オランウータンのぬいぐるみを抱える姿が世界的に人気となったニホンザル「パンチ」が暮らす千葉県の市川市動植物園が、サル山の外周に網を巡らせるなどの侵入防止策を講じている。国内外から多くの人が撮影などに訪れている中、園は「何よりも動物たちが安全に過ごせるかを考えたい」と、対応に頭を悩ませている。
自称米国籍の大学生の男らが17日、サル山に侵入し、威力業務妨害容疑で緊急逮捕された問題を受け、園は対策を進めている。「パンチへの注目を利用しようとした」とみて、撮影の全面禁止も検討しているほどという。
男は柵を乗り越えてサル山に侵入した。園は、サル山と外側の柵の距離をさらに広げたほか、外周約180メートルにわたり高さ約2メートル部分に侵入防止ネットを設置し、常駐の警備員も2人から3人に増やした。以前よりもサル山全体が見えにくくなっているが、再犯や模倣犯を防ぐのが目的で、あくまで一時的な対策という。
一方、市の公式ユーチューブチャンネルで、パンチの動画の再生数は公開1か月を待たずに100万回を超えるなど、依然注目度は高い。園の担当者は「撮影の全面禁止は世界でパンチの動画や写真を楽しみにしている人たちを落胆させてしまう」として慎重姿勢だが、公式SNSでは「ルール違反には厳しく対処する」などと注意を促している。
「発見される可能性あり遺体移した」と供述 京都男児殺害で養父を起訴へ 京都地検
京都府南丹市で市立園部小5年の安達結希(ゆき)さん=当時(11)=が殺害された事件で、殺人と死体遺棄の疑いで逮捕された養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)について、京都地検は28日にも殺人と死体遺棄の罪で起訴する方針を固めた。捜査関係者への取材で27日、分かった。
結希さんの遺体について「捜索で発見される可能性があったため、複数箇所に移動させた」という趣旨の供述をしていることも判明。府警などによる捜索の動向に合わせて遺体を移動させていったとみられる。
府警によると、安達容疑者は3月23日朝ごろ、市内の駐車場のトイレ内で結希さんの首を絞めつけるなどして殺害。同日から翌24日にかけて遺体を市内3カ所に次々と移し、同月末までに市内の山林に遺棄した疑いがある。「両手で首を絞め殺した」と容疑を認めていた。結希さんの死因は司法解剖では不詳とされていたが、鑑定の結果、窒息死とみられる。
捜査関係者によると、安達容疑者は殺害や遺体の遺棄について「1人でやった」と供述。結希さんの捜索を装うなどして自宅から車で外出し、遺体を移動させていたとみられる。
また、安達容疑者は死体遺棄容疑での逮捕前の任意聴取に、結希さんを殺害する直前の車内で「(結希さんに)本当のお父さんじゃないといわれた」「言動に腹を立て衝動的に殺した」などという趣旨の供述もしており、結希さんの発言に逆上して犯行に及んだとみられる。
【辺野古ボート転覆事故】 反基地団体の創設メンバーは「皇太子襲撃犯」だった〈皇太子ご夫妻にスパナ投げつけた元名護市議を直撃〉
辺野古の基地建設に抗議する団体「ヘリ基地反対協議会(反対協)」の創設メンバーの一人が、かつて皇太子ご夫妻を襲撃した人物だったことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
「白銀病院事件」実行犯の一人が反対協の創設メンバーだった
名護市辺野古沖で今年3月に起きた研修旅行中の転覆事故。同志社国際高校(京都)の生徒が乗った抗議船「不屈」を運航していた団体が、反対協だ。事故では、同校2年生の武石知華さん(17)と船長の金井創氏(71)が亡くなっている。
1975年に皇太子明仁親王(現上皇)と皇太子妃美智子さま(現上皇后)が空き瓶やスパナなどを投げつけられた「白銀病院事件」。その実行犯の一人が、反対協の創設にかかわった元名護市議のB氏だったのだ。
B氏本人に聞くと、こう回答した。
――反対協にいた?
「ああ。昔はね。はいはい」
――辺野古の事故や、白銀病院事件のことを。
「いや、私はもうコメントしませんので。すみません」
5月27日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および5月28日(木)発売の「週刊文春」では、反対協の共同代表らの経歴や近況、「極左暴力集団」と呼ばれる団体と反対協顧問の関係、知華さんが乗っていた「平和丸」の船長が捜査機関への対面調査を拒否する経緯、「偏向教育」が指摘される同志社国際高校の別の研修コースなどについて詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年6月4日号)
育児休業から復帰直後「ストレスが限界」…自宅で生後3か月の乳児の首絞め投げる、大阪地検が父親を起訴
自宅で生後3か月(当時)の長男に暴行したとして、大阪地検は27日、大阪府高槻市寿町、会社員の男(30)を傷害罪で起訴した。捜査関係者への取材でわかった。長男は意識不明の重体。男は育児休業から復職した直後で、調べに「ストレスが限界に達し、首を絞めてソファに投げた」と供述しているという。
捜査関係者によると、男は今月5日正午頃、自宅の集合住宅で、長男の首を絞めたり、抱きかかえた状態でソファの上に2回落としたりする暴行を加え、急性硬膜下血腫などのけがを負わせたとして起訴された。
男が直後に119番し、長男は心肺停止の状態で搬送された。親子の3人暮らしで、男の妻は当時、外出中だったという。
府警は7日、男を殺人未遂容疑で逮捕していた。
「時は来た」憲法改正に向けて動き出す高市首相 「緊急事態条項の創設」と「参院選挙区の合区解消」を優先し、9条改正は後回しにする“お試し改憲”の姿勢か
総選挙の圧勝により自民党単独での「衆院3分の2」を握った高市早苗・首相が、満を持して憲法改正に動き出したように見えるが、果たして本気なのだろうか。戦後日本では長く、自民党が「自主憲法制定」の党是をポーズだけに終わらせ、革新勢力はそれを前提に現実と乖離した護憲論を展開してきた歴史がある。そんな不毛な改憲論議を終わらせる覚悟が、この総理大臣にあるのかを問う――。【全4回の第1回】
「憲法改正」に向けた自維国による連立拡大の動き
「時は来た」――高市首相は自民党大会(4月)で憲法改正への決意を語り、改憲の具体的なスケジュールについてこう踏み込んだ。
「改正の発議にメドが立ったと言える状態で来年の党大会を迎えたい」
わずか1年で憲法改正案の国会発議まで持っていくというのだ。
だが、首相がいくら改憲を力説しても、国民には現実感が薄い。
自民党は70年前の結党以来、「現行憲法の自主的改正」を政綱(政治綱領)に掲げ、選挙のたびに憲法改正を公約に盛り込んでおり、国民は自民党政治家から耳にたこができるほど改憲という言葉を聞かされてきたからだ。
ところが、今回は政治の動きが急だ。
自民党は4月の衆院憲法審査会初会合で「論点が整理されたテーマから改正条文起草の検討作業に入りたい」(新藤義孝・与党筆頭幹事)と提案し、5月14日の同委員会に衆院法制局作成の憲法改正案に盛り込む「緊急事態条項」イメージ案を提出。国会で条文作成の議論が始まった。憲法改正原案の起草に取りかかるのは初めてだろう。
このイメージ案では、「緊急事態」を大規模災害や武力攻撃等と定義。発生時に国政選挙の延期や国会議員の任期延長、さらには内閣が法律と同等の効力を持つ「緊急政令」や「緊急財政処分」を可能とする条文案が盛り込まれ、条文案ごとに修正を議論するための論点が整理されている。
呼応するように、「憲法改正」に向けた連立拡大の動きも浮上した。
「政策的に同じ方向を向いている国民民主との連携はきわめて重要だ。連立を真剣に考えなければならない」
イメージ案の提出日に、自民党の松山政司・参院議員会長が国民民主党の連立入りに言及したのだ。
自民党は衆院では改憲発議に必要な3分の2を超える議席を持つが、参院では自民と日本維新の会を合わせても3分の2には46議席足りない。
「国民民主党は維新と共同で緊急事態条項の条文案をまとめており、9条改正にも前向き。麻生太郎・副総裁や萩生田光一・幹事長代行らが水面下で連立参加を打診している。高市首相は国民民主も連立に加え、自維国で改憲大連立を打ち出したいとの考え。3党を軸に参政党やみらい、日本保守党や保守系無所属の議員を加えると参院でも3分の2にメドが立つ」(自民党ベテラン議員)
「亡くなるとまでは」被告の1人「従属」強調 北海道集団暴行死
北海道江別市で2024年、男子大学生が集団暴行され死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われた釧路市の無職、川村葉音被告(21)ら計3被告に対する裁判員裁判が27日、札幌地裁であり、川村被告への質問が行われた。川村被告は「亡くなるとまでは思わなかった」と従属的な立場だったことを強調した。
事件は、川村被告の友人の八木原亜麻被告(21)が被害者と交際を巡りトラブルとなったことが発端で、川村被告は主導役とされる当時18歳の男性らと当初は仲裁しようとしたとしている。
川村被告は男性が暴行を始めて驚き、金品を奪うことを含めて本意ではなかったと主張。一方、高杉昌希裁判長からトラブル解決に向けた行動を取っていないことを指摘されると、答えに窮する場面があった。
検察側に暴行を止められなかった理由を問われると「(主導役とされる)男性が怖くて言えなかった」と語った。
男子大学生の遺族に対しては「苦しい思いをさせ、大切な家族の命を奪ってしまい、申し訳ありません」と謝罪した。
起訴状によると、川村被告らは24年10月、江別市の公園で長谷知哉さん(当時20歳)を暴行して死亡させ、財布を奪ったなどとされる。主導役とされる男性や八木原被告の公判は分離されている。【谷口拓未】
大阪市議会「法定協」、議論は波乱含み…維新以外の主な会派すべて反対「過去2度の住民投票の結果を軽んじる」
大阪市議会で27日に可決された「大阪都構想」の制度案を作る法定協議会の設置議案を巡っては、地域政党・大阪維新の会以外の主な会派が全て反対に回った。区割りなどの制度案作りに向け、6月にも具体的な議論がスタートする見通しだが、不参加を表明した会派もある。
27日の市議会本会議では、採決に先立ち、五つの会派が討論に臨んだ。維新は「『副首都』として力を発揮する上で、都構想は有力な選択肢だ」と主張した。一方、残る4会派は「過去2度の住民投票の結果を軽んじることは、民主主義の冒涜(ぼうとく)」「都構想の議論にかける予算は、物価高対策などに充てるべきだ」などと反論した。傍聴席では拍手とヤジが飛び交い、議長が制止する場面もあった。
横山英幸市長(日本維新の会副代表)は終了後、制度案作りについて記者団に「庁内や議会側と、区割りや事務分担について頻繁にコミュニケーションを取りながらイメージを固めていきたい」と述べた。
法定協は知事・市長と府議・市議の計20人の委員で構成され、人数配分は府・市両議会で決める。現在の両議会の会派構成を基にすると、維新の委員は知事・市長を加えて計13人となり、維新単独で制度案をとりまとめることが可能となる。
市議会で第2会派の公明党は2020年の住民投票で都構想に賛成していたが、今回は「過去2回の住民投票で民意は示されている」と反対の立場だ。市議団の西徳人幹事長は27日、法定協について「規約では協定書(制度案)の作成を担うと明記されており、(参加して)反対の立場を貫くことは矛盾する」と述べ、参加に否定的な考えを示した。府議団と協議し、最終的に参加するかどうかを決めるという。
第3会派「自民党・市民クラブ」の森山禎久幹事長は「(都構想の)設計図を作ること自体に反対の立場なので、参加はしない」と不参加を明言した。
吉村洋文知事(維新代表)は27日の記者会見で「反対であれば、その理由などを協議会の場で議論をして戦わせ、中身を有権者にしっかり見てもらうことが重要だ。反対だから出席しないのは、職務放棄だと思う」と語った。
市議会で可決された法定協の設置議案には、維新が今国会での成立を目指す「副首都構想」の関連法案についての付帯決議がつけられた。副首都の指定を受けるための申請が可能になれば、速やかに対応するよう求める内容だ。
関連法案の骨子案では、〈1〉政令市を廃止して特別区を設置(大阪都構想)〈2〉道府県と政令市の「連携協約」――のどちらかを満たす必要があるとされた。吉村氏は〈1〉を目指しているが、〈2〉の方が早く指定を受けられるとの見方があり、維新内には「他都市に先を越されないため、連携協約による指定も検討するべきだ」との意見がある。
元警察官「男性が暴れスマホ当たった」 一方立ち会った警察官は「手のスナップをきかせスマホで殴打」と証言 元捜査4課員、家宅捜索中の暴行事件の裁判 大阪地裁
大阪府警の警察官が家宅捜索中に捜査対象の男性を暴行した罪に問われた裁判で、警察官だった男が出廷し「男性が暴れスマホがあたった」などと述べました。
起訴状によりますと大阪府警捜査四課に所属していた人見寛大被告(36)は去年7月、国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみられるビルの一室を捜索した際捜査対象だった男性(20代)を暴行した罪に問われています。
これまでの裁判で人見被告は起訴内容を否認していてきのうの被告人質問で、「スマホの生体認証を解除しようとした際、男性が額をぶつけようとし、押し返した」「男性が暴れ抵抗することがあったのでスマホがあたってしまった」などと述べました。
一方、当時捜索に立ち会っていた警察官らも出廷し「手のスナップをきかせスマホで男性を殴打していた」などと証言しました。
次回の裁判は来月24日で求刑が行われる見通しです。
不審な送金記録をオンライン照会、警察庁が9銀行と協定…従来は郵送などで口座凍結前に資金移動されること多く
特殊詐欺の被害金を迅速に追跡するため、警察庁は28日、不審な送金記録を大手銀行にオンラインで照会し、迅速に回答を得る枠組みを構築したと発表した。送金先の口座を早期に凍結し、被害金の回収につなげるのが狙いで、6月1日に運用を開始する。
警察庁と28日付で協定を結んだのは、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、セブン銀行、楽天銀行、イオン銀行、SBI新生銀行、ゆうちょ銀行の9行。
都道府県警は従来、特殊詐欺の被害者が振り込んだ銀行に照会文書を郵送するなどして送金記録を確認していた。回答には数日から数週間かかり、口座を凍結しても資金が移動されていることが多かったという。
新たな枠組みでは、都道府県警が警察庁を通じてオンラインで銀行に照会し、最短で当日に回答を得られるようになる。被害金があるうちに口座凍結ができることが期待され、警察庁は今後、インターネット銀行や地方銀行などにも参加を呼びかける考えだ。
同庁によると、昨年の特殊詐欺被害は「SNS型投資・ロマンス詐欺」を含め、過去最悪の計約3257億円に上った。このうち6割超の約2100億円は、現金自動預け払い機(ATM)やネットバンキングなどを経由した「振り込み型」の被害だった。
警察庁は、金融機関と共同で口座の監視を強化する「金融犯罪対策センター」(仮称)の設置に向けた検討も加速させる方針だ。
川崎カリタス小児童ら20人殺傷から7年 花や短歌を現場に捧げ 午後には追悼ミサ
川崎市多摩区で2019年、スクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが襲われて同小の女児(当時6年生)ら20人が殺傷された事件は28日、発生から7年となった。この日、事件現場には朝から、事件を知る人たちがそっと花を手向け、手を合わせていた。午後にはカリタス小の運営法人カリタス学園が追悼ミサを開き、児童らが犠牲者に祈りをささげる。
事件が起きた時刻の午前7時40分ごろ、事件現場には犠牲者を悼む同校の卒業生や近隣住人らの姿があった。カリタス中・高校の卒業生で近所に住む会社員、大屋光子さん(57)は事件で犠牲になった2人を想い、「お二人には安らかにいてほしい。この7年、事件があった道を毎日のように通っているが、事件に遭われた方や事件で残された方たちの心の傷は本当に癒えているのだろうかといつも感じる」と、涙を流しながら語った。
事件当時、隣りの東京・調布市に住んでいたという会社員、丸茂豊さん(35)は「事件の風化を今後も防ぐため」に毎年、この日になると花を手向けに現場を訪れている。
今年は亡くなった2人に捧げる短歌を書いてきたという。亡くなった女児への短歌は女児の「ヒマワリのような笑顔」を思い浮かべながら文字をつづったと語った。「向日葵の花を供えて太陽が 照らしあの子の笑顔を作る」とよんだ。献花する花束には今年もヒマワリの花を入れた。
事件現場で亡くなった児童の保護者に対しては「身を挺し救えた命は数多し されど一人と嘆くだろうよ」と書いた。「身体を張って多くの子供たちを守ってくださった」行動に対する想いをつづった短歌を書いたという。「(保護者の行動で)救われた子供たちがこれから社会で活躍していく姿を、天国で見守っていてほしい」と語った。
事件後、多摩区と神奈川県警は毎月28日を「多摩区子ども見守りの日」に設定した。子供たちが安全に過ごせるよう、登下校時にパトロールを行っている。丸茂さんは「子供たちの安全を守るため、こうした活動をもっと盛り上げていってほしい」と訴えた。