南鳥島の核ごみ文献調査容認 赤沢経産相「責任を持って対応」

原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定を巡り、東京都小笠原村の渋谷正昭村長が南鳥島での文献調査を容認する意向を示したことについて、赤沢亮正経済産業相は14日、閣議後の記者会見で「国として重く受け止めている。今後、渋谷村長の上京のタイミングに合わせ、お話を伺った上で責任を持って対応したい」と述べた。
経産省は3月3日、南鳥島で文献調査を実施することを村に申し入れていた。応募や地元の請願を経ず、国が主導して調査を申し入れたのは初めてだった。
渋谷氏は13日、母島と父島で非公開の村民向け説明会を開き「国が主体的かつ責任を持って判断すべきだ」との考えを示した。
調査の容認にあたり、国に対して、調査が先行する自治体以外にも文献調査を申し入れることなど五つの要請事項を挙げた。その上で「小笠原村の文献調査が実施されても、国が他の市町村への申し入れをするまでは、村として次の段階に進むかについての意見表明はしない」としている。
渋谷氏の要請事項について、赤沢氏は「現時点ではコメントは控える。要請をいただければ、誠心誠意検討していきたい」と述べるにとどめた。【佐久間一輝】

熊本地震10年「節目ではない」 北九州市で体験型防災イベント

観測史上初めて最大震度7を2度記録し、熊本、大分両県で災害関連死を含め278人が亡くなった2016年の熊本地震から10年に合わせて北九州市小倉北区で13日夜、体験型の防災イベントが開かれた。市内外から100人を超す市民が参加して不測の事態への即応力や地域共助の意識を高めた。
産学官民の防災活動実践者らで構成する任意団体「防災Lab.北九州」が実施。会場では避難所を想定した受け付け訓練で来場者を出迎え、地震体験車や被災地向けテントを使った体験があった。
冒頭、被災や災害関連などで亡くなった犠牲者を悼み黙とう。被災地派遣で現地を訪れた北九州市職員らが体験を語った。登壇した市立大2年の斉藤妃那(ひな)さん(19)は小学3年の時に熊本県宇土市で地震を経験。「食事中に大きな音と食器が割れる様子に驚き、身動きが取れずにいた。今生きていられるのも家族や支援者のおかげ」と振り返り、声を詰まらせた。さらに「(今も)どう乗り越えていけば良いかは分からない状態にある」と肩を震わせながら苦しい胸の内を吐露した。余震におびえ、家族と車中泊で過ごした日々を語っていた。
その後は、さまざまな分野で活動するメンバーが災害時の対応を紹介。車中泊における避難方法や被災時のペットとの向き合い方、さらには避難所で起こりうる性被害の実態についても紹介された。実行委員長で市立大の村江史年准教授(43)は「現在進行形で苦しんでいる人もおり、10年は節目ではない。発生を教訓に培ってきたこともあるので、引き続き防災意識を高めていきたい」と述べた。【橋本勝利】

京都・南丹の山林で13日に発見された子供とみられる遺体、不明の安達結希さんと判明

京都府南丹市の山林で13日に発見された子供とみられる遺体は14日、行方不明になっている市立園部小6年、安達結希(ゆき)さん(11)と判明した。遺体の発見現場は子供が迷い込むには不自然な場所で、京都府警は事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査している。
府警によると、遺体は13日午後4時45分ごろ、同校から南西約2キロの山林で、安達さんを捜索中の警察官が発見。あおむけに倒れた状態で、何かで覆われたり埋められたりするなど、隠されたような形跡はなかった。
濃紺のフリースとベージュの長ズボン、胸に「84」という数字が書かれたトレーナーを着用していた。
靴は履いておらず、小柄で死後相当の期間が経過しているとみられる。府警は詳しい死因や死亡推定日時などを調べるため、14日に遺体を司法解剖した。
遺体の発見現場周辺は民家や田畑が点在する地域で、見つかったのは農道から少し入った付近という。普段、外部の人が訪れることはあまりなく、靴を履いていない子供が迷い込むことは考えにくいことなどから、府警は事件に巻き込まれた可能性も視野に捜査を進めている。
安達さんが履いていた黒いスニーカーと特徴が似た靴は、府警が12日、同校と安達さんの自宅の中間地点にある山中で発見。DNA型鑑定などを進めている。3月29日には、親族が同校から西に約3キロの山中で、安達さんの「ランリュック」と呼ばれる黄色の通学かばんを発見している。
遺体が見つかった現場は、靴やかばんが見つかった場所のいずれからも離れており、府警は詳しい経緯を捜査している。

リンゴ窃盗で2億円の賠償命令 青森、元農協従業員ら5人に

青森県弘前市のつがる弘前農協の施設で出荷作業を装いリンゴを盗んだとして、農協が損害賠償を求めた訴訟の判決で、青森地裁弘前支部(味元厚二郎裁判長)は14日、元従業員ら5人に計約1億2200万円の支払いを命じた。また、保険会社に対しても1億円を支払うよう5人に賠償命令を出した。
判決によると、5人は2020年2月~23年6月、農協の施設から180回以上にわたりリンゴを盗み、農協に計約2億2千万円の損害を与えた。農協への賠償額は、保険会社が支払った保険金1億円を除き認定した。
農協によると、被告は当初7人だったが、今回の判決は和解などにより5人に言い渡した。

刃物による外傷など確認できず 事件性は「捜査を進めて検討」 遺体で発見の安達さん

京都府警は14日、京都府南丹市の山林で13日に遺体で発見された市立園部小の安達結希(ゆき)さん(11)に刃物による大きな外傷などは確認できる範囲で見当たらなかったと明らかにした。今後については事件事故の両面から「捜査を進めて検討する」と述べるにとどめた。
安達さんは先月23日から行方不明となっていた。府警によると、遺体は今月13日午後4時45分ごろ、同校から南西約2キロの山林で、捜索中の警察官が発見。あおむけに倒れた状態で、何かで覆われたり埋められたりするなど、隠されたような形跡はなかった。死後相当の期間が経過しているとみられ、府警は詳しい死因や死亡推定日時などを調べるため、14日に遺体を司法解剖した。
遺体の発見現場周辺は民家や田畑が点在する地域で、見つかったのは農道から少し入った付近で、普段、外部の人が訪れることはあまりないという。

中国大使館に包丁持ち込む 容疑の自衛官を再逮捕「自決のため」

中国大使館(東京都港区)に侵入したとして陸上自衛官の男性が逮捕された事件で、警視庁公安部は14日、陸上自衛隊えびの駐屯地(宮崎県えびの市)に勤務する3等陸尉、村田晃大容疑者(23)を銃刀法違反(携帯)容疑で再逮捕した。これまでの調べに「大使に意見が受け入れられなければ、自決するつもりだった」と供述しており、大使館敷地内の茂みから包丁1本(刃渡り18センチ)が見つかっていた。
再逮捕容疑は、3月24日午前8時55分ごろ、中国大使館敷地内で包丁1本を携帯したとされる。容疑については黙秘している。
警視庁によると、村田容疑者は23日昼に駐屯地を出て、高速バスや新幹線で上京。24日未明に都内の量販店で包丁を買ったと説明している。包丁はナップサックに入れて持ち込み、身を隠した茂みに放置したとみられる。
陸自トップの荒井正芳陸上幕僚長は14日の記者会見で、再逮捕について「誠に遺憾で、あってはならないことだと考えている。事実関係が明らかになり次第、厳正に対処する」と述べた。【最上和喜、宮城裕也】

発見遺体、不明の11歳と判明=DNA鑑定で、死因は不詳―3月下旬ごろ死亡か・京都府警

京都府南丹市で3月下旬から行方不明になっている市立園部小の安達結希さん(11)の捜索中に見つかった子どもとみられる遺体について、DNA型鑑定の結果、身元は安達さんと判明したことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
府警は同日、司法解剖を実施。死後、相当期間が経過しているなどしており、死因は現時点で「不詳」とした。死亡時期は3月下旬ごろと推定されるという。発見現場周辺の状況を詳しく調べるための検証も行い、事件に巻き込まれた可能性を視野に調べを進めている。
府警によると、遺体は13日午後4時45分ごろ、同小の南西約2キロの山中で、あおむけに倒れている状態で見つかった。埋められた状態ではなかったという。
遺体は濃紺のフリースと灰色のトレーナー、ベージュの長ズボンを着用し、靴は履いていなかった。安達さんは行方不明になった日、黒いスニーカーを履いていた。 [時事通信社]

「なぜこんな」 身元判明に住民ら悲しみ 京都・南丹の男児遺体

京都府南丹市の山林で見つかった遺体について、京都府警は14日、行方不明になっていた市立園部小の安達結希(ゆき)さん(11)と判明したと発表した。「なぜこんな結果になったのか」。無事を祈り続けた知人や地域住民の間に深い悲しみと動揺が広がった。
「これから楽しい人生が待ってたはず。言葉が浮かばない」
南丹市園部地区に住む70代男性は肩を落とした。
安達さんが行方不明になってから3週間あまり、普段はのどかな山あいの地域住民らは、無事を願いながら不安な日々を過ごしてきた。
市内に住む70代女性は「11歳は可愛い盛り。本当に可哀そう。なぜこのような結果にならなければならないのか」と沈痛な面持ちで語った。
身元判明の一報を受け、安達さんの捜索に携わった男性は「覚悟はしていたが、残念な結果になってしまった」と言葉少なに語った。
安達さんを知る女性は「どうして亡くなったのか、原因を突き止めてほしい」と悔しさをにじませた。【安徳祐、川地隆史、資野亮太】

両陛下、日本国際賞授賞式ご臨席 最先端の研究で業績の科学者らたたえられ

天皇、皇后両陛下は14日、東京都渋谷区の新国立劇場で、世界的な科学者に贈られる「日本国際賞」の授賞式に臨席し、受賞者に盛んな拍手を送られた。天皇陛下は式典後、港区のホテルオークラで催された晩餐(ばんさん)会で、和やかに懇談された。
受賞者は、デジタル社会でのプライバシー保護などの研究で貢献した米ハーバード大のシンシア・ドワーク教授、病原体から体を守る自然免疫などの研究で貢献した大阪大先端モダリティ・ドラッグデリバリーシステム研究センターの審良(あきら)静男特任教授と米テキサス大サウスウエスタン・メディカルセンターのジージャン・チェン教授の3人。
陛下は授賞式のお言葉で「それぞれの研究を通じて、人々の暮らしの安全と利便性の向上、また、医療や予防の発展に大きく貢献されてきたことに深く敬意を表します」とたたえられた。

切符制度を利用した「ニセ警察官」詐欺広がる……小学生や中学生も

今春に入り警察官を装って金をだまし取る、いわゆる「ニセ警察官」による犯罪が多発している。きっかけ4月より施行された自転車における「青切符制度」(交通反則通告制度)であった。
栃木県では40代の男性が自転車に乗り走行していた際、普段着姿のニセ警察官に呼び止められ、違反を理由に罰金1万5000円をだまし取られた。
また、広島県では青色の作業服姿を来た警察官風の男が、高校生に対し「交通ルールに違反している」とし2000円をだまし取り、その場から逃走した。
これら交通ルールを盾にしたニセ警察官による詐欺被害は日本全国で発生しており、警察側も「警察官が現金を受け取ることはない」「現金ではなく納付書で支払う」と注意喚起を行っている。
一方でニセ警察官による「青切符詐欺」は完全には防ぎきれないのではないか、とする声も多い。14日現在、自転車における青切符は制度そのものが認知されていないほか、高校生など普通免許を持てない未成年にとっては、交通ルールを法律レベルで知る機会が多くない。そのため、今後高校生だけではなく、今後は中学生や小学生なども「青切符詐欺」のターゲットとなる可能性もある。
もちろん一部の学校では、交通ルールに加えて青切符の制度説明も行っている学校もあるが、生徒全員がきちんと認知できている訳ではない。そのためネットでは「未成年にも制度をきちんと学ぶ機会を」「ニセ警察官にだまされないルール作りをして欲しい」といった声も少なくないようだ。