偽ワクチンクーポン券に注意、「あとで返金します」と接種料4200円振り込み要求

三重県警鈴鹿署は22日、鈴鹿市内の高齢者宅に、偽の新型コロナウイルスワクチンの接種券(クーポン券)が届いたことを明らかにし、注意を呼びかけている。
偽クーポン券は今月中旬、60歳代と70歳代の会社員宅に届いた。白い封筒に入り、「2回接種で8400円のところを4200円でできます」「接種料は後日返金されます」などと書かれ、接種料の振り込みを求めている。実害はないという。
市は3月下旬から、65歳以上の高齢者約5万2400人に「費用負担はありません」と封書に記してクーポン券を発送している。
全国では、保健所職員や製薬会社員を名乗り、予約金名目で現金を要求する不審電話が発生している。

堀潤氏、緊急事態宣言での休業要請に「あまりにも政策判断するためのデータが乏しい」

24日放送の日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜・午前8時)で、政府が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に、4月25日から5月11日までの17日間、緊急事態宣言の発令を正式決定したことを報じた。
政府は飲食店での酒類、カラオケの提供停止とテーマパークなどの休業を要請する。大規模イベントやスポーツは原則無観客での開催を求める。テレワークなどにより出勤者の7割減を目指す。
菅義偉首相は23日夜、首相官邸で記者会見し、緊急事態宣言について、「ゴールデンウイークという多くの人が休みに入る機会をとらえ、短期間に対策を集中して実施することでウイルスの勢いを抑え込む必要があると判断した」と述べた。
スタジオでコメンテーターの元NHKアナウンサー、堀潤氏は3度目の緊急事態宣言での様々な休業要請に「本当に悔しいですよね」とした上で「一番の不満は、どのような根拠に基づいて、この政策をとられたんですか? あまりにも政策判断するための根拠になるようなデータのバリエーションが乏しすぎる」と指摘した。
その上で「デパートの不満も分かりますし、僕は今、自分の映画を上映している最中ですので、ミニシアターが本当にクラスターになる1年でしたか? なぜここを止めるんですか? 根拠がない」と疑問を投げかけていた。

「小室さん、法律にこだわりすぎ」弁護士たちからのアドバイス「答案を書いても解決しないよ」

秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さん。このほど、母親の金銭トラブルについて説明する長文の文書を公表したものの、世間の反応はかんばしくない。 弁護士ドットコムが、登録弁護士から募集した見解を見ても、「弁護士なら普通は書かない内容」など厳しい評価が多い。 意外なことに、法律の専門家である弁護士の大多数は「小室さんが法律にこだわりすぎている」という意見で一致している。 「むしろ法律家を目指す者だからこそ、法律の枠組みにとらわれることなく、皇族に連なる者として道徳的に恥ずかしくない解決法を考えるべきだった」 いったいどういうことなのか。現役弁護士から小室さんへの「アドバイス」を紹介したい。 ●9割が文書を「評価しない」 弁護士ドットコムは4月16日から21日にかけて、小室圭さんの文書公表についての見解を募集。登録弁護士31人からの回答が寄せられた。 文書については、およそ9割が「評価しない」。また全体のおよそ8割が、金銭トラブルは解決しないとの見方を示した。 具体的には、「ボタンの掛け違いが進みすぎたので、もう挽回は厳しい」「相手の気持ちを考えない交渉はあり得ない」というものだ。 ●「返すべき義理は返す」法律ではなく人間性の問題 文書について自由意見を募ったところ、次のようなコメントが寄せられた。 「紛争の実態によっては、法的な解決手法が必ずしも最善とはいえない」 「法律万能主義では何事も解決しない。法律を駆使すれば解決は遠のくことを思い知ったのではないか」 弁護士は、法律の専門家であるとともに、紛争を現実的に解決する「トラブルシューター」「実務家」でもある。 そうした見地からすれば、一連の対応は「悪手」で、公表された文書も現実離れした「答案」に過ぎないと言うことなのだろう。 「多くの国民は、金員の交付が貸付けか、贈与かといった法的議論ではなく、小室さん母子の元婚約者に対する忘恩行為を批判している」 「法的な判断、解決が求められている場面ではない。ご自分の正当性を主張するのではなく、思いやり、徳の高さを見せるべきだった」 など、法律論に拘泥するあまり、方向性を誤ったという意見が多く見られる。 ●皇室がらみという特殊性からは離れられない 今回のように時間が経過してから、金銭が問題になるケース自体は珍しくないのだという。だが、今回は皇室がらみだ。 「あたかも通常の民事紛争であるかのごとく錯覚し、ありきたりの攻撃防御方法をとり、しかもその経過をマスコミを通じ大々的に公表してしまうという、最もしてはならない最悪の方法をとってしまいました」
秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さん。このほど、母親の金銭トラブルについて説明する長文の文書を公表したものの、世間の反応はかんばしくない。
弁護士ドットコムが、登録弁護士から募集した見解を見ても、「弁護士なら普通は書かない内容」など厳しい評価が多い。
意外なことに、法律の専門家である弁護士の大多数は「小室さんが法律にこだわりすぎている」という意見で一致している。
「むしろ法律家を目指す者だからこそ、法律の枠組みにとらわれることなく、皇族に連なる者として道徳的に恥ずかしくない解決法を考えるべきだった」
いったいどういうことなのか。現役弁護士から小室さんへの「アドバイス」を紹介したい。
弁護士ドットコムは4月16日から21日にかけて、小室圭さんの文書公表についての見解を募集。登録弁護士31人からの回答が寄せられた。
文書については、およそ9割が「評価しない」。また全体のおよそ8割が、金銭トラブルは解決しないとの見方を示した。
具体的には、「ボタンの掛け違いが進みすぎたので、もう挽回は厳しい」「相手の気持ちを考えない交渉はあり得ない」というものだ。
文書について自由意見を募ったところ、次のようなコメントが寄せられた。
「紛争の実態によっては、法的な解決手法が必ずしも最善とはいえない」
「法律万能主義では何事も解決しない。法律を駆使すれば解決は遠のくことを思い知ったのではないか」
弁護士は、法律の専門家であるとともに、紛争を現実的に解決する「トラブルシューター」「実務家」でもある。
そうした見地からすれば、一連の対応は「悪手」で、公表された文書も現実離れした「答案」に過ぎないと言うことなのだろう。
「多くの国民は、金員の交付が貸付けか、贈与かといった法的議論ではなく、小室さん母子の元婚約者に対する忘恩行為を批判している」
「法的な判断、解決が求められている場面ではない。ご自分の正当性を主張するのではなく、思いやり、徳の高さを見せるべきだった」
など、法律論に拘泥するあまり、方向性を誤ったという意見が多く見られる。
今回のように時間が経過してから、金銭が問題になるケース自体は珍しくないのだという。だが、今回は皇室がらみだ。
「あたかも通常の民事紛争であるかのごとく錯覚し、ありきたりの攻撃防御方法をとり、しかもその経過をマスコミを通じ大々的に公表してしまうという、最もしてはならない最悪の方法をとってしまいました」

セレブ気取り“45股男”の悪辣手口と同時交際発覚のきっかけ 被害女性が激白!

驚異の「45股男」は結婚願望のある女性の心理に付け込み、甘い言葉をささやき、カネをせびっていた。

40代の女性3人から現金などを詐取したとして住所不定、アルバイトの宮川隆史容疑者(39)が20日、詐欺の疑いで兵庫県警川西署に逮捕された。

宮川容疑者は2017年ごろから、マッチングアプリなどを通じて知り合った女性から「誕生日プレゼント」として、現金5万円や電子マネー2万円分、スーツ1着(約3万円相当)をダマし取った。

宮川容疑者は情報機器のトラブルに対応するオペレーターをしていたが、女性たちには「年収600万円以上の経営コンサルタント」を名乗っていた。出会ったばかりの女性に「一生共にするつもりや」と口からデマカセを吐き、体の関係を迫る。本当の誕生日は11月3日なのに「2月22日やねん」とウソをついて「3万円するカメラが欲しいんやけど、2万円出して」とおねだりし、金を出させた。さらに「水素水を扱っている会社をやっている」と偽り、「ずっときれいでいて欲しい」と空々しいことを言って水素水整水器やシャワーヘッド、1本6000円の酵素ドリンクを購入させるなど、マルチ商法をもちかけていた。

宮川容疑者は大阪・梅田、兵庫・尼崎、川西、西宮を拠点にし、45人以上の女性と月に1度か2度会うために、1回当たり2時間ほどの日程をやりくりしていた。ルイ・ヴィトンやドルチェ&カッバーナ、バレンシアガなど全身をブランド品で固め、自慢話ばかりで、年に数十回、「誕生日」があったという。

■被害者たちは連絡を取り合って情報を交換

被害女性のひとりがこう言う。

「映画を見終わった夕方4時ころ、彼が『これから仕事やねん』と帰ろうとしたので、『忙しいのにゴメンね』と言って別れました。それまでも浮気を疑ったことがあったのですが、嫌な予感がして『まさか同じ待ち合わせ場所に……』と思いながら、1時間ほど待ちました。そしたら5時ぐらいに同じ場所に彼が現れ、別の女性と会っていました。数時間後、その場に戻ってきた女性に事情を聴き、お互い2股をかけられていることが分かったのです」

被害者たちは連絡を取り合って情報を交換し、昨年10月、被害者の会を結成。「金額が少ないので、泣き寝入りする」「宮川とはもう関わりたくない」という女性もいたため、3人での告訴となった。

「自分に都合の悪いことを突かれると、逆ギレするような人でした。付き合っている時点ではまだ好きでしたから、信じたいという気持ちの方が強かった。確かに言動が変な部分はありましたが、お母さんを早くに亡くすなど、不幸な生い立ちを聞いていたので、愛情を受けて育たないと変わった性格になるのかと思い込んでいました」(前出の被害者)

逮捕を受け、被害を名乗り出る女性が相次いでいることから、まだまだ被害者は増えるとみられている。セレブ気取りのとんだクズ野郎だ。

「接種券」発送で自治体混乱 問い合わせ殺到「二度手間になる」

65歳以上の高齢者向け新型コロナウイルスのワクチン接種が段階的に始まったが、接種券の発送を巡り、岩手県内の市町村が混乱している。厚生労働省が当初示した「3月中旬までに準備を」というめどに合わせ、接種の日時や場所が決まらないまま接種券を発送した自治体が多く、受け取った高齢者から問い合わせが相次ぐ事態になった。担当者らは「日時や会場が決まった後で再発送する必要があり二度手間になる」と疲弊している。【山田豊】
市町村は原則、厚労省からの通知文書に基づいてワクチン接種の計画を立てる。2月16日付の文書では、接種券の印刷などの期日を3月中旬までとし、できるだけ早い準備を求めていた。通知を受け、県内の多くの自治体が印刷業者などに依頼。複数の自治体が3月中か4月初旬には発送を始めた。
毎日新聞が県内全33市町村に接種券について取材したところ、盛岡市や奥州市など12市町が接種券の送付と同時に接種日時や会場の案内を同封できていなかった。奥州市の小沢昌記市長は「接種券は会場と日程が決まってから発送した方がいいのではと県を通じて国に要望したが、ワクチン配布の見通しが立たないので、まずは接種券の送付を急いでほしいと国から連絡があった」と当時のいきさつを明かす。
各地の混乱を受け、厚労省は3月12日付の文書で準備時期を「4月中旬まで」に変更し、予約時の混乱を回避するため段階的な発送を求めた。厚労省は変更について「接種券だけが届くと、自治体への問い合わせが殺到する。ワクチン供給や自治体の準備状況を見て改訂した」と説明。ただ北上市の担当者は「途中で通知内容が変更されても業者に依頼して封入作業も終えていたので、結局は日時などを知らせる案内を別に発送することになった」と話す。
3月末から送付を始めた盛岡市には、今月21日までに約1万6000件の問い合わせが寄せられ、重複回答を含めて予約に関するものが約1万4000件、接種会場に関するものが約2000件にのぼった。
国から届くワクチン量や時期の見通しが立たず、医療機関との調整や対象人数の多さも影響して日時などの決定が難航している。担当者は「ワクチンが一定量は届かなければ会場や日時を示すことは難しい。一度に発送できればよかった」と話す。
12市町は日時や場所が決まり次第、はがきや封書、臨時の広報などで改めて通知するとしている。再発送の費用は少なくとも計2100万円以上かかる見込みで、国の補助金を活用する。

「尿臭がすごいから芳香剤を買ってこい」劣悪介護施設が家族を罵倒した、ありえない言葉

東北地方に住む南野朱里さん(仮名・50代前半・独身)の40代は壮絶なものになった。
父親は短期間に3度の転倒で頭を打つなどして要介護状態となり、会話もおぼつかない。母親は甲状腺がん手術が成功したかと思いきや、直後に大腸がんや肺がんも見つかり、余命半年の宣告を受けた。
ダブル介護に直面した南野さんは、77歳になった父親の施設入所を検討することにした。すでにデイサービスは利用していたが、もともと気難しい性格で、75歳の母親以外の世話をなかなか受け入れない。その母親が大腸と肺のがんで入院するとなると、南野さん一人で父親の介護を自宅でするのは不安だった。
母親が入院するまでに入れる施設を探そうと思い、父親のケアマネジャーに相談すると、「ちょうど小規模多機能ホームに1室空きが出た」という。渡りに船、と南野さんは即入居の申し込みをした。
「当時の私は、介護施設にはどんな種類があって、どういう違いがあるかなど、全く知らないまま、父に合っているかどうかまで考える余裕もなく、ただ空いている所に入れてしまいました。私は施設が決まり、安心したのですが、それが苦痛に満ちた生活の始まりになるとは、想像もしませんでした」
南野さんが父親に「お母さんががんになって、手術しなきゃいけないの。私一人ではお父さんを看れないから、施設にお願いすることになるからね」と言うと、父親は「いつまでだ?」と訊ねる。南野さんは、「お母さんが良くなるまで」と答えた。
母親は、2018年7月に大腸がんを、9月には肺がんの手術を受けた。「リンパにも転移があり、人工肛門になる可能性もある」と言われていたが、リンパの転移は大腸を多めに摘出することで解決し、人工肛門も免れた。
しかし、術後の傷が痛むらしく、気丈で明るい母もさすがに「痛い痛い」と時々こぼした。肺がんは左右に1つずつの転移があり、当初は両方とも摘出する予定だったが、片方は残し、抗がん剤治療に変更。最初の1週間は入院しての治療だったが、次は通院で3時間。診察や血液検査もあるため、一日病院漬けだ。その後、だんだん3週間に一度、1回30分程度のペースで治療を続けることになった。
一方、2018年6月に小規模多機能ホームに入所した父親は、介護拒否が激しくなっていた。要介護度は当初の2から3になった父親は、入所してからトイレの失敗が増え、施設の職員がズボンや下着を取り替えようとすると、激しく拒否。入浴に関しても同様だった。
南野さんを困惑させたのは介護施設の職員の対応だった。ことあるごとに「娘さんから言い聞かせて」「尿臭がすごいので、芳香剤を買ってきて」と電話をよこし、ときには、父親本人に電話をさせることまであった。
当時、施設入所が初めてだった南野さんは、言われるままに芳香剤を買ってきて、職員に頭を下げた。
「父は、恥ずかしいという気持ちだけは、最後まで抜けきれずにいて、トイレや入浴は、母が手伝うのさえ嫌がっていました。私も、今なら施設の対応がおかしいとわかりますが、その頃は初めてのことだらけで、全てこちらが悪いんだと思っていました。でも、介護職の友人に聞いたら『何を言ってるのよ、プロの介護職員がそれくらいできないでどうするの』と、あきれ顔。家族に対する気遣いや思いやり、プロ意識のない、何でも家族に頼る施設でした……」
施設の職員は、父親の介護拒否がひどいからと言って、父親が失禁していてもズボンや下着を取り替えようとはしない。南野さんと母親が週に1回面会に行くと、いつも部屋は尿臭がきつく、「洗濯では臭いが取れないので、寝具をすべてクリーニングへ出してください」と施設での洗濯を断られてしまう。南野さんが着替えを頼んでも、「無理やりやると虐待になる」と言って取り合わなかった。
小規模多機能ホームの職員の対応に苦慮した南野さんは、別の施設を探し始め、母親のケアマネジャーから「評判が良い」と聞いたところを見学したうえで申し込み、空きが出るのを待った。
2019年3月末、母親のケアと小規模多機能ホームの対応に追われ、南野さんは悩んだ末にパートを辞職することにした。
4月には、申し込んだうちの1つの有料老人ホームに空きが出たので、そちらへ父親を移すことに。ところが、その施設もハズレ。小規模多機能ホーム同様かそれ以上に、父親に関する苦情を南野さんに言ってくる施設だった。
「母ががんになったため、自宅で看ることができないから預けていると事情をわかっているはずなのに、入所翌日から毎日のように施設から苦情の電話がかかってきて、その度に施設へ飛んで行かされていました。こちらが何かを言うと必ず反論され、最後には『うちではもう看られないので退所してください』と言われました。介護のプロとしての責任や仕事を放棄しているように見え、心ない職員の対応は理解に苦しみました」
父親は、「いつまでここにいればいいんだ!」「家に帰りたい!」「俺は一人で何でもできる!」と繰り返す。それは施設の職員に対しても同じようで、父親がそう言って暴れると、施設の職員は「すぐに来てなだめてください」と電話をよこした。
「父がこういうことをしたとか、言うことを聞かないとかを私たち家族に伝えて来るのですが、父がそうなるには、その前段階があると思うのです。その説明は一切せず、自分たちが父からされたことでこちらを責められても、家族としてはただ謝るしかありません」
やはりこの施設でも「家族から言い聞かせてください」と言われた。
父親は小規模多機能ホームにいた頃より状態がさらに悪くなり、要介護4になった上、些細なことで興奮し、手がつけられなくなっていた。そして3週間目には、施設側から「退去してください」と言われる。「次が決まっていない」と伝えても、施設側は、「ここまで症状が進んでいるとは、情報不足だった」と言って取り付く島もない。これには普段温厚なケアマネジャーも「情報があるなしの問題ではない!」と憤慨。何とか次が見つかるまで時間をもらうことができたが、施設探しは難航した。
困り果てた南野さんは、父親が以前、脊髄梗塞になったときから10年近く世話になっている主治医に相談。主治医は、母親ががんの治療中であることも把握している。「3カ月間の入院中に、次の施設などを探してくださいね」と断った上で、主治医は同じ病院の精神科の受診を勧め、父親を精神科へ連れて行くと、その日のうちに入院となった。
精神病院に入院した父親は、まずは薬で興奮状態を抑えられた。面会に行くと、寝ていることが多くなり、南野さんは「これで良かったのか」と不安になる。しかし徐々に父親は落ち着きを取り戻してきた。
いずれもハズレだった小規模多機能ホームと有料老人ホームでは、衛生状態も良くなかったことが、この入院で発覚。医師や看護師、病院のソーシャルワーカーにこれまでの経緯を話すと、「そんなことはありえない」と一様にびっくりされた。
2019年6月。自宅で寝ていた母親が、起き上がるときにバランスを崩し、後ろに倒れ、そのまま起き上がれなくなる。ちょうど南野さんが不在だったため、母親は携帯電話で南野さんに連絡。急いで帰ると、母親は横たわったままで動けず、痛みも訴える。南野さんが救急車を呼ぶと、運良く父親が入院している病院へ運ばれた。そこは母親が定期的に抗がん剤治療を受けている病院だったので、都合が良かった。母親は大腿骨を骨折しており、そのまま入院になる。
父親に、母親が骨折して同じ病院に入院したことを告げると、それまでぼーっとしていることが多かった父親が、「会いに行きたい」とハッキリ言う。南野さんはすぐに看護師の了承を得て、父親を車椅子に乗せた。
母親の病室を訪れると、「あらお父さん、私、こんなんなっちゃったわ~」と母親。すると父親は、何も言わず、ただポロポロと涙を流した。それは南野さんにとって、初めて見る父親の涙だった。
父親が精神科へ入院している間に、南野さんは施設探しを進めていた。パンフレットを取り寄せ、問い合わせをし、10カ所以上見学。しかし、入居の可否を尋ねた施設からは音沙汰なし。南野さんは内心焦っていた。
そんな中、2つ上の姉夫婦とケアマネジャーを交えて話し合いの場が持たれた。
南野さんが、「父にとって一番いい施設はどんなタイプになるんでしょうか?」と訊ねると、ケアマネジャーは、「特養かグループホームなのですが、現状、空きがありません」と顔を曇らせる。すると、「多少金額がかかっても構いませんので、空きがあるところを探していただけませんか?」と姉が言った。
その翌日の昼、ケアマネジャーから電話が入る。どうやらケアマネジャーは、朝から事業所の職員総出であらゆる施設の空き情報を片っ端から調べてくれていたところ、グループホームで1カ所だけ空きがあることが判明。「これからすぐに2人で見学に行きましょう!」と連絡をくれたのだ。
そこは片道1時間ほど。ケアマネジャーは、父親や南野さんたち家族の状況を説明する資料や、必要な書類などをそろえて万全の態勢を整え、車で迎えに来てくれた。地図を頼りにグループホームへ向かう道すがら、南野さんはケアマネジャーが尽力してくれた経緯を知った。
「私にはこんなに頼もしい味方がいる。このとき初めて、自分の大変さばかりに目が行き、自分だけがつらいと思っていたことを恥じました……」
到着すると、すでに施設は夕食前の忙しい時間帯。それでも職員たちは快く受け入れ、隅々まで見学させてくれた。そのうえで、これまで小規模多機能ホームや有料老人ホームでの経緯を話すと、
「大丈夫ですよ。ここでは過去にこちらから出て行ってくれと言ったことはありません。利用者さんに叩かれたり、壁に穴を開けられたりということはありましたが、介護施設では日常茶飯事。うちでは職員も利用者さんも、怪我人が出ないように最善を尽くします。出て行けと言われても、困ってしまいますよね?」
優しく語りかけられ、南野さんは必死に涙をこらえた。それでも、
「いろいろな方が入居されていますが、私たち職員も学ばせていただいています。日々、すべてが学びです」
とダメ押しされると、もう涙は止まらなかった。2019年7月上旬、78歳の父親はグループホームへの入所が決まった。
同じ7月末、骨折で入院していた母親が退院。要支援1と認定された母親は、8月からデイサービスへ行き始めた。
父親に良いグループホームが見つかり、母親もデイサービスに楽しそうに通ってくれる状況に安堵し、夏の疲れが出たのか、南野さんは体調を崩した。病院を受診し、点滴を打ち、薬を飲んで安静にしているにもかかわらず、その日の夜には39度を超える高熱を出し、布団から出られなくなる。このときばかりは立場が逆転し、母親はまだ思うようには歩けない足で、買物や食事の支度などを代わってくれた。
車で片道1時間ほどの距離にある父親のグループホームへは、父親の受診日に合わせて会いに行った。南野さんは、だんだん表情がなくなっていく父親の様子が気がかりだったが、いつも受診が終わる頃には表情が戻り、嬉しそうに母親と話す父親を見ると安心した。
敬老の日に行われた施設での敬老会では、父親は代表挨拶をこなし、「朱里も踊ってきたら?」と久しぶりに南野さんの名前を呼び、楽しそうだった。
「以前、小規模多機能ホームにいた頃、父は『誰も自分を必要としていない。誰もかまってもくれない』と寂しそうに言っていました。『家に帰りたい』と言って聞かず、大喧嘩になったこともありましたが、グループホームに移ってからは、暴れることもなくなり、介護拒否もありません。当時は私自身がいっぱいいっぱいになっていましたが、父が一番大変な思いをしていたんだなあと、申し訳ない気持ちになりました」
2019年10月初旬。父親は突然体調を崩し、施設から病院を受診。点滴などの処置をしてもらったが、その後は食事も摂らずに横になっていた。何度か職員が様子を見に巡回していたが、深夜に呼吸が止まっていることに気づき、病院へ救急搬送されたが、死亡が確認された。78歳だった。
「深夜に連絡をもらい、急いで施設に到着すると、父の身体はまだほんのり温かく、顔は微笑んでいるように穏やかでした。死因は肺炎の疑いとなっていましたが、眠るように静かに亡くなったようです」
グループホームに移る前、父親はポツリと「お母さんの言う通りになった。もう動けなくなったから、家には帰れないな……」とこぼしたことがあった。
「父はずっと、身体が不自由になった自分を認められずにいました。いつも『俺は何でもできる!』と言って私たちを困らせました。ろくにリハビリをせず、母に頼りっきりで、自分は何もしなかったことから出た後悔の言葉だったと思います。頼りの母もがんになり、嫌でも誰かのお世話にならないと生きていけなくなった状況を、ようやく自分の中で受け入れた瞬間だったのでしょう」
施設の職員の対応が最悪だった小規模多機能ホームと有料老人ホームを父親が利用していた約2年間は、南野さんにとってもつらい期間だった。
「父は言うことを聞いてくれない、施設はひどい対応、毎日施設から電話が来て、父の苦情処理に追われ、仕事を辞めたのに自分の時間は全くない。そして母のがん治療……。父は、一番介護をしている私に怒りをぶつけてきました。それがとても悲しく、つらかった。何度も消えてしまいたいと思いました」
2019年12月。76歳の母親は、抗がん剤治療の副作用が強く出て、味覚障害のため食欲がなくなり、皮膚が真っ赤になって皮がむけ始める。精神的にも落ち込み、一日に何度も転倒を繰り返すようになった。
だんだん寝つきも悪くなり、全く眠れなくなったため、病院で睡眠薬を出してもらう。母親が眠れないときに付き合っていた南野さんも眠れなくなってしまい、母娘そろって睡眠薬を服用するようになった。
父親が亡くなってから、かれこれ2カ月ほど姉から全く連絡がなかった。母親が抗がん剤の副作用で起き上がれない状態になり、母娘そろって不眠になっているというのに、連絡さえよこさない姉に南野さんは憤慨。すると母親は、「きっと仕事が大変なのよ」と姉をかばう。これにはさすがに南野さんも腹が立ち、母親に怒りをぶつけてしまう。
その翌日、音信不通になっている姉に違和感を抱き、母親が電話をかけた。すると姉はその日のうちに夫婦で実家を訪れ、約10年前に乳がんになり、左胸を全切除し、ホルモン療法を続けていたが、7~8年再発していなかったため、心配をかけたくなくて言わなかったと話した。しかし2019年6月に再発がわかり、すでに肝臓と骨に転移していることを告白した。
「姉はウイッグを取ると髪の毛がなく、話の内容からも、もう余命幾ばくもないということがわかりました。今なら、がんだったから、父親が寝たきりになった際に『金銭的な援助しかできない』と言ったのかなとわかりますが、当時は全く知らなかったため、言葉を失いました」
2020年1月。前月には家の中ではかろうじて歩けていた母親が、ほとんど歩けなくなっていた。食欲はなくやせ細り、睡眠導入剤なしでもひたすら眠り続ける。
不安で落ち潰されそうになった南野さんは、主治医に相談。すると精神科を紹介され、10日には、母親の精神科への入院が決まった。
後日、「検査の結果、抗がん剤治療の副作用によるストレスで、急激に衰えはしましたが、認知症ではありません。リハビリすれば、歩けるようにはなります」と医師から説明がある。南野さんは最悪の事態を想定していたが、胸をなでおろした。
抗がん剤治療を休止し、味覚を取り戻してきた母親は、毎日のように携帯電話で南野さんを呼び出す。お喋りも復活し、話すことはほぼ食べ物の話。しかし糖尿病のある母親は、食べたいものを自由に食べられない。それでも南野さんにとっては嬉しい悲鳴状態だった。
3月に母親は無事退院したが、姉は脳へのがんの転移が発覚。4月に入ると、義兄が姉の様子をメールで伝えてくるようになった。母親は、姉に会いに行きたい一心で歩行のリハビリに取り組んだが、世の中はコロナ禍で面会許可がなかなか下りない。
仮に許可が下りても、がんで弱っている姉に会いに行くことははばかられた。南野さんは、「コロナが収束したら会いに来てね」と姉が言っていたという、義兄からの伝言を母に伝えた。
4月末、乳がんのため姉は死去。50代半ばだった。
さらに8月。義兄(姉の夫)も職場で倒れ、そのまま死亡。死因ははっきりせず、「循環器系疾患疑い」と死亡診断書には書いてあった。
南野さんは、父親の仏壇に毎日手を合わせる。この仏壇を買いに行ったのが、母親と姉と3人でした最後の外出だった。
現在母親は、経過が良好なため、抗がん剤治療は行っていない。糖尿病の通院は欠かせないが、つえがあれば歩けるまでに回復。南野さんは約3年前にパートも辞めてからは、かねて夢だった絵手紙教室を実家で開き、2人の生徒を教えている。
10年以上も両親の介護をひとりで続けてきた南野さんだが、感謝したい人も多いという。
「これまで母の弟夫婦には、父が卓球で倒れた頃から随分お世話になりました。私は車の運転ができないので、叔父が病院までの送迎を手伝ってくれて、本当にありがたかったです。そして、母のケアマネジャーさんにはとても救われました。私の愚痴や相談を気が済むまで聞いてくれて、最後には必ず、『大丈夫だから』『何とかなるから』と励ましてくれました」
最もつらいとき、南野さんは、「自分ばかりがつらい」「自分は一人で頑張っている」と思い込んでいた。しかしケアマネジャーは、「一人じゃない。みんなが助けてくれているから今がある」と教え諭してくれた。
「介護は、介護者が一人きりでは破綻します。人は一人では生きていけないし、必ず誰かにお世話になって生きています。それを冷静に理解できていれば、『一人で介護しよう』とは思わないのではないかと思います。私は初めから、『一人で』とは思っていませんでしたが、それでも精神的に追い詰められました」

筆者はこれまで30例以上、ダブルケアやシングル介護の当事者を取材してきたが、いずれのケースもキーパーソンに負担が偏っていた。南野さんの場合は姉が介護を拒否したわけではなく、南野さんの生活費や実家のリフォーム代を負担するなど協力的だったが、やはり主に介護を担う人にかかる身体的・精神的負担を分散しなければ、最悪の場合は総倒れとなり、家族全員が不幸な末路をたどりかねない。
南野さんはこう話す。
「私の経験上、親が介護者の言うことを聞かない場合が一番困りますね。特に父親に多く、介護している母親の方が先に倒れそうなケースをよく見ます。友人の両親もそのケースで、私は、知っている限りの知識を伝えたり、良い病院や施設を教えたりしていますが、やはり家庭環境が違うと、別の家庭環境で育った者がアドバイスしても、なかなか聞き入れてはくれません。なので、私は友人の話をずっと聞いています。私自身、ケアマネジャーさんに聞いていただいたおかげで、何とか持ちこたえられましたから。電話で4時間話した友人は、とてもスッキリした様子でした」
もちろん、話を聞いてもらうだけでは状況は変わらない。それでも、日頃から積み重なった悩みや愚痴を吐き出せる開放感や、それを受け入れてくれる仲間がいる、「一人じゃない」という安心感が、常に不安やストレス、プレッシャーに晒されている介護者を救うのかもしれない。
「根本的な解決ではないかもしれませんが、(介護のキーマンとなる)相手が『また頑張ろう』と思えるかどうかが、大事ではないかと思います」
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(ライター・グラフィックデザイナー 旦木 瑞穂)

猫の死骸を放置したまま5匹飼育…60代の男「生活が厳しく世話を怠った」

山形県警南陽署は23日、南陽市に住む60歳代の農業の男を動物愛護法違反(虐待)の疑いで、山形地検米沢支部に書類送検したと発表した。
発表によると、男は4月1日、猫の死骸を自宅に放置したまま、猫5匹を飼育した疑い。調べに対して、男は「生活が厳しく猫の世話を怠った。申し訳ない」と容疑を認めているという。
実際に飼っていた猫は8匹おり、動物保護団体が全て保護した。

「隣家の池のカエル、鳴き声耐えられない」と訴え…東京地裁「自然音」と請求棄却

隣家の池にすむカエルの鳴き声が耐えられない――。東京都板橋区の住宅街で起きた「騒音トラブル」を巡り、住人の男性が隣家に「全てのカエルの駆除」と75万円の損害賠償などを求めた訴訟があり、東京地裁(益留龍也裁判官)は23日、原告側の請求を全面的に棄却する判決を言い渡した。「カエルの鳴き声は自然の音の一つで、我慢すべき限度を超えているとはいえない」との判断だった。
男性は訴訟で、昨年5月以降、隣家の池でカエルが繁殖し、早朝から深夜まで鳴き声に悩まされていると主張。実際に騒音の大きさを測定し、都の環境基準を上回る66デシベルに達したこともあったと訴えていた。この数値は「目覚まし時計の音」と同レベルだった。
一方、被告側は「小型のアマガエルが6~7匹生息しているだけだ」と反論。判決も「原告が主張するような騒音の発生を示す証拠はなく、仮にあったとしても自然音として受け入れるべきだ」と判断した。
男性の代理人弁護士は「騒音の立証は難しい。今後は話し合いで解決していきたい」と話していた。

ワクチン接種後に新たに4人死亡、計10人に…因果関係「評価できない」

新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応について、厚生労働省は23日、接種後の死亡例が新たに4人報告されたと発表した。18日までに接種した121万人余りのうち、接種後の死亡は計10人となった。接種との因果関係は、「評価できない」とされている。
新たに報告された4人は30~100歳代の男女で、死因は心室細動や敗血症など。このうち37歳の男性は不整脈と診断されたことがあり、102歳の女性は接種前に

誤嚥
( ごえん ) 性肺炎を患っていた。厚労省は「病気で治療中の人や体調に不安がある人は、接種するかどうかをかかりつけ医に相談してほしい」としている。
国内では18日までに、米ファイザー製ワクチンで193万111回(うち一般高齢者1万3369回)の接種が行われ、国際基準に基づきアナフィラキシーと判断されたのは88件で、ほとんどが軽快した。発生頻度は接種10万回あたり4・6件。12日に一般高齢者の接種が始まって以降、65歳以上の該当例はなかった。

小池百合子都知事「ネオン自粛」要請に「感染者減る根拠ない」と疑問の声

東京都の小池百合子知事(68)は23日の定例会見で、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言期間中の午後8時以降は「街灯を除く全ての明かりを消して」と要請した。“超異例”の対策について小池氏は「人流を抑制するための措置だ」と説明。都は大型商業施設や商店街に対して午後8時以降に店のネオンなどを消すよう要請するが、一部商店街組合からは「明かりを消すことがコロナの感染者減少につながるのか」と実効性を疑問視する声も上がった。
小池氏は、3度目の宣言発令を余儀なくされた都内の感染状況について「危機的状況にある」との現状認識を示し「ゴールデンウィークを間近に控える中で、強力な人流の抑制策を講じる必要がある」と強調した。
感染拡大に歯止めがかからない中、新たな“夜の街”対策に踏み切る。宣言期間の25日から来月11日に「20時以降に街頭の照明を伴う看板やネオン、イルミネーションなどを停止するよう関係団体に要請する」と発表。「70年代のオイルショックや10年前の東日本大震災では、電力をいかにして使わないかという目的で東京の夜の街が相当暗くなった。今回は人の流れを抑制するための措置だ」と説明した。
都は昨年末から年始にかけても大型商業施設などにイルミネーションの点灯自粛を求めてきた。今回も、六本木ヒルズなど約100団体に対して“イルミ自粛”を要請。さらに、東京都商店街振興組合連合会を通じて、都内全域の商店街に午後8時以降の装飾照明や商店街出入り口などに設置されたアーチなどの“ネオン自粛”を促す。
都担当者によると、新宿の歓楽街・歌舞伎町のシンボルで、赤い光が特徴の「歌舞伎町一番街アーチ」も“夜8時消灯”の対象となる。歌舞伎町商店街振興組合担当者は、スポーツ報知の取材に「電気を消したからといって人が来なくなる、感染者が減るという根拠はない。消灯に関しては今後協議するが、難しい判断になるだろう」とこぼした。空き巣など犯罪増加への懸念も広がりそうだ。
宣言発令の決定後、小池氏は23日夜の臨時会見で、大型商業施設や遊興施設などへの休業要請に加え、都独自策として生活必需品販売を除く1000平方メートル以下の施設に対しても休業の協力を依頼すると発表。応じた事業者には都の予算で1日2万円を支給すると明らかにした。今夏の東京五輪・パラリンピックについては「安全安心な大会を開催する都の方針は変わっていない」と改めて開催に前向きな姿勢を示した。(奥津 友希乃)
◆路上飲みに注意呼びかけ
○…東京都は23日、午後8時半から警視庁職員や東京消防庁職員らが合同で、新宿・歌舞伎町周辺の見回り呼び掛け活動を行った。都内で多く見られる若者の路上飲みに焦点を当てた呼びかけは今回が初めて。約20人の職員らがプラカードを掲げて歩き回り、路上飲みをしていた若者に「ご協力お願いします」と声をかけ、マスクを手渡した