お盆休みを古里や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが8日、本格化した。熊本市のJR熊本駅では、熊本地震発生後、初めて帰省する人たちや被災した家族を見舞う人たちなどで混雑した。
JR九州によると、地震発生後に全線運休していた九州新幹線は、鉄道設備に被害が出ている熊本―新水俣(熊本県水俣市)間を除いて運行を再開したものの、予約のキャンセルが相次いでいるという。
神奈川県小田原市の自営業、加藤かおりさん(57)は、熊本県八代市で被災した長女の宮嶋美里さん(32)一家に会うために熊本を訪れた。地震発生当時、長女から孫3人と車中泊していると聞き、心配でたまらなかったという。
加藤さんは「電話で話はしていたが、直接会わないと不安だった。顔を見ることができてほっとした」と話し、再会した孫3人を強く抱きしめた。【井村陸】
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熊本地震 文化財や名勝も被害甚大 県北部も夏休み需要取り込めず… くまモンも活動自粛
最大震度7を観測した熊本地震では熊本県南部を中心に、文化財や名勝など観光地が甚大な被害を受けた一方、比較的被害が軽微とされる県北部の観光地でも客足が遠のくなど、県全体に地震の影響が出ている。県のPRキャラクター「くまモン」も活動を自粛、本来、書き入れ時の夏休みシーズンにもかかわらず、県全体に影を落としている。
「復元不能」
「もはや、完全に復元することは不可能だ」
同県八代市にある国指定名勝「松浜軒(しょうひんけん)」の維持・管理を担う松井葵之(みちゆき)さんは息を吐いた。
松浜軒は八代城主・松井直之が元禄元(1688)年に建立した茶庭。随筆家・内田百閒が好んで宿泊したことでも知られ、地震前の5~6月には、県の名花で庭内に咲く「肥後(ひご)花菖蒲(しょうぶ)」を一目見ようと観光客が訪れていたという。
しかし、今回の地震で主屋にある能舞台や庭内の「林鹿庵(りんろくあん)」と呼ばれる茶室などが倒壊。葵之さんは「どこから手を付けたらいいのかわからない。惨状を受け止めるのが難しい」と漏らした。
宇城市でも、明治創建の町家で、レンタルスペース「風の館 塩屋」として運用されている国登録有形文化財「旧岩崎家住宅」の内壁などが一部破損、無期限休業となっている。
氷川町でも、平安時代に平清盛の側近、平盛俊が建立したとされる宮原三神宮が被害を受けた。同神社では10年前の震災でも鳥居や灯籠が損壊し、修復したばかりだった。禰宜(ねぎ)の広松克房さん(55)は関係機関に被害を報告し、再建への道筋を模索するが「めどは全くたたない」と嘆く。
遠のく客足
震災による影響は被災地だけにとどまらない。
JR九州が運行する阿蘇の絶景が楽しめる人気特急「あそぼーい!」(4両編成)は行楽シーズンは満席が出ることも珍しくないが、客足が遠のいた。地震後の今月4日、「あそぼーい!」の停車駅、JR阿蘇駅(阿蘇市)で午前11時台に降車したのは普段の1割程度のわずか12人。市観光協会の大村和範さん(62)は「書き入れ時なのに人がおらず寂しい」と話す。
阿蘇地方は10年前の熊本地震で、阿蘇市の「阿蘇神社」の楼門(国重要文化財)などが倒壊するなど、甚大な被害を受けた。被災地の苦しみがわかるだけに、地元の観光事業者から「通常営業しているとアピールしづらい」との声が上がる。市の担当者も「被災地のことを考えると慎重にならざるをえない」と漏らす。
県くまモン課によると、県のPRキャラクター「くまモン」も地震後、「当面は活動を自粛する」(担当者)方針。県の担当者は「残念だが、今は震災からの復旧を優先せざるをえない」としている。(土屋宏剛、木下倫太朗)
結成70年控え「核廃絶実現を」=被団協役員ら、思い新た―長崎
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は8日夜、結成から70年を迎えるのを前に長崎市で集いを開いた。結成の地である長崎に役員を務める被爆者らが全国から集まり、「核兵器廃絶の実現を」との思いを新たにした。
集いには、全国の被爆者や被爆2世ら約80人が参加。冒頭、原爆の犠牲者と、先月発生した熊本地震による死者に黙とうをささげた。核廃絶と原爆被害への国家補償の実現を改めて訴えた。
関東地方の田中熙巳代表委員(94)は「政府は戦争のためのお金を増やそうとしており、大変なことだ。結成70年を喜ぶだけでなく、新たな運動に向けて決意を」と呼び掛けた。
代表理事の横山照子さん(85)は「先人たちが苦労しながら頑張ってきたことを思い返すと感無量。きょうを迎えられなかった人の分も含め、引き継いでいく」と力を込めた。
日本被団協は、1956年8月10日に結成。節目に当たる今夏、役員らは9日に長崎市である市主催の平和祈念式典に参列し、10日は爆心地近くで記者会見を開く。 [時事通信社]
戦時中、大学で輸血の人体実験 患者に動物の血使用、死亡例も
国内の複数の大学が戦時中、子どもを含む入院患者らに動物の血液などを使い輸血の人体実験をしていたことが8日、分かった。通常の輸血が困難な戦場での応用を意図した実験が多く、死者も出ていた。戦争と医学の問題に詳しい吉中丈志・京都大医学部臨床教授は、実験は治療法開発の側面があったとしつつ「戦争遂行への協力で、非倫理的な人体実験のハードルが下がっていたと考えられる」と指摘する。
京都府立医大、九州帝国大(現九州大)、熊本医大(現熊本大)が実施。採血から時間を置いた「保存血」、血液型の異なる「異型血(不適合血)」、動物由来の「異種血」を注入していた。
1937年の日中戦争開始前から太平洋戦争期までの実験の論文が、当時の医学誌などに掲載されていることを吉中氏と共同通信が確認した。
熊本医大では、脳の手術を受けウマの保存血を輸血された男性が、その後死亡。骨髄炎で転院してきた9歳男児は、21日間保存した血漿の注入からまもなく死亡した。担当者が中国・南京の病院を訪れてウマの保存血を注入した事例でも1人が亡くなった。
何らかの要因でホームから転落か…駅で線路内にいた19歳女性が特急電車にはねられ死亡 約1時間半運転見合わせ
8日朝、愛知県知多市の名鉄・常滑線の駅で特急電車に19歳の女性がはねられ死亡しました。 8日午前9時すぎ知多市緑町にある名鉄常滑線・朝倉駅のホームで名鉄岐阜発ー中部国際空港行きの特急電車の運転士が線路内に進入した人影を見つけました。 運転士は急ブレーキをかけましたが、知多市に住む19歳の女性がはねられ、その場で死亡が確認されました。 乗客・乗員およそ150人にケガはありませんでした。 警察は運転士や目撃者などの話から、女性が何らかの要因でホームから転落したとみて詳しい経緯を調べています。 この影響で名鉄常滑線は太田川駅~西ノ口駅の間でおよそ1時間半運転を見合わせとなりました。
「俺が壊した」共同住宅の物置や児童相談所の壁を蹴って壊す 17歳少年を逮捕 札幌市白石区
札幌・白石警察署は8月6日、器物損壊と建造物損壊の疑いで住所不定・無職の少年(17)を逮捕しました。
少年は2026年4月4日午後10時すぎ、札幌市白石区にある共同住宅の敷地にある物置を足で蹴り、物置のシャッター1枚(約30万円)を壊した疑いと、2026年6月8日午後3時半ごろ、札幌市白石区本郷通にある児童相談所の壁を同じく足で蹴り、壊した疑いが持たれています。
警察によりますと、共同住宅は過去に少年が住んでいた場所で、4月11日に住民から通報があったということです。
児童相談所は6月8日に職員からの通報で事件が発覚しました。
調べに対して少年は「俺が壊したのは間違いない」と2件とも容疑を認めているということです。
警察は詳しい動機などを調べています。
「足がすべってアクセルを踏んでしまった」80代男性が運転する車…駐車場の壁に衝突 函館市
北海道函館市田家町にある商業施設の駐車場で、2026年8月6日午後0時15分ごろ、市内に住む80代の男性が運転する乗用車が壁に衝突する事故がありました。
警察によりますと、この事故で男性と同乗していた妻にけがはありませんでした。
男性は駐車場で車を停める際、ブレーキを踏もうとしましたが、「足がすべってアクセルを踏んでしまった」と話しているということです。
警察は、駐車時の慎重な運転操作をあらためて呼びかけています。
高市官邸「被災地利用PV」が首相の命取りに? 安倍元首相“コロナおこもり動画”の二の舞を自民党が危惧
高市首相が熊本地震の被災地を視察した様子を収めた動画への批判が、拡大の一途だ。首相官邸のSNSで3日夜に投稿されるや大炎上。高市首相がヘリコプターの窓から被災地を見下ろして合掌したり、少しだけ開けたドアから被災者に「お体だけ大事になさって下さいね」などと話しかけたりする姿がピアノの音色のBGM付きで映し出され、「被災地を利用したプロモーションビデオ(PV)」と、大ブーイングが上がっているのだ。
木原官房長官は5日の会見で、PR動画のようだとの批判があることについて「情報発信の一環」と説明。BGMは必要だったかと質問されると「被害の状況を視察した際の様子を国民の皆さまにわかりやすくお伝えするための手法のひとつだ」と答えたが、サッパリ意味が分からない。
高市首相が視察したのは、熊本県氷川町の氷川中学校。滞在時間は小1時間で、被災者と校長室で意見交換などを行ったが、避難所になっている教室の視察はたった3分だった。この程度の視察で被害状況が国民に伝わるものか。そもそも、BGMは不要。ない方が現地の細かな空気感が伝わりやすいからだ。
動画はどう見たって「高市PV」。木原官房長官の説明は言い訳になっておらず、騒動の沈静化はとても無理だ。さすがに永田町もザワつき始めている。
「自民党内では『官邸はなぜあんな動画を作ったのか』『キチンと対応しないと命取りになる』といった不安の声が上がっています。これまでも、首相官邸のXは総理の外交舞台での“珍行動”を発信するなど、物議を醸す動画を投稿してきた。ただ、今回は犠牲者が出ている被災地で、軽々しく扱えるものではない。官邸のセンスそのものに疑問符がつけられています」(自民党関係者)
菅直人、石破茂両元首相の動画はまさかの「再評価」
今回の動画で思い出されるのは、コロナ禍の2020年4月に当時の安倍首相がSNSで発信した「おこもり動画」だ。当時、政府が外出自粛を呼びかける中、安倍首相はミュージシャンの星野源が歌う「うちで踊ろう」の動画に合わせ、東京・富ケ谷の豪邸でくつろぐ動画をSNSにアップ。安倍元首相としては、外出自粛への協力を呼びかける狙いがあったが、飲食店や非正規労働者が収入を断たれる中で、無神経なセレブ動画を流したことに批判が集中したのだった。
この動画だけが原因ではないだろうが、結果的に同時期から内閣支持率は「不支持」が「支持」を上回るようになり、最終的に安倍元首相は同年8月に退陣表明に追い込まれた。多くの自民党関係者が当時を思い出し「高市さんも安倍さんの二の舞いになるのでは」と不安をかき立てられているわけだ。
まるで治外法権! 大阪・ミナミのベトナム人犯罪者巣窟ビルで違法薬物摘発し8人逮捕
ベトナム国旗を掲げた大阪・ミナミの雑居ビル1棟が、「ベトナム人犯罪者の巣窟」になっていた。
大阪市中央区西心斎橋のカラオケ店のVIPルームで覚醒剤を所持したとして、大阪府警国際捜査課は3日、ベトナム国籍の20~35歳の男8人を、覚醒剤取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕した。翌4日には現場のカラオケ店を再度家宅捜索し、段ボール8個分の証拠品を押収した。
先月28日未明、100人を超える府警の捜査員が通称「79ビル」と呼ばれる雑居ビルに踏み込んだ。捜査員が4階にあるカラオケ店に突入したところ、男らが「VIPルーム」で違法薬物を使用し、テーブルの上には覚醒剤や吸引具などが散乱していた。
その場で違法薬物を押収し、一部が覚醒剤と判明したため、8人を共同所持容疑で逮捕した。全員店の客だった。
「ビルは地上7階建てで1階のベトナム料理店と2階の焼き肉店を除き、ベトナム人しか入店できないようになっていた。日本人の客が地下のナイトクラブに入ろうとすると、セキュリティーが『トラブルになるから、日本人ダメ』と制止してベトナム人以外の入店を拒否していた。カラオケ店もベトナム人客しかおらず、店舗側が客に違法薬物を提供していたのか、それとも単に取引の場に使われていたのか、今後の調べになる」(捜査事情通)
■売春あっせんや賭博情報も
ビルがあるのはミナミの一等地で、ビル全体が「犯罪の温床」になっていたとみられる。
「各テナントは仲介業者を通じてビルと賃貸契約を結んでいたが、ベトナム人経営者が誰の手も借りずに地元ヤクザの目が光る縄張りに店舗を構えることは考えにくい。客単価の低い飲食店で高額な賃料に見合うだけの売り上げがあったのかも疑問です。薬物の取引だけでなく、売春のあっせんや、日本の丁半ばくちに似たベトナムの伝統的な賭博『ソックディア』をやっていたという情報もある。何しろテナント全部がベトナム関連の店のため、1店舗にガサ入れした時点で、すぐに他の階の店舗に情報が伝わり、証拠を隠滅された可能性もあり、ビル全体がベトナム人のたまり場だった。検挙しても不法滞在を続ける連中も絶えず、前回の家宅捜索時も店内にいたベトナム人7人をオーバーステイでパクっている」(前出の捜査事情通)
大阪・ミナミのド真ん中に、日本人が立ち入ることができない「治外法権」のような場所が存在するとは、物騒としか言いようがない。
フランス1泊16万円超も 23件のうち19件で基準額超え 福岡県議会の海外視察 専門家は
費用が高額だと指摘された福岡県議会の海外視察について8月6日、経費の内訳が公表されました。公開された23件のうち19件で、議員の宿泊費が、県の基準額を超えていました。
■福岡県議会・蔵内勇夫 議長(6月)
「海外旅行は続けます。この考えは一切変わることはございません。海外旅行ではありません。海外活動です。」
費用が高額だと指摘されてきた福岡県議会の海外視察。6日、新たな動きがありました。
■松永悠作記者
「こちらが、きょう公表された福岡県議会の海外視察の費用の内訳です。中を確認したところ、23件のうち19件で宿泊費の基準額超えが確認できました。」
県議会は6日、2023年度から2025年度にかけて行われた海外視察23件の費用の内訳を公開しました。
行き先は、アメリカ・ハワイ州、タイ・バンコク、ヨーロッパ、南アフリカ、韓国、中国などです。
全議員の宿泊費が県の基準額に収まったのは23件のうち2件だけで、19件で基準額を超えていました。残る2件は、訪問先が費用を負担しました。
1泊の最高額は、2024年2月のフランスでの議長の宿泊費16万9000円で、基準額2万7200円の6倍以上でした。
また、去年1月のハワイでも、副議長の宿泊費が1泊13万3300円でした。
1泊10万円を超える宿泊費を含む視察は、7件に上りました。
海外視察23件の費用の総額は、およそ2億6496万円でした。
視察別では、高い順に2024年2月のヨーロッパ視察がおよそ3004万円、2024年4月の中東・南アフリカ視察がおよそ2627万円、2024年1月のハワイ視察がおよそ2321万円などとなっています。
今回、明らかになった県議会の海外視察の費用について、街の人はどう感じているのでしょうか。
■街の人
「高い高い。」
「いやー、普通の庶民じゃ考えられない。高すぎますよ。できないよ、そんな簡単に。税の無駄遣いや。」
「16万9000円、1泊で?そら高いな。もっと使えるところあるでしょ。出張よりも。」
「1泊にしたら高いのかなと思ったりもするけれど、適切な金額で泊まっていただけたら、海外視察だったらいいと思う。行くことで何かこちらで役に立つことがあれば、その金額をかけてもいいと思います。」
「無駄遣いしてほしくないし、明確にどういう目的で何をしたとか、それがないと。」
ただ、今回、費用は明らかにしたものの、視察の半数は報告書が公開されていない状態が続いています。
地方自治に詳しい専門家は、県議会が失った信頼を取り戻すには、適切な情報公開が必要だと指摘しています。
■日本大学・林紀行 教授
「海外の視察に行って何だったのかという報告書も全然オープンになっていないし、きちんと情報をオープンにすることからしないと、やっぱりまだ隠しているのかと県民の方は思われるので、全てを明らかにすることをしない限り、県民の(信頼)回復というのは、まだまだスタートにもつけないのではないかと思います。」
福岡県の服部知事は、県が設置する第三者委員会で、県議会の海外視察についても検証することにしています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年8月6日午後5時すぎ放送