「エンジン音がうるさくストレスだった」…公道カート3台燃やした疑い、男を逮捕

公道カートのレンタル会社の敷地内で産業廃棄物に火を付けたとして、警視庁は16日、東京都練馬区、会社員の男(28)を非現住建造物等放火未遂容疑で逮捕した。
発表によると、男は先月21日未明、江東区の公道カートのレンタル会社敷地内に侵入し、置かれていた産業廃棄物に火を付け、近くにあった公道カート3台の一部と、隣接する自身の勤務先の倉庫の外壁を燃やした疑い。
通報で駆けつけた消防隊が火を消し止めた。けが人はなかった。「カートのエンジン音がうるさく、ストレスだった。ライターで火を付けた」と容疑を認めている。
レンタル会社では5月、「明日以降、エンジンをかけたらカートを燃やす」と英語で書かれた紙が敷地内に置かれていたといい、同庁が関連を調べている。

平デジタル相、外国からのSNS選挙介入に警戒感

平将明デジタル大臣は7月15日の会見で、SNSや動画配信サイトでの選挙活動に関する記者からの質問に回答。主張の先鋭化や外国からの選挙介入に対して警戒感を示した。
平大臣は質問に対して、SNSには同じような意見が表示されやすい「フィルタリングバブル」という特性があり、社会の分断を招く可能性があると指摘。過激な見出しの動画をSNSに掲載して再生数を稼ぐビジネスモデルの存在にも触れ、サービスのメリットとデメリットの双方に着目しなければならないと答えた。
また、未確認情報だが、7月20日投開票の参議院議員選挙で、他国からSNSを通じた選挙介入を受けていると一部で報告されていることから、こうした行為も注意深くみていく必要があるとの考えを示した。

海外では2024年のルーマニア大統領選で、動画サイトを利用した他国からの選挙介入が疑われ、再選挙となった事例がある。

【速報】死亡したのはインドネシア国籍の23歳の技能実習生 解体中の建物が倒壊して作業員2人死亡 福岡

福岡県久留米市で、解体中の建物が倒壊して作業員2人が死亡した事故で、死亡した作業員の1人はインドネシア国籍の23歳の技能実習生と分かりました。
警察の16日の発表によりますと、新たに身元が確認されたのは、福岡県八女市に住む技能実習生、サクティ ラーマダニ サプトラさん(23)です。
この事故は15日午後、福岡県久留米市六ツ門町で、解体中だった鉄骨2階建ての建物が倒壊したものです。現場では6人が作業にあたっていました。このうち3人は「ミシミシ」という音に気づいて逃げ、無事でした。
ほかの作業員3人と通行人1人の計4人が倒壊に巻き込まれて病院に搬送され、久留米市に住む会社員、吉谷義則さん(41)と、今回、新たに身元が確認されたサクティ ラーマダニ サプトラさんが死亡しました。
サクティ ラーマダニ サプトラさんの死因は多発性外傷で、吉谷さんは窒息死だったことも新たに発表されました。
このほか搬送された作業員の男性(30)は顔を骨折し、通行人の団体職員の男性(50)は頭にすり傷を負って、2人とも入院中です。命に別条はないということです。
16日午前10時ごろ、事故現場には久留米労働基準監督署の職員が訪れ、法律に基づいた事故対策がとられていたか調査を行いました。
警察が当時の状況を調べています。

共産、参政の新人候補を刑事告訴 「Xに虚偽投稿」神奈川

共産党神奈川県委員会は16日、参院選神奈川選挙区(改選数4)に出馬した参政党の新人候補がX(旧ツイッター)に「たくさんの仲間が共産党員により殺害」などと虚偽の投稿をしたとし、名誉毀損と公選法違反(虚偽事項公表)の疑いで県警に告訴状を提出したと明らかにした。15日付。
参政候補は元警視庁警察官の初鹿野裕樹氏(48)。告訴状などによると、初鹿野氏は7日、Xに「たくさんの仲間が共産党員により殺害され、殺害方法も残虐であり、いまだに恐怖心が拭えません」と投稿。8日に謝罪と撤回を求める抗議文を届けたが回答がなく、放置すれば選挙の公正を侵害するとしている。
県委員会は「たくさんの警察官を殺害した事実はない」としている。記者会見した藤原正明委員長は「政策や主張は自由に話されるべきだが、虚偽やヘイトスピーチは許されるものではない」と話した。
初鹿野氏は札幌市警の警部が射殺された「白鳥事件」など1950年代の2事件を引き合いに「被告が共産党員というのは事実。何の問題もない」と取材に答えた。

奈良の小学校で男児に性的いじめ 学校が調査で「重大事態」と認定

奈良県内の市立小学校に通っていた当時6年の男児が男子同級生3人から複数回にわたって性的ないじめを受け、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定していたことが16日、分かった。同級生3人について、男児の保護者は不同意わいせつ行為に当たるとして市内の警察署に被害を申告した。男児側の代理人弁護士が明らかにした。
この市の教育委員会は取材に対し「個別の事案のため答えられない」とコメントした。
学校が昨年12月にまとめた調査報告書や男児側の代理人弁護士によると、男児は同6~10月の7回、校内の男子トイレや修学旅行の宿泊先で、同級生3人の要求で性器を見せる行為などをさせられたとして、学校が同10月、調査を開始。学校は、男児や同級生側への聞き取りを基に4件がいじめに当たると判断し、残り3件は、同級生側と男児の話が一致しないことなどを理由にいじめとして認定しなかった。
調査主体となった学校のいじめ対策委員会は校長や教員ら計12人で構成され、男児の担任だけでなく同級生らの担任も含まれていた。

ヒグマに襲撃された男性、死因は出血性ショック 北海道・福島

北海道福島町の住宅街で新聞販売店従業員の佐藤研樹さん(52)がヒグマに襲われ、死亡した事故で、松前署は16日、佐藤さんの死因は出血性ショックだったと発表した。佐藤さんを襲ったヒグマの行方は分かっていない。
町ではヒグマがスーパーの敷地内などでごみ置き場を荒らす被害や、目撃情報が続いている。
16日午前1時半ごろには、同町三岳の「福島町生活支援ハウスやまゆり荘」近くの草むらにクマがいるのを車で通りかかった男性が発見し、巡回中の警察官に届け出た。
草むらは12日に佐藤さんがクマに襲われた後に遺体で見つかった場所で、クマは北側に隣接する福島商業高校の方向に逃げていったという。
同日未明には、同町月崎地区で住民がクマと思われる動物の声が聞こえるといった通報もあり、署は24時間態勢でパトカーによる警戒を続けている。
署や町は、ヒグマを引き寄せるごみの屋外保管をやめるように呼びかけるとともに、5基の箱ワナを設置し、クマの捕獲を試みている。【三沢邦彦】

小中教諭は理科で科学の根本教えて 「7月5日災害」流布で気象庁長官、デマ防止へ要望

気象庁の野村竜一長官は16日の記者会見で、日本周辺で大規模災害が起こると流布された「7月5日の予言」が外れたことに関し、デマ防止に向けた提案として小中学校で理科の授業を担当する教諭に「近代科学の根本部分を教えて頂きたい」と例示した。
予言を巡っては、漫画家の作品などがきっかけで「今年7月に大災害が来る」との情報がインターネット上で拡散。当初、発生日とされた7月5日に旅行を控えるなどの動きが広まった。気象庁は発生時間、場所、規模を特定する地震予知について「現代科学では不可能」と断定していた。
野村氏は7月5日の予言について「社会的影響があったのは確か。今後、大きい地震が起きた時に科学に基づかない情報が出回るのが心配になった」と指摘。その上で、防止策として小中学校の理科担当教諭に対し、「自然現象を見るときに観察し、分析して初めて分かるという近代科学の根本部分をぜひ教えて頂きたい。。科学は嘘を見抜く力。それを身に付け、何が起きても混乱しないようお願いしたい」と持論を述べた。

「真実明らかになっていない」 宮城・教諭パワハラ自殺 両親が会見

宮城県立高の30代の女性教諭が2020年に男性教諭からパワーハラスメントを受け自殺した問題で、県教育庁による「再発防止に関する検証報告書」を巡り、女性の両親らが16日、仙台市内で記者会見を開いた。父親は「公表されたことは再発防止につながる」と評価する一方で「真実が明らかになっていない」と憤る。遺族の代理人弁護士は県を相手取った国家賠償請求訴訟の可能性について「検討中」とした。
代理人弁護士は、報告書は客観性を担保するために複数人から同一の話がなければ事実認定しないルールの下で作られたとして、「被害実態を網羅したものとは考えていない」と検証が不十分だと指摘した。再発防止策についても「特に管理職がパワハラに加担しているケースで、相談しにくいことが想定される。独立した外部の相談体制を構築するといった検討が必要だ」との見解を示した。
母親は「広く先生たちに報告書を見てもらい、どうすれば自分たちの職場が良くなるのかを考えて対策をしなければ同じことが起きる」と訴えた。さらに、「少しの支えがあれば娘は死なないで済んだ。ぜひ、若い先生を支えるシステムを県教育庁や各学校で作ってほしい」と願った。
県教育庁が10日に公表した報告書によると、男性教諭は20年6月、他の職員もいる校内会議の場で、女性教諭の業務内容についてしつこく問い詰めた。2人は対面でのやり取りが難しくなり、メモで業務の伝達をすることになった。しかし、男性は7~10月、「私に対する態度は失礼」「仕事は一切お願いしません」と不満をぶつけたり、非難したりする内容の手紙を女性の机に置いた。最後の手紙が置かれた4日後、女性は自宅で亡くなっているのが見つかった。
男性教諭は24年2月、女性へのパワハラで停職3カ月の懲戒処分を受けた。遺族側の要望により行われた検証では、男性のパワハラ認定に加え、適切な対応を怠ったとして当時の校長ら管理職についても予見義務違反や結果回避義務違反が認められ、重大な過失があったと結論付けた。対策として、新任校長ら管理職へのハラスメント対策研修などを新設した。【山中宏之】
相談窓口
・#いのちSOS
「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。
0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時
・いのちの電話
さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。
0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。
0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。
・まもろうよ こころ
さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。
・こころの悩みSOS
悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。

参政、ロシアの支援を否定 把握せず候補者が取材受け

参政党の神谷宗幣代表は16日、金沢市の街頭演説で、党がロシアから支援を受けているとの見方があると明らかにした上で「根拠があるのか。選挙妨害に近い」と述べ、否定した。事前に把握しないまま、公認候補が国営メディア「スプートニク」のインタビューを受けていたことを認めた。
スプートニクはインタビューを交流サイト(SNS)に公開。「参政を含む特定の政党を支持したり、投票行動を呼びかけたりすることはない」と投稿した。
小泉進次郎農相は神戸市の街頭演説で「日本の民主主義の不安定化を意図し、外国勢力による攻撃の可能性が高いと思われるようなことが起きている」と指摘した。

東海沖、津波観測できず 最大7分遅れる恐れ

気象庁は16日、東海沖海底にある南海トラフ地震に備えた地震観測システムについて、海底津波計の観測データが使えなくなったと発表した。付近で津波が発生した場合、津波を観測できるまでに最大で約7分の遅れが出る恐れがある。復旧の見通しは立っていない。
海底で観測したデータを、ケーブルで静岡県御前崎市の陸上の観測所に送る仕組み。沖合3カ所の海底津波計データに正確な時刻が付けられなくなり、15日午後3時ごろから使えなくなった。
地震計のデータにも13日から障害が起き、緊急地震速報が平常時に比べて最大で12秒程度遅くなる可能性がある。気象庁はデータに時刻を付与する装置に異常があるとみている。