職員へのセクハラ認定、福岡・田川市長が辞職の意向固める…近く正式表明

福岡県田川市の村上卓哉市長(55)が、元秘書の女性職員へのセクハラ行為を認定された問題を受け、辞職する意向を固めたことが関係者への取材で分かった。近く正式表明する。
関係者によると、市議会で混乱が予想され、市民生活に影響が広がることを懸念しての判断だという。村上市長は21日、読売新聞の取材に「現段階で申し上げられることはない。近く正式な場で意思を示したい」と述べた。
村上市長は昨年2月、公務出張先で女性職員と不適切な関係があると指摘した報道を認め、「不倫関係」だったと説明。これに対し、女性側は、市長と秘書の間の力関係を前提とした「強いられた同意」によるセクハラだったと反論し、市が設置した第三者調査委員会は18日、市長の行為をセクハラと認定したと発表した。
認定後も村上市長は進退を明言せず、翌19日の市議会常任委員会では「(調査結果を)精査後、報告したい」と述べるにとどめていた。
村上市長は市議を2期務め、2023年の市長選で初当選。問題発覚を受け、市議会は問責決議案を可決したが、不信任案は2度否決していた。

「異種移植」国内初実施へ ブタの腎臓、ベンチャー治験届を準備

ブタの腎臓をヒトに植える「異種移植」の臨床試験(治験)の計画が進み、早ければ2028年初頭にも国内で初めて実施される見通しとなった。明治大発ベンチャー「ポル・メド・テック」(川崎市)が26年度末にも治験届を国に提出する予定だと明らかにした。
種を超えて臓器を治療に使う異種移植は米中が先行する。日本ではブタからサルなどに移植する動物実験にとどまっていた。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験計画を届け出る。人工透析や移植が必要な慢性腎不全の患者で、心臓病など重い合併症のない50~60代を対象にする。安全性を確認するとともに有効性も検証。約半年(24週間)以上の透析離脱を有効性の一つの目安にするという。
先行して実績のある米バイオ企業「イージェネシス」からブタの細胞を輸入し、クローン技術を活用してブタを作製する。この細胞は拒絶反応を起こりにくくするため、10種類の遺伝子が操作されている。
移植には、母ブタの妊娠(約4カ月)から出生後7カ月の飼育が必要で、ポル社は治験計画の準備と並行してブタの生産や医療設備の整備なども進める。早ければ28年初頭にも国内初の異種移植が実施される見通しだ。
計画を進めるポル社の最高経営責任者(CEO)でチーフ・サイエンティストの長嶋比呂志・明治大研究特別教授(生殖生物学)は「実施する病院と本番に向けて詰めの段階」と話している。【荒木涼子、渡辺諒】

【大阪・和泉市母娘殺害事件】母親への殺人容疑で男(51)を22日にも再逮捕へ 大阪府警 娘殺害容疑ですでに逮捕

大阪府和泉市の集合住宅の一室で住人の母親と娘が死亡し、娘を殺害した疑いで51歳の男が逮捕された事件。
大阪府警が母親に対する殺人容疑で男を再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
■死亡女性と借金や交際関係のトラブルか
堺市堺区の無職・杉平輝幸容疑者(51)は、4月8日に和泉市の集合住宅の一室で、元交際相手で社会福祉士の村上裕加さん(当時41)の首を刃物のような物で突き刺すなどして殺害したとして、5月1日に殺人容疑で逮捕されました。
これまでの取り調べで杉平容疑者は、「裕加さんを持ってきた包丁で首などを複数回刺して、殺したことに間違いありません」と、容疑を認めているということです。
杉平容疑者と裕加さんの間には、借金や交際関係の解消をめぐるトラブルがあったとみられていて、警察は犯行の動機について調べていました。
■刃物様の物を押収凶器か
現場の部屋では、裕加さんの母親である村上和子さん(当時76)も死亡していて、2人の死因はいずれも「失血死」でした。和子さんは頭や背中など10か所以上を刺されていたということです。
一方で、これまで室内から、凶器は見つかっていませんでした。捜査関係者によると、府警は刃物のようなものをすでに押収しているということで、犯行に使われた凶器の可能性があるとみて、事件との関連を調べています。
■母親に対する殺人容疑で再逮捕へ
杉平容疑者は、これまでの調べで和子さんの死亡についても関与をほのめかしていましたが、大阪府警は5月22日にも、杉平容疑者を、和子さんを殺害した容疑で再逮捕する方針です。

逮捕の動物園職員「妻の首絞めた」 道警がロープ状のものを押収

北海道旭川市の旭山動物園で妻の遺体を焼却炉で燃やしたとして、同園職員の鈴木達也容疑者(33)が死体損壊容疑で逮捕された事件で、北海道警は鈴木容疑者を22日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、鈴木容疑者は「(妻の)首を絞めて殺した」との供述をしており、道警はロープ状のものなどを押収した。凶器の可能性があるとみて調べている。
旭川地検は21日、鈴木容疑者を死体損壊の罪で起訴した。
起訴状によると、鈴木被告は3月31日午後9時40分~4月1日午前3時40分ごろ、旭山動物園の焼却炉に妻由衣さん(33)の遺体を運び込み、燃やしたとしている。【谷口拓未、横田信行】

栃木強盗殺人事件 妻確保のホテルは“第三者名義”で予約

栃木県上三川町で女性が殺害され、20代の夫婦と少年4人が逮捕された強盗殺人事件。警察は21日、夫婦の自宅を捜索しました。逃走後、妻が確保されたホテルは、“第三者の名前”で予約されていたことがわかりました。
事件の指示役とみられる容疑者夫婦が住んでいた自宅に、栃木県警の捜査員が家宅捜索に入りました。玄関をあけるとすぐに段差があり、コメが見えました。
生後7か月の赤ちゃんと3人で暮らしていた竹前容疑者夫婦。事件当日も、3人で行動していたのでしょうか。
警察が匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウとみて捜査している強盗殺人事件。狙われたのは地元で有名な資産家一家で、住人の富山英子さんが殺害されました。
これまでに逮捕されたのは6人。指示役とみられる竹前容疑者夫婦と、実行役とみられる高校生4人です。捜査関係者によると、このうち夫婦と高校生Bは事件前から接点があり、夫婦がBに指示を出し、他の高校生を集めさせたとみられています。
事件当日、夫婦と高校生らは一度、サービスエリアに集合。事件の具体的な計画について、打ち合わせをしていたとみられていますが、この時、夫婦が高校生らにバールなどを渡していたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。
その後、現場に向かったとみられる高校生たち。次のように供述しています。
高校生の一部
「当日に初めて、被害者の家を狙うことを聞いた」
「夫婦から指示を受けていた。やらなければ家族や友達を殺すなどと言われた」
高校生らを脅し、実行させたのでしょうか。
夫婦は、事件当時も高校生らとアプリで通話しながら、リアルタイムで指示を出していたとみられています。
事件後、夫婦は一度自宅のある神奈川方面へ逃走。その後、妻の美結容疑者と生後7か月の赤ちゃんは、横浜市内のビジネスホテルへ向かったとみられます。
捜査関係者によると、その際、ホテルの予約名は夫婦の名前「竹前」ではなく第三者の名前だったということです。誰の名前だったのかは、わかっていません。
美結容疑者は赤ちゃんと客室にいたところを確保され、夫の海斗容疑者は、海外へ飛び立つ直前に確保されました。
警察が捜査を進めているのが、夫婦の上にいる可能性がある別の指示役の存在です。
警察は、どのような指揮系統だったかなど、事件の全容解明に向け、慎重に調べています。

8台絡む事故 渋滞の車列に突っ込み…運転手は車乗り捨て逃走 横浜市

21日正午すぎ、神奈川県横浜市の県道で、渋滞で停車していた車列に車が突っ込み、あわせて8台が絡む事故がありました。事故を起こした車の運転手は現場から逃走していて、警察が行方を追っています。
警察によりますと、午後0時半ごろ、横浜市旭区の中原街道で「乗用車4台くらいの事故」と110番通報がありました。渋滞で停車していた車の列に後ろからセダンタイプの黒い普通乗用車が突っ込み、トラックなど7台が巻き込まれました。
この事故で20代から70代の男性4人と女性1人、あわせて5人が病院に搬送されましたが、いずれも意識はあり軽傷だということです。
最初に事故を起こした車の運転手は現場に車を乗り捨てて逃走していて、警察はひき逃げ事件として行方を追っています。

抗菌薬誤投与で難病発症、患者死亡=医師が成分確認せず―三重・桑名市総合医療センター

桑名市総合医療センター(三重県桑名市)は21日、アレルギー反応が出る抗菌薬を誤って投与した患者が、死亡する事故があったと発表した。担当医が投与した薬の成分を十分に確認していなかったといい、今後、遺族に補償をするという。
同センターによると、30代の男性医師は2月17日、気管支ぜんそくで入院した60歳の男性患者に抗菌薬「バクトラミン」を処方。患者は1日1錠のペースで10日間服用した。
この薬には、過去に患者がアレルギー反応を起こし、投与が禁止された抗菌薬「ダイフェン」と同一の成分が含まれていた。電子カルテには、患者へのダイフェンの投与を禁止する旨が記録されていたが、医師は同一成分が含まれていないかどうかの確認を怠った。
患者は処方された薬を服用後、いったん退院したが、全身の皮膚などがめくれる難病「スティーブンズ・ジョンソン症候群」を発症し、愛知県内の病院に入院。3月23日、腸閉塞による敗血症性ショックで死亡した。
同センターは、有識者らによる第三者委員会を設置し、難病発症と死亡との因果関係の調査を要請する予定。遺族に謝罪し、病理解剖の結果を待っているといい、記者会見した山田典一病院長は「原因究明と再発防止に全力で取り組む」と述べた。 [時事通信社]

京都・八幡市長が産休取得へ 現職の女性首長では全国初か

トップが先頭に立って実践――。全国最年少の女性市長、京都府八幡市の川田翔子市長(35)は21日、出産のため今夏以降に産休と育休を取得すると明らかにした。現職の女性首長による産休取得は、全国知事会や市長会、町村会も把握しておらず、全国初とみられる。
仕事と家庭の両立を目指す川田市長は「女性活躍と言われる中、産休・育休の必要性を自ら示すことで、女性がトップや管理職を目指しやすくなれば」と話した。
川田市長は京都大卒。京都市職員や山東昭子参院議員(当時)の秘書を経て、2023年11月の八幡市長選に無所属で初出馬し、33歳で同市初の女性市長に就任した。25年12月に結婚し、今年9月に女児を出産予定という。
産休期間については、労働基準法は原則「産前6週間、産後8週間」と定め、八幡市条例にも「産前・産後各8週間」とする施行規則がある。ただし、特別職にあたる市長には労基法は適用されず、市条例にも規定がない。そこで今後、どちらかに準じて期間を選ぶという。
産休中は副市長が職務代理者を務め、9月議会の議案提案なども代行する。重要案件は可能な限りオンラインで会議に出席し、電話やメールで連絡を取るとしている。産休終了後に取得する育休の期間や方法は未定。職務代理者は置かず、時短勤務にするなどして市政運営にできる限り関わる方針だ。
政治家の産休取得は、ニュージーランドのアーダン首相(当時)が18年の在任中に出産し、現職の首相としては世界で初めて産休を取得した。国内でも出産を理由に欠席届を提出できる規定が衆参両院で設けられるなど制度整備が進む。しかし、両立の壁は高いままだ。
川田市長は「賛否両論の意見をいただく覚悟で決めた。男女とも仕事や社会での自己実現とライフイベントの両方を追い求めやすい社会を目指すべきだ。制度設計やそのための議論の大切さが職員や市民に伝わってほしい」と話した。【鈴木健太郎】

肝機能障害を「警告」=血管炎薬20人死亡で―厚労省

キッセイ薬品工業(長野県松本市)が国内販売する血管炎治療薬「タブネオス」の投与後に患者20人が死亡した問題で、厚生労働省は21日、同薬の添付文書に「警告」欄を新設するよう同社に指示した。肝機能障害が表れ死亡に至った例があることを明記し、医療関係者に注意喚起する。
タブネオスは米医薬品会社が開発し、厚労省の承認を経て2022年6月に国内販売を開始。添付文書には重大な副作用として肝機能障害が挙げられていた。
これまで推定約1万2000~1万3000人に使用され、死亡した20人には肝機能障害が見られた。同様の副作用報告は、疑いも含め210件あるという。既に新規投与は控えるよう呼び掛けた。
新設の警告欄には「胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害が表れることがあり、死亡に至った例もある」と記載。投与中は定期的に検査を行い、肝機能障害が見られた場合は投与中止などの対処を求めた。
「重要な基本的注意」として、肝機能障害の多くは投与開始後3カ月以内に表れるとも記した。
さらに、キッセイ薬品工業を通じ、医療関係者に「安全性速報」(ブルーレター)も発出。死亡した20人は60~90代の男女で、13人には胆管消失症候群が見られ、ほかに急性肝不全や肝機能異常などの副作用があったとした。血管炎自体が重篤な疾患で、死亡との関連性は調査中という。
服用中の患者らに尿や皮膚の変色、腹痛などがある場合は、すぐに医療機関を受診するよう呼び掛けた。 [時事通信社]

3カ月前に狙われた事務所へ押し入ろうとしたか 強盗予備容疑で2人逮捕 トクリュウか

東京都新宿区の貴金属買い取り業者に強盗に入る目的で警棒を準備したなどとして、警視庁捜査1課は21日、強盗予備の疑いでいずれも住所、職業不詳の植竹和弘容疑者(23)と須藤大樹容疑者(23)を現行犯逮捕した。捜査1課は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、この買い取り業者は今年2月にも狙われ、強盗未遂容疑などで実行役の男らがすでに逮捕されている。捜査1課は、いずれも匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯行とみて、両事件の関連などを調べる。
捜査1課によると、現場事務所の金塊が狙われているという情報を5月上旬に警視庁のトクリュウ対策本部が入手していたという。21日に両容疑者を含む8人がレンタカー2台で付近に現れ、事務所があるビルに出入りするなどしており、捜査員が職務質問したところ、警棒を持っていたため、両容疑者の身柄を確保した。
捜査1課は、他に現場にいた少年を含む4人を任意同行して事情を聴いており、車で逃走した2人も行方を追っている。
逮捕容疑は共謀して、21日午前10時50分ごろ、事務所付近で、強盗する目的で警棒を所持するなどしたとしている。