2024年も相次いだ闇バイト強盗。手軽に大金を得ようとあえて闇バイトに応募する人がいる一方、正規の求人を装う闇バイトの存在も明らかに。政府がSNS上の闇バイト求人に緊急対策を打ち出す中、これから仕事を探す人が気をつけるべきこととは?
2024年8月以降、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で相次いだ強盗事件。横浜市では、住人の男性が暴行を受け亡くなる事態にまで発展した。逮捕された実行役のほとんどは、Xから闇バイトに応募。楽して大金を得ようと「ホワイト案件」「即日即金」などと検索していたことなどが明らかになった。
こうした事態を受け、闇バイト対策が急ピッチで進められている。その一方、新たに登場したのが一般の求人サイトなどで正規の求人情報を装う闇バイトだ。
一見して不審なものとはわからない。捜査幹部によると、ある若者から警察にこんな相談が寄せられたという。その若者は一般的な求人サイトを検索し、一見して普通の求人情報に応募。応募フォームに住所、氏名、生年月日、電話番号のほか、保護者として実母の氏名、連絡先を入力した。その後、相手とウェブ面接をしたが、「詳しいことは現場に来て説明する」と言われ、闇バイトではないかと不審に思った、というものだ。
また、ある中高年の人は、人材派遣の登録をしていたところ、知らない番号から携帯に不在着信があった。人材派遣経由の仕事の依頼かと思いかけ直したところ、電話先の相手から「袋を受け取って届ける仕事。手取り○万円」などと言われたという。派遣登録先に確認してみたところ、仕事の依頼をしていないことが判明。闇バイトの電話ではないかと怖くなり警察に相談したという。
いずれの事例も闇バイトかどうかは定かではないが、そのまま続けていれば闇バイトに加担させられていた可能性はある。こうした不審な求人が、通常の求人サイトなどを通じて行われてしまうケースが出てきている。
中には逮捕された容疑者が、一般的な求人サイトから応募して闇バイトに加担させられたと供述した事例もある。
宮城県警は、高額な金が当選したなどとウソを言い、その受け取りのために様々な手数料が必要などとして金をだましとったり、出会い系サイトで異性と連絡先を交換するために手続き料が必要などとして金をだましとったりした疑いで、ことし9~11月に特殊詐欺グループ30人を検挙した。
しかしその後の取り調べで、首謀者の男をのぞくメンバーのほとんどが闇バイトで、一般的な求人サイトから「メールオペレーター」という求人情報を見て闇バイトとは思わず応募し、特殊詐欺の「打ち子」として加担させられていたと供述していたことが明らかになったのだ。
警察庁は、闇バイトに加担しそうになっている人の保護を進めている。闇バイトと気づいた段階で引き返し、警察に相談して保護を求めることが必要だったのだが、このように正規の求人にみせかけた闇バイトも実在するのだ。たとえ正規の求人と思い込まされていたとしても、加担すれば逮捕は免れない。
政府は闇バイトに対抗するため、捜査を加速させることはもちろん、実行役を生まないよう、緊急対策を打ち出した。14項目に及ぶ新たな対策の1つは、捜査員が架空の身分証を使って闇バイトに応募する「仮装身分捜査」の実施だ。 犯罪グループが闇バイトの応募者に警察官がまぎれこんでいるかもしれないと考え、実行役募集がしづらくなる効果も期待できる。
捜査の障壁となっている「シグナル」や「テレグラム」については、第一歩として日本法人窓口の設置を働きかけることを決めた。 Xはアカウント開設時にメールアドレスまたは電話番号を登録するところ、電話番号の登録を必須とし、本人確認を強化してもらうよう働きかける方針だ。
違法な求人対策では、職業安定法に基づき、求人情報で求人者が氏名または名称、住所、連絡先、業務内容、就業場所、賃金を表示しないものは違法だと明確化する。
これにより、SNS事業者は投稿を見れば違法か判断でき、違法なものは迅速に削除できるようになる。警察もこうした違法な投稿を見つけたらSNS事業者に通報し削除を促すことができるのだ。
「タイミー」などの雇用仲介事業者には求人情報の掲載前の審査を厳格化を行うよう指導する。「タイミー」はこれまでアルバイトが始まるまでには適切な求人か全件チェックしていたところ、掲載する前に24時間365日体制で求人原稿をチェックすると発表している。正規の求人を偽装する闇バイトに歯止めをかけるのがねらいだ。
こうした状況の中で、これから仕事を探す人が気をつけるべき点を警察庁の幹部に聞いた。
政府の緊急対策により必要な情報がそもそも載っていないものは違法と明らかになったので、まず応募してはいけないと話す。そのうえで、一見して正規のバイトに見えるものも、載っている名称でしっかりとHPを検索し、その実態まで調べる必要があるということだ。また応募してしまった後で闇バイトだとわかった時は、絶対に犯罪に加担せず、すぐ警察に相談するよう呼びかけている。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
貸金庫の十数億円「投資などに使った」、貴金属は買い取り店で換金…三菱UFJ銀行40代の女性元行員
三菱UFJ銀行の40歳代の元行員女性が支店の貸金庫から時価十数億円の金品を盗み出した問題で、元行員が盗んだ貴金属を複数の買い取り店や質店で売却していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は売却で得た金を投資などに充てていたとみて、窃盗容疑で捜査している。
元行員は2020年4月~今年10月、貸金庫の管理を担当していた東京都練馬区の練馬支店(旧江古田支店含む)と世田谷区の玉川支店で貸金庫を無断で解錠し、顧客約60人分の資産を盗んだとされる。
三菱UFJ銀行によると、貸金庫を開けるには、支店が保管する「銀行鍵」と顧客が持つ「顧客鍵」の2本が必要だが、元行員は顧客鍵のスペアとして支店が用意していた「予備鍵」などを使って解錠していた。
一連の問題は顧客からの問い合わせで10月末に発覚。同行は11月14日、元行員を懲戒解雇とした。元行員は盗んだ金品について「投資などに使った」と説明しているという。
警視庁は同行から任意提出された関係資料を分析するとともに、元行員が盗んだ金品の処分先や売却で得た金の使途などについても調べを進める。
8歳の女の子が意識不明の重体 右折していた車と直進の車が衝突の事故 神戸・長田区
30日午後2時前、神戸市長田区の交差点で、普通乗用車2台が衝突する事故があり、8歳の女の子が意識不明の重体です。
30日午後1時40分ごろ、神戸市長田区梅ヶ香町の東尻池交差点で、「車と車の衝突です」と警察に通報がありました。
警察によりますと、東から北に向かって右折していた乗用車と、西から東に直進してきた乗用車が衝突したということです。
この事故で、右折していた車に乗っていた8歳の女の子が意識不明の重体、59歳の女性が骨盤骨折で重傷です。直進車を運転していた男性と直進車の同乗者の男性も軽傷とみられています。
警察は、右折していた車の運転手が直進してきた車を見落とした可能性があるとみて、ドライブレコーダーなどを分析し、事故の原因を調べています。
神奈川でシニアの労災が増加 「またか」、2カ月に1回発生の現場も 人手不足で頼りも「自己流」や「慣れ」
県内でシニアの労働災害(労災)が目立っている。運動機能や認知能力の衰えが要因とされるが、深刻化する人手不足下で高齢の働き手に頼らざるを得ないのが実態だ。現場を訪ねた。
県内のリサイクル業者。産業廃棄物の保管所で、年配の男性がアルミ缶の仕分けを黙々と続けていた。仕分けに使うカッターで手を切ったり、圧縮加工した鉄くずにぶつかったりと、負傷する同僚が続出している。「高齢従業員の事故は2カ月に1回は発生している。またか、と感じる」。代表は頭を抱える。
同社の全従業員は100人弱で、約3分の1が60歳以上だ。運動機能や認知能力の衰えに起因しているだけでなく、安全用具を正しく着用しないといった「自己流」や「慣れ」が事故を招いている傾向もあるという。
本来は若手人材を雇用したいが、廃品処理は「不人気の仕事」(代表)で、大型車の運転免許やクレーン作業の資格が必要な事情もある。代表は「機器の取り扱いに慣れ、資格を保有している高齢者に頼らざるを得ない」とこぼす。
厚生労働省神奈川労働局がまとめた2023年の労災による死傷者(休業4日以上)は8002人となり、30年ぶりに8千人を超えた。押し上げているのは、過半を占めた50歳以上だ。原因は転倒や無理な動作が目立ち、24年は23年を上回る勢いという。
神奈川・海老名で子ども3人死亡…自殺しようとしていた母親を殺人容疑で逮捕
29日午後10時55分頃、神奈川県海老名市の住宅で、「子ども3人がぐったりしている」と、帰宅した父親から119番があった。3人は病院に搬送されたが死亡が確認された。海老名署は30日、長男を殴るなどして殺害したとして、自宅にいた母親(49)を殺人容疑で逮捕した。調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めている。
発表などによると、3人は小学4年の長男(9)のほか、中学3年の長女(15)、中学1年の次女(13)。長男と長女は頭部から出血があった。母親は、自殺しようとしていたところを救急隊員に発見された。
同署は動機のほか、長女、次女への殺人容疑でも今後調べる。
「車が炎上していた」阪神高速新神戸トンネルで車両火災 けが人なし
30日午後5時半ごろ、神戸市北区内の阪神高速32号北行きの新神戸トンネルで「北行き左車線で車が炎上していた」と目撃者の男性から110番があった。
兵庫県警神戸北署や神戸市消防局によると、新神戸トンネルの北行き4・8キロポスト付近で、乗用車1台から出火したという。約30分後に火はほぼ消し止められ、この車の運転者を含めけが人はなかった。
秋田新幹線の雪の中の立ち往生、回送列車のパンタグラフ衝突が原因か…帰省客ら3650人に影響
29日午後10時35分頃、JR田沢湖線刺巻(秋田県仙北市)―奥羽線神宮寺駅(同県大仙市)間で停電が発生し、同じ線路を走る秋田新幹線が盛岡―秋田駅間で運転を見合わせた。停電で下り2本が立ち往生し、30日までに上下線計16本が運休・区間運休して帰省客ら計約3650人に影響した。
JR東日本秋田支社によると、停電で秋田行きの「こまち43号」と後続の「こまち45号」が停止した。43号は車両の一部が鶯野駅(大仙市)に入った状態で、電気や暖房も止まったため、乗客約260人を駅に降ろし、タクシーなどで近くの駅に避難させた。
45号は田沢湖駅(仙北市)に停止し、電気が使えたため乗客約230人は車内で過ごし、午前8時10分頃からバスで目的の駅まで移動した。大仙市の実家に帰省する途中だったという東京都の20歳代女性は「車内の照明が明るくてなかなか寝付けなかった。実家に着いたらベッドに飛び込みたい」と疲れた様子だった。
同支社によると、停電の発生前後に秋田駅に向かっていた回送列車のパンタグラフが破損していたことから、パンタグラフが何かに衝突したことが停電の原因とみて調べている。
元文化放送のアナウンサー・戸谷真人さんが大腸がんで死去 72歳 同放送局が名実況場面で追悼
ラジオのスポーツ実況で長年親しまれた元文化放送アナウンサーの戸谷真人(とや・まこと)さんが12月27日に大腸がんのため亡くなったことを30日、文化放送「かわのをとや スポーツの巣」(月曜午後5時45分~同6時30分)の生放送で伝えた。78歳だった。
番組の途中で「ここで訃報をお伝えします」とし「文化放送OB戸谷真人さんが今月27日、大腸がんのためお亡くなりになりました。78歳でした」と伝えた。
また「戸谷さんは神奈川県鎌倉市のご出身で、早稲田大学を卒業後、1969年に文化放送に入社。プロ野球や大相撲の実況など文化放送スポーツアナウンサーのエースとして長らくご活躍されました」などと紹介して、戸谷さんの名実況場面を放送して追悼した。
元行員の貸金庫窃盗、金品売却か 警視庁が捜査、三菱UFJ支店
三菱UFJ銀行の元行員が東京都内の2支店で貸金庫から顧客の金品を繰り返し盗んだ問題で、元行員が盗品の貴金属などを複数の買い取り店で売却していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁が窃盗容疑で捜査している。盗んだ資金や売却で得た金は投資に使っていたとみられる。
同行によると、元行員は店頭業務責任者の40代女性で、11月14日付で懲戒解雇した。当時、貸金庫を管理する立場で、店舗で保管していた合鍵を悪用したという。
2020年4月~24年10月に練馬支店(練馬区)と玉川支店(世田谷区)で約60人が被害に遭い、総額は時価で十数億円に上る。
【12月30日あすの天気】大晦日は北日本や北陸では雪や雨が強まり暴風となるところも 元旦は太平洋側を中心に晴れ、初日の出が期待できる天気に
あす大晦日は、低気圧が発達しながら北日本を進む見込みです。北日本や北陸では雪や雨が強まり、暴風となるところもありそうです。北海道の太平洋側など、普段雪の降らないところでも大雪となるおそれがあります。東日本と西日本の太平洋側は、午後ほど晴れるところが多くなりそうです。
予想気温です。最低・最高気温ともに、この時期としては高めですが、次第に風が冷たく吹く見通しです。関東は比較的暖かいでしょう。東京は16度まで上がって、日差しにぬくもりを感じられそうです。
週間予報です。元旦は太平洋側を中心に晴れて、初日の出が期待できそうです。大晦日は暖かい関東も、1日はこの時期らしい寒さになるので、初詣などは暖かい服装がおすすめです。年明けからも冬型の気圧配置が続き、日本海側では雪の量がさらに増えるでしょう。4日土曜日を中心に、大雪や吹雪にお気をつけください。
車や電車で移動を予定されている方は、大雪の情報や交通情報に注意をしてください。