自民党の小野寺五典税制調査会長は14日、立憲民主党の重徳和彦税調会長と就任後初めて会談した。ガソリン税の暫定税率廃止について、15日にも公明党を含めた3党で対応を協議することを確認した。
公明が連立政権からの離脱を決めたが、小野寺氏は「今までの流れを踏襲しながら進めていく」と強調。日本維新の会、国民民主、共産も含めた6党で合意した年内の暫定税率廃止に向けて、議論を迅速に進めていく考えを示した。 [時事通信社]
公明離脱「覆水盆に返らず」=閣僚から落胆相次ぐ
公明党の連立離脱決定を受け、石破内閣の閣僚から14日の閣議後の記者会見で「大変残念だ」(中谷元防衛相)と落胆の声が相次いだ。村上誠一郎総務相は自民党の高市早苗総裁による派閥裏金事件関係議員の登用などに触れて「(公明への)平手打ちに当たる」と指摘し、「もうちょっと慎重な対応をすべきだった。覆水盆に返らずだが」と悔やんだ。
村上氏は会見で「日々一つ一つ情報を取り、慎重に対応していく必要がある」と強調。首相指名選挙を先送りしたり総裁選をやり直したりすべきだとの声が党内から出ているとして見解を問われ、「そういう思いもある」と語った。
東京選出の平将明デジタル相は選挙協力解消の影響に言及。自民候補が公明の支援を得られなくなることで「東京23区など(の選挙)には大きな影響がある」と認め、「候補者差し替えを含め、小選挙区で勝ち上がれる候補を厳選するぐらいの覚悟が求められる」と訴えた。
一方、公明党の中野洋昌国土交通相は連立離脱決定後も閣内にとどまっている。会見で去就を問われると、「災害対応もしている。やるべき仕事はやっていかないといけない」と述べ、内閣総辞職まで続投する意向を強調した。 [時事通信社]
新首相、21日選出へ=臨時国会召集、自民が伝達
自民党は14日、立憲民主党との参院国対委員長会談で、政府が21日に臨時国会を召集する方針だと伝えた。この後、自民の磯崎仁彦参院国対委員長は記者団に対し「召集日当日に首相指名が行われることになる」と述べた。
磯崎氏は会談で、林芳正官房長官が15日に衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、召集日を正式に伝達するとも説明した。
自民は、新首相による所信表明演説を24日にも行いたい考え。26日からはマレーシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議など一連の外交日程が続く。このため自民関係者は同演説に対する各党代表質問は11月にずれ込むとの見通しを示した。
参院国対委員長会談では、公明党の連立政権離脱に伴う委員長ポストの割り当てについて協議を継続することも決めた。 [時事通信社]
高市総裁「連立離脱は私の責任。おわびを申し上げた」と陳謝 自民・両院議員懇談会を開催 公明党連立離脱に「選挙協力」「総理大臣指名選挙」どうなる
公明党の連立離脱に揺れる自民党。きょう、党所属の全ての国会議員を対象とした懇談会を開き、高市総裁は「連立離脱は私の責任だ」と陳謝しました。動揺は収まるのでしょうか。
笑顔を見せながら会場に入る高市総裁。午後、開かれた「両院議員懇談会」では公明党が突然、連立離脱にいたった経緯などについて説明し、意見を交わしました。終了後、高市氏は。
自民党 高市早苗総裁 「今回の(公明の)連立離脱は私の責任でございますので、皆様におわびを申し上げました。首班(総理)指名の瞬間ギリギリまで私自身もこの3日間、連休の間も作業を続けておりましたが、執行部でも手分けをして、一生懸命、合意できる政党と一緒に歩めるように努力をしていくので、多くの国会議員の皆様のお力もお借りしたいし、ご協力を得たい旨を申し上げました」
党内の結束を呼びかけました。一方、出席した議員からは。
自民党 寺田稔衆院議員 「(Q.高市さんの責任を求める声は)それは少なくともなかったと思います。高市さんの説明を了としたということでございます。公明党さんが離脱したことはもちろん残念なことですが」
出席者によりますと、高市氏を批判する意見は出なかったということですが、気になるのは、やはり「選挙協力」です。
自民党 逢沢一郎衆院議員 「衆議院選挙で公明党に譲っていた選挙区に自民党の候補を立てるような発言があったけれども、そういったことは良くない、そういうことをすべきではないと」
自民党 丹羽秀樹衆院議員 「(選挙協力について)総裁から現場でうまくやってとか、現場でやってほしいというメッセージを出してほしいという意見もあった」
不透明になったのは、選挙協力だけではありません。来週予定される「総理大臣指名選挙」の行方も見えなくなっています。
きょう午後、自民・国民民主両党の幹事長が会談し、自民党の鈴木幹事長は総理指名選挙での協力と党首会談を要請しました。さらに、連立についても。
自民党 鈴木俊一幹事長 「(連立は)それは先方の判断にかかっていると思います。連立という枠組みを作って、そのもとで政治を進めた方がより政治の安定性という意味においては安定感が強いんだと思います」
一方、公明党の斉藤代表はきょう、総理指名選挙の決選投票では野党の候補への投票も排除しない考えを滲ませました。
公明党 斉藤鉄夫代表 「あらゆる可能性を置いてその場で決める、これが基本です。あらゆる可能性の中から、その時の政治状況の中から判断していきたい」
総理に選ばれるのは高市氏か、野党の統一候補か。駆け引きが続きそうです。
安住氏、玉木代表に苦言 首相指名で「きれい事」
立憲民主党の安住淳幹事長は14日の記者会見で、首相指名選挙の野党候補一本化を巡り、安全保障やエネルギーなど基本政策の一致を理由に挙げて難色を示す国民民主党の玉木雄一郎代表に苦言を呈した。「自民党も立民も数合わせをやっている。そんなこと、この世界にいたら当たり前だ。理念は大事だが、きれい事でごまかしているうちは本当ではない」と述べた。
国民民主への同調を求める玉木氏に「まどろっこしいことは言わず、党首同士で話したらいい」と指摘。「立民は自民を上回るため、死に物狂いで票を集める。場合によっては『野田佳彦代表を降ろしてでも』と言っている私たちの方がはるかに本気だ」と訴えた。
女子中学生がビルから飛び降り死亡 巻き込まれた男性もけが 東京・歌舞伎町
13日午後5時40分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町で、「人が落ちてきた」などと119番通報があった。警視庁新宿署によると、ビルの階段の踊り場から女子中学生(14)が落ちて、ビル付近にいた20代男性にぶつかった。女子中学生は自ら飛び降りたとみられ、病院に搬送されたが死亡。男性は頭を打つなどのけがをしたが、命に別条はないとみられる。
新宿署によると、女子中学生は歌舞伎町の「トー横(東宝ビル横)」周辺に出入りしており、当日、薬の過剰摂取(オーバードーズ)をしていたという情報もあるという。署は詳しい経緯などを調べている。
京都地裁職員「ジジイババア左翼集団」と投稿 法廷内でトラブル
京都地裁の職員が、法廷内で起きた傍聴人同士のトラブルについて、傍聴人を「ジジイババア」などと呼んでSNSに投稿していたことが14日、地裁への取材でわかった。地裁は職員に対する処分を含め「対応検討中」としている。
地裁によると、京都大(京都市左京区)内で行われた集会、デモで同大職員を転倒させるなどしたとして公務執行妨害などの疑いで逮捕された男性2人について、9月22日、地裁で勾留理由開示手続きがあった。閉廷後に傍聴席にいた傍聴人同士でつかみ合いになるなどの騒ぎが起きたという。
同日にX(旧ツイッター)で、「中核派の勾留理由開示で、京大の左翼と別のジジイババア左翼集団が応援に来てた」「法廷で騒ぐわ、学生と高齢者が大喧嘩(おおげんか)して殴り合うわ。法廷出てからやって欲しい。ずっと90dB(デシベル)超えてて鬱陶(うっとう)しかった」などと投稿。地裁は書き込みを把握し、事実関係を調査。その結果、投稿したのは地裁の職員であると確認した。【水谷怜央那】
前岸和田市長を収賄罪で起訴 贈賄側は異例の不起訴 大阪地検特捜部
大阪府岸和田市発注の公共工事の入札情報を業者に漏らし、現金計1900万円の賄賂を受け取ったとして、大阪地検特捜部は14日、前岸和田市長の永野耕平容疑者(47)を収賄罪と官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害罪で追起訴した。
一方、特捜部は、永野前市長から入札情報を受け取り、賄賂を渡した疑いがあるとして大阪市の建設会社の代表取締役(当時)を在宅のまま捜査していたが、14日に不起訴処分とした。
関係者によると、代表取締役は起訴内容を認めているとされる。2000万円近い贈収賄事件で贈賄側の刑事責任が問われないのは異例。特捜部は「(代表取締役の)プライバシーに関わる」などとして詳しい理由を明らかにしていない。
起訴状によると、永野前市長は市が2021年8月と24年5月に予定していた配水管工事の入札2件について、実施の数日前に代表取締役に携帯電話で最低制限価格を伝達。同額で代表取締役側に落札させ、23年5、7月、24年11月の3回にわたって計1900万円を借り入れたとされる。
永野前市長は大阪市内の飲食店や路上に停車した乗用車内で現金を受け取っていたといい、代表取締役とは低金利・無担保の条件で約5年で返済すると約束していたという。特捜部は、市が21年5月に実施した入札でも代表取締役に最低制限価格を漏らしたとして永野前市長を起訴していた。
岸和田市の佐野英利市長は「誠に遺憾。再発防止策の徹底と入札制度の見直しを進める」とのコメントを出した。【飯塚りりん、中村宰和】
立民・維新・国民が幹事長会談、安住氏は首相候補一本化呼びかけ…国民は「原発ゼロ」政策などの見解求める
臨時国会での首相指名選挙を巡り、立憲民主党の安住幹事長と日本維新の会の中司幹事長、国民民主党の榛葉幹事長は14日、国会内で会談し、協力が可能かを判断するための3党党首会談を15日に開くことで一致した。高市総裁の首相指名を目指す自民党は14日、国民民主や維新と協議したほか、15日には立民、維新、国民民主の3党と個別に党首会談を行う方針で、与野党の攻防が激化している。
立民は、野党での首相候補の一本化に前向きで、国民民主の玉木代表を有力な選択肢としている。国民民主は安全保障などの基本政策の一致が前提との立場だ。
幹事長会談では、安住氏が首相候補の一本化を呼びかけた。これに対し、榛葉氏は、衆参で過半数を確保するための政権の枠組みを示すよう要請した。さらに、立民が「違憲部分の廃止」を主張する安保関連法と、「原発ゼロ」政策、憲法改正に関する見解について党首会談での回答を求めた。
立民は14日の常任幹事会で党首会談での対応を野田代表に一任した。安住氏は会談後「あとは各代表の判断だ」と記者団に述べた。榛葉氏は「(基本政策の一致は)なかなかハードルが高い」と語った。
一方、自民の高市氏は14日の党両院議員懇談会で「首相指名の瞬間、ギリギリまで一生懸命、合意できる政党と一緒に歩めるよう努力していく」と強調した。自民幹部が、国民民主や維新からの首相指名を含む国会運営での協力取りつけに向けて動いており、14日には、鈴木幹事長が榛葉氏と、梶山弘志国会対策委員長が維新の遠藤敬国対委員長とそれぞれ会談した。
離陸後引き返したANA639便、滑走路脇の灯火18基破損しながら滑走か
東京・羽田空港で13日夜、岩国行きの全日本空輸639便が離陸後に同空港へ引き返したトラブルで、639便が離陸の際に約800メートルにわたり滑走路脇の灯火計18基を破損させながら滑走したとみられることがわかった。D滑走路(全長2500メートル)では、今年4月にも日本航空機が離陸前に灯火と接触して緊急停止するトラブルがあり、国土交通省は、滑走路の中心線を取り違えて滑走したとみて調べている。
国交省などによると、639便は13日午後9時頃、同空港のD滑走路から離陸したが、灯火に接触した可能性があるとして、同空港に引き返し、同10時頃に着陸した。乗客・乗員計174人にけがはなかった。639便の前輪タイヤ2本は損傷しており、誘導路上で自走できなくなって牽引(けんいん)車で搬出された。
639便が離陸に向けて滑走したのは、幅約60メートルある滑走路の中心ではなく、約30メートル左にずれた滑走路の左端付近とみられる。639便の離陸後、滑走路左脇では約800メートルにわたり、いずれも高さ約30センチの「滑走路灯」(白色)16基と「誘導路灯」(青色)2基の計18基が破損しているのが確認された。
D滑走路の中心には埋め込み式の「中心線灯」(白色)があるが、滑走路の舗装改良工事のため今年3月から中心線灯の一部を消した運用が続いている。13日夜は、639便が離陸に向けて滑走を始めた周辺の中心線灯は消えていたという。中心線灯が一部消える運用については、国交省が航空各社などに通知していた。