栃木の宝飾店に車突入疑いで逮捕 匿流か、ブラジル国籍の男ら3人

栃木県佐野市の宝飾店に車で突入し、商品を盗もうとしたとして、警視庁などは7日までに、建造物損壊や窃盗未遂などの疑いで、愛知県豊橋市、職業不詳クリスチャン・ペレイラ・マチイ容疑者(21)らブラジル国籍の男3人を逮捕した。秘匿性の高いアプリで指示を受けていたといい、匿名・流動型犯罪グループとみられる。
残り2人は岐阜県坂祝町、無職ワタナベ・ガブリエル・ツヨシ容疑者(22)と同県可児市の解体作業員の男(19)。
逮捕容疑は6月16日未明、窃盗目的で佐野市の店に車で衝突し、強化ガラスなど(損害額約800万円)を壊して侵入したが、販売エリアの鍵が開けられず、何も取らずに逃げた疑い。

高市首相が午前3時過ぎから「異例」の勉強会…自民・斎藤健氏「あまりにハードワークではないか」

高市首相は7日午前からの衆院予算委員会での答弁に先立ち、同日午前3時過ぎから首相公邸で秘書官との勉強会に臨んだ。
歴代首相も予算委対策として早朝から事前の勉強会に臨むことはあったが、未明の開催は異例だ。開会の約6時間前から、首相は自ら答弁を書き換えるなどして念入りに準備にあたった。
予算委はテレビ中継で国民の目に触れる機会が多く、与野党からの質問も多岐にわたる。少数与党下で政権を発足させたばかりの首相としては、「ここが最初の踏ん張りどころ」(周辺)と考えているようだ。
衆院予算委では、自民の斎藤健氏が質問の冒頭、「あまりにハードワークなのではないか。正直心配なところがある。いいパフォーマンスをするには休憩も必要だ。ぜひ上手にさぼりながらやってもらいたい」とエールを送った。

元TBSの立民議員が警察に相談、止まらない大量の迷惑メール巡り「前向きに対応して頂き感謝」

元TBSキャスターで立憲民主党の杉尾秀哉参院議員(68)が7日、X(旧ツイッター)を更新。自身や同党議員の事務所などに大量の迷惑メールが送りつけられている件で、警察に相談したと明かした。
杉尾氏は4日の投稿で、自身の事務所のアドレスに1530通もの迷惑メールが送りつけられていると報告。「差出人や電話番号は違っていますが、内容は『高市早苗さんや安倍昭恵さんを誹謗中傷するのはやめていただけないか』と言うもので全く同一です」と記し、法的措置を検討して弁護士に相談したことを報告していた。
5日には「事務所に届いた大量の迷惑メールの件、同僚の田島まいこ議員の所にも同様のメール1800通余が送られていた事が分かりました。今朝の議員総会で同僚議員に注意喚起すると共に、党として対処する旨を伝えました」と報告。「自動送信ではなく手動で送っているらしく、膨大な数と頻度を考えると組織的犯行ではないか」と推測。
さらに「事務所宛の大量の迷惑メールですが、また別のパターンのものが来ました。今度は橋下徹さんのオフィシャルサイトを通じて送られ、文面も維新の会への誹謗中傷をやめるよう求める内容となっています。また前回同様、同僚の田島まいこ議員の事務所にも送りつけられています。断固たる措置を講じます」とポスト。そして今回「大量メールでの嫌がらせが止まりません。今度は直接、事務所のアドレスにメールが送り付けられるようになり、明らかに業務に支障をきたす状況」と説明。「疑う余地のない業務妨害ですので、弁護士のアドバイスに従って明日、警察に相談します。卑劣な行為には断固として闘います」と宣言した。
そして7日午前「迷惑メールの件で警察に相談に行きました」と書き出した上で、東京・麹町警察署の写真を2枚アップ。「詳細は申し上げられませんが、前向きに対応して頂き心より感謝いたします。一方、事務所への迷惑メールが続いており、参議院の担当者にも状況を伝えました。予算委質問も控えているので事務所スタッフに多大な負担をかけて申し訳ない思い」とつづった。

旅館に立てこもりのクマ、「緊急銃猟」で駆除 山形・米沢

7日午前7時半ごろ、山形県米沢市の旅館「滑川温泉福島屋」で「クマが入ってきた」と110番があった。旅館内にいた70代の男性経営者ら家族3人は2階に避難し、駆けつけた県警米沢署員が盾を持って建物に近づき、非常階段から避難させて無事だった。その後、クマは旅館の1階部分にとどまったため、午前11時50分ごろ、自治体判断で発砲できる「緊急銃猟」によって駆除された。
県警によると、7日午前7時ごろ、クマ1頭が旅館に侵入してきたという。クマは体長1・5メートルほどで、旅館は標高850メートルの場所にあり、すでに今季の営業を終えて宿泊客はいなかった。【山田豊】

退職した自衛官や警察官が自治体に再就職“ガバメントハンター”確保へ…北海道が環境省に要望「退職予定者に対する支援制度を…」

相次ぐクマの被害を受け、北海道が環境省に対し、クマの駆除を担える自治体職員「ガバメントハンター」の確保に向けた支援などを緊急要望しました。
7日午前、加納孝之副知事らが環境省を訪れ、クマ対策の要望書を提出しました。
駆除の担い手が高齢化しているため、銃を取り扱った経験がある自衛官や警察官が退職後にガバメントハンターとして自治体に再就職できるよう、国の支援などを求めています。
加納孝之副知事 「自衛隊や警察官の活用などの検討に感謝する。自衛官の退職予定者に対する支援制度をぜひとも整備いただきたい」
道内ではことし、クマに関する通報が先月末の時点で過去最多の4799件に上っていて、人身事故も5件起きています。

高市首相、北朝鮮“弾道ミサイル”「日本のEEZの外側に落下したとみられる」

北朝鮮から発射された弾道ミサイルをめぐり、高市総理大臣は記者団の取材に対し、「日本のEEZ(=排他的経済水域)の外側に 落下したとみられ、被害の情報は現在確認していない」と述べました。その上で、午後0時38分ごろ「国民に対する情報提供、安全確認の徹底などの指示を出した」と述べ「引き続き情報収集に努める」としています。

高市首相へのヤジで大炎上…立憲・水沼秀幸議員がSNSで謝罪「行き過ぎた点が」「礼節を欠いていました」

立憲民主党の水沼秀幸衆院議員が7日、高市早苗首相の所信表明演説中での国会でのヤジを謝罪した。
X(旧ツイッター)やインスタグラムに「本会議場における私の行動に対して、多くのご指摘を頂戴しています。お騒がせしておりますこと、ご不快の念を抱かせてしまったことをお詫び申し上げます」と長文を掲載。
「演説が聞きづらくなるなど、行き過ぎた点があったと反省しております。総理がしゃべる前に声を発した私の行動は、礼節を欠いていました」とつづり、「新首相が誕生して、所信表明冒頭でどのような話をするのか、まずはしっかりと受け止めるべきでした」と反省。
「何事も自他共栄であって、相手を尊重した上でなければ物事は進みません。今後はこのようなことがないよう肝に銘じ、襟を正して一層精進して参ります」とつづった。
高市首相は10月24日に衆参両院の本会議で、首相就任後初めての所信表明演説を行った。演説中にヤジが飛び交い、当時のXでは「ヤジ議員」がトレンド入り。「ヤジがうるさく迷惑極まりない!」「ヤジがうるさくて迷惑」「嫌がらせが子供レベル」と厳しい声が相次いでいた。
水沼氏は千葉出身。早大、東京海上日動を経て政治活動へ。SNSのプロフィルでは「12歳の時に野田元総理と出会い政治の道を志す 全ての人に居場所と出番のある共生社会を 千葉県初の平成生まれ国会議員」としている。

“望まない妊娠”を防ぐ「緊急避妊薬」市販化へ 処方箋なしで購入可能に “もしも”の時の選択肢…課題は?【news23】

“もしも”の時の選択肢が大きく変わろうとしています。望まない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」が、早ければ今年度中にも薬局などで処方箋なしで買えるようになります。一方で、薬の価格など課題も残っています。
「緊急避妊薬」薬局で販売へ
東京都内にある薬局。
薬剤師鈴木怜那さん 「こちらが今回承認された緊急避妊薬のノルレボです」
厚労省が10月、市販薬として販売することを承認した「緊急避妊薬」。アフターピルとも言われています。
国内初の処方箋なしの緊急避妊薬として、早ければ今年度中にも薬局で購入できるようになります。
薬剤師鈴木怜那さん 「安心して服用したり、相談していただけるような形で販売していければと思っています」
“望まない妊娠”を防ぐ緊急避妊薬。性行為から72時間以内に服用することで、妊娠を8割程度防ぐとされていて、早く服用するほど効果が高いといいます。
こちらの薬局では国の調査研究として、すでに試験販売を行っています。
服用にはこんな条件があります。
▼研修を受けた薬剤師が注意点などを患者に説明し、▼患者は薬剤師の前で服用することになっています。
この薬局では、個室を用意しています。
薬剤師・鈴木怜那さん 「リラックスして安心して、プライバシーが守られて服用されるように、しっかりと情報提供や薬を飲むサポートをしています」
緊急避妊薬の市販化について街の声は
大学生の時に緊急避妊薬を服用した女性。
避妊薬を服用したことのある女性 「パートナーとの性行為中にコンドームが破けてしまい、その時に『服用しなきゃ』と思いました。学校とかやめないといけないのかなとか、夢とか、もし妊娠したら無くなってしまうんじゃないかという不安」
人に知られたくない気持ちがあり、自宅から離れた産婦人科を受診しました。
避妊薬を服用したことのある女性 「夜中に受診できるところは中々なかった。友人にとかにも知られたりするという怖さもあった」
夜遅くまで営業している薬局やドラッグストアで購入できることは、不安の解消につながると話します。
海外では約90の国や地域で、薬局などで買うことができる緊急避妊薬。薬局での販売について街の人は…
20代男性 「どこでも買えるというのはいいのかもしれない」 20代女性 「最近24時間開いてる薬局とかあるので、いいかなと思う」
20代男性 「予期せぬことがあったときのために買えるのもいいと思うが、簡単に手が届きすぎちゃうのはよくないかなと思う」
20代女性 「困ったときに、女性が手に取りやすくなるのがいいと思う反面、責任感の意識が下がったりするのかなというところもある」
50代男性 「望んでもいないのに妊娠してしまって、産むのか堕ろすのか、産んだ後もきちんと責任を取れない状態のまま、事件化するよりはよっぽどいい」
販売の条件「薬剤師の前で服用」
小川彩佳キャスター: 緊急避妊薬が早ければ今年度中には、処方箋なしで薬局などでも購入できるようになるということです。
私が「news23」を担当してすぐに緊急避妊薬について大きくお伝えしたことが記憶にあります。それが6年前なので、少なくとも6年前には議論が既に進んでいた中で、なかなか進まなかった。「ようやく」という感覚があります。
産婦人科 宋美玄さん: そうですね。やはり緊急避妊薬は、いろいろ気をつけていても誰もが必要になる可能性のある最後のセーフティーネットなので、本当は手軽に手に入ることがすごく大事ですが、私も記憶する限り、7~8年ぐらい前からやっぱり市販化に向けて、我々産婦人科医の有志でもそういった活動もしていました。しかし、途中コロナ禍でオンライン診療が進んだりなどいろいろあって、「やっと」という感じで、本当に嬉しく思っています。
小川キャスター: 緊急時に必要な薬が、緊急に手に入らないという状況がずっと続いていたわけですが、藻谷さんは、緊急避妊薬の市販化の動きをどうご覧になりますか。
地域エコノミスト藻谷浩介さん: 何かと進まない日本と言われてる中で、時間かかったけど何か動いたのはいいことだと思います。しかし、逆になぜそんなに時間がかかったのか。改めて聞いてみたいです。
産婦人科 宋美玄さん: それには本当にいろいろな理由があります。
「女性の体を思い通りにさせない」という人たちもいるとも言われていますが、それはアフターピルに限ったことではありません。性教育も全然進まず、ピルなどの他の種類の避妊法の普及も遅れています。
その中で、アフターピルだけアクセスが良くなればいいかというと、そういうわけでもありません。やはり性教育をちゃんと広めたい人からすると、アフターピルのアクセスだけが進むのがアンバランスに感じられたり、一方で全てのものに対する抵抗勢力みたいなのもあり、すごく複雑なんです。
最後は、私の見立てではちょっとオンライン診療がすごく流行り、ピルなどの処方が結構無法地帯なんです。このあたりは感想にはなりますが、それで改めて薬局の方がまだちゃんとやるのではないかとなったこともあるのではないかと思います。市販化まではすごく長かったです。
藤森祥平キャスター: 緊急避妊薬の販売条件について、情報をまとめます。
これは当たり前ですが、妊娠・性教育については男性も当事者として捉えるべきことです。 しっかりとお伝えしていきます。
「転売など悪用の懸念がある」という意見が一部の専門家から出ていまして、購入者は薬剤師の目の前で服用することが条件になります。映像で出てきた女性は、目の前で飲むプレッシャーや、飲んでいるところを誰かに見られるという不安もお話をされています。厚生労働省としては、一定期間後、面前服用の見直しについても議論することにしています。
産婦人科 宋美玄さん: 面前服用については、いろいろな議論があると思いますが、アクセスが良くなることは女性にとってすごくいいことですが、悪用したい人にとっても都合のいいことでもあります。
実際に処方していると、男性がびっちり付いてきて服用するまで見届ける人や、明らかにそれを飲まされている人、例えば性風俗を強要されてる人など、いろいろな悪用例もあるので、これについては「女性を信用してない」という意見も最もですが、慎重派の人がこれを条件にしていて、そこは一旦その条件を飲んで前に進めようということで、また見直せばいいというふうに思います。
地域エコノミスト藻谷浩介さん: 持ち帰って流通させる、転売する人がいるかもしれないという心配があるということですね。
産婦人科 宋美玄さん: そうですね。面前服用については、一旦このまま進めるという感じですね。
藤森キャスター: 価格についても見ていきましょう。
試験販売時は大体7000円~9000円で手に入るといいます。アメリカは約1500円、イギリスは約4600円で手に入れることができ、かなりまだ差があります。一定の要件のもとで、無償・安価で提供する国が、実はいま世界的に増えています。
産婦人科 宋美玄さん: そうなんです。日本はやはり薬を承認するときに、治験などにすごくお金がかかります。アフターピルも認可されるまでに、すごく時間がかかりました。私も開業医なので卸値を知っていますが、市場原理だとこれぐらいの費用になるのは仕方がありません。
そのため、体の自己決定権、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツのために、国が公費助成をすべきだと私は思っています。
必要な人の手に届くようにする。例えば、この値段で10代の子が手に入れられるかというとやはりちょっと難しいですよね。そのため。今度はお財布の話に進めていきたいと思っています。
小川キャスター: 課題もあるという中で、同時に進めていかなければならないことも本当に多くあると思います。
産婦人科 宋美玄さん: 日本では性教育が長い間どうしても十分でない状態が続き、いろいろな世代がちゃんと避妊のことを知らなかったりします。アフターピルが手に入りやすくなることで、「コンドームをつけなくてもいいや」みたいになる可能性は十分にあると思います。
やはり性教育や他の避妊法へのアクセスも同時に進めていかないと、アフターピルは決してそんな確実な避妊法ではなく、毎日服用するピルや子宮の中に入れる避妊具に比べると、補助的なものとして考えないといけません。同じ生理周期に複数回使うこともできないので、「アフターピルがあるから大丈夫」という感じになるとすごく怖いです。
地域エコノミスト藻谷浩介さん: こういう議論において、「無責任になる」という意見がありますが、男性・女性どちらにもあるのでしょうが、恐らく男性が無責任で起きている問題の方が多いと思います。
避妊をちゃんとしないことは、本来男性側の責任であるはずで、「アフターピルがあるから」と避妊しないような人が増えるのは困りますよね。
産婦人科 宋美玄さん: 男性は自分で主体的にできるコンドームを、性感染症の予防にもなるので、緊急避妊薬がどれだけ広まってもつけていただくことが大切です。
地域エコノミスト藻谷浩介さん: そもそも避妊せずに性行為をすることは、お互いが「子どもをつくろう」という気持ちになって初めて免許が下りるというふうに自分で考えておくべきだと思います。
小川キャスター: 誰もが主体的に考えるということが本当に必要だと感じます。
緊急避妊薬の市販化について「みんなの声」は?
NEWSDIGアプリでは『緊急避妊薬』について「みんなの声」を募集しました。
Q.緊急避妊薬の市販化どう思う? 「販売条件も含め妥当だと思う」…36.6% 「薬局以外でも販売すべき」…14.3% 「避妊への意識低下が心配」…31.9% 「販売すべきではない」…13.1% 「その他・わからない」…4.2%
※11月6日午後11時20分時点 ※統計学的手法に基づく世論調査ではありません ※動画内で紹介したアンケートは7日午前8時で終了しました

週間天気予報 日曜日は全国的に雨 紅葉狩りは土曜のうちに

【 この先のポイント 】

・日曜日は前線や低気圧で全国的に雨

・週明けからは冬型の気圧配置

・台風26号が南西諸島に接近の可能性

9日(日)から10日(月)にかけては全国的に雨の降るところが多くなる予想です。
日曜日は前線や低気圧で全国的に雨
日曜日の天気
今週末は、全国的に天気下り坂です。

明日8日(土)は晴れるところが多いものの、9日(日)は前線上に発生した低気圧が通過し、全国的に雨となる予想です。低気圧や前線の周辺では、雨が強まったり雷を伴うおそれがあります。低気圧が発達しながら進むため、風も強まり荒れた天気となることも考えられます。

紅葉狩りなど週末のお出かけや布団干しなどは、土曜日がおすすめです。
週明けからは冬型の気圧配置
週間予想天気図
週明け10日(月)は北日本を中心に西高東低の冬型の気圧配置なり、寒冷渦も南下してきます。北日本日本海側や北陸では雨が降りやすく、局地的な強雨に注意が必要です。来週中頃になると冬型が緩み、一旦天気は回復しそうです。

一方、東日本や西日本の太平洋側は、近畿や東海では日本海側から雨雲が流れ込むところがあるものの、来週前半は晴れるところが多そうです。

気温は、来週にかけてこの時期らしく、朝晩と昼間の気温差が大きくなりそうです。服装をうまく調節するなど、体調管理にお気をつけください。
台風26号が南西諸島に接近の可能性
7日(金)12時現在、フィリピンの東にある台風26号は、来週中頃に南西諸島に接近する可能性があります。進路や強さの予想にはブレ幅が大きいのもの、前線や暖湿流の影響で雨が強まるおそれがあります。

随時最新の情報をご確認ください。

生活保護訴訟で政府が初めて謝罪 高市首相「深く反省しおわび」

高市早苗首相は7日の衆院予算委で、厚生労働省が2013~15年に実施した最大10%の生活保護費の減額処分を違法として取り消した最高裁判決について、「違法と判断されたことについては深く反省し、おわびを申し上げます」と謝罪した。6月末の判決以降、政府として謝罪の意を示すのは初めて。
立憲民主党の長妻昭衆院議員の質問への答弁。最高裁判決は、生活保護費の算定で一般の低所得世帯の消費実態を反映させる「ゆがみ調整」と物価下落率を反映させる「デフレ調整」のうち、デフレ調整について厚労省の専門家部会にも諮られず「合理性を基礎付ける専門的知見が認められない」と違法と判断した。
高市首相は判決について「厚労相の判断の過程、及び手続きには過誤、欠落があったと指摘された」と認めた上で謝罪した。
政府の謝罪を巡っては、原告団が判決後から求めてきたが、厚労省は反省の意を示すも、応じていなかった。【宇多川はるか】