テレビ番組の撮影で使うロケバス内で女性に性的暴行を加えたとして不同意性交等罪などに問われたお笑いグループ「ジャングルポケット」元メンバー、斉藤慎二被告(43)は2日、東京地裁の公判で「女性が(自分に)好意を持っていると思った。相手も求めていると思った」と主張し、改めて無罪を訴えた。
2日は午前10時過ぎから被告人質問が始まり、弁護人の質問に対して答えた。相手が好意を抱いていると感じた理由について「自分たちのコントにかなり詳しかった」ことを挙げた。
斉藤被告は今年3月の初公判でも「女性は同意してくれていると思っていた」と起訴内容を否認。弁護側は親しい雰囲気になり、被告は女性が性行為を受け入れていると認識していたと訴えた。
これに対し検察側は冒頭陳述で「本当かわいいね」などと言ってキスをし、女性が「やめてください」と言っても行為は続いたとした。女性は被告を両手で押すなどして抵抗したのに、その後性的暴行に及んだと主張している。
起訴状によると、斉藤被告は2024年7月、芸能人として活躍する被告の影響力によって、初対面だった女性に撮影など今後の活動に不利益が出ると憂慮させて意思表示を難しくした上で、性的暴行を加えるなどしたとされる。
斉藤被告は多数のバラエティー番組に出演する人気芸人だったが、事件を受けて24年10月に所属していた吉本興業が契約を解除した。【菅健吾、安達恒太郎】
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台風6号、広範囲に警報級の大雨をもたらす恐れ…気象庁「明るい時間帯に避難を」
今回の台風6号は北側に梅雨前線がある影響で、広い範囲に警報級の大雨をもたらす恐れがある。気象庁は「河川の増水や土砂災害に注意してほしい」と警戒を呼びかけている。
気象庁によると、日本近くの太平洋の海水温が平年より1、2度高くなっており、台風6号は大気中の水蒸気量が増えて比較的勢力を維持しやすい状況になっている。前線付近には、台風の東側から暖かく湿った空気が運ばれ、台風の接近前から雨雲が発達する。さらに台風本体の雨雲も近づいてくるため、四国の太平洋側や近畿南部、関東甲信地方では土砂災害などのリスクが高まる。
気象庁は「台風が接近する前に最寄りの避難所を確認し、避難する場合は雨や風が強くなる前の明るい時間帯にしてほしい」としている。
【台風進路】台風6号接近 あなたの街が暴風域に入る確率は?新宮・東牟婁100%、大阪・泉州67%、淡路島61%【気象庁 2日午前3時版】
気象庁はきょうあすの2日間について、台風6号の暴風域に入る可能性のある地域について、確率とともに発表しています。気象庁のホームページの地図上では、紫:70%~100%、赤:30~70%、黄色:5~30%で示されています。
近畿地方と徳島県についてその確率を地域ごとに見ていきます。
和歌山県南部の新宮・東牟婁では100%、田辺・西牟婁では99%と高くなっています。ほかに奈良県や徳島県で70%以上の紫色ゾーンとなっています。
大阪・兵庫・京都・滋賀で70%以上のところはありません。各地ごとに詳しい数字を見ていきましょう。
四国地方 近畿南部
徳島県
徳島・鳴門 73%
美馬北部・阿北 65%
美馬南部・神山 72%
三好 62%
阿南 86%
那賀・勝浦 86%
海部 91%
和歌山県
紀北 82%
紀中 94%
田辺・西牟婁 99%
新宮・東牟婁 100%
奈良県
北西部 62%
北東部 62%
五條・北部吉野 75%
南東部 90%
南西部 95%
大阪は泉州や南河内 近畿中部
大阪府
大阪市 33%
北大阪 22%
東部大阪 38%
南河内 57%
泉州 67%
兵庫県
阪神 33%
播磨南東部 24%
播磨南西部 15%
淡路島 61%
ほかの地域は10%未満
滋賀県
近江南部 26%
東近江 19%
甲賀 30%
ほかの地域は10%未満
京都府
京都・亀岡 22%
山城中部 26%
山城南部 26%
ほかの地域は10%未満
住宅で“切り傷”…60代男女死亡 「ケアマネージャーの首切った」男性が女性を切りつけたか 埼玉・川口市
埼玉県川口市の住宅で1日、60代の男女2人が首に切り傷がある状態で発見され、その後、死亡が確認されました。警察は、男性が女性を切りつけたとみて調べています。
警察や消防によりますと、1日午後、川口市の住宅で男性の声で「ケアマネージャーの女性の首を包丁で切りました。これから自分のことも刺す」などと110番通報がありました。
警察官が現場にかけつけたところ、ケアマネージャーとしてこの住宅を訪れていた鈴木希代子さん(63)が首に切り傷がある状態で発見されました。また、この住宅の住人の男性(60)が、自らの首を刃物で切りつけていたということです。
2人は病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
近隣住民によりますと、この男性は母親と2人暮らしで、母親を介護する状態が続いていたということです。
現場からは血のついた刃物が見つかっていて、警察は男性が鈴木さんを切りつけたとみて当時の詳しい状況を調べています。
道内ことし初の真夏日相次ぐ 熱中症疑いで少なくとも8人病院搬送 32.8℃の帯広では重症者も
北見や帯広など内陸部を中心に真夏日を観測した道内ではきのう、熱中症の疑いでの病院搬送が相次ぎました。
道内ではきのう、熱中症の疑いで少なくとも8人が病院に搬送されました。
消防によりますと、このうち、32.1℃まで気温が上がった遠軽町では、屋外にいた90代男性が病院に搬送されました。
また、最高気温32.8℃を観測した帯広市では、10代、60代、70代の男性3人が熱中症の疑いで病院に搬送されていて、このうち屋外にいた60代の男性が重症だということです。
靖国参拝、消費税、自衛隊の呼称変更…保守層を落胆させる高市首相の“ちょっとだけ改革”
日本国民は令和8年2月8日に行われた総選挙で、高市早苗氏率いる自民党に圧倒的な勝利を与えた。多くの国民が高市早苗という政治家に、国の将来を託したのだ。国家の運営は複雑で多岐にわたる。国内情勢はもちろん、世界情勢、技術革新、自然の変化等など、多くの変化要因を踏まえ、「解」を導き出す極めて難しい作業である。自民党が長年にわたって運営してきたわが国は、確実に世界における地位を落としてきた。これは、多くの国民が感じている現実だ。不幸にしてわが国は自民党以外に政権を担える政党が育ってこなかった。政党の離合集散、数々の変革などのたびに、国民は期待してきたが、凋落(ちょうらく)傾向が上向くことはなかった。少子化問題、教育問題をはじめとするロングレンジの施策は、ほとんど功を奏しているとは言えない。国家戦略の根本は「憲法」であるが、憲法問題となると、第9条に議論が集中し、「平和か戦争か」のいわゆる神学論争が繰り返されてきた。一方で、すぐにでも実行できる政策もある。高市総理が「やる!」と決断し、組織を動かそうとするか、動かすことができるかだ。ここでは国民から見た、わかりやすい点と、防衛問題に関しての施策実行現状について考える。“ちょっとだけよ”で終わらないことを願う。国民目線から見る高市政権への期待と現状簡単に言えば国民の望んでいることは「安心できる生活と明るい未来」であろう。高市氏が多くの国民に支持を得たのは、日頃の言動、自民党総裁選と、総選挙に際しての公約等に期待したからに他ならない。「物価の安定」が総選挙の各党の目指すところであったと思うが、米国・イスラエルとイランの戦争、これに伴ったホルムズ海峡の封鎖など、予期しなかった事態に際して、物価は上昇を続けている。安全保障、経済問題など、複雑な要素の絡む問題は、施策実行に時間がかかるとともに、すぐに結果が出るものでもない。ここでは、国民から見た、わかりやすい点と、防衛関連事項についてチェックしてみる。1.靖国神社参拝問題高市氏は、前回、石破茂氏と自民党総裁選を争った時、総裁になっても、総理になっても、これまで通り靖国神社に参拝すると明言していた。総務大臣就任時にも参拝されていることから、総裁選後すぐに秋の例大祭があった際、保守層のかなりの人が参拝するのではないかと、ひそかに期待していた感がある。今回の総裁選、総選挙では靖国参拝は公言されなかった。はたして、総選挙後の総理大臣就任以降の春季例大祭には参拝しなかった。保守層はがっかりした感がある。なぜなら、総理大臣が靖国神社に参拝し、今後も継続的に参拝することを明言する以外に、この問題に関する、他国の不当な内政干渉を断ち切ることはできないからだ。高市総理はその機会を逸したといえる。
日本国民は令和8年2月8日に行われた総選挙で、高市早苗氏率いる自民党に圧倒的な勝利を与えた。多くの国民が高市早苗という政治家に、国の将来を託したのだ。
国家の運営は複雑で多岐にわたる。国内情勢はもちろん、世界情勢、技術革新、自然の変化等など、多くの変化要因を踏まえ、「解」を導き出す極めて難しい作業である。自民党が長年にわたって運営してきたわが国は、確実に世界における地位を落としてきた。これは、多くの国民が感じている現実だ。
不幸にしてわが国は自民党以外に政権を担える政党が育ってこなかった。政党の離合集散、数々の変革などのたびに、国民は期待してきたが、凋落(ちょうらく)傾向が上向くことはなかった。少子化問題、教育問題をはじめとするロングレンジの施策は、ほとんど功を奏しているとは言えない。
国家戦略の根本は「憲法」であるが、憲法問題となると、第9条に議論が集中し、「平和か戦争か」のいわゆる神学論争が繰り返されてきた。
一方で、すぐにでも実行できる政策もある。高市総理が「やる!」と決断し、組織を動かそうとするか、動かすことができるかだ。ここでは国民から見た、わかりやすい点と、防衛問題に関しての施策実行現状について考える。“ちょっとだけよ”で終わらないことを願う。
簡単に言えば国民の望んでいることは「安心できる生活と明るい未来」であろう。高市氏が多くの国民に支持を得たのは、日頃の言動、自民党総裁選と、総選挙に際しての公約等に期待したからに他ならない。
「物価の安定」が総選挙の各党の目指すところであったと思うが、米国・イスラエルとイランの戦争、これに伴ったホルムズ海峡の封鎖など、予期しなかった事態に際して、物価は上昇を続けている。
安全保障、経済問題など、複雑な要素の絡む問題は、施策実行に時間がかかるとともに、すぐに結果が出るものでもない。ここでは、国民から見た、わかりやすい点と、防衛関連事項についてチェックしてみる。
1.靖国神社参拝問題
高市氏は、前回、石破茂氏と自民党総裁選を争った時、総裁になっても、総理になっても、これまで通り靖国神社に参拝すると明言していた。総務大臣就任時にも参拝されていることから、総裁選後すぐに秋の例大祭があった際、保守層のかなりの人が参拝するのではないかと、ひそかに期待していた感がある。
今回の総裁選、総選挙では靖国参拝は公言されなかった。はたして、総選挙後の総理大臣就任以降の春季例大祭には参拝しなかった。保守層はがっかりした感がある。なぜなら、総理大臣が靖国神社に参拝し、今後も継続的に参拝することを明言する以外に、この問題に関する、他国の不当な内政干渉を断ち切ることはできないからだ。高市総理はその機会を逸したといえる。
【台風6号】九州南部・奄美で線状降水帯のおそれ あすにかけ西~東日本で警戒
台風6号は、3日にかけて西日本や東日本に接近するおそれがあり、厳重な警戒が必要です。
台風6号は現在、奄美大島の西を北上していて、奄美大島や徳之島が暴風域に入っています。台風は、奄美地方を通過したあと、進路を東よりに変えて本州の南岸を進む見込みで、西日本や東日本の広い範囲に暴風や大雨をもたらすおそれがあります。
3日朝にかけて予想される雨の量は、近畿で350ミリ、九州南部や奄美、四国、東海で300ミリなどとなっています。特に、九州南部や奄美では、活発な雨雲が連なる線状降水帯が発生して大雨による災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。
また、風の強さは、九州南部と奄美、四国で40メートルとなっていて、走行中のトラックが横転するような猛烈な風が吹くおそれがあります。
最新の台風情報を確認して、大雨や暴風による災害に厳重に警戒してください。
浅間山にハイカーの列 登山規制、3年2カ月ぶり緩和で
長野・群馬県境の浅間山(2568メートル)の登山規制が3年2カ月ぶりに緩和され、待ちかねた多くのハイカーが訪れている。狭かったり急坂だったりする登山道では渋滞も。山中のうち、入山が認められている最高点の前掛山(2524メートル)では、記念写真を撮る人の行列ができている。
気象庁は5月22日、浅間山の火山性地震が減るなど火山活動が低下しているとし、噴火警戒レベルを2から最低の1に引き下げ、山頂火口から500メートルを超えて被害が及ぶ可能性は低くなったと発表した。
これを受け、地元の長野県小諸市などは23日、登山禁止範囲について火口から2キロとしていたのを500メートルに緩和。火口の南西にあるピーク・前掛山への登山を可能とした。ただ、気象庁がごく小規模の噴火の可能性はあるとしているため、浅間山山頂への登山は引き続き禁止している。
小諸市の登山口にある「浅間山荘」によると、レベル2の間は黒斑山(くろふやま)(2404メートル)など外輪山しか行けず、登山者は少なかったが、30日は駐車場に280台が入った。
実際は場内にスペースがあっても、ネット情報などで駐車できないと見込んだのか、登山口の3キロ手前から各所に路上駐車も発生。道路両側に駐車された場所では通行車のすれ違いもできなくなり、路肩に止めないよう呼びかけたという。【去石信一】
買い取り手数料、実は90% 電子ギフトで注意喚起
インターネット通販などで使える「電子ギフト」の買い取りサイトを巡り多くの被害情報が寄せられているとして、特定適格消費者団体「消費者機構日本(COJ)」が注意を促している。買い取り金額の「90%を手数料として差し引く」といった消費者が大幅に不利になる条項を分かりにくく表示する二つの事業者とサイト名を公表した。
ネクスト(福岡市)が運営する「買取ヤマト」と、ネクストワールド(東京都渋谷区)の「信和ギフト」で、代表取締役は同じ人物とみられる。無関係の別の買い取りサイトと似た名称を使っており、COJは混同しないよう呼びかける。
2社のサイトは、利用規約に「お急ぎ依頼をした場合、90%を手数料として差し引く」と記載し、買い取りを申し込むと「お急ぎ依頼」の項目があらかじめチェックされる仕組み。チェックを外した場合も、お急ぎ依頼でない申し込みは、代金の振り込み時期を「通常2年前後、最大10年以内」としており、長期間受け取れない恐れがある。
共同通信は2社に取材を申し込んだが、1日までに回答はなかった。
「すべて死因にかかわる」最大1.2リットルの血液を失った2時間の暴行【大学生集団暴行死】裁判で解剖医が証言「救命処置があれば高い確率で助かった」
2024年、北海道江別市で集団暴行を受けて大学生が死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、遺体を司法解剖した医師が「腎臓の一部が裂けるような状態」「心臓にも出血があった」と証言しました。
強盗致死などの罪に問われているのは、大学生だった川村葉音(21)被告ら3人です。
1日の公判では、被害者の長谷知哉さん(当時20)の遺体を司法解剖した医師が検察側、弁護側、裁判官などからの証人尋問で証言しました。
最大約1.2リットルの血液を失血
【検察側の解剖医への証人尋問】
Q:2024年10月27日に長谷さんの司法解剖を? A:はい。
Q:死因は「外傷性ショック」と判断? A:はい。
Q:外傷性ショックとは? A:外傷によって出血が多量に生じ、ショック状態になる。全身に血液を送れなくなったり、全身の細胞や臓器が酸素などを使えなくなったりして亡くなる状態。
Q:健康な成人男性では、どの程度の失血で外傷性ショックに至る? A:全身の血液の20%~30%程度かと。
Q:今回の被害者の体重などから、全身の血液量はどの程度と考えられますか? A:体重のおよそ13分の1が血液量とされているため、今回はおよそ4リットル前後かと。
Q:その20%から30%、つまり800cc~1200cc程度の血液が、暴行によって血管外に出たという理解でよいですか? A:そうです。
Q:被害者の遺体で、最も出血が多かった部位はどこ? A:頭部と顔面です。
Q:頭皮下の損傷は、どのような状態でしたか。 A:皮膚の下で出血していて、血が非常に厚みを持っている状態でした。血腫、つまり血が固まった状態も見られました。
Q:頭部には急性硬膜下血腫やくも膜下出血が見られましたね。急性硬膜下血腫は、どのような力で生じたと考えられますか。 A:頭部や顔面に強い力が加わり、頭部が強く揺さぶられるような力がかかって、中の血管が切れて発生したと考えます。
Q:くも膜下出血は、どのような力で生じたと考えられる? A:同様に、頭部や顔面に対する強い打撃によって、脳の表面の血管が損傷し、頭部が激しく揺さぶられることで生じたと考えます。
「数十回以上は頭部を打撃されている」
Q:急性硬膜下血腫やくも膜下出血は、それ自体で死因となる程度のものでしたか。 A:それ自体では、まだ死に至るものではありませんでした。
Q:なぜそう言える? A:出血量は多かったものの、脳ヘルニアのように、出血で脳が強く圧迫され、本来ある場所から違う場所に飛び出すような状態がなかったためです。
Q:急性硬膜下血腫やくも膜下出血は、脳の機能に影響を与える程度? A:はい。出血量も多かったため、意識障害を起こす程度だったと。
Q:頭部や顔面には、何回くらいの暴行があったと考えられますか。 A:頭部全体にかなり多量の出血があったため、数十回以上は頭部を打撃されているかと。
Q:頭部・顔面の次に出血が多かった部位はどこですか。 A:背部、背中です。
Q:背中の出血の程度はどのようなものでしたか。 A:頭部ほどではありませんが、ほぼ背部全体にわたって、皮下組織や筋肉に出血している状態。
Q:背中の皮下出血や筋肉内出血は、どのような暴行で生じたと考えられますか。 A:背中を殴る、蹴る、踏みつけるといったことで生じたかと。
Q:前面を殴られたり蹴られたりして転倒したことで、背中にこのような出血が生じた可能性はありますか。 A:転倒でも背中に出血することはありますが出血量は非常に少ないものですので、今回は背中を直接暴行されたと考えられます。
「腎臓の一部が裂けるような状態」
Q:背中側の臓器に損傷はありましたか。 A:右腎臓と、その近くにある腰椎に損傷がありました。
Q:右腎臓はどのような状態でしたか。 A:腎臓の一部が損傷し、裂けるような状態になっていて、腎臓の周りに血液が溜まっていました。
Q:右腎臓の損傷は、どのような暴行から生じたと? A:腰の右側を強く蹴られる、あるいは踏まれる。
Q:腰椎の横突起の骨折は、体のどのあたりにある部分ですか。 A:体のかなり深い位置です。背骨なので、体の奥。
Q:その腰椎横突起の骨折は、どのような暴行から? A:腰の部分を強烈に蹴られる、踏まれるといったことかと。
Q:背中の損傷は、それ自体で死因となる程度のものでしたか。 A:かなり重症ではありますが、それ単独では死因にはなっていないと考えます。
Q:胃粘膜に黒色の点状出血がありましたが、これは何が原因と? A:暴行によって体にかなりの出血やけがが生じており、その体へのストレスの結果として、胃粘膜から出血が生じたと考えます。
Q:腕や足にも出血や損傷はありましたか。 A:特に腕を中心に、暴行を受けた際に防御したと考えられる傷が。腕には広範囲に皮下出血が。
心臓からも出血「すべて死因にかかわる」
Q:被害者の心臓はどのような状態でしたか。 A:左心室の内側に出血が見られました。
Q:心臓の内側の出血は、何が原因と考えられますか。 A:体からどんどん血液が失われても、心臓は最後まで動き続けます。血液を絞り出すように心臓が動くとき、心臓の内側どうしがぶつかり合うような形になり、心臓の内側の膜に出血が生じたのかと。
Q:今回、頭部、背中、胸腹部、手足など全身から出血していましたが、死因である外傷性ショックに関係のない出血はありますか。 A:いいえ。出血という時点ですべて死因にかかわります。
Q:なぜ、すべての出血が死因にかかわると言えるのですか。 A:今回の外傷性ショックの主な原因は、体の中の血液が血管の外に出てしまったこと。出血している場所は、すべて死因に関与するということ。
根性焼きの傷「あった」
Q:解剖時の被害者の顔の形や輪郭は、健康な男性と比べて変形していましたか? A:非常に腫れ上がっていて、顔面から頭部が膨らんでいる印象がありました。
Q:それは、頭部や顔面の皮下組織内に多量の出血によって顔の形が変わった? A:はい。出血によって皮膚が表面に押され、膨らんでいる状態。
Q:被害者の額には皮下出血や表皮剥脱がありましたね。場所は? A:額の真ん中より少し上、髪の生え際で赤くなっている部分が。
Q:その額の傷は、どのような原因で生じたと考えられますか。 A:少し表面に凹凸のある場所に頭が叩きつけられて生じたと。
Q:被告の1人が「ライダーキック」と言いながら被害者の背中に飛び蹴りをする動画を見ていますね。その際、被害者が転倒して額を地面にぶつけたことで、この額の傷が生じた可能性は? A:十分考えられます。
Q:被害者の体に、火のついたタバコを押し付ける、いわゆる「根性焼き」の跡と判断できるものはありましたか。 A:はい。
Q:どこに? A:右脇の下、左肩、左胸の横から後ろ側、左太ももの後ろなどに、円形のやけどと思われる部分がありました。
Q:タバコではなく、火であぶられたような痕跡はありましたか。 A:はい。髪の毛の一部が焼けているように見えた部分と、背の一部にも毛が焼けた部分があり、太ももの内側にはライターによるやけどと思われる部分も。
強盗前の暴行で死亡した可能性「低い」
Q:第1暴行、その後の午後11時47分までを第2暴行、そこから翌日午前1時22分ごろまで第3暴行と呼んでいます。被害者の顔面の写真を見ると、午後11時24分ごろの写真、午前1時すぎの写真にかけて、顔の形が膨張しているように見えます。これはなぜですか。 A:頭部や顔面にかなり多量の出血をしたことによって、腫れ上がった状態になっているためです。
Q:第1暴行の動画や音声から、第1暴行の時点で被害者の脳機能に障害が生じていたか判断できますか。 A:会話の内容や声の大きさから、正常に会話できていると考えられ、大きな脳機能障害はなかったと思う。
Q:第2暴行の音声では、被害者がお金を要求されている場面が。その話し方などから、脳機能に障害が生じていると感じられる部分は? A:特にはありません。
Q:第2暴行を受けている時点で、脳機能に障害を及ぼすほどの顔面や頭部の出血はなかったと考えられますか。 A:そう思います。
Q:第3暴行で、被害者が土下座していた動画の時点では、脳機能に何らかの障害があったと考えられますか? A:はい。姿勢を維持できなくなっているように見えましたし、話し方もやっと話している様子でした。意識障害が生じていてもおかしくないと考えます。
Q:第3暴行時、被害者は髪の毛などに火をつけられたりしましたが、大きく動いたり抵抗したりする様子はありませんでした。理由として考えられることはありますか。 A:頭部や顔面、その他の出血もあり、かなり弱っていて反応が鈍くなっていたと考えられます。
Q:第1暴行は約6分間で、その間、顔面や胸部に暴行を受けていました。この第1暴行だけで被害者が死亡した可能性はありますか。 A:低いと思います。
Q:なぜそう言えるのですか。 A:第1暴行の時点で死亡するような外傷を受けていたとすれば、第2暴行や第3暴行の時には、ほとんど意識を失っているような状態になっていたと考えられます。しかし、その後も普通に会話できているため、第1暴行の時点で死ぬような外傷を受けたとは考えにくいです。
18歳高校生男の“ライダーキック”腎臓を損傷させた可能性
【裁判員の証人尋問】
Q:頭や顔が腫れ上がるほどの出血があったということですが、頭部だけで全体の出血量のどの程度があったと考えられますか。 A:全体の出血量の6割から7割ぐらいだったと。
Q:背中の右腎臓の損傷についてです。(当時18歳の高校生の男)の「ライダーキック」の動画を見たということですが、このライダーキックによって損傷した可能性はありますか。 A:はい。背中への強い打撃によって生じたと考えられるから。
Q:第3暴行が終わった後、すぐに救急車を呼んで病院に運び、処置をしていれば、被害者が助かっていた可能性はありますか? A:可能性はあると思います。
【裁判官の証人尋問】
Q:被告人の話の中で、被害者の歯が折れていたという話題も出ていましたが、その点は? A:今すぐには思い当たりません。ただ、口がかなり腫れて切れたりしていたので、歯が折れている可能性も十分あると思います。
裁判長からも質問 助かった可能性
【高杉昌希裁判長の証人尋問】
Q:第3暴行が終わった後に救命措置が行われていれば命が助かった可能性があるという話でしたが、どの程度の可能性だったと? A:速やかに救急の専門的な病院に運ばれて、輸血などが行われていれば、十中八九、高い確率で助かっていたかと。ただし、脳機能には障害が残った可能性はあります。
Q:生命が助かるかどうかという意味であり、健康な状態に戻るかどうかとは別の話ですね? A:はい。
Q:右腰椎横突起の骨折は、例えば路上で普通に転んだようなことで生じるものですか。 A:転倒して少しぶつけた程度ではならず、その部分に集中的に強い打撃が加わり、背中側から組織がのめり込むような力がかかってできるようなものです。
Q:第1暴行だけで死亡につながる外傷が生じたわけではないという根拠をまとめると? A:被害者の顔などの損傷の状況や動画などから。第1暴行や第2暴行の時点では、被害者は普通に会話できていました。その時点で撮られた画像では、外傷もほとんどない状態でした。また、その時点では被害者も防御できていたと考えられ、意思疎通も問題なくできていました。 そのため、第1暴行や第2暴行で死亡するような外傷を負っていたとは考えられません。一方で、第3暴行では、途中途中の画像などから、急速に顔などの出血が広がり、弱っていく様子が見てとれる。ゆえに第3暴行が非常に重要だと考えられます。
Q:とはいえ第1暴行、第2暴行からの蓄積もあったという理解でよいですか? A:はい。出血していることが死亡につながっているわけですから、第1暴行、第2暴行でも、当然、出血は生じていて、蓄積がありました。