる所がありそうで、注意が必要です。
気圧配置も“西高東低”冬型が続きますが、冬の高気圧というのは冷たい空気で出来ています。冷たい空気は重いため、地面を強く押します。これが「気圧」です。今回のシベリア高気圧の中心気圧は「1060hPa」以上で冷たい空気「寒気」がたっぷり。それが今回の寒波が「数年に一度レベルの長さ」と呼ばれる所以です。
北陸や東北など日本海側を中心に、大雪のエリアが予想されます。21日(水)朝から22日(木)朝までの降雪量は、北陸で100センチ、東北で70センチ、近畿で50センチの予想です。さらにその後、23日(金)朝までの24時間で、北陸で100センチ、東北70センチ、近畿で50センチなど、強い雪は収まる気配がありません。そのため、気象庁や国土交通省も警戒感を強めて呼びかけている状況です。
大雪への対策として、まずは不要不急の外出を控えること。テレワークの活用など含め検討をお願いします。そしてどうしても車を運転する必要のある方は、必ず冬用タイヤの装着、チェーンの携行も忘れずにお願いします。そして急な立ち往生に備えて、毛布や食料、モバイルバッテリーなどもしっかり持っておくと安心です。そして何よりも最新の気象情報、交通情報をこまめにチェックするようにしてください。

熊本でヘリ墜落 阿蘇山斜面に大破の機体 現場付近では異音も

20日午前11時過ぎ、熊本県阿蘇市の観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」を飛び立った観光遊覧用のヘリコプター1機が消息を絶った。消防や警察などが周辺を捜索したところ、約5時間後に阿蘇山の中岳第1火口の北側斜面で、ヘリの機体が大破しているのが見つかった。現場付近で「『ドーン』という音を聞いた」との情報もあることから、墜落したとみられる。
警察などによると、ヘリには60代の男性パイロットと、台湾からの旅行客とみられる男性(41)と女性(36)の計3人が搭乗していたが、安否は分かっていない。20日の捜索は夜で打ち切り、21日朝に再開する。
ヘリの機種は「ロビンソンR44」で「匠(たくみ)航空」(岡山市)が運航。午前10時50分過ぎに同施設を離陸し、観光名所の「草千里」や阿蘇山上空を巡った後、同施設に戻る約10分のフライトを予定していた。
離陸後の午前11時過ぎ、ヘリ内にあったスマートフォンが衝撃を受けて自動通報するシステムが作動し、消防が異変を覚知。消防や警察、国土交通省の要請を受けた航空自衛隊が捜索を続けていた。
匠航空によると、操縦士の男性は総飛行時間約4000時間のベテランで、約40年のキャリアがあった。ヘリは数日前に定期検査を受けたが、異常は確認されなかったという。
関係者によると、ヘリはこの日、3本目のフライトだった。火口周辺は風は少し強かったが、中岳には雲がかからず、付近からもよく見えたという。火口付近にいた男性警備員(66)は「11時過ぎに『ドーン』という音は聞いた。遊覧飛行のヘリは、いつも火口の方にも飛んでいくから『もしかしたら』と思ったが……」と心配そうに語った。
同施設の遊覧ヘリを巡っては2024年5月、阿蘇市内の空き地にヘリが不時着。男性パイロットと乗客の男女2人の計3人が重傷を負う事故が起きており、国の運輸安全委員会が調査を続けている。当時も匠航空が運航しており、不時着したヘリと今回のヘリは同型機だった。
同施設はヘリの運用を当面の間、中止する。【野呂賢治、中村敦茂、山口桂子】

立民・原口元総務相、中道合流せず=「有権者への裏切り」

立憲民主党の原口一博元総務相=衆院佐賀1区=は20日、国会内で記者会見し、公明党との新党「中道改革連合」に関し、野田佳彦代表ら執行部の説明が足りず「民主主義の手続きを無視している」として、合流しないと表明した。既に離党届を提出しており、衆院選には自身が代表を務める政治団体「ゆうこく連合」から出馬するという。
原口氏は会見で、立民が安全保障関連法の「違憲部分の廃止」を訴えながら、中道の基本政策では容認したことを念頭に「自爆であり、有権者への裏切りだ」と批判。国会議員5人の政党要件を満たすため、同僚議員に参加を呼び掛ける考えを示した。
また、立民の青山大人衆院議員=茨城6区=はX(旧ツイッター)に、新党に参加せず無所属で出馬すると投稿した。 [時事通信社]

大規模な太陽フレアが発生 GPSや通信に影響恐れ

情報通信研究機構(NICT)は20日、大規模な太陽表面の爆発現象「太陽フレア」が19日に発生したと発表した。気象庁の柿岡地磁気観測所は地磁気嵐が20日未明に発生したと報告。NICTは「宇宙天気の乱れは今後も継続する見込み」として、GPSの誤差増大や通信障害、人工衛星の運用に影響が生じる恐れがあると注意を呼びかけた。
太陽フレアが起きると、強い紫外線やエックス線、電波などが放出される。エックス線の強度によって5段階に分けられており、今回の太陽フレアは最大の「X」クラスに該当するという。
NICTによると、太陽フレアは19日午前3時9分に発生した。