西日本は台風接近前から雨が強まる 太平洋側を中心に大雨のおそれ

台風6号(チャンミー)の北上に伴い、西日本では6月2日(火)頃から雨が強まります。台風が近づく3日(水)にかけて、東日本も含む太平洋側を中心に大雨のおそれがあるため、早めの警戒が必要です。
6月2日(火)は西日本で雨雲が発達
台風6号の中心は2日(火)に沖縄本島や奄美大島の西の海上を進む予想となっています。中心が本州から離れている時点でも、高気圧との間を吹く南東からの風によって湿った空気が送り込まれる見込みです。

地形の影響で雨雲が発達しやすい九州や四国、紀伊半島の太平洋側で局地的に雨が強まります。また、天気図には描かれない前線が日本海側にのびるとみられ、この周辺でも局地的に雨雲が発達する見通しです。

西日本では台風の接近前から強雨リスクが高まりますので、早めに対策などを進めるようにしてください。
3日(水)は東日本にも活発な雨雲
現時点の予想では、台風6号は3日(水)に九州の南から紀伊半島の沖へと東進する可能性が高くなっています。

最も可能性が高い進路を進んだ場合、台風の中心の北側に広がる活発な雨雲が、西日本から東日本の太平洋側を通過する見込みです。特に台風の中心が近づく前は、南東からの湿った風が強く吹き付けるため、紀伊半島や東海の山沿い、関東西部の山沿いなどで雨雲が発達します。

最新のコンピューターシミュレーションの計算では、総雨量が多い所で300mm以上に達する見通しです。土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水などのおそれがあるため警戒が必要です。

「うちら帰るから」「キャーという声と、ダンという音」 内田被告が法廷で証言 旭川女子高校生殺害事件

(内田梨瑚被告)
「『うちら帰るから』と言って、車に戻りました。キャーという声と、ダンという音が聞こえました」
注目の被告人質問では、事件の核心部分をめぐっての主張の食い違いが鮮明になりました。
内田梨瑚被告(23)はおととし4月、当時19歳の女と共謀して女子高校生を車に監禁し、旭川市の神居大橋まで連れていって裸にさせ、橋から落として殺害したなどの罪に問われています。
これまでの裁判で、内田被告は「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と殺人を否認。
おととい(27日)の裁判で証人として出廷した、共犯の当時19歳の女は
「梨瑚さんは、肩甲骨のあたりを両手で押しました」
橋の上で何があったのでしょうか。
内田被告の証言に注目が集まったきょう(29日)、26席の傍聴席に対し、7倍以上となる187人が列を作りました。
午後3時ごろから始まった、内田被告への被告人質問。
永山友菜記者
「内田被告は、傍聴席の遺族に向かって深く一礼をしてから、証言台に立ち、落ち着いた様子で語りました」
(内田梨瑚被告)
「ラーメンの写真以外にも使われていたんだってショックでした」
内田被告は弁護側からの質問に対し、事件のきっかけとなったラーメンを食べる画像以外にも、女子高校生がSNSで内田被告の写真を無断で使っていたと話しました。
(内田梨瑚被告)
「Aさん(女子高校生)の態度にイライラしていた」
その後、内田被告に「死にたい」と言うようになったという女子高校生。
事件現場となった神居大橋に到着後、女子高校生が裸になったことについて、内田被告は
(内田梨瑚被告)
「死にたいと言っているのは本当のことなのか、確かめようと。本当に死にたい人だったら、脱ぐことはできないのではと思っていた」
また、「落ちろ」「死ねや」と言ったのは「死にたいと言っているのが本心かどうか確かめるため」と説明しました。
その後、女子高校生を橋の欄干の外に立ったままの状態で残し、駐車場に向かおうとしたところ、「キャー」という声が聞こえたとしています。
次の裁判は来月3日で、検察側からの被告人質問が行われます。
Q内田被告はどのような様子だったのでしょうか。ここからは中継を結んで伝えてもらいます。旭川地裁前には初公判から取材を続けている永山記者がいます。永山さん、お願いします。
永山友菜記者
内田被告は、午後から始まった被告人質問で、傍聴席にいる遺族に向かって初公判と同じように深く一礼をしてから証言台に立ちました。
弁護側の質問が始まると、初めに大きなはっきりとした声で「よろしくお願いします」と述べました。
Q永山さん、裁判、一連の裁判も今日で5日目となりましたが、今までの様子と比べて変化などはあったのでしょうか。
永山記者
法廷内での様子としては、昨日までは無表情で一点を見つめていることがほとんどでした。
しかし、被告人質問を控えた今日は、証人などの発言を前のめりで聞いている場面もありました。
また、共犯の当時19歳の女は、橋の欄干に外側を向いて座った女子高校生を「2人で押し、その後、ロープのようなものにつかまった後、姿が見えなくなった」と証言していましたが、一方の内田被告は今日、「女子高校生はロープにつかまった後、自力で欄干の外側に戻ってきた」と主張していて、2人の主張は食い違っています。
傍聴席では、女子高校生の遺族が内田被告の背中をじっと見つめ、耳を傾けていました。
内田被告への被告人質問は、次回の来月3日、検察側による質問から再開する予定です。

「判決報告できない」=男児の母親、憤りあらわ―東京女子医大の2歳児死亡事故

東京女子医大病院の2歳児死亡事故で、両親は発生直後から記者会見するなどし原因究明と再発防止を訴えてきた。昨年12月の公判で「生きていれば中学3年。悲しみで押しつぶされそうだ」と涙ながらに意見陳述した40代の母親は、判決を受けたコメントで「(息子に)報告できない」と憤りをあらわにした。
亡くなったのは一人息子の孝祐ちゃん。リンパ管腫の手術はメスを使わず、2度注射するだけと聞いていた。前日は狭いベッドで一緒に寝た。
容体が急変したのは手術3日後。集中治療室にアラーム音が響き、危篤と知らされた。心臓マッサージを受ける孝祐ちゃんの目に光はなく、鼻や口からは茶色い液体が流れ出た。死亡宣告されても現実か分からず涙も出なかった。「このまま狂ってしまえればどれほど楽か」と感じた。
突然の別れから10年以上がたった。事故を知らない友人から「孝祐くん元気?」と聞かれると体が硬直する。「大きくなったら何になりたかったのかな」。想像するとつらく、「亡くなった子の年を数えてはいけない」と言い聞かせてきた。
「真実を知りたい」と2年半に及ぶ公判を傍聴し続けた母親は、研修医を無罪とした判決後、弁護士を通じてコメントを発表。「あのときの孝祐の苦しむ姿が浮かんだ。悲しい気持ちでいっぱいです」とつづった。 [時事通信社]

診察キャンセル料は一部病院のみ 厚労省が通知訂正、周知不足陳謝

6月から一部の医療機関が診察のキャンセル料を患者に請求できる制度について、厚生労働省は29日、全ての医療機関に適用されると誤解を招いている恐れがあるとして、都道府県などに発出した通知を訂正し、制度の周知不足を陳謝した。実際の対象は保険診療の際に「予約料」を設定している医療機関のみで、ごく一部に限られる。
厚労省によると、予約料を設けているのは2024年8月時点で全国928の医療機関。料金を請求できるのは診察直前のキャンセルで、患者が予約時に支払いに同意していることが条件となる。金額は医療機関が設定する。予約は受け付けるが、予約料を取らない診療は対象とならない。
厚労省は、6月からの診療報酬改定に伴いキャンセル料が請求できるようになると3月に都道府県などに通知したが、対象機関の説明があいまいだったため、今月29日に訂正。予約料を設けている機関が請求できると明記した通知を出し直した。
上野賢一郎厚労相は29日の記者会見で「現場に混乱を生じさせ、おわび申し上げる」と述べた。

たつの市母娘殺害“指名手配中の男”事件現場近くの新映像を入手 容疑者と似た人物を目撃した人も

指名手配中の男とみられる人物が映る、新たな防犯カメラの映像を入手しました。
新たに入手した、事件現場近くの防犯カメラの映像です。
兵庫県たつの市の住宅で、母親の田中澄恵さんと娘の千尋さんが殺害された事件。撮影されたのは、今月19日の午前9時すぎ。警察への通報が入る、およそ1時間前です。
歩いているのは、大山容疑者とみられます。
服装をよく見ると、黒地に白いラインが入ったズボンをはいているのがわかります。
そのおよそ30分後。再び似た人物が同じ場所に戻ってきますが、その服装は上の服の色が変わっているのが見て取れます。
娘の千尋さんに対する殺人の疑いで全国に指名手配されている、住所・職業不詳、大山賢二容疑者。
事件が発覚した翌日の今月20日には、事件現場から南へおよそ2キロ離れた揖保川にかかる橋の下で目撃されていました。
そのときの特徴は、黒い椅子に座り、白いタオルを首に巻いたまま。黒縁の眼鏡、口もとには白いマスクをつけているのが見て取れますが、上着は、先ほどの防犯カメラ映像から、さらに変化しているのがわかります。
現場には、いまも特徴のよく似た黒い椅子が残されています。
捜査関係者への取材で、この橋の周辺に大山容疑者が数日間にわたり滞在していた可能性があることが新たにわかりました。
この画像が撮影された3日前の17日に、似た服装をした人物を目撃したという地元の人は…。
大山容疑者と似た人物を目撃した人
「17日の午後4時ごろ、水たまりのあたりを下向いてうろうろ。なんか探し物をしているかなという感じ。下ばかり見て。黒いジャージに白の2本線、首にタオルをしていた。帽子をかぶっていた。マスクもしていた、白いマスクも。まさしくそれやわって。(Q:この辺りは普段人は入ってくる?)入ってこない」
兵庫県たつの市の住宅で親子2人が殺害されたとみられるのは、今月13日ごろ。
翌日の14日には、事件現場の最寄り駅であるJR播磨新宮駅の前で、17日には、再び現場近くで大山容疑者とみられる人物が確認されています。
警察は、引き続き情報提供を呼びかけ、行方を追っています。

大阪市議会が会期延長 「都構想」めぐり公明・自民が反発 副議長のポスト打診を固辞

大阪市議会で29日、選出する予定だった副議長が決まらず、会期が13日間延長されることになりました。 大阪市議会の議長と副議長は毎年5月に改選され、議長は最大会派から、副議長は第2、第3会派から選ばれることが慣例でした。 今年は29日の本会議で選出して閉会する予定でしたが、公明と自民が副議長のポストを固辞したため、会期を来月11日まで延長することになりました。 公明の西幹事長は「都構想」の制度案を議論する法定協について、「日程やゴールまで決めた状態で進めている」と維新主導の議会運営を批判。 自民の森山幹事長は、「今の市会運営を見る中で、自分たちが責任を持って副議長を送ることはできない」としています。 一方、横山市長は副議長の選出について、「慣例に則って対応してほしい」と話しました。

道府県を都に名称変更可能、「副首都構想」関連法案の原案判明…特別区設置も住民投票で

自民党と日本維新の会が今国会で成立を目指す「副首都構想」の関連法案の原案が判明した。道府県を都に名称変更できるとしたうえで、特別区設置と名称変更を道府県民による住民投票で問える規定を付則に盛り込んだ。
副首都の指定を目指す道府県と、特別区の設置を目指す市町村の議会が、名称変更と特別区設置を議決した上で、法定協議会でも議決されれば、関係道府県民による住民投票を行う。過半数を得られれば、特別区設置と名称変更が可能となる。
法案では、大規模災害に備えて国家社会機能の継続性を確保することを目的に、副首都の指定要件などを定めている。国は、副首都が機能を十分発揮することができるようにするため、「まちづくりの推進に必要な施策を講ずる」と明記した。自民、維新両党は29日にも関係部会で原案について議論する予定だ。

独立行政法人のシステム脆弱性監査、再委託先の情報管理体制の不備で実施できず…サイバー攻撃に盲点露呈

内閣官房が毎年行ってきた独立行政法人のシステムの脆弱(ぜいじゃく)性などを監査する事業が今年度、実施できていないことがわかった。法令上、唯一受託できる情報処理推進機構(IPA、東京)が4月、再委託先の情報管理体制の不備で5か月間の契約の指名停止を受けたためだ。サイバー攻撃の脅威が増す中、国の監査体制の盲点が露呈した形となる。(安田龍郎)
問題となっているのは、全ての独立行政法人と、日本年金機構などの特殊法人・認可法人の計約100法人を対象に、基幹システムの脆弱性や管理体制などを調べる国の監査事業。2014年制定のサイバーセキュリティ基本法に基づくもので、16年の法改正で高度な技術を持つIPAのみに委託可能となった。IPAは年度初めに内閣官房と随意契約を交わし、内閣官房の許可を得て複数の事業者に再委託してきた。
監査では、ハッカー役が外部からの侵入テストなどを実施。機密情報を扱うため、内閣官房は契約で、担当者以外が入室できない事業所内の部屋を作業場所に指定し、再委託先にも順守義務を課している。
内閣官房国家サイバー統括室やIPAによると、IPAが昨年度の事業を再委託したデロイトトーマツグループの「ストーンビートセキュリティ」(東京)で昨年10月、従業員が指定外の場所で作業していたことが発覚。他にも複数の違反が確認された。
情報漏えいはなかったが、監査の一部を完遂できず、内閣官房は今年4月、「契約相手として不適当」などとしてIPAとストーン社を9月まで指名停止とした。IPAの指名停止は初めて。これに伴い、年度初めの契約ができず、約5億円の予算を計上している今年度の監査事業もストップした。
IPAは読売新聞の取材に、「業務を最後まで継続させる上で課題はあった」と説明。ストーン社の親会社のデロイトトーマツサイバー(東京)は「業務管理体制の不備があり、セキュリティー専門会社として重く受け止めている」とコメントした。同室は「再発防止策も含め、対応を検討中」としている。
先端技術を持つ独法などを狙ったサイバー攻撃は近年、相次いでいる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23年以降、複数回攻撃にさらされ、個人情報などが一部漏えいした。最新AI(人工知能)モデル「クロード・ミュトス」はシステムの脆弱性を特定する能力が極めて高いとされており、サイバー攻撃の脅威は増している。
情報セキュリティーに詳しい立命館大の上原哲太郎教授は「監査はセキュリティーへの意識を高める効果もある。政府は着実に実施できるよう、指名停止のルールの適否についても検討すべきだ」と指摘する。
◆情報処理推進機構=国の情報セキュリティー対策の中核を担う経済産業省所管の独立行政法人。4月1日時点の職員数は723人で、情報セキュリティ白書の発行や国家資格の情報処理安全確保支援士などの試験運営も担う。AIの安全対策を行う「AIセーフティ・インスティテュート」も設置されている。

「女性皇族の身分保持」「男系男子の養子」両案とも妥当、正副議長原案…6月前半めどに「立法府の総意」取りまとめ

皇族数の確保に向け、衆参両院の正副議長が「立法府の総意」として近く与野党に提示する取りまとめ案の原案が判明した。女性皇族が結婚後も身分を保持する案と、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案の双方を「基本的に妥当」とし、政府に具体的な制度設計を促す方針だ。
複数の関係者が明らかにした。衆参の正副議長は27日、衆院議長公邸で原案を巡り協議した。文言などの調整を進め、近く各党・会派が出席する全体会議に示す予定だ。
2案は、政府の有識者会議が2021年に提示したものだ。原案では、結婚後の女性皇族の身分保持について、皇室の歴史や活動の継続性を踏まえ、妥当と認めた。ただ、現行の皇室典範が、女性皇族は一般の国民と結婚後、皇族の身分を離れると規定していることから、経過措置として身分保持を続けるか否かを選ぶ権利を認めるなど、配慮が必要と言及する見通しだ。
焦点となっていた夫と子の身分については明記を見送り、必要に応じて「適時適切な措置」を取ることを皇室典範改正案の付帯決議に盛り込むよう提案する方向で調整する。夫と子への身分付与は、与党などが母方のみ天皇の血を引く女系天皇につながりかねないと反対する一方、立憲民主党は賛成している。
原案は、養子案についても1947年に皇籍を離脱した旧11宮家の男系男子を対象に制度設計を求める。ただ、国民の理解を得るため、慎重な制度設計の必要性も明記し、具体的には、養子対象者の年齢や養子を迎える皇族の範囲、養子自身は皇位継承者にならないことなどを例示する。
根強い懸念に配慮し、必要があれば「一定年数ごと」の見直しも盛り込む方向で調整している。2案とも、状況に応じて必要な措置を検討する条項を皇室典範改正案の付則に設ける方向で検討する。
衆参両院は、6月前半をめどに「立法府の総意」を取りまとめたい考えだ。政府はその後、皇室典範改正案の作成に着手し、国会に提出する。高市首相(自民党総裁)は今国会中の皇室典範改正を目指している。

「グロかった」「もっとやって」川村葉音被告(21)が裁判で証言【大学生集団暴行死】裁判官が「言ってることが理解できない」と異例の事態に 検察も「めちゃくちゃっすね」と女に指摘 強盗致死事件

北海道江別市で集団暴行を受け、大学生が死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、川村葉音被告(21)が、当時18歳の主犯格の男を「キレさせたら、私も暴力を振るわれると思っていた」と裁判で証言しました。
川村葉音被告(21)と当時18歳で特定少年の男、そして16歳の少年の3人は、2024年10月、江別市の公園で同じく起訴されている八木原亜麻被告(21)と交際していた長谷知哉さんに集団暴行を加え、キャッシュカードなどを奪い死亡させた罪に問われています。
27日の公判では、川村被告の被告人質問が行われ、主犯格で当時18歳の特定少年の男の暴行について「止めようと思わなかった」などと話しました。
「許さない、もっとやって」
27日の裁判員裁判で被告人質問に臨んだ川村葉音被告(21)。事件当時の暴行の様子を証言しました。
【弁護側の被告人質問】
Q.その後、暴行は終わった? A.八木原が「許さない、もっとやって」と言ったので、暴行がまたスタートした。 背中、腰を蹴っていた。(当時17歳の少年)から、ハオ(川村被告)もやれと言われたので、背中を2回踏んで、胸も2回踏んだ。
Q.その時、被害者はまだ動ける様子だった? A.動いていた。表情は見ていなかった。
Q.なぜ、被害者の顔を見なかった? A.自分が暴行する時は、暴行する部分しか見てなかったので、顔を見ていなかった。
Q.録音に女性の笑い声が入っていたがあなたの? A.いいえ、八木原さんの。(主犯格の男)が「動画撮りたいからもう一回やって」と(18歳の高校生の男)に言っていた。
Q.その後はどんな暴行を? A.(17歳の少年)が被害者の胸にまたがり、1分間くらい連続で殴り続けていた。
弁護人からは「なぜこの流れを止められなかったのか」問われると川村被告は…。
「キレたら怖いと思っていたから。(主犯格の男)さんをキレさせたら、私も暴力を振るわれると思っていた」と証言しました。
「もう僕をいじめるのやめてください」
被告人質問は検察側からもあり、厳しく指摘される場面もありました。
【検察側の被告人質問】
Q.被害者が「もうこれ以上やめてください」「もう僕をいじめるのやめてください」と聞こえていた? A.被害者が「もう僕をいじめるのをやめてください」と事件の日、私の耳で聞いた。
Q.胸は…痛みませんでしたか? A.その時は本当に何も考えていません。
また、被害男性から奪ったキャッシュカードを使い、コンビニエンスストアのATMで現金を引き出す場面についても証言しました。
Q.「口座になんぼ入ってんの?」と言った覚えは? A.あります。
Q.どういう気持ちでそれは言った? A.被害者が最初に、1万あると言っていたのに2000円だったから、残りの8000円くらいは口座に入ってるのかなと気になって言いました。
Q.被害者の給料日が近いことは知ってた? A.八木原(亜麻)さんとの会話で知ってた。八木原さんが「こいつ今日給料日だよ」と言っていたのと、被害者がバイトしていて、その給料が高いと聞いていた。
Q.ある程度のお金が入ってるとみて聞いたのでは? A.違います。
Q.クレジットカードやキャッシュカードを奪い取ることになるとは思わなかった? A.事件の時は思わなかった。
Q.被害者を車に乗せると血が付くから嫌だと言ったのはあなた? A.はい。
Q.他人のカードを使うことは犯罪行動になるという認識は? A.その時はありませんでした。
「グロかった」「ろれつが回っていなかった」
Q.コンビニで買い物を終えた後、第3暴行が始まるわけだけど、印象に残ってる暴行は? A.(18歳の高校生だった男)さんのライダーキック。あとは(17歳の少年)が馬乗りになって、顔を1分間殴り続けた暴力。
Q.被害者の頭が蹴られて、ゴロンと横を向いて、そしたら反対側の人に蹴られてゴロンとなったのを繰り返してるのを見たと書いてあるけど、それは思い出せませんか? A.……(10秒くらい沈黙)そういう場面はありました。
Q.それを見た時どう思った? A.グロかったと思います
Q被害者の反応は覚えてる? A.叫んでいました。
Q.被害者が亜麻(八木原被告)ちゃんいますか?と言ってきたのはなぜだと思う? A.おそらく目が開けられない状況だったからだと思います。
Q.放っておくと死んじゃうとは思わなかった? A.考えていなかった。最後、ろれつが回っていなかったので、どうやって帰るんだろう、くらいだった
Q.被害者が死ぬかもしれないとは考えなかった? A.刑事さんに「死ぬと思わなかったのか」と聞かれて、確かにそう思うと言った。
Q.衣服を脱がされて、スマホ壊されて、財布取られて、被害者はどうやって帰るのこれ? A.………
Q.めちゃくちゃっすね。 A.………。
「執着する必要はあるかな?」裁判官も質問
事件のきっかけになったのは、被害者の男性が八木原亜麻被告(21)に別れ話を持ち出したことでした。当時のことについて、裁判官からも質問がありました。
【裁判官からの被告人質問】
Q.八木原さんはほかの男の人の話をよくしていたんだよね?八木原さんが、被害者から「1年後に別れたい」と言われたからといって、そこに執着する必要はあるかな?一年後にまた別の人と付き合えば良くないかな?そこに、あなたが親身になって考える必要はないのでは? A.友達なので、話を聞いてあげようと思っていた。
Q.違う男性でも良くない?と当時、思いませんでしたか? A.当時はそう思いました。実際に、1年後に違う人にしたら良いんじゃない?と八木原さんに言ったので。
Q.じゃあどうして、「マジどんだけ悲しませてんのよ?」と被害者に言ったの? A.自分がもし、そういうことを言われたら悲しむなと思ったから。
Q.だって八木原さんも、ほかに男の人たくさんいたんだよね?お互い様だと思わなかった? A.深く考えていなかった。
Q.どうして?普通、友人だと思っていたら、深く考えずに解決なんてできる? A.……。
Q.答えられない? A.はい。
裁判官「あなたが言ってることは理解できない」
Q.悩みを解決してあげたいなら、交際を続けさせるために頑張る必要があったんじゃない?悲しませたのは事実だけど、それ以上ないよね?悲しませたからと言って。それって因縁ですよね。あなたは一体どうしようとしてたんですか? A.その時は解決してあげたいという気持ちだった。
Q.そのために具体的な行動はした? A.していません。
Q.暴行が繰り返されている姿を黙って見ていて、こんな怖い友達がいる彼女と付き合っていたいと思いますか? A.はい…。
Qあなたが言ってることは理解できないんだけど。 A.………。