〈 高市首相「秘書も面識がない」と断言も…オンラインのやりとりは「私に聞かれてもわかりません」 文春が報道「高市陣営の中傷動画投稿」とは?《第2弾記事で新証拠も登場》 〉から続く
高市早苗首相陣営が、自民党総裁選と衆院選でライバルや野党への“中傷動画”を作成・拡散していた問題。高市首相は国会で次のように答弁した。
「他の候補者に関するネガティブな発信は一切行っていない、と(秘書から)報告を受けている」「私は秘書を信じます」
さらに、動画作成者の一人である起業家・松井健氏について、「私自身もそして地元の秘書も面識のない方でございます」と述べた。
高市首相は追及を振り払うべく言葉を重ねるが、数多くの証拠が存在する――。
高市氏の秘書と松井氏のやり取りの記録を入手
「週刊文春」は2025年9月から26年3月の間の、高市氏の公設第一秘書・木下剛志氏と松井氏のショートメール、シグナル、LINEによるやり取りの記録を入手している。これらの記録をあらためて分析すると、木下氏が計67通のショートメールなどを送信していたことが判明した。
67通の中には、木下氏自身が中傷動画について「これからアップしてアカウントを送付致します」と報告する内容もある。また、野党候補だった安住淳氏についてネガティブな表現をした上で「皆さんに知らしめてやって下さい」とするものや、同じく馬淵澄夫氏を巡るネガティブな表現を「拡散願います」とするものがある。
さらに、やり取りの中では「ミーティング」「打ち合わせ」などとしてウェブ会議の日程調整が繰り返し行われ、少なくとも計8回のウェブ会議が開かれていた。
5月20日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および21日(木)発売の「週刊文春」では、証拠メールなどをもとに、高市首相による答弁の矛盾を報じる。また木下秘書の事務所における役割を取材し、木下秘書への直撃の様子も報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年5月28日号)
高市首相の党首討論、野党党首が相次いで褒め殺し 国民民主・玉木代表「外交的リーダーシップを高く評価」中道・小川代表「破壊力ある笑顔」
高市早苗首相と野党6党の党首による今国会初の党首討論が20日、国会で行われた。
トップバッターに立った国民民主党の玉木雄一郎代表は、この日韓国で行われた日韓首脳会談から帰国した高市早苗首相に対し「総理、韓国お疲れ様でした。素晴らしい外交成果だと思います」と絶賛。「高市総理の外交的リーダーシップを高く評価し、心から敬意を表したい」と述べ、補正予算編成の必要性などについての質疑に移った。高市首相は「冒頭、評価をいただきありがとうございます」と謝意を示した。
次に質疑にたった中道改革連合の小川淳也代表は「その破壊力のある笑顔で各国首脳と渡り合ってこられたんだろうなと、改めて敬意を評したい」と呼びかけた。「破壊力のある笑顔にやられそうなんですが、心を鬼にして厳しいお尋ねもいたします」とし、経済対策の指示の遅れなどについて質問した。「破壊力ある笑顔」に対する高市総理のリアクションはなかった。
この日は6党の党首が討論に立ち、国民民主・玉木雄一郎代表(割り当て時間12分)、中道・小川淳也代表(同10分)、立憲民主党・水岡俊一代表(同9分)、参政党・神谷宗幣代表(同6分)、公明党・竹谷とし子代表(同5分)、チームみらい・安野貴博党首(同3分)という内容だった。
SNS投資詐欺、被害8.7億円=80代男性、著名人かたり勧誘―愛知県警
愛知県警は20日、県内の80代男性がSNSで投資話を持ち掛けられ、現金や金塊で計約8億7000万円相当をだまし取られる被害に遭ったと明らかにした。県警によると、少なくとも過去10年で県内で起きた特殊詐欺事件の被害としては、最高額という。
県警によると、男性は今年、著名人の名前が使われたインターネットの投資広告にアクセスし、LINEに誘導された。投資グループを名乗る3人とやりとりし、投資の意思を示すと、指定の口座に送金するように指示された。「投資で利益が出た」と言われ、一度だけ利益分を引き出すことができた。
男性はその後、「金塊でも投資の方法がある」と持ち掛けられたといい、数カ月の間に現金や金塊を複数回、グループのメンバーに手渡した。
グループに指示されてダウンロードしたアプリには、投資で利益が上がったとする画面が表示されていたが、利益分を引き出そうとするたびに「税金がかかる」などと言われ、実現しなかった。不審に思った男性が5月、警察に相談し、発覚した。 [時事通信社]
東京入管で飛び降りようとした男性を確保 収容室から脱走、トルコ国籍か けがなし
20日午後、東京都港区の東京出入国在留管理局で外国籍の収容者とみられる男性が庁舎から飛び降りようとした事案で、男性が同日午後4時ごろ、入管職員らに確保されたことが警視庁東京湾岸署への取材で分かった。同署によると、男性はトルコ国籍とみられ、けがはなかったという。
捜査関係者によると、男性は同日に収容室を脱走したとみられ、その後「自殺する」などと言いながら庁舎8階から飛び降りようとしたため、職員らが説得にあたっていた。午後0時25分ごろ、「飛び降りようとしている人がいる」と119番通報があったことから、警視庁や東京消防庁も出動していた。
マイナンバーカードの取得義務化を検討へ 事実上取得の強制と反発の声も
19日、自民党のデジタル社会推進本部は、マイナンバーカードの取得義務化を検討するよう政府に求める政策提言を公表した。義務とはなるが罰則はなしとする方針だ。
現在は任意となっているマイナンバーカード。総務省によれば、取得率は4月末時点で82.7%、保有枚数は約1億300万枚となっている。
提言では、国民全員がマイナンバーカードを取得していることが前提であると強調した。義務化の理由として「すべての国民がデジタルの恩恵を感じることができる社会を目指すべき」としているが、罰則は設けない方針だ。また、災害発生時等の現金給付のために公金受取口座の登録を義務化することも検討するよう求めた。
マイナンバーカードをめぐっては、これまで何度も大きな話題となった。普及などを目的として、2019~2023年度に行われたマイナポイント事業では、最大で2万円分のポイントが付与された。会計検査院によれば、事業実施後にカードの申請件数が約6800万件増加したという。
2025年には、マイナンバーカードを保険証として使用するマイナ保険証が導入。従来の保険証が12月1日に期限を迎え、同2日以降はマイナ保険証が基本となった。マイナンバーカードを持っていない人には資格確認書が交付されるため、問題なく医療を受けることは可能だが、「事実上の取得強制だ」といった批判が相次いだ。
今月15日には、マイナンバーカードの取得後に「本人希望・その他」の理由で廃止されたカードが2025年7月末時点で約93万枚に上ることが判明。調査を公表した会計検査院によれば、廃止枚数が多くなっていた時期が、マイナンバーひも付け誤り事案を公表した時期と同じであったことから、「それらの影響により自主返納が発生した可能性がある」と推測した。
義務化に関しては、SNS に「話が違う」など多くの反発の声が寄せられている。任意であると説明したうえで導入したため、義務化に納得していない人は多いようだ。自民党は、来年の通常国会での法改正を目指すとしている。
【9人目逮捕者】長泉町の住宅で起きた緊縛強盗事件…警察は上位の指示役とみられる35歳の男を逮捕(静岡)
2025年12月、静岡・長泉町の住宅で夫婦が縛られ、現金約1800万円が奪われた事件で、警察は20日、指示役とみられる35歳の男を逮捕しました。この事件での逮捕者は9人目です。
強盗致傷などの疑いで逮捕されたのは、神奈川・平塚市の自称・建設業で35歳の男です。
警察によりますと、容疑者の男は、2025年12月、静岡・長泉町納米里の住宅で80代の夫婦の手足をテープなどで縛り、現金約1800万円を奪った疑いがもたれています。
この事件では、すでに実行役や指示役など8人が逮捕されていて、今回逮捕された容疑者の男は、上位の犯行指示役とみられるということです。また、同じ指示役の被告の男と面識があり、被害者に関する情報を把握していたとみられています。
警察は、さらに指示役がいる可能性も視野に捜査を進めています。
奥多摩で上半身ない遺体…クマ被害か 2日前には男性が襲われ重傷…不安広がる
東京・奥多摩町の山中で見つかった上半身がない遺体。警視庁はクマに襲われた可能性も視野に捜査を進めています。夏の観光シーズンを前に、遺体が見つかった現場周辺でも不安の声が広がっています。
東京の最西端に位置する奥多摩町には、サル、シカやニホンカモシカ、そして、ツキノワグマも生息しています。その奥多摩町で19日、上半身がない状態の遺体が発見されました。
警視庁によりますと、遺体があったというのは奥多摩町の山の中。今月14日、休日で登山に訪れていた警察官が遺体らしきものを発見したのをきっかけに、見つかったといいます。
遺体は上半身がない状態。周囲に動物の足跡やフンがあったことから、大型動物によって損壊された可能性があるということです。警視庁は、クマに襲われた可能性も視野に、当時の状況を調べています。
環境省によりますと、東京でのクマによる死者は少なくとも2008年度以降、確認されていません。
地元住民
「夕方はもう出ない」
「怖いから夕方は中に入ったら外にはあまり出ない」
「カギをかけて」
――子どももクマ鈴
地元住民
「そういうのを持つように」
「心配なので、家から学校までは車で送迎しています。怖いので、子どもだけで行動させるのは控えています」
過去には、こんなケースもありました。
2016年、秋田県鹿角市で発生した「十和利山クマ襲撃事件」では、4人が死亡。駆除されたクマの胃袋からは、“人の体の一部”が見つかっています。
クマの生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授は「一度クマが人と争うと、そのまま興奮状態になって違う人を襲った事例もある。今回がそういった事例か分からないですけども、一度興奮状態になっちゃうと、次々と人を襲っちゃうケースもある」と話しています。
今回、上半身がない状態の遺体が見つかった奥多摩町。遺体が発見される2日前には、7キロほど離れた林道でロシア人の男性が、クマに襲われて重傷を負っています。
夏の観光シーズンを前に不安が広がっています。キャンプ場を営むオーナーに話を聞きました。
鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「お客さんから電話がかかってきた。きょう来たの。『心配事があるんだ』と言ってきたの。『クマが出るか大丈夫か』と」
――過去にそういう連絡
鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「初めて」
――40年ぐらいやっていて
鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「初めて、これからえらい騒ぎになれば、観光客が来なくなるんじゃないの」
警視庁は、遺体の身元の確認や死亡した経緯について、調べることにしています。
【独自】「事件当日まで普通のバイトだと…」栃木・上三川町の強盗殺人少年の一部が供述 竹前容疑者夫婦が少年らとアプリで通話しながら犯行指示か
栃木県で女性が殺害され、少年4人と指示役とされる夫婦が逮捕された事件。少年の一部が「事件当日まで普通のバイトだと思っていた」という趣旨の供述をしていることが分かりました。
今月14日、上三川町の住宅で、富山英子さん(69)が殺害された強盗殺人事件。実行役の16歳の少年4人が逮捕されたほか、指示役とみられる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が逮捕されています。
これは事件当日にSNSに投稿された動画。踊っているのは美結容疑者です。
竹前美結容疑者の小学生時代の文集より 「私は、『自分を表現すること』『相手を大切にすること』『元気に体づくりをする』ということの3つのことを学びました。相手を大切にするということは、相手を傷つけない言葉を使ったり行動したりすることです」
小中高時代を長野市で過ごした美結容疑者。優しく真面目だったといいます。
美結容疑者の小中学校時代を知る人 「すごく優しくて真面目で、そんな目立った感じもなく。(中学時代は)吹奏楽部でやっていたので」
バレエやピアノを習っていたという話も。
地元のバレエ関係者 「(バレエを始めたのは)6歳のときですね、幼稚園年長からずっと小学校6年生まで。明るい性格なので、(バレエ教室で)リーダーシップでよくレッスンしてましたね」
高校を卒業し、その後、都内のクラブに頻繁に出入りし、ダンスを楽しんでいたといいます。
2年前の様子を知る人は…
2年前の美結容疑者を知る人 「ヘアモデルとか、そういうのもやっていたんですよね。モデルもやりつつ、ダンスもやってみたいな感じで」
本人のSNSにも多くのダンス動画が…
2年前の美結容疑者を知る人 「そういう変なことをするとか、そういうのではなくて、本当に(ダンスを)楽しんでて。ショックというか、何があったのかなと」
今月9日には美結容疑者が赤ちゃんを抱きかかえている動画を投稿。
美結容疑者は事件後、生後7か月の娘とビジネスホテルにいたところを確保されました。
竹前容疑者夫婦に何があったのか。
夫婦は事件当日、栃木県内にいたことが分かっていますが、捜査関係者によると、親族名義の長野ナンバーの軽自動車で栃木県に向かったといいます。
少年の一部 「夫婦に頼まれてやった」
少年の一部は、こう供述しているということですが、その後の捜査関係者への取材で、竹前容疑者夫婦は現場から離れた場所からスマホのアプリで通話しながら、実行役の少年らにリアルタイムで指示を出していたとみられることが分かりました。
2023年、東京・狛江市の住宅で女性(当時90)が死亡した強盗致死事件や、おととし、横浜市青葉区で男性(当時75)が死亡した強盗致死事件など、首都圏を中心に相次いだ“闇バイト事件”では、指示役が秘匿性の高いアプリの通話機能を使い、リアルタイムで実行役に指示を出していたことが明らかになっています。
こうした“闇バイト事件”と手口が似ている今回の事件。今回も4人の少年のうち、2番目に逮捕された少年BがSNSで闇バイトに応募していました。そして、指示役とみられる夫婦と知り合い、ほかの少年らを誘ったとみられています。
バールなどの凶器は夫婦が事前に準備し、少年らに渡したとみられるということですが、捜査関係者によりますと、少年4人は住宅に押し入る3人と車を運転する1人に分かれ、役割を分担していたといいます。
富山さんは胸など20か所以上を刺され殺害されましたが、少年の一部は…
少年の一部 「『やらなければ家族や友達を殺す』と脅された」
さらに、こんな趣旨の供述をしている少年も…
少年の一部 「事件当日まで普通のバイトだと思っていた」
記者 「容疑者6人は犯行前、現場に向かう途中の高速道路のサービスエリアで集合したということです」
6人全員がそろって顔を合わせたのは事件当日が初めてだったとみられ、少年の一部は「その場で初めて夫婦に会った」と話しているということです。強盗の手順などの最終確認をしていたとみられます。
竹前容疑者夫婦は容疑を否認していますが、警察は、さらに上に別の人物がいるとみて実態解明を進めています。
事故のバス、加速と減速繰り返す 生徒証言、容疑者宅を捜索
福島県郡山市の磐越自動車道で新潟市の北越高の男子生徒1人が死亡したマイクロバス事故で、若山哲夫容疑者(68)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕=の運転に関し、同乗していた生徒が「出発直後から急加速と急減速を繰り返して不安定だった」と福島県警に証言していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、若山容疑者の新潟県胎内市の自宅を家宅捜索した。
生徒が「バスが縁石に乗り上げた」と話したことも判明。これまでに動画や「死ぬかもしれない」とのメッセージを保護者に送り、「運転が危険だと思っていた」「荒かった」と証言したことが分かっている。
【兵庫・たつの市で遺体発見】「2人で仲良く外出する姿も」母娘に一体何が…血を流し死亡「母親により多くの傷」「仰向けで発見」が意味することは【元警視庁刑事の見立て】
母娘が血を流して死亡 一体何があった?最新情報と専門家の見立て
19日、兵庫県たつの市の住宅で、住人の田中澄恵さん(74)と次女の千尋さん(52)が血を流して倒れているのが見つかり、現場で死亡が確認されました。
捜査関係者によりますと、2人の遺体の上半身にはそれぞれ複数の刺し傷がありましたが、現場から凶器は見つかっておらず、警察は殺人事件の可能性もあるとみて捜査を進めるとしています。
遺体発見から一夜明けた20日、たつの市の現場からMBS山中真解説委員が最新情報をリポート。さらに、元警視庁刑事・吉川祐二氏が見立てを解説します。
◎吉川祐二:元警視庁刑事 現在は警察時代の経験を生かし防犯コンサルタントとしても活躍
【目次】
・住宅街の現場…周辺の特徴は?
・近隣住民「澄恵さんの夫が亡くなった後、次女・千尋さんが…」
・母娘の健康状態・周囲との関係
・「事件の可能性が高い」元警視庁が指摘
・遺体発見の状態から見えること
・母親は「娘を守ろうとした」か
・今後の捜査の鍵は?
山中解説委員が現場から最新情報をリポート
遺体発見から一夜明けた20日、警察は現場周辺の規制線の範囲を広げ、鑑識作業を行いました。
現場となった住宅は、JR姫新線・播磨新宮駅(姫路駅から30~40分)から南に約1kmの住宅街にあります。
国道から歩いて5分ほどの場所にありながら、土手と川の先の「行き止まり」のようなエリアであり、地元の人の話によると、住民以外が入ったり通り抜けたりするような場所ではないということです。
近隣住民「澄恵さんの夫が亡くなった後、入れ替わるように次女・千尋さんが戻ってきた」
亡くなった田中澄恵さん(母)と千尋さん(娘)の生活について、住民の一人は「澄恵さんの夫が亡くなった後、入れ替わるようにして別の場所で暮らしていた次女・千尋さんが戻り、母娘の2人暮らしが始まった」といいます。
さらに、「澄恵さんの夫が存命だった時、その夫は家の中ではなく家の前に停めた車で生活している姿などもよく見られた」とも話していました。
「2人で仲良く外出する姿も」近隣住民が語った母娘の健康状態・周囲との関係
2人の健康状態や周囲との関係については、以下のような話が聞かれました。
▽澄恵さんは2年前に車で近隣の住宅に突っ込む事故を起こしていた。保険で弁済はされたものの、やり取りを見ても少しぼーっとする様子や、受け答えが以前とは違って不自然な様子があった
▽千尋さんは2~3年前に脳梗塞で倒れたことがあり、母娘2人とも頻繁に外出することはなかった。
▽住宅の窓からは、室内が雑然としている状況が見受けられるが、あまり整理整頓がされていないことは地元ではよく知られていた(いずれも近隣住民の話)
また、母娘は近所付き合いは盛んではなかったということですが、時折2人で仲良く車で外出する姿は目撃されていて、少なくとも4月までは健在だったという情報もあります。
「事件の可能性が高い」元警視庁刑事が指摘…その根拠は
遺体発見のきっかけは、知人を名乗る人から交番に寄せられた「数日前から連絡が取れない」という相談でした。
警察官がたつの市の住宅に駆け付けたところ、母・澄恵さんと次女・千尋さんが血を流して倒れているのを見つけ、現場で死亡が確認されました。
元警視庁刑事・吉川祐二氏は、「玄関に鍵がかかっていなかった」「現場から凶器が見つかっていない」という2点から、事件の可能性が高いと指摘します。
(吉川祐二氏)「2人が刃物のようなもので刺されている状態。にもかかわらず凶器が見つかっていないことから考えても、第三者が刃物を持ち去った可能性が十分に考えられます。そのことを踏まえて、警察も事件の可能性があると判断をしているものと思います」
発見時の遺体の姿勢から推察「見知らぬ人に襲われたなら背中を向けるが…」
遺体発見時、澄恵さんは玄関付近で、千尋さんが廊下で、いずれもあお向けに倒れていたということです。
吉川氏は、「発生時間がまだ特定されていないため一概に言えない」としたうえで、「相手は顔見知りであった可能性が高い」と推理しています。
「あお向けに倒れていたということは、前方から襲われたことが十分に考えられます。通常、いわゆる窃盗犯が侵入してきたとしたら、逃げるために背中を向ける。それがなくあお向けに倒れていたことから考えても、顔見知りである可能性は高いのではないかと見ています」(吉川氏)
母親により多くの刺し傷
捜査関係者によりますと、2人の遺体の上半身にはそれぞれ複数の刺し傷がありましたが、次女の千尋さんより、母の澄恵さんの方がより多くの傷があったということです。
母親により強い殺意が向けられていたようにも見える状況ですが、これに対し吉川氏は、「母親が娘を守ろうとして抵抗し、そのために数多く刺された可能性もある」との見解を示しました 。
また、栃木県で5月に発生した強盗殺人事件ではトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による犯行が疑われていますが、今回に関してはその可能性は低いのではないかといいます。
「トクリュウの可能性を無視することはできませんが、経験上、その可能性は非常に低いと思います。いわゆる単独犯によるもので、何らかのトラブルがきっかけになって起きた事件ではないかと見ています」(吉川氏)
21日に司法解剖へ 今後の捜査の鍵は?
現時点で家の中を物色した形跡についての発表はなく、警察は、殺人事件の可能性もあるとみています。
「金品目的の犯行なら、何らかの物色の形跡があると思われますが、その形跡が今のところ表に出てきていません。そのことから考えても、金品目当ての可能性は今の段階では低いという見立てができると思います」
今後の捜査は、被害者の交友関係の洗い出し、近隣への聞き込み調査、凶器の発見が鍵になってくるだろう、ということです。
21日には母娘2人の司法解剖が行われる予定です。死亡推定日時・死因・傷の数・凶器の種類などが明らかになれば、事実解明につながるかもしれません。今後の情報が注目されます。
(2026年5月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)