伐採した木が頭に直撃し男性作業員が死亡 国道9号脇で保守管理作業中の事故 島根県大田市

5月20日、島根県大田市の国道9号沿いで枝木の伐採をしていた48歳の男性に折れた枝木が直撃する事故があり、男性が亡くなりました。
事故があったのは大田市仁摩町天河内の国道9号脇の法面で、20日の午前10時45分頃「40代の男性が木の伐採中に、頭に木が当たった。呼吸はあるが意識がない」と、通報がありました。
この事故で、出雲市の建設会社に勤務する48歳の男性が出雲市内の病院にドクターヘリで搬送されましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと男性は、現場の責任者として国道9号沿いの保守管理作業を担当し、枝木の伐採作業を行っていました。
男性がチェーンソーで枝木に切り込みを入れ、別の作業員がショベルカーで枝木を引き倒そうとしたところ、枝木が折れてはね男性の頭を直撃したということです。
警察が事故の原因などを詳しく調べています。

「下着をください。そうすれば危害はあたえません」20代女性の車のワイパーにメモ 強要未遂の疑いで会社員の男(25)を逮捕 新潟・長岡市

知人の20代女性の車に「下着をください。そうすればあなたや家族に危害はあたえません」という旨を記載したメモを残した強要未遂の疑いで、25歳の男が逮捕されました。
強要未遂の疑いで逮捕されたのは、新潟県長岡市に住む会社員の男(25)です。
警察によりますと、男は5月8日から11日までの間に、知人関係にあった20代女性の駐車中の軽自動車に「下着をください。そうすればあなたや家族に危害はあたえません」という旨を記載したメモを残し、女性に対し義務のないことを行わせようとした疑いが持たれています。
メモは封筒の中に入れられ、ワイパーに挟んであったということです。
調べに対し男は「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察はストーカーにあたるような行為の有無も含めて、捜査中としています。

警棒が接触して失明した元少年と示談へ、沖縄県が8800万円支払い

沖縄県沖縄市で2022年1月、元同県警巡査の男性が持つ警棒がバイクで走行中の当時17歳だった元少年に接触し、右目を失明するなどした事件を巡り、県側と元少年側で示談が成立する見通しであることが県警への取材でわかった。示談金は約8800万円。関連議案が県議会で可決されれば、正式に示談が成立する。
確定判決などによると、22年1月27日未明、宮崎県警から沖縄県警に出向中の男性(現在は宮崎県警在籍)が、職務質問のため元少年のバイクを停止させようとした際、右手に持っていた警棒が元少年の右目付近に当たり、失明するなどした。
県警は同11月、男性を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で那覇地検に書類送検し、地検が業務上過失傷害罪で在宅起訴。那覇地裁は23年12月、男性の過失を認定して罰金100万円の支払いを命じる判決を言い渡し、その後、確定した。
県警によると、男性の在宅起訴後、県側は元少年側に示談を打診。元少年側は治療に一定のめどがついたこともあり、昨年11月、治療費を含む約8800万円の支払いを求める書面を県側に提出した。双方の代理人弁護士が調整を進め、県側が全面的に応じることでまとまった。県は、6月開会の県議会定例会に関連議案を提出する方針だ。
事件を巡っては、SNSで拡散され、憤った多数の人が現場を管轄する県警沖縄署に集結。同署敷地内に投石するなどし、暴力団組員を含む若者らが摘発された。

転落の瞬間、指が触れた被害者の絶望【旭川女子高校生殺害】「梨瑚さんも本当のことを話して」服役中の共犯の女が出廷へ…内田被告が争う“殺意の有無”《連載④》

2024年4月、北海道旭川市の郊外で、当時17歳の女子高校生が衣服を脱がされて暴行を受け、さらに吊橋の上から石狩川へ転落死した事件。
事件から約2年を経て、主犯格とされる北海道旭川市の無職・内田梨瑚被告(23)の公判が25日から始まる。
まだ雪が残る人気のない真夜中の現場で一体、何が起きていたのか。
事件が発覚した当時の捜査機関や関係者への取材、共犯の女の裁判で明らかになった内容から、改めて事件の経過を追う。《5回シリーズの4回目》
【第4回】共犯の女
内田被告の共犯とされる、受刑者の女(19歳・事件当時)は、2025年に旭川地裁で懲役23年の判決が確定し、服役している。 当時の裁判員裁判では、生々しい犯行の状況を証言した。
北海道旭川市の無職の19歳の女(年齢は事件発生時)は、内田梨瑚被告の「舎弟」として、荷物持ちや買い物の代行をするなど親密な関係を持ち、内田被告を「りこしゃん」と呼び、慕っていた。
2人は数年前に何度か会う程度の間柄だったが、事件の直前に偶然再会してから親密になった。
女は犯行時、19歳であったために少年法が適用され、検察庁は家庭裁判所に女の身柄を送った。
家庭裁判所は、審判で「刑事処分が相当」であると決定し、身柄を検察庁に送り返した(いわゆる「逆送」)
2022年に改正された少年法では、18歳と19歳の少年は「特定少年」とされ、重大事件の容疑で逆送された場合、原則として20歳以上と同様に取り扱われる。犯罪が重大で地域社会に与える影響が大きいと判断された場合には、起訴時に検察庁が実名を公表する場合もある。
事件当時19歳だった共犯の女は2024年8月、北海道の特定少年事件としては初めて検察庁が起訴時に実名を公表した。(HBC北海道放送は、地上波テレビ放送では実名で放送したが、インターネット上に配信する記事は、実名や顔写真が半永久的に残る特性を考慮して、更生の妨げにならないよう匿名で報じている)
2025年2月に旭川地裁で始まった裁判員裁判で、共犯の女は起訴内容を全て認め、量刑が争点となった。
内田被告が”出廷”
法廷では、生々しい犯行状況が明かされ、共犯の女は涙ながらに聞いたり、傍聴席の関係者に謝罪したりする場面があった。
公判の中盤、検察側が求めた証人として内田梨瑚被告が出廷した。
黒いタートルネックに黒いズボンで法廷に現れた内田被告。
傍聴席や「舎弟」と呼んでいた共犯の女に、視線が向けられることはなかった。
「話したくありません」
法廷で内田被告は何を話すのか、注目されたが…
裁判長「証人尋問にあたり、宣誓してください」 内田被告「しないです」
「宣誓」とは、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓うもので、宣誓後、嘘の証言には刑事罰が科される。
宣誓をしない証言は、真実性を担保できないため、そのまま証人尋問が進められることはない。
裁判長は何度も宣誓を促したが、内田被告は「同じ内容の裁判を控えているので、ここでは話したくありません」と述べ、結局、証人尋問は打ち切られた。
わずか5分程度で退廷させられた内田被告は、事件について一言も述べることはなかった。
公判終盤の被告人質問で、共犯の女は検察側の取調調書の内容を全て認めたうえで、女子高校生が橋から転落する時の状況を説明した。
川の方を向き、大きく深呼吸…
「吊橋の欄干の外側に女子高校生が立つ形となり、女子高校生は川の方を向き、肩の高さまで手を広げて大きく深呼吸し、前の方へ向きかけたところ、内田被告が押した」
「転落時、女子高校生は吊橋のロープと欄干につかまっていて、手を伸ばしたが、指が触れる程度で、「キャー」という声が聞こえたあと「バン」という音が聞こえた」
「内田被告に『ヤバくないですか』と言ったら、『行くよ』と手をつかまれて駐車場に向かった」
「私たちは責任を負うべき」
「あの日の本当のことを話しておきたかった。被害者への義務だと思った。梨瑚さん(内田被告)にも本当のことを話してほしい」
「梨瑚さんを止めなければいけない立場だったが、止めるどころか、一緒に暴力を振るったり、何度もひどいことをした。その結果、被害者の子を亡くならせてしまった。私たちはその責任を負うべきだと思う」
共犯の女は涙ながらに傍聴席の関係者に何度も頭を下げた。
判決で裁判所は「残酷で極めて悪質な犯行。酌量の余地はないが、犯行で果たした役割の大きさは、内田被告に比べやや低い」などとし、検察側の懲役25年の求刑に対し、懲役23年の実刑判決を言い渡した。
女は、判決を受け入れる意思を弁護人に示し、控訴する権利を放棄する手続きを裁判所に行い、検察側も同様の手続きをしたため、控訴期限より前に判決が確定した。
共犯の女は証人として内田被告の裁判員裁判に出廷へ
25日に始まる内田被告の裁判員裁判。服役中の共犯の女は、今度は「証人」として出廷することになっている。
内田被告の弁護人は、「共犯の女の裁判が内田被告の裁判に影響はあると思う」と前置きをしたうえで「共犯の女と内田被告の裁判は別々であり、裁判所や裁判員には、冷静に分けて考えてほしい、目の前に現れたもので判決をしてほしい」と主張している。
内田被告の弁護側は、裁判では「殺人への関与と殺意」など、3点について争う方針だという。
5回シリーズのはこちらから

「拉致被害者が生存している」北朝鮮ニセ文書に内閣情報調査室が踊らされていた 脱北者の売り込みに“相応の金額”を払い込みか 高市政権の“日本版CIA”創設に重大懸念

高市早苗首相の肝煎りで進められている”日本版CIA”の創設。現行の内閣情報調査室(内調)を格上げして「国家情報局」を新設する構想だが、本当に内実が伴ったものとなるのか──ある文書をめぐる経過を辿ると、重大な懸念が浮上した。元朝日新聞ソウル特派員のジャーナリスト・鈴木拓也氏がレポートする。
誤字脱字の多い文書
日本の情報収集や分析力を強化する国家情報局の新設などを盛り込んだ法案が近く国会で成立する見込みだ。「インテリジェンスの司令塔機能を強化することにより、国民の安全や国益を戦略的に守る取り組みを強化してまいります」と高市首相の鼻息は荒い。だが、「日本版CIA」とは程遠い日本の情報機関の実態が、北朝鮮の拉致問題をめぐる情報収集活動で浮き彫りになった──。
解決への道筋が見えない拉致問題への関心が薄まるなか、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の日刊紙・世界日報が3月17日にソウル発で、センセーショナルな見出しの記事を配信した。
〈正恩氏 拉致解決承諾か 北朝鮮内部文書「政府認定12人の大部分生存」ロシア派兵前、外貨不足で〉
記事によれば、同紙が入手した「北朝鮮内部文書」には〈敬愛する最高領導者 金正恩同志の2022年12月7日批准方針〉と記され、党組織指導部が作成したとみられると指摘。正恩氏は同年11月15日と12月7日に〈共和国(北朝鮮)に造成された難関を克服し、日本植民地賠償金問題に終止符を打つための事業を了解〉し、〈日本政府と(の間で)提起されるあらゆる問題は、金与正副部長同志の責任の下、関係部門の人員と議論し、具体的な対策案を立てる〉という指示を出したというのだ。
さらに対策会議では、最も重要な問題として日本政府の認定拉致被害者12人を挙げ、〈実際12人のうち一部死亡者がいるが、大部分が生存している〉との認識が示されたという。事実であれば衝撃的な大スクープだ。
一方、文書には誤字脱字が多く、世界日報も記事でそのことを指摘している。ただ、北朝鮮の元駐英公使、太永浩氏が「これは金正恩氏への報告が済んだ後、下部組織に伝達される段階の文書」「下部組織に伝達される過程で生じた、避けられない誤字脱字と見るべきだろう」と指摘するコメントを紹介。文書は本物の可能性が高いとのトーンで報じた。だが、約10年前に脱北した北朝鮮の元省庁幹部は苦笑交じりに話す。
「首領様に報告する文書には1字たりとも誤字脱字は許されない。もしそうした文書を誤って上奏すれば誰かの処分問題に発展するのは間違いない。仮に太氏が指摘するように金正恩が批准した内容を下部組織に伝える文書だとしても、首領様の指示を誤字脱字で伝えるのは不敬にあたる。行間が不自然に空いているなど北朝鮮の行政文書のスタイルとはかけ離れている。このような最高機密が文書を通じて下部組織に共有されるはずもない」
情報を持ち込む脱北者

約半年間にわたり“無断欠勤”続けた国立大の50代男性准教授を懲戒解雇 大学側からの業務連絡にも応じず

岐阜大学は、およそ半年間にわたって無断欠勤を繰り返したとして、50代の准教授を20日付で懲戒解雇しました。 大学によりますと、大学院医学系研究科の50代の男性准教授は、おととし7月から去年2月中旬までのおよそ半年間にわたって、無断欠勤を続けていたということです。 大学側は准教授にメールや電話での連絡を繰り返しましたが、無断欠勤を続けたほか業務連絡にも応じなかったため、20日付けで懲戒解雇処分としました。 准教授は聞き取りに対して、無断欠勤については「正当な理由がある」などと説明しましたが、大学側が「認められる理由ではない」と判断したといいます。 岐阜大学の吉田和弘学長は「誠に遺憾であり再発防止に努める」とコメントしています。

吉川友梨さん不明から23年 南海難波駅前で両親らチラシ配布 情報提供呼びかけ

大阪府熊取町で平成15年5月、当時小学4年の吉川友梨さん(32)が下校中に行方不明となってから23年となった20日、友梨さんの両親や大阪府警の捜査員らが、街頭で情報提供を呼び掛けた。
南海難波駅前(大阪市中央区)では、両親や府警捜査1課員ら約30人が正午から約1時間、チラシを配布。チラシには友梨さんの写真や30歳前後の友梨さんを推定した似顔絵が描かれ、約1200枚が配られた。
友梨さんは平成15年5月20日午後3時ごろ、下校中に行方不明となった。府警は何者かに連れ去られたとみて、延べ約12万人の捜査員を投入し捜査を続けている。不審車両としてこれまでに公開していた旧式のトヨタ「クラウン」に加え、昨年日産「セドリック(グロリア)」とトヨタ「カムリ(ビスタ)」の2車種の画像を公開。事件の約1カ月前や当日に目撃されたという。
事件を巡っては、これまでに6378件の情報が寄せられているが、解決に至っていない。担当する捜査1課の森本浩史警部は「どんな些細(ささい)なことでも結構です。心当たりのある方は情報をお寄せください」と話した。情報提供は府警泉佐野署捜査本部(072・464・1234)。

給付に一本化、ほぼ一致=来週、制度案提示―社会保障国民会議

超党派の「社会保障国民会議」の実務者会議は20日、給付付き税額控除の課題について議論し、導入当初は給付に一本化する方向で各党がおおむね一致した。自民党は27日に予定される次回会議で制度のイメージ案を示し、夏前の中間取りまとめに向けて詰めの協議に入る方針。
会議で各党は支援額について、社会保険料の純負担率の国際比較を踏まえた上で、恒久財源を確保できる範囲で検討すべきだとの方向性を確認した。 [時事通信社]

別の実行役→少年らに交代した可能性 犬も殺したか 栃木強殺

栃木県上三川(かみのかわ)町の住宅で14日に住人女性が殺害された強盗殺人事件で、事件1週間前に女性宅付近で盗品等保管容疑で逮捕された男性が、「闇バイトに応募した」と供述していることが捜査関係者への取材で判明した。強盗殺人容疑で逮捕された少年らとは別のグループの実行役だったとみられるという。
県警下野署捜査本部は、背後にいる匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の指示役が、男性の逮捕後に実行役を少年らに替えて被害者宅を狙った可能性もあるとみている。
捜査本部によると、現場周辺では4月中旬以降、不審な車やバイクが相次いで目撃されていた。5月6日には、県警が盗難ナンバープレートを付けた車を発見。運転手は逃走したが同乗していた茨城県八千代町の職業不詳、渡辺昌英容疑者(41)を確保し、翌7日に盗品等保管容疑で逮捕した。下見をしていたとみられ、被害者宅の金品を狙った実行役の可能性もあるという。
また、14日朝の強盗殺人事件の現場で、被害者宅の飼い犬が死んでいたことが新たに判明した。住宅に押し入った16歳の少年らが殺したとみられるという。
捜査関係者によると、事件当時、指示役とされる横浜市の竹前海斗(28)、妻の美結(25)両容疑者は別の場所から、リアルタイムで少年らと通話しながら指示を出していた。夫婦は容疑を否認している。
夫婦は、少年4人とは別の車で栃木県へ移動した。14日の事件前には、途中の高速道路のサービスエリアに6人で集合。最終的な打ち合わせをした可能性がある。被害者宅には少年4人のうち3人が押し入り、1人は運転手役だったとみられるという。【白川徹】

【兵庫・たつの市で遺体発見】「2人で仲良く外出する姿も」母娘に一体何が…血を流し死亡「母親により多くの傷」「仰向けで発見」が意味することは【元警視庁刑事の見立て】

母娘が血を流して死亡 一体何があった?最新情報と専門家の見立て
19日、兵庫県たつの市の住宅で、住人の田中澄恵さん(74)と次女の千尋さん(52)が血を流して倒れているのが見つかり、現場で死亡が確認されました。
捜査関係者によりますと、2人の遺体の上半身にはそれぞれ複数の刺し傷がありましたが、現場から凶器は見つかっておらず、警察は殺人事件の可能性もあるとみて捜査を進めるとしています。
遺体発見から一夜明けた20日、たつの市の現場からMBS山中真解説委員が最新情報をリポート。さらに、元警視庁刑事・吉川祐二氏が見立てを解説します。
◎吉川祐二:元警視庁刑事 現在は警察時代の経験を生かし防犯コンサルタントとしても活躍
【目次】

・住宅街の現場…周辺の特徴は?

・近隣住民「澄恵さんの夫が亡くなった後、次女・千尋さんが…」

・母娘の健康状態・周囲との関係

・「事件の可能性が高い」元警視庁が指摘

・遺体発見の状態から見えること

・母親は「娘を守ろうとした」か

・今後の捜査の鍵は?
山中解説委員が現場から最新情報をリポート
遺体発見から一夜明けた20日、警察は現場周辺の規制線の範囲を広げ、鑑識作業を行いました。
現場となった住宅は、JR姫新線・播磨新宮駅(姫路駅から30~40分)から南に約1kmの住宅街にあります。
国道から歩いて5分ほどの場所にありながら、土手と川の先の「行き止まり」のようなエリアであり、地元の人の話によると、住民以外が入ったり通り抜けたりするような場所ではないということです。
近隣住民「澄恵さんの夫が亡くなった後、入れ替わるように次女・千尋さんが戻ってきた」
亡くなった田中澄恵さん(母)と千尋さん(娘)の生活について、住民の一人は「澄恵さんの夫が亡くなった後、入れ替わるようにして別の場所で暮らしていた次女・千尋さんが戻り、母娘の2人暮らしが始まった」といいます。
さらに、「澄恵さんの夫が存命だった時、その夫は家の中ではなく家の前に停めた車で生活している姿などもよく見られた」とも話していました。
「2人で仲良く外出する姿も」近隣住民が語った母娘の健康状態・周囲との関係
2人の健康状態や周囲との関係については、以下のような話が聞かれました。
▽澄恵さんは2年前に車で近隣の住宅に突っ込む事故を起こしていた。保険で弁済はされたものの、やり取りを見ても少しぼーっとする様子や、受け答えが以前とは違って不自然な様子があった
▽千尋さんは2~3年前に脳梗塞で倒れたことがあり、母娘2人とも頻繁に外出することはなかった。
▽住宅の窓からは、室内が雑然としている状況が見受けられるが、あまり整理整頓がされていないことは地元ではよく知られていた(いずれも近隣住民の話)
また、母娘は近所付き合いは盛んではなかったということですが、時折2人で仲良く車で外出する姿は目撃されていて、少なくとも4月までは健在だったという情報もあります。
「事件の可能性が高い」元警視庁刑事が指摘…その根拠は
遺体発見のきっかけは、知人を名乗る人から交番に寄せられた「数日前から連絡が取れない」という相談でした。
警察官がたつの市の住宅に駆け付けたところ、母・澄恵さんと次女・千尋さんが血を流して倒れているのを見つけ、現場で死亡が確認されました。
元警視庁刑事・吉川祐二氏は、「玄関に鍵がかかっていなかった」「現場から凶器が見つかっていない」という2点から、事件の可能性が高いと指摘します。
(吉川祐二氏)「2人が刃物のようなもので刺されている状態。にもかかわらず凶器が見つかっていないことから考えても、第三者が刃物を持ち去った可能性が十分に考えられます。そのことを踏まえて、警察も事件の可能性があると判断をしているものと思います」
発見時の遺体の姿勢から推察「見知らぬ人に襲われたなら背中を向けるが…」
遺体発見時、澄恵さんは玄関付近で、千尋さんが廊下で、いずれもあお向けに倒れていたということです。
吉川氏は、「発生時間がまだ特定されていないため一概に言えない」としたうえで、「相手は顔見知りであった可能性が高い」と推理しています。
「あお向けに倒れていたということは、前方から襲われたことが十分に考えられます。通常、いわゆる窃盗犯が侵入してきたとしたら、逃げるために背中を向ける。それがなくあお向けに倒れていたことから考えても、顔見知りである可能性は高いのではないかと見ています」(吉川氏)
母親により多くの刺し傷
捜査関係者によりますと、2人の遺体の上半身にはそれぞれ複数の刺し傷がありましたが、次女の千尋さんより、母の澄恵さんの方がより多くの傷があったということです。
母親により強い殺意が向けられていたようにも見える状況ですが、これに対し吉川氏は、「母親が娘を守ろうとして抵抗し、そのために数多く刺された可能性もある」との見解を示しました 。
また、栃木県で5月に発生した強盗殺人事件ではトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による犯行が疑われていますが、今回に関してはその可能性は低いのではないかといいます。
「トクリュウの可能性を無視することはできませんが、経験上、その可能性は非常に低いと思います。いわゆる単独犯によるもので、何らかのトラブルがきっかけになって起きた事件ではないかと見ています」(吉川氏)
21日に司法解剖へ 今後の捜査の鍵は?
現時点で家の中を物色した形跡についての発表はなく、警察は、殺人事件の可能性もあるとみています。
「金品目的の犯行なら、何らかの物色の形跡があると思われますが、その形跡が今のところ表に出てきていません。そのことから考えても、金品目当ての可能性は今の段階では低いという見立てができると思います」
今後の捜査は、被害者の交友関係の洗い出し、近隣への聞き込み調査、凶器の発見が鍵になってくるだろう、ということです。
21日には母娘2人の司法解剖が行われる予定です。死亡推定日時・死因・傷の数・凶器の種類などが明らかになれば、事実解明につながるかもしれません。今後の情報が注目されます。
(2026年5月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)