2025年、石破総理に立ちはだかる3つのハードル 「来年度予算案」「都議選」「参院選」

今年は12年に一度、参議院選挙と東京都議会議員選挙がともに行われる年です。今年の政治の展望について、官邸キャップの解説です。
去年、衆議院選挙で敗北し、30年ぶりに少数与党となった自民党ですが、石破総理は政権を「維持」できるのか、それとも「退陣」に追い込まれるのか、今年、乗り越えなければならない3つのハードルに直面することになります。
まず、最初に直面するハードルが来年度予算案を成立させられるかです。先の臨時国会では、補正予算案を成立させるため、日本維新の会や国民民主党の要望を受け入れたほか、立憲民主党の求めに応じ、28年ぶりに予算案を修正しました。
ただ、国民民主党はいわゆる年収103万円の壁の見直しをめぐり、123万円からのさらなる引き上げがなければ、今年の通常国会では来年度予算案への反対や内閣不信任案の提出も辞さない構えを見せています。
仮に野党が結束して内閣不信任案を提出すれば、少数与党では否決できず、石破総理は「内閣総辞職」か「衆議院解散」を迫られることになります。
いかに野党の協力を得て、来年度予算案を成立させられるかが政権維持の最初のハードルとなります。
そして、次のハードルが夏に行われる東京都議会議員選挙です。最大会派の都議会自民党でも政治資金収支報告書への不記載問題が明らかとなるなど、自民党への逆風が予想されます。
さらに、都知事選で2位となった石丸伸二氏が都議選に向け、地域政党を立ち上げる予定で、都議選では石丸旋風が再び起こるのではないかと警戒する声が自民党内からも聞こえます。
ある自民党関係者は「都議選で負けて参院選で勝ったケースは皆無だ」と話していて、都議選で敗北すれば、石破総理の退陣論も出かねません。
ただ、状況を一変させられるような「ポスト石破」候補がいるわけでもなく、自民党では「参院選までは石破総理で乗り切るしかない」との声が大勢です。
その意味でも、石破総理にとって最大のハードルとなるのが今年7月に控える参院選となる見通しです。
石破総理 「信頼回復が果たされたかどうかは、私どもが判断をしてはなりません。それは国民の皆様方がご判断になることであります」
もし、参院選で大敗すれば、衆参両院で少数与党となり、石破総理の政権運営はさらに厳しいものとなります。そうなれば、党内でも「石破おろし」が始まり、「ポスト石破」の動きが活発化することが予想されます。
今月24日から始まる予定の通常国会で、野党は先の臨時国会で先送りとなった企業・団体献金の禁止を初めとした「政治とカネ」の問題や「年収の壁」、さらには「選択的夫婦別姓」などを争点に自民党を追及する構えで、今年の政局は石破政権だけでなく、日本の行方を占う波乱含みの展開となりそうです。

福島、津波被災の町に移住者増加 住宅価格が手頃、子育て支援も

2011年3月11日に起きた東日本大震災の津波で甚大な被害が出た福島県いわき市平豊間地区で、若い世代を中心に移住者が増えている。市中心部に比べ住宅価格が手頃なことに加え、地域ぐるみの子育て支援策が好評だ。かつて豊間海岸はサーファーの聖地と呼ばれ、海と共存する町の風景がよみがえってきた。
市などによると、震災前の10年4月の同地区には663世帯、2212人が居住。震度6弱の地震に続き、市内で最大となる8.57メートルの津波が押し寄せ、家屋430戸が全壊、85人が犠牲になった。被災後に人口流出が続き、18年4月には1084人まで減った。
県と市は防潮堤のかさ上げや防災緑地の整備、住宅地の高台移転といった多重防護の町づくりを18年度までに完了した。23年10月には震災前の世帯数を上回り、人口も24年に1700人を超え回復傾向にある。学区に含まれる豊間小の児童数は24年度に震災前の数を上回った。

神戸の民家に男女3人の遺体 親族間でトラブルか 現場にはハンマー

兵庫県警神戸西署は3日、神戸市西区の民家で住人男性(64)と親戚の親子の男女計3人の遺体が発見されたと発表した。親子は頭から血を流して倒れ、男性は首をつった状態でそれぞれ見つかった。県警は現場の状況から男性が親子と何らかのトラブルになって殺害した後、自殺したとみて詳しい経緯を調べている。
県警によると、親子は男性の兄の妻(62)と陸上自衛官の息子(27)。いずれも頭を何度も殴られた痕があり、付近には血の付いた金属製のハンマーやアイスピックが残されていた。
2日午後5時25分ごろ、男性の兄が「妻と息子が昼ごろ、『(男性に)話がある』と言って出て行ったが連絡が取れない」と110番。親子は男性と別の場所でそれぞれ暮らしている。
警察官が男性宅に駆け付けたところ、1階の和室でうつぶせで倒れている親子を発見。和室で争った形跡があった。男性は階段付近で死亡していたという。県警は司法解剖で死因の特定を急ぐとともに、当時の状況についても捜査している。【中尾卓英】

維新提唱の1人区「予備選」に壁 参院選、野党内の反応鈍く

日本維新の会が夏の参院選改選1人区で呼びかけている野党の「予備選」に複数の壁が待ち受ける。与党に対抗する野党一本化の手法として吉村洋文代表が提唱したものの、他の野党の反応は鈍く、維新内にも異論がくすぶる。実施方法も難しく、実現は見通せない。
吉村氏が予備選を打ち出したのは昨年11月の代表選だ。「参院でも少数与党に追い込むため、与野党一対一の構図をつくる」と意気込み、今月の通常国会が始まるまでに素案を提示する意向も表明している。従来立憲民主党などが目指した一本化調整と異なるのは、公開ルールで候補を1人に絞る点だ。「選挙目当ての野合」との批判を回避する狙いがある。
立民の野田佳彦代表はすぐ「話を聞いてみたい」と呼応した。ただ、一本化の方向性を「路線は全く同じだ」と歓迎しつつ、予備選には「一つのアイデア」と語る以上に踏み込んでいない。立民内でも幹部の一人は「全野党の参加が前提になる」と懐疑的だ。
国民民主党は改選1人区への擁立が限定的だとして「基本的に関係ない」(玉木雄一郎代表=役職停止中)との立場だ。

近隣住民「トラブルなどは全然ない。静かな感じ」民家で住人男性ら3人死亡 部屋には争ったような形跡、血の付いたハンマー

1月2日夕方、神戸市の民家で住人の男性が首をつった状態で死亡しているのが見つかりました。家の中では親族の男女が頭から血を流し死亡していて、警察はなんらかのトラブルがあったとみて捜査しています。
2日午後5時半ごろ、神戸市西区の民家に住む男性の兄から「弟の家で話し合いをしている妻と息子と連絡が取れない」と警察に通報がありました。
警察によりますと、駆け付けた警察官が、住人の男性(64)が階段の踊り場で首をつって死亡しているのを発見。さらに、1階の和室では男性の兄の妻(62)と息子(27)が頭から血を流して倒れ死亡していました。
和室には争ったような形跡があったほか、血の付いたハンマーが落ちていたということです。
(近くに住む人)「(Qトラブルなどは最近?)全然ないです。静かな感じです。(住民男性は)大人しい真面目な感じですね」
警察は住人の男性が2人を殺害した可能性もあるとみて、詳しく調べています。

三笠宮妃百合子さま「墓所五十日祭の儀」 喪主の彬子さまなど皇族方が参列

去年11月に亡くなった三笠宮妃百合子さまをしのぶ「墓所五十日祭の儀」が行われ、皇族方が参列されました。
三笠宮妃百合子さまが去年11月15日に、101歳で亡くなられて50日となる3日夕方、東京・文京区の豊島岡墓地の百合子さまの墓所で「墓所五十日祭の儀」が行われました。
喪主を務める孫の彬子さまや、秋篠宮ご夫妻、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまなど9人の皇族方が参列されました。
先月、筑波大学進学が決まった秋篠宮家の悠仁さまが、百合子さまの墓所を訪問されるのは、今回が初めてです。
天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻は慣例により参列されませんでしたが、侍従が代理で拝礼しました。
これに先駆け、午後2時から赤坂御用地内の三笠宮邸で「権舎五十日祭の儀」が執り行われました。

熊本市電の脱線事故 レールの「ひずみ」などが原因

大晦日におきた熊本市電の脱線事故について、3日、市交通局は現場周辺で行った工事でレールに「ひずみ」が生じたことなどが原因だと説明しました。
熊本市電は、12月31日の大晦日、熊本城・市役所前電停と花畑町電停の間で脱線しました。
これについて、市交通局は、3日会見を開き、12月7日に現場周辺で行ったレールの幅を直す工事で「ひずみ」が生じ、その後、市電の振動などでレールを固定する「くぎ」が徐々にゆるんだことで、レール幅が基準より数センチ広くなったことが原因だと説明しました。
また、調査の結果、脱線した場所以外に7か所で、レール幅が基準より広がっていたということで、点検を強化するとともに、2024年度中に工事を行う方針を明らかにしました。
脱線事故を受けて、市電は現場周辺の一部区間で運行を見合わせていましたが、復旧工事を行い安全が確認できたとして、3日の始発から全線で運行を再開しました。

磐梯山の登山道近くに倒れた男性 救助するも死亡を確認 1人で冬山を登っていたか 福島県

磐梯山の登山道近くで男性が倒れているのが発見され、その後、死亡が確認されました。
1月3日の午前10時50分ごろ、猪苗代町後磐梯山地内で、登山客から「人のようなものがみえる」と警察に通報がありました。
その後、午後2時半ごろ倒れていた男性は防災ヘリによって救助されましたが、死亡が確認されたということです。
男性は、40代から50代とみられ、登山道近くで服や靴を着用した状態で発見されたことから、1人で冬山を登っていたとみられています。
男性に目立った外傷はなく、警察は、死因や身元の特定を急いでいます。

木造2階建てアパート全焼 1人を病院搬送も死亡確認 住人の70代男性と連絡取れず 大阪・城東区

3日午後、大阪市城東区でアパートが燃える火事があり、1人が搬送されその後、死亡が確認されました。
警察などによりますと午後2時すぎ、城東区新喜多東のアパートで、住人から「1階が火事です」と119番通報がありました。
火は約1時間後にほぼ消し止められましたが、木造2階建ての建物が全焼しました。
1階の部屋から1人が救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認され、警察は連絡が取れていない住人の70代の男性とみて身元の確認を急いでいます。
この火事の影響で、JR西日本は学研都市線の長尾~京橋駅間と、おおさか東線の大阪~放出駅間で約2時間半にわたり列車の運転を見合わせました。

「酒は飲んでいない」酒気帯び運転容疑で燕市職員(54)を現行犯逮捕 車には同乗者も… 新潟

新潟県見附市の市道で3日、酒気を帯びた状態で乗用車を運転したとして、燕市職員の男が現行犯逮捕されました。
酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されたのは、見附市南本町に住む燕市職員の男(54)です。 警察によりますと3日午後3時半ごろ、車を運転していた男に対し、パトカーで巡回中だった警察官が職務質問したところ、呼気から基準値を超えるアルコールが検知されたということです。職務質問をした理由については明らかにしていません。
警察の調べに対して男は、「車を運転していたのは間違いないが、お酒は飲んでいないので飲酒運転には当たらない」と容疑を否認しています。
また、男が運転していた車には同乗者がいたということで、警察は、男が酒を飲んだと知った上で同乗したのかも含めて調べています。