大好きだった父が突然「親子の縁を切る」、そしてコロナ禍での“自殺” 「創造主」を名乗る占い師の女の逮捕で明かされた「神の国」の真相とは…

2020年8月、和歌山県の海岸で、男性2人の遺体が見つかった。手首にマイクコードが巻かれ、つながれた状態だった。亡くなったうちの1人は、66歳の寺本浩平さん。残された遺書にはこう書かれていた。「コロナで仕事が取れなくなり、私の夢は打ち砕かれました」。死因は溺死。和歌山県警は自殺として処理した。 東京都に住む寺本さんの息子、大介さん(仮名)は、かつては父が大好きだったが、こう思った。「自分を見捨てた最低な父親だ」 それから4年後、状況は一転した。「占い師らが死に関わっているかもしれない」。情報提供を受けた大阪府警の再捜査がスタート。昨年3月、自殺をそそのかした自殺教唆容疑などで、自称占い師の女ら3人が逮捕された。大介さんが直面した父の死の真相は…。(共同通信=長谷夏帆)
寺本さんの遺体が見つかった海岸=2025年12月3日、和歌山県広川町
▽優しい父だったが…
寺本さんは大手電機メーカーに勤務し、オーディオの開発に携わっていた。転勤が多く大介さんとは離れて暮らしていたが、親子の仲は良かった。秋葉原にオーディオの部品を買いに行ったり、関西の単身赴任先に滞在して大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを楽しんだり、思い出は尽きない。
「僕の気持ちを一番分かってくれたのが父でした」。学校や家で叱られることが多く、その度に寺本さんがかばってくれた。大介さんの母親と寺本さんは離婚したが、その後も学校の面談や進路相談には足を運んでくれた。優しい父だった。
寺本さんが変わり始めたのは大介さんが高校3年のころ。突然呼び出され、東京・新宿の銀行で書類に名前を書かされた。当時は何のためか分からなかったが、後になって、亡き祖母が大介さんに遺した200万円を引き出す手続きだったと知った。
大介さんが20歳になると学費と生活費の振り込みが止まり、「親子の縁を切る」と連絡があった。後日、理由を聞こうと夜行バスに乗って寺本さんが住む大阪に向かった。 インターホンを鳴らすと出てきたのは知らない女性。「寺本さんはいない。若い女性と結婚し、今はその女性を大切に思っている」。直後に寺本さんから携帯に電話があり、一方的に怒鳴られた。「なんで突然来たんだ。今すぐ東京に帰れ」。それ以来、連絡は途絶えた。
▽「散骨してくれ。葬式も開くな」
訃報も突然だった。知らない女性から、寺本さんが亡くなったと連絡があった。
2020年8月1日、和歌山県の海岸で男性と2人で、遺体となって打ち上げられているのを近所の人が見つけて110番した。2人の手首はマイクコードでつながった状態。「旅立つ私をどうぞお許しください。これからという矢先、コロナ不況で全く仕事が取れなくなり、挽回できず、私の夢は打ち砕かれました」。そう書かれた遺書が寺本さんの自宅から見つかった。
「自分を見捨てた最低な父親だと思った」 大介さんは自殺と聞いた時の心境を振り返る。和歌山にあった遺骨は叔母が引き取りに行った。訃報を入れた女性から「私たちも弔いたい」と提案され、叔母は「自殺で迷惑をかけたから」と寺本さんが着ていた服と遺骨の一部を渡した。 「散骨してくれ。葬式も開くな」。遺書にそう書いてあるからと、遺骨は海に散布。大介さんは残ったわずかな遺灰を持ち帰り、小さな骨つぼに収めた。 遺品は寺本さんが亡くなった時に身につけていたハンカチたった1枚。父を思い出させるものを見たくもないと、大介さんはハンカチと骨つぼを、引き出しの奥にしまい込んだ。
唯一の遺品となったハンカチを手にする大介さん(仮名)=2025年9月10日、大阪市
▽脅されて8千万円を献金したという男性が…
それから4年後の2024年10月、大阪府警の捜査員から大介さんに思いもよらぬ連絡があった。「単なる自殺ではなく、不審な点があるので再捜査しています」。
再捜査のきっかけはその数カ月前、ある男性が大阪府警に相談に訪れたことだった。自称占い師の女の元信奉者で、脅されて約8千万円を献金してしまったという。さらに捜査員に打ち明けた。「占い師たちが寺本さんら2人の死に関わっているかもしれない」
2025年3月、寺本さんら2人に入水自殺をそそのかしたとして、自殺教唆の容疑で自称占い師の浜田淑恵被告(63)が逮捕、起訴された。遺書を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使の罪でも起訴された。一緒に自殺を図って生き残った元女性信奉者も自殺ほう助の容疑で逮捕、起訴された。
被告のホームページには「創造主と直接話ができるスピリチュアルカウンセリング」と記載されていた。「前世が堕天使だったから反省しなさい」「人類のカルマを清算する」 そう言って全国から信奉者を集め、多額の献金を求めていた。信奉者を自宅のある大阪府河内長野市に呼び寄せ、身の回りの世話もさせていたという。「神の国」。被告を中心とした信奉者のコミュニティーはそう呼ばれていた。
府警の捜査によると、寺本さんは2008年ごろ、ホームページを見てカウンセリングを受けるようになった。寺本さんは給料だけではなく、両親から相続した不動産の売却金なども献金していたとみられることも明らかになった。
大阪地裁
▽未成年の愛人が精神的に不安定になって…
元女性信奉者の公判は昨年8月から始まった。「真相を知りたい」。大介さんは東京から大阪地裁に通った。
検察側の冒頭陳述によると、浜田被告は未成年の男性を愛人にし、自宅に住まわせていた。愛人が精神的に不安定になって暴れるようになり、2020年7月ごろ、被告の自宅から逃げ出してしまった。 「愛人を正常な状態に戻すには死んで魂になり、神が作ったシステムを破壊しなければならない」。愛人との別れを嘆いた浜田被告が、信奉者に集団自殺を提案したとされた。
「覚悟してお供します」 寺本さんらは浜田被告の提案を受けたという。2020年7月31日の夜、浜田被告を含む4人が車で向かった先は和歌山県広川町の海岸。道中で鎮痛剤を買って服用した。 「怖がって逃げ出そうとするかもしれないから、互いに頭を沈め合うように」 そう指示され、浜田被告以外は互いの手首をマイクのコードで結びつけたと検察側は主張した。 「じゃあ入ろうか」 浜田被告の一声で、4人は手をつないで海に入水。沈め合ったとされている。
「ストップ、もうやめ」 浜田被告が突然叫んだ。元女性信奉者は海水を吐き出し、意識を取り戻したが、寺本さんともう1人の男性は海面にうつぶせに浮かんでいたという。 元女性信奉者と浜田被告は、意識を失った寺本さんと男性を岸まで運んだ。 「置いておけ」 浜田被告の指示で遺体はその場に放置されたと検察側は主張した。
元女性信奉者は事実をおおむね認めた一方、「寺本さんらと同じ立場で浜田被告の指示に従い、結果的に生き残った」と話した。
▽「死んだよ」「大傑作」録音された会話
2025年9月の公判では、検察側の証拠として、録音された会話が法廷で再生された。寺本さんらの死から約2カ月後の2020年10月のもので、大阪府警に相談した男性が、浜田被告と信奉者らのやりとりを録音したものだった。
「死んだよ、浩平、○○(亡くなったもう1人の男性信者の名前)。いいか?」
音声は浜田被告が語りかけるところから始まる。「えっ、そうなんですか」。戸惑う信奉者に、浜田被告は続ける。「すごいお仕事を終えたから。もういいよ、楽になれと言ったんだ」
一歩間違えたら自分も死んでいたと前置きした上で、浜田被告はこう続けた。「ちゃんとこいつら(寺本さんら2人)だけと決めてね。だから上手に2人だけ残しました」
「大傑作」。「芸術的でした」。そう褒めちぎるのは、一緒に海に入って生き残った元女性信奉者。
「本当に私はね、今までも色んなことやってきたけど」。浜田被告はこう切り出した。「殺人」という言葉を発した後、笑いながら 「いやいや、やってない、やってない」と否定した。
大介さんは傍聴席でじっと、その音声を聞いた。
浜田被告と信奉者らのやりとりの録音の文字おこし。「人殺し」「やってない」との浜田被告の発言が並ぶ
▽「やっと家族のもとに」
公判では大介さんの供述書を検察官が読み上げた。「父は音楽が好きでした。もっと音楽のことを話したかったです。それが突然断ち切られてしまい、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」 浜田被告の逮捕を受け、大介さんは引き出しにしまい込んでいた寺本さんの遺灰とハンカチを取り出すことができたという。訃報を入れた女性は被告の信奉者で、叔母が渡した遺骨は府警の家宅捜索で押収、大介さんに返還された。死から5年近く経った2025年4月、祖父母が眠る墓に納骨することができた。「父はやっと家族のもとに戻ってこられました」
5ページにわたった供述書は父親への思いがあふれ、最後はこう締めくくられた。「ハンカチとともに裁判を見届けます。正しい判決が下されるのを願っています」。元女性信奉者は懲役2年、執行猶予4年の判決を受け、控訴せず刑が確定した。
判決を見届け、優しかった寺本さんの変貌ぶりが、ふに落ちた。「お父さんがかわいそうになった」
5ページにわたった大介さん(仮名)の供述書
▽「システムプログラムがやった」と無罪主張
大介さんは昨年11月、殺人罪への変更を求める意見書を大阪地検に提出した。浜田被告が自身を除いた信奉者3人に、マイクコ―ドでつないで沈め合うように指示したと主張。「神」の指示に抗えない3人が死亡する危険性を認識していたとした。「遺族として全く納得していない」と訴えたが、罪名が変更されることはなかった。
浜田被告の公判は昨年12月に始まった。被告は「脳をジャックした宇宙システムが私の口と身体を介してやったこと」などと否認。弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張した。
今年2月の公判では、大介さんは被害者参加制度を利用し、法廷内で浜田被告の言葉に耳を傾けた。白髪交じりで長い髪の浜田被告は、自身もマイクコードでつながれていたと主張。海に沈め合ったが「やめて」と叫んだ後、「創造主」とされる別の人格に入れ替わったと説明した。気がつくと「なぜか男性2人が(海面に)浮いていた」。浜田被告は最後に裁判官を見つめ「全くえん罪だと思っている。2人は自分の意思で入水した」と語気を強めた。
「悔しい」。この日の被告の発言を聞き、大介さんが漏らした。法廷に足を運び続ける日はこれからも続く。
自殺を図ったとされる海岸=2025年12月3日、和歌山県広川町

開園ダッシュに最前列確保…「パンチ君」人気で三連休の市川市動植物園がパニックに

「オランウータンのぬいぐるみを連れたニホンザルの子ども」として日本のみならず世界からも注目を集めている市川市動植物園の「パンチ君」の人気が絶頂期を迎えている。
20日から22日までの三連休は「行楽日和」ということもあって、同動植物園には三連休の間に12,800人もの来園者があり、パンチが飼育されているサル山見たさに長蛇の列が形成された。
ここ数週間のパンチはオランウータンのぬいぐるみとは若干の距離を取り、他のサル仲間と触れ合う姿も目撃されていたが、その人気ぶりは相変わらずで、「パンチをひと目見たい」と多くの人が詰めかけた。
このパンチ人気を受けて、三連休の市川市動植物園は混雑するサル山の周辺に警備員を配置。またサル山の観覧時間を「10分以内」にするなどルールを設定した。
だが、それでも来園者によるトラブルは多数発生。市川市動植物園の公式Xによると、20日には一部の来客が「10分ルール」を守らず、最前列に滞留。飼育員や警備員が注意すると「こっちは金払ってんだ」といったクレームの声があったという。また、同日には、開門と同時にサル山へ走って向かう「ダッシュ行為」が確認されており、Xにて「危険ですし動物たちも驚くのでおやめください」と注意を促していた。
ネットでは「自分勝手すぎるだろ」「もっと厳格なルールにすべきでは」「整理券を配った方がいい」との声もあり、市川市動植物園は対応を迫られそうだ。あと1カ月もすれば、日本列島はゴールデンウィークに突入。パンチ人気が大型連休まで続けば、市川市動植物園はさらなる混雑が予想される。

速報 札幌市がノースサファリに違法建築物の全撤去を命じる「除却命令」183棟あった違法建築物は残り38棟 期限は2026年10月末

無許可開発の問題で、2025年9月に閉園した札幌市南区のノースサファリサッポロに対し、札幌市は23日、「除却命令」を出しました。
札幌市の職員は23日午前11時すぎ、札幌市内にあるノースサファリサッポロの運営会社「サクセス観光」の弁護士事務所を訪れ、違法建築物の撤去を命じる「除却命令」を手渡しました。
ノースサファリサッポロは、20年にわたり市街化調整区域で無許可のまま、施設を増改築していたため、札幌市は撤去を求めていました。
札幌市によりますと、最大で183棟あった違法建築物は残り38棟で、この1年余りで8割近く減りました。
命令に違反すると1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
運営側は、移転が難しい動物もいて、すべてを撤去するにはまだ時間が必要だとして、期限の延長を求めていましたが、折り合わず、札幌市はすべての建物の撤去を命じる「除却命令」に踏み切りました。
除却命令は行政指導よりも強い措置で、命令に違反すると1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されます。
撤去の期限は、2026年10月末とされています。
今回の除却命令を受けて、運営会社「サクセス観光」の代理人は、事業者側の主張が受け入れられなかったことは「遺憾」としたうえで「命令書の内容を精査し、今後の対応について検討する。今後も、動物の生命・安全に配慮しつつ、建物の除却は進めていく予定である」とコメントしています。

【速報】捜査1課長が遺族に謝罪、横浜市内の被害女性を「自殺」と判断…女性2人への承諾殺人事件めぐり 神奈川県警

承諾を得て2人の女性を殺害した罪などに問われた男の初公判で、横浜市内の被害女性の父親が当初、捜査をした神奈川県警に自殺だと説明されていたことが明らかになったのをうけ、神奈川県警は23日、当時の捜査が不十分だったとして遺族に謝罪したと明らかにしました。
斎藤純被告をめぐっては、2018年に承諾を得て当時21歳の女性を殺害した承諾殺人の罪などに問われ、先週の初公判で、2015年にも同様に横浜市内の当時22歳の女性を承諾を得て殺害した罪でも追起訴されていたことが明らかになりました。
裁判では、22歳の女性の父親の「自宅で不審な男を目撃した。娘を殺した男が遺体の様子を確認しにきたと思った。警察は自殺と判断したので受け入れるしかなかった」との供述調書が読み上げられました。
これをうけ、当時、初動の捜査にあたった神奈川県警はさきほど、自殺と判断していたことを認めたうえで、「当時の状況を確認した結果、捜査が不十分であることが明らかになったもので、神奈川県警としては大変重く受け止めている」と説明し、捜査1課長が22日、女性の遺族に謝罪したことを明らかにしました。
去年5月に埼玉県警から「自殺ではない可能性がある」などと情報提供があったことをうけ、捜査1課で当時の担当者に聞き取りするなどの調査を始め、すでに調査は終わっているということです。
調査の結果、当時の捜査について不十分な点が確認されたと説明したものの、公判中の事件であるとして詳細は明らかにしませんでした。

花粉シーズンは後半戦へ 西日本~東日本ではヒノキ花粉が飛散開始

きょう3月23日(月)現在、本州・四国・九州の全域が花粉の本格飛散シーズンに入っています。

西日本・東日本の一部ではヒノキ花粉の飛散が始まっていて、花粉シーズンは後半戦です。
2月中旬に西日本・東日本でスギ花粉の飛散が始まり、下旬には東北エリアでも飛散が開始しました。飛散が始まって間もなく飛散が本格化し、3月に入ると東北でも本格的な飛散となっています。

ウェザーニュースでは主に独自の飛散観測器である「ポールンロボ」を利用して花粉の飛散を観測していますが、スギ花粉とヒノキ花粉の識別は困難なため、各地で実施されているダーラム観測を参照して飛散の状況をまとめています。

総飛散量のうちヒノキ花粉の割合が25%以上のエリアを「スギからヒノキに移行中」、75%以上のエリアを「ヒノキ花粉」のエリアとしています。
西日本・東日本の一部ではスギ花粉が終息傾向で、ヒノキ花粉の飛散が増えています。福岡県や静岡県では既にヒノキ花粉の飛散がメインです。

その他のエリアではまだスギ花粉が多く飛んでいますが今後はピークを越えて、ヒノキ花粉が徐々に増加する見込みです。

東北~北陸ではスギ花粉の飛散がピークとなっています。

北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていません。
引き続き大量飛散への備えを
この先1週間は低気圧前線が本州付近を通過し、短い周期で天気が変わります。雨で飛散が少なくなる日もありますが、晴れる日には大量飛散となるおそれがあります。

引き続きマスクや目薬で万全な対策を行なってください。北海道では4月中旬以降にシラカバ花粉の飛散が始まる予想です。

カジノサイトへの接続を強制遮断するブロッキングは「有効」…有識者会議が骨子案を妥当と評価

違法なオンラインカジノ利用の防止策を検討する総務省の有識者会議が23日開かれ、事務局が取りまとめの骨子案を示した。骨子案はカジノサイトへの接続を強制的に遮断する「ブロッキング」が対策として「有効」だとし、利用が減らない場合は法制化を進める必要があるとの方向性を示した。
有識者会議は今夏をめどに最終的な報告書をとりまとめる。この日の会議では、出席者から「選択肢の一つとしてブロッキングも排除すべきではない」、「これまでの議論を適切に反映している」など、骨子案を妥当と評価する意見が出された。
ブロッキングはサイトの閲覧自体をできなくするため、利用防止策として最も強力な手段とされる。ただ、実施する際は通信会社が全利用者の通信先を確認する必要があり、憲法などが保障する「通信の秘密」に抵触するため、有識者会議は実施の是非について慎重に議論を進めてきた。
昨年9月に正式決定した中間論点整理では、〈1〉必要性や有効性〈2〉導入で得られる社会的利益の大きさ〈3〉立法が必要かどうか〈4〉具体的な制度の内容――の4段階でブロッキングの検討を進める方針が示され、昨秋以降、各段階の検証作業を進めてきた。
有識者会議は昨年4月、違法なオンラインカジノの利用が深刻化していることを踏まえ、インターネット関連の対策を検討するために設置された。

【速報】徒歩で逃走の運転手とみられる男を邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕 高級車ベントレーが追突し7台の多重ひき逃げ事故 東京・八王子市 警視庁

■東京・八王子で車7台の多重事故 逃走していた運転手の男か 邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕
けさ、東京・八王子市で車7台が絡む多重事故があり、2人が軽傷を負いました。初めに追突事故を起こした車の運転手が現場から逃走しましたが、この運転手とみられる男が邸宅侵入の疑いでさきほど、現行犯逮捕されました。
■ベントレー多重事故 現場の様子は… 運転手は徒歩で逃走 その後現行犯逮捕
午前7時半ごろ、八王子市暁町の国道で車7台が絡む多重事故があり、50代の男女が軽傷を負いました。
警視庁によりますと、黒の高級車ベントレーが前の乗用車に追突し、玉突き事故になったとみられ、ベントレーの運転手が現場から徒歩で逃走していました。
そして、正午ごろ、この運転手とみられる男を現場近くで、邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕したということです。
■「40歳くらいの男が来て、助けてくださいと言っている」110番通報
午前8時すぎには、現場近くのマンションで「40歳くらいの男が来て、助けてくださいと言っています」と110番通報があったということで、警視庁が男の行方を追っていました。
警視庁は邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕した男について、ひき逃げの疑いもあるとみて関連を調べています。

スカウト団のスパイに転落した元警部補、不倫発覚で捜査外され…「自暴自棄になり一線を越えた」

国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏えいしたとして地方公務員法違反(守秘義務)に問われた元警視庁暴力団対策課警部補の判決が25日、東京地裁で言い渡される。公判では、捜査のために「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」に接近したものの、相手に対する油断と自らの組織への不満から「スパイ」に転落していく捜査員の姿が明らかになった。(貞広慎太朗)
「情報漏えいしたことは事実です。一切争うことはありません」。先月26日の初公判、上下とも黒のスエット姿にマスクをつけて出廷した神保大輔被告(43)はこう述べ、起訴事実を全面的に認めた。
検察側の冒頭陳述などによると、神保被告は2004年に警視庁に入り、20年から暴力団対策課に所属。23年10月頃からナチュラルの捜査を担うようになった。関係者の取り調べを担当する一方、組織トップの会長・小畑寛昭容疑者(41)(職業安定法違反容疑などで逮捕)と接触するなどしていたという。
24年2月頃には、ナチュラルが開発し、構成員だけが使用する通信アプリを入手したとされ、遠隔で保存データを消去できる匿名性の高いアプリで構成員と接触していた。
今月19日の被告人質問でナチュラル側と接触した理由を問われた神保被告は「相手の懐に入り、信頼を得て情報を取りたいと考えた」と語った。アプリで得た情報が逮捕につながることもあったなどと捜査の実績を強調した。
25年4月、神保被告は、不倫の発覚を理由にナチュラルの捜査から外れた。アプリを通じ、捜査用カメラの撮影場所や画像を漏えいしたとされるのは同月から7月のことだった。カメラは、警視庁がナチュラル側の行動を確認するために設置したもので、場所が筒抜けになれば拠点を移され、検挙が困難になる恐れがあった。
「漏えいのきっかけは何だったのか」。弁護人からそう聞かれた神保被告は「相手組織との関係が深まり、気が緩んだ」と言いつつ、「上司に意見が通らずに捜査を外された不満もあった。警視庁をやめようと自暴自棄になり、一線を越えた」と語った。神保被告は漏えいから半年後の同11~12月に逮捕・起訴され、懲戒免職となった。
事件では謎も残った。
検察側は冒陳で、24年11月頃、警視庁が構成員らの強制捜査を予定していたところ、着手前に突然、構成員が所在不明となる事態が起きたことを明らかにし、被告人質問で「(事態に)関係していないか」と追及した。これに対して神保被告は「全く関係しておりません」と否定した。
捜査の過程では、神保被告の自宅から900万円、事務机から45万円の現金が見つかり、一部からナチュラル関係者の指紋が検出されたという。この現金についても神保被告は「事件とは関係がない」とだけ述べ、詳しい説明を避けた。
実際の漏えい相手は最後まで明らかにならず、神保被告は被告人質問の冒頭、「家族への報復の危険がある」として話せないと明言。検察側が「何人とやりとりしたか」「通話履歴の相手は誰か」と質問を重ねたが、回答を拒んだ。
神保被告の一連の行動を踏まえ、検察側は論告で「捜査に従事する中で取り込まれ、スパイのような行動に出た」と指弾し、懲役1年6月を求刑。弁護側は最終弁論で、再犯の恐れはないなどとして執行猶予付きの判決を求めた。
「ナチュラル」とは…構成員1000人超、違反には制裁
ナチュラルは、スカウトした女性を全国各地の風俗店に紹介し、違法に紹介料を得ていた疑いが持たれている。どんな組織なのか。構成員が摘発された監禁事件の裁判資料などによると、1000人以上の構成員を抱え、年間の売り上げは40億円超に達する。匿名性の高いアプリで犯罪を実行させて中心人物らが利益を吸い上げているとみられ、警察当局は「匿流」と位置付け、実態解明を進めている。
1~4次団体に分かれており、各階層に複数の班が存在する。各班に「代表」や「幹部補佐」を置き、構成員間のギャンブルや金の貸し借りなどを禁じた「規約」を設け、違反した者に制裁を加えている。幹部が構成員を暴行・監禁する事件も起きている。
組織のトップとされる会長の小畑寛昭容疑者は所在不明だったが、全国に指名手配され、今年1月、偽名でホテルに宿泊していた鹿児島・奄美大島で逮捕された。違法な職業仲介のほか、スカウト活動を容認する対価として暴力団幹部にみかじめ料を支払った疑いも持たれている。

「紀州のドン・ファン」事件、元妻に1審に続き控訴審も無罪判決

和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)に覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(30)の控訴審判決で、大阪高裁(村越一浩裁判長)は23日、無罪(求刑・無期懲役)とした1審・和歌山地裁の裁判員裁判判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
須藤被告は2018年5月24日、野崎さん宅で、野崎さんに何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させたとする殺人罪などで起訴された。被告は1審で「殺していないし、覚醒剤を摂取させてもいない」と無罪を主張。野崎さんが殺されたかどうかの「事件性」と、殺害されたとして被告が犯人かどうかの「犯人性」が争点だった。
24年12月の1審判決は、野崎さんが自ら覚醒剤を入手し、誤って致死量を摂取した可能性を指摘。被告が野崎さん死亡時に2人きりで、多額の遺産相続という殺害の動機があったことなどを認めたが「被告が殺害したと推認するには足りない」と判断した。
検察側は控訴審で、被告が「老人 完全犯罪」などとネット検索していたことや、密売人に覚醒剤を注文していたことなどを挙げ、「1審判決は状況証拠の総合評価が誤っている」と主張した。これに対し、弁護側は控訴棄却を求めていた。

【速報】大阪市内でシカの目撃相次ぐ 横山市長「今の時点では見守るしかできない」

大阪市内でシカの目撃情報が相次いでいることを受け、大阪市の横山市長は23日午後2時過ぎ、記者団に対し次のように語りました。「農産物に影響が大きいので駆除対象の自治体もある。個体を捕まえたものの離せないことになると駆除対象になってしまう。今の時点では見守るしかできない」
大阪市や警察によりますと、3月21日から22日にかけて、大阪市鶴見区・城東区・都島区でシカの目撃情報が相次ぎ、23日も都島区でシカが目撃されています。
これに先立ち、3月11日から先週にかけては、東大阪市でシカの目撃情報が相次いで寄せられていました。
横山市長は「発見情報を見ると東大阪から来た個体ではないかと推測される。奈良公園から来たという明確な根拠はない。個体に識別番号もないので断定するのは難しい」とした一方、「近隣の自治体、特に奈良県とも連携しながら、色々な選択肢がとれないか協議している」と述べました。
市民に向けては、「シカを発見した場合でも近づかないようにお願いしたい」と注意を呼びかけています。