東京地検特捜部の捜査で取り調べた元容疑者の女性と不適切な関係を持ったとして、法務・検察当局が特捜部の主任だった男性検事(48)を懲戒免職処分とする方向で最終調整していることが関係者への取材で判明した。関係者の事情聴取のため公費で押さえたホテルに女性を呼び寄せて宿泊するなどしており、重大な信用失墜行為に当たると判断した模様だ。
関係者によると、検事は2021年から約4年半、特捜部に所属。23年11月に発覚した自民党派閥裏金事件で現場の捜査を指揮する主任検事も務めた。既婚者だが、裏金事件とは別の事件で女性の取り調べを担当し、捜査の終了後から関係を持ったとされる。
今年3月ごろに外部から情報提供を受けて最高検などが調査を開始。検事は不適切な関係を持ったことを認めているという。【五十嵐隆浩、佐藤緑平、後藤佳怜】
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停電、断水、熱中症 「これからどうなる」兄亡くし一睡もできず
真夏の熊本県を襲った地震は発生から一夜明けた29日、甚大な被害の一端が明らかになってきた。被災地では、広範囲の停電や断水の影響で役場の機能がストップし、指定避難所を開設できない自治体も出ている。「これからどうなるのか」。突然の激震に見舞われた住民たちは先が見えない状況に不安を抱え、大切な家族を亡くした住民は悲嘆に暮れた。
避難所開設できず、住民ら車中泊も
「私たちも動きようがない状態だ」。最大震度7を観測した氷川町の町役場。防災担当の坂井寿弘管理監はため息をついた。
町役場は地震発生直後から停電と断水に見舞われた。非常用発電機を使用し、一部の電灯はついているが、29日朝の時点で庁舎内のパソコンはすべて使用できなくなった。このため、住民の安否や避難に関する情報、災害発生場所などを知らせる町の「防災サイト」は情報の発信や更新が一切できていない状況だ。
町内は各地で道路に亀裂や段差が生じ、あちこちで家屋が倒壊している。しかし、町内11カ所の福祉センターなどの指定避難所も開設できず、被災した住民は屋内施設に避難できていない。やむを得ず、町は防災無線を使って、小学校3校と中学校2校の校庭を「車中泊」用の避難所として開放すると知らせた。
避難生活に「熱中症も心配」
車中泊して一夜を過ごした自営業の岩岡重美さん(79)は、妻みちよさん(77)と2人でリビングのソファに座っていたところ、地震が発生。体が外に投げ出されそうになるほどの揺れが収まり、慌てて外に出ると、向かいの家が全壊していた。重美さんは「後始末をしないといけないので今からが大変だ。金も力もいる」とやりきれない様子。みちよさんは「昨晩は娘の勤務先の会社事務所に避難させてもらったが、復旧が遅かったら避難生活を続けないといけない。暑いので熱中症も心配だ」と不安そうな表情で話した。
「ガソリンスタンドもコンビニも…」
農業を営む木村浩徳さん(66)は家族3人で自宅にいたところ、地震にあった。いきなり「ドン」という横揺れが来て一瞬で家の中の家具などが倒れたため、慌てて外に出たところ、自宅に隣接する2階建ての倉庫兼車庫が全壊したという。「10年前の熊本地震とは比べものにならない地震だった。生きるか死ぬかのところで家の中から出てきた」と振り返った。
自宅の中はガラスが散乱するなど足の踏み場がない状態だといい、木村さんは家族とともに昨夜は車中泊をして一夜を明かした。だがガソリンがなくなることが心配で、ほとんど車外で過ごした。余震も断続的に続き、寝られなかったという。
木村さんは「ガソリンスタンドもコンビニもやっていない(営業していない)」と途方に暮れたように話し、「仮設住宅など避難する場所を早めに準備してもらい、倒壊した家屋を解体する段取りもしてもらいたい」と、行政による早期の支援を求めた。
地震続き「全然眠れない」
震度6強を観測した八代市。「八代コミュニティセンター」に開設された避難所では、自宅やライフラインに被害を受けた住民ら約140人が繰り返す余震におびえながら一夜を明かした。
藤本富雄さん(77)、和子さん(76)夫婦は、近くの自宅の駐車場で車中泊をし、夜が明けると避難所に入った。自宅の中はたんすが倒れたり、食器が割れたりして、足の踏み場もない状態になった。電気、水道も止まったため料理もできず、昨晩はビスケットを食べてしのいだという。
和子さんは「車中泊をしたワゴン車の中でもしょっちゅう揺れて、全然眠れなかった」と疲れた様子。富雄さんは「しばらくここで過ごすかもしれないが、人が多いから、どうなるかわからない」と不安そうに話した。
地震発生後、姉から電話が
一方、最大震度7を観測した宇城市では倒壊した自宅の下敷きになり、農家の杉浦臣夫さん(73)が亡くなった。同居していた弟の成生さん(67)は「せめて苦しんでいなければいいな。今はそんなことくらいしか考えられない」と肩を落とした。
自動車整備業の成生さんは地震発生後、姉から職場に電話があった。臣夫さんと連絡がつかないという。急いで帰宅すると、臣夫さんはベッドの上で寝ている状態で見つかった。顔には崩れ落ちたとみられる梁(はり)のような木材がのっていた。
それから車中泊したが、一睡もできなかった。成生さんは臣夫さんについて「寡黙な人だったが、友人は結構いた」と振り返った。それ以上、言葉が続かなかった。【木下翔太郎、中村敦茂、滝川大貴】
崩落のイオンモール熊本で「捜索時に建物内でガス臭がしたとの報告」…木原官房長官が明らかに
木原官房長官は29日午前の記者会見で、熊本県を震源とする地震後に「爆発音がした」との複数の通報があった商業施設「イオンモール熊本」(同県嘉島町)について、「捜索時に建物内でガス臭がしたとの報告が入っている」と明らかにした。
同施設ではLPガスが供給されていたという。木原氏は「詳細な原因は調査中で、確たることはまだ申し上げる段階ではない」と述べた。
「人ひとり死んでいます。懲役4年6か月で済むのか」飲酒事故で大学院生死亡…遺族が会見 小樽市
【速報】危険運転致死に問われた男に懲役4年6か月の判決 12時間以上飲酒で大学院生死亡 北海道小樽市
北海道小樽市の国道で2024年、飲酒運転の車が乗用車と正面衝突し大学院生が死亡した事故の裁判で、札幌地裁小樽支部は7月29日、危険運転致死の罪に問われている大沢亮汰被告(34)に対し、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。
判決を受け、死亡した大学院生・田中友規さんの遺族が会見を開き、「これが(危険運転致死の)判断の基準になっていくのは、感情としては許しがたい」と心境を語りました。
判決によりますと、大沢被告は小樽市の国道で2024年9月、アルコールの影響で運転操作に支障が生じるおそれがある状態で乗用車を運転し、対向車と衝突して大学院生の田中友規さんを死亡させました。
事故当時、大沢被告の呼気からは基準値のおよそ3倍のアルコールが検出されていて、札幌市内の飲食店をはしごし、12時間以上にわたって酒を飲み歩いていたことがわかっています。
これまでの裁判で、検察は「長時間にわたり大量の飲酒をした直後に運転している」と指摘。
「飲酒運転の危険性を認識していない」として懲役5年6か月を求刑していました。
札幌地裁小樽支部は7月29日の判決で、「運転を回避することは可能だったのにしなかった。刑事責任は相当に重い」としつつも、反省を示していることや前科がないことなどから、大沢被告に懲役4年6か月を言い渡しました。
会見で遺族の代理人弁護士は、「判決が1年減刑されて、全く予想外の判決が出た。今回危険運転3条の起訴で、上限が15年のところ、求刑が5年6か月と感覚的に軽いと感じていたが、判決が4年6か月で非常に驚いています。今回の裁判では1年減刑した理由がはっきり示されていない。1年も下がってしまったことで、私は控訴すべき案件だと思いますし、遺族の方々も判決の軽さに驚き震えているところです」とコメントしました。
また、田中さんの父親は「今回の量刑が5年になったとしても7年になったとしても、息子がかえってくるわけではない。遺族としては危険運転致死を重く裁いていこうという中で、量刑が軽く、これが判断の基準になっていくのは、感情としては許しがたい。感情の整理がつきにくい状況になっています」
「検察の方も警察も、過失が一段低いところから上げてくれたので努力してくれたんだと思います。今回確定するか分かりませんが、感覚的に人ひとり死んでいます。4年6か月で済むのか。親の感情ってそういうところにあって、この事件だって、あの時間に息子があの道路走っていなければ死んでなかった。たまたま通ったのが殺人鬼で、刃物を持っていたらもっと重罪です。人を殺していることにはかわりない。息子の運の悪さと、そこを通らないでくれたら良かったなという思いと、今後の危険運転致死事件の判断基準になることが本当に耐え難い」と心境を語りました。
また、田中さんの母親は「息子の尊厳がないなと感じた。加害者側の尊厳が大切にされる。保険がどうこう言っているが、到底納得できるものではない。本人は訴えられない、代わりに私たちが訴えたが、ふがいなさを感じます」
「今回の判例で、半日近く飲んで車を運転しても、刑務所に4年半入れば大丈夫なんだとなってしまう。悪い判例の中に息子の名前が残るというのが非常に腹立たしく、悔しい思いでいっぱいです。やはり4年半は短すぎると、親じゃなくてもみなさんそう感じていらっしゃるだろうと思っています。法律は抑止力も含めたものだと思っていましたが、飲酒運転への抑止には全然なっていない、撲滅には至っていないと思う」と話しました。
八代市役所、市庁舎「免震装置がダメージ」で収賄事件想起の声…市長反発「盛り上がっている人たちがいるのは大変残念」
熊本県八代市長の小野泰輔氏が2026年7月28日、同日熊本県で最大震度7の地震が発生したことを受け、市役所への避難を希望する市民に向けた注意喚起を行った。
「免震装置がダメージを受けており、安全確認が取れておりません」
同日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生した。マグニチュード(速報値)は7.1、震源の深さは約10キロで、宇城市と氷川町で震度7を観測した。有明・八代海には津波注意報も発表されたが、18時10分に解除された。
小野氏は同日夕、Xを更新し「八代市役所の中に避難しようとされる市民の皆さんがいらっしゃいますが、免震装置がダメージを受けており、安全確認が取れておりませんので、立ち入りを禁止しております」と報告。「日陰にて避難をお願いします」と呼びかけた。
その後の投稿では、「まだ避難所が使えるかどうかの確認をしております」とし、「それぞれの支所にて確認、判断をしております。なお、旧市内と生活環境の水道が被災しており、ほとんどの場所で断水しています」と報告していた。
「免震装置が壊れるってどういうこと?」
八代市役所をめぐっては、16年4月に発生した熊本地震によって旧市庁舎が損壊。その後、新庁舎の建設工事に際し、市議と元市議、土木工事会社代表の3人があっせん収賄の容疑で逮捕・送検された。特定の建設業者に便宜を図るよう市に働きかけた上で、賄賂として6千万円を受け取ったとされている。
こうした背景から、投稿には「収賄事件までして建てたのに、免震装置が壊れるってどういうこと?」「震度7度の地震とはいえ、一発で免震装置がダメになるなんて」など、厳しい声も寄せられた。
一方、小野氏は「まずは避難場所の安全を確認してから、というのは当然だ」などと受け止める声を引用し、「おっしゃる通りです」と投稿。
「免震装置が無傷でいられるものかと思います」とし、「免震工事の内容がどうだったかは今後検証するとして、この人が生きるか死ぬかのときに汚職と関連づけて盛り上がっている人たちがいるのは大変残念です」と怒りをつづった。
マッハ超え衝撃波「爆轟」か イオンモール熊本で 専門家「非常に奇異な爆発現象」
28日の地震で熊本県嘉島町のイオンモール熊本では爆発が起きました。2階部分が崩落し、これまでに2人が死亡、1人が心肺停止となっていて、現在も救助活動が進んでいます。ガス漏れの可能性があると指摘されています。
【動画】爆発あったイオンモール内部、天井崩落・がれき散乱…ほふく前進でないと進めない場所も
建物から立ち上る白い煙
28日午後6時ごろ、イオンモール熊本の様子を捉えた映像。画面奥の建物から、白い煙が立ち上っています。
画面下の方では、カートのようなものを押しながら、走って逃げていく人の姿も映っていました。
現場からおよそ6キロ離れた熊本市内からも、白い煙が確認できます。この映像の撮影者である地元住民はこう話します。
「火事とかないかなと思って、ベランダ開けた瞬間に、トラックがぶつかるようなバーンって音がして。そしたら遠くの方で煙がグワーって上がり始めて」
車で20分ほど離れた場所にもかかわらず、すぐ近くで爆発が起きたような音がしたといいます。
「3日前ぐらいにも(イオンモール熊本に)行ったので、それ考えたら怖いですね」
壁は数十メートルにわたり崩落
28日午後7時すぎ、イオンモール熊本の外壁は剥がれ落ちてしまっています。駐車場や辺りの地面にその外壁部分が落ち、鉄骨のような部分がむき出しになってしまっています。
熊本県嘉島町にあるイオンモール熊本。熊本市中心部から南東に8キロほどに位置する大型ショッピングモールです。
敷地面積はおよそ20万平方メートル。駐車場にはおよそ5000台が駐車可能で、地域の核となるショッピングモールです。
建物の原型をとどめていない部分が大きく見られます。
空からの映像では、建物の広い範囲で屋根が吹き飛び、壁は数十メートルにわたって崩落。骨組みがむき出しになっている所も多く、飛び散った破片の一部が地面に散乱しています。
消防などによると、28日午後6時ごろ、嘉島町にあるイオンモール熊本で「白い煙が上がり、爆発音がした」などと119番通報がありました。
「地震とは違う揺れ」も
駐車場で待機していたタクシードライバーに話を聞きました。
「自分は爆発した現場の近くに待機しとったですね。吹っ飛んだ外壁の30メートルぐらいの近くにいました」
「(Q.いきなり爆発が?)いきなりボーンといった感じ。周辺は真っ白いほこりだらけになりました。50メートルくらい離れた所の車も被害に遭っていました。保冷車のステンレスがえぐれとったです」
さらに、爆発が起きたイオンモールから300メートルほど離れた居酒屋では、店の外が白い煙で覆われ、店の中まで粉じんが入り込んだ様子でした。
爆発現場からおよそ300メートルの場所にいた鶴長一也さんはこう話します。
「近くで爆発音が鳴って、衝撃音というか衝撃波みたいなもので、地震とは違う揺れがありました。イオン側から煙が上がっていたという感じです」
爆発音は、およそ1.5キロ離れた嘉島町役場にいた職員も「ドンッ」という大きな音が聞こえたと話しています。
2人死亡 1人心肺停止
爆発前の施設内では、警報音が鳴り響き、客が足早に避難しています。
熊本県警によると、施設内にいた人のうちおよそ200人が避難した後に爆発は起こったといいます。
現場近くに待機していたドライバーはこう話します。
「地震の後だったから、イオンの中のお客さんは避難して、あまり中にはいなかったのでは。表にはその時5人ぐらいは従業員が出ていた」
自衛隊が撮影した映像には、消防や救急の車両、さらには重機が投入され、夜通し消火と救助にあたっていることが分かります。
これまでに8人が救助されましたが、20代とみられる女性2人が死亡し、1人が心肺停止となっています。
小泉防衛大臣は多数の閉じ込めが発生したことを受け、こう述べました。
「陸上自衛隊の第42即応機動連隊と第8偵察隊を中心に、イオンモール熊本での人命救助にあたっています」
マッハ超え衝撃波「爆轟」
大きな被害が出たイオンモール熊本の爆発事故。専門家の元東京消防庁・佐藤康雄さんは、爆発の大きさに衝撃を受けたといいます。
「あれだけ大きな建物が壊滅的に破壊されているというのは、非常に奇異な爆発現象だなと思いました」
爆発前の建物はグレーの外壁で覆われていますが、爆発後には外壁は剥がれ、2階部分はむき出しになっています。変わり果てた光景が爆発の大きさを物語ります。
「爆発にはいわゆる『普通の爆発』と、『爆轟(ばくごう)』といってマッハを超えるような衝撃波が出るものがあります。あれだけの破壊を起こしたということは爆轟ですね。皆さんの記憶に新しいのは、福島原発の1号機から4号機ですね。あれは水素ガスの爆轟で、あれだけ頑丈な建物も破壊されました。あれが爆轟のイメージだと思います」
被害甚大 ガス漏れ原因か
なぜ爆発は大きくなったのでしょうか。
「考えられるのは、やはりガスだろうと思います。イオンモールとかああいう所は、食堂とかが1つのフロアにたくさんお店出していますから。中華料理屋なんかは火力がプロパンガスのほうが都市ガスの2倍強いんですよ。(火力のために)プロパンガスを引くことがある。集合配管のような形で、プロパンガスをいくつかの店舗が使っていた。それが地震で配管がずれて、プロパンガスが大量に漏れた可能性も考えられます」
複数の政権幹部は、爆発の原因がガス漏れの可能性があると指摘し確認を進めています。
「ガスにはにおいがついて、ガスが漏れているということを知らしめるという形になっている。これだけ大きな所で、しかも地震という特異な状況ですので、なかなかガスが漏れているということに気づくのが遅かったかもしれません」
一夜明け 続く救助活動
さらに佐藤さんが注目したのは、館内の空調です。
「今は暑いですから、窓を閉めて冷房をかけてますから密閉されている状態というのが、爆発には一番良くない状態ですね。お客を避難させた後、30分ぐらい経ってから爆発したということですので、やはりガスがある程度充満して、大量に爆発しやすくなった状態で、引火したのではないかと思われます」
爆発事故から一夜明けたイオンモール熊本。29日午前8時ごろも、救助活動が続けられていました。
(2026年7月29日放送分より)
熊本城石垣、39カ所崩落 天守閣と本丸御殿に壁割れ
熊本市は29日、県内で28日に発生した最大震度7の地震の影響で、特別史跡の熊本城で石垣計39カ所が崩落する被害があったと明らかにした。目視による巡回で、天守閣や本丸御殿の土壁の割れなども7カ所で確認した。他にも倒木があったという。
熊本城は2016年の地震でも被災し、復旧作業が続いていた。今回の被害には、前回地震で崩壊した石垣も含まれているといい、詳しい状況を調べている。城は28日から休園しており、再開のめどは立っていない。
元特捜検事「信用失墜」で懲戒免職 元容疑者の女性と性的関係
東京地検特捜部の捜査で取り調べた元容疑者の女性と性的な関係を持ったとして、法務・検察当局は29日、特捜部の主任だった西田将仁検事(48)を懲戒免職処分にした。関係者の事情聴取のため公費で押さえたホテルに女性を呼び寄せて宿泊するなどしており、重大な信用失墜行為に当たると判断した。
関係者によると、西田検事は2021年から約4年半、特捜部に所属。23年11月に発覚した自民党派閥裏金事件で現場の捜査を指揮する主任検事も務めた。既婚者だが、裏金事件とは別の事件で女性の取り調べを担当し、捜査の終了後から関係を持ったとされる。
検事は最高検などの調査に対し、女性と不適切な関係を持ったことを認めているという。女性が関与した事件は複数の関係者が立件されて有罪判決が確定した人もいるが、法務・検察当局は検事と女性は捜査の段階では深い関係になっていなかったとみている。
今年3月ごろに外部から情報提供を受けて最高検などが調査を開始。24年7月に政治家による公職選挙法違反容疑などの捜査で事件関係者を事情聴取するため、特捜部が公費で用意した東京都内のホテルに検事が女性を呼び寄せていたことが判明した。関係者の聴取が終わった後に一緒に宿泊していたという。
事件関係者とプライベートで交友関係を持つことは捜査の公平性に疑念を抱かせるため、一線を引くことが常識とされる。法務省は25年10月、取り調べを担当した参考人から事件終結後に複数回にわたり飲食を伴う接待を受けた千葉地検の30代の男性検事を停職10カ月の懲戒処分とし、検事は辞職している。
25年12月には、他人の前科情報を交際していた女性に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反で略式命令を受けたさいたま地検の男性検事(35)が懲戒免職処分となった。既婚者だった検事は独身を装って女性と交際していた。職務上の行為による免職処分は、10年の大阪地検特捜部による証拠改ざん事件以来だった。【五十嵐隆浩、佐藤緑平、後藤佳怜】
地震回数初日108回 熊本地震 平成28年より低調も気象庁「本震」に異例の警戒
熊本県で最大震度7を観測した地震について、気象庁は29日、28日中に発生した震度1以上の地震回数が計108回だったことを明らかにした。平成28年の熊本地震より少ないが、1回目より規模の大きい地震が28時間後に発生したことから、気象庁は「過去に続発事例がある」と異例の注意を呼びかけている。
気象庁によると、28日午後4時から29日午前0時までの8時間に発生した震度1以上の地震は、最初の震度7が1回、震度5弱が3回、震度4以下が104回だった。
平成28年熊本地震では4月14日午後9時から15日午前0時までの3時間に震度7が1回、震度6が1回、震度5弱が2回など計120回で今回よりも多かった。翌15日は224回で、再び震度7の地震があった16日は1222回と急増した。
前回より地震回数は少ないが、気象庁の清本真司地震津波対策企画官は28日夜の記者会見で、今回の地震について「かなり活発になっている」との認識を示した。気象庁は今回、従来の地震にはない「続発事例がある」という留意事項を繰り返し訴えている。
28年の「前震」は地震の規模を示すマグニチュード(M)が6.5だったが、「本震」はM7.3だった。一般的にMが0.8増えると地震のエネルギーは約16倍増えるとされ、同じ震度7でも破壊力が違った。
建築物の耐震基準は繰り返しの強い揺れを想定していない。福和伸夫名古屋大名誉教授(建築耐震工学)は「強い揺れから命を守る設計にはなっているが、使い続けられる設計ではない。特に建築年数の古い工場などは注意が必要」と話した。
【速報】高市総理 イオンモール熊本の建物崩壊で3人死亡と明らかに
高市総理はさきほどイオンモール熊本で発生した建物の崩壊により3人が死亡し複数人が取り残されているとあきらかにしました。
高市総理 「イオンモール熊本で発生した建物崩壊では3名の方がお亡くなりになり、まだ複数の方々が建物内に取り残されています。日本製紙八代工場で発生した煙突の倒壊でも複数の行方不明の方がおられて、いずれの現場でも現在も懸命の救助、救出活動が行われています。(救命、救助中の)各実働部隊におかれては人員や資機材の増強を図りながら1人でも多くの方の救命救助に全力を尽くしていただくようお願いをいたします」
熊本の地震を受けて政府はきょう午後1時半から非常災害対策本部会議を開催し高市総理はイオンモール熊本の建物崩壊で3人が死亡したとあきらかにしました。
また被災者の支援について、高市総理は「避難所に対するプッシュ型支援に各省庁の力を結集して取り組んでいる」と述べた上で、被災者や被災自治体のニーズを的確に把握して、熱中症対策を含めて良好な避難所環境の確保に全力で当たるよう指示しました。
また、被災自治体が財政上安心して復旧に取り組むことができるよう普通交付税の繰上げ交付を迅速に実施するよう求めました。