子どもや女性の自殺増加、その背景にあるのは「孤独感」。スクールカウンセラーの配置などの取り組みはどこまで有効に機能?学校の存在価値は?

コロナ禍より1年が経過。厚生労働省は自殺者が11年ぶりに増加した2020年の詳細な統計を発表し、女性や子どもの自殺者数が目立って増えていることを明らかにしました。
自殺の多くは複合的な原因や背景があるものですが、女性の自殺動機では健康・勤務・家庭問題の悩みが多く、男女とも自粛生活による家族関係の不和や孤独感が増えたことなどが原因と考察されています。
また、小中高生の自殺は479人と前年より140人増加して過去最多に。前年の同月と比較して2倍を超える月もありました。動機の上位には学業不振や進路に関する悩みに加えて、親子関係の不和などがあがっています。文部科学省でも、今後この傾向が大きく影響するものと分析。学校として保護者・地域住民・関係機関との連携や積極的な取り組みが急務と、危機感を募らせています。
児童生徒の自殺予防の取り組みには、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの配置のほか、各種相談窓口、ネットパトロールなどが行われてきました。社会全体が不安感に覆われるなか、休校中や学校再開後にそれらが有効に機能していたと言えるのでしょうか。
文科省はコロナ禍のさなか、児童生徒の心のケアや環境の改善に向けて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる支援の促進を各都道府県の教育委員会に求めてきました。 子どもの教育や心のケアの部分でも、これまでの取り組みを強化するしかないのでしょうか。心理カウンセラーの高澤信也さんに聞きました。
<参考>厚生労働省「自殺の統計:地域における自殺の基礎資料」(暫定値)を基に文部科学省において作成「コロナ禍における児童生徒の自殺等に関する現状について」
Q:コロナ禍の第一波では男女を問わず自殺件数が減少し、第二波では女性や子どもの件数が増加しました。2020年下半期に女性や子どもの自殺が増えたことについて考えられることは? ——– 自殺という重い選択に至るそれぞれの人が抱える問題については、簡単に分析できるものではありません。ただコロナ禍という特殊な状況が、多くの人にとって心のつながりまで失ったように感じさせ、不安を増大させてしまうということはあるでしょう。
近年、世の中の流れとして人と人とのつながりが失われつつあることは、誰もが感じています。昔のように体をぶつけ合うような遊びを通して、人とつながる感覚を身に着けてきた子どもたちの日常風景もあまり見られなくなりました。近くに居てもそれぞれがゲーム機に夢中になっていて、会話もほとんど聞こえてきません。
コロナ禍では、親しい人と簡単に会うことができず、多くの人が寂しく不安な気持ちを感じています。それでも「心でつながっている」という実感があれば、たとえ目の前にいなくても、愛着の対象と完全に分断されたような喪失感を抱くまでではないはずです。ところが「つながっている」という感覚が弱い場合、相手が目の前にいないと、救われようもないほどの孤独感に襲われることもあるのです。
一般的に企業などの縦割り社会になじんできた男性は、自分の存在価値を仕事の評価、役職、あるいは所属する企業そのもので測る傾向があります。一方で女性が所属する世界は仕事だけに限らず、ママ友、地域コミュニティー、保育施設や学校などとさまざまで、横並びにつながっていると言われており、その世界では直接的な関わりが重要視されています。
この違いから、男性は不本意な配置換えやリストラなどで、社会的地位を失うことになると、そうした背景のない本来の自分自身を見失い、「仕事をしていなければ、存在価値がない」と思い込んでしまうこともあります。女性は、顔を合わせている間は安心できても、離れている時間が長くなると、「自分だけが孤立しているのではないか」「自分の不在中に悪く言われているのではないか」と、マイナスの考えにとらわれてしまうことがあります。
男女に関わらず、こうした「本来の自分自身のなかに、尊厳や存在価値を見いだせない」という感覚が、コロナ禍に関わらず、その人がこれまでに長い間抱えてきた問題があらわになったにすぎないのです。
Q: 「孤独・孤立対策室」が内閣官房に設置されたばかり。国はシニアの一人暮らしだけでなく若年層でも失業中、引きこもりなど社会から孤立している人が増えていることを問題視しています。このアプローチについてどのようなことが考えられますか? ——– 報道では、複数の関係府省から人員を構成する「孤独・孤立対策室」を始動するとしています。これは、すでに「孤独担当相」を任命し、相談体制を強化するなどの対策を進めているイギリスの例を参考にしているようです。
もちろん人が自ら死を選ぶ要因はひとつではありません。死の瀬戸際に立ったとき、最終的に引き金となるのは、「この世の中に私を大切に思う人はいない、私はひとりぼっちだ」と思い詰めてしまう「精神的孤立」ではないでしょうか。
この孤立には2つの意味があると考えています。ひとつは他者との絆を感じられないこと。言い換えれば「私は(人と)つながっている」「何か問題があっても助けてもらえる」「(漠然とでも)私は守られている」と信じる気持ち、これらが希薄である状態。
もうひとつの孤立とは、他ならぬ自分自身との断絶です。「私は私であっていい」「ありのままで愛されている」と感じることができないという意味です。
これら他者信頼、自己信頼(自己肯定)は、ともに幼少期に愛情や好意の気持ちを育む「愛着」の形成がどれだけ健全になされているかに大きく左右されます。経済的苦境、他者からの批判や拒絶、失敗体験、失職や別離などの喪失体験、居場所での疎外体験といったストレス体験は、自殺のきっかけではあっても原因ではありません。自分自身や他者とのつながり(絆)の弱さが、このようなストレス体験によって、ある時ピークを迎えてしまい、自殺という悲しい選択へ向かうのではないでしょうか。
人はどんなにつらくなっても、「そういえば、私には〝あの人〟がいる」ということに思い至りさえすれば、最後の一線を踏みとどまることにつながります。〝あの人〟とはすなわち自分にとっての重要他者であり、また自分自身でもあります。
国が危機感を持って対策を打ち出そうとしている動きに対して、有効な手立てとなるのは、「どうすれば人は自殺しなくなるか?」という考え方ではなく、「どうすれば彼(彼女)は自分や他者との絆を回復できるか?」という問いかけのような気がします。
Q:人との接触が制限される特殊な状況下で、家族との関係が良くなったと感じる人もある一方、以前より関係が険悪になったと感じる両極端のケースが見られました。特に親子の関係性が不安定になるのはなぜでしょう? ——– 厚労省の統計によると、女性の自殺原因・動機で「親子や夫婦間の不和」「子育ての悩み」が増加、児童生徒では「家族からのしつけ・叱責」は昨年と同数ですが、「学業不振」「進路の悩み」に次いで「親子関係の不和」が増えているようです。 家族で過ごす機会が増えて絆が深まったという家庭と、虐待や離婚などの破壊的な状況へ進んでしまう二極化の現象もまた、潜在的に機能不全であった家族の問題が、コロナをきっかけに顕在化したということだと思われます。
こうした家庭では、日頃から、親が自分のイライラに対処する方法「ストレスコーピング」が不足していることが大きな要因と考えられます。 自分の心の内にあるストレスを処理できないままでいると、たとえば子どもが騒いでいる時に、自分にとっての不快な状況そのものを変えようと、「うるさい、静かにしろ!」などと声を荒らげてしまうこともあるでしょう。 自分の心のケアができないままだと、大きな声を出しても問題の解決にならないばかりか、さらに不満を蓄積させてしてしまうという悪循環に陥るのです。
もうひとつの要因は、親がため込んでしまった不満や閉塞感を、どこにも吐き出す場所を持っていないことです。
子育て中にイライラし不安定になるのは誰にだって起こり得るもの。自分や他者と健全な関係を保てている場合は、そのイライラを分かち合える家族やママ友、子育てを支援してくれる人々へ時折気持ちを吐き出すことで平穏を取り戻せますが、孤立した子育てが特別な環境ではない現代ではこの「誰かに吐き出すこと」という簡単な対処さえできない親が大勢います。
休校で在宅を強いられた児童生徒の中には、慣れない環境での不安に加え、テレワークなどで母親だけでなく父親までが家にいる状況に「まるで2人から監視されているようだ」と苦痛を感じることもあったようです。親にとっての「良い子」であることが愛情の対価として求められていると、家の中でものびのびとくつろぐことができません。
誰かの評価にさらされて生きることは、「何かの価値を持っている」あるいは「何か価値あることを行っている」という実感が持てなければ、認められている気がしないものです。 それは、子どもが生きていく上で最も大切な「ありのまま存在しているだけで愛される対象である」という感覚から得られる安心感とは、遠くかけ離れたものとなります。
Q:1995年からスタートしているスクールカウンセラー事業。2020年5月には文科省から各都道府県教育委員会に向けて、支援促進の指針が示されました。これまでは十分に機能してきたと言えるのでしょうか? ——– 学校生活や家庭などで問題を抱えている子どもにとって、教師や親以外の大人と関わることができるスクールカウンセラー制度は、セーフティーネットとしてとても大きな位置づけになります。 自分や他人との絆の希薄さから自分の命を軽視するような、重大なリスクを抱えた子どもやその親には、第三者であり、人の心のメカニズムに深い洞察のあるスクールカウンセラーの視点はとても重要なものです。
ただ残念ながら今までのところ、その有効性には限界があると言わざるを得ません。
一つの学校ごとに専任のスクールカウンセラーが配置されているわけではありません。自治体にもよりますが、スクールカウンセラーが月1~2回、3~4校を掛け持ちで担当している現状では、一人の子どもにじっくりと向き合い、時間を掛けて支援をすることは難しいと言えるでしょう。 「相談に乗ってもらって、せっかく前向きな気持ちになったのに、休み明けに異動で別のカウンセラーが担当になっていた」などということもあるようです。
学校や教師との連携が欠かせないだけに、支援の自由度にも制限があります。ひとりひとりの子どもが抱える問題はさまざまです。たとえば、問題が目に見えて現れやすい不登校について、学校側は多くの場合「登校させること」を目的とせざるを得ません。その子どもにとって自身の心の問題解決の方法が、必ずしも登校することではないとしても、スクールカウンセラーには、少なからず学校の意向をくみ取った対応が求められる場合があります。もどかしい限りですが、やむを得ないことでもあります。
国の担当課も、コロナ禍の子どもの心の問題には真剣に取り組む姿勢を見せていて、「学校現場であらゆる感染対策を講じながら、電話、ICT(情報通信技術)、手紙、家庭訪問等のあらゆる手段を活用して、できる限り児童生徒や保護者との切れ目のないつながりを継続することが重要」「平常時のルールや考え、対応に固執することなく、創意工夫をこらす」必要があると、各教育委員会へ通達しています。
特殊な対応を求められる現場の悩ましい事情は想像に難くはありません。加えてこうした支援には、これまでに多くのスクールカウンセラーやソーシャルワーカーが行っていたような、地道な働きかけがその主なものであることに変わりありません。こうした緊急時にあっても、そこまで迅速に成果が出せるようなものではないのです。
令和2年5月 科学省初等中等教育局児童生徒課が各教育委員会にあてた事務連絡より Q:保護者や子どもが悩みを抱えていても、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーに相談する機会を適切に利用するには至らないことが多いようです。相談する側は実際にどう活用すればいいのでしょうか? ——– 保護者や子ども、場合によっては教師などが学校生活について困ったことや悩み事を抱えていて、スクールカウンセラーの存在を知っていても、「じゃあどのようなことが相談できるのか」「悩み事をうまく整理して説明できない」「ささいなことだから、相談するほどでもないのでは?」と、二の足を踏むことが多いという声がよく聞かれます。一般的なカウンセリングでも、同じように一歩を踏み出すには相当な勇気がいるものです。
またスクールカウンセラーは、臨床心理士・公認心理師・精神科医などの有資格者が、複数の学校を兼任する形で配置されることが多いようです。その学校を担当するスクールカウンセラーが、「どのようなケースの経験や知識が豊富なのか」「熱量はどうか」など、実際に相談してみるまでわからないこともたくさんあります。さらに専門家とは言っても人間ですから、相談者との相性の良し悪しもあります。
相談の内容は、基本的に子どもに関すること、学校生活や家庭生活で困っていることならどんなことでも、相談していけないということはありません。たとえ担当カウンセラーの手に余るような専門性の高い相談内容であっても、適切な相談機関を紹介してくれる窓口としての役割も担っていますので、「こんな相談は受け付けてくれないのでは?」という心配は必要ありません。
一方で、人間と人間との心の関わりあいですから、「相談してみたけれど、しっくりこなかった」「かえって心がザワザワする」ということもあるでしょう。その場合、「やっぱり相談するんじゃなかった」とあきらめるよりも、相談者自身の感性を信じて、別のカウンセラーを探すとことをお勧めしたいです。
Q:オンライン授業の普及が加速し、これまであまり一般的ではなかった通信制学校も大きく見直されています。従来通りの学校の存在意義が揺らいでいるようにも思えてしまいますが、変わらない価値とは?
昨今、いじめの低年齢化・凶悪化に加え、ICTによるオンライン授業などの導入も進み、一部では「無理をして学校へ行かなくてもいいんじゃないか」というような風潮も現れています。 「個人の能力を伸ばすには、画一的な教育は無価値だ」という、どこか耳障りの良さそうな言葉も聞こえてきます。通信制高校なども確実に実績を上げているようで、多様な選択ができる世の中になりつつあるのは悪いことではないのかもしれません。
一方で自殺が増加している事実や、コロナ禍で生活が不安定になったことから人とのつながりの重要性が再評価されていることを考え合わせると、やはりこれから育っていく子どもたちにとって、学校教育は大切な人間形成の場所であることに変わりはないと思います。今、再評価されている「絆」を育むのは、「ちゃんとつながる体験ができるかどうか」にかかっています。
私たち人間は「つながる」ことで進化し、生き延びてきました。だからこそ、まずはありのままの自分を受け入れ、愛することが大切になってきます。自分自身との絆を回復できれば、次に大切なことは、集団の中で人と共同し、ぶつかり合い、ケンカし、仲直りや折り合うことを覚えること。これはそのまま生きる力となるでしょう。
そして、過酷な経験を乗り越え、本当の意味で生き延びるために最も必要なことは、苦しみの中で寄り添ってくれる他者の存在ではないでしょうか。それは友人であり、家族や他の支援者であり、そのとき心と心でつながって支えてくれる存在です。生きる力を育てる場所としての家庭や学校の存在意義は、想像する以上に普遍的なものに思えてなりません。
Q:改めて子どもの自殺増加を重く受け止める必要があります。何か手立てがあるとすればどのようなことが考えられますか? ——– 難しい命題ですが、もしも目の前にそうしたリスクを抱えた子どもがいることに気付いたら、まずは声をかけてみてほしいと思います。なぜなら子どもが自らSOSを出せないことが往々にしてあるからです。
前述のように、「精神的な孤立」は時に生きる気力を奪いかねません。子どもは親との関わりを通して、自分と他者とのつながりを学びます。家庭内での子どもの孤立は、最も避けるべきリスクでもあります。親自身が他者とのつながりを回復させ、自己肯定感を保つことが、その家庭が子どもの安全基地として機能できる最低条件となり、長期的には子どもの命を守ることにもなるのです。
親が安全基地の機能を果たすことが難しい状況にあるときは、むしろ親のケアの方を手厚くする必要があります。親は家族や友人、かかりつけの医師、スクールカウンセラーなど他人の手を借りながら、できるだけたくさんの逃げ場所を持っておくことが役にたちます。
親自身が自分と他者との心のつながりを回復させ、その上で子どもの愛着を育むこと。長い道のりですが、このことが、いつか子どもの心が不安に揺らいだとしても、「生きること」をあきらめないための根本的な解決策になると信じています。
(高澤 信也/心理カウンセラー)

小中高生の自殺、過去最多 499人、コロナ影響か

2020年の小中高生の自殺者数が統計のある1980年以降最多の499人に上ったことが16日、警察庁のまとめ(確定値)で分かった。前年比100人増。年代別では10、20代の増加が顕著で前年比522人増となった。全体の自殺者数は2万1081人。前年から912人増えた。前年を上回るのは09年以来となる。女性の自殺者増も目立ち、前年比935人増の7026人だった。
厚生労働省自殺対策推進室は「新型コロナウイルス禍で学校が長期休校したことや、外出自粛により家族で過ごす時間が増えた影響で、学業や進路、家族の不和などに悩む人が増加したとみられる」と指摘した。

東日本大震災・液状化被害の教訓 長期断水を想定してトイレの準備を

首都直下地震や南海トラフ地震など、いつ巨大地震が起きてもおかしくない日本列島。被害を最小限にするには、東日本大震災での経験を活かし、備えておかなければならない。
大地震が発生した場合、被害が及ぶ範囲はとても大きくなる。東日本大震災では、甚大な被害を受けた東北だけでなく、千葉県浦安市は市の面積の86%が液状化した。東北の被害の陰で注目されなかった被害のリアルを紹介する。
液状化現象とは、ゆるく堆積した砂の地盤に震動が加わることで、地層自体が液体状になる現象をいう。この影響で上下水道が破裂し、17日間、断水生活が続いた。
著書に『明日、地震がやってくる!』(KADOKAWA/エンターブレイン)などがある漫画家・イラストレーターの世鳥アスカさんはこう言う。
「飲み水は、給水車が来てくれたので、1日2回、梅酒用のふた付き瓶を持って汲みに行っていたのですが、困ったのがトイレ。震災の翌日には、近所に仮設トイレが設置されたのですが、テントのような簡単なつくりで、排泄物を袋にため込むタイプ。くさくて使うのに抵抗がありました」(世鳥さん)
このとき役立ったのは携帯トイレ。だが、1週間分がすぐになくなったという。
「苦肉の策として、室内トイレにゴミ袋を2枚重ね、中にペットシーツを敷いて用を足しました。ペットシーツは吸水力が高く、大活躍でした」(世鳥さん)
止まって困るのはガスや電気よりも水であり、特にがまんのできないトイレ問題は深刻だ。必ず準備しておこう。
※女性セブン2021年3月25日号

東京で最高気温23℃予想 5月中旬並みの汗ばむ陽気に

今日16日(火)の関東は昨日に続いて晴れて日差しが届きます。日本海を進む前線に向かって南から暖かな空気が流れ込むため、気温は昨日以上に上がり、春を通り越して初夏の陽気となる予想です。
昼はGW前後の暖かさ 一日の気温差にも注意
東京の気温変化
東京では6時前に7.6℃まで気温が下がり、昨日よりも少し空気が冷たく感じられる朝になっています。これから昼頃にかけて南よりの風が強まるとともに気温は大きく上昇し、午後には10日ぶりに20℃を超える見込みです。予想最高気温は23℃と5月中旬並みまで上がり、汗ばむくらいになります。そのほかの各地も4月下旬~5月下旬並みの気温となる予想です。朝と昼間の気温差が大きくなりますので、服装選びにお気をつけください。<今日の予想最高気温> 東京 23℃(5月中旬並み) 横浜 21℃(4月下旬並み) さいたま 23℃(5月中旬並み) 宇都宮 20℃(4月下旬並み) 水戸 22℃(5月下旬並み)
気温上昇+強風で花粉も大量飛散の可能性
気温の上昇と強風により、花粉が飛びやすくなります。関東でのスギ花粉飛散は一番のピークを過ぎつつあるものの、今日は各地で「非常に多い」予想となっています。マスクや眼鏡、薬の服用など、万全の対策をするようにしてください。また、東京などではヒノキの花粉が飛び始めているところがあるので、ヒノキ花粉によって症状が出やすい方も注意が必要です。

護衛艦内で食器洗浄中、高温のスプーンや箸入れ押し当てる…「注意したが改められず腹立った」

海上自衛隊佐世保地方総監部は15日、護衛艦「はるさめ」の男性海士長2人(ともに20歳代)を停職3か月の懲戒処分にしたと発表した。発表によると、2人は昨年10月13日、艦内で食器洗浄中、同僚隊員(20歳代)の後頭部や腕に高温のスプーンや箸入れを押し当て、全治3週間のやけどを負わせた。2人は「作業について注意したが改められず、腹が立った」「悪ふざけだった」などと話しているという。

緊急事態、政府内から「延長しても感染者は減らない」の声…18日にも解除かどうか決定

政府は、新型コロナウイルス対策として首都圏4都県に発令している緊急事態宣言について、解除の可否を18日にも決定する。解除後には、感染再拡大防止に向けた4本柱の対策も打ち出す予定だ。
解除後に示す再拡大防止策では、〈1〉ワクチン接種の推進〈2〉変異したウイルス対策の強化〈3〉監視のための検査拡充〈4〉医療提供体制の充実――を盛り込む。医療提供体制については、5月中にも病床や療養施設の確保計画を見直し、次の感染拡大時に備える考えだ。
4都県では病床使用率の指標に改善が見られ、解除基準は満たしている。政府内では「さらに延長してもこれ以上感染者は減らない」(高官)として、解除論が大勢となっている。
しかし、政府は4都県の宣言について、今月7日までの期限での解除を検討したが、期限直前に2週間延長を決めた経緯がある。2月中旬にも愛知、岐阜両県の先行解除を検討したものの、見送った。政府は今回も、ぎりぎりまで慎重に検討を重ねるとみられる。
菅首相は15日の参院予算委員会で、期限の21日で宣言を解除できるかどうかを問われ、「(感染状況は)横ばいの状況になっている。いま、延長するとかどうとか言えるような状況ではない」と強調した。
政府は18日、専門家でつくる基本的対処方針等諮問委員会に解除の可否を聞いた上で、解除方針が決まれば同日中に政府対策本部で決定する。

栃木の山火事、発生23日目ついに鎮火宣言…ハイカーの火の不始末原因か

栃木県足利市は15日、

両崖山
( りょうがいさん ) (251メートル)の山火事が鎮火したと発表した。火災発生から23日目の鎮火宣言となった。
市によると、1日の鎮圧宣言後は消防が山中に入り、残る火を消す作業などを続けた。4日に3か所で白煙を確認し、消火作業を実施。その後は白煙は見つからず、15日、県の防災ヘリで上空から最終確認を行い、地上からの見回りでも火の気がないことを確認したという。
山火事について市は、山頂付近のハイキングコースにある休憩所付近から出火したとし、原因はハイカーによる火の不始末の可能性を指摘。8日には県警と消防による実況見分が行われ、県警が火元や原因を調べている。
この日、市役所で記者会見した和泉聡市長は鎮火まで長期間かかった点について、「市街地が近いため、念には念を入れて確認をしたため」と説明。消火作業が長期化した点を踏まえ、今後、水槽車や高圧ポンプなど消火に必要な資機材を充実させる考えを示し、山中で喫煙などを禁止する条例を制定する意向も表明した。和泉市長は「罰則も視野に入れて検討したい」と述べ、年内の条例制定を目指すとした。
また、入山を規制していた周辺のハイキングコースは17日から規制を解除し、入り口で注意喚起するチラシを配り、啓発を行う。
今回の山火事では約106ヘクタールの山林や神社が全焼。けが人や住宅に被害はなかったが、一時305世帯に避難勧告が発令された。

LINEで「部屋の中にいる」と連絡、消防士が元交際相手の女性宅に侵入

元交際相手の女性の部屋に侵入したとして高知県警高知南署は14日、南国市、高知市中央消防署消防士の男(30)を住居侵入容疑で緊急逮捕した。
発表によると、男は14日午後2時頃、高知市内の20歳代女性の自宅に侵入した疑い。外出していた女性に男から、「部屋の中にいる」と無料通信アプリ「LINE」で連絡があり、同署に通報。署員が、近くにいた男に職務質問し、部屋に入ったと認めたため、逮捕した。
同市消防局によると、男は14日午前8時30分まで勤務し、その後は非番だった。市中央消防署の宮本正之署長は「職員が逮捕されたことは、誠に残念。深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。

レース後の競走馬が脱走、1キロ走りファンエリアに侵入して確保される

岩手県奥州市の水沢競馬場で14日午後0時55分頃、盛岡競馬場の厩舎(きゅうしゃ)に所属する5歳の競走馬が脱走する事故があった。県競馬組合が同日、発表した。
同組合によると、レースに出走しクールダウン中の馬が、厩務員を振り切り、競馬場の敷地外に逃げ出した。約1キロ走り、約5分後に競馬場正門からファンエリアに侵入したところを、厩務員に確保された。来場者らに被害はなかった。

麒麟の次は…小池がくる! “政局の鬼”小池都知事と菅首相の日本シリーズ その行方やいかに

『麒麟がくる』は終わりましたがお気づきですか。「小池がくる」がもう始まっています。
「政局の鬼」小池都知事が折った森喜朗の心
ここ最近の新聞で見かけた最高のフレーズをご紹介します。それは小池百合子・東京都知事を評したもの。
「政局の鬼」。
せ、せいきょくのおに!
これは“あるベテラン自民党議員”のコメントである。森喜朗元東京オリパラ組織委員長の女性蔑視発言に批判が高まる中、森会長も出席する予定だったIOCとの4者会談に小池知事が出席しないと表明した際のコメントだ。ではフルバージョンでどうぞ。
「小池氏はずるい。政局の鬼だ。森氏の心を折りにきた」(産経新聞・2月12日)
なんかすごい。『鬼滅の刃』みたい。
隙があればイメージ戦略を仕掛る「鬼」
この流れで思い出したのは東京アラートである。コロナに警戒を呼びかけるために都庁やレインボーブリッジを赤くライトアップしたアレ。「都庁が赤になるだけ」「何の意味もない」という都民の声も(東京新聞2020年6月27日)。
そんな意見に対して小池知事は「話題になったことが意義」と答えた(昨年6月11日の知事会見)。
話題になることが大事。小池政治とは東京アラートそのものといえまいか。
今年は7月に都議選があり、秋までに衆院選がある。つまり「小池アラート」の季節である。政局の鬼は隙があればイメージ戦略を仕掛けてくる。
すでに振り回されているのが菅首相ではないか。首相は3月3日に首都圏の緊急事態宣言を延長する「思い」を突然に表明した。急に「思い」なんか語り始めてどうしたんだと思ったら理由がわかった。政府関係者や与党内の声が翌日紙面に載っていた。
・『小池リスク』(日経新聞) ・『小池潰し』(毎日新聞) ・「小池知事に『やられた感じ』を出さないためだ。ゲームになっている」(朝日新聞)
菅首相はゲームに気をとられるあまり…
いかがだろうか。コロナ対策というより小池対策。ゲームとすら言われている。そういえばこんな見出しがあった。
『首相、小池氏の機先制す』(産経3月4日)。まるで日本シリーズ第1戦の見出しである。
菅首相は緊急事態宣言延長について先手を打てたと思っていたようだが、ゲームに気をとられるあまりに「2週間程度」という延長の根拠が問われることになってしまった。官邸幹部は「合理的な理由はない」と語っている(朝日3月4日)。ああ、小池に気を取られるあまりに…。
「麒麟がくる」斎藤道三のような“マムシ”っぷり
そして小池自身はこの仕掛けの裏を神奈川県の黒岩知事にテレビ番組でバラされた。事実と違う説明をされたと。
宣言延長に向け、黒岩知事には千葉や埼玉の知事が賛成しているといい、両知事には黒岩が賛成すると説明したという小池知事。イソップ童話のコウモリみたいな振る舞いである。
思い起こすと1月2日に4都県の知事が揃って緊急事態宣言の発令を西村大臣に要請した。『「政府に責任」印象付け』(読売2月22日)ともいわれた。1月の成功に味をしめた小池は今回も仕掛けた。何でもありなのだ。「小池がくる」と冒頭に書いたがキャストで言えば斎藤道三のようなマムシの小池。コウモリとかマムシとか鬼とか例えるのも忙しい。
菅首相と小池知事の因縁をおさらいしよう。
《小池と菅の確執は根深い。自民党衆院議員から転じた小池は2016年の都知事選で自民都連批判を繰り返し、初当選を果たした。菅は小池の対抗馬に肩入れしていたこともあり、「あのやり方はひどい」と憤った。》(読売2月22日)
新型コロナ対応でも舌戦は続く。
《官房長官だった菅は昨年7月、都の対応を「東京問題」と批判した。小池は新型コロナ対策のかたわらトラベル事業を進める菅を「冷房と暖房を両方かける」と当てこすった。》(読売・同)
さらにここで私は菅首相の「ある文書」を読み返してみた。
「自己PRが苦手」という悩みへの菅首相の回答は…
現職の官房長官の人生相談として話題を呼んでいたビジネス誌「プレジデント」の「菅義偉の戦略的人生相談」である。これを読むと菅首相のその時々の気持ちがもろに反映されていて面白いのだ。
今読んでもハッとするのは第4回の人生相談である。
「自己PRが苦手」という“お悩み”に対して菅氏はこう答えている。「アピール力などまったく不要」と。
“お答え”の冒頭も凄い。
《政治の世界ではアピール力が大事だと一般的には思われているかもしれません。実際、アピールに余念のない政治家はたくさんいます。しかしアピールばかりで結果を出さない政治家は、評価も信頼もされない。》
これって小池知事を念頭に置いているとしか思えない。しかもこの号の発売は昨年6月だった。東京都知事選が間近であり、小池氏のコロナ対策で国と都がやりあっていた頃だ。自分の連載でわざわざ小池ネタを投入するほど過敏になっているようにみえる。
菅氏が官房長官時代には公文書を廃棄したことが大問題となったが、「菅義偉の戦略的人生相談」は当時の菅氏の気持ちや状況がわかる貴重な公文書なのです。私、大事に保存しています。
菅首相「いつまでもあると思うな親と金」
ついでに今読むと第2回の相談も味わい深い。というのも「40代ニート」を名乗る相談者が「父の遺産で食いつないでいる」と菅氏に相談しているのだ。「母は働けと言う」と。
菅氏の答えはこれ。
「いつまでもあると思うな親と金」
他人の息子には厳しい。今読むと泣いちゃう。
それにしてもこの人生相談はすごい。「菅義偉の戦略的人生相談」というが全然戦略的じゃない! やはり「公文書」は大事である。
菅首相は小池知事に振り回されてますが、過去の人生相談にも振り回されてます。
(プチ鹿島)