末期がんや難病の高齢者を対象にしたホスピス型住宅の最大手「医心館」について、入居者への訪問看護で不正・過剰な診療報酬請求が指摘されていたことを受け、厚生労働省が今月、健康保険法に基づき、地方厚生局などと合同調査を始めたことが21日、関係者への取材で分かった。
医心館を運営する東証プライム上場の「アンビスホールディングス」(東京)は、取材に対し「厚労省の調査には誠心誠意、対応しています」としている。
調査は通常、出先機関の厚生局が行うが、厚労省本省が乗り出して埼玉県内の医心館を対象に関東信越厚生局、県と合同で実施。医心館が全国各地に展開していることや、請求額が多いことが理由とみられる。
訪問看護を巡っては、複数の会社のホスピス型住宅や精神科に特化したタイプで、不正・過剰請求の疑いが共同通信の報道で判明。厚労省は今年1月から全国調査を始め、八つの地方厚生局・支局が47都道府県で少なくとも1カ所ずつ実施している。
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竹やぶ火災現場から男性の遺体見つかる 「いつも物を焼いている人がいた」情報も 警察が関連調べる 和歌山・紀美野町
22日昼前、和歌山県紀美野町の竹やぶで火災が発生し、現場から男性1人の焼死体が発見されました。警察は、火災との関連を調べています。
午前10時半すぎ、紀美野町長谷で「竹やぶで白煙が上昇している」と、近所に住む人から消防に通報がありました。現在も消火活動が続けられていますが、この火事で現場付近から男性1人の焼死体が発見されました。
近所の人の話では「この場所でいつも物を焼いている人がいた」という情報があり、警察は男性の遺体の身元確認と、竹やぶ火災と死亡との関係を調べています。
連続放火の可能性 火の気がない場所で1時間以内 京都・山科で8件連続 バイクや自転車燃える火事
22日未明、京都市山科区でバイクや自転車などが燃える火事が8件連続して発生しました。警察は放火の可能性も含めて捜査しています。
京都市山科区で、22日午前1時15分ごろから2時すぎにかけての約1時間の間、区内の8カ所でバイクや自転車、枯れ草や電柱のカバーなどが燃える火事が連続して発生しました。この火事によるけが人はいません。
警察と消防によりますと午前2時すぎ、山科区北花山寺内町の住宅で「建物内のバイクが燃えている」と、警戒中の警察官から通報がありました。住宅の一部が燃えたほか、バイク12台と車1台が全焼し、火は約3時間半で消し止められました。
山科区内ではこの1時間ほど前からバイクや自転車などが燃える火事が続けて発生していて、現場はすべて火の気がなく、道路などから容易に立ち入れる場所だということです。警察は連続放火の可能性も含めて捜査しています。
衆院選運動員買収 報酬口止め違法性を認識か 国民民主党の元候補、入江伸子容疑者ら送検
8日投開票の衆院選で、東京7区の国民民主党候補ら3人が運動員に報酬を払っていたとする公選法違反事件で、報酬を受け取った運動員らが口止めをされていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は、逮捕された元候補、入江伸子容疑者(63)らが違法性を認識した上で報酬を渡したとみて調べている。
事件を巡っては、入江容疑者が、逮捕された会社役員の菅原京香容疑者(25)に運動員らを募集するよう依頼。捜査関係者によると、菅原容疑者は自社のインターン生らに選挙運動の報酬として日当1万円を示した上で、「誰にも言わないで」などと伝えていたという。違法性の認識があったとみられる。
警視庁は22日、逮捕された入江容疑者ら3人を送検した。
【続報】はだか祭りで知られる「西大寺会陽」参加者6人搬送うち3人が意識不明の重体 岡山
2月21日夜、「はだか祭り」として知られる「西大寺会陽」が岡山市で行われ、参加者6人が病院に搬送され、このうち岡山市北区の50代男性、岡山市東区の40代男性、美作市の40代男性の合わせて3人が意識不明の重体です。
岡山市東区の西大寺観音院で行われた「西大寺会陽」は「はだか祭り」として知られ、裸の男たちが福を呼ぶという「宝木」を奪い合います。500年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財になっています。主催者によりますときのうは約1万人が参加したということです。
警察によりますと、重体の3人はそれぞれ裸衆として会陽に参加していました。 きのう午後10時に宝木が投下された後、午後10時15分ごろに消防警備本部に「人が倒れている」と情報が入り、その後、順次意識不明の状態で発見されたということです。
3人が祭りの最中にどこにいたかなど、当時の詳しい状況は分かっていません。
西大寺会陽では2007年に参加していた男性1人が参加者の下敷きになり死亡しています。
住宅で火事 小学生の女児2人を含む3人と連絡とれず 千葉・睦沢町
22日未明、千葉県睦沢町の住宅で火事がありました。この家に住む小学生の女児2人を含む3人と連絡がとれていないということです。
警察などによりますと、22日午前3時過ぎ、千葉県睦沢町にある木造2階建て住宅の住人から「自宅から出火している」と119番通報がありました。
消防車など11台が出動し火はおよそ5時間後に消し止められましたが、火元とみられる住宅が全焼したほか、近くにとめてあった車2台が焼けたということです。
また、住人とみられる70代の男性と30代の女性が病院に搬送されたほか、3人が遺体で見つかっています。
この家に住む60代の女性、小学生の女児2人のあわせて3人と連絡が取れていないということで、警察が確認を急いでいます。
落選の中道・枝野幸男氏「非議員となると、それだけでは食べていけません」 落選後の懐事情を赤裸々告白
中道改革連合の枝野幸男前衆院議員が2026年2月21日、落選後の「生活費」についてXで明かした。
地元での日常活動を再開へ
2月8日投開票の衆院選で、中道は公示前の172議席から49議席へ減少。埼玉5区で立候補した枝野氏は敗れ、比例北関東ブロックでも復活できず落選した。
12日には、議員会館や議員宿舎からの引っ越し作業を進めていることをXで報告。18日には、XとYouTubeで短い動画を公開し「昨日まで、議員会館、そして議員宿舎の引っ越し作業に追われておりました」と語り、地元での日常活動を再開したことを明かしていた。
その後の近況として、枝野氏は21日朝、「先ほど高崎駅に着き、乗り換え待ちです。選挙前から決まっていた講演のため、労働組合の研修会に向かっています」と、選挙後の活動についてつづった。
「皆さんからの政治献金は本当にありがたいのですが…」
枝野氏は、赤裸々な懐事情も吐露している。
「当然のことですが、皆さんからお預かりした政治献金と生活費は、明確に区別すべきもの」とした上で、「皆さんからの政治献金は本当にありがたいのですが、非議員となると、それだけでは食べていけません」と説明。「そんな中で私的な収入となる講演料をいただける機会はたいへん助かります」と明かした。
「今回は『労働組合と政治との関わり』がテーマですが、この他にも、憲法から東日本大震災の経験・教訓まで、お話できるテーマは多々あります」とし、「機会があればぜひお声掛けください」と呼びかけた。
なお、「埼玉5区内での催しや仲間の応援での講演等については、もちろんですが、これまでどおり政治活動としてお話します」としている。
枝野氏の投稿には、「これまでの政治経験や東日本大震災時のことなど、ぜひ仙台でも講演してください」「枝野さん、東日本大震災当時のことについて、本を書いてはいただけませんか?」など期待の声も寄せられた。
#おはようございます枝野幸男です 先ほど高崎駅に着き、乗り換え待ちです。選挙前から決まっていた講演のため、労働組合の研修会に向かっています。…
高市首相が国民を騙し討ち…選挙公約記載なし「定額働かせ放題」を施政方針演説に突如ねじ込み
「成長のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくる」
20日、衆参両院本会議の施政方針演説でこう語った高市首相。昨秋の自民党総裁選で勝利した際の「働いて働いて」と同じ調子で語り、力を込めた。経済成長の実現に意欲を示してみせたのだが、見過ごせないのは、その直前の一節だ。
「『裁量労働制』の見直し、副業・兼業に当たっての健康確保措置の導入、テレワークなどの柔軟な働き方の拡大に向けた検討を進めます」
裁量労働制とは、実際の労働時間ではなく、一定時間働いたとみなして賃金を払う仕組みのこと。みなし労働時間が1日8時間だとすると、実際に働いた時間が10時間でも8時間労働とみなされ、本来なら受け取れる2時間分の残業代を得られない可能性がある。そのため、長年「定額働かせ放題」と言われてきた。
「現在、制度が適用されているのは、研究開発や弁護士など専門性が高い20業務や、経営に関わる一部業務に限られている。安倍政権下の2018年通常国会で、政府は提出した働き方関連法案に対象拡大を盛り込むつもりでしたが、野党と世論の猛反発で断念。以後、俎上に載ることはなかったが、高市首相が再度、持ち出してきた格好です」(永田町関係者)
■ 経団連と厚労相が約19年ぶりに会談
許しがたいのは、高市首相が制度の見直しを施政方針演説に急きょ、ねじ込んできたことだ。高市自民は先の衆院選の公約で制度見直しに触れていない。つまり、国民の信を得ていないのに、勝手に「定額働かせ放題」を拡充しようとしているわけだ。厚労行政に精通した政界関係者が言う。
「高市さんは昨秋の臨時国会の所信表明で、制度について一言も触れずじまい。今年の衆院選公約では『労働時間規制について(中略)運用・制度の両面から検討を進めます』と何も言っていないに等しい文言が盛り込まれただけ。裁量労働制への反発は強いから、さすがに諦めたかな、と思っていたら急に持ち出してきた。国民を騙し討ちしたも同然ですよ。公約に入れていたら労働者の反発を受け、選挙結果は違っていたかもしれない」
高市首相の父親は設備機械メーカーの会社員で、母親は警察官。労働者に理解があっておかしくないのに「定額働かせ放題」を進めるなんて理解に苦しむ。「もはや経済界ベッタリということだ」と言うのは、ある霞が関関係者だ。
「選挙前の1月19日、経団連の求めで筒井義信会長と上野賢一郎厚労相が都内で会談。筒井さんは『裁量労働制の拡充が欠かせない』と、対象業務の拡大を求めました。経団連と厚労相の会談は実に約19年ぶりです。高市さんが施政方針演説で裁量労働制の見直しに言及したのは、こうした経団連側からのアプローチがあったからに違いない。目下、政府からの賃上げ圧力で企業の人件費は膨張。裁量労働制の拡充で残業代の支払いが減れば、企業側は万々歳というわけです」
結果的に過労死が増えた、なんてことになったらシャレにならない。
◇ ◇ ◇
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【特集】一時不停止やイヤホン使用で5000円…自転車の交通違反に反則金『青切符』開始へ…違反“しやすい”集団心理のワナとは
2026年4月から自転車の交通違反に、『青切符』が導入され、違反者には自動車並みの反則金が科せられることになります。悪質な行為は重大事故にもつながりますが、なぜ違反を繰り返してしまうのでしょうか。その実態と心理に迫りました。
2026年1月、神戸市中央区の街中で、自転車に乗り、信号無視をする人の姿が…。その瞬間、笛の音が鳴り響きます。
「ピピピー!(笛の音)」
(兵庫県警)
「完全に信号赤色だったでしょ」
(自転車に乗っていた人)
「あ~」
(兵庫県警)
「きょうはダメという注意で、黄色い紙を渡すだけだけど、今後は6000円払わなきゃいけなくなるので、気を付けて下さいね」
2026年4月1日から、16歳以上を対象に、自転車による交通違反に『青切符』が切られ、反則金が科されるようになります。信号無視の反則金は6000円です。
警察庁によると、自転車事故の死傷者数が最も多いのが、15~19歳で、令和2~6年の合計は、6万813人にのぼります。『青切符』制度が導入されるのを前に、兵庫県では高校生に向けて安全教育を行いました。
(高校生)
「小さいころから自転車に乗っているので、油断みたいなものがあります」
「自分なら大丈夫だろうと」
警察庁によると、全国的に自動車の事故は大きく減ってきているものの、自転車の事故は高止まり傾向にあります。
自転車に乗っている際の死亡事故や重傷事故のうち、75%は自転車側に法令違反があるといいます。実例の一つとして、自転車が交差点で信号を無視して、大型貨物車と衝突し、自転車の運転者が死亡した事故も起きています。警察は、自転車側が交通ルールを守れば悲惨な事故の防止につながった可能性があると指摘しています。
兵庫県警も『青切符』導入を前に、交通ルールの周知を進めようと、シミュレーターを使って体験会を行っています。中でも注意を呼びかけているのが、歩道でのルールです。
(体験者)
「(歩道を)あんまり走っちゃいけないという認識はあったんですけど、車道を走るのも怖いなと思いながら走っています」
『青切符』が導入されると、自転車が走行を禁止されている歩道を通行すると、反則金6000円が科されます。自転車と歩行者の衝突事故件数は、近年、増加傾向にあり、最も多く起きる場所が『歩道』です。
交通事故の分析を専門とする中島博史さんは、自転車の通行が認められている歩道でも気を付けなくてはならない、意外な落とし穴として「自転車が歩道を走る場合、車道寄りでなければ違反になり反則金を取られる」ことを挙げます。
(交通事故鑑定人・中島博史さん)
「車道に寄って走らなければいけないところを、人をよけるように左右に蛇行して走ってはいけません。歩道通行可という標識があれば、どこを走ってもいいと思っている人が結構多いです」
そして、自転車の検挙件数で一番多いのが、4割を占める『一時不停止』です。この日も取材班は自転車に乗った男性が、一時停止の標識を無視して通り過ぎてしまう場面に遭遇しました。
「ピピー!(笛の音)」
(警察官)
「自転車は止まってくださいということで声をかけたんですが、ちゃんと止まれていなかったので、注意させてもらいます」
止まることは簡単に思えますが、なぜ自転車の『一時不停止』が多いのでしょうか?
交通心理に詳しい、大阪大学の中井宏准教授によると、自転車の特性が関係しているといいます。
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「自転車は、ある程度スピードが乗っていると止めるのが面倒くさいと思ってしまう。何故かというと、止まると、もう一度漕ぎ出すのにエネルギーが必要だからです。歩行中よりも止まりにくいというのが、乗り物の特性としてあります。面倒くさいことが嫌な心理は誰にでも当てはまるので、なかなか止まって確認というのは難しい乗り物ですね」
ではなぜ、自動車と比べて自転車に乗っていると違反しやすいのでしょうか?街の人はー。
「車の運転免許とは違って、明確に講習を受けているわけではないと思うので…」
「青切符制度をやるのなら、それなりに分かりやすくしてほしい。こっちも危ないのはわかっているので、それなりの対応をしてほしい」
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「歩行者や自転車でルール違反をする人を見かけることはあると思うんです。自動車でも悪質なドライバーはいると思いますが、滅多に目にしないんです。免許がいる乗り物に比べると、自転車は目にする頻度が多いので『他の人もやっているよね』ということになる」
中井准教授は、自転車が違反する原因の一つとして『集団心理』が働くことを挙げました。
1人が赤信号を渡ると、つられてほかの人も渡りやすくなります。自転車も同じで、取材中も、後ろの自転車がつられていく様子を何度も確認しました。
(大阪大学大学院 人間科学研究科・中井宏准教授)
「実験で、ある建物の上の方を、何気なく見ている人がいると、通りがかった人が同じように上を見るんです。1人だけだとそんなにいないが、3人、5人となってくると、みんな『どうしたかな?』と見上げるのはよくあることで、誰かの行動を模倣するんです」
二人乗り3000円、並進3000円、傘さし運転5000円、無灯火5000円、一時不停止5000円、イヤホンの使用5000円、信号無視6000円、通行区分違反6000円、遮断踏切立ち入り7000円、携帯電話使用等(保持)1万2000円…。
『赤信号、みんなが渡らなければ違反は減る』…そんな効果が期待されていますが、『青切符』の導入で、模倣する人は減るのでしょうか。
(「かんさい情報ネットten.」2026年2月3日放送)
20人死亡のトンネル事故から30年「教訓を受け継いで…」遺族の願い 当時の記者が見たものは…豊浜トンネル崩落事故
【動画】20人死亡のトンネル事故から30年「教訓を受け継いで…」遺族の願い 当時の記者が見たものは…豊浜トンネル崩落事故
20人が犠牲となった「豊浜トンネル崩落事故」から30年が経ちました。
この長い時間を経ても忘れられない悲しみを抱いているのが遺族です。
いまの遺族の思い、そして変わらぬ願いを取材しました。
犠牲者の同級生「あっという間」数万トンの岩盤がトンネル押しつぶす
あの日から30年が経った2月10日。
北海道古平町にある慰霊碑には、犠牲者の同級生だったという男性が献花に訪れました。
(犠牲者の同級生)「あっという間だなという印象ですね。生きていてくれればな」
1996年2月10日午前8時10分ごろ、国道229号の豊浜トンネルで岩盤が崩落。
長さが最大70メートル、重さ数万トンともいわれる岩盤がトンネルを押しつぶしました。
通りかかった路線バスと乗用車が巻き込まれ、20人の安否が不明となりました。
巨大な岩盤を取り除く作業は難航し、家族は凍てつく寒さの中、無事を祈り続けました。
その思いもむなしく、発生から7日後、20人全員の死亡が確認されました。
30年経っても変わらない悲しみ 遺族「あれだけは忘れたい」
(中川乾さん)「見えているのが豊浜トンネルの余市側の出口ですね。こちら側の出口は事故当時から変わっていないです」
STV報道部の元記者・中川乾さんは、事故発生直後から現場に入り、取材を続けました。
最初に取材をしたのは、豊浜トンネルの余市側の出口でした。
この場所には2台の大型バスが止まり、家族が待機しながら救助を待っていました。
(中川乾さん)「家族のみなさんも情報が欲しいので、道路で時折救助関係者を見つけては今どうなっているんだというやり取りを見た」
中川さんが特に印象に残っているのが、犠牲者の遺体が運ばれたコミュニティーセンターです。
(中川乾さん)「夜も更けてという状況の中でご遺体が搬入された。その時のショックというのが見ていた私たちにも伝わってきました」
家族は想像を絶するほどの深い傷を心に負うことになりました。
中川さんは記者を離れた後も遺族の元を訪ねています。
古平町で菓子店を営む、田畑正さん72歳。
当時中学1年生だった長女の裕子さんを亡くしました。
30年の歳月が流れても悲しみが変わることはないと言います。
(田畑正さん)「みんな30年というけれど、私にとって30年という感覚はない。(長女の)同級生を見て『本来ならこうなんだろうな』と思うときはある。うちの子はまだ学生から変わっていないというのは悔しい」
友人と隣町まで出かけると言ってバスに乗った裕子さん。
悲しい対面をすることなりました。
(田畑正さん)「一番忘れたいのは海洋センターに行ったとき。確認作業があるんですよ。あれは忘れたい。この子の写真だけを頭に入れたい」
裁判は「平行線で終わった」事故の予見可能性を“判断せず”
なぜ、娘が犠牲になってしまったのかー
田畑さんら遺族の有志は、事故の責任を巡り裁判を起こしました。
札幌地裁は国に賠償金の支払いを命じたものの、事故を予見できたかどうかは判断しませんでした。
(田畑正さん)「(裁判は)平行線で終わった。でもある程度の主張も通った。(裁判は)やってよかったですよ」
誰もが通るトンネルで起きた崩落事故。
道路の安全対策に課題を突き付けました。
(中川乾さん)「毎日生活道路として使っているみなさんの気持ちを考えると、通るたびに思いはよぎりますね」
同級生を亡くした男性 現在は准教授に「事故が原動力…自分の使命」
室蘭工業大学の浅田拓海准教授です。
古平町出身の浅田さんは、亡くなった田畑裕子さんと小学校の同級生でした。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「ずっとテレビを眺めていて、同級生の名前が出てくるというのは衝撃でした。できるだけ早く発破して助けてあげたいという思いで見ていた」
大学で道路の安全対策を研究する浅田さん。
開発したのが小型カメラで道路を撮影し、AIが亀裂など検知する「HibiMiru」というシステム。
道内の自治体にも活用され、インフラを守る取り組みとして高く評価されています。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「(事故が)原動力になっている。(事故を)教訓に自分の使命として道路を管理していけるような技術者をどんどん出していきたい」
8日、慰霊碑の前で遺族会による法要が営まれました。
この30年の間に亡くなった人も少なくありません。
遺族の高齢化も課題となっています。
(長男を亡くした 本間鉄男さん)「我々もいつまででも生きてるわけでもない。無理してでも仏さん(慰霊碑)を守らなければならないのかなと」
(田畑正さん)「またこの時期が来たなと。この寒さのなかでその当時と同じ寒さだしね。そうなると思い出す部分もあるね」
この日、田畑さんに浅田さんからのビデオメッセージを見てもらいました。
(室蘭工業大学 浅田拓海准教授)「裕子さんとは短い期間でしたけれど、今でも遊んだ記憶が残っています。次世代を担う技術者を育てることが、同級生2人を亡くした私にできる精一杯の務めだと思う」
(田畑正さん)「子どものことを覚えていてくれてありがたく思っています。こういう事故をよりよく分析してもらって、安全安心なトンネルや道路を考えていってもらえればありがたい」
30年前のあの日、もし事故を防げていたなら、大切な家族の未来があったかもしれない。
同じ悲劇を繰り返さないために教訓を受け継いでほしい。
それが遺族の願いです。