女性候補者の割合が過去最高、「4人に1人」に迫る…参政が82人で最多・共産67人・中道47人

衆院選の立候補者に占める女性の割合が24・4%で過去最高となった。総務省が27日夜に候補者の属性などを発表した。
今回の衆院選立候補者1285人のうち女性は313人で、過去最多となった前回選(314人)とほぼ同水準だった。全体の候補者数が前回選(1344人)より減少したため、女性の割合が高まった。
政党別では参政党が82人で最も多く、共産党が67人、中道改革連合が47人で続いた。政府は25年までに女性候補者の比率を35%にする目標を掲げているが、達成できなかった。

参政・神谷代表、首相指名選挙は「高市首相に限らない」…前日には投票「十分ある」と発言

参政党の神谷代表は28日、衆院選後の首相指名選挙を巡り、「どの党が多数になっても協力する構えはある」と述べた。外国人政策や減税などを挙げ、「政策を一緒にやろうと言ってくれれば高市首相に限らない」と語った。埼玉県川口市で記者団の質問に答えた。27日のテレビ番組では首相に投票する可能性が「十分ある」としていたが、中立的な立ち位置に戻した形だ。

「大阪都構想」が再び争点に 大阪3区は維新・自民の与党対決に中道・共産・参政も加わり混迷深まる

衆議院選挙が27日公示され、選挙戦がスタートしました。大阪では、過去に2度否決された「大阪都構想」も争点のひとつに急浮上し、激しい闘いが繰り広げられています。
大阪府・大阪市の出直しダブル選の影響が直撃した選挙区があります。大阪市の大正、住之江、住吉、西成区からなる大阪3区です。
今回、連立を組む自民党、日本維新の会の与党対決に加え、結成間もない中道改革連合、共産党、参政党が議席を争う構図ですが、出直しダブル選で維新が3度目の挑戦を掲げた「都構想」が絡み、混沌としています。
維新から出馬したのは東徹さんです。
維新・前職 東徹 候補(59)
「非常に厳しいこともよく言われます。『なんで今だ』『なんで知事、市長は今選挙するんだ』と」
この日、支援者に対し「出直しダブル選」への説明に追われていました。自民党との連立合意に盛り込まれた「副首都」の実現には、「都構想」を検討することが必要で、ダブル選は適切だとしています。
維新・前職 東徹 候補(59)
「もう今できる時にやっていかないと、物事は動いていかないというふうに思ってます。この副首都・大阪を実現する最後で最大のチャンスなのかなと思いますね」
支援者からは…。
支援者
「やっぱり本当に何が変わるかというのをもっと伝えていってあげないと、若い子に僕らも説明が出きへんのですよ。よろしくお願いします」
「都構想」の是非を問うているのではなく、あくまで住民投票に向けて設計図を作りたいのだと主張しています。
維新・前職 東徹 候補(59)
「今、住民投票をやるって決めるんじゃないですよ。都構想を進める設計図を書かせてもらいたいんですということを、繰り返し繰り返し言っていかないと」
「都構想」を真っ向から批判しているのは、維新と連立を組む自民から出馬した柳本顕さんです。
自民・元職 柳本顕 候補(51)
「自民・維新の連立合意のその言葉の中には、『都構想』という言葉はありません」
過去2回の住民投票では、都構想への反対運動を牽引していて、今回の衆院選に合わせて民意を問うことは「論外だ」としています。
自民・元職 柳本顕 候補(51)
「『副首都構想』というものと『大阪都構想』は別物です。全く関係が根本的にはありません。『柳本顕の出番やな』というふうに自分自身で感じるところはあるのはあります」
首都のバックアップ機能を担う「副首都」には賛成の立場で、「都構想」と切り分けて議論を進めるべきとしています。
自民・元職 柳本顕 候補(51)
「自民党とこれから協議していく上で、私は特別区の設置なんて必要ないと思っていますので、そういう意見が大阪にあるということを大阪における自民党の立場として言っていける形をとっていきたい」
一方、与党以外の候補者も争点のひとつに浮上した都構想について、それぞれの考えを主張しています。
中道からは宇都宮優子さんが出馬しました。大阪都構想については反対の立場をとっています。
中道・新人 宇都宮優子 候補(49)
「意味がわからない選挙ですよね。『勝つまでじゃんけん』じゃないですか。否決されているのに、自分たちが一括して権限を持ちたいというふうにしかうつっていない」
今回の選挙戦では「生活者ファースト」を掲げていくとしてしています。
中道・新人 宇都宮優子 候補(49)
「日本の平和を守りたい。この国の平和と未来を守りたいということで、教育無償化の拡充をやっていきたい」
共産党からは渡部結さんが出馬していますが、都構想が争点化していることについては…
共産・新人 渡部結 候補(44)
「都構想うんぬん以前に、都構想の信を問う新たなスケジュールを進めたいとやりはったダブル選挙そのものに大義がないと。市民の皆さんの関心事というのは、暮らしがめちゃくちゃ大変やということですので、この物価高をどうするかが一番の関心事や願いだと思います」
参政党から出馬した山室貴史さんは…。
参政・新人 山室貴史 候補(34)
「けちけち普段は身を切る改革といって集まったお金で、党利党略のためにお金をつかってダブル選をするって、許していいんですかね」
今回の選挙戦では、国民のことを考えた政策を訴えたいとしています。
参政・新人 山室貴史 候補(34)
「まず経済。日本経済を上向かせる。そのために積極財政・減税を強く訴えてまいりたいと思います」
国政選挙であるものの、『大阪都構想』も複雑に絡んだ今回の衆院選。私たちは投票先をどのように選べばいいのか…。

酒気帯び運転容疑で逮捕の栃木県議が辞職 自民那須町支部も除名処分

酒気帯び運転をしたなどとして、道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)の疑いで逮捕された栃木県議の小林達也容疑者(58)が28日、議員を辞職した。同日の県議会臨時本会議で辞職願が許可された。
また、小林容疑者が所属していた自民党那須町支部(今耕一支部長)が同日、那須町で記者会見を開き、同支部としても小林容疑者を除名処分することに決めたと発表した。除名は27日付で、郵送で通達するという。自民党県連は25日付で小林容疑者を除名処分している。
今支部長は「小林容疑者は那須町支部副支部長の要職にある。那須町の党員330人、またそれ以外の地元有権者からも自民党は何をしているんだ、那須町の恥さらし、という厳しい声が寄せられ、26日に総務部会を開いて話し合った」と説明。党県連が既に除名処分済みであることについては「支部として何もしないではいられなかった」と話した。【藤田祐子、池田一生】

横浜市長暴言疑惑で決議可決 市議会、第三者調査求める

山中竹春市長が市職員から暴言やパワーハラスメントを疑われる行為を告発されたことを受け、横浜市議会は28日の本会議で、市に対し、専門性を持つ第三者的な組織の調査を求める決議を全会一致で可決した。
決議は、山中氏の疑惑が払拭されておらず「市政に対する深刻な不信感を生じさせている」と指摘。真相究明に向け、公正、中立な組織が調査し、進捗や結果を市議会と市民へ報告するよう要求した。加えて、調査に協力する職員に不当な扱いをしないよう市に求めた。
決議を受け、山中氏は本会議で「重く受け止める。誠実に対応し、今後自らの言動に一層気をつける」と述べた。

「司法は死んでいる」=再審請求棄却、支援者ら怒り―菊池事件

「わが国の司法は死んでいる」。「菊池事件」の再審請求が28日、棄却されたことを受け、支援者からは怒りや落胆の声が上がった。
午後2時5分すぎ、弁護団が熊本地裁前で「不当決定」などと書かれた紙を掲げた。ハンセン病国賠訴訟の全国原告団協議会長、竪山勲さん(77)は「司法が責任を取らない怖い国だ。徹底的に抗議する」と憤った。
国立療養所「菊池恵楓園」入所者自治会長代行の太田明さん(82)は、報道陣の取材に「長いトンネルの先にかすかな光が見えたと思ったが、それは幻だった」と心境を吐露。「裁判長の歴史的な英断に期待したが、大外れだった」と話した。
菊池恵楓園の退所者らでつくる「ひまわりの会」の中修一会長(83)も取材に応じ、国の隔離政策を違憲と認めた2001年の熊本地裁判決などを念頭に、「同じ裁判所で不当決定。こんなばかな裁判はない」と批判。「(菊池事件は)ハンセン病が故の偏見と差別に満ち満ちた裁判だった」とした。
熊本市内で記者会見した弁護団の徳田靖之共同代表は、「再審開始を絶対に認めるわけにはいかないという結論があって、それに沿う形で判断しただけの決定だ」と非難した。 [時事通信社]

スカウトG「ナチュラル」会長逮捕奄美大島での潜伏生活に迫る 電話で指示するような様子に趣味のサーフィンも?

逃亡生活の末、奄美大島で逮捕された日本最大の風俗スカウトグループトップの男。男が何度も通った飲食店の従業員が取材に応じ、潜伏先での様子を証言しました。
風俗スカウトグループ「ナチュラル」の会長・小畑寛昭容疑者(40)。女性の風俗店への違法スカウト行為を黙認してもらう代わりに、暴力団側にみかじめ料を渡した疑いで手配され、おととい、潜伏先の鹿児島県奄美大島で逮捕されました。
警視庁が1年にわたって行方を捜していた小畑容疑者。去年12月下旬には奄美大島に滞在していたことが確認されていて、島内のホテルを偽名で予約していたこともわかりました。
いったい、なぜこの島を選んだのか。ヒントとなるキーワードが「サーフィン」です。
捜査関係者 「小畑容疑者はサーフィン好きとの情報がある」
年間を通してサーフィンが楽しめる「サーフィンの聖地」として知られる奄美大島で、潜伏生活中も趣味を楽しんでいたのでしょうか。
島で取材を進めると、小畑容疑者が通っていた飲食店がわかりました。
小畑容疑者が訪れていた飲食店の従業員 「帽子とひげをはやしていた。穏やかな感じの人でした」
いつも入り口近くの席に座り、2日おきの頻度で来店していたという小畑容疑者。スマートフォン2台を机に置きながらイヤホンをつけて、常に誰かと電話をしていたことが印象に残っているといいます。
小畑容疑者が訪れていた飲食店の従業員 「何か指示してるような、『お願いね』とか何か言いながら」
潜伏中も配下のメンバーと連絡を取り合っていたのでしょうか。
しかし、全国に指名手配された先週水曜日ごろを境に、小畑容疑者は店に来なくなったといいます。
小畑容疑者が訪れていた飲食店の従業員 「(Q.最後に来たのは?)5日ほど前ですかね。そのときにお金はなくて忘れて、30分後に持ってきました。少し多めに1000円ぐらい置いていった」
小畑容疑者をめぐっては、関西の海沿いのホテルでも似た人物が宿泊していたという情報が警視庁に寄せられているということで、警視庁は小畑容疑者の潜伏中の足取りを調べています。

札幌市、生活道路を緊急排雪へ 積雪110cm 市が全額負担

25~26日に札幌圏を襲った記録的な大雪を受け、札幌市は28日、生活道路(住宅街の道路)の緊急排雪を行うことを決めた。幹線道路の作業後、2月1日にも始める。希望する町内会と市が費用を分担して排雪する従来の制度は今シーズンは全て中止し、市が初めて市内全域の生活道路(総延長3800キロ)で費用の全額を負担して排雪を行う。
市によると、26日時点の市内の積雪量は110センチ。大雪に見舞われた22年(81センチ)と比べても多く、5年平均(55センチ)を大きく上回っている。積雪量が1メートルを超えたのは22年3月6日以来4シーズンぶり。
市は現在、バス路線や幹線道路の渋滞解消を狙い、拡幅や排雪を進めており、31日までに作業を完了する見通し。幹線道路の対応終了後に順次、生活道路の作業に移る。
生活道路の排雪が滞れば、ゴミの収集や宅配サービスなどの市民生活に影響が生じる恐れがある。希望する町内会と市が費用を分担する従来の「パートナーシップ排雪」は町内会のエリアごとに作業を進めることから、スピード感に欠ける懸念があった。
今回の緊急排雪は、町内会のエリアでなく、市が地域内で交通量が多く、幅員の広い路線を選び、2月中旬まで優先して作業を行う。全生活道路の排雪は2月中に終える。【水戸健一】

「菊池事件」特別法廷審理は「違憲」も再審認めず 弁護団が即時抗告へ

熊本県で起きた殺人事件を巡り、ハンセン病患者とされた男性が隔離先の「特別法廷」で死刑判決を受けて1962年に執行された「菊池事件」の第4次再審請求審で、熊本地裁は28日、やり直しの裁判(再審)を認めない決定を出した。中田幹人裁判長は特別法廷を憲法違反と認めた一方、「確定判決の事実認定に重大な誤認を生じさせたとまではいえず、再審開始理由に当たらない」と判断した。弁護側は即時抗告する。
特別法廷の設置は厳密な検討が必要だが、最高裁は48~72年、ハンセン病を理由に95件を機械的に許可。そのうち菊池事件は唯一の死刑事件だった。最高裁は2016年に出した調査報告書で特別法廷は「合理性を欠く差別」と認め、謝罪。20年には菊池事件を巡る訴訟で熊本地裁が特別法廷を違憲と認定し、翌21年に遺族が再審請求した。「違憲の特別法廷で審理されたこと自体が再審開始理由になる」という弁護側の主張を地裁がどう判断するかが焦点だった。
地裁決定はまず、確定判決の審理手続きに憲法違反があり、事実認定に重大な誤認を生じさせる場合は再審開始の余地があると判示した。
その上で菊池事件の特別法廷を検討。ハンセン病が不治の病ではなくなっていたのに十分検討せずに事実上非公開の特別法廷で審理したのは「合理的理由のない差別」とし、法の下の平等を定めた憲法14条1項に違反すると認めた。人格権を保障した13条に違反する疑いも強く、裁判の公開原則を定めた82条1項違反の疑いもあるとも述べた。
一方、審理経過からは差別的な取り扱いによって被告の弁護人選任権などが侵害されたとまでは認められないと指摘。「憲法に適合した公開法廷で審理を実施したとしても証拠に変動はない」とし、憲法違反を理由に再審開始は認められないと判断した。
弁護側は、有罪の根拠とされた凶器や親族供述には疑義があるとする鑑定書を新証拠として提出したが、決定は「確定判決に合理的疑いを生じさせるものではない」とし、再審請求を棄却した。
熊本地検の加藤和宏次席検事は「請求棄却の結論は妥当」とのコメントを出した。【野呂賢治】
熊本地裁決定 骨子
・菊池事件の特別法廷は合理的理由のない差別で、法の下の平等を定めた憲法14条に違反する
・審理手続きの違憲性が直ちに再審理由とはならない。菊池事件は憲法適合の審理をしたとしても確定判決の証拠に変動はなく、再審開始は認められない
・弁護側提出の新証拠はいずれも確定判決の認定に合理的疑いを生じさせず、再審請求を棄却する
菊池事件
熊本県北部の村で1951年8月に起きた元村職員殺人未遂事件で、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園(けいふうえん)」=同県合志(こうし)市=への入所勧告を拒んでいた男性(当時29歳)が逮捕された。患者だと県に報告されたことを恨んでの犯行とされ、園内に設置された特別法廷で懲役10年が言い渡されたが、1週間後に逃走。指名手配中の52年7月に元村職員が刺殺体で見つかった。殺人容疑などで逮捕された男性は再び特別法廷で裁かれ、53年8月に1審で死刑判決を受けて57年に確定。62年9月に第3次再審請求が棄却され、翌日に死刑が執行された。

ギタリスト山下和仁さん死去 64歳、超絶技巧を駆使

オーケストラ作品をクラシックギター1本で演奏するなど、高度な技術と表現力で知られた世界的ギタリストの山下和仁(やました・かずひと)さんが24日午後2時23分、病気のため東京都で死去した。64歳。長崎市出身。告別式は近親者で行った。喪主は長女紅弓(こゆみ)さん。
8歳で父からギターを学び、16歳でイタリア・アレッサンドリア、パリなど世界3大国際ギターコンクールで優勝した。ギターの超絶技巧を駆使したピアノ作品やオーケストラ作品の編曲で知られ、ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」やドボルザークの交響曲第9番「新世界より」の編曲・演奏で高く評価された。
世界各国でソロリサイタルを開催し、大規模フェスティバルにも招かれて演奏したほか、各地の民族音楽の調査・研究を重ねた。アルバム「黎明期の日本ギター曲集」で1999年度文化庁芸術祭大賞を受賞。