自民党と日本維新の会による連立政権樹立に向けた政策協議が前進する中、野党各党は17日、維新が企業・団体献金禁止の主張を後退させ、自民との妥協に傾きつつあるとして批判を強めた。
維新の吉村洋文代表(大阪府知事)は国会議員の定数削減を連立参加の「絶対条件」とする一方、企業・団体献金禁止については「一歩でも二歩でも前に進めたい」と述べるにとどめている。
立憲民主党の野田佳彦代表は17日の記者会見で「政治資金の問題で結論を出すのが先。うやむやにして定数削減というのは順番が間違っている」と厳しく指摘した。
立民の安住淳幹事長はTBSの番組で「すり替えては駄目だ。一番肝心の政治とカネを曖昧にすると、維新も大変なことになる」とけん制した。
公明党の斉藤鉄夫代表は記者団に「企業・団体献金協議が進まないから、定数削減に(話を)持っていくのはすり替えだ」と非難した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は読売テレビの番組で「きちんとやらないと、政治とカネに厳しい公明が抜け、甘い維新に入れ替わったと言われる」と強調。「議員定数削減でごまかさず、維新らしさを貫いてもらいたい」と注文を付けた。
共産党の田村智子委員長は記者団に「(自民の)裏金や企業献金を不問にして問題をすり替えた。断じて許すわけにはいかない」と述べた。 [時事通信社]
安倍元首相銃撃事件の「社会的意義」振り返る? 毎日新聞、新連載PRで批判殺到→「不適切な表現」と謝罪・訂正
毎日新聞が2025年10月下旬に始める新連載の告知文がSNS上で批判されている。ニュースレター会員宛てのメールで、安倍晋三元首相銃撃事件を扱う連載企画をスタートすると告知し、その概要で「事件の社会的意義を改めて振り返ります」などと紹介していた。
この「社会的意義」という表現に対し、テロを肯定しているのではないかといった批判が相次いだ。毎日新聞社社長室広報ユニットは10月17日、「テロを肯定する意図は一切ありませんが、不適切な表現だったと考えております」と取材に回答。批判を受け、表現を訂正し謝罪したうえで、メールを再送したと説明した。
「社会に与えた影響という趣旨でしたが、不適切な表現だった」
物議を醸したのは、15日配信の「毎日新聞ニュースレター」だ。10月下旬に新連載「安倍晋三元首相銃撃事件初公判 企画『凶弾』」を始めると告知し、その概要をつぎのように説明した。
その後SNS上では、この「社会的意義」という表現に対し、「テロに社会的意義なんてあるか」「テロの社会的意義を肯定してしまってます」などの批判が相次いだ。また自民党・滝波宏文参院議員も17日、「テロ犯の思いを実現しようとばかりしている」「何で日本の民主主義を壊す方向に向かうのか」などとX上で批判している。
毎日新聞社社長室広報ユニットは17日、連載の趣旨や目的をつぎのように説明した。
「社会的意義」という表現については、「社会に与えた影響という趣旨でしたが、不適切な表現だったと考えております」と説明した。
また批判を踏まえ、「社会的意義」を「事件が社会に与えた影響」と訂正し、謝罪するニュースレターを17日に再送した。「今後はニュースレターを発信する際の事前のチェック体制をさらに強化します」としている。
再送したニュースレターでは、次のように謝罪している。
自民、国会議員定数減を容認へ 連立協議「大きく前進」
自民党と日本維新の会は17日、連立政権樹立に向けた2回目の政策協議を開いた。自民は維新が求める国会議員定数削減を受け入れる方向で調整に入った。維新の藤田文武共同代表は記者会見で、定数削減や企業・団体献金禁止などの政治改革に関し「大きく理解が前進した」と述べた。維新は立憲民主、国民民主両党に首相指名選挙を巡る連携の打ち切りを伝達。自民の高市早苗総裁が21日の首相指名選挙で首相に選出される見通しが強まった。21日に向け協議は大詰めを迎えた。
協議に先立ち、維新の吉村洋文代表は、フジテレビ番組で定数削減に関し「連立の絶対条件だ」と強調。比例代表が念頭にあると示唆した。年内の削減を明記する形で合意できなければ連立は組まない方針も明言した。
自民は党内で反対論もあるが、連立合意には容認が不可欠だと判断した。定数削減の人数や衆参の範囲などの詳細については維新と調整する。国民の玉木雄一郎代表はBS番組で、定数削減の関連法案が国会に提出された場合、賛成すると明言した。
国民玉木氏、定数削減に賛成
国民民主党の玉木雄一郎代表は17日のBSフジ番組で、日本維新の会が連立政権参加の条件として自民党に求めた国会議員の定数削減に賛成する考えを示した。「定数削減は大仕事だ。一日も早く物価高騰対策と『政治とカネ』の問題に移行すべきだ」と述べ、21日召集の臨時国会冒頭で関連法案を成立させるよう訴えた。 [時事通信社]
熊本繁華街で「はさみ男」逮捕 暴力行為法違反疑い、1人軽傷
17日午後7時35分ごろ、熊本市中央区の繁華街で「刃物を持った人を取り押さえた際に負傷者が出た」と熊本県警から同市消防局に通報があった。消防によると、30代男性1人が軽傷だが、救急搬送はしていない。県警は、はさみを示したとして暴力行為法違反の疑いで、住所不詳の自称清永邦光容疑者(79)を現行犯逮捕した。県警が詳しい状況を調べている。
逮捕容疑は、同市中央区辛島町の公園で、男性にはさみを示して脅迫した疑い。
現場はJR熊本駅から北東に約1.8キロ。
電車内で女子高校生に20分間性的暴行 法廷で明かされた元市職員の私生活と身勝手な動機
電車内で当時高校1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、不同意性交等罪に問われた元滋賀県守山市職員の被告(42)に対し、京都地裁は10月28日に判決を言い渡す。検察側は「卑劣な犯行」として懲役5年を求刑。一方弁護側は「アルコールの影響もあった」などと執行猶予付き判決を求めている。恐怖で助けを求められなかったという女子生徒。京都府警はスマートフォンの画面で被害を伝えることができる「痴漢ヘルプミーカード」の活用も呼び掛けている。
2人掛けシートで犯行
「恐怖と驚きで声が出せなかった」。性的暴行の被害に遭った女子生徒は、京都府警南丹署の捜査員にこう打ち明けたという。
起訴状によると、木曽俊也被告は5月15日夜、JR山陰線の電車内で、隣に座っていた帰宅途中の女子生徒の下半身をさわったとしている。
検察側によると、女子生徒は京都駅から乗車。当時乗客は少なく、2列掛けシートの窓側に座って居眠りをしていた。
被告は同じく京都駅から乗車。電車が嵯峨嵐山駅付近を通過したあたりで女子生徒の隣に座り、眠っているのを確認した上で犯行に及んだとされる。
恐怖から身動きが取れずにいた女子生徒は約20分後、電車が駅で止まったタイミングで走って逃げ出し、直後にSNSで友人へ「痴漢された」とメッセージを送信。翌日、高校の教諭に相談し発覚した。
被告は事件後、女子生徒と同じ駅で降車し構内から出た後、再入場して反対方向の車両に乗車。その様子が駅構内の防犯カメラに捉えられていたほか、被告の交通系ICカードの乗車記録でも一連の行動が裏付けられ、7月に同容疑で逮捕された。
被告は「酒に酔って気が大きくなっていた」などと供述。その後起訴され、懲戒免職となった。
不倫や酒に溺れ
公判では、被告の身勝手な動機や私生活が露呈された。検察側は冒頭陳述で事件に至る動機として、「数年前に不倫をして以来、妻に夜の営みを拒まれていた」と指摘した。
守山市によると、被告は20年近く同市で勤務。事件前までの勤務態度に問題はなかったという。 だが、弁護側の被告人質問では被告がアルコール依存症をわずらっており、過去に酔ってタクシー運転手とトラブルになり、警察に通報されたことも明らかに。妻からは飲酒をやめるように再三にわたり注意されていた。
被告は法廷で「被害者に多大な恐怖と不快感を与えた。自らの身勝手さを痛感している。心を入れ替え、一生反省し続けたい」と謝罪した。
検察側は論告で「自らの身勝手な行動を機にすさんだ夫婦関係が原因の一つ」と指弾し、懲役5年を求刑。弁護側は最終弁論で「被害者と和解が成立している」として、執行猶予付き判決を求めた。
性被害、法整備で認知件数増加
被告が問われている不同意性交等罪は令和5年の改正刑法で強制性交等罪に代わり新設された。性交渉の解釈も拡大され、より被害者側の視点に立った法整備が行われた。
こうした背景から、被害の認知件数は同年の2711人から6年は3936人、今年は1~8月だけで2705人(昨年同期比6%増)となった。平成29年7月に強姦罪(ごうかんざい)が強制性交等罪に改正された際にも認知件数は同年の1109件から、平成30年の1307件へと増えた。
性暴力被害者の支援に取り組む特定NPO法人「しあわせなみだ」(東京)の千谷直史代表理事は「認知件数の増加は法改正前に見過ごされてきた被害者を救済できるようになったと捉えるべきだ」と指摘。性暴力を減らすためには刑法の厳罰化だけでなく「相手が嫌がる性的な行動はすべて性暴力につながるという認識を広げる必要がある」とし、幼少期からの倫理教育の重要性を訴えている。
電車内でSOSどうすれば…
今回のように電車内で性的被害に遭い、身の危険を感じた場合、どうSOSを出すべきか―。
京都府警鉄道警察隊は、府警のホームページからダウンロードできる「痴漢ヘルプミーカード」の活用を呼びかけている。被害者はスマホの画面上に「痴漢です。助けてください」などのメッセージを表示し、周囲に助けを求めることができる。
また、痴漢を目撃した人に向け、被害者に「ちかんされていませんか」と尋ねる「痴漢ヘルプユーカード」もある。
同隊の担当者は「警察としては通報していただくことが最善だが、現実的には難しいこともある。周囲の人に助けを求めるのも有効だ。自分で通報することが難しい場合は犯人の特徴や写真、乗車駅、降車駅などを覚えているとその後の検挙につながりやすい」としている。
市税滞納者から差し押さえたフィギュア140体を公売に、入札の最低価格は1体500円…福岡・春日市
福岡県春日市は、市税などの滞納者1人から差し押さえたフィギュア140体を公売にかける。市によると、フィギュア限定の公売会は全国でも珍しく、年代物で希少性が高いものが含まれている可能性があるという。
市は今年度、滞納者の自宅を捜索し、山積みになった段ボール箱を発見。その場で開けたところ、「スター・ウォーズ」「ハルク」「エックスメン」「スポーン」など、映画やアメリカンコミックに登場するキャラクターのフィギュアが出てきた。
入札の最低価格は1体500円。22日午前9時~28日午前11時に電子入札を受け付け、最高額で入札した人が落札できる。25、26日を除く同期間、市役所に現物を展示する。どこからでも入札できるが、31日までに代金を納付し、市役所で受け取る必要がある。
詳細は市のホームページへ。
年内の補正予算案成立「ぎりぎりの攻防」…臨時国会21日召集、首相指名選挙の日程固まらず危機感
臨時国会は、石破首相の退陣表明を受けた自民党総裁選から17日後となる21日に、ようやく召集されることが決まった。政府・自民党の当初の想定から約1週間遅れた上、首相指名選挙の日程は固まらないままだ。経済対策の裏付けとなる2025年度補正予算案を年内に成立できるかどうか、ぎりぎりの攻防となりそうだ。(荒木香苗)
「日程がタイトになっている。できるだけ時間をかけずに新政権を作り、今ある問題に対応していかなければいけない」
衆院議院運営委員会の浜田靖一委員長(自民)は15日、議運委理事会後、記者団に危機感をあらわにした。
理事会では、自民が首相指名選挙を21日に行う日程を提案したが、立憲民主党が「与党も野党もまだ(政権枠組みの)協議中だ」(青柳陽一郎筆頭理事)と反対し、合意に至らなかった。16日に改めて協議する。
自民の前執行部は当初、15日に国会召集して直ちに首相指名選挙を行い、新内閣を発足させる段取りを描いていた。今月下旬からは東京でのトランプ米大統領との首脳会談など外交日程が目白押しで、その前に新首相による所信表明演説や与野党による代表質問を終えるためだった。
その目算は完全に狂った形で、代表質問は11月4日以降に先送りされる可能性が大きくなっている。
政府・自民内では「新政権発足が遅れれば、日米首脳会談の準備にも支障を来す」(政府高官)として、想定より日程がずれ込んでいる状況に危機感が強い。自民は21日中の新内閣発足に向け、同日の首相指名選挙実施は譲らない構えだ。自民の高市総裁は、首相に就任すれば、直ちに経済対策と補正予算案の策定を指示する方針を示している。補正予算案は策定指示から国会提出まで約1か月かかるとされる。少数与党のままでは成立に野党の賛成が不可欠で、仮に連立政権が樹立できた場合でも提出前に連立相手との事前の政策協議が必要になる。
補正予算案の提出や成立の見通しが立たない中、自民は15日の議運委理事会で、会期を示すことができなかった。補正予算案の提出は12月にもつれ込むとの見方が強いが、12月下旬には26年度予算案の編成作業があり、審議日程は窮屈だ。
自民内では「野党の抵抗などにより、さらに遅れれば補正予算の年内成立は相当厳しくなる」(幹部)との声が出始めている。
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま。お召しになったドレスやアクセサリーなどはメーカーに注文が殺到し、たちまち売り切れが続出する”佳子さま売れ”も頻繁に起きている。
注目されるなかで、”心配の声”があがることも。10月8日、滋賀県彦根市で行われていた「第79回国民スポーツ大会」の総合閉会式に出席された際、佳子様はロイヤルブルーのドレスを着用。ウエスト部分は斜めに折り重なるようなプリーツがデザインされた気品ある1着だったが、当日撮影された写真についてSNSを中心に「ボディラインを拾いすぎているように見える」との指摘が相次いだ。皇室ジャーナリストが解説する。
「〈生地が薄すぎるのでは〉〈なんでこの服にしたの?〉との声もあがっていた今回のドレス。原因は、ドレスの立体感をクッキリさせるための『ダーツ』と呼ばれる縫い線の部分にクセがついていたためと思われます。
こちらのドレスは世界的セレブも認める由緒ある国産ブランド『TADASHI SHOJI』のものと見られています。9月6日の秋篠宮家・悠仁さまの成年式後に行われた夕食会でもお召しになっていましたね」(皇室ジャーナリスト)
海外からの注目集まる
今回のドレスはSNSを中心に海外でも注目が集まっており、様々な意見が寄せられている。
「中国で流行するSNSのREDでは〈日本の皇族の服は保守的と知られる〉と紹介されたほか、〈ダーツが気になるのは日本人特有の感覚だ。私にはよく分からない…〉〈彼女が可哀想だ。スタイリストはいないのか?〉といったさまざまな声があがっています。
一方、ヨーロッパの皇族を中心にまとめた海外のウェブサイト『New My Royals』でも取り上げられましたが、こちらでは〈完璧に作られた傑作デザイン〉〈王女に相応しいドレスだ!〉との声もあがっています」(同前)
皇室ファッションは、海外においても注目の的だ。
「特に”ファッションリーダー”として、国民から注目を集めているのが、イギリスのキャサリン皇太子妃です。キャサリン妃のお召し物はその愛称から”ケイト効果”と呼ばれて飛ぶように売れ、年間1480億円以上の経済効果があるとも言われています。日本でよく耳にする”佳子さま売れ”のような現象ですね。
もちろんキャサリン妃のファッションに対しても、現地ではさまざまな意見があがります。否定的な意見の多くは『イメージに沿った服を着てほしい』というもの。キャサリン妃は純白のドレスや、クリスタルやお花のモチーフが全体に散りばめられたドレスなどをよくお召しになり、その姿は”ディズニープリンセス”に喩えられることもある。
そのため、逆にカジュアルな格好をしていると、皇族としての品格を保ってほしいとの意見があがります」(同前)
佳子さまのドレスについての心配もいわば”皇族としての品格”を望む声だろう。
「ただし、こうしたエレガントなデザインは、キャサリン妃のような海外の皇族がお召しになるものでもあるので、ヨーロッパでは好意的に捉えられたのでしょう。国も違えば、皇室ファッションへの反応も変わってくるということですね」(同前)
今後の佳子さまのファッションにも注目したい。
一度に3面の小型鏡を製作、量産用鋳型が出土…福岡・「奴国」王都の須玖遺跡群で全国初の確認
福岡県春日市は15日、魏志倭人伝が伝える「奴国(なこく)」の王都・須玖(すぐ)遺跡群で、一度に3面の小型鏡を作れる石製の鋳型の破片が出土したと発表した。小型鏡が普及した弥生時代後期(1~2世紀)頃のものとみられ、市は量産用の鋳型の確認は全国で初としている。
発表によると、鋳型は小学校の運動場になっている須玖坂本B遺跡で出土した。約9センチ四方、厚さ約4センチの板状で、縁の内側に細かな斜線が引かれた直径4センチほどの鏡の型が3点(2点は部分)刻まれていた。3点は溝でつながり、溶かした青銅を鋳型に流すと同時に製作できる構造。裏側の面には直径約7センチの鏡の型が1点彫られていた。
鋳型を調査した田尻義了・九州大教授(考古学)は「弥生時代の鏡の鋳型は13点確認されているが、一度に複数枚作れる鋳型は今回が初めて。他地域に供給するために大量生産していたと考えられる」としている。
須玖遺跡群は福岡平野南部の大規模遺跡群。前漢鏡など卓越した副葬品を持つ王墓、豪華な銅剣、銅矛などが出土し、瀬戸内海沿岸や朝鮮半島まで青銅器が供給される全国屈指の生産拠点だった。
西谷正・九州大名誉教授(東アジア考古学)は「鏡の大量生産には高い技術力が必要。当時の先進技術地だったことを改めて示す発見だ」と話している。