「公選法上問題ない」選挙運動費用に関する週刊誌報道に林総務相

衆議院山口3区選出の林芳正総務大臣について週刊文春は去年秋の衆議院選挙で運動員に違法な支出をしたのではないかなどと報じています。
林大臣はきょう「公職選挙法上問題ない」と違法性を否定しています。
山口県選挙管理委員会に提出された去年秋の衆院選の「選挙運動費用収支報告書」によりますと林陣営は、労務費としておよそ316万円を支出しています。
週刊文春はこのうちの1部についてポスターの維持管理など業務の実態がなく違法な運動員買収にあたるのではないかなどと指摘しています。
林総務大臣はきょうの閣議後の会見で次のように述べています。
(林芳正総務相)
「選挙運動用ポスター貼付したり棄損した場合の貼り替えなど機械的な労務であり そのことを選対事務局から事前に説明をした上で労賃をお支払いしているところでございまして公職選挙法上問題のない支出であるとそういうふうに認識をしております」
林総務大臣は、「国民の皆様に疑念を招くことのないように引き続き法令に則った適切な対応を徹底していくということが重要」などと述べています。

高市早苗首相釈明「私がどんどん直しちゃうもんだから」午前3時始動は「多くの人に影響」と野党

高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、この日午前3時から始動し、予算委員会の答弁に向けた打ち合わせを公邸で秘書官と行った異例の対応について、釈明と陳謝をした。
立憲民主党の黒岩宇洋議員の質問に答えた。
黒岩氏は、午前3時の異例始動を「熱心な総理ならでは」と指摘。「私が昨日、午後9時に宿舎に帰ったら、記者さんから(高市首相が)午前3時からのレクに向けて、役所の職員は(午前)2時半には出勤すると聴いた。役所の職員だけでなく警備や衛視の方々、約100人くらいのみなさんが待機していたと(聴いた)。そう考えると、何時に家を出たのかと。泊まられた方もいると思うし、省庁の職員の中には徹夜で答弁書を作成した方もいると思う」と指摘した。
「そう考えると、総理のレクという行動で多くの方に大きな影響を与えたのは事実」と苦言を呈し、高市首相の受け止めを問うた。
これに対し、高市首相は「私はこれまで(大臣時代も含めて)役所のレクというのは受けていない。答弁書をいただいて、自分で読むということ」とした上で、今回、午前3時に始動せざるを得なかった事情を告白。「これまでは、ファクスやパソコンで受けて、宿舎で自分で読むということだった。ただ今回は、急に総理になって。衆院宿舎にはホームファクスが、部屋に付いていますよね。だいたい10枚くらいで紙が詰まるやつ。あれしかまだ昨日の段階では、なくて…」と事情を説明し、「今日から予算委員会が始まるということで、答弁書を受け取るすべがなかった。一読もせずに委員会に臨むわけにもいかなかった」と訴えた。
前日の公務終了時に、役所側がすべての質問書が取れておらず、答弁書もできあがっていなかったとして「私が(答弁書を宿舎に)持ち帰ることも、ファクスで受け取ることもできなかった。(答弁書が)できあがるくらいの時間が、おおむね午前3時ごろだという話を受けて、3時に公邸に行った」と述べた。
公邸に行ったことは「官邸に行くと、警護の方からたくさんの職員が出ないといけないから」という。それでも「私はどんどん(答弁書に)手を入れて、直しちゃうもんですから」と口にし「手伝ってくれた秘書官や、宿舎から公邸までついてきてくれたSPさんとドライバーの方にはご迷惑をかけた」と陳謝した。
自民党総裁選出直後、「ワーク・ライフ・バランスを捨てます」「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と述べた自身の言葉を「体現」したような高市首相の釈明ではあったが、黒岩氏は「徹夜で向かわれた方もいると思う。SPの方も含めて、公邸であっても、国会の職員が動いている」と苦言を呈しつつ、「それについて、申し訳なかったということは分かりました」と応じた。

赤間国家公安委員長、記者に「クマみたいだね」発言謝罪…視察問われ「危ないから自分は行かないよ」

赤間国家公安委員長は7日の衆院予算委員会で、オフレコ取材の場で男性記者に「クマみたいだね」と発言したとし、謝罪の上、撤回した。「体躯(たいく)や雰囲気、アピアランス(外見)をそう表現したことは大変不適切だった」と語った。
10月23日の記者会見終了後、記者からクマ被害の視察に行かないかを問われ、「危ないから、自分は行かないよ」と述べた上で、発言していたという。週刊文春が報じていた。

高校バレー強豪の雄物川高・宇佐美大輔監督、体罰で懲戒免職…部員31人中16人が被害訴え

全日本バレーボール高校選手権大会に30年連続で出場した強豪、秋田県立雄物川(おものがわ)高校の教諭で、男子バレーボール部の宇佐美大輔監督(46)が複数の部員に体罰をした問題で、県教育委員会は7日、宇佐美監督を懲戒免職処分にした。
発表によると、宇佐美監督は2023年4月~今年9月、練習中に部員を平手や拳で殴打したほか、腹を蹴ったり、ボールをぶつけたりした。「バカ」などの暴言も浴びせた。在籍する部員31人のうち16人が被害を訴え、口を切るけがをした部員もいた。
宇佐美監督は、県教委の聞き取りに「体罰がいけないと理解していたが、生徒を何とかして全国レベルに到達させたかった」と釈明したという。
管理監督責任を問い、同校の大石淑子校長を戒告の懲戒処分とした。

西鉄ライオンズのドラフト1位で背番18背負った河原明さん死去、76歳 西武発表 通算41勝76敗1S

西武は7日、かつてドラフト1位で西鉄に入団し、背番号18を背負って投手として活躍した河原明(かわはら・あきら)さんが8月15日に亡くなったと発表した。病気療養中の大分県内で死去。享年76。葬儀は近親者で執り行った。

河原さんは大分商で1967年夏の甲子園ベスト8。同年ドラフト1位で西鉄に入団した。

後に郭泰源、松坂大輔、涌井秀章らも背負った背番号18をつけ、プロ入り後にサイドスローに転向。69年から2年連続で2桁勝利を挙げるも70年に19敗、71年に16敗とリーグワーストの黒星を喫した。

70年は「黒い霧事件」で主力投手が永久追放処分となり、東尾修(元西武監督、スポニチ本紙評論家)らとともに投手陣を支えた。

74年オフにトレードで大洋に移籍。75年を最後に現役を引退した。通算成績は280試合で41勝76敗1セーブ、防御率4・25。

民家から出火 女性1人の死亡確認 70代の母親と連絡取れず 大阪・鶴見

7日午後5時40分ごろ、大阪市鶴見区茨田(まった)大宮の民家で「3階部分が燃えている」と住人の男性から通報があった。大阪府警鶴見署や同市消防局によると、火は約2時間後に消し止められたが、木造3階建て住宅の3階部分、約1平方メートルが焼失した。3階から70代女性が救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
同署によると、この民家には通報した男性(48)とその母親(78)、男性の長女(21)と長男(8)の4人が暮らしていたとみられる。男性が帰宅後、火災に気づき、消防署に通報した。
母親と連絡がとれておらず、署が身元確認を急ぐとともに出火原因を調べている。

<独自>「学校に通いたい」12歳タイ人少女働かせた疑いでマッサージ店摘発 人身取引か

12歳のタイ国籍の少女を働かせたとして、警視庁が労働基準法違反(最低年齢)の疑いで、東京・湯島の個室マッサージ店「リラックスタイム」経営、細野正之容疑者(51)=東京都調布市=を逮捕したことが5日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁が摘発した外国人の人身取引事案の被害者としては最年少という。
捜査関係者によると、細野容疑者は今年夏ごろ、少女を店で従業員として雇い、マッサージなどの接客業務をさせて、15歳未満の児童を労働者として使用した疑いが持たれている。また、警視庁はこの店で男性客に性的サービスをしたとして、タイ国籍の従業員の30代の女も風営法違反(禁止地域内営業)容疑などで逮捕した。
少女は6月に母親に連れられて来日し、この店で勤務。男性客らを相手に、性的サービスをさせられていたとみられる。母親は少女を店に残して去り、9月に少女が東京出入国在留管理局(港区)に助けを求めて保護され、発覚した。この店ではタイ人女性らが短期間で頻繁に入れ替わって働いていたとみられ、警視庁は斡旋(あっせん)業者の存在も視野に調べている。
外国人や児童、浮かぶ国内の搾取実態
「タイに帰りたい。中学校に通いたい」
12歳の少女は、タイで学校に通っていたが、「出稼ぎ」のため母親に連れられて来日。店で性的サービスの方法を教えられて働き始めてほどなく、母親は姿を消したという。
多国籍の店が集まる東京・湯島の雑居ビルに入るこの店は、ホームページで「タイ古式マッサージ」「症状や悩みに合わせた施術」とサービス内容をうたっていた。一方、スタッフ紹介欄には胸元を露出した女性の写真が掲載。掲示板などには、性的サービスが行われていることをにおわせる書き込みがいくつも見られた。
少女も男性客に対して性的サービスをさせられていたとみられ、捜査幹部は「幼い子供が日本に連れてこられ性的搾取を受けている。人権を無視した重大な人身取引事案だ」と問題視する。
人身取引は2000年に国連で採択された「人身取引議定書」で定義され、性的搾取や強制労働、臓器摘出を目的とし、暴力などを用いて人を獲得したり、児童を獲得したりする行為を指す。政府は「国際社会が取り組むべき喫緊かつ共通の課題」として、令和4年に策定した行動計画のもと、児童の性を扱う営業の実態把握や、外国人の取引事案の取り締まりを徹底するとしている。
ただ日本の現状に対する、国際社会の目は厳しい。各国の人身売買に関する状況をまとめた米国務省の報告書では、日本は2019年までは4段階中の最高ランクだったが、2020年版で2番目のランクに格下げされ、6年連続で同ランクにとどまっている。25年版の報告書では、外国人の労働環境や児童の性的搾取に関する対策などが「不十分」と批判され、援助交際や路上売春、性風俗店とつながる悪質ホスト問題などが指摘されている。
捜査関係者によると、少女は湯島界隈(かいわい)のタイ人の大人らに、「帰国するにはどこに行けばよいか」と相談していたという。周囲からは「捕まる」とくぎをさされたが、「それでも帰りたい」と東京出入国在留管理局に駆け込んだ。捜査幹部は「客となる人にも、人身取引に加担している可能性を考えてほしい」としている。(橋本愛)

「怒羅権」創設メンバーに懲役13年実刑判決 メディア出演で更生アピールも裁判長断罪

準暴力団「怒羅権」の創設メンバーで強盗致傷などの罪に問われた汪楠被告の裁判員裁判で東京地裁は5日、懲役13年の実刑判決を言い渡した。
起訴状などによると、2023年3月に都内のマンションの一室にガスの点検作業員を装い、複数人の男が侵入。室内にいた中国人の男女2人を結束バンドで緊縛し、現金やノートパソコンなどを奪った。その過程で犯行グループのモンゴル人1人が被害者の反撃によって死亡した。犯行グループの携帯電話を調べるなかで汪被告が指示役として浮上。起訴内容について汪被告は取り調べ中の公務執行妨害については認めたが、指示役については「無罪。まったく関係ない」と否認していた。
「怒羅権」は中国残留孤児の2世や3世らから成る準暴力団で汪被告は創設メンバー。2000年に詐欺罪などで逮捕され懲役13年の実刑判決を受け服役。出所後はNPO法人「ほんにかえるプロジェクト」を立ち上げ、受刑者の支援活動を行っていた。メディアにも多数出演し、自身の壮絶な半生を記した著書も出版していた。
入廷した汪被告は白髪混じりの頭にメガネをかけ柔和な表情を浮かべていた。しかし13年の判決を言い渡されると姿勢が乱れ、不服そうな様子がうかがわれた。争点の共謀について裁判長は「役割分担をした組織的かつ計画的な犯行。ガス点検のチラシや名刺を作成し、(犯行グループと)頻繁に連絡を取るなど主導する立場にあり、共犯者の中でも最も罪が重い。反省の態度も見られない」と断罪した。
審理の中で汪被告は「巧妙な犯罪が好き。自分が指示役だったらこんな荒っぽいことはしない。計画を緻密に立てたと思う」と指示役であることを否認している。
閉廷すると汪被告は傍聴席にいる支援者や知人に「支援をよろしくお願いします」と頭を下げ、法廷を後にした。支援者たちはどのような思いを抱いているのだろうか。

苦しい釈明が火に油…高市首相への“現地妻”発言の元議員、安倍元首相へのあり得ない“仕打ち”も再燃

日本共産党の元衆議院議員の池内さおり氏が11月4日にXを更新し、10月30日のポストについての釈明を行うも、火に油を注ぐ形となっている。
女性蔑視との指摘が
「池内さんは10月30日のXで、アメリカのドナルド・トランプ大統領と親密な様子の高市早苗首相を《腰に手をまわされ満面の笑顔で受け入れる総理大臣の数々のシーン。苦しすぎて写真引用不可能》《日本が対米屈従権力であることに加え、女性差別を「ものともせず」のし上がった人物の悲しい姿。彼女個人の自己顕示欲の強さも痛々しい》《高市氏をみながら、「現地妻」という悲しい言葉を思い出す。深刻。》と舌鋒鋭く批判しました」(スポーツ紙記者、以下同)
最後の“現地妻”の表現に引っかかったネットユーザーが多いようで、ネット上では《エグい誹謗中傷》《特定の女性を侮辱し、人格を踏みにじる表現》といった批判が相次いだ。
「11月4日に池内さんは自身のXで発言の真意を《高市総理を現地妻であるなどということを意図して書いたものではありませんでしたが、誤解を招く表現であったことをお詫びいたします》と釈明。《総理大臣が女性であろうとなかろうと、女性差別を温存したり差別構造を強化するような言動や政策に断固対決し、個人の尊厳を尊重する政治実現へ全力を尽くします》ともつづっています」
お詫びしながらも“現地妻”発言の意図は間違っていなかったと自身を正当化するようなスタンスにネット上では疑問の声が相次いでいる。
《なぜ「現地妻」と言うワードが出てきたのでしょうか? 全然説明になってません》 《「誤解を招く表現」というのは、誤解した方が悪い、あくまで自分は悪くないという意図を含む。池内氏のポストは苦しい言い訳であり、決して謝罪ではない》 《大炎上したのは「誤解を招く表現」だったからではありません。あなたの醜い本音がズバリと表現されていたからです》
こうした声が寄せられる理由を政治ジャーナリストが指摘する。
「池内さんはもともと、大学時代に共産党と関わりの深い日本民主青年同盟へ参加し、その後日本共産党へ入党。大学卒業後は専従活動家を続けてきました。2014年から17年にかけては衆議院議員を務めています。筋金入りの活動家のため、自民党や政権には批判的なスタンスを取るのは理解できます。
しかし、今回の発言は一線を超えていると言わざるを得ないでしょう。発言をあえて削除せず、苦しい言い訳を重ねたこともイメージを大きく下げてしまいました」
ネット上では、池内氏が過去に安倍晋三元首相の顔写真を貼りつけた太鼓を“叩く”画像も拡散されている。
相手を批判するにしても、最低限のマナーはやはり必要だろう。

山上被告の自宅は「足の踏み場もない状態」 安倍元総理銃撃裁判で警察官が証言 「テロリストのアジトのようだった」

被告の自宅は「テロリストのアジトのようだった」と証言しました。
奈良市で安倍元総理が銃撃された事件で、殺人などの罪に問われる山上徹也被告(45)の裁判に、事件直後、山上被告の自宅を捜索した警察官が証人として出廷しました。
警察官は、山上被告の自宅が当時足の踏み場もないような状態で、リビングに入ると6丁の手製銃があったことや、スコープや薬きょう、殺人に関する書籍が次々に見つかったことを挙げ、「テロリストのアジトのように感じました」と振り返りました。
また、缶やプラスチックの容器に詰められた大量の火薬を発見した時には、「爆弾やと思いました」と述べました。
法廷では、押収された手製銃や、2キロほどの火薬の実物が裁判官らに示されました。